【長編】−−−−−【 ..
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868:ホウセンカ[27]
10/09/07 00:10:55 gp6E5Iz+
>>867
ーその夜
眠っていたジェジュンがふと目を覚ますと、傍らにミリョンがいた。
ジェジュンの枕元に腰を下ろし、じっとジェジュンを見下ろしている。
「ん・・・ミリョンどうしたの?」
ジェジュンが身を起こすと、ミリョンが抱きついてきた。
「ジェジュン・・やだ・・行かないで」
「ミリョン・・・泣いてるの?」
ジェジュンはミリョンを抱きとめた。
「私毎日怖いの・・・眠りにつくのが。・・もう自分は目覚めないんじゃないかって、ほんとはいつも不安なの。
ジェジュンがソウルに行ってしまったら、もうそれが最後かもしれないって思って・・・」
「ミリョン・・・そんなこと言わないで。行けなくなる・・」
いつになく弱気なミリョンにジェジュンは慰める言葉が見つからず、ただ抱きしめて髪を撫でるしかできなかった。
「ジェジュン・・・抱いて」
ミリョンがジェジュンを押し倒しキスを求める。
「ミリョン!・・・それはできない。君を傷つけてしまうかもしれない。そんなことは僕にはできないよ・・・」
ジェジュンはミリョンを強く抱きとめて、動きを封じる。
「どうしてっ?なんでできないのよ!」
ミリョンの涙がジェジュンの胸を濡らす。
今まで見たどのミリョンよりも感情的なミリョンに、ジェジュンも溢れ出す涙を抑えられなかった。
「自分のせいで、ミリョン、君を亡くすかもしれないなんて、そんなこと・・できないよ!」
「一生に一度だけ、たった一度だけ好きな人に抱かれることすら、私にはできないの?
私を見てよ!私の全部を見てよ!う・・うう・・・」
ジェジュンは一度目を閉じ息を吐くと、ミリョンを抱きしめ一回転し、ゆっくりと横たわらせる。
ミリョンに覆いかぶさり、ミリョンの頬の涙を両手で拭うとそっとキスを始めた。


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