ツンデレラ姫12発目
at ASCII2D
[前50を表示]
100:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/17 23:53:52 2og0Fz3R
ハウス栽培に適しており
101:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/18 03:22:36 26SKZ5AS
傘に適用すれば視界も良好…すなわち「透明」。
ツンデレラは裸体を見られる事で能力の上昇すると予測されており、敵に透視能力者がいれば条件が満たされるという訳だ。
ちなみに裸にひん剥かれても結果は同じだというのは秘密である。
102:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/19 16:48:43 6qv/97vw
ツンデレラvsスーツの男達…
その様子を1kmも離れたビルの最上階ラウンジから機械の瞳で見つめる金髪碧眼の少年。
「ジミーさまぁ、放っといていいんですか〜?」
傍らに控えるメイドの少女、ゴリアテの問いかけに
103:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/21 03:13:59 okoj9LzC
彼は無言でポケットから一枚の
104:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/21 05:32:17 uqE6n5Z5
瓦を取り出し
105:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/21 13:19:39 izzRD4KS
何やら書き始めた。
どうやら梵字のようだ。
106:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/22 00:07:59 P4bDCGbL
サンスクリット語で書かれたそれはゴリアテへのおつかいメモだった。
「マック行ってメガマック3個と
107:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/22 02:26:33 VKhg2jlN
それからスーパーに行って納豆と不二家のカントリーマアムを買ってこい」
108:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/22 03:14:13 r0SsqitY
「この程度で負けるなら、僕の計画には不要な人間ってことさ・・」
お使いのメモ用紙を渡しながら、ジミーは不敵にそう言い放った。
一方、地上のツンデレラと孔明。ついに孔明の化学兵器もエネルギー切れとなり
あわやこれまでか、という時、パトカーのサイレン音が高らかに鳴り響いた。
「邪魔が入ったか」とスーツ軍団は撤退。パトカーに乗りながら現れたのはメキシコ帰りのじいやである。
ツンデレラの来日を聞きつけて、大慌てで馳せ参じたのであった。
「知り合いの警官に頼みましてな。東京中探し回りましたぞ!」
109:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/23 00:36:56 Ac+VyLs0
「じいや、助かりましたわ。でも手紙には連絡先の携帯電話の番号も
書いておいたのになぜ警察を?」
ツンデレラが言っているのは、じいやの自宅に残した手紙の事である。
じいやはツンデレラ達の来日を知り、海外から急いで戻ってきた事を語った。
だがツンデレラ達が日本に着てから、まだ一日も経っていない。
それをどうしてこんなに早く知る事ができたのか?
…答えは一つしかない、それはじいやが
110:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/23 01:51:13 Yz2AGddz
携帯電話を持っていない、ということである。
「何度か公衆電話を使って掛けさせて頂きましたが、出てはくださらなかったので・・」
ツンデレラの身に何かあったのではないかと思い、警察に捜索を頼んだのである。
確かに携帯には着信が幾つか入っていた。「なんとか助かりましたわね・・」
111:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/23 02:24:27 Ac+VyLs0
さて、諸君はこう思ったのではないだろうか。
「じいやが『携帯電話を持っていない』と、なぜ『ツンデレラの来日を迅速に知る事が出来る』のか?」と。
確かにこの2点は一見なんの関係も無いように見える。
だが解ってしまえば非常に簡単な事なのである、つまり
112:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/24 02:35:07 tj2piiMU
解らない人には説明するのも難しいという事でもあり、
ゆえにこの件については各自で考えてみて欲しい。
ともかく、じいやと再会できたツンデレラは
113:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/24 02:54:44 zs5pylO6
とりあえず、今日の所は連戦で疲れた身体を癒すことにした。
久しぶりに同じ食卓を囲むじいやとツンデレラ。
じいやは事故のことを知らなかった様だ。
「よくぞご無事で・・」と、ツンデレラの不幸を心の底から悼んでいる。
老齢のじいやに今以上の負担を掛けてはいけない。
ツンデレラの幼少期に関する質問は明日行うことにした。
その夜更けのこと
114:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/24 13:12:46 BzjaZFLm
じいや宅に泊まったツンデレラが不意に目を覚ますと、枕元にコ
115:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/24 15:58:38 397LSI5M
リアンが
116:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/25 00:11:11 LlT65kPJ
ドリアンを振りかざし、今まさに
117:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/25 00:33:41 Kp7bBi+j
ドリアンにココバットをかまそうとしている所だった。
118:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/25 01:06:15 kRIoKmju
しかし変身パワーのチャージが間に合わない。
そこへ
119:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/25 16:25:00 RiNNJBjE
じいやが飛び込んで来た。
「お嬢様!」
じいやのタックルを受けたコリアンの手からドリアンが落ちる。
落ちたドリアンはパックリと割れ、部屋に強烈な臭いが充満する。
120:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/25 23:57:27 6GWCJ4SV
「フフフ・・・快感、快感!」
121:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/26 01:47:13 OTYEWU6Y
不気味な笑みを浮かべるコリアン、その変身パワーがチャージ完了した。
「しまった、遅かったか!」
じいやの呻きを掻き消すように、閃光と轟音がコリアンを包み
122:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/26 03:16:02 MtRM7tuQ
香草仮面コリアンダーへと変身した!
123:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/26 17:32:40 p+U+KqVe
アメリカ人留学生、コリアン・ロバーツは改造人間である!
彼を改造したサイボーグ帝国はサイボーグの為の世界創造を企てる軍事国家である!
コリアンは強い匂いをエネルギーに変え、香草仮面コリアンダーとなるのだ!
124:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/27 18:48:22 aqH9LQKe
といっても彼はツンデレラの敵ではない。良心回路がどうとかお約束な問題で
サイボーグ帝国に牙を向ける一人であるからだ。
「平和防衛、変身、敵前、無理。安全確保必要。貴殿宅、借用」
と単語だけでツンデレラの部屋に侵入した経緯を説明するコリアンダー。
「つまりサイボーグ帝国の輩が近くに居るという事ですわね?」
125:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/28 03:28:10 4t3iAIZi
鼻をつまみながらツンデレラは警戒態勢を取ると、じいやに
126:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/28 03:44:49 i6Jip9Ce
「とりあえず、その床に落ちたドリアンを処分しなさい。
じいやの胃の中に…」
127:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/29 03:02:51 Yi3NXWrF
と言ったものの、すぐに「しまった」とばかりに口を押さえた。
じいやはもう彼女の世話係では無いので、命令をできる筋合いではないのだ。
「ははは。ようございますよ、お嬢様。」
だが、じいやは嫌な顔一つせずドリアンを食べ始めるのであった。
そして鼻と口を押さえる形になったツンデレラは呼吸が
128:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/30 03:10:19 8T9lZ+EQ
出来なくなると気付き、とりあえず孔明の鼻と口を押さえた。
129:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/30 22:19:33 vnnW2jXK
隣の部屋で寝ていた所を突然、鼻と口を押さえられた孔明は
夢の中で唐突に溺れる事となった。
そして水中の夢といえば付き物なのが「おねしょ」である。
130:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/30 22:57:38 bQGE1DMH
医学的に言うなれば「夜尿症」である。
もともと孔明は軽度ではあるがそういう症状を自覚していたため、
特別驚きはしなかった。実際に通院も何度かしている。
だが今回は違った・・・
131:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/31 01:31:49 1zGKP5xc
大のほうも…
132:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/02 03:48:10 3mtbxoFS
だが現時点ではまだ布団の中の出来事なので誰も気付いていない。
「邪魔するよ」
その時、一人の少女が堂々と玄関から入ってきた。
「俺の名はオレオンナ…そこにいる裏切者、コリアンダー抹殺の命を受けて参上した。
ツンデレラ、あんたの事は聞いてるけど邪魔をしないなら見逃してやる。」
133:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/03 04:21:29 pcG7KKr8
「…尋ねもしない事を勝手にベラベラ喋る敵役というのは
大抵ザコ敵と相場が決まってますわね。」
134:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/04 01:00:45 uRcCOG8F
その台詞を言い終わるか終らないかのうちに、オレオンナの肘から先が飛び
ツンデレラの顔面にアイアンクローを極めた。
「無駄口を叩く奴は早死にするって相場が決まってるんだぜ?」
ギリギリとこめかみに食い込む激痛にツンデレラが膝を付いた時、孔明が目を
135:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/05 23:27:40 uhF+YQfM
うっすらと開けて寝たふりをしているのに気付き
136:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/06 02:17:28 IBfk3yFA
アイアンクローをしていたオレオンナのロケットパンチをあっさり外し
孔明の鼻と口を、そのロケットパンチで塞いだ。
137:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/07 13:30:44 DCrpPKIG
「うぐっ!?」
突如、じいやが苦悶の声をあげる。
ドリアンを喉に詰まらせたのだ。
一方コリアンダーは、その隙をついてオレオンナを外に誘い出し、その場を離れた。
残されたのは、ツンデレラと急速に顔色が悪くなっていくじいや&孔明。
しかし、そ
138:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/07 23:53:29 uYkfkfRn
ばアレルギーの症状もこの中のある人物に出始めていたことに
本人を含め誰一人として気付いていない。
139:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/09 00:11:24 Ev2C0hI6
ところで『そば』といえば一般的に
140:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/10 02:22:29 hrRbUw/h
長い
141:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/10 03:41:38 Cn1JHXTB
そば粉の麺を想像するだろうが、ここで言う「そばアレルギー」のそばとは
他人に側に寄られるとアレルギー症状を起こす、という一種の対人恐怖症
のことである。
142:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/10 21:32:22 hrRbUw/h
私はこの症状を"側に立つ"ことから『スタンド』と名付けたッ!
143:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/13 14:58:55 jz4RSrGF
……と、ここまでは良かったのであるが
144:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/13 21:30:17 RDED1lC0
『スタンド』という症例を発見したジョセフ博士は、それが学会で正式に認められる前に
飛行機事故で帰らぬ人となってしまい、スタンドについて引き継いで研究する人間も
現れなかったのである。
ゆえにこの「スタンド=そばアレルギー」には
145:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/14 02:39:09 PGR8U4HG
3794の謎があるといわれている
146:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/14 12:44:15 ClxN/PIe
それについて、様々な識者が英知を結集し、3793の謎が解けた。
147:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/14 12:54:35 rGxy1S1z
研究する者はいないはずなのに、解明された部分があるとはおかしな話である。
だがこの識者たちは研究はしておらず推理しただけなのである。
というか識者とか言いながらこいつら全員探偵なのだ。
謎は全て解けた、と言いたいだけなんじゃねえかというような
148:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/16 11:03:22 eLu+gL8E
まぁそんな状況なのでそばアレルギー自体が世間に認知されていない為
気付かなくて当然と言えよう。
それはともかく、このままだとじいや&孔明の命が危ない。
ツ
149:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/16 23:28:21 tR1lz3mO
ービート
150:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/18 01:13:48 SvgznP/k
のネタよりもヤバイ。
ツンデレラはまず、じいやの口に
151:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/20 00:42:26 25ZeFM+3
オレオンナのロケットパンチの指を
152:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/20 01:00:11 mtpo5mtB
ちぎっては入れ、ちぎっては入れを繰り返していた。
「うおおおおっっっ!!指が痛ぇぇぇ!!」
突然叫びながらオレオンナが飛び込んできた。
どうやらオレオンナのロケットパンチは切り離されていても
感覚はそのまま伝わるようだ。
153:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/21 02:31:37 oUUBgS1A
「ふうん、なるほど…」
ツンデレラはおもむろにロケットパンチに指四の字をかけた。
154:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/22 11:50:22 WFRzrMGb
「いでででで!てめぇいい加減にしろ…ふぃんふぁねーう!」
オレオンナが叫ぶと彼女の背負っていたバックパックから何かが飛び出した。
_,...-、,-、.,_ ,、.,、
∩∩,.'i<_ヘ_ii_/冫-' i'''i' '、
.i'"ニi--ヒ i`''_-イ__ヽ'"i ̄ }
゙、 __ i- 、l _,.!/i- '' "´ オレオンナ死ねぇ!!
``' - 、,/\_i__,!/ヽ、`\
/ __ ヽノ /´> )
(___) / (_/
| /
| /\ \
| / ) )
∪ ( \
\_)
155:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/22 16:17:55 HJ6uSGFB
あまりに久しく見かけなかったが彼の名はふぃんふぁねーう。
近々リメイクする鋼鉄とはなんの関係もない。
「オレオンナ死ねぇ!!」は鳴き声であって殺意がある訳ではない。
その証拠に今のオレオンナ死ねぇ!!を訳すとこうなる。
156:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/22 18:21:14 Jfa7c7kQ
「言っとくがなぁ…オレは最初から最後までクライマックスだぜ!!」
157:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/22 21:07:12 aTT4Bit/
「ダンカ〜ン、コロッケ取ってぇ〜」
言葉の意味はよく分からないが、とにかく
凄い殺意に溢れるふぃんふぁねーうの言葉に気圧され
ツンデレラは思わず叫んだ。
すると雷鳴が轟き、どこからともなく
158:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/22 22:48:28 bc5RRSQF
カレーの匂いが
159:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/24 21:49:55 f+2YS1Gi
オレオンナが窓の方を向き、身構える。
そこにはカレーの鍋を脇に抱え、金色に輝くコリアンダーの姿が!
