無口な女の子とやっちゃうエロSS 2回目 at EROPARO
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1:名無しさん@ピンキー
07/05/14 10:03:54 AsO87h8P
無口な女の子をみんなで愛でるスレです。


前スレ
【隅っこ】無口な女の子とやっちゃうエロSS【眼鏡】
スレリンク(eroparo板)

保管庫
URLリンク(yandere.web.fc2.com)

次スレは480KBを超えた時点で有志が立てて下さい。

2:名無しさん@ピンキー
07/05/14 10:14:39 /OGXSjeW
…………いちおつ

3:名無しさん@ピンキー
07/05/14 13:01:43 Umx4VZ/7
一おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお大津

4:名無しさん@ピンキー
07/05/14 13:10:08 WTCzd5A3
よくやった!!
一乙

5:名無しさん@ピンキー
07/05/14 13:14:41 3DPpPsFT


6:名無しさん@ピンキー
07/05/14 17:51:15 Ac4AmTG/
------乙

7:名無しさん@ピンキー
07/05/14 18:26:19 /1wjN/zv
1おつーー
後は死なないといいなぁw


8:名無しさん@ピンキー
07/05/14 19:47:30 UbrWheJM
死なない…いや!死なせない!

そんなわけで壱乙

9:名無しさん@ピンキー
07/05/15 01:04:25 sc3b92BG


10:名無しさん@ピンキー
07/05/15 01:35:20 gB9qDBhQ
スレ立て乙〜

11:名無しさん@ピンキー
07/05/15 01:39:14 rpA4HHDl
…………………おつ。

12:名無しさん@ピンキー
07/05/15 15:20:03 tsM0sIn7
・・・
・・・・
・・・・・・
・・・・・・・
おつ・・・・

13:名無しさん@ピンキー
07/05/15 20:19:26 YrVE8b0c
無口と言えば長門・・・長門で小説核化・・・・

14:名無しさん@ピンキー
07/05/15 23:05:50 7SlA0+7G
久々のカキコ
ところでこのスレ的に綾波レイはどんな扱い?

15:名無しさん@ピンキー
07/05/16 01:01:30 ObAd1QcP
…1おつ
ひまつぶしに1スレのを投下



「なぁ、なんでそんなバニーガールの格好をしているんだ?」
「……」
「お祝いって…ああ2スレ目いったからか。なんかずれてる気もするが…
しかしお前恥ずかしくないのか?」
「…//////////」
「おい顔真っ赤だぞ」
「……///」
「指摘されると恥ずかしいってじゃぁ着るなよ」
「…」
「それじゃお祝いにならないって、あのさ、お前がこのことを
 祝う必要はあるのか?」
「…(ピクッ)」
「…ん?もしかして…着たかっただけ、か?」
「…(ギクギクッ)」
「図星か…」


16:名無しさん@ピンキー
07/05/16 04:11:11 UHB4OlBZ
バニーちゃんが見れないのが残念だね

17:名無しさん@ピンキー
07/05/16 04:23:37 ymdrJB9Z


18:名無しさん@ピンキー
07/05/16 19:14:56 6XdKe1HT
保守

19:名無しさん@ピンキー
07/05/16 20:27:21 LyMQbtCS
>>15
>>16
まことに勝手ながら脳が沸いたので描いてみた。よろしければどうぞ
URLリンク(p.pita.st)

20:名無しさん@ピンキー
07/05/16 20:37:18 gERe1HwP
〉)19
………ぐっ

21:名無しさん@ピンキー
07/05/17 01:16:24 48un/f7g
>>19ぐぎゃああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!
初絵師降臨万歳and 神GJ!
めちゃくちゃ可愛いなおい。

22:名無しさん@ピンキー
07/05/17 04:50:52 A/dBdt31
>>19
これはイイパネル!

23:名無しさん@ピンキー
07/05/17 09:27:28 0qsReSBF
>>19
 光速で保存しますた、GJ!!!

24:名無しさん@ピンキー
07/05/17 12:09:04 QGs8kbl/
>>19
超GJ!!

25:15です
07/05/17 18:43:22 3bJ++Qww
>>19
グググググGj!!
まっまさか絵を描いていただけるとは…
思っていませんでした。ええ全く
やってみたいことを投下してみるものだなぁ



26:名無しさん@ピンキー
07/05/17 21:36:19 kO3zqngW
>>19
おかず確保

27:名無しさん@ピンキー
07/05/19 00:48:54 E09P92l7
前スレ654の服装は体操服にブルマとみた!いや、タンクトップにブルマのほうがハァハァ(;´Д`)-3

28:じうご
07/05/20 02:48:55 OZpig0Iw
誰もいませんねー


初エロ投下〜
意見感想をビシバシください





29:じうご
07/05/20 02:49:41 OZpig0Iw
俺は佐藤 悠っていう一般高校生だ
家に帰ってきて自分の部屋に戻るとそこには
「なんでここに美夏がいるんだ?」
美夏、フルネームは大城 美夏
俺の彼女でかなり可愛い
けど極度の無口
さて話を戻して
「…?」
美夏が首をかしげて聞いてくる
その仕草は反則だろう
「まずどっから入ってきた?」
色々聞きたいが自分の一つ目の疑問から消化する
「…まど」
そういって俺の部屋の窓を指す
たしかにそこはかぎ掛けてないが…
「ここは二階だぞ?」
「…屋根」
まぁ彼女の家は屋根伝いでこちらにこれるほど近いが
「泥棒か?お前は」
「…開いてなかった」
…そりゃ出かけてたんだから玄関があいているわけない
「…だから窓」
…そうかい
「じゃもう一つ質問、何しに来た?」
「本読みにきた」
 さいですか
「じゃぁ貸してあげるから一旦帰れ」
お袋がもうそろそろ帰ってくると思うので見られるとまずい
まず見つかれば確実に質問攻めに会いそして近所に言いふらされる
近所のおばちゃんもノリがいいので確実に外に出た瞬間
質問攻めにあう
美夏には悪いがそれを避けたいので帰ってもらう
「…やだ」
「駄目だ」
即答する
美夏は少し悩み


30:じうご
07/05/20 02:50:32 OZpig0Iw
「…少しだけ」
「却下」
もう一度即答する
また美夏は少し悩み
「…本当に少しだけ」
「許可しない」
その言葉に美夏の顔が段々歪み
…歪み?
今までの経験からこの後の展開は…
「…ぐす」
やっぱり泣きですか
これはもう俺が折れるしかないか…
「ああもう、わかったよもう少しいいよ」
「…本当?」
「嘘は言わない」
顔をあげる美夏
その顔を見て
…やっぱり嘘泣きだったか
薄々そんな気がしていたが
それともう一つ思う
…笑うと可愛いなやっぱり
だけどいつお袋が帰ってくるかと思うと怖いな
まぁ三十分ぐらいなら大丈夫だろう
「そうか。で、どの本読むんだ?」
「…これの続き」
そういって本の背表紙を見せてくる
「あれ?その本この部屋に全冊置いてあると思ったんだけど…」
ちなみに本の名前は終○りのクロニクルと言う
「…ないよ?」
美夏は本棚を見回し言う
あぁそっかまだ教えてなかったっけ
そう思いつつ押入れを開けて中から側面に電○文庫と
書いてあるダンボールを引っ張り出す
俺は極度の読書好きで、すでに買った本は
多分千冊を軽く超えてると思う
で当然本棚にしまいきれなくなった本は


