強制女性化小説ない? ..
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2:hiroshi
07/08/23 02:20:53 Q8kTWHtP
【保管所】
投稿SS・イラスト保管庫(※更新停止中?)
URLリンク(red.ribbon.to)
強制女性化SS保管庫
URLリンク(yellow.ribbon.to)

【関連サイト】
画像うp/お絵描きサイト(他TS系スレと共有)
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3:hiroshi
07/08/23 02:21:58 Q8kTWHtP
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4:hiroshi
07/08/23 02:22:59 Q8kTWHtP
【過去スレッド(1)】
強制女性化小説ない?
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強制女性化小説ない? part2
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強制女性化小説ない? part3
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強制女性化小説ない? part4
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強制女性化小説ない? Part12
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強制女性化小説ない? Part13
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強制女性化小説ない? Part14
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5:hiroshi
07/08/23 02:23:45 Q8kTWHtP
【過去スレッド(2)】
強制女性化小説ない? Part14(実質Part15)
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強制女性化小説ない? Part15(実質Part16)
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強制女性化小説ない? Part17
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強制女性化小説ない? Part18
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強制女性化小説ない? Part19
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強制女性化小説ない? Part20
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強制女性化小説ない?Part21
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強制女性化小説ない?Part22
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強制女性化小説ない?Part23
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強制女性化小説ない?Part24
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強制女性化小説ない?Part25
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強制女性化小説ない?Part27
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強制女性化小説ない?Part27(実質Part28)
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強制女性化小説ない?Part29
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6:hiroshi
07/08/23 02:24:50 Q8kTWHtP
【注意】
◇強制女性化でも萌えは各人各様。好みが異なる人ともマターリ共生を。

【スレが荒れたときの対処】
◇荒らしは、自分の書き込みに対するスレの反応を楽しみます。
◇荒らし煽りはスルーが原則。
◇本人の意図に関わらず、荒らしに反応しているレスもその一部です。
◇荒らしに議論を仕掛けることは、スレの荒廃を招くだけです。
◇どうしても一言物申したいときは、議論スレ等でぶちまけること。
◇状況が目に余るときは、やんわりとこのテンプレ(>7)を示す。
◇コピペ荒らしやブラクラなどの書き込みは削除依頼を。
◇趣向が合わないと思った書き込みはスルーすること。
 自分の好みに他人を従えようとすれば、スレは荒れてしまいます。

7:hiroshi
07/08/23 02:27:04 Q8kTWHtP
テンプレ以上です。

500未満でリミッターかかるとは思わなかった。
結構毎スレのサイズには気をつけてたつもりなんだけど、
今日の途中で終わるとは。

ということで、僕的に緊急だったので、リンクの確認とかできませんでした。

勝手ながら、前スレの続きから始めさせてもらいます。

8:hiroshi
07/08/23 02:28:49 Q8kTWHtP
それでは、和宏→紗希ちゃんのお話の続きです。
前スレの最後にダイレクトにつながるので
保管庫作る方、よろしくお願いします。

9:hiroshi
07/08/23 02:29:29 Q8kTWHtP
小学校の高学年くらいになると、さすがにいろんな事情・・・
中学受験のことや、単純に気恥ずかしくなるからという理由で
隣に住んでいても、だんだんに疎遠になっていた。
でも、こんなときに一番に飛んできてくれた・・・うれしかった。

香澄さんは、名門私立女子中学から、受験して、大学までエスカレーターの
K女子高に合格し、今年一年生だった。
あたしは・・・男の子だったころ、大学まで進めるW中学に通っていた。
W中学は、男子校だったから・・・辞めなくてはいけなかったけれど・・・

「地元の中学校に行くの?それはたいへんだ。受験勉強しなきゃいけないんだ・・・」
そう、今年の春まで受験なんて必要なかった僕にとって、それは結構な重荷だった。

「でも、あたしが助けてあげるよ。なんとかなるって。あたしと同じ高校にくる?」
はい、と答えたかった。
でも、高校受験って、そんなにかんたんなものだろうか?
中学受験だって、あんなに頑張ってようやくだったのに
そんなにかんたんなはずがない、ともおもった。

そして、もうひとつ・・・重大な事実があった。
「実は・・・あたしの・・・W高校が、来年から共学になるんです。」
「えっ、それなら、それもいいかもね。」

香澄さんは、ちょっと驚いたようだった。
いま、辞めたばかりの学校に、半年後に、何とかしたら入れるかもしれない。
来年から、男子校だった学校が共学になる。
そのタイミングで僕は・・・女の子になってしまった・・・

それは、何かの運命にも思えた。
もし・・・受験してW高校に入って・・・そしたら、
今までずっと過ごしてきた仲間たちとも再会できる・・・
そして・・・豪とも・・・

胸がいっぱいになるような希望・・・僕の生きる、女の子として生きる希望・・・
それは、今の僕にとって一番大切なものだったかもしれない。

「まぁ、とにかく、明日は女の子のものを買いに行こうね。それから、
受験勉強もがんばろう。」
香澄さんはそう言って、僕を励ましてくれた。


10:hiroshi
07/08/23 02:30:11 Q8kTWHtP
現実的には、僕の置かれた状況って、かなり厳しいものだとおもう。
女の子になって、学校も変わらなきゃいけなくて、しかも中学3年生で、
僕に起きる大事件にかかわりなく、時間は刻々と流れていくのだから。

「受験勉強かぁ、あたしも去年の今頃から頑張りだしたなぁ。」
香澄さんが少し遠い目をしてそんなことをつぶやく。
「あたし、がんばります。」
そう、この大事件を嘆いても始まらない。
女の子に生まれ変わった僕の、とりあえずの目標、それは
高校受験の突破ということになるだろう。

その意味で、香澄さんの存在は、きっと大きなものになりそうだった。
する必要のなかったはずの高校受験を突破するために、
一年前にそれを経験したお姉さんの存在は、大きいはずだった。

「もう、夏本番だね。夜でもこんなに暑い・・・」
香澄さんは隣の家に住んでいる。玄関を一歩出たところでそんなことをつぶやいた。
いつもより少し長かった梅雨明けが発表されたその日、熱帯夜の空気が
生まれたばかりの女の子の肌にも、じんわりと汗をにじませた。

「それじゃ、明日の朝ね。おやすみなさい。」
「おやすみなさい、かすみさん。」
ぼくは笑顔で手を振り、明日の約束を確認して
香澄さんが隣の家に入るのを見届けると、カギを閉めて
自分の部屋へと駆け上がっていった。

女の子になって、初めて、うれしい気分だった。
憧れの香澄さんが・・・僕のことを妹だって・・・
少し時間がたって、うれしさがこみ上げてくる。
女の子も、わるくない。

まだ、女の子の世界のことを何も知らない、無邪気な少女に、
その日、僕は生まれ変わった。


11:hiroshi
07/08/23 02:34:42 Q8kTWHtP
「男の子のにおいだ・・・」
自分のベッドのふとんやまくらが・・・もはや今の自分のものじゃない。
自分のにおいなのに・・・どうしてだろう、何か違和感を覚えてしまう。

