【科学技術】日本育ちの「外国人博士」が急増--日本人の代わりに優秀な外国人が日本で研究してくれるならいいのでは? [02/10] at BIZPLUS
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1:ライトスタッフ◎φ ★
11/02/11 12:43:16
日本で理工系大学の取材を続けていると、10年ほど前から外国人の大学院生や
博士研究員(ポスドク)が目立って多くなってきた。産業競争力に当てはめるのは
やや乱暴かもしれないが、日本の活力低下や、韓国や中国、台湾、インドなどの
躍進と一致しているようにもみえる。

「日本の工学系の学生の多くは修士課程まではいく。しかし優秀な学生はその先の
博士課程まで進まなくなった。結果として優秀な博士が出てこないことになる」。
新しい超電導材料など様々な新素材を次々開発する東京工業大学の細野秀雄教授は
嘆く。

細野研究室にも現在、博士課程6人の中に韓国からの留学生が2人いる。留学生は
今後も増える一方だと細野教授はみている。

博士課程の留学生が増えると同時に、日本の大学で生まれた材料や技術も日本企業
より外国企業が先に目を付ける動きが出てきた。

細野教授らが発見した透明アモルファス酸化物半導体(TAOS)と呼ぶ大型
ディスプレーに利用できる新素材は、韓国企業が最初に製品に使おうとしている。
「2004年に英科学誌ネイチャーに発表したとき、すぐに問い合わせしてきたのは
サムスン電子とLG電子だった」(細野教授)。このような状況に細野教授は
日本の将来に不安を抱く。

「うちはもう外国みたいだよ」。東北大学の川添良幸教授は研究室の廊下に張った
顔写真入りのメンバー表を前に話す。理論物理学の知識を使いスーパーコンピュー
ターによる模擬実験(シミュレーション)で新素材の設計などを手がける川添教授は
世界から注目されている。

その結果、いつの間にか外国人の大学院生やポスドクの方が日本人より多くなった。
大学院生8人のうち日本人は1人だけだ。高度化する「ものづくり」にはスパコンの
利用が欠かせなくなってきた。ともすればスパコンの計算速度が世界1位か2位か
ということだけがクローズアップされがちだが、肝心の計算ができる有能な人材の
数は日本が世界で何位なのだろうか。

博士課程の日本人学生が減っていることは数字でも裏付けられている。文部科学省の
資料によれば、工学系の場合、1980年に全国で約640人が博士課程に進んだ。
その後は急激に増えて86年に1千人台、92年に2千人台、95年に3千人台になり、
2003年には約3570人まで達した。しかし04年から減り始めている。主な理由は
就職難だ。博士号をとって何年たっても安定した職に就けないことを知れば減るのは
当然だ。

日本人の代わりに優秀な外国人が日本で研究してくれるならいいではないか―。
こんな考え方もできるが、楽観してはいられない。

日本には日本人博士の就職先が少ない。外国人となるとさらに限られる。最終的に
米国での就職を目指す留学生が多く、「せっかく育てても日本に落ち着く率は今の
ところ低い」(川添教授)

外国人留学生が増えることを大学の研究現場は必ずしも否定的には受け止めていない。
「留学生はかつての日本のような右肩上がりの成長を遂げている国からやってくる。
たいへん元気で目の輝きが違う。それが日本の学生に刺激を与えている」という声も
聞こえる。(※続く)

URLリンク(www.nikkei.com)


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