31:じうご
07/05/20 02:52:38 OZpig0Iw
今引っ張り出したダンボールなどにまとめて押入れの中にしまいこんでいる
「この中に…ほらあった」
見つけた本を渡す
「…ありがとう」
「どういたしまして。それ読み終わったらすぐ帰れよ?」
「…ん」
そういってすぐに本を読み始める
本を読んでいるときの美香の表情はとてもいい
真剣そのもの
おまけに場面の喜怒哀楽に合わせて
少しずつ表情が変わるのもいい
そんな感じで眺めていたら部屋においてある
電話の子機がなる
彼女の読書を邪魔しないように急いで子機をもち
部屋を出る
「もしもし佐藤です」
『悠?』
なんだお袋か
「そうだけど。用件は何?」
『そっけないねぇあんたは』
「どうでもいいだろう早く用件は?」
『今日帰れないからよろしくねぇ』
…はい?
「詳しく説明しろよ」
『ちょっと昔の親友とあってねぇ久しぶりに話し合いたいから
 今日は近くのホテルとって泊まるから』
「仕事は?」
『大丈夫明日休みだから』
「夕飯代は?」
『あとで請求してねぇ』
そうかい
『それじゃぁまた明日』
切られた
全く家のお袋は…
まぁしかしこれで美夏を帰らせなきゃいけない理由はなくなった
よしとしよう
部屋に戻って美夏に伝える


32:じうご
07/05/20 02:54:14 OZpig0Iw
「今日お袋は帰ってこないそうだからいていいぞ?」
その言葉に美夏は本から顔を上げて嬉しそうにして
そしてしばし悩み
「…しない?」
「…はい?」
今なんかおかしな言葉が聞こえたような気が…
「…しない?」
気のせいじゃなかったか
「…いや?」
いやじゃないけどってかその顔は反則だろう
「嫌ではないけど、なんていうかその、なぁ」
この言葉に
「…」
美夏はそのまま無言で
「うわっ!」
こちらを押し倒し、覆いかぶさって唇を重ねてくる
お前ーーーー!
自分でもよくわからない叫びを心で上げる
その間に美夏はこちらから唇をはなし
「…しよ?」
笑顔でその言葉は反則だろう
とりあえず理性は焼ききれた
跳ね起き、美夏と体勢を逆転させながら
こちらから唇を重ねてそのまま舌を割り込ませる
それを美夏のと絡ませ、こちらに引き寄せたり
歯茎や歯の上に舌を滑らす
そしてなにがなんだかわからなくなってきたところで唇を離す
いつもこれをすると美夏はすごい蕩けた表情になる
「……そ、れだ、め」
そんな潤んだ目で言われても逆効果なんですが
とりあえず服の上から彼女の胸を撫でる
「あれ?お前下着つけてないの?」
「…邪魔だった」
なにが邪魔なのか全くわからない
そう思いつつ行為を続行する


33:じうご
07/05/20 02:57:29 OZpig0Iw
「…もっと」
真っ赤な顔をして頼んでくる
異存はないので服の上からでも自己主張している胸の頂点をつまむ
「…ふぁ…はっ…」
「やっぱりここ弱いなお前」
「…気の…せい…」
そんな顔で体を震わせながら言われても説得力なし
にやけてくる顔を抑えながら
美夏を抱き上げて自分の足の間に座らせる
背面座位っていったけな?
そんなことを思いつつ胸をいじっていた手を片方下に滑らせ彼女の中心に触れる
「…あ、…まっ…」
言い終わる前に下着の上から撫でる
そこは触っただけでわかるほど濡れていた
「やっぱり胸弱いじゃん」
そういいながら
下着の横から指を差し込みそこに直接触れる
「そんなこと…っ…は」
中はびしょびしょだった
とりあえず掌で突起を刺激しながら
入り口をなでる
「〜〜〜〜〜っ」
そこで我慢できなくなったのか体をがくがくっと震わせる
「…そ、れも…だ、め…」
…その通りにするとやることなくなっちゃうんだけどな
そんなことを思いつつ入り口を撫でていた指を中にすべりこませる
それにあわせてまた体がびくっと跳ねて
「…わたし…まだ…イっ」
中をかき回す
「ひぁ!」
そして余った指で器用に突起の皮をむいて直接触れる
「やっ…だめっ…」
「じゃぁやめようか?」
手は止めてそんなことを聞く
美夏はこちらにゆっくりと振り向き
薄く滲んだ惚けた瞳でこちらを見て


34:じうご
07/05/20 02:59:50 OZpig0Iw
「いじ…わる…」
あーもう駄目だ
我慢できなくなったのでくるりと美夏の体を半回転させて
下着を脱がせて
「入れるぞ?」
返答を待たずに入れた
「あ…はっ…ふあぁ…」
そのまま全部埋める
「あっ…ひ…」
奥に進むたびに喘ぎ声をもらす
そして全部入れ終わったところで
こちらにぎゅっと強く抱きついてくる
どうやら達してしまったみたいだ
証拠に自分の物に痙攣が伝わってくるし
また体を震わせている
「大丈夫か?」
「はぁ…は…ぁ」
大丈夫ではなさそうだ
息も絶え絶えにこちらに顔を向けて言葉を伝えてくる
「はぁ…入れぁ…だめ…」
「少し休むか?」
この言葉に美夏は首を左右に振って
「…動い…てい…いよ?」
この言葉に俺の理性が…本格的に飛んだ
「ごめん」
先に謝っておく
「…?」
なんのことだかわからないというように
聞き返してくる
ただその言葉に返事をしている余裕はなかった
いきなり彼女のことを突き上げる
「ふぁぁ…やっ…だめ…」
そして美夏の腰をつかんで激しく上下させる
自分もそれにあわせて上下させる
思いっきり奥深くまで挿し込んで子宮をえぐり
そして思いっきり腰を引いてその勢いのまま再び挿し込む


35:じうご
07/05/20 03:00:55 OZpig0Iw
そしてそのことにより受けた快感で
俺の物への血流が増し大きくなってくる
そしてそれはさらなる快感をもたらし
挿し込むたびに卑猥な水音をたてる
「ひぁ!やっ、はっ、ふぁあん!あぁっ!」
美夏は突然の圧倒的快楽の前になにも考えられずに
ただ喘ぐだけ
やがて両者共に限界が近づいてくる
美夏の腕に入る力が大きくなり
中の締め付けが増してくる
そして美夏に限界が訪れる
「ふああぁぁぁぁあっ!」
体をそらしてがくがくと震える
それにあわせて中も強烈に締まり
「…くっ」
最後に奥深くまで腰を押し付けて悠も限界を迎える
勢いよく昂りが放出され
その大量の熱が美夏の奥を叩き駄目押しには強すぎる快感を与えて
「ひぁぁあっ!はぁっ!あぁぁぁあっ!」
美夏の絶頂からさらに上へと引き上げる
「はぁぁぁぁあっ!」
最後にひときわ大きな悩ましげな声を上げ体を強く痙攣させながら
悠をぎゅっと抱きしめる
悠も同じように美夏を抱きしめ
二人とも心地よい脱力に包まれながら
下へ、下へと落ちていった





