【長編】−−−−−【小説】Part6 at EROACADEMY
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867:ホウセンカ[26]
10/09/07 00:03:29 gp6E5Iz+
>>847
その時、携帯の着信音が静かな部屋に鳴り響いた。ジェジュンは微睡みから引き戻され、顔を上げた。
「ごめん音消すの忘れてた。待ってて」
ジェジュンは携帯を持って表へ出た。
「はい、あぁお疲れさまです。え・・そんな急に・・はい、・・・わかりました。
明後日の午後には戻ります。はい・・それじゃ」
外から漏れ聞こえてくるジェジュンの受け答えで、どんな内容なのかミリョンには察しがついた。
「ミリョン?起きてる?」
部屋に戻って来たジェジュンが声をかけるがミリョンは背を向けて寝た振りをした。
「ミリョン、ごめんね」
ジェジュンはミリョンの隣にもぐり込んで、ミリョンの背中に寄り添って眠りについた。

ー翌朝
ジェジュンは食欲をそそる匂いに鼻をくすぐられて目を覚ました。
薄目を開けて様子を伺うと、ミリョンがキッチンに立っていた。
「あ、ミリョンごめん、僕寝すぎちゃった?」
よろよろとキッチンに向かうと、朝食がもうほとんど出来上がっていた。
「もう僕がやるのに〜」
「たまには私も料理くらいしたっていいでしょ。
お医者様も今の状態なら、無理しない程度に家事をしても構わないって言ってたわ。あ、寝癖」
ミリョンがジェジュンの髪に手をやると、そのまま引き寄せキスをした。
「アハ新婚さんみたいだね」ジェジュンが鼻の下を伸ばして言った。
「フフさぁ、食べましょう」

「おいしい?」
「うん、もちろん。・・・ミリョンあのさ」ミリョンはこの日異様に機嫌がよかった。
ジェジュンはそれが、昨晩の電話の内容を察した、ミリョンの気遣いとわかっていて余計に言い出しにくかった。
「少し仕事のことで、ソウルに戻らないといけなくなったんだ。」
「うんわかったわ。私なら大丈夫、叔母さんもいるし」
「明日の朝には発つよ。・・・すぐ戻ってくるから」
「うん、気にしないで」
ジェジュンは全く表情を変えないミリョンが余計に気にかかった。


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