「ちっ、カレーフォームになったか!」
160:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/25 23:01:46 AnjZiQXD
だが手を滑らせて鍋を落としてしまい、
折角のカレーを床にぶちまけてしまった。
161:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/26 00:30:50 kpuYSo3W
辺りには更に強くカレーの匂いが立ち込める…と同時にコリアンダーの輝きが増した!
匂いを力に変えて戦う、それが香草仮面コリアンダー。
そう、彼は手を滑らせたのではない、故意に落としたのだ!
コリアンダーがゆっくりと構えを取る。
コリアンダー・カレーフォームの必殺技、
162:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/27 01:54:58 fM8XrveD
「必殺!オレの必殺技PART135!」
163:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/27 13:08:32 0y0OCrlt
だ。
「まずい、急げフィンファネウ!」
オレオンナが叫ぶと、フィンファネウは素早い動きでツンデレラからロケットパンチを奪い取る。
ついでにじいやの口から指も回収し、オレオンナと共にさっさとその場を脱出した。
直後、コリアンダーの必殺技が発動。
それは周囲500mを巻き込む凄まじい
164:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/28 03:03:49 2aU0Xx2m
脱臭効果。
165:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/28 03:50:02 tQxJ7Lta
「ふふふ…これはチャンスです」
寝たふりの後死んだふりまでしていた孔明が呟いた。
彼は漏らしてしまった大及び小を、この脱臭効果が利いている間に
何とかうまくごまかしてしまおうとしていた。
166:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/28 11:52:21 Ium7FxBJ
だが正確には『脱臭』ではなく『集臭』であり、技の準備であった。
次の瞬間、集められた様々な匂い、臭いが狭い室内に放出される!
瞬 殺 無 音
脳を突き抜けるような嗅覚攻撃にツンデレラと孔明は
167:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/01 01:22:18 NOdkzUfs
思わずハァハァしていた。そう、
168:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/01 18:17:48 lWQQTUxA
直感的に鼻をつまんだのだ。
一方、窒息しかけていたじいやは
169:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/01 20:03:47 K0S/NWE8
有り得ないほどの激臭に失神してしまっていた。
これでじいやが嗅覚攻撃に苛まれることは、しばらくの間無さそうだが
戦闘が悪化した場合でも、逃げることができないわけである。加えて今のツンデレラは
両手が塞がっている為、救出も難しい状況。万事休すであった。
「なにか・・弱点はありませんの・・?」一縷の望みを求めて
ツンデレラは孔明の方を見た。孔明は「ンフフフ」と不敵な笑いを浮かべている。
これは・・
170:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/02 11:36:42 8FXa/3Yd
面白くなってきた、そんな笑いだ。
だがその時、コリアンダーが変身を解いて謝ってきた。
「ぐぉめんなさぁい!」
そういえばコリアンダーは敵ではなかった事をツンデレラ達は思い出した。
和解した彼らは、とりあえず家中の窓を開け台所の換気扇を回す。
孔明はこのどさくさに紛れて、汚した服と布団を
171:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/02 23:12:36 GC1YEuPB
焼却処分
172:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/04 04:21:31 dchRJeHN
当然、今の姿はまっぱである。
173:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/05 18:44:25 fHAraRXy
幸い汚したのは、じいやに寝巻きとして借りた浴衣であった。
孔明がいそいそと自分の服を着ていると、またしても何者かが現れた。
庭先で燃える布団の炎が浮かび上がらせるその侵入者は、身を潜めようともせず悠々と歩いてくる。
孔明はとっさに
174:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/06 23:47:06 fjPksJCt
土佐に
175:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/07 19:26:33 PB7X8DDq BE:145216962-2BP(330)
祝 ツンデレラアニメ化
URLリンク(item.rakuten.co.jp)
176:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/07 19:35:04 MAaSFFGD
という一見どうでもいい見当違いで取るに足りない情報を打電すると、そのまま
177:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/07 22:04:30 Ni9BGzFZ
歌い始めた。
178:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/07 22:22:30 /TUfSRo+
その声、地の果てまでも
179:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/08 00:53:49 W/dI+CZI
届いていなかったり・・・
180:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/08 03:18:18 HIYftRfc
だが、侵入者は突然耳を押さえてうずくまった。
「な、なんて下手な歌だ!」
これが孔明・26の秘密の13「ジャイアン・ボイス」である。
181:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/09 17:55:18 ASiuF9IH
「おお、心の友よ!」
182:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/11 21:12:50 Zhue1s0a
「おお、心の友よ!連帯保証人になってくれ!」
183:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/12 19:44:47 P3kj9Q8r
「断る! ましてお前を心の友などと思ったことはただの1度もない!」
184:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/12 23:33:44 9LOCoL5A
この歌は孔明・26の秘密の17「シンガーソングライター」による珠玉のナンバー、『心の友よ』の1番である。
2番もあるんだぜ?
185:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/14 23:35:38 Grp3YGzs
「何事ですの!?」
その騒音を聞きつけツンデレラとコリアンが飛んできた。
それを見た侵入者は
186:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/16 18:24:29 bCntevN1
首をかしげた。
「お前がツンデレラだと?」
187:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/16 21:11:09 zKzOpI9H
という侵入者の視線の先には失神したじいやがいた。
188:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/18 23:31:57 sTSISwp/
侵入者はじいやの中に眠るツンデレラの真の力を見抜いたのだ。
その力とは
189:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/19 03:36:37 Gy0kMTkl
ザ・パワー
190:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/19 11:03:33 u6wubVWy
・オブ・ストレングスフォースの八次元結界によって封印されたツンデレラ本人である。
そして今コリアンと共にいるツンデレラは、そのクローン…戦闘用に製造調整されたツンデレラの替え玉なのだ。
だがその事はクローンはもちろん、じいやも知らない。
侵入者は何かを確信したかのように薄く笑うと、
191:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/20 11:33:53 3xk9PFHm
踵を返し夜の闇の中へと走り去った。
「青い肌の男…何をしに来たんですの?」
ツンデレラが独り言のように疑問を呟くと、孔明は
「目的は解らない…やった事といえば布団を燃やしたくらいだよ」
とさりげなく布団焼却の罪を侵入者に押し付けるのであった。
―慌しい一夜が過ぎ、朝が来た。
場所をじいや宅からトレーラーに移し、一息ついたツンデレラは
じいやに自分の超常的な力の事を単刀直入に聞く事にした。
彼女の問いにじいやは
192:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/21 13:41:21 YcJ6evAD
インベスティゲイト布
193:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/22 12:33:24 TuIBhilY
川敏和、と書かれた一冊の
194:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/22 12:55:27 fz5ED40R
チャンピオンREDを取り出して、ひとこと。
195:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/23 11:21:48 TnZAUto9
「この場所へ行ってみてください…」
そう言いながらじいやが指し示したのは裏表紙の怪しいグッズ通販広告、その会社の所在地だった。
196:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/25 12:00:50 axM2L6N+
翌日、行ってみるとそこは
197:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/25 21:18:40 xXJG8QTp
ハマグリであった。
198:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/26 15:21:21 hRraBcko
すなわち佐賀県は神埼郡吉野ヶ里町の北部にある標高862mの山、蛤岳である。
そしてその頂上には
199:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/27 20:51:43 v3n4OWDK
スコップと水が入ったバケツがあった。
200:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/28 01:24:16 JtsTT2xe
そして怪しげなビル(三階建て)が。
201:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/29 11:10:18 OdKpwqa6
「こんな山の頂上にビルがあるとはね」
「入り口の前に意味ありげに置いてあるバケツも気になりますわ」
ツンデレラは特にバケツの水底に沈むスコップが気になっていた。
そのスコップは
202:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/30 06:26:52 3bLwA+Ic
無論、ただのスコップではない。
注意深く観察したところ、柄の部分に小さく文字が刻まれていた。
「サイボーグ帝国製」と書かれている。
「これも敵の罠なんですの?」
ツンデレラは慌ててビルを見上げた。
203:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/01 09:52:43 5KfKJWOl
ちょうど、窓から突き出た何者かの腕が、植木鉢を手放した所であった。
204:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/02 02:39:05 0Z5rAyrs
そして、となりにいた孔明の頭上に落下してきた。
205:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/03 02:09:47 2A2QV7p1
ツンデレラはすっと右手を延ばすと、造作も無く植木鉢をキャッチする。
その植木鉢には一輪の
206:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/03 20:51:29 ymjJnh5I
菊。勿論食べられる。
207:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/04 00:34:06 WuOBuca/
「菊の花一輪・・食用としても可、ってことは・・
死体も残さず灰になれ、ってメッセージだったりしてね」
不吉な読み方をする孔明だが
ここでスコップや植木鉢にばかり気を取られていても仕方がない。
ツンデレラ達はビルの中へ入ってみることにした。
当然、気になるバケツとスコップを持って。
208:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/05 12:40:19 OXHo8Ksh
ドアを押して中に入ると、男が1人にこやかな顔で立っていた。
「お待ちしておりました、ツンデレラさん。お花は気に入って頂けましたか?」
この男、顔は笑っているが
209:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/05 23:13:21 Wj8x1Ynq
あるある大辞典の納豆ダイエットに騙され
「テレビが嘘をついたら、何を信じていいかわかりません!」
などと投書したという、本物の馬鹿である。
210:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/07 01:19:33 w+QHt6Lz
男はおもむろに蟹切りバサミを取り出し、鮮やかに一回転させた
211:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/07 03:46:59 2xKkxCf7
更にもう2個取り出し、ジャグリングを始めた。
212:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/07 11:09:50 joJl4FRE
そしてそのまま奥の階段へと歩き出す。
「どうぞこちらです」
この男、腕では器用に三つの蟹切りバサミを回しつつその足運びは
213:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/07 15:30:19 +7iCdYaQ
フラミンゴのように、ちょいと一本足で
弱気なサインに首を振り、
214:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/08 16:11:37 zf+X0/Tm
お尻も振り振り、悩ましげに階段を登っていく。
ツンデレラと孔明は
215:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/08 17:20:14 Qolub+4J
彼を殺し、目撃者も殺し、蟹切りバサミと菊をバケツに入れて逃走。
これがのちに「華道」として日本に伝わる事となる。
そのころ、お城では
216:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/09 01:46:18 ZAdA6DkL
女皇ユリザベスが、突然のツンデレラの暴挙についての報告を受けていた。
「なんでまたそんな事になったのですか?」
「解りません、じいや殿も皆目見当がつかないと…」
女皇ユリザベス…彼女は弱冠20歳ながら、ツンデレラの母国でもあるストロットル皇国の最高権力者である。
「サイボーグ帝国、あるいは例の組織が原因という事は?」
「まだ調査中ですので確実な事は言えませんが、その線は薄いようです」
「ん〜…宇宙は奴らは?」
「依然、例の艦隊は沈黙を守ったままです」
「では、魔界の方は?」
「門の異常は報告されていません」
「じゃあ、未来…」
「時空震も探知されておりません」
「…どれも関係ないって事ですね?」
ポリポリと頭を掻きながらユリザベスは
217:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/09 03:43:09 gJGvA2U7
ツンデレラの読めない行動に頭を悩ませていた。
一方、逃走中のツンデレラと孔明
「やっぱりさっきのあいつら、敵だったんだね」
そう、目撃者もそれから蟹切りバサミの男も人間ではなく、機械仕掛けの人形だったのだ。
「恐らく、敵が先回りして、あのビルの中の人間を始末してしまっていたんですわね。
皆、わたくしと係ることで災難に巻き込まれていく・・
わたくしの行く先には血の雨しか待っていないと言うのかしら・・」
結局、じいやが二人をこのビルへ誘った理由は何一つわからないまま
一抹の悲しみを抱えて、ツンデレラの逃亡生活は続くのである。
さて
218:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/09 05:24:18 vUKc6eFF
ライトステーションへとやってきた二人であった。
「ここのステーション名、なぜ最初の2文字だけ平仮名なのでしょう?」
219:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/09 11:43:53 CeX5eXO8
『さてライトステーション』、ここは佐賀県にある小さな喫茶店だ。
ひらがなの部分は"トイザらス"とかにインスパイアされたとは店主の弁である。
そしてこの店名は蟹切りバサミの男の残骸から入手できた、たった一つの言葉でもある。
このひらがな部分のおかげで、タウンページからあっさり特定できた。
ここに何か手掛かりはあるのだろうか…
その時、ツンデレラの携帯の着メロが鳴り響いた。
発信者は、じいや。
ツンデレラの表情が強張る…あのビルへ自分を差し向けたじいやも敵かもしれないからだ。
すると孔明が
220:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/10 01:32:33 3QeUj/vN
まさに孔明が
221:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/10 01:59:01 vqjQsaK2
よもや孔明が
222:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/10 11:10:41 3ci9YLQg
突然ツンデレラと孔明に襲い掛かってきた!