36:じうご
07/05/20 03:01:35 OZpig0Iw



「鬼畜」
目が覚めて美夏に言われた最初の言葉がそれだった
「ごめん」
「色男」
「それはちがくないか?」
「万年発情男」
「そんなわけあるかっ!」
そんな言い争いをしながらふと気付く
「あのさ、中に」
「今日危険日」
まじですか?
美夏はどうするの?って言う風にこちらを見上げてくる
「あ〜そのなんだ。まだ…至らないところはあるけど
 その…なんだ……責任…とるよ」
その言葉に美夏はくすっと笑いをこぼしながら
「…嘘」
「頼むからそういう心臓に悪い嘘はやめてくれ」
「…わかった」
そうかよかった
「…」
「?」
なぜか美夏が少し視線をそらし横を向いている
そして微妙に頬が朱にそまっている
「…時間…あるから」
「なんのだ?」
意味がわからない。時間は確かにまだあるけど…
美夏はこちらに上目使いの視線を向けてくる
お前、それも反則だろう。理性切れて悶え死ぬぞ俺

その後に発された言葉は俺の理性を焼ききっておつりをくれた
「………もう、一回…今度は…優しくして」


翌日二人仲良くベッドで寝ているのを
帰ってきたお袋に目撃されてえらい目にあったのは
また別のお話


終わり

37:じうご
07/05/20 03:03:45 OZpig0Iw

なんか…駄目だ…
いけないことをやってしまった気がする
少し以上に反省するために
首吊ってきます

38:名無しさん@ピンキー
07/05/20 04:07:44 gaj51F+W
GJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJイイイイ!!
こ れ は 萌 え た
( ̄口 ̄)いかん!職人が死んでしまう!このスレの住人の総力をもって止めるのだ!

39:名無しさん@ピンキー
07/05/20 04:52:05 lh9Ekmxy
無口系…
マグロではないんだよな

40:名無しさん@ピンキー
07/05/20 10:00:40 ewUGXy5L
表現が言葉ではできないから行動で示すのだよ。

41:名無しさん@ピンキー
07/05/20 12:29:20 PTrnk1DN
激しくgj!!

・・・なんだが、最後のあたりの流れを読んで前スレ180を思い出したの俺だけ?


42:名無しさん@ピンキー
07/05/20 14:38:23 zqrkNYZx
GJ!!!!


よし。今から職人が首つらないように説得してくる

43:名無しさん@ピンキー
07/05/20 15:45:02 9DZGP5F7
思い出したって言うか最後の方は前スレにあったやつそのままのような

44:名無しさん@ピンキー
07/05/20 15:55:39 kHVZwjDi
>>37
いけないことっていうのを具体的に教えて欲しい
でもとりあえずGJ

45:じうご
07/05/20 16:39:07 OZpig0Iw
>>44
43が指摘している通り
終わり方を前スレの作品に、おもいっっきりかぶらせてしまい、
おまけに気づいたのが投下後だった、ということです。
反省しているので
できればあまり触れないでください…
未だに激しく自己嫌悪の最中ですので。

46:名無しさん@ピンキー
07/05/20 20:37:05 ysdoB7o5
>>45
とりあえずィ`

47:名無しさん@ピンキー
07/05/20 21:01:39 qLuBQMAF
話し事態はGJ!
ただ句読点がほしいです。


48:名無しさん@ピンキー
07/05/21 03:09:00 h7azsM9c
>>45落ち込んでるなら慰めなんて逆効果になるだけかもしれないが。
あんたのSS本当によかった。絶対にまた読みたい。
迷惑とかじゃなかったらまた投下してくれ。

49:エロ無
07/05/21 08:50:46 AdMP3SPY
エロは無いけど投下してみる

 ふと窓の外に目をやった。今の時刻は7時過ぎ、初夏に差し掛かったとはいえもう随分と暗い。
 二階に位置する俺の部屋から望む光景は、中途半端な田んぼと微妙な繁華街を捏ね合わせた様なものだ。
 変に田舎なここは、夜の7時ともなれば明かりの大半は消える。
 街頭なんて疎らにしか立っておらず、暗いことこの上ない。
 更に全開に開け放たれた窓からは絶え間なく降り注ぐ雨粒が見える。それが街の暗さをより一層引き立たしている。
「冷えてきたな」
 俺は素直な感想を言った。開けっ放しの窓からは夜の冷気と雨の冷気を足したものが流れ込んで来ている。
 つい昨日まで夏日が続いていた俺の恰好は半袖のTシャツにジーパン。ベッドの上で壁に寄り掛かってくつろぐ俺の背中からは壁の冷たい感触、顔と腕には夜と雨の肌寒い感触、首から下の身体は温かい感触に襲われていた。
 ちなみに、俺の部屋にいるのは俺一人だけでは無い。胡坐をかいた俺の脚の上に尻の乗せ、その背中を俺の身体に預ける少女がここにいる。
 こいつは俺を椅子代わりに、薄い文庫本を読んでいる。タイトルはブックカバーに隠れていて良く見えないが、本文から察するに推理ものだろう。
 身長は俺より随分と低く、並んで歩けば頭二つ分違い兄妹に間違えられることもあるくらいで、座った場合、そいつの頭は俺の胸辺りに位置する。
こいつも俺同様、夏向けのサマードレスを着ている。なお、俺は女の服装には詳しく無いので間違っているかもしれない。
 涼しげな服装の俺達にとって、今の室温は少し肌寒かった。少なくとも、窓を閉めるか上着を羽織るか、何か温かいものを食べたいと俺は思った。
「何か、温かいものでも持ってくるか?」
 そして、その旨を俺を椅子代わりにするこいつへ伝える。
 俺から見えるのは黒い髪だけ。艶のある髪で、肩口程度に切り揃えられているそれはシャンプーの良い匂いと、女性独特の甘い匂いを仄かに香している。何で女はこんなに良い匂いがするのか、誰か論文で発表しないだろうか。
 しかし、俺を椅子代わりにするこいつは首を小さく横に振った。否定の合図だ。
「寒くないか?」
 俺は再度聞いてみた。
 こくこく、という擬音が似合いそうな動作。小さく頷く動作で返事をした。肯定の合図だ。


50:エロ無
07/05/21 08:51:50 AdMP3SPY
 俺は、そうか。と短く応えて再び窓の外へ目をやった。
 実はと言うと、俺はそれほど寒くは無い。何故なら俺を椅子代わりにするこいつの身体から熱を感じるからだ。
 確かに、腕とかは少し寒い気がするが我慢できないレベルではない。
 ぼー、と窓の外を眺める俺。その表情はさぞかし阿呆らしいだろう。それも仕方がない。今の俺は椅子なのだ。椅子は黙っているしかないしこの状況じゃ、ぼーとする以外に手段がない。
 その時、ずっと本を読んでいたそいつが動いた。読んでいた本に栞を挟み、ベッドの小脇に置いたのだ。トイレにでも行くのかと思い、俺はこいつの頭をぼけーと見つめていた。
 すると、音も立てずそいつが首だけ振り向いた。
 ちょっとツリ目がちで、はっきりとした黒い瞳。整った鼻に、桜色の唇が真一文字に占められてる。ちょっと子供っぽい印象を受けるそいつが、俺を見ていた。
 俺もそいつを見る。真っ黒い瞳は一見、何の感情も映し出さない。しかし、俺には解る。そいつの考えている事。そいつが思う事。そいつが望む事。
 だから俺は、あえて小首を傾げて見せた。これがゲームかなんかだったら頭の上に?マークが浮く事だろう。それくらいに見事なとぼけかただと言えた。
 数秒、俺の目を見ていたそいつは無表情で顔を元に戻した。この後は読書を再開するのが凡人の考えだが、俺には解るのだ。
 そいつは前を向いたあと、少し躊躇う様な気配を見せた。
 そして、脚に置いていた両腕をやや後ろに伸ばした。おずおず、という効果音が似合う動作だ。
 程無く、そいつの腕は俺の手首を掴んだ。そいつの手は冷たく、身体が冷えている事を暗に物語っている。
 俺は腕の力を抜く。すると、そいつは俺の腕を自身の腹辺りに持って行く。俺の腕はこいつの細いウエストに添えられた形になる。
 そこで、そいつの手は離された。まるでそこまでが限界、と言わんばかりだ。
 その証拠というか、こいつの耳は茹でダコも真っ青な感じで真っ赤になっている。
 俺のこいつの気合に敬意と愛おしさを感じ、こいつが望んだ事をやってやろうと思った。
 腕に少しだけ力を入れ、こいつの細い胴に手を回す。片手で抱えられそうな細いウエストだ。


