ツンデレラ姫12発目 at ASCII2D
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50:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/02 23:29:32 HfUf0QbI
孔明の研究室に忍び込み、日記を発見した。あの忌まわしき事故の日を読ん
でみた。
「小娘の怪我はたいしたことがないが、頭を打って混乱しているらしい。
サイボーグとして生まれ変わったのだと冗談を言ったら信じたので、面白い
からそのまま」
「命の恩人と言うわけではありませんのね」
もっと重要な事が書いてあるのに気がつかないまま、復讐を決意した。
まずは夕食に孔明の嫌いな

51:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/03 00:00:17 1nLK2MJf
ちくわを大量に料理して出してみた。それを見て戸惑う孔明。一体何が・・。
 
実は日記には続きがあり、そこには孔明の思わぬ本音が書き込まれていた。
「・・面白いからそのままにしておいたのだが、段々気の毒な境遇の少女であることが
わかってきた。最近、悪役化著しいし・・たまに良いキャラにもなってみたい。なので
しばらくこのツンデレラを助けてあげるとしよう・・。早速、正義の策を練らなくちゃ・・」

そんな孔明の秘められた心を知らず、ほくそ笑むツンデレラ。孔明は脂汗を掻きながらちくわを食べて行く。

52:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/03 00:20:47 t1VKmyuN
ひとしきり孔明の苦しむ様を眺めた後、ちょっと可哀相だったかなと思いつつツンデレラはバスルームへ。
(ちなみにトレーラーサイズのキャンピングカーで風呂、トイレ、キッチンに研究室やツンデレラの個室も完備)
湯船に浸かりながら、ツンデレラはふと気が付いた。
「サイボーグが冗談だとしたら、私のこの超常的な能力はなんなのでしょう?」

53:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/03 03:01:46 1tjPnfag
「事故により超能力に目覚めた…というのは安直すぎますわね。
日記ではああいうことを書いてあったが、実は本当に改造されていた…
というのもいまいち説得力に欠けますわ…


では、どうして?…」

54:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/04 02:52:55 3m6ZZO3T
ツンデレラは風呂から上がると、リビングでちくわを食べ終えた孔明が青い顔して
唸っているのを確認してから再び研究室に忍び込んだ。
そして棚の裏の方から「ツンデレラ観察レポート」と題されたファイルを発見。
表紙をめくると、

55:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/04 05:29:41 NJVMmdx8
「・・目撃証言によれば、事故を起こした車両はサイボーグ帝国産車、運転手は黒スーツの男達であるという。
しかし、警官に賄賂を握らせて閲覧した調書では、容疑者は素行不良の力士見習い。車はただの一般乗用車。
車両所有者は角界の大物力士となっていた。詳しい話を聞く為、容疑者とコンタクトを取ろうとしたが
彼は獄中で自殺を遂げていた」

「・・サイボーグ国産車は人間に操縦できるものではない。それを人間に操れる様、改造できる科学者となると
世界に数えるほどしか存在していないのだ」

「・・調べを進める内、ツンデレラには人智を上回る凄まじい力が潜んでいることがわかった。
恐らく、敵も彼女のそんな力を狙って行動を起こしたのだろう。私はその力を探ることで、彼女の不幸の原因を突き止めて上げたい」

この様な序文が添えられている。ツンデレラは孔明が普通に味方だったことに驚きつつ、先へと読み進めて行った。

56:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/04 11:36:29 aU8RXJx8
「調整と称して色々検査してみる…ツンデレラ超スゴイ。私はこの事を彼女の両親に直接問い質してみた」
「ツンデレラは幼児期に3日ほど神隠しにあった事があるらしい。念の為、彼女と両親のDNA鑑定を行ったが間違いなく親子、何か人外の物と入れ替わったという事はなさそうだ」

「ツンデレラの能力は使えるかもしれない…私の、奴等への復讐の為にも力を貸して貰おう。その為には金が必要だ」

「○月○日、就寝したはずのツンデレラが何も言わずに外出。こっそりあとを付ける」

57:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/04 21:48:58 ov2jw4t8
「行き先は・・・えっ? 墓地・・・?」

58:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/04 23:35:40 3m6ZZO3T
ツンデレラにとって、にわかに信じがたい事だったがとりあえず読み進める。

「墓地の真ん中で立ち尽くしていたかと思うと、不意にどこかの方を見ながら手を振り出した。誰か来たのだろうか」

「誰も来なかった…ように見えるのだが、ツンデレラは誰かと会話をしているようなしぐさをしだした」

「妙にオーバーな身振り手振りを交え、時折『HAHAHA』などと笑う」

59:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/05 00:24:54 ip6cm118
「もしかすると分裂症の可能性もある。以後、この事は心に留めておくこととしよう」

「ある晩、たまたま私が食料の買出しで留守にしていた不意を突いて、サイボーグ帝国の暗殺兵が襲って来た。
買出しから戻った私は、大慌てで武器を取り出し応戦したのだが、既に何名かの兵士がトレーラー内に侵入した後であった。
急いでトレーラー内部に入った私を待ち受けていたものは、バラバラになった暗殺隊の姿と、隅で震えるツンデレラ・・。
一体、何が起きたのか、問いただしてもツンデレラは知らない、わからないの一点張り。力の発動時は記憶が損なわれるのか?
あるいは、心の奥底で力を使うことを忌避しているのだろうか。では、彼女のもうひとつの人格とは・・」

60:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/05 00:32:33 DxZB4zY1
「そして、トレーラーの壁面にあった謎の落書きのことも気になる。
壁にはこう記されていた。『ゴリアテ参上!』と…」

61:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/05 14:10:01 gsGgSroS
ツンデレラは溜息をついた…あの晩の事は覚えている。
自分がサイボーグだと思っていた以上、力を振るったからと言って記憶が損なわれる筈が無い。

あの時はただ恐ろしかったのだ。
ゴリアテと言うの名のメイドをつれた金髪碧眼の少年…
トレーラーに侵入してきた暗殺兵を一掃したツンデレラを、彼は圧倒的な力でねじ伏せた。
彼は言った。
「今夜はこれで引き上げるけど…悪い事は言わない、サイボーグ帝国に下った方がいい。さもないと

62:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/05 17:27:15 vGalCgnt
私はお前の注文を無視して私の賄を作るぞ・・・」

63:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/06 01:14:20 cinbjCFL
そしてツンデレラにとどめを刺すでなく、メイドを連れて去っていった…三日前のことである。

レポートはひとまずそこまでだった。
結局、自分の正体はまだ判らない。
孔明も、とりあえず味方なようだがツンデレラを己の私怨を晴らす目的に利用しようともしているらしい。
「でも追手がある以上、国にも帰れませんし…もうしばらくは世話になりましょう」

一方その頃、

64:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/06 01:54:46 Jk1HaQF5
サイバトロン基地では

65:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/06 04:34:15 Gwa1pSiR
コンボイの謎!

66:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/07 10:53:55 glvUuRel
で新春オナニー!

67:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/07 14:01:02 wdHbEzpY
というアダルトビデオが昨年末の大掃除の際に出てきた事について、緊急会議が行われていた。

ちなみにビデオの内容は、高難易度で知られるファミコンソフト「トランスフォーマー コンボイの謎」を晴れ着姿の
主演女優が挿入したハドソンスティックを腰使いのみで操りゲームクリアするという超絶攻略映像集である。
しかもゲーム画面が主で、女優の痴態は終始画面右下の子画面内にしか映っていない。

議題は「正直これでヌケる奴はいないと思うがどうか?」というものであったのだが、ここから後にサイバトロンの
母星であるセイバートロン星と我々の地球の間のある問題に発展するのだが―

はたまた同時期、別の場所では

68:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/08 03:21:56 pmfV4f24
ゼントラーディーによる新春隠し芸大会が

69:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/08 04:17:48 1Vbr7K/y
ゼントランとなったレイザーラモンHGと江頭2:50のおかげで
新春隠しゲイ大会へと変更になってしまった。

70:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/08 04:53:43 u5im9sV+
そんな年の初め。
みなさんあけましておめでとう。

さてトレーラー生活のツンデレラの元にも年賀状が届いた。
「いったい誰からですの?」

71:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/09 03:25:27 dYlRqRPs
それは幼少の頃によく遊んでくれた、じいやからの年賀状であった。
「そう・・引退して今は田舎で静かに暮らして居りますの・・」

若しかすると幼い頃の自分を知るじいやであれば
この異常な力について、何かを知っているかもしれない。
そう考えたツンデレラは孔明にじいやの居る町へ向けて発つことを提案。
早速、トレーラーは動き出すのである。

72:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/09 05:02:29 ztLrNLFS
年賀状を送ってくる事からも解るとおり、じいやは日本人。
ツンデレラ達は大型輸送船を使って海路で日本へ。

しかし、じいやは餅をのどに詰まらせ

73:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/09 11:47:36 Df6zminB
た友人を救う為入れ違いにメキシコへ飛んでしまっていた

74:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/09 18:37:59 I9vEf75k
メキシコでいう餅とは「モチ(MOUCH)」という寄生生物の事である。
動物の咽喉部に取り付き、その動物が摂取する食料を僅かに得る事で生きている。
このモチの存在に気付かずにいると、やがて肥大化して喉を詰まらせてしまう事があるのだ。
モチを排除するには

75:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/10 03:53:32 wS3O/iE/
後頭部へのアックスボンバー

76:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/10 05:30:42 pEU6HG2X
が成功したときに発生する地球外物質、その名も

77:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/10 17:29:03 5C8+A369
無い物質をサボテンと一緒に鍋で煮込む事3日、出来上がった煮汁を

78:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/10 23:43:24 TGq/lBG6
標高3000メートル以上の高地にのみ生息するという
幻の生物オレオンナモドキの吐息で冷やしたものでなければ
モチを排除することは叶わない。
じいやは友の命を救うべく冒険へ出発したのである。

79:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/11 02:11:59 omnwPaj+
やっとの思いで帰ってこられたのは4分後のことである。

80:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/11 02:50:17 phYpnNWK
まあ細かい事はともかく一人暮らしだったじいやがどこへ行ったのかツンデレラには知る術も無く
ひとまず手紙を置いて移動することにした。
都心ではなかなか大型トレーラーを駐車する場所が見つからなかったのだ。
そして工場跡と思しき草ぼうぼうの造成地に来たところでまわりを囲まれている事に気が付いた。
そう、ここは日本…角界の本拠地である。

81:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/12 12:31:07 5G0S+UMw
トレーラーの周囲をぐるりと取り囲んだ力士達、その数23人。
彼らにかかれば特殊装甲のトレーラーと言えどものの数秒でぺちゃんこである。
ツンデレラと孔明は

82:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/13 15:36:19 FvH55hd0
こんな時のために用意していた

83:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/13 16:26:20 suvpJNlF
細いジーパンを大量にばらまき、力士を嫌な思い出の中に突き落とした。
トラウマに悶え苦しむ力士達を見た孔明は
「君の交通事故の背後には裏番付衆も絡んでいる。
こいつら、ちょいと尋問してみようじゃないか。何かわかるかも」
と、提案。早速、力士を拘束して尋問を開始した。

84:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/14 02:01:29 DLDI61VN
まずはコンビニの店長をしているという36歳の力士に訊いてみた。
彼によると、

85:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/14 03:49:25 JhGivQlA
角界の実行部隊である裏番付衆には何も知らされていないという。
「では他の力士に聞いてみようか」
「…それにしても力士があの事故に関係があるなんて、私初耳ですわよ?」
腰を上げる孔明に、ツンデレラは訊ねた。
勿論ツンデレラは知っているのだが、それは孔明の記録を盗み見たからである。
だが孔明はしれっとした顔で

86:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/14 04:37:06 kMm9zBjH
「君、僕にちくわ食べさせたあの夜、僕の研究室でレポート読んでたろう?
ちくわから立ち直って研究室に入ってったら、読み耽ってる背中が眼に飛び込んで来たよ。
隠してた僕も悪かったけど黙って読む君も君。おあいこだよ」
まあ、お互い様ですわね、とツンデレラも孔明の言葉に納得。尋問を再開した。

87:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/15 00:24:11 Oy+QFd7H
などと言っているが、孔明がツンデレラを騙した事はその程度でおあいこなどと言える物な訳が無く。
この後しばらくの間、ツンデレラは無言のままちくわメニューを出し続ける事になるのであった。

さて尋問であるが、結局全員に聞いても特に有益な情報は得られなかった。
解ったのはここに来たのは一番上でも十両だという事くらいである。

88:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/15 03:28:17 G7W1KtGW
しかしこの力士達23人は全員ノンコストで召喚可能という特技を持っていた。

89:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/15 07:48:58 EK6Vqoz7
彼ら自身は「我々は『封印されし朝青龍』への当て馬的存在である」
という事実からその事をあまり良しとしてはいなかったのだが

90:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/15 12:02:51 2378H0rT
それをバネに横綱目指して頑張れている事も事実であった。
だがそんな彼らの夢は次の瞬間潰えてしまう。
不意に細いジーパンが中に浮かぶと力士達の下半身に無理矢理装着されたのである。
23人の力士達は全員足の筋肉や腱に深刻なダメージを負い、相撲生命を絶たれた。
「これは…超能力!?」
身構えるツンデレラと孔明の前に、今度は黒スーツの男達が現れる。

91:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/15 12:29:10 iZDQHRsr
その人数、1人2人どころではない。ざっと50人はいるだろうか。
しかしその中に1人だけ、白いスーツの男がいる。

92:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/15 13:17:51 FZ6itDEr
白スーツの男はグラサンを直しながら
「ミス・ツンデレラァ〜、ウェルカムバァ〜ック」と喋りながら近づいてくる
孔明は「なに、やっぱり知り合い?」と聞くが、ツンデレラには覚えが無い。
「狙われていることも忘れてノコノコ日本までやって来るとは・・ククク」

93:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/16 00:52:40 F1+jw5TZ
「にしても忌々しい力士どもめ・・。彼女の力をお前らごとき肉塊が自由に
扱えると思ったか、身の程知らずめ!」

白スーツはそういうとパチンと指を鳴らす。途端、力士達が一瞬で消え去ってしまった
どうやら先ほどの力はツンデレラのものではなく、彼らスーツの男達の手によるものらしい
ツンデレラは戦闘態勢を取りながらも、彼らが敵対し合う勢力であることに驚いていた
一体、誰が本当の黒幕だと言うのだろうか・・

94:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/16 17:29:00 NIlwg0QB
ちなみに力士達は全員最寄の病院にテレポートさせられていた。
謎の組織、容赦は無くとも慈悲はある集団であった。

「マ〜イネィムイズ、バビノレ・ザ・サーイキーッカァー!」
名乗りも高らかにビシッとポーズを決める白スーツ。
「ミス・ツンデレラァ〜、君は

95:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/16 19:54:31 7au9yA91
俺の

96:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/16 21:17:02 GLFsmR+i
ナニを

97:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/17 00:38:18 bFLSL2yz
前に膝を屈することだろう・・」
ちなみに「ナニ」とは言うまでもなく、彼らのサイキック能力のことである
どうやら、彼らの方が力士達よりもツンデレラの秘密に近い位置にいるようだ。
「あいつらを捕らえて尋問したい所だけども・・どうやら今の僕らじゃ無理っぽいね・・」
そんな孔明の言葉通り、ツンデレラ達は着実に追い詰められていく。

98:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/17 01:01:02 JQtBKYsj
だが、その言葉とは裏腹に孔明の顔にはあせりの色は無い。

「ふふふ…この状況は利用できますね」

99:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/17 22:41:29 /t38Y5fS
孔明はツンデレラの能力はまだまだ強力になると見ていた。
そして飛躍的に能力上昇が見込める条件もある程度予測していたのである。
すなわち、この状況はその条件を満たせる可能性があるという事であった。
その条件とは…

100:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/17 23:53:52 2og0Fz3R
ハウス栽培に適しており

101:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/18 03:22:36 26SKZ5AS
傘に適用すれば視界も良好…すなわち「透明」。
ツンデレラは裸体を見られる事で能力の上昇すると予測されており、敵に透視能力者がいれば条件が満たされるという訳だ。
ちなみに裸にひん剥かれても結果は同じだというのは秘密である。

102:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/19 16:48:43 6qv/97vw
ツンデレラvsスーツの男達…
その様子を1kmも離れたビルの最上階ラウンジから機械の瞳で見つめる金髪碧眼の少年。
「ジミーさまぁ、放っといていいんですか〜?」
傍らに控えるメイドの少女、ゴリアテの問いかけに

103:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/21 03:13:59 okoj9LzC
彼は無言でポケットから一枚の

104:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/21 05:32:17 uqE6n5Z5
瓦を取り出し

105:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/21 13:19:39 izzRD4KS
何やら書き始めた。
どうやら梵字のようだ。

106:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/22 00:07:59 P4bDCGbL
サンスクリット語で書かれたそれはゴリアテへのおつかいメモだった。
「マック行ってメガマック3個と

107:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/22 02:26:33 VKhg2jlN
それからスーパーに行って納豆と不二家のカントリーマアムを買ってこい」

108:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/22 03:14:13 r0SsqitY
「この程度で負けるなら、僕の計画には不要な人間ってことさ・・」
お使いのメモ用紙を渡しながら、ジミーは不敵にそう言い放った。

一方、地上のツンデレラと孔明。ついに孔明の化学兵器もエネルギー切れとなり
あわやこれまでか、という時、パトカーのサイレン音が高らかに鳴り響いた。
「邪魔が入ったか」とスーツ軍団は撤退。パトカーに乗りながら現れたのはメキシコ帰りのじいやである。
ツンデレラの来日を聞きつけて、大慌てで馳せ参じたのであった。
「知り合いの警官に頼みましてな。東京中探し回りましたぞ!」

109:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/23 00:36:56 Ac+VyLs0
「じいや、助かりましたわ。でも手紙には連絡先の携帯電話の番号も
書いておいたのになぜ警察を?」
ツンデレラが言っているのは、じいやの自宅に残した手紙の事である。

じいやはツンデレラ達の来日を知り、海外から急いで戻ってきた事を語った。
だがツンデレラ達が日本に着てから、まだ一日も経っていない。
それをどうしてこんなに早く知る事ができたのか?
…答えは一つしかない、それはじいやが

110:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/23 01:51:13 Yz2AGddz
携帯電話を持っていない、ということである。
「何度か公衆電話を使って掛けさせて頂きましたが、出てはくださらなかったので・・」
ツンデレラの身に何かあったのではないかと思い、警察に捜索を頼んだのである。
確かに携帯には着信が幾つか入っていた。「なんとか助かりましたわね・・」

111:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/23 02:24:27 Ac+VyLs0
さて、諸君はこう思ったのではないだろうか。
「じいやが『携帯電話を持っていない』と、なぜ『ツンデレラの来日を迅速に知る事が出来る』のか?」と。
確かにこの2点は一見なんの関係も無いように見える。
だが解ってしまえば非常に簡単な事なのである、つまり

112:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/24 02:35:07 tj2piiMU
解らない人には説明するのも難しいという事でもあり、
ゆえにこの件については各自で考えてみて欲しい。
ともかく、じいやと再会できたツンデレラは

113:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/24 02:54:44 zs5pylO6
とりあえず、今日の所は連戦で疲れた身体を癒すことにした。
久しぶりに同じ食卓を囲むじいやとツンデレラ。
じいやは事故のことを知らなかった様だ。
「よくぞご無事で・・」と、ツンデレラの不幸を心の底から悼んでいる。
老齢のじいやに今以上の負担を掛けてはいけない。
ツンデレラの幼少期に関する質問は明日行うことにした。
その夜更けのこと

114:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/24 13:12:46 BzjaZFLm
じいや宅に泊まったツンデレラが不意に目を覚ますと、枕元にコ

115:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/24 15:58:38 397LSI5M
リアンが

116:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/25 00:11:11 LlT65kPJ
ドリアンを振りかざし、今まさに

117:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/25 00:33:41 Kp7bBi+j
ドリアンにココバットをかまそうとしている所だった。

118:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/25 01:06:15 kRIoKmju
しかし変身パワーのチャージが間に合わない。
そこへ

119:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/25 16:25:00 RiNNJBjE
じいやが飛び込んで来た。
「お嬢様!」
じいやのタックルを受けたコリアンの手からドリアンが落ちる。
落ちたドリアンはパックリと割れ、部屋に強烈な臭いが充満する。

120:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/25 23:57:27 6GWCJ4SV
「フフフ・・・快感、快感!」

121:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/26 01:47:13 OTYEWU6Y
不気味な笑みを浮かべるコリアン、その変身パワーがチャージ完了した。
「しまった、遅かったか!」
じいやの呻きを掻き消すように、閃光と轟音がコリアンを包み

122:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/26 03:16:02 MtRM7tuQ
香草仮面コリアンダーへと変身した!

123:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/26 17:32:40 p+U+KqVe
アメリカ人留学生、コリアン・ロバーツは改造人間である!
彼を改造したサイボーグ帝国はサイボーグの為の世界創造を企てる軍事国家である!
コリアンは強い匂いをエネルギーに変え、香草仮面コリアンダーとなるのだ!

124:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/27 18:48:22 aqH9LQKe
といっても彼はツンデレラの敵ではない。良心回路がどうとかお約束な問題で
サイボーグ帝国に牙を向ける一人であるからだ。
「平和防衛、変身、敵前、無理。安全確保必要。貴殿宅、借用」
と単語だけでツンデレラの部屋に侵入した経緯を説明するコリアンダー。
「つまりサイボーグ帝国の輩が近くに居るという事ですわね?」

125:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/28 03:28:10 4t3iAIZi
鼻をつまみながらツンデレラは警戒態勢を取ると、じいやに

126:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/28 03:44:49 i6Jip9Ce
「とりあえず、その床に落ちたドリアンを処分しなさい。

じいやの胃の中に…」

127:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/29 03:02:51 Yi3NXWrF
と言ったものの、すぐに「しまった」とばかりに口を押さえた。
じいやはもう彼女の世話係では無いので、命令をできる筋合いではないのだ。
「ははは。ようございますよ、お嬢様。」
だが、じいやは嫌な顔一つせずドリアンを食べ始めるのであった。

そして鼻と口を押さえる形になったツンデレラは呼吸が

128:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/30 03:10:19 8T9lZ+EQ
出来なくなると気付き、とりあえず孔明の鼻と口を押さえた。

129:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/30 22:19:33 vnnW2jXK
隣の部屋で寝ていた所を突然、鼻と口を押さえられた孔明は
夢の中で唐突に溺れる事となった。
そして水中の夢といえば付き物なのが「おねしょ」である。

130:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/30 22:57:38 bQGE1DMH
医学的に言うなれば「夜尿症」である。
もともと孔明は軽度ではあるがそういう症状を自覚していたため、
特別驚きはしなかった。実際に通院も何度かしている。

だが今回は違った・・・

131:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/31 01:31:49 1zGKP5xc
大のほうも…

132:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/02 03:48:10 3mtbxoFS
だが現時点ではまだ布団の中の出来事なので誰も気付いていない。

「邪魔するよ」
その時、一人の少女が堂々と玄関から入ってきた。
「俺の名はオレオンナ…そこにいる裏切者、コリアンダー抹殺の命を受けて参上した。
 ツンデレラ、あんたの事は聞いてるけど邪魔をしないなら見逃してやる。」

133:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/03 04:21:29 pcG7KKr8
「…尋ねもしない事を勝手にベラベラ喋る敵役というのは
大抵ザコ敵と相場が決まってますわね。」

134:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/04 01:00:45 uRcCOG8F
その台詞を言い終わるか終らないかのうちに、オレオンナの肘から先が飛び
ツンデレラの顔面にアイアンクローを極めた。
「無駄口を叩く奴は早死にするって相場が決まってるんだぜ?」
ギリギリとこめかみに食い込む激痛にツンデレラが膝を付いた時、孔明が目を

135:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/05 23:27:40 uhF+YQfM
うっすらと開けて寝たふりをしているのに気付き

136:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/06 02:17:28 IBfk3yFA
アイアンクローをしていたオレオンナのロケットパンチをあっさり外し
孔明の鼻と口を、そのロケットパンチで塞いだ。

137:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/07 13:30:44 DCrpPKIG
「うぐっ!?」
突如、じいやが苦悶の声をあげる。
ドリアンを喉に詰まらせたのだ。
一方コリアンダーは、その隙をついてオレオンナを外に誘い出し、その場を離れた。

残されたのは、ツンデレラと急速に顔色が悪くなっていくじいや&孔明。
しかし、そ

138:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/07 23:53:29 uYkfkfRn
ばアレルギーの症状もこの中のある人物に出始めていたことに
本人を含め誰一人として気付いていない。

139:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/09 00:11:24 Ev2C0hI6
ところで『そば』といえば一般的に

140:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/10 02:22:29 hrRbUw/h
長い

141:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/10 03:41:38 Cn1JHXTB
そば粉の麺を想像するだろうが、ここで言う「そばアレルギー」のそばとは
他人に側に寄られるとアレルギー症状を起こす、という一種の対人恐怖症
のことである。

142:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/10 21:32:22 hrRbUw/h
私はこの症状を"側に立つ"ことから『スタンド』と名付けたッ!

143:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/13 14:58:55 jz4RSrGF
……と、ここまでは良かったのであるが

144:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/13 21:30:17 RDED1lC0
『スタンド』という症例を発見したジョセフ博士は、それが学会で正式に認められる前に
飛行機事故で帰らぬ人となってしまい、スタンドについて引き継いで研究する人間も
現れなかったのである。
ゆえにこの「スタンド=そばアレルギー」には

145:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/14 02:39:09 PGR8U4HG
3794の謎があるといわれている

146:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/14 12:44:15 ClxN/PIe
それについて、様々な識者が英知を結集し、3793の謎が解けた。

147:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/14 12:54:35 rGxy1S1z
研究する者はいないはずなのに、解明された部分があるとはおかしな話である。
だがこの識者たちは研究はしておらず推理しただけなのである。
というか識者とか言いながらこいつら全員探偵なのだ。
謎は全て解けた、と言いたいだけなんじゃねえかというような

148:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/16 11:03:22 eLu+gL8E
まぁそんな状況なのでそばアレルギー自体が世間に認知されていない為
気付かなくて当然と言えよう。
それはともかく、このままだとじいや&孔明の命が危ない。


149:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/16 23:28:21 tR1lz3mO
ービート

150:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/18 01:13:48 SvgznP/k
のネタよりもヤバイ。
ツンデレラはまず、じいやの口に

151:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/20 00:42:26 25ZeFM+3
オレオンナのロケットパンチの指を

152:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/20 01:00:11 mtpo5mtB
ちぎっては入れ、ちぎっては入れを繰り返していた。

「うおおおおっっっ!!指が痛ぇぇぇ!!」
突然叫びながらオレオンナが飛び込んできた。
どうやらオレオンナのロケットパンチは切り離されていても
感覚はそのまま伝わるようだ。

153:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/21 02:31:37 oUUBgS1A
「ふうん、なるほど…」
ツンデレラはおもむろにロケットパンチに指四の字をかけた。

154:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/22 11:50:22 WFRzrMGb
「いでででで!てめぇいい加減にしろ…ふぃんふぁねーう!」
オレオンナが叫ぶと彼女の背負っていたバックパックから何かが飛び出した。