サイボーグ帝国が諸葛孔明に対抗する為に作り上げた、三人の孔明型サイボーグである。
すると孔明「ンッフッフッフ」
まさに孔明「ンッフッフッフ」
よもや孔明「ンッフッフッフ」
223:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/12 12:54:01 fs/ELYFd
「ツンデレラ、ここは僕に任せて電話に出てくれ。じいやさんの真意を知りたい」
そう言いながら孔明がベルトのスイッチを入れると、閃光と共にその体が眩い光沢を放つメタルスーツに包まれた。
孔明博士自らの発明により誕生した超戦士…その名も『 機動策士ショカツリョー 』だ!
224:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/12 16:21:14 kcfvIrtr
機動策士ショカツリョーの活動時間は僅か0.05秒にすぎない。
では、活動プロセスをもう一度見てみよう。
225:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/12 20:04:52 YiJ8u2vI
ショカツリョーの活動準備は毎朝のラジオ体操から始まる。
規則正しい生活と適度な運動、そして朝の大気によりショカツリョーの血行が促進され
ショカツリョースーツの装着に耐えうる鋭気が生成される。
その鋭気は免疫力を高めると同時に嗅覚をブロックし、
ショカツリョースーツに住み着いたあらゆる微生物の分泌物をことごとく無効化する
強靭な精神を肉体に焼き付け、0.05秒もの活動を可能にするのである。
226:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/13 02:49:20 AQ4pYU8F
「機動策士! ショカツリョー!!」
↑
このあたりでメタルスーツ解除
227:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/13 14:28:40 k9vamryA
される、わけではない事に注意したい。
活動停止したスーツは、只の重たい鎧と化し四肢の動きを阻害する拘束具となるのだ!
228:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/15 19:43:12 HFJiGAGx
一方その頃、サイバトロン基地では
229:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/15 20:07:09 6FWpWUCL
野点が開催されていた。
230:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/16 01:53:27 c97PEOo+
サイバトロン社は「サイバー」と「パトロン」を組み合わせた社名どおり、ネット上で科学者・技術者と投資家を仲介する事を業務としている。
そしてサイバトロン基地と呼ばれる本社社屋は、基地の名に相応しい科学技術で武装した要塞のような建物であった。
その屋上庭園でホトトギスの声など聞きながら和やかに野点が開かれている座に、白衣姿の男が駆け込んできた。
「しゃ、社長!たった今、まだ試作段階のショカツリョースーツが電送されました!」
「むう?はやまったな孔明君…」
231:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/18 03:11:07 6DfCry5v
「それから君、私のことは『コンボイ司令官』と呼べ
と言っておいただろう」
232:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/20 02:05:48 MwhUtzFq
「それはセクハラです、社長」
233:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/23 21:09:15 g0M+gOHK
「まあそれはともかく、このままショカツリョーがやられてしまっては
我々のこれまでの研究も台無しだ。しかたない、援護する事としよう」
そう言うと、おもむろに目前のスイッチを入れた。
234:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/23 22:23:25 E+aa67KY
「……しまった」
スイッチは2つあり、本来は左のスイッチを入れなくてはいけなかったのであるが、
間違えて右のスイッチを入れてしまったのである。
235:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/24 00:40:30 2qI8By3n
つまりレフトスイッチのつもりがライトスイッチをONしてしまったのだ。
236:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/24 01:15:15 iqeuqib+
すると、ショカツリョーに仕込まれた電飾が輝きだした。
サイボーグ孔明ズ「うおっ!まぶしっ!」
237:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/26 00:29:37 eDHyE2E5
その隙にツンデレラは通話ボタンを押した。
『お、お嬢様、ご無事でございましたか!』
「その口ぶりでは私達があの場所で、どんな目にあったか解っているようですわね」
『申し訳ございません、まさかこの様な事になるとは…』
「じいや、あなたが知っている事をすべて話してもらえますわね?」
『…解りました、それでは一度は私の家へお戻り下さいませ』
それだけ話すとツンデレラは電話を切った。
見れば孔明が
238:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/26 01:03:54 L8G3cMq4
泣きながら馬謖を
239:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/26 03:32:16 9k6svWF2
切った。
この場合、未完成のショカツリョースーツを転送した、という
作戦の失敗の責任は孔明自身にある訳なので、
要するに自決した、ということである。
240:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/26 07:12:25 F4+lQ0/l
しかしじっさいには、彼に似た男が各地で目撃されており、
ネットなどで生存説がささやかれている。
241:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/26 21:14:52 3+HbrQNb
これはひとえに「切った」だの「自決」だのといった言葉による誤解であり、実際誰も死んでいないのだから当然である。
孔明はショカツリョースーツの運用を己のミスであると真摯に受け止め
『馬謖』という現時点での彼の最高の手札を"切る"事を"自決(自身で決める事の意)"したのである。
さて、孔明が泣くほどの思いで使う『馬謖』とは如何なるものなのか。
それは孔明が開発した
242:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/28 23:51:50 euu+oOAR
新種の「たまねぎ」であった
243:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/29 05:27:24 r0p7e1tF
孔明が独自に開発した化学肥料を駆使して栽培した「たまねぎ」
それは生物であれ機械であれ、顔に近付けるだけで号泣してしまう
もの凄く刺激の強い「たまねぎ」である。
これを使えば、大抵の敵は視界を塞がれ、動きを止めてしまう。
そんなに効果的な「たまねぎ」なのだが、孔明はちくわの次にたまねぎが嫌いなのであった。
なのでこれまで使うかどうか散々迷って捨てられずにいたが、今回の反省を含め
泣いて「馬謖」こと「たまねぎ」を切ることにしたのである。
「やっぱり・・勿体なかったかなあ・・」
ちょっと後ろ髪引かれる孔明。
ツンデレラはそんな孔明を引っ張り、じいやの家へと向うのであった。
244:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/29 13:58:21 KnTzqBPT
じいや「あっ、あの馬謖を切られたのでございますか。せっかく新品種が出来た
というのになんてことを。球根はあれ一つしかありません。
切って捨てられたのならば、もう植えることができません。美味しいカレーや
肉じゃが、串かつが出来たのに。」
食いしん坊のじいやは、号泣し涙を流して悲しんでいる。
245:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/29 15:03:36 lI+6KK6c
孔明「この場を逃れるにはこれしかなかったのだ。わしとてこんな事はしたくなかった。」
見ればサイボーグ孔明達がみるみる黒ずみ、腐食しながらくずおれていくではないか。
ツンデレラ「これは一体・・・」
孔明「馬謖とは、たまねぎに含まれる硫黄化合物の含有量を極限まで上げ、
化学兵器のレベルまで高めた品種なのだ。ひとたびこれを斬れば、
半径50メートル以内の金属は等しく腐食し、微生物は死滅し、
人間は瞬時に血行がよくなり風邪をひきにくくなる。
さあ、逃げるぞよー!」
馬謖による滅菌効果により、ショカツリョースーツの悪玉菌が死滅して少し元気になった孔明は
ちょっとハイになっていた。
246:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/29 19:01:13 8bBmk/0K
「…なんて事を、逃げる時は言ってましたけど、じいやにはなんと言ってあったのかしら」
泣いて残念がるじいやを前に、しばし途方にくれるツンデレラ。
だがこのままでは埒があかない。
この際じいやの気持ちだとか、>245はその前二つの書き込みはちゃんと読んだ上なのかとか、そんな事には構っていられないのだ。
それに、引き返してきたものの「喫茶さてライトステーション」の事も気になる。
「じいや、とにかく私に関してあなたが知っている事…今すぐ全て話してもらいますわ」
247:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/01 00:57:05 IuLS3CjH
「……わかりました」
じいやはゆっくりと話し始めた。
「但し……後で聞かなければ良かった、と後悔なさらぬように」
そういってツンデレラに釘を刺す。
「……まず姫様、貴方様は実は○○○ではなく、×××なのです」
「えっ? よく聞こえませんことよ。はっきりとおっしゃいな」
「貴方様は実は
248:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/01 02:18:34 l1u8xMub
ジオンではなく連邦派なのです」
249:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/01 03:31:41 KYBSKeBJ
「アルテイシアと知って何故銃を向けるか!」
ツンデレラはそう言いながらじいやの頭を叩いた。
「『姫様』などと呼ぶからおかしいと思いましたわ…まじめにおやりなさい!」
じいやは困惑した表情で目を逸らした…どうやら相当言いにくい話のようだ。
ツンデレラはため息をつくと
250:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/01 03:55:47 fYKhxuKS
「ならば私が言ってあげましょうか?