51:エロ無
07/05/21 08:52:54 AdMP3SPY
そこを両腕で抱きしめる。力一杯、いや。心一杯抱きしめる。
柔らかいお腹の感触が心地良い。それと同時に俺にかかる重量が増した気がする。たぶん、それは気のせいでは無いだろう。
俺が抱きかかえるこいつはあからさまに脱力しているのが見て取れる。その顔が見てみたい。
俺の頭がぼー、としてきた。良く分からない思考回路に命じられるまま、俺はそいつの髪の中に顔を埋めた。
その瞬間にこいつはびくり、と小さく身体を震わせたがそれも一瞬だ。
 こいつの髪はきれいだ、肌触りも大変よろしい。絹とかはきっとこんな感触がするんだろうな。
 そんでもって匂いも良い。シャンプーの香りと女の子の甘い香り、そして僅かに香る汗の匂い。心がひどく落ち着く匂いだ。
 こいつを手放したくない。ずっと傍に居て欲しい。
 俺の気持ちに応えるように、こいつは俺の腕にそっと触れた。
 さっきよりは温かい、小さい掌。
 小さい身体が震えた。というより振動した。蚊の声よりも更に小さい声でこいつは喋ったのだ。
 普通の人間ならこいつの声は到底聞き取れないだろう声を、俺は呼吸のように聞く事が出来る。
 身体と身体を密着させれば、こいつの声は振動となって俺に響く。どんなに小さな声だって、俺は聞き逃さない。
 またこいつの身体が震えた。こいつが言わんとしている言葉は「こたえて」。
 それは先ほどの問いに関する返事の催促だという事は明白だ。
 だから俺は答えてやる。俺の本心、俺の魂の雄叫びを。
「大好きだよ」
 普段なら小っ恥ずかしくて言えないようなセリフだ。でも、この状況なら何の抵抗も無く言えてしまうから不思議だ。
 まあ、それはこいつも同じなんだろうと思う。学校では一言も話さず、誰とも関わろうとしないこいつが俺と二人っきりの時だけは甘えてくる。
 要は俺達、似た者同士なのだろう。
 そんな事を考えていたせいか、凄まじい睡魔が襲ってきた。
 どうしものかと思っていたらこいつも眠そうに目を擦っているようだ。あくまで推測だが。


52:エロ無
07/05/21 08:53:47 AdMP3SPY
 もたれかかっていた壁からベッドに重心を移動させる。
 すると、俺の身体はずりずりと、まるで斜面をずり落ちるスライムの様にベッドにずり滑って行く。
 それに巻き込まれたシーツがしわくちゃになるが、気にしない。どうせ朝にはもっとぐちゃぐちゃになって洗濯する羽目になるのだからな。
 身体全てがベッドの上に滑り降りたのを確認し、俺は身体を横に向きなおす。
 俺の腹の上にいたこいつもベッドの上に到着だ。
 とりあえずこいつから手を放す。名残惜しそうな気配がしたから頭を撫でてやった。足もとの毛布を手繰り寄せて俺とこいつで被った。
 枕と適当なクッションを取って床につく。枕はこいつに、クッションは俺の枕代わりだ。
 レトロな電灯を消すと、部屋は真っ暗とまでは言わないがそれなりの闇に包まれた。
 それでもこいつの顔ははっきりと分かった。
 ほんとに目と鼻の先にこいつの顔がある。子供っぽくてとても愛くるしい顔。
 俺はそいつの頭を撫でてやった。落ち着く。
 こいつはこいつで軽く目を細めてくすぐったそうにしている。一見すると全くの無表情だが。
 そうこうしている間に眠気がどんどん増してくる。そろそろ限界かと思い、そいつの頭から手を放した。
 さっきみたいに名残惜しそうな気配が一瞬。そいつが俺に密着するのも一瞬。そんでもってキスも一瞬。
 唇に残る温かい感触を噛み締めているうちに、こいつは毛布の中に潜って俺の胸に顔をぐりぐり押し当てている。恥ずかしいのだろう。
 愛い奴よのう、と思いつつ。こいつの頭を両腕で軽く抱きしめる。するとぐりぐりが止まった。
 その代わり、そいつも腕を俺の身体に回した。抱き合っている体制だと言えた、温かい。
 そろそろ意識が風前の灯火だ。瞼が鉛で出来ているかのように重い。
「おやすみ」
 薄れゆく意識の中で、俺は何とか一言呟いた。はっきりと発音できているかどうかは怪しいが、こいつはちゃんと聞きとってくれたようだ。
「……おやすみ」
 躊躇いがちな、それでもはっきりとした声でこいつは言った。
 気付けば雨は止んでいた。

エロ無いのは2スレ目記念という事で勘弁してorz

53:名無しさん@ピンキー
07/05/21 12:14:06 6rCjPDiV
じうご氏GJ!!

54:名無しさん@ピンキー
07/05/21 22:19:40 Tb41cAXj
>>52
gj

55:名無しさん@ピンキー
07/05/21 23:13:56 ddwq39aE
>>52
Gj!!
です
エロ無しがなんだ!
うまければいいんだ!!そのままでも十分おもしろいですよ!!!
…正直うらやましいです…
最後にもう一度
Gj!!

56:じうご
07/05/22 04:46:40 qBRowxr/
眠いです、徹夜で書くもんじゃないなぁ
>>52
Gj! です
次はぜひそこにエロをつけて書いてみてください…


んで書けたものを投下
なんか途中で無口じゃなくなってるよorz

57:じうご
07/05/22 04:47:31 qBRowxr/
とりあえず、僕の一日は彼女の声を聞いたところから始まる
「…」
いや、実際は声を聞くんじゃなくて叩き起こされるんだけどね
「…わかった〜、起きるから〜、少し待って〜」
そんな僕の声を無視して、ぼすぼすはたいてくる
しかたがないので、未だに眠りを求める体に鞭打って起きる
「…」
「はい、おはよう」
柔和な感じのする優しい目、すっと通った鼻、腰近くまで伸びた長い髪
朝起きて彼女を見るたびに、僕は彼女がとても可愛いと思う
欠点は無口なところだが
彼女が無言で伝えてくる言葉にも、今では考えるまでもなく理解できるようになっている
まぁさすがに二年も付き合えば…誰でもわかるか…な?
「…?」
「あぁ、少し考え事」
「…くすっ」
なにがおかしいのかそのまま笑い始める
頭が覚醒しきってないのも合わせてすこしイラッとしてくる
「なにがおかしいんだ?」
「…」
彼女は口元に指をあててこちらに微笑んでくる
普通だったら静かに、っていう意味だけど彼女の場合は秘密、の意味だ
…しかし朝っぱらからいいものが見れました、このまま二度寝しよう…
ふらっと、布団に倒れこもうとする僕に彼女から
「…」
無言の威圧と共に神速のデコピンが…
ビシッ
…耳に直撃
「うひゃぁお!」
僕は意味のわからない悲鳴をあげ布団の上を転げ回る
「…」
彼女はまた微笑みながら目が覚めたかどうか問いかけてくる
「完璧に覚めたよ」
僕は苦笑いをしながら答える
そういえば今日は悠たちと遊びに行くんだっけか
「じゃぁ準備しようか」
「…」
「準備できてないのは僕だけか…」
この様子だと朝飯も作ってくれてるんだろうな
…なんか本当にありがたいな
そんなことを思いながら
僕、白木 誠(しらき まこと)は
彼女、木村 千恵(きむら ちえ)
を部屋の外に追い出し、出かける準備を始める



