【腐女子カプ厨】巨雑6441【なんでもあり】 at NANMIN
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173:名無し草 (スプッ Sdb8-xmDs)
16/04/08 06:08:35.00 d.net
 なにやら慌てた様子のメガネに一瞥をくれることもなく、チャイナはずい、と俺との距離を詰めてくる。
「昨日銀ちゃんと会ってたの、オマエなんだロ」
「え?あ、ああ、まぁ……うん……?……なに、あいつわざわざ俺と会うとか言って出掛けてんの?」
「んなもんわざわざ聞かなくても分かるアル。銀ちゃん、めっちゃうきうきしてたもん。オマエと会う時はいっつもそうヨ。ダダ漏れアル」
 チャイナはやれやれと言わんばかりに肩を竦め、メガネは曖昧にははと笑った。
「いつもは帰ってきてからもふわっふわのうっきうきヨあの天パ。よっぽどオマエと会うのが楽しいんだロナ。でも昨日は死ぬほどしょんぼりして帰ってきて、今日も一日中へこんでたアル。
オマエ、とうとう銀ちゃんのことふったのか?新八もそうなんじゃないかって言ってたヨ」
「あ、い、いや土方さん、別に銀さんは何も言ってませんからね。誰が好きだとか誰と会ってるだとか、そういうの一言も言ったことないです。ダダ漏れのもろバレだから勝手にこっちが察しちゃっただけで」
「そ、そうか……そっちの方がなんかアレなようにも思うんだが……」
 というかこんな子供たちにまで察せられてしまうほどあからさまだったあいつの好意に、どうして当の俺が気付くことができなかったのか。
 もしかすると一番アレなのは俺か、俺なのか。
「どうせフォローしにきたんだロ」
 チャイナの声はいやに断定的だ。俺がそうしに来たのだと疑っていないようで―反面、頼むからそうであってくれと懇願しているようでもある。
 挑発的に俺を睨みつける双眸は、どことなく必死であった。
 よくよく見てみれば、隣りのメガネも似たような目で俺を見ている気がしないでもない。
「そう、だな」
 この子供たちはあいつをマダオダメ人間働けと日常的に罵る裏で、なんだかんだ心からあいつを慕っているし、調子を崩せば心配もする。


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3294日前に更新/361 KB
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