つまりこういう事でしょう?私は…
251:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/01 18:18:49 g3hYivay
本物のツンデレラのDNAから作り上げられた戦闘用クローン人間なのでしょう?」
「…お嬢様、実は私も詳しい事は知らないのです。 しかしさすがにそのような荒唐無稽な話ではないと思いますよ」
「やっぱりじいやもそう思う? 私もさすがにそれは無いだろうという線を言ってみたのですわ」
ツンデレラはくすくすと笑う。
やがてその笑いが消え彼女が真剣な表情になると、じいやは語り始めた。
「十数年前、私は先代のストロットル女皇であるツンダレロス様の命により、幼いお嬢様をあの蛤岳のビルへとお連れしたのです」
「そこで何が…?」
252:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/03 22:06:32 hw453Tmk
出されたのですか?
懐石料理? フレンチフルコース? それとも中華? イタメシ?
あるいはエスキモー料理とかマサイ料理とか?
もしかしてアタラクシア料理でしたの?
253:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/04 05:22:29 6lCs43Qs
突然、ツンデレラの口調を真似て馬鹿にしたような声が木霊したかと思うと
次の瞬間、室内に白スーツの男が姿を現した。
「あなたは…先日の超能力者!」
「イッエェ〜ス! ア〜イア〜ム、バビノレ・ザ・サーイキーッカァー!」
254:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/08 16:17:16 MaFkXsgE
相変わらずの調子である。
「またあなたですの?」
「ミス・ツ〜ンデ〜レラァ〜、君にプレゼントがアリマ〜ス!」
「要りませんわ!」
ツンデレラも半ばあきれ顔…
が、白スーツの男がじいやを見た次の瞬間、その口調が一変する。
「ん? どこかで見た顔だと思ったら…久しぶりだなジジイ…
いや、サイボーグ帝国暗殺部隊初代隊長!」
255:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/08 23:04:41 cumhbR5k
「ここはとおさん!」
256:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/09 01:49:21 VTOSvVzd
バビノレは矢継ぎ早にそう叫ぶと携帯電話を取り出してどこかに電話をかける。
すると間髪容れず、眼帯をかけた白スーツの初老の男がテレポートで現れた。
「どうも、バビノレの父です」
「とおさん見てよ、とおさんの右目を奪った男だぜ!?」
バビノレの父は息子が指差す人物を見て、左目をカッ見開いた。
「これはこれは、サイボーグ帝国暗殺部隊初代隊長・ジーヤ・バトラー殿ではないですか。お久しぶりですな」
「なんの事やら私、解りかねるのですが…?」
そんなバビノレ親子の言葉にオロオロするばかりのじいやだったが
257:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/10 01:49:00 d50ymXDf
それもそのはず、記憶操作を施されていたのである。
そう、生涯で唯一任務に失敗してストロットル皇国秘密警察に捕まった「あの日」に…
258:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/10 22:30:41 T9VBPaAa
もどりたい・・・・と一瞬だけ思ったが
戻るのが、捕まる前でなければ意味が無い、と思いなおして
じいや は「あの日」の一日前に戻る事にした
259:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/11 00:41:55 UCI8l0DO
として、その翌日の運命を変える事は出来るのか?