僕って、こんなにおいしてたんだ・・・
他人のにおいならわかるけど、自分のにおいってなかなか分からない。
でも、今僕の鼻に入ってくるのは・・・今の自分のにおいじゃない。

男の子のにおい・・・それは、女の子に生まれ変わった僕にとって
初めて、体験するものだった。

「いいにおいじゃないけど・・・でも・・・なんていうか・・・」

その先の感想を、生まれ変わったばかりの女の子だった僕は、
心の中でつぶやくことすら、恥ずかしくてできなかった。

ただ、不思議だった。ただの汗のにおいが、異性に・・・男の子に包まれているような
不思議な気分だった。言いようのない気分だった。
そのときの感覚は、今でもはっきり思い出せる。


女の子なんだ・・・僕は・・・もう男じゃないんだ・・・
何度も思ったことをまた思いながら、眠りについた。

12:hiroshi
07/08/23 02:36:00 Q8kTWHtP
思いがけず2スレにわたってしまったのが無念。

実際には、結構変更してます。特に最初の3ページとか。
どの時点で前に投下したのかを忘れてしまった。

それではまた。

13:名無しさん@ピンキー
07/08/23 02:36:51 pbeAYHps
なんだ投下したかったから立てたのか
・・・より…が好きです
TSスレでは駄目な理由は?

14:名無しさん@ピンキー
07/08/23 02:37:28 pbeAYHps
ていうか前スレがあったのか。すまん

15:hiroshi
07/08/23 02:42:16 Q8kTWHtP
>13
スレの続いた数を考えれば、こっちの方が絶対的にいい。
多少設定をいじっても。
厳しい感想も返ってくるし。

それに、もう少し進めれば、「強制スレ」にした理由もたぶん分かる。
しばらく気合を入れて投下しようと思う。(容易に計画倒れになる可能性はある)

16:hiroshi
07/08/23 02:45:41 Q8kTWHtP
あと、前にもどっかで書いたけど、・・・の話ね。

正式な書き方では、……と、半角を二度続けるのが、3点リーダの使い方なんだけど、
半角の…とくらべて、・・・の方が間があくでしょ。
微妙な違いだけど、その間が俺的に、エロい空間を演出できるような気がするだけ。

投下した後は、どうもいろんなことが気になってスレを頻繁にチェックしてしまうw


17:名無しさん@ピンキー
07/08/23 11:17:57 meAktkHL
とりあえず時間があったので更新してみました。
よろしくということですが、サイトの構成上1つにまとめられないのでリンクを張る形にしました。


18:名無しさん@ピンキー
07/08/23 11:50:16 kaIJO3XW
上記のようにリンクの確認が出来なかったとのことなので、
保管庫のアドレスを張っときます。
URLリンク(library.s12.dxbeat.com)

19:名無しさん@ピンキー
07/08/23 16:49:42 uzE0Abez
乙です

20:名無しさん@ピンキー
07/08/23 16:53:48 B9TK1pCS
乙でございます。

21:名無しさん@ピンキー
07/08/23 19:14:15 hd5/dIF0
新しく来たんだが…



このスレの過去作品が全て神過ぎて激しく吹いたwww
この高まりをどうしてくれる!!

22:名無しさん@ピンキー
07/08/24 00:26:57 D8lcvMLS
>>21
ではそんな君のために、新作を書こう

23:21
07/08/24 00:35:32 Nmhhvs7f
>>22


wktkしながら全裸で正座して待ってるよ

24:名無しさん@ピンキー
07/08/24 00:41:36 7w+h5ZH6
俺の腐女子センサーが>>21が腐女子だと判断した

25:名無しさん@ピンキー
07/08/24 07:27:38 LAORK9Rz
腐女子かどうかは別にして、女子がTSを書くとどんな作品になるのかなぁ

26:名無しさん@ピンキー
07/08/24 09:58:29 vhazcfeh
>>25
心理描写に重点を置いた作品
欠点は長い・オナニーになりやすい、長所は自分の嗜好と合えばご飯何杯でもいける

27:名無しさん@ピンキー
07/08/24 10:57:27 LAORK9Rz
↑なるほど。
分かりやすいすな。
まだ見たことないから、見てみたし

28:名無しさん@ピンキー
07/08/24 12:33:36 Bq8c/j4m
>>26
何を書いても長文、しかも心理描写にある程度の重きを置いてる俺には耳の痛い話だ。
本当ならその分エロい描写も同等(orそれ以上)に盛り込みたいけど、なかなかうまくいかんね。
俺自身はエロい方が大好きな筈なのに、いざ書いてみるとなんでこうなるんだろ。

29:名無しさん@ピンキー
07/08/24 13:42:48 Wj7/AG1n
>>26
それさ、今、書いてる連中と同じじゃないか

30:名無しさん@ピンキー
07/08/25 03:51:58 m1wAgoIt
ていうか書いたモノに性別が貼ってあるのか?

31:名無しさん@ピンキー
07/08/25 14:45:18 jfw9VGl8
>>30
妄想たくましい輩が決めつけた事を真に受けても仕方ないだろう?

32:名無しさん@ピンキー
07/08/26 01:56:53 iGtKweBN
>>25
腐女子は言葉責めに強い

33:名無しさん@ピンキー
07/08/26 03:23:43 YDGk28pR
投下ワクテカ

34:名無しさん@ピンキー
07/08/26 22:44:25 yYBA64b9
>前スレ372
>喧嘩のかなり強い不良の高校生(身長高め、かっこいいけど周りから怖がられてる)が
>朝起きたらかなりの美少女(しかし……ょぅι゛ょ)になってしまう
>だが本人はツルペタには興味がないので元に戻ろうとするが
>何故か人間離れした身体能力を発揮できるようになったのと
>自分を怖がっていたクラスメートと変身をきっかけに仲良く
>(女子にとっては着せ替え人形のような存在)なり
>この体でもちょっといいかなと思い始めて………
>というコメディ方向の話を作りました


エロくないけど、ちょっと書いてみました。
--------------------------------------------------------------------------------

