【長編】−−−−−【 ..
707:雨音
10/07/14 18:34:33 Jg+K+dkQ
チョト昨日の雨で思い付いたので投下しまつ^^
雨か…。
窓を打つ雨音と雷鳴に目が覚める。真っ暗な部屋にカーテン越しの閃光が幾度となく影を映していた。
隣で静かに寝息を立てる彼を起こさぬよう私はそっとベッドを抜け出した。一糸纏わぬ姿だったのが心もとなくて、そばに脱いである彼のシャツを羽織りキッチンへ立つ。
冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し喉の渇きを潤すとリビングの窓辺に向かい、カーテンをそっと開いた。ガラス越しの外は叩きつける雨と風そして時折辺りを真昼のごとく照らす閃光、私はそれにしばし見入っていた。
まどろみの中寝返りを打つ僕は、いつも無意識に手を伸ばして隣で眠る君の存在を確認する。覚醒仕切らない頭でも手を伸ばせば触れられる君の肌、柔らかい温もりと香りが僕に安堵感を与えるのだ。
今も手を伸ばしそこに居る君に触れようと‥あれ?ない。あるはずの感触がない‥。寝ぼけ眼のまま再び手探りするがやはり 君はいない。
途端に僕は覚醒する。君が居ないとダメなんだ‥不安で心細くて。
どこにいるの?抜け殻のベッドから這い出して君を探す。
ふと外を騒がせる雨音に気がついた。‥雨か…。
一糸纏わぬ彼の体は神々しいほどに美しい。鍛え上げられた無駄の全くない筋肉に長い手足、見事なまでの10頭身。まさに神が与えたと呼ぶに相応しい体を持て余し気味に歩く。
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