そんな、取り留めの無い考えが一瞬頭を過ぎった。
記憶操作により封じられた過去の記憶が呼び覚まされようとしているのか・・・
だが断片的な記憶など理解不能のノイズのような物だ。
そんな「雑念」に囚われたじいやを、
260:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/11 01:23:58 qHre7YQK
泣きながら孔明が
261:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/11 03:31:24 zDgqJmXH
にんにくを口に含んで抱き締めた。
これこそ馬謖たまねぎと並行して開発されていた、孔明のもう一つの切り札、馬謖にんにく。
口に含んで匂いを取り込み、それを武器として使うことも出来れば
匂いに宿る凄まじい量のスタミナを用いて味方を活性化することも出来る。
たまねぎは嫌いだから投げつける、の逆転の発想
にんにくは大好きだからあげない、という発想から生まれた新兵器であった。
「大好物だからね。今度こそ迷わず使うことが出来るよ」
そう、孔明は新兵器にんにくの力でもってじいやの意識を取り戻そうと試みたのであった。
262:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/11 05:05:16 713JrWFu
だが、その圧倒的な臭気を前にして
じいやは失神、ツンデレラは一瞬にして500m後方に下がり、
バビノレ親子は遁走した。
263:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/12 01:31:06 6XipfguV
あたかも前ダッシュするかの様な体勢で激しくバックダッシュするさまを見て
264:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/12 02:32:09 7p7ZylCY
後の歴史家はこう称えたという。
265:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/12 04:10:35 V2W5roBw
「すげー!」
266:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/14 00:03:02 GXdCtrtQ
さて、バックダッシュしたツンデレラはじいや宅の最奥部へと辿りついていた。
じいやの家は玄関側から見るとただの平屋一戸建てだが、やたら長細い造りなのだ。
だがこれだけ離れたと言うのに、廊下の遥か彼方からまだにんにくの匂いが漂ってきている気がする。
どこか逃げ込むところは無いか。
ツンデレラが傍らに目をやると、そこには厳重にいくつもの鍵がかけられた金属製の扉があった。
267:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/14 04:19:22 OJ18fm4H
そして、下の方にはネコ扉があった。
268:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/15 15:34:43 BQJXCmkV
ご丁寧にネコ扉にも鍵が付いている…
そのネコ扉がツンデレラの目の前でカチャリと音をたてて開かれた。
そして中から
269:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/15 21:29:25 dVBkCqBh
2体のからくり人形が現れた。
そのうち1体には手紙が添えられていた。
270:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/16 03:03:33 t/UkaPGC
その手紙には一文だけ、こう書かれていた。
「私にいい考えがある」
271:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/16 03:32:30 BKqBtBkW
ツンデレラはそう声に出して読んだ。
するとどうだろう。厳重にかけられた鍵が次々と開いていくではないか。
余談だが、彼女には手紙でも辞書でも官能小説でも声に出して読む癖があり
それで何度か孔明の作戦を台無しにした事がある。
しかし本人にはその自覚はいまだなかった。
重々しい音を立てて開いた扉の向こうには
272:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/17 03:31:04 0hui9L7Y
黒い光沢を放つ一台の
273:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/17 03:49:32 yVo1N8b9
テレビとファミコンが置いてあった。
ささってるソフトは『コンボイの謎』
274:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/17 19:18:43 G5eRTvUJ
だが黒っぽいグレーのハズのカセットが、なぜか赤いものになっている。
不審に思いつつツンデレラはファミコンのスイッチを入れた。
すると、テ
275:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/18 10:23:37 P53kdD2V
ーレッテレー♪
と奇妙な音が鳴り響き、
276:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/18 12:13:19 P+8r1eWs
画面中央に「ヤラレチャッタ」の文字が。
「なぜ殺した」
その声にツンデレラが振り向くと、そこでは孔明が泣きながら
277:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/18 21:47:14 jaLusp2r
馬謖にんにくをすりおろしていた
278:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/18 23:51:19 d6Iia1ng
「…にんにくをそんなに嫌うんだ!なぜ!」
どうやら先ほどの「なぜ殺した」は「なぜおろした」の聞き違いだったようである。
「そんな事より孔明、これを見てちょうだい。ただのファミコンでは無いようなのだけれど」
ツンデレラはそれを無視して話題をそらすと孔明もソレに興味をしめしたようだ。
「なるほど…ただのファミコンに見せかけて、実際は後の機械に繋がってるみたいだね」
「手っ取り早く、じいやに聞いてみましょう」
元の部屋に戻ってみた二人だったが
279:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/19 23:32:36 6DRz/RTy
ファミコンは消え、PS3とWiiそっくりの機械が残されていた
そしてその2台をTVに繋いで一人じいやがプレイをしている
280:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/20 02:18:12 XXT+OVRv
「じいやは確か外で失神していたはず…
それに私が元いたところは屋敷の廊下だったはずなのに…」
281:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/20 10:01:40 NXaj8x1D
おかしな事を言い出すツンデレラに孔明はギョッとした。
『元の部屋』とはじいやと会話していた部屋、いわゆる普通の居間のことである。
孔明はツンデレラを見た。
彼女は2台のゲーム機(PS3とWiiにそっくりだが海外製のパチモノらしく両方とも中身はファミコンのようだ)が
繋がったTVを虚ろな目で見つめている。
ワイドTVに左右分割で映し出される2つのゲーム画面、アスキーグリップで両方のゲームを同時にこなすじいや。
たしかに見惚れるほどの見事なプレイだが…
そこで孔明の意識は途切れた。
気が付くと
282:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/20 20:41:59 m8su/1Pl
そこはゴルゴダの丘。
どうやら誰かに連れてこられたようなのであるが、人の気配はない。
283:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/22 21:47:26 qbu5pVvf
孔明は一人だった…
一方、ツンデレラはじいやと共に奥の部屋の赤いコンボイの謎が挿さったファミコンの前に居た。
(※WiiとPS3のパチモンと入れ替わってたのは、居間にあった普通のファミコン)
じいやが赤いコンボイの謎を微妙に斜め挿しにしてファミコンのスイッチを入れる。
すると画面に男の姿が映し出された。
『じいや殿、どうしましたか』
じいやは現女皇ユリザベスとの直接通信を願い出た。
「こちらに今、ツンデレラお嬢様がおられます。女皇陛下に直接お話を伺いたいのです」
284:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/23 13:19:14 lNqrkXmj
スガーン!!
突如チープな爆発音と共に映像が途切れ、会話が中断された。見ると画面では自機と思しきロボットが破壊されていた。
じいやはリセットボタンを押し、もう一度男と通信を試みた。
『じいや殿、どうしましたか』 「こちらに今、ツンデ」
ズガーン!!
再び通信は中断された。
『じいや殿、どうしま』
ズガーン!!
ズガーン!!
ズガーン!!
どうやらまともに会話するには、まずこのゲームを攻略する必要があるようだった。そこでじいやは
285:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/24 00:03:31 +UCmN1RK
コントローラを手に、早速攻略に取り掛かろうとする。そんなじいやの姿を見てツンデレラは慌てて声を掛けた。
「ちょ、ちょっと、使用する度にいちいち最初から攻略しなきゃダメな通信機なんですの?
緊急時に使用する特別回線とか、そういう便利な機能があるはずでしょう?」
じいやは首を振って応える。
「いいえお嬢様。この通信機にそんな機能は付いておりません。
申し訳ございません・・。何せ実用価は殆ど無い旧型通信機ですので・・」
この一刻を争う様な時に・・とツンデレラは溜め息をついた。「何とかなりませんの、孔明・・?」
そこでツンデレラはようやく孔明の姿が居なくなっていることに気がつく。
「じいや、孔明は何処へ行きましたの?」だが、じいやはコントローラを握ったまま一言も口を聞こうとしない。
もし、これが敵の罠だとすれば、孔明不在の今こそ襲撃のチャンス・・
ツンデレラの背中を冷たい汗が流れた。
一方、そのころ孔明は
286:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/24 12:07:41 34OPXLc8
大統一理論の証明に成功していた。
287:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/24 14:19:33 7CFM53FC
大日本史の編纂にも着手していた。
288:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/24 23:06:10 6phK9UDy
そして万里の長城を一人で築き上げ
クフ王のピラミッドよりの十倍大きいピラミッドを造り
次はメジャーリーグでの完全試合達成だと意気込んでいた
289:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/25 00:32:52 MOXexBJV
のであるが・・・
嗚呼、悲しきかな五十肩!
290:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/25 03:15:36 ZYI1/Xor
もはや完全試合どころかボールすらまともに投げられぬ有様。
この上はこれなるゴルゴダの丘にて腹掻っ捌き、野晒す骸と成り果てるも一興か
とマジ思い始めてきた頃、ようやく孔明は自らが置かれている状況の異常さに思い至った。
「私一人で野球はできぬではないか」
彼は早速メンバーを探す旅に出た。
だが彼は知らなかった。ここがヤプー
291:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/26 13:34:33 FxdRB0pA
スタジアムだという事に。
ヤプースタジアム、ただしくはYapoo!BBスタジアム。
インターネット内に存在するバーチャルな野球場である。
そう、孔明は今電脳空間の中にいたのだ。
292:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/26 16:06:13 QREHCmhH
この電脳スタジアム、論理的な広さはなんと東京ドーム56億7000万個分という、
まさに弥勒級の面積を誇っているため、孔明ほどの知能をもってしても、
万里の長城で囲んだ超巨大ピラミッドの天辺で地平をにらみ気を吐いている今に至っても、
ここが野球場であることに気付かぬのも無理は無かった。
そんな孔明がふと地平の一角に目をやると、長いコンテナをつけた白いトレーラーが
293:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/27 01:42:56 lQWPcSmZ
やってくるのが見えた。
そのコンテナの長さたるや尋常ではない。
車体が見えた後も、一向にコンテナの最後部は地平線の向こう側にあるのだ。
孔明は目を見張った。
アレはコンテナではない…荷台に載った巨大なナタデココの塊だ!
しかも
294:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/27 09:53:17 v37lNiVo
巨大なレッドチェリーまで添えられ彩りを加えている!
巨大ナタデココは自重崩壊するであろうし、そもそもあのような巨大なチェリーが
そんざいするわけもない。
賢明な孔明はハタと膝を打ち、看破の叫び。
「遺伝子組み換えによる新技術に違いない!!」
孔明が電脳空間であることに気がついたのは、立小便をちようとしたらモザイクが
かかっていたのを見る、14分後のことだった。
295:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/27 16:29:58 mM+SRfg2
ただし、現実時間の1分は、電脳空間の1年に相当する。
孔明にとっては、すでに巨大ピラミッドと万里の長城の建設に25年を費やした後、
さらに14年の月日を費やす事になるのである。
しかしそれはまた別のお話。
じいやが通信機で丁度30回目のコンティニューをした瞬間、突如画面が激しくフラッシュし、
「ぐおぉぉぉお!おのれ勇者ども!だが我は滅びぬ!貴様ら人間の欲望ある限り
我は必ず、必ず帰って再び災いを成すであろう!!!」
と、なにやら向こうで仔細があったような捨て台詞をはきながら、孔明が現実世界に帰還した。
傍らには白いトレーラーと
296:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/28 00:58:39 PIMEScYZ
おぼしきミニカーが転がっている。
画面には「ヤラレチャッタ」の文字が表示されゲームオーバーとなっていた。
驚いているツンデレラを尻目にじいやはカセットを抜くと孔明の前に突き出した。
「孔明様、申し訳ありませんがクリアーできるまで中にいてください」
「グワーッ!」
絶叫と共にカセットに吸い込まれる孔明。
「こうしないと無限コンティニューの裏技が使えないのです」
じいやはプレイを再開した。
…それからどれほどの時間がたっただろうか。
ツンデレラは
297:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/28 02:21:25 liAa/l8a
飽きたので、DSで「真らき☆すた 萌えドリル〜旅立ち〜」をやっていた。
298:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/28 02:31:35 aY33iRQA
ふと脇を見ると孔明の落としていった白いトレーラーのミニカーが。
DSを放り出し、たちまち夢中になるツンデレラ。
「ぶおーん、ぶおーん」
「ぴぴーっ、左に曲がります。ぴぴーっ」
「トランスフォーム!ギゴガギゴ」
ツンデレラが持ち前の好奇心でドアをあらぬ方向に開こうとした、そのときだった。
「イタイイタイ!ヤメロ!」
突然ミニカーが喋りだした。
「ワタシヲ コウメイシテンノウ ノ ヒトリ ウルトラマグナス ト シッテノ ロウゼキカ!」
ウルトラマグナスと名乗るそのミニカーは、テ
299:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/28 22:57:02 u92VSxNX
レポーテーションが出来ると噂されている驚異のミニカーだったが
真実はテレポーテーションではなくテンプラ定食を
300:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/29 01:22:26 3REFSuWP
グレードアップさせた、テンプラ・冷麺・ポークカレー定食レボリューションセット(980円・税込み)
略して「テ冷ポー定ション」についていた、佐賀県でしか手に入らない限定ミニカーなのであった。
これは先日喫茶「さてライトステーション」に赴いた際、孔明がミニカー欲しさに定食を注文してから
後生大事に孔明のポケットにしまわれており、一緒に電脳空間へ旅立っていた。
そのときはただのミニカーだったのだが、電脳空間での40年が進化を促したのか、はたまた孔明の策か
それとも「コンボイの謎」を斜めざししたのが功を奏したのか、とにかく知能を持つに至ったようだ。
ウルトラマグナスはツンデレラに
301:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/29 02:56:27 A3+OYyyE
「モット ヤサシクシテ ママミタイニ…」と
302:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/29 21:34:39 7/IG9U3R
ツンデレラの胸の谷間にもぐり込もうとしたが、逆上したツンデレラに
踏み潰されてしまったのだが
303:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/29 21:58:32 3REFSuWP
三度もよみがえり、いまなお四度目を狙うほど盛ん
という過去を持つじいやに
304:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/30 02:16:32 fXDzbpzK
不思議な共感を覚えていた。
ツンデレラの股間にもぐりこみながら。
305:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/30 02:38:28 //RRveXV
そしてトランスフォーム
306:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/31 22:25:40 olGkhAY5
ツンデレラは思わず
307:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/06/01 01:00:59 QOnueswb
内股に力を込める。
「パキョッ」
太腿に挟まれたウルトラマグナスは、小気味よい音を立てて圧壊した。
同時にじいやがついにゲームをクリア。
通信回線が開かれ、
308:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/06/01 01:39:07 1OERyNc0
―やがて文明が滅びときが訪れた。
309:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/06/01 02:20:28 Rh94NJwD
そんな時、とある小さな国でコンボイという貴族の娘が生まれた。
310:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/06/01 09:13:53 GE1MuAK5
そのゲームのタイトルは「コンボイ姫13発目」
もちろん作者はツンデレラである
Wii用に作られたアクションゲームのはずだったが
311:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/06/01 09:32:12 a2I9Aui+
あけ
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