 目覚まし時計がけたたましい音を上げていた。
 そう、いつもなら鳴り始めた途端に瞬殺な筈なのに、鳴り続けていた。
 安眠を妨げる目覚まし時計を葬り去っていた手刀が空を切り続けていたのである。
「……うっせーなぁ……」
 それは、時計はベッドの下にでも落ちてしまったのかと、手刀を繰り出すのを諦めて起き上がった少女の言葉。
「ふぁ〜〜〜〜〜っ……」
 続けて思い切り口を開け、上半身を弓なりに反らしてあくびをする。
 細くしなやかな肢体は未だ女らしさを宿してはいないが、かといって男子とは明らかに違う柔らかな色香を纏い始めていた。
「よっしゃっ!」
 伸び終わり際に気合いを入れ、ベッドから出ようとして初めて少女は、そこで初めて自らの体に生じた異変に気づき、硬直する。
「……はい?」
 両手を無造作にポンッとTシャツの胸に当てると、ぶかぶかなTシャツの下に、平らな胸板が認識出来た。
 勿論、その結果自体は正しい。
 たゆんっと波打つ豊満なオッパイが付いてたりしたらむしろ仰天だ。
 だが、それは少女の認識とはあまりにかけ離れた繊細で華奢な胸板だったのだ。
「……おい、ちょっと待てよ……」
 ここに至って少女は、その声が本来の自分のものでないことにも気づき、恐る恐る姿見の前に立つと、そこには、腰下まで伸びる軽くウェーブした髪を備えた、正に人形のような少女の姿が映っていた。
「……」
 少女が無言で自分の頬に触れると、想像以上に柔らかく、そのまま指がめり込んでいってしまいそうなマシュマロ触感が返ってきた。
「……」
 少女が無言でTシャツの裾をたくし上げると、まるで光沢すら備えているようなみずみずしい肌と、想像以上に淡い桜色の乳首が目に入ってきた。
「……」
 そう、鏡に映る少女の姿は差し込む朝日を浴びて、正に天使のごとき輝きを放っていたのだ。
 しかし少女は自らの姿に惚けることもなく、むしろその容姿に不似合いな言葉を発した。
「なんじゃこりゃぁぁぁぁぁっっっっっ!?」
 ガラス細工製の鈴のように澄んだ声音の叫びが近所迷惑もかえりみず響き渡ったのである。

35:34
07/08/26 22:44:50 yYBA64b9
 嵐─それが少年の名前だったが、読みは『アラシ』ではなく『ラン』なのである。
 だが少年自身が嫌う正しい読みで呼びかけて五体満足でいられる人間は数少なかった。
 名は体を表すがごとく荒々しく喧嘩っ早い性格と豪腕で、少年に挑んでは倒れ伏す者の数は日々絶えない。
 高校生にして阻む者全てを吹き飛ばす生ける嵐、歩く台風、それが少年だった。
 少年だったのだが……。
「どうなってんだよ、これはっ!?」
 頬張っていた米粒を勢いよく飛び散らせながら少女が叫んだ。
「あらあら、嵐ったら『女の子』が食べながらはしたないわよ」
「俺は『男』だっ!!」
 少女の頬についた米粒を取ろうとして吠え返された母親は、全く動じず微笑みを浮かべていた。
「こら、嵐、その日本語は正しくないぞ。『男だ』ではなく『男だった』 過去形だな。今のおまえはどう見ても女の子だ」
「だから、なんでなんだよっ!?」
「一介の会社員の父さんにわかるわけがないだろう」
 少女は今度は、新聞を読みながら冷静につっこんだ父親にかみついたが、やはりあっさりと流されてしまう。
「ったく! 俺にどうしろっていうんだよっ!?」
「どうしろも何も、学校さぼっちゃダメよ? 小中高と、ずーっと皆勤賞なんだから」
 嵐は、素行や評判はともかく、真面目に通学だけはしていたのだった。
「行けるかよ! こんなちんちくりんな姿でっ!!」
 起きた時のままの、ぶかぶかのTシャツとトランクス姿で、少女が吠える。
「うむ、制服はさすがに間に合わないから、今日のところは父さんが学校に連絡して私服通学の許可は貰っておいたぞ」
「そういう問題じゃねーだろっ!! ……つーか、待て。なんて連絡したんだよ?」
「息子が朝起きたら娘になってしまって制服が間に合わないので、と」
「まんまじゃねーかっ!!」
 つまりはそういうことで、鬼神のごとく自校はおろか他校の不良たちにまで恐れられていた少年・嵐が、今朝起きたら可憐な美少女になっていた、ということなのである。
「その背丈だと特注になっちゃうから、もしかしたら二、三日はかかっちゃうかも知れないわねぇ……」
 母親が溜め息をついたように、それまでは190を越えていた嵐の身長は、今や140ちょいの可愛らしく愛くるしい姿になってしまっていたので『男が女になってしまった』と言うよりは『男が幼女になってしまった』と言った方が正しいのかもしれない。
「だからそういう問題じゃないし、どのみち今から服買いに行ったって遅刻確定だから、今日は休む!」
「それなら大丈夫よ。ちゃんと頼んでおいたから」
「……はい?」
「おーい、らーん、妹のお古、一応制服っぽいのを持って来たぞー」
「って、和馬っ!?」
 その時、見計らったかのようなタイミングで部屋に入って来たのは、嵐とは幼馴染の少年、和馬だった。
「のわっ!? ……おばさん、これホントに電話で言ってた嵐なの!? すっげー! ありえねー! ちょっと触っていい?」
 返事も待たずに和馬は嵐の頭を撫で回す。
「うわー、ふわふわ〜」
「こ、こらっ! 勝手に触んなっ!」
 物心ついてから他人に撫でられたことなどない嵐は、その甘美な感触に、言い返すのが精一杯だった。
「安心しろ。知ってると思うが俺はおっぱい星人なのでロリに性的興味は無い」
「興味持たれるのも嫌だが、ロリとか言うなっ!」
 なんとか勢いをつけて甘美さを振り切り、和馬の手を払いのけつつ怒って見せたが、効果は全く無かった。
「あー、でも一応、本当にぺったんこかどうか触って確かめてみていいか?」
「……今日をオマエの命日にしたいのなら、やってみろ」
「大丈夫だ。胸を触ったぐらいじゃ妊娠はしない」
「してたまるかっ!!」
「カズくん、遅刻しちゃうから、今はそれぐらいにしておいてね」
「はーい。てことで今から生着替えタイムだ。さぁ、早く脱げ。全部スポポーンと」
「まずオマエが出て行けっ!!」
 力一杯顔を真っ赤にして怒鳴ったその表情も、しかし、当人の心境とは裏腹に破壊的な可愛さを宿していたのだった。

36:名無しさん@ピンキー
07/08/27 02:20:23 9lw8FIhT
イイヨイイヨ〜! 続き期待してます!