       _,...-、,-、.,_  ,、.,、
  ∩∩,.'i<_ヘ_ii_/冫-' i'''i' '、
.i'"ニi--ヒ i`''_-イ__ヽ'"i ̄   }
 ゙、 __ i- 、l _,.!/i- '' "´    オレオンナ死ねぇ!!
  ``' - 、,/\_i__,!/ヽ、`\
   / __  ヽノ /´>  )
   (___)   / (_/
    |       /
    |  /\ \
    | /    )  )
    ∪    (  \
          \_)

155:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/22 16:17:55 HJ6uSGFB
あまりに久しく見かけなかったが彼の名はふぃんふぁねーう。
近々リメイクする鋼鉄とはなんの関係もない。
「オレオンナ死ねぇ!!」は鳴き声であって殺意がある訳ではない。
その証拠に今のオレオンナ死ねぇ!!を訳すとこうなる。

156:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/22 18:21:14 Jfa7c7kQ
「言っとくがなぁ…オレは最初から最後までクライマックスだぜ!!」

157:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/22 21:07:12 aTT4Bit/
「ダンカ〜ン、コロッケ取ってぇ〜」
言葉の意味はよく分からないが、とにかく
凄い殺意に溢れるふぃんふぁねーうの言葉に気圧され
ツンデレラは思わず叫んだ。
すると雷鳴が轟き、どこからともなく

158:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/22 22:48:28 bc5RRSQF
カレーの匂いが

159:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/24 21:49:55 f+2YS1Gi
オレオンナが窓の方を向き、身構える。
そこにはカレーの鍋を脇に抱え、金色に輝くコリアンダーの姿が!
「ちっ、カレーフォームになったか!」

160:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/25 23:01:46 AnjZiQXD
だが手を滑らせて鍋を落としてしまい、
折角のカレーを床にぶちまけてしまった。

161:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/26 00:30:50 kpuYSo3W
辺りには更に強くカレーの匂いが立ち込める…と同時にコリアンダーの輝きが増した!
匂いを力に変えて戦う、それが香草仮面コリアンダー。
そう、彼は手を滑らせたのではない、故意に落としたのだ!

コリアンダーがゆっくりと構えを取る。
コリアンダー・カレーフォームの必殺技、

162:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/27 01:54:58 fM8XrveD
「必殺!オレの必殺技PART135!」

163:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/27 13:08:32 0y0OCrlt
だ。
「まずい、急げフィンファネウ!」
オレオンナが叫ぶと、フィンファネウは素早い動きでツンデレラからロケットパンチを奪い取る。
ついでにじいやの口から指も回収し、オレオンナと共にさっさとその場を脱出した。

直後、コリアンダーの必殺技が発動。
それは周囲500mを巻き込む凄まじい

164:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/28 03:03:49 2aU0Xx2m
脱臭効果。

165:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/28 03:50:02 tQxJ7Lta
「ふふふ…これはチャンスです」
寝たふりの後死んだふりまでしていた孔明が呟いた。
彼は漏らしてしまった大及び小を、この脱臭効果が利いている間に
何とかうまくごまかしてしまおうとしていた。

166:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/02/28 11:52:21 Ium7FxBJ
だが正確には『脱臭』ではなく『集臭』であり、技の準備であった。
次の瞬間、集められた様々な匂い、臭いが狭い室内に放出される!

 瞬 殺 無 音

脳を突き抜けるような嗅覚攻撃にツンデレラと孔明は

167:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/01 01:22:18 NOdkzUfs
思わずハァハァしていた。そう、

168:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/01 18:17:48 lWQQTUxA
直感的に鼻をつまんだのだ。
一方、窒息しかけていたじいやは

169:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/01 20:03:47 K0S/NWE8
有り得ないほどの激臭に失神してしまっていた。
これでじいやが嗅覚攻撃に苛まれることは、しばらくの間無さそうだが
戦闘が悪化した場合でも、逃げることができないわけである。加えて今のツンデレラは
両手が塞がっている為、救出も難しい状況。万事休すであった。
「なにか・・弱点はありませんの・・?」一縷の望みを求めて
ツンデレラは孔明の方を見た。孔明は「ンフフフ」と不敵な笑いを浮かべている。
これは・・

170:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/02 11:36:42 8FXa/3Yd
面白くなってきた、そんな笑いだ。
だがその時、コリアンダーが変身を解いて謝ってきた。
「ぐぉめんなさぁい!」
そういえばコリアンダーは敵ではなかった事をツンデレラ達は思い出した。
和解した彼らは、とりあえず家中の窓を開け台所の換気扇を回す。
孔明はこのどさくさに紛れて、汚した服と布団を

171:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/02 23:12:36 GC1YEuPB
焼却処分

172:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/04 04:21:31 dchRJeHN
当然、今の姿はまっぱである。

173:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/05 18:44:25 fHAraRXy
幸い汚したのは、じいやに寝巻きとして借りた浴衣であった。
孔明がいそいそと自分の服を着ていると、またしても何者かが現れた。
庭先で燃える布団の炎が浮かび上がらせるその侵入者は、身を潜めようともせず悠々と歩いてくる。
孔明はとっさに

174:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/06 23:47:06 fjPksJCt
土佐に

175:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/07 19:26:33 PB7X8DDq BE:145216962-2BP(330)
祝 ツンデレラアニメ化
URLリンク(item.rakuten.co.jp)


176:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/07 19:35:04 MAaSFFGD
という一見どうでもいい見当違いで取るに足りない情報を打電すると、そのまま

177:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/07 22:04:30 Ni9BGzFZ
歌い始めた。

178:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/07 22:22:30 /TUfSRo+
その声、地の果てまでも

179:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/08 00:53:49 W/dI+CZI
届いていなかったり・・・

180:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/08 03:18:18 HIYftRfc
だが、侵入者は突然耳を押さえてうずくまった。
「な、なんて下手な歌だ!」

これが孔明・26の秘密の13「ジャイアン・ボイス」である。

181:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/09 17:55:18 ASiuF9IH
「おお、心の友よ!」

182:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/11 21:12:50 Zhue1s0a
「おお、心の友よ!連帯保証人になってくれ!」

183:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/12 19:44:47 P3kj9Q8r
「断る! ましてお前を心の友などと思ったことはただの1度もない!」

184:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/12 23:33:44 9LOCoL5A
この歌は孔明・26の秘密の17「シンガーソングライター」による珠玉のナンバー、『心の友よ』の1番である。
2番もあるんだぜ?

185:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/14 23:35:38 Grp3YGzs
「何事ですの!?」
その騒音を聞きつけツンデレラとコリアンが飛んできた。
それを見た侵入者は

186:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/16 18:24:29 bCntevN1
首をかしげた。
「お前がツンデレラだと?」

187:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/16 21:11:09 zKzOpI9H
という侵入者の視線の先には失神したじいやがいた。

188:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/18 23:31:57 sTSISwp/
侵入者はじいやの中に眠るツンデレラの真の力を見抜いたのだ。
その力とは

189:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/19 03:36:37 Gy0kMTkl
ザ・パワー

190:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/19 11:03:33 u6wubVWy
・オブ・ストレングスフォースの八次元結界によって封印されたツンデレラ本人である。
そして今コリアンと共にいるツンデレラは、そのクローン…戦闘用に製造調整されたツンデレラの替え玉なのだ。
だがその事はクローンはもちろん、じいやも知らない。

侵入者は何かを確信したかのように薄く笑うと、

191:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/20 11:33:53 3xk9PFHm
踵を返し夜の闇の中へと走り去った。
「青い肌の男…何をしに来たんですの?」
ツンデレラが独り言のように疑問を呟くと、孔明は
「目的は解らない…やった事といえば布団を燃やしたくらいだよ」
とさりげなく布団焼却の罪を侵入者に押し付けるのであった。

―慌しい一夜が過ぎ、朝が来た。
場所をじいや宅からトレーラーに移し、一息ついたツンデレラは
じいやに自分の超常的な力の事を単刀直入に聞く事にした。
彼女の問いにじいやは

192:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/21 13:41:21 YcJ6evAD
インベスティゲイト布

193:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/22 12:33:24 TuIBhilY
川敏和、と書かれた一冊の

194:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/22 12:55:27 fz5ED40R
チャンピオンREDを取り出して、ひとこと。

195:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/23 11:21:48 TnZAUto9
「この場所へ行ってみてください…」
そう言いながらじいやが指し示したのは裏表紙の怪しいグッズ通販広告、その会社の所在地だった。

196:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/25 12:00:50 axM2L6N+
翌日、行ってみるとそこは

197:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/25 21:18:40 xXJG8QTp
ハマグリであった。

198:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/26 15:21:21 hRraBcko
すなわち佐賀県は神埼郡吉野ヶ里町の北部にある標高862mの山、蛤岳である。
そしてその頂上には

199:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/27 20:51:43 v3n4OWDK
スコップと水が入ったバケツがあった。

200:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/28 01:24:16 JtsTT2xe
そして怪しげなビル(三階建て)が。

201:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/29 11:10:18 OdKpwqa6
「こんな山の頂上にビルがあるとはね」
「入り口の前に意味ありげに置いてあるバケツも気になりますわ」
ツンデレラは特にバケツの水底に沈むスコップが気になっていた。
そのスコップは

202:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/03/30 06:26:52 3bLwA+Ic
無論、ただのスコップではない。
注意深く観察したところ、柄の部分に小さく文字が刻まれていた。
「サイボーグ帝国製」と書かれている。

「これも敵の罠なんですの?」
ツンデレラは慌ててビルを見上げた。

203:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/01 09:52:43 5KfKJWOl
ちょうど、窓から突き出た何者かの腕が、植木鉢を手放した所であった。

204:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/02 02:39:05 0Z5rAyrs
そして、となりにいた孔明の頭上に落下してきた。

205:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/03 02:09:47 2A2QV7p1
ツンデレラはすっと右手を延ばすと、造作も無く植木鉢をキャッチする。
その植木鉢には一輪の

206:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/03 20:51:29 ymjJnh5I
菊。勿論食べられる。

207:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/04 00:34:06 WuOBuca/
「菊の花一輪・・食用としても可、ってことは・・
死体も残さず灰になれ、ってメッセージだったりしてね」

不吉な読み方をする孔明だが
ここでスコップや植木鉢にばかり気を取られていても仕方がない。
ツンデレラ達はビルの中へ入ってみることにした。
当然、気になるバケツとスコップを持って。

208:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/05 12:40:19 OXHo8Ksh
ドアを押して中に入ると、男が1人にこやかな顔で立っていた。
「お待ちしておりました、ツンデレラさん。お花は気に入って頂けましたか?」
この男、顔は笑っているが

209:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/05 23:13:21 Wj8x1Ynq
あるある大辞典の納豆ダイエットに騙され
「テレビが嘘をついたら、何を信じていいかわかりません!」
などと投書したという、本物の馬鹿である。

210:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/07 01:19:33 w+QHt6Lz
男はおもむろに蟹切りバサミを取り出し、鮮やかに一回転させた

211:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/07 03:46:59 2xKkxCf7
更にもう2個取り出し、ジャグリングを始めた。

212:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/07 11:09:50 joJl4FRE
そしてそのまま奥の階段へと歩き出す。
「どうぞこちらです」
この男、腕では器用に三つの蟹切りバサミを回しつつその足運びは

213:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/07 15:30:19 +7iCdYaQ
フラミンゴのように、ちょいと一本足で
弱気なサインに首を振り、

214:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/08 16:11:37 zf+X0/Tm
お尻も振り振り、悩ましげに階段を登っていく。
ツンデレラと孔明は

215:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/08 17:20:14 Qolub+4J
彼を殺し、目撃者も殺し、蟹切りバサミと菊をバケツに入れて逃走。
これがのちに「華道」として日本に伝わる事となる。

そのころ、お城では

216:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/09 01:46:18 ZAdA6DkL
女皇ユリザベスが、突然のツンデレラの暴挙についての報告を受けていた。
「なんでまたそんな事になったのですか?」
「解りません、じいや殿も皆目見当がつかないと…」

女皇ユリザベス…彼女は弱冠20歳ながら、ツンデレラの母国でもあるストロットル皇国の最高権力者である。

「サイボーグ帝国、あるいは例の組織が原因という事は?」
「まだ調査中ですので確実な事は言えませんが、その線は薄いようです」
「ん〜…宇宙は奴らは?」
「依然、例の艦隊は沈黙を守ったままです」
「では、魔界の方は?」
「門の異常は報告されていません」
「じゃあ、未来…」
「時空震も探知されておりません」
「…どれも関係ないって事ですね?」
ポリポリと頭を掻きながらユリザベスは

217:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/09 03:43:09 gJGvA2U7
ツンデレラの読めない行動に頭を悩ませていた。

一方、逃走中のツンデレラと孔明
「やっぱりさっきのあいつら、敵だったんだね」
そう、目撃者もそれから蟹切りバサミの男も人間ではなく、機械仕掛けの人形だったのだ。
「恐らく、敵が先回りして、あのビルの中の人間を始末してしまっていたんですわね。
皆、わたくしと係ることで災難に巻き込まれていく・・
わたくしの行く先には血の雨しか待っていないと言うのかしら・・」

結局、じいやが二人をこのビルへ誘った理由は何一つわからないまま
一抹の悲しみを抱えて、ツンデレラの逃亡生活は続くのである。
さて

218:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/09 05:24:18 vUKc6eFF
ライトステーションへとやってきた二人であった。
「ここのステーション名、なぜ最初の2文字だけ平仮名なのでしょう?」

219:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/09 11:43:53 CeX5eXO8
『さてライトステーション』、ここは佐賀県にある小さな喫茶店だ。
ひらがなの部分は"トイザらス"とかにインスパイアされたとは店主の弁である。
そしてこの店名は蟹切りバサミの男の残骸から入手できた、たった一つの言葉でもある。
このひらがな部分のおかげで、タウンページからあっさり特定できた。
ここに何か手掛かりはあるのだろうか…

その時、ツンデレラの携帯の着メロが鳴り響いた。
発信者は、じいや。
ツンデレラの表情が強張る…あのビルへ自分を差し向けたじいやも敵かもしれないからだ。
すると孔明が

220:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/10 01:32:33 3QeUj/vN
まさに孔明が

221:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/10 01:59:01 vqjQsaK2
よもや孔明が

222:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/10 11:10:41 3ci9YLQg
突然ツンデレラと孔明に襲い掛かってきた!
サイボーグ帝国が諸葛孔明に対抗する為に作り上げた、三人の孔明型サイボーグである。
すると孔明「ンッフッフッフ」
まさに孔明「ンッフッフッフ」
よもや孔明「ンッフッフッフ」

223:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/12 12:54:01 fs/ELYFd
「ツンデレラ、ここは僕に任せて電話に出てくれ。じいやさんの真意を知りたい」
そう言いながら孔明がベルトのスイッチを入れると、閃光と共にその体が眩い光沢を放つメタルスーツに包まれた。
孔明博士自らの発明により誕生した超戦士…その名も『 機動策士ショカツリョー 』だ!

224:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/12 16:21:14 kcfvIrtr
機動策士ショカツリョーの活動時間は僅か0.05秒にすぎない。
では、活動プロセスをもう一度見てみよう。

225:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/12 20:04:52 YiJ8u2vI
ショカツリョーの活動準備は毎朝のラジオ体操から始まる。
規則正しい生活と適度な運動、そして朝の大気によりショカツリョーの血行が促進され
ショカツリョースーツの装着に耐えうる鋭気が生成される。

その鋭気は免疫力を高めると同時に嗅覚をブロックし、
ショカツリョースーツに住み着いたあらゆる微生物の分泌物をことごとく無効化する
強靭な精神を肉体に焼き付け、0.05秒もの活動を可能にするのである。

226:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/13 02:49:20 AQ4pYU8F
「機動策士! ショカツリョー!!」
 ↑
このあたりでメタルスーツ解除

227:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/13 14:28:40 k9vamryA
される、わけではない事に注意したい。
活動停止したスーツは、只の重たい鎧と化し四肢の動きを阻害する拘束具となるのだ!

228:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/15 19:43:12 HFJiGAGx
一方その頃、サイバトロン基地では

229:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/15 20:07:09 6FWpWUCL
野点が開催されていた。

230:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/16 01:53:27 c97PEOo+
サイバトロン社は「サイバー」と「パトロン」を組み合わせた社名どおり、ネット上で科学者・技術者と投資家を仲介する事を業務としている。
そしてサイバトロン基地と呼ばