【長編】−−−−−【小説】Part6 at EROACADEMY
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885:ホウセンカ[30]
10/09/26 18:56:18 qpJ5bw0B
>>884
「ジェジュン君、黙っててごめんなさい。ミリョンが言うなって言うもんだから・・・。
ジェジュン君がソウルに戻ってからミリョン体調を崩して・・それで・・さっき発作を起こして今救急車の中よ・・。
意識がないの・・・あぁ私どうしたら・・うう・・」
「おばさん!しっかりして!今すぐ行くから!」

ジェジュンは大粒の雨が叩き付けるなか、高速道路を猛スピードで走る。
雨脚は釜山が近づくにつれて強まり、ワイパーの速度を最大限にしてももう何の役にも立たなかった。
ソウルから釜山まで、どんなに飛ばしても5時間はかかる。嵐と距離がジェジュンとミリョンの間を阻む。
「ミリョン・・嫌だ・・・行かないで・・・ミリョン」
ジェジュンは頬を伝う涙を拭いもせず、ただひたすら車を走らせた。
「ミリョン、嫌だよ・・・こんな風に行かないで・・・」ジェジュンは更にアクセルを踏み込む。
メーターが時速150Kmを示した時、急にハンドルが効かなくなり車はスリップした。
「うわあっ!!!」
それは一瞬の出来事だった。
車は一度ぐにゃりと弧を描いて中央分離帯に激突し跳ね上がったかと思うと、対向車線に逆さまに叩き付けられ着地した。
通り過ぎる車もなく、ただ唸り声のような嵐の音がジェジュンの車を包み込んでいた。


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