37:名無しさん@ピンキー
07/08/27 04:04:43 gpOS3ClN
>>35GJ!萌えました!(*´Д`)ハァハァ
続きまってます。

38:ひよこっこ
07/08/27 04:53:46 dTbeW6uY
>>34-35です。
小出しにマイペースで行きますので、他の方々は割り込みとか気にせず
どんどん上げていっちゃってください。

では続きです↓

39:ひよこっこ
07/08/27 04:54:20 dTbeW6uY
「……アレは何かの冗談なのか?」
「どっかに隠しカメラでもあるんじゃね?」
 そんなひそひそ声が教室のあちこちで上がっていた。
 言うまでもなくその原因は、遅刻ギリギリで和馬と一緒に教室に滑り込んできた嵐の姿だ。
 和馬の妹が小学生の時に着ていたリボンタイ付きシャツとプリーツスカートでその身を包み、更にその上に「これだけは俺の魂なので絶対に譲れない!」と言い張って愛用の学ランを羽織って現れた嵐が、憮然とした表情で席に着いていたのである。
 当然ながら長身だった嵐の愛用していた学ランなので、今の嵐が着るとその裾は膝ぐらいまである。
 しかも前全開なので黒マントを羽織っているような構図で、まるで小さな死神が降臨したかのようだ。
 ちなみに当然ながら嵐はスカートを履くことに激しく抵抗したのだが他に服が無かったので時間切れで仕方なく妥協したのである。
 それだけ嵐にとって皆勤賞は大事なのだ。
 だから突然教室に現れた死神少女の様子は傍から見れば、嵐が病気か何かで来られなくなって、それでも意地でも皆勤賞を取ろうとして代わりに幼い妹を寄越した図、であり、実際、和馬以外のクラスメイトたちは皆そう思っていた。
 いや、思い込もうとしていた。
 そう、皆の注目を浴び続けるのが限界に達した少女が勢いよく立ち上がり、そして言い放つまでは。
「見せ物じゃねーんだからジロジロ見てんじゃねーよ!」
 その言葉にクラス全体が一瞬にして静寂に包まれた。
 品の無い言葉と愛くるしい声とのとてつもないハーモニーに爆笑しても不思議ではない状況にもかかわらず。
 その沈黙を破ったのは、続いて発せられた和馬の言葉だった。
「えーと、皆の気持ちはよーくわかるけど、コレ、正真正銘アラシだから、下手に触らない方がいいぞ」
 いつもは『ラン』と呼ぶ幼馴染も、こういう時だけはきちんと『アラシ』と言うのは、そう言わないと周りが嵐のことを言ってると分からないからだ。
 だが、そんな気配りも、あまりに現実を超越した内容の下では意味をなさず、クラスは沈黙に包まれたままだった。
「ちっ……」
 下品に舌打ちした嵐が再び席に着こうとしたその時までは。
「ぐびょっ!?」
 次の瞬間、可愛らしく意味不明な奇声を発した嵐は、机の上に額を直撃させていたのだ。
 何ごとが起こったのか理解出来ないクラスメイトたちは沈黙どころか凍りついた。
「いったぁ〜……」
 涙目で額をさすりながら身を起こす死神天使。
「……ねぇ、もしかして今のって……」
 そう洩らした女子に、となりの女子がうんうんと頷く。
 つまりは、椅子を引いて着席しようと手を伸ばしたはいいが、本来の自分より腕が短かったせいで背もたれをつかみそこね、その格好のまま前のめりに机に直撃したのである。
「やだ、ちょっとカワイクない?」
「てゆーかスッゴイ可愛い!」
「でもあれってアラシくんなんでしょ?」
「でも可愛いよ」
「うん、可愛い」
 暫しの間。
 直後、まるで示し合わせたかのように一斉に女子たちから「きゃーっ」と嬌声が上がり、そしてそれが瞬く間に嵐を取り囲んでいた。
「なっ、なんだオマエらっ!?」
 今までの体だったら屁でもなかったのに、机にぶつけた程度でじんじんと痺れる額をさすっていた嵐は、虚をつかれる格好で女子の渦に呑み込まれてしまった。
「やだー、カワイイカワイイーっ!」
「あーっ、ずるーい。わたしもスリスリしたーい!」
「ちょっ!? ま、待てコラっ! うっひゃっ!?」
 放り投げられた肉に一斉にたかるピラニアの群れのような物凄い光景に、取り残された男子たちは呆然としていた。
 むしろ、するしかなかった。
 和馬の言ってることが正しくあれが本当に嵐だとしても、男子たちは近寄る気になどなろう筈もない。
 野獣の子は、子供と言えど野獣なのだから。
 だが女子たちは違う。
 嵐は確かに粗暴で無愛想だったが、それでも普通の女子に手をかけたことは一度も無かったので、基本的に無害なことはわかっていた。
 ただ恐くて近寄りがたかったのは本当だし、正直なところ近寄りたいとも思わなかった。
 だが、今の嵐は違う。
 たとえ中味が一緒だとしても外見が決定的に違う。
 更に言うなら今や『同性』でもある。
 かくして可愛いものには目がない女子の本能を刺激しまくる愛くるしさを備えた今の嵐は、女子にとって正に恰好の、しかもとびきり上等に甘美なご馳走なのだった。
「や、やめっ! わわわわっ! くすぐったいって! ちょっ!? だぁーっ!」
 しかし抵抗むなしく嵐は嬌声渦巻く欲望の沼へと引きずり込まれて行き、担任が現れるまで解放されることはなかったのだ。

40:名無しさん@ピンキー
07/08/27 04:54:57 dTbeW6uY
 チャイムが鳴り、授業を終えた教師が退室して行く。
 そこでハッと気づいた嵐が慌てて立ち上がろうとした時には既に遅く、桃色渦巻に呑み込まれる。
 そんなことの繰り返しが既に三回続き、そして今、四時間目の授業は終盤にさしかかり、四回目が迫ろうとしていた。
 しかも次は昼休み。
 正に無限に続くかのような長時間の桃色地獄が嵐を待ち構えていたのだ。
『絶対ヤバい! 次は死ぬ!』
 休み時間の度に女子に揉みくちゃにされ続けた嵐の精神はボロボロだった。
 べつに痛いことをされたわけではないのだが、たとえば小学校低学年の集団に兎を渡してみた様子を想像して貰えればわかるだろうか。
 飽くことなく撫でられ続ける可愛がられ地獄。
 不器用な小学生とクラスメイトの女子たちが違うのは、絶妙のさじ加減で触られて抗い難い気持ちよさに包まれ、力が入らなくなってしまうことで、つい先ほどの休み時間など、もしあと一分続いていたら失禁してしまうところだった。
 ちなみに勝手に髪をいじる女子たちもいて、休み時間が終わる度に変わっている嵐の髪型は只今、ツインテールならぬツインおさげ状態である。
 とにかく、そんなわけで次は本気で命の危険をひしひしと感じている嵐だった。
『なんとかしないと! だがどうする!?』
 基本的に考えるのが苦手な嵐なので、そう心の中で叫び続けていても名案が浮かぶ筈もなく、そして無情にもチャイムが鳴り響いた。
「起立! 礼! 着席」
「─してる場合じゃねえっ!!」
 教室から出て行きかけた教師がその叫びにビクッと驚いたのも無視して、嵐は一目散に教室を飛び出していた。
 とにかく逃げなければ。
 ていうかトイレ行きたいし!
 しかし─
「ふぎゃっ!?」
 教室の後ろ側の扉から勢いよく廊下に飛び出そうとした嵐の体は、突然現れた壁、つまりはそこに立っていた人物に正面衝突して猫のような悲鳴を上げ、そのまま弾き返されたのだった。
「アラシはいるかっ!? 桐原さんがお呼びだぞっ!!」
 巨漢のせいか嵐が衝突したことになど気づいていないとばかりに、その男子生徒─格好からして不良生徒なのだが─が言い放ったが、教室にいたクラスメイト一同は突然のなりゆきに言葉を失っていたのだ。
「おい、アラシはいるかって聞いてんだろ!!」
 返事が無いことに苛立った不良に凄まれた男子生徒は、無言で床を指差した。
「は?」
 不良の視線が、指差された先に移る。
「……パンダ?」
 そう、パンダ柄のパンツ。
 不良に弾き返されて思いっ切り転がりってうつ伏せに倒れていた嵐のスカートがめくれて、お尻のプリントが丸見えになっていたのである。
「……いや、パンダじゃなくてアラシを─」
「こっちは好きでパンダ履いてるんじゃねえんだよ、デブっ!!」
 嵐がゆらりと起き上がっていた。
 その美しく愛くるしい顔に憤怒の色を浮かべて。
「は? つーか、このチビガキ、何?」
 そう問われて、どう答えたものかとクラスメイトたちは一瞬だけ悩んだ。
 何故なら次の瞬間には巨漢の不良は宙を舞っていたからだ。
 それは、ちんちくりんで華奢でプニプニでほわわんな少女の嵐が繰り出した拳の一撃が、巨漢のみぞおちに打ち込まれた直後の出来事だったのだ。
 そのまま廊下まで吹っ飛ばされた不良は白目を剥いてピクピクと痙攣している。
 クラスメイトたちは眼前で起こった信じられない出来事に呆然と言葉を失っていた。
 そして、当の嵐は─
「ト……トイレぇぇぇぇぇっっっっっ!!」
 そう叫びながら廊下に飛び出し、猛ダッシュで走り去ったのだった。
 まるで、黒マントを翻しながら走る死神のように。

41:名無しさん@ピンキー
07/08/27 05:53:11 gpOS3ClN
>>40つづく、かな?
パンダプリントGJ!です。
一時間ごとに髪型の変わる怪力美少女(*´Д`)ハァハァ

42:名無しさん@ピンキー
07/08/27 15:22:45 Hs/+eTWe
GJでした。
ある意味王道ですな。
私は好きですね、こういう感じ。
願わくば、鬼畜にならずマッタリと進んでほしい。
胸ペタにパンダパンツ・・・


43:ひよこっこ
07/08/27 17:24:23 dTbeW6uY
>>40からのつづきです)


「……それで、『子供』に叩きのめされて、のこのこ帰って来たと?」
 暗がりからかけられた品のある落ち着いた声に、つい先ほど嵐にのされた不良は身を硬くした。
「で、でも、桐原さん、子供っつっても、中味はあのアラシで……」
 桐原と呼ばれた男子生徒は、そんな稚拙な言い訳をたしなめるでもなく、フッと微笑んで流しつつ言った。
「僕は、アラシを連れて来いと言ったんだよ? たとえ『小さい女の子』になっていようと中味がアラシだったら、連れて来るのが筋だよね?」
「は、はいっ……」
 桐原は微笑みが嫌味無く似合う男だった。
 その整った容貌、そして甘い声と合わせて間近で囁けば大抵の女子は蕩けてしまうだろう。
 だが彼は、この学校を仕切るヘッド、昔風にいうなら番長だったのだ。
「とはいえ状況が変わったのなら仕方ない。キミも痛い思いをしたんだ。今回の失態は大目に見よう」
「あ、ありがとうございます……」
 巨漢の不良が安堵したその時、急に桐原の目が鋭いものに変わった。
「─で、写真は?」
「……はい?」
「その『幼女』とやらの写真だよ」
「い、いえ、さすがにそんな余裕は……」
「『ロリっ子』の写真も無しに報告とは何ごとだっ!!」
 桐原が、その美貌の眉間に皺を寄せて声を荒げた。
 滅多に無いことに巨漢は思わずひぃっと声を上げて床にひざまずく。
 それを見た桐原自身、しまったと思ったのか、再び落ち着いた声で言った。
「……アラシは放課後に連れて来るんだ。勿論その前にアラシの全身入った写真を届けること。キミがダメなら他の誰かに頼んでも構わないから。いいね?」
「わ、わかりました……」
「では、解散」
 桐原がそう宣言してパンッと手を叩き、巨漢とその他部屋にいた者たちが速やかに退室して行った後、一人残された桐原は、そっと甘い口調で呟いたのだ。
「……アラシたん、キタコレ!」

「うぉっ!? 寒気っ!?」
 屋上でパンを食べていた嵐が突然ブルブルッと身を縮めたのを見て、隣りに座っていた和馬が心配そうに言う。
「どうした? 初潮でも来たか?」
「来てたまるかっ!」
「そうか。なら避妊の心配は要らないな」
「……その前に自分の命の心配をした方がいいぞ?」
「安心しろ。もしかしたら処女喪失をきっかけに急に胸が成長し始めるんじゃないかと想像して、ちょっとワクワクしただけだ」
「全く安心出来んわっ!!」
 トイレに駆け込んだ後、そのまま教室に戻ったら大変なことになるとさすがに気づいた嵐は、携帯メールで和馬にパン買って屋上に来いと連絡して今に至るのだった。
 余談になるが、勿論お約束で男子トイレに飛び込んだ嵐は、小便器の前でスカートをたくし上げてパンツを下ろしてから『無い』ことに気づき、「あ、そっか」と平然とそのままの格好で大便器に移って行った。
 その様子は、幸か不幸かその場に居合わせてしまった男子生徒たちによって『つるつるパンダ事件』と名付けられたのだった。
「大体、女になるならなるで、こんなガキでなくたっていいだろうに、どういうことだよコレは!?」
「全くその通りだ。予定ではJカップオーバーの爆乳美少女になる筈だったのに、どこをどう間違えたのやら」
「……ん? 『予定では』『なる筈だったのに』『間違えた』?」
 嵐の聞き返しに和馬は一瞬硬直し、そして慌てて顔を逸らした。
「和馬く〜ん、ちょっと今のところ、詳しく聞かせてもらおうか〜?」
 和馬の肩にポンと置かれた嵐の華奢な手に力がこもる。
「痛っ! 痛たたたぁっ!!」
 勿論嵐も手加減していたが、それでも耐え難い苦痛に、和馬は諦めたように話し始めたのだ。
「……実は『月刊呪いの友』今月号の特集が『嫌いな奴を蛙に変える方法』だったんで、ちょっとそれを自己流にアレンジしてみたんだ」
「……なんのために?」
「いやだって、爆乳揉みたいだろ? 嵐だったら頼めば揉ませてくれるだろうと思ってさ。で、結局材料の配分っつーか要はパラメータ設定を間違えたみたいで、こういう結果、と」
「頼まれても絶対揉ませてやらんが、とにかく今すぐ戻せぇぇぇぇぇっっっっ!!」
「あー、無理。戻し方は別の方法らしいんだけど、それ載るの来月号だから」
「だったらその方法を教えろ! オマエにも俺と同じ苦しみを味わわせてやるっ!!」
「お、落ち着こうぜ、マイフレンド。ひょっとして『あの日』かい? HAHAHAッ!」
「……やっぱ殺しとくか」
 後日、屋上で発見された血溜まりは、この学校の新たな怪談として語り継がれることになるのだった。