58:じうご
07/05/22 04:49:07 qBRowxr/
「遅かったな、お前ら〜」
待ち合わせ場所で、早速、悠さんに文句を言われる
「…どうしたの?」
美夏さんに聞かれて千恵が
「…」
いつもの無言で答える。なのに、やっぱり、なぜか、悠さんたちには意味が伝わる
「そうか、やっぱり誠が寝坊したか」
「…守ろう?」
…はいすみません。次があれば必ず約束の時間に来れるように寝ます
とりあえず口でもあやまる
「ごめん…」
「全く、俺は昨日、珍しく早く寝て、美夏に叩かれたって言うのに…」
「…っ」
顔が真っ赤だよ、美夏さん?
「ちょっとまっ、痛い、痛い、やめろ〜」
その割には顔が笑ってるよ?悠さん?
「…」
その様子に千恵も笑みをこぼしながら、僕に言葉を伝えてくる
「そうだね、お二人共、早く行こう?喧嘩で時間つぶしたらもったいないよ!」
「はいはーい、今行くからちょっと待ってくれー」
まだ頭を美夏さんに小突かれながら悠さんがこっちに来る
「さっ、行こうか」
「今日はどうする?」
「…」
「…楽しくする」
「意見まとめると、特にやりたいことは無い、か…映画でも見ないか?」
「…私も」
「僕もそれでいいけど、千恵はどう?」
「…」
「賛成みたいだな、じゃぁ行こうか」
一同は映画館へ


59:じうご
07/05/22 04:50:22 qBRowxr/
チョイスした映画は今話題になっているホラー物だったが
「あ〜やだ、もうやだ、あれはもう絶対に見ないぞ」
映画を見終わった悠さんの感想はそれだけだった
「…怖がり」
美夏さんのその言葉に悠さんは目にいじわるな光を宿らせて言う
「ほう、そんなこと言っていいのかな?じゃぁ今夜は俺の布団にもぐりこむなよ?」
「…っ」
そして美夏さんはその言葉を聞いて顔を少し青くする
「美夏さんも怖がりなんだね〜」
「…」
ちなみに僕らは平気である
僕は、映画は映画、現実は現実、と割り切れるので大してそういう風には感じない
幽霊やその類を信じていないわけではないが
千恵はそういうものを怖がらず、楽しく見れるタイプ
―僕としては抱きついてもらうなどのイベントが起きなくて残念だが―
なので全然平気である
「全く、平気なお前らがうらやましいよ」
「…私も」
「そうかな?」
「…?」
まぁ怖がったことがないのだから、いまいちうらやましいことなのかわからない
「まぁいいけどさ、お前らこの後どうする?俺は美夏と一緒に本屋行くけど」
「…」
「…わかった」
「僕もそれでいいよ、千恵」
…しかし行きたいところってどこだろう?
そんなことを思いながら悠さんたちと別れる
「じゃぁまたな!」
「…また」
その言葉に千恵は手を振って返し僕もそれにならう
「…」
「ん、わかった、行くか」
そして悠さんたちとは反対の方向に歩いていく





60:じうご
07/05/22 04:51:34 qBRowxr/



「どこにいくつもりなんだ?千恵」
もう何度目かわからない質問を放つ
しかしその度に千恵はこちらに振り向いて
「…」
口に指を当てる、答えてもらえないのはもうわかっているけど、聞く
まぁ僕も実際、真面目に聞いたのは最初の一、二回だけで、
あとは全部この仕草が見たくて聞いているのだが
そんなことを考えていると、唐突に千恵は、ぽんっ、と手を打ち
「…?」
これまた唐突に僕に質問してくる
「なんで、さんづけで二人のこと呼んでるの?って言われてもなぁ」
初っ端からそう呼んでた、としか言いようが無い
まぁ強いて言えば
「僕の性格かな」
なんか自分では、それも違うような気もするけど
まぁでも千恵はそれで納得したらしい
ふーん、という感じで僕を見る
…ああ、こんな顔もやっぱり可愛いな
このごろようやく、
自分が心のなかで惚気まくりなのに気付いたが、直し方がわからないので放置
「…」
「なに考えてるの?ってそれは言えないな」
むぅっと、ふくれる千恵。やっぱり可愛い
…ああ今日は、なんか、すごく、いい日だ
またまた、そんな風に思っていると
「…」
「着いた?ってことはここが目的地?」
千恵はこくこくと頷く
その場所はなんの変哲も無い場所で
単純にごく普通の街中だった
しかし千恵は、周りを一度ぐるりと見回し、そして今来た道を戻っていく
僕は少し混乱してきた
なんで来たばかりなのにすぐ戻るんだ?
「なぁ、もういいのか?」
「…」
こちらに振り向いて、また千恵はこくこくと頷く
当たり前に疑問がわく
「ここに何しに来たんだ?」
この言葉に千恵は
「…」
口に指を当てた



61:じうご
07/05/22 04:52:43 qBRowxr/
「で、帰って来ちゃった訳だけど」
今いる場所は自宅の僕の部屋
あの後、千恵はどこにも寄らずに、そのまま直接家まで帰って来たのだ
「結局なんだったんだ?」
ぼそっとつぶやく
帰り道の間に聞きだそうとしたが、教えてもらえなかったので、つぶやくだけ
きっと気が向いたら教えてくれるだろう
今の時刻は途中で、事故見学渋滞に乗っていたバスが巻き込まれたことと
途中で外食したことも合わせて
とっくに時刻は八時半をまわっていた
今千恵は、やけに幸せそうな顔(お腹いっぱいで満足しているのかも)で
猫柄のパジャマを着てベッドに寝転がっている
風呂も入ったしこの後なにしてようかな…
そのとき千恵がこちらのことをつついた
「ん?」
千恵の方に振り向く
千恵は座って顔を薄く朱に染めてそっぽを向いている
…この沈黙は…
まぁ早い話、しない?と聞いてきているのである
なんかもの凄く急な展開だなぁ
まぁこういう日もあるだろう
僕も男だし誘われているのに拒否するようなことはしない
ぽふっとベッドに押し倒す
そしていつものように形式だけの意思確認
「いいの?」
「…」
千恵はいつもの通りやけに嬉しそうな顔で、無言で頷く
「わかった」
まずは簡単にお互いの唇を重ねるだけ
それでお互い、自分にスイッチが入ったら
深く重ねる
舌を絡めあい、口内に分け入りそして受け入れる
やがてどちらともなしに、空気を求めて離れる
このときの、千恵の蕩けた表情が、僕はたまらなく好きだ
「服、脱がすよ?」
コクッと頷く
許可も得たので、ちゃっちゃとやる


