【ｺﾗﾑ急増】ターザン山本!103【ｱｸｾｽ激減】

【ｺﾗﾑ急増】ターザン� ..

6:とかげコラム
09/01/15 09:42:23 Wdv9h6vU0
ようやく人並みの景色が味わえるように。
しかし、コンタクトを入れても、たしか片眼で０．４ほどの視力しかなかったと思います。
中学校では黒板に書かれる字も細かくなり、ノートをとるのにひと苦労です。
中学２年生の時。
となりの席に加藤くんという男子生徒がいました。

地元の大きな暴走族のリーダーをしているという噂があり、人より短めの学ランにダボダボのズボン。

髪の毛は金色で、見るからにワルそうな印象でした。
周りの大人たちは、ヤツとは絶対に関わるな、と言います。

ところが、なぜか彼は成績がいい。

サササっと黒板の字を写すと、いつもモタモタしている私にノートを見せてくれるのです。

私がわからないで困っていると、教えてくれることもしばしば。

夜中までバイクを乗り回しているはずなのに、いつ勉強しているのかと不思議でした。

おまけに加藤くんは、誰に対しても優しい。

女子生徒が重たいものを運んでいたりすると、率先して代わってくれるような場面も。

そのためか、学校内に彼のファンが多く、バレンタインデーには何十個とチョコレートをもらっていました。

大人からみたら、暴走族のリーダーという彼の肩書きから、悪人のレッテルを貼られてしまうのでしょう。

しかし、私から見た加藤くんは、誰よりも優しく、誰よりも頼りがいのある男性でした。

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