〜つづく〜

44:名無しさん@ピンキー
07/08/27 19:03:18 RbXVKcIR
>>43嵐タンktkr(*´Д`)ハァハァ
おつおつ
呪いかよ!wwwwwwwwww

45:名無しさん@ピンキー
07/08/28 00:42:44 +7p9SaqQ
今までの投下されたSSでクラス全員が女体化する話があったんだけど誰かどの話か覚えてない?
女になることを受け入れるかどうか賭けするみたいな内容があった気がしる。
TS法関連だったような気もする。
終いにはクラス全員が受け入れて、それぞれがAV女優とか別々の道を歩むって終わりだったような気がする。
結構長文だた。

46:名無しさん@ピンキー
07/08/28 05:55:32 5hRkW3Xs
>>45
性奴隷?
URLリンク(yellow.ribbon.to)

47:名無しさん@ピンキー
07/08/28 08:18:38 176WN7Eu
>>45
俺の中ではhiroshiの神作品
バトルロワイヤルが下敷きだと思う
最初の方、スレ読者のつっこみを林が訂正してるあたりが最高によかった


48:名無しさん@ピンキー
07/08/28 12:27:36 +7p9SaqQ
>46, 47
これだ!ありがとう。
あゆこ関係のSSだと思って見逃してた。
hiroshi作品だったんだな。

49:名無しさん@ピンキー
07/08/28 14:16:38 cD5kM/Tx
>>34
GGGGGGGGGGGGGGGGGGjjjjjjjjjjjjjjjjjj(中略)jjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjj(略)jjjjjjjjjjjjjjjjjj


上の文章は長過ぎたため一部カットされました。

50:ひよこっこ
07/08/28 19:01:43 aAdItBGL
>>43からのつづきです)


 バタンと重い扉が閉められ、嵐は暗闇に包まれた。
 室内が蒸し暑いのは、密室に複数の者がいるせいだ。
 闇に潜んだそれら全ての者が、油断無く自分の様子をうかがっていることを嵐は肌で感じ、緊張していた。
「ようこそ、アラシくん」
 突然発せられたその声とともに室内に明かりが灯る。
 体育館の半地下にある用具室。
 コンクリート張りのその部屋に、十人近くの柄の悪そうな男たちが並んでいた。
 そして、その中心に、一人だけ場違いなほどの美貌の主、桐原が座っていたのだ。
「いや、『アラシちゃん』と呼んだ方がいいかな?」
「キモいこと言ってんじゃねーよ! それよりさっさと和馬を放しやがれっ!」
 そう、放課後、嵐がのこのこと桐原の呼び出しに応じたのは、親友の和馬を人質に取られたからだった。
 そうでもしないと無視して帰ってしまうだろうことは容易に予想されていたのだ。
「その前に一つ、条件がある」
「ふざけんな! こっちは言われた通り来たんだから、放すのが筋ってもんだろ!」
 今や幼い少女の姿になっている嵐の、粗野な口調で吠える舌足らずな声に、桐原は恍惚とした笑みを浮かべながら言った。
「嫌ならべつに構わないんだよ?」
「わかったよ! さっさと言え!」
「うん、じゃあ、その学ランを脱いでもらおう」
「……何?」
 まさか学ランだけじゃなく─と口に出しそうになったが、さすがに嵐もそこまで墓穴を掘るほど迂闊でもないので、言われたとおり学ランを脱ぎ捨てた。
 もっとも、サイズのせいもあり簡単には脱げず、結局、背後にいた不良の一人に脱ぐのを手伝ってもらったのだが。
 そして、手伝った不良が、そのまま学ランを持って再び下がった途端、桐原はクククッと低い笑いをこぼしたのだ。
「な、なんだよ? 言われたとおり脱いだぞ! さっさと和馬を放せ!」
 しかし、桐原はそんな嵐の言葉を無視して、椅子から立ち上がり、叫んだのだ。
「アラシたん、ゲットだぜっ!!」
「……は?」
「ボクたちに従わないキミには今まで散散苦渋を嘗めさせられたが、そのカラクリさえわかってしまえばこっちのものさ!」
「……はい?」
「今まで! そして今日! その姿になっても変わらない馬鹿力! そこに隠された重大なヒントを自ら明かしてしまうとは愚かなりっ!」
「……おい、さっきから何を言ってるんだ?」
「とぼけても無駄さっ! キミの馬鹿力の正体、それは、その学ランがパワードスーツだったからだっ!!」
「……」
 呆然と言葉を失う嵐の周りからは「おぉ〜っ」という感嘆と共に拍手が生まれた。
「つまり、学ランを取り上げられた今のキミは、ただの可愛い子猫ちゃんなのさ! さ〜て、どんなオシオキをしてやろうかなぁ〜?」
 周りの不良たちがじりっと迫り寄る気配を感じて、嵐は身構える。
「フフフッ、それでも無駄な抵抗をしようというのだね? いいね、いいね、可愛いよ、アラシたん、はぁはぁ……」
 今や桐原の顔はだらしない笑顔で紅潮していた。
「ぬふふっ、靴下だけは脱がさないでおいてあげるから心配いらないよぉ〜。最初はちょっと痛いかも知れないけど、すーぐ気持ちよくなりまちゅからねぇ〜」
「……ていうか、オマエら馬鹿だろ?」


 夕陽の下、帰路を歩く二人は、はたから見れば兄と幼い妹という構図だったが、勿論それは嵐と和馬だった。
「ったく、次は捕まっても絶対無視して見捨てるからなっ!」
「またまた、ランちゃんったら、ツンデレなんだから〜」
「ちゃん付けすんなっ! あとオマエにデレった憶えも無いっ!」
 用具室で一斉に飛びかかられ一時は床に押さえつけられた嵐だったが、以前の嵐をも遙かに凌駕する力でそれらを一気にはね除けてしまった。
 そして呆然としている桐原の首根っこを押さえ、『次は殺すぞ』と脅しつけて帰って来たのである。
「ヤツラ、言ったって三日で忘れるんだから、用心しとけよな」
「その時はまた嵐が助けて─」
「助けねーよ! 大体、女に助けられて情けないと思わねーのか?」
「あ、女って自覚が生まれてきたな。性の目覚めは第二次性徴の証だ。今夜あたりから乳がふくらみ始めるに違いない。成長日記つけるか?」
「……あぁ、そういえば、誰のせいでこうなったんだっけかなぁ〜?」
 拳にはぁーっと息をかけながら嵐が凄む。
「はははっ、今日はもう勘弁してくれ。これ以上血を失ったらマジで死ぬから」
 嵐が本気で当てる気も無く放ったパンチを軽快に避けつつ、和馬は笑う。
 なんだかんだ言いつつも嵐と和馬とは気の置けない関係なのだ。