62:じうご
07/05/22 04:53:54 qBRowxr/
パジャマのボタンを外して脱がして、下着を外し、千恵を生まれたときの姿にする
その姿を見るたびに、僕は毎回、綺麗だと思う
大きすぎず、小さすぎず、ちょうどいい胸
細くくびれた腰
すらっとのびる足
「…」
顔を真っ赤にして千恵がひとこと言った
「えっちって言われてもなぁ」
僕は苦笑しながら思う
この姿をじっくり眺めるな、っていう方が無茶だ、と
ということ、でじっくりとその姿を堪能する
「〜〜〜っ」
千恵は未だに見られることに慣れていないらしく体を隠してしまう
こうなったら眺めるのをやめて、彼女の手をどかし、行為に走る
一旦軽く唇を重ね
そこからのど、鎖骨、と降りていく
両手で胸を刺激し、降りてきた口で胸の頂点をついばむ
「…っ」
たったそれだけの行為で千恵の体が跳ねる
「やっぱり敏感だね、胸」
その言葉にいつもの通り千恵は
「〜〜〜っ」
顔を真っ赤にする
その様子に心を満たされながら、先ほどより強めに胸を刺激する
「…ひぁ」
「やっと声だしたね」
その言葉に千恵は、指をくわえる。意地でも声を出さないつもりらしい
…まぁこの勝負はいつも僕の勝ちだけど
そう思いつつ、胸を刺激することを続けながら、頂点を片方の手の指で挟んでつぶし
残ったほうを口に含んで甘噛みする
「…んぁっ」
千恵はもう指を離しかけている
「声もれてるよ?」
その言葉に慌てて指をくわえなおす
はっきり言って、一回崩れかけたものを崩すのは、とても容易だ
だから先ほどよりもっと強い、しかし痛みを与えないぎりぎりの強さの刺激を与える
「…んんっ…んんっ!」
いつもはこのまま、千恵が根負けして声を上げるまで続けるのだが…
…たまには、ね
余っていた右手を下にずらし、千恵の中心に触れ、十分指を蜜で濡らしてから
そこにある突起をはさんでつぶし、こする
「んひぁぁぁぁぁぁぁあ!!」


63:じうご
07/05/22 04:55:07 qBRowxr/
千恵の体が跳ねる
与えられた快感を受容しきれなくなったらしい
…今日はいつもより早く、僕の勝ち〜
一度崩すと、千恵の喘ぎ声が聞ける他にもう一つ特典がある
ものすごく饒舌になるのだ
…どっちかっていうとそっちの方が目当てだしね
そう思いつつ言葉をかける
「今日はいつもより早かったね〜」
もちろん言葉にはいじわるな感情をつける
「はぁ、だって、あんな、の、はんそ、く、だよぉ」
今日もきちんと特典はついてきた
これで僕のやる気は当社比五倍ほど
もちろん嗜虐の心にも火がつく
「あんなのって、これ?」
といい先ほどと同じように突起をはさんで、つぶして、こする
「ひゃぁぁぁあう!だめぇ、それ、しちゃ、だめぇ」
「ふーん、じゃぁ、これは?」
と言葉を放っている間に、顔を足の付け根までずらし入り口に舌を這わせる
もちろん突起にふれてる指は、動きっぱなし
ただし先ほどよりやさしく、ていねいに
「だめぇ、そっ、ひぅ!はぁ、ひゃぁ!」
そんな千恵の喘ぐ様子が可愛くてもっと苛めたくなる
「何を言ってるかわからないなぁ」
「らって、まころあっ、あぁっ!」
だらしなく口元から涎をたらしながらひたすら喘ぐ
千恵の言葉が、だんだんろれつが回らなくなってきている
…そろそろ加減しないと後が怖いなぁ
そう思っても、まぁいいかとも思い、続ける
そして舌を千恵の中にねじ込み、中をなめる
「ひぃぁあ!らめっ!それらめ!」
…ああ、駄目だもう、僕が限界だ
行為を中断して自分のものを取り出し、千恵にあてがい
「いくよ?」
返答を待たずに貫いた
「あぁぁぁぁぁぁぁあっ!」
中の自分がきゅっと締め付けられる
どうやら、入れたときの衝撃で達してしまったらしい
「大丈夫?」
さすがにすこし心配になりたずねる
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
千恵は放心したまま、荒い息を整えていた
ここでやっと理性がもどってくる
…またやりすぎたー!!
毎回毎回、僕が後悔するのはここまで来てからである
…なんで途中で止められないんだろうか


64:じうご
07/05/22 04:56:09 qBRowxr/
心の中で彼女に謝りながら、そのまま千恵が回復するまで待つ
少し経ってから
千恵はこちらに振り向き自分の願いを伝える
「…動いても…いいよ…」
その言葉を合図にゆっくりと動き出す
先ほどまでとは打って変わって千恵を労わるように
千恵がゆっくり楽しめるように
「ふぁっ、はぁ、んっ!」
千恵は足を絡めてくる、そして言う
「…さっき、みたいに、強くしても、いいよ?」
「いや、でも…」
薄く蕩けた目でこちらを見つめて
「…お願い」
これには戻ってきていた理性が吹っ飛んだ
千恵の体を起こし自分と向き合うように座らせて、彼女の腰をつかみ、突いた
さっきまでと同じような激しさで、だけど気遣いながら
奥深くまで挿し込んで子宮口にあて、一気に引き抜き、また挿し込む
「ひぁっ!ひゃぁっ!ふぁっ!」
何度も何度も、同じことを繰り返す
そして
「千恵、僕、もう」
「ひぅっ!はぁ、いいよ、あぁっ!きて!」
あとはお互いに強く抱きしめあい、そして互いに限界を迎える
「くっ…」
「ふぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
あとは、心地よい倦怠感に包まれながら、
落ちていく、落ちていく



目覚めた後に
少年が少女にひたすらけなされ、謝るのは…また、次のお話


65:じうご
07/05/22 04:59:30 qBRowxr/
さて、朝っぱらから何をしてるのだろうか?
今日も仕事があるのに…
おまけに妙に…ねぇ←意味不明
細かいところへの突っ込みは――やめてください
あ、やっぱり突っ込んでください
あと二人なんかいますが気にしないでください

66:名無しさん@ピンキー
07/05/22 12:11:42 WghAiY8o
GJ!
やっぱり貴方はネ申です!!

67:名無しさん@ピンキー
07/05/22 18:01:59 VqkKlvDF
じうご様GJ!!
そりゃそうと前スレラストの効果音無口についてだが俺的には超アリだと思う。

68:名無しさん@ピンキー
07/05/23 02:19:08 s4mkYxbN
急所にクリーンヒット!神GJ!

こうもクオリティ高いと中毒になってくるな。

69:名無しさん@ピンキー
07/05/23 03:53:44 8c2CjSY6
すいません。
突然ですが、保管庫を以下のサイトに移動しました。

URLリンク(mukuchi.yukigesho.com)


70:名無しさん@ピンキー
07/05/23 21:17:29 qCxxRyeV
>69

保管庫初めて覗いたけどデザイン格好よすぎて吹いたwww
保管も早いし見やすいし、何故今まで利用してなかったのか理解に苦しむ程の良サイトだ

71:名無しさん@ピンキー
07/05/23 21:25:18 kGpH5KOF
お疲れ様です
ヤンデレ保管庫からは独立したのかな

72:じうご
07/05/23 21:51:26 gbxL0WXx
管理人様、お疲れ様です
前よりデザインがよくいいですね


73:名無しさん@ピンキー
07/05/23 23:50:25 d1Ve1lIy
>>69
乙〜
デザインが格好良いぜ!

>>72
逢えて光栄です

74:名無しさん@ピンキー
07/05/24 05:54:19 gpRUtdqE
長門

75:名無しさん@ピンキー
07/05/24 18:39:21 ASkCCPFM
俺も同じこと思ったw
が、それとイラストの素晴らしさとは関係ない。GJ!

76:名無しさん@ピンキー
07/05/24 21:54:12 Rf8veDgF
初めてこのスレ利用するのだが
お勧めの作品などを教えてくれないか?

77:名無しさん@ピンキー
07/05/24 23:57:33 wDyaapQH
>>76
投下作品の中で? だったら





つ【全部】

78:名無しさん@ピンキー
07/05/25 23:26:02 VoA7UwHF
>>69
移転乙です。
一つ気になった事。

・・・・なぜインラインフレーム?

79:名無しさん@ピンキー
07/05/25 23:31:24 MplDChwS
>>78
かっこいいから無問題だと思うぞ
細かいことは気にしなーい

80:名無しさん@ピンキー
07/05/25 23:37:07 VoA7UwHF
まぁ、みんながそれで良いのなら良いけど




チラシの裏
俺としては少し広告が気になる
TableやDivタグがオススメ。
まあ、ここはWEBページ評価スレだから関係ないけどね!

81:名無しさん@ピンキー
07/05/26 11:48:51 0H5C4lJu
そろそろ誰か職人さん
投下してくれないかなぁ
少し贅沢か…
いやしかし…
誰か〜

82:名無しさん@ピンキー
07/05/26 12:18:26 0fLH2EOa
>>81
まぁ今エロは同じ職人さんのものしかないからな
保管されてる作品でも読んで
と待つんだ 

83:名無しさん@ピンキー
07/05/27 09:24:10 PGmlVtzD
>>81
気持ちは分かるが催促は良くないよ。
書き手にも生活があるんだし。

84:じうご
07/05/27 13:21:37 P9Orllyw
また私でよければ書きますが
どうでしょうか?

85:名無しさん@ピンキー
07/05/27 16:00:00 WAtG5P5B
>>84
お願いします。

86:じうご
07/05/27 21:45:16 G3YN9ttB
ID変わっているけどじうごです
以外にSS難航orz
今日中に投下は無理そうです
早くても明後日あたりに…

87:名無しさん@ピンキー
07/05/28 01:21:59 vCtDlt3H
待ってますよー。
真剣に一年くらいならwktkして待ってられそうなクオリティーですし。

88:名無しさん@ピンキー
07/05/29 03:13:38 sMWKPDRW
たたき上げ

89:名無しさん@ピンキー
07/05/29 05:22:47 YeQNguTl
スレリンク(eroparo板)
>>281あたり

90:名無しさん@ピンキー
07/05/30 01:46:41 k6nMIJMI
>>89
別にこのサイトは無口二次元キャラスキーな
わけではないと思うぞ

91:名無しさん@ピンキー
07/05/30 22:42:11 owz02fgr
>>90
だが長門はいい。

92:90
07/05/30 23:20:42 KRDBfDwp
>>91
それには同意するが気に入ったキャラが陵辱されるのが
受け付けないのだよ
やはり愛がなきゃ
ここでする話じゃないな
スマソ


93:名無しさん@ピンキー
07/05/31 05:35:22 ArSt87e1
無口な女の子をダッチワイフのように犯したい

94:名無しさん@ピンキー
07/05/31 11:53:37 sYFCqrkv
それって普通にダッチワイフ買えばいいんじゃね?
てかダッチワイフのように犯すなら無口じゃなくてもいいわけでな
出直してこい

95:名無しさん@ピンキー
07/05/31 19:48:23 Bqhi/hCz
てかそんな無反応なのを襲ってもつまらないと
思うのだが…
やっぱ反応のある方が萌えると


96:名無しさん@ピンキー
07/05/31 21:50:52 v1wxe73s
で?

97:名無しさん@ピンキー
07/05/31 23:09:35 Jhy2C5av
まぁそんな話は放っておいて
俺はじうご氏が投下するのを正座で待つぜ


98:名無しさん@ピンキー
07/06/01 18:23:24 ZuyC7gIv
なら俺は土下座で待つ

99:名無しさん@ピンキー
07/06/01 18:56:39 z3Y9b7HH
じゃあ俺は倒立で。

100:名無しさん@ピンキー
07/06/01 19:09:40 j7Q0s6Fd
100げと
俺は全裸で待とう

101:名無しさん@ピンキー
07/06/01 19:38:33 3FowOcwg
じゃあ、俺は蔵の刀に研磨剤まぶしながら待つぜ。

102:名無しさん@ピンキー
07/06/02 09:18:53 Dmd4Tvma
じゃあわしは糞、溜めてまつぜ

103:名無しさん@ピンキー
07/06/02 10:29:25 UymirNfZ
>>102
ちょww投下される前にお前死ぬぞwww

104:名無しさん@ピンキー
07/06/02 13:11:30 Wvh9UzZb
>>102
変態糞親父オッスオッス!自分、wktkいいすか?

105:名無しさん@ピンキー
07/06/02 23:12:55 IsPVyC9i
今日は投下されないのかなぁ
寝るか…

106:名無しさん@ピンキー
07/06/03 06:23:46 VjT0eC0q
騒がしい女の舌を引っこ抜いて無口な女にしてしまう

107:名無しさん@ピンキー
07/06/03 11:58:45 th2xHZVF
改造スレ池

108:名無しさん@ピンキー
07/06/03 16:15:50 rOuwsfeX
投下町。

109:名無しさん@ピンキー
07/06/03 16:51:45 VnqUR+Ri
>>102
俺は二週間溜めたことがある
お前も頑張れよ

110:名無しさん@ピンキー
07/06/04 06:03:40 /jPdkXUq
2週間がんばった無口な女の子に浣腸して
どんな顔するか見てみたい

111:名無しさん@ピンキー
07/06/04 13:24:24 1lnKRGOt
二週間性的な意味で我慢した無口な女の子の顔を見てみたい

112:名無しさん@ピンキー
07/06/06 00:39:27 CaCg7Ov7
二週間性的な意味で我慢した無口な女の子に(ry

 という訳でただ今合宿から帰って来た次第。
 我が愛しの恋人にして幼馴染み、桜井 命(ミコト)にでも会いに行こうと思い立ち、玄関先に荷物を放り出して着替えようかと自室のドアノブに手をかけた時。
 それは起こった。というよりも真っ最中というべきか。
「…ふっ………んぅ、ぁ……」
 非常に艶の入った、聞き覚えのある声が耳に届いたのだ。
 勿論ここは自分の部屋であり、俺が着替えるために帰って来た場所も自分の部屋であることは間違いない。向かいにあるミコトの家と勘違いしたなんてことも断じてない。
つまりここは正真正銘俺の部屋なのである。
 まさか、と思って生唾を飲み込みつつドアを静かに開k―
 ―いた。
 いやがりました。俺のベッドの上で、掛け布団の向こう側の隅からはみ出た黒髪ロングが動いておりました。
 ついでに言うと合わせて布団ももぞもぞと…声の元栓もそこからのようで、その布団の下を想像するともう考えただけでもう俺鼻血出そう。
 落ち着くんだ、素数を数えて落ち着くんだと言い聞かせるけど最初に「1」が思い浮かんでしまってどうしようもない。
 いやそれよりまず何でここに?そして俺のベッドで自家発電とか何故?などと疑問が次々とうかんでは消え…
 あれ。いや。
 ちょ、ちょい待てミコト、お前そんなに激しく動いたりしたら布団が落ちt