51:ひよこっこ
07/08/28 19:02:02 aAdItBGL
 さて、帰宅した嵐を玄関で出迎えたのは両親の満面の笑顔だった。
「無理を言って特急で仕上げてもらったのよ〜」
 そう言って母親が差し出したのは、嵐の学校の女子制服、つまりはセーラー服だった。
「こっちもぬかりは無いぞ〜」
 同じく父親が差し出したのは、体操着とスクール水着だ。
「……」
 そして、そんな両親を無視するように、脇を通り過ぎる嵐だった。
「あ、あなたっ! 嵐が反抗期にっ!」
「う〜む、やはり年頃の娘というのは難しいものだな」
「反抗期じゃねーし、娘とか言うなっ!」
「むぅ、確かに戸籍上は息子のままだったな。これはいかん。早速明日役所に行って来ないと」
「だから余計なことすんなっつーの! あと一ヶ月もしないで男に戻れるんだからっ!!」
「な、なんですって、嵐!?」
「父さんたちに相談も無しに、どういうことだ!?」
「……あー、面倒だから、詳しくは和馬に聞いてくれ。俺、風呂入るから」
 不良共に組み敷かれてすっかり汗臭くなってしまったので、嵐はそのまま風呂場へ直行した。
 背後では早速両親が和馬に電話しているようだ。
「面倒くせー」
 脱衣所でポイポイッと服を脱ぎ捨てて風呂場に入る。
「うおっ!?」
 そこで姿見に映った自分の姿に嵐は思わず驚いてしまった。
「……そういえば裸は見てなかったな」
 朝起きてから騒ぎの立て続けで、そんな余裕は無かったのだ。
「……」
 改めて自分の姿をじっと見る嵐。
 以前なら風呂場の姿見には胸より下ぐらいまでしか映らなかったのだが、今では全身がすっぽり収まっている。
 そこに映るのは透き通るような白く、そしてみずみずしい肌の華奢な少女。
 腹部の丸みは殆ど目立たず、体側面のラインが柔らかな凹凸を形作り始めていることが、女として目覚めつつあることを物語っている。
 当然ながらまだ陰毛も生えておらず、すまし顔にしてみると全身がつるんした人形のようだ。
「……こりゃ、ロリコンには気をつけないとな」
 正に今日、その該当人物である桐原に襲われかけたのだが、どうやら嵐はそこまでは気づいておらず、単純に自分をぶちのめそうとしていたと思っているようだ。
「って眺めてても仕方ないか」
 軽くシャワーを浴びた後、嵐はその身を浴槽に沈めた。
「おわっ!?」
 今まで以上に沈み込み、しかも直後に浮きそうになったのは、体の小ささと軽さをまだ認識しきれていないせいだ。
「はふ〜っ……」
 それでもなんとか体勢を整えて、ゆったりと目を閉じる嵐。
「っ!?」
 しかし、直後、嵐を異変が襲った。
 突然、体の芯、というか股間のあたりが急に熱く疼き始めたのだ。
「はぁっ!?」
 無意識に股間を押さえるが、それでどうにかなるものでもなく、やがてその疼きは一気に嵐の体を駆け上って来た。
「ふぁっ!? あぁっ!! ひやぁぁぁぁぁぁっっっ!!」
 突然の快感に、上半身を弓なりにのけ反らせながら叫ぶ嵐。
 その意識が一瞬途切れ、そのまま糸が切れたように浴槽へと崩れ落ちた。
「嵐っ! お風呂で何してるのっ!?」
「その歳でオナニーはいかんぞっ!!」
 叫び声に慌てて駆けつけ、風呂場の扉を開けた両親は、そこで凍りついた。
「オ……ナニーなんて……してないっ……つーの……」
 未だ興奮で息継ぎする体でなんとか振り絞るようにそう言った嵐は、そこで気づいた。
 自分の声が変わっていることに。
「……あ、あれ?」
 だが、しかし、幼い少女の声が元の男声になったのではなく、それは、年頃の若い少女の声だったのだ。
「ら……嵐なのよね?」
「な……なんてことだ……」
 そこには、男だった頃の嵐に相応した、成人直前の色香を纏った少女がいたのだ。
 勿論、当人である嵐も何が何やらわからず、恐る恐る湯船に沈む自分の体を見て、そして呟いた。
「うわー……こりゃまた、和馬が喜びそうなデカい乳だな……」─と。

〜つづく〜

52:名無しさん@ピンキー
07/08/28 23:05:18 pq5/97+Y
>>50GJ!
面白かったです
お湯で育つ美少女wwwwwwwwww

53:名無しさん@ピンキー
07/08/29 02:44:16 dYkvSSBo
最近熟女モノがないなぁ……
需要ないですか?

54:hiroshi ◆Y.43p63hRA
07/08/29 03:27:50 TjD7htk6
紗希ちゃんのお話の続きです。

今日たぶんエロのシーンないです。


55:hiroshi
07/08/29 03:28:22 TjD7htk6
「おはよう、紗希ちゃん。」

「お・・・おはようございます。かすみさん・・・」
「香澄、でいいよ。今日からは友達にもなろうよ。」

「・・・」
僕の心は揺れる。なんだかとても不思議な感じだった。

女の子になって初めての外出。
一日の始まりは、外出の準備。

初めてのお化粧。でも、まだ僕用のメイク道具はないから
香澄さんの部屋で香澄さんにメイクしてもらった。
ファンデーションから始まって、まつげをマスカラで整えたり
唇にグロスリップを塗って、かわいく顔が変わっていく。

「女の子って、たいへんだね。」
ぼくはいくつもいくつもやることのある女の子の外出前の準備を
一通り、香澄さんの力を借りてやってみた。

「かわいい・・・」
自分の顔が、確かに変わっていく。女の子って、すごい、と思った。
少女・・・というよりも15歳とは思えないほど、
すっぴんのままだとただの子供にしか見えなかった僕は
ほんのすこし、目をはっきりさせて、肌の色をいじっただけで
カラダは小さくても、ギャルになってしまったかのように変身した。
香澄さんは、まるでお人形ででも遊ぶかのように僕をあっというまに
子供から小柄なギャルに変身させていく。
ショートカットの髪も、ちょっとリボンを結んだだけで全然かわって見えるし、
ひまわりの柄のプリントされたひざ上までのスカートを借りて
ビーズで文字が書かれたピンク色のTシャツの上に
袖のないカーディガンみたいなのを着せられた。

「かわいい・・・これ、本当に、あたし・・・?」
一時間近くもかかっただろうか。そのあいだ僕は何度この言葉を口にしたかわからない。
魔法のように変わっていく自分が信じられなかった。