 ( ω ) ゜ ゜




 布団吹っ飛んじゃった。

 いや、なんかもう。

 中身は思った通りだった訳で。や、イレギュラーあったんだけど。
 ミコトは上半身にの真っ白なワイシャツを着こんで、足の間、下着越しに俺の枕を挟んで、その…励んでいた。
 イレギュラーとはつまりここにあったのだ。つまり…
 …そのシャツ俺のじゃね?
「ひゅ…ぅん……ぁっ」
 冷房が効いた部屋で喘ぐその姿は可愛らしいものであったが、それと同時に成熟しつつある女性の艶やかさをも孕んでいた
 ドアが微風を受けてひとりでに開くのも、他人事のような気がして反応できなかった。きいぃ、と蝶つがいの軋む音がして、
それが耳に届いたのだろうミコトの動きが一瞬ストップする。
 すると一瞬の間をおいて、目に涙を溜めて振り返って、
「…お、そい…………馬鹿……ひぅっ………!」
 完熟トマトのように真っ赤っ赤な顔を見せながらそうおっしゃった。
 当然俺の理性が堪えられる訳もなく。
 ベッドに上りもうすっかり硬くなったモノを取り出すと、宣言もせずに一気に貫いた。
「んぁっ………ぁ…!」
 短く控え目に、でも高く響く澄んだ鳴き声。そこでミコトの方も抑制を失ったのか、なんと前後に腰を使いはじめた。
 くぐもった声を必死に殺しながら、それでも恥ずかしい願望をなんとかして満たそうと精一杯動く。ちゅ、ちゅっ、と水音が漏れて、それがきっかけになって俺も、乱暴に動き始めた。
「………ひぁ…ぁ、……あ……」
 腰を押し付けようとするのに合わせて突き出すと、可愛らしい小さな声をミコトはあげた。もうその声で何かが切れた俺は、ミコトがもう達しているのにもかかわらずそのまま思う存分n


 保守。

113:名無しさん@ピンキー
07/06/06 00:54:04 As4ai+rg
>>112
いいね………GJ……

114:名無しさん@ピンキー
07/06/06 01:08:15 hON4AHJs
ワッフルワッフル

115:名無しさん@ピンキー
07/06/06 01:21:45 w69q4N+d
>>112永久に無口にされたくなくば続きを投下しろ!
いえ、してくださいませ

116:名無しさん@ピンキー
07/06/06 07:18:47 5V2JByte
まさかネタをSSに昇華してくれる猛者がいるとはな・・・…GJ!

117:名無しさん@ピンキー
07/06/06 09:21:47 j1zJOTaI
>>112

Gj…
続きを書いて下さい



118:名無しさん@ピンキー
07/06/07 01:28:45 g8geRNWd
>>112
某スレで以前あった豪華な保守ktkr
  、  ∩
( ゚∀゚)彡 保守! 保守!
  ⊂彡

119:名無しさん@ピンキー
07/06/07 08:30:49 Ov0Y+Hek
GJ!素晴らしい保守だ!

保守

120:名無しさん@ピンキー
07/06/07 18:02:32 JVcBV0XY
GJ!
これ保守ってレベルじゃねぇぞ!www

121:名無しさん@ピンキー
07/06/08 00:09:42 VfrXLTCe
>>112
保守ではなく書いてくださいGj!!


しかしそろそろ足がしびれてきたぜ
正座で待つのも限界だ
胡座にして職人様の投下を待つぜ

122:名無しさん@ピンキー
07/06/08 22:44:56 kSfrjI/D
>>121
というか、土下座しててどんな内容か分らない
でもとりあえずGJ!!!
俺もそろそろ土下座やめようかな・・・

123:かおるさとー ◆F7/9W.nqNY
07/06/09 07:59:38 eS4+UV2D
こんにちは、一ヶ月ぶりです。
ようやく縁シリーズの続編を投下できます。
…が、今回縁はあまり関係ありません。でも続編です。
楽しんでいただければ幸いです。

124:かおるさとー ◆F7/9W.nqNY
07/06/09 08:00:59 eS4+UV2D
『言霊の力 神守の当主』



秋も深まる十月十日。
遠藤守はアパートの自室で眠っていた。
もう正午過ぎである。しかし青年はベッドの上で、うつ伏せのまま身じろぎ一つしない。
ほとんど死人のような様だが、これには彼なりの理由があった。
学校の課題を幾つか溜め込んでいたため、守は一昨日から昨日にかけて徹夜で片付けていたのだ。
提出したのが昨日の夕方。そのあと友人に無理やり合コンに付き合わされ、帰ってきたのが今朝の六時。守は疲労に満ちた体を柔らかい寝台に預けると、一分で眠りの園へと旅立った。
で、今に至る。
自業自得は世の常。こうして守は、決して望んではいなかったが、貴重な国民の祝日を休息に費やすこととなったのだった。
カーテンの隙間から、南中前の日の光が射し込んでいる。
細い射線を後頭部に浴びながら、守はひたすら熟睡する。
このまま夜まで眠り続け、その日は何事もなく終わるはずだった。


午後になってからしばらくして。
ピンポーン、と呼び鈴が鳴った。
「……」
守は反応しない。
再びピンポーン、とのんびりした音が響く。
「……」
守は全く反応しない。
無視しているわけではない。睡眠が深すぎて気付かないのである。
ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン。
ゆったりしたリズムで鳴り続ける音に、守の頭が微かに動いた。
それをまるで感じ取ったかのように、音のリズムが速さを増す。
ピンポンピンポンピンポンピンポンピポピポピポピポピポピポピポピポ
「─っ」
しつこく鳴り響く短連打音に、守は遂に目を覚ました。
「……なに?」
億劫に体を起こし、玄関へと顔を向ける。温厚な性格の彼だが、さすがに機嫌はよくない。小さくドアを睨むと、掠れの混じった声を上げた。
「はーいっ、今開けまーす!」
音が止まり、しん、と室内が静まる。
守は眠たい目をこすりながら、ドアへと歩み寄る。従姉妹の依子かもしれない。年下の少女の顔を思い浮かべながら、青年はロックを外し、ドアを押し開けた。
外にいた影の姿に、頭の中に思い描いた少女の姿がぴったり重なりかけた。
「…………え?」
守は呆けたような声を漏らした。重なったイメージが微妙にズレた。
ドアの向こうにいた人物は、依子にとてもよく似た女性だった。
鉱物の結晶のように整った美貌。透明感さえ漂わせる真っ白な肌。長い黒髪はどんな織物よりも柔らかく、針金が通っているかのように真っ直ぐな背筋が凛とした雰囲気を全身に添える。
ただ、依子とは違い、目の前の麗人はまったくの無表情だった。そのせいでどこか硬質な空気を作っている。
守はその空気にやや気圧されて、息を呑んだ。
が、すぐに口を開く。思わず相手の名を呟く。
「依澄さん……」
神守依澄(かみもりいすみ)は少しも表情を変えることなく、美しい会釈を返した。


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