「さぁ、行こうか。」
実は、今日はやることがたくさんある。
お金はうちのお母さんからもらってある。
女の子としての生活を始めるための準備。お金はすごくかかるはずだけど
それはどうやら心配ないようなのだ。

夏の日差しがふりそそぐ街にでて、女の子のものをたくさん買った。
今日だけじゃ買いきれないくらい。服だって、最低限必要な数すらまだ足りないし・・・

そして、その日から僕はお化粧や、服装や、アクセサリーで
自分を飾るということを覚えた。

「かわいい!」
香澄さんは自分の好みのショップに入っては
僕を着せ替え人形のようにいろいろ試して、何度も何度もかわいい、と褒めてくれる。


56:hiroshi
07/08/29 03:29:08 TjD7htk6
そして、それは僕の目にもその通りだった。
女の子の、楽しみ。初めて覚えた、自分をかわいく見せるための努力。

男だった僕の価値観で、かわいい女の子になること・・・
それって、とても楽しいことだと、気づいてしまった。

「今日は忙しくて髪の毛まで気が回らないね。」
お昼ごはんはファミレスだった。午前中だけじゃもちろん足りない。
一日、香澄さんは僕の買い物を手伝ってくれた。
僕の女の子としての身の回りのものを、いっぱい、いっぱい。

「たくさん買っちゃったね。」
帰りの電車の中で、両手に抱え切れないほどの荷物を持った
二人の少女は・・・疲れているはずなのに疲れを感じていなかった。
すくなくとも、僕はこの一日が地元の駅について、
そして僕のうちに・・・もし香澄さんを家まで送ってもそこから10秒で・・・
終わってしまうのがとってもいやだった。

駅に着くと、ゆっくり歩きながら、僕は思い出話を始めた。
「かすみさん・・・思いだした。」
「なぁに?」
「むかし・・・むかしから香澄さんはお人形で遊ぶのが大好きだったよね。
じつは・・・香澄さんのあのお人形たち、すごくかわいかったのを
ぼく・・・あたし・・・覚えてる。あのころ・・・本当はかすみさんと
お人形で遊びたかったんだ。」
かすみさんは、少し驚いたような笑顔で
「へー、そうだったの。あたしは・・・かずくん・・・じゃないあなたが
あたしのお人形遊びに付き合ってくれないの、すごく淋しかったんだよ。」

「あ、あのころは・・・男の子がそんなことするなんて・・・恥ずかしくて・・・
それに、女の子と遊ぶのも・・・香澄さんと遊ぶのも、恥ずかしくて・・・」
「じゃあ、今はもう恥ずかしくないの?」

「お人形遊びが?」
「ぷっ・・・ちがうよ。あたしと一緒にこうして、一日過ごしたことがだよ。」

「えっ?それは、男の子でも、今は恥ずかしくないよ。かすみさんと一緒なら・・・」
「そうじゃなくて・・・女の子と一緒に遊ぶのも恥ずかしかったのに、
お人形で遊ぶのも恥ずかしかったのに、今日は自分のための
スカートとか、ヘアバンドとか、ファンデーションとか・・・いっぱい買ったでしょ?」


57:hiroshi
07/08/29 03:30:59 TjD7htk6
「う・・・うん・・・一人じゃムリだったかも。」
「じゃあ、紗希ちゃんはあたしのあたらしいお人形かな?」
どきっ・・・とする笑顔でさらっと、香澄さんがそんなことを言う。

「お・・・お人形?」
「こんなかわいいお人形なら、あたし、ずっと大切にするんだけどな?」

さらに僕はどきっ、とする。
「あた・・・あたし・・・そんな・・・」
「ばか、なに想像してんの?」

かぁ、っと僕の顔が赤くなる。

「女の子になって、いろんなことを教えてあげるよ。いっぱいね。」
香澄さんのいったことは、すごくいやらしくも聞こえたし、
すごく温かくも聞こえた。

憧れの香澄さんの・・・お人形になるのなら・・・
女の子も悪くないかも、ってそう思ってしまう。
「なあに想像してんの?」

「な・・・なにも・・・べつに・・・」
「ぷっ。そういうところは、まだ男の子のまんまだね。」
「えっ?」

普通にドキッとすることを言われると、普通に顔を赤らめながらも
普通にいやらしいことを想像してしまう僕。
でも、それって、女の子にはあまりないことなのかな・・・?

「男だったらともかく、女でそんなこと想像する子は、あまいいないかもね。」
「じゃあ、どういう風に・・・さっきの、お人形・・・ってやつ・・・」
「だから、ただのお人形なんだって。いやらしい意味とかはないの。」
「ふ・・・ふぅん・・・」
「ほら、やっぱりいやらしい想像してたんだ。」
僕は、日に当たって赤くなった顔を、もっと真っ赤にする。

「さぁ、帰ったら女の子の部屋作りだよ。」
「えっ?今日これから?」

58:hiroshi
07/08/29 03:31:49 TjD7htk6
「そうだよ。急がないと、女の子として生きていくのは大変なんだから。
勉強もしなきゃいけないし、あなたは忙しいんだよ。」

「でも、これから・・・あたし・・・病院に帰らなきゃ・・・」
「夜でもいいんでしょ?まだ2時間くらい大丈夫。」
「えっ・・・?うん・・・」
強引な香澄さんだったけれど、僕はうれしかった。
あと2時間は香澄さんと一緒にいられる。
もうすこしいろんな検査をしたら、僕は退院できる。
そしたら・・・本当の女の子の生活が始まるんだ。

まだ女の子の体に慣れてない僕にとっては、
一日歩き回っただけでもかなり大変なことだった。
かなり疲れて・・・でも心地よい疲れだった。

女の子になって、一番明るくて、甘い気持ちになることができた日曜日。
「女の子って、わるくないかも・・・」
僕の部屋を、ほんの少しだけ改造した。女の子の部屋に・・・
香澄さんが持ってきてくれた枕カバーから・・・かすかに香澄さんの香りがした。
これからの女の子の生活に、僕は始めて期待を抱いた。

病院に帰った僕を待っていたのは、検査と「女の子として生きていくための教育」の
連続だった。
でも、いろんなことを教えてくれたのは、女の子として普通に生きていくために
確かに役に立った。役に立つこともたくさんあったけれど・・・
女の子として・・・どうやって男の子と付き合っていったらいいか・・・
女の子として一番大切な何かが・・・この教育には根本的に欠けていたと
後になってみてわかる。

男の人との関係で・・・安易に「女」を武器にしてはいけないって・・・
誰も、教えてくれなかった。
女の子どうしの関係は、男どうしのそれとは違うって、もっと
疲れるものだって、誰も、教えてくれなかった。
何で教えてくれなかったんだろう・・・

カラダは女の子になって・・・ココロも女の子に近づいている。
先生は確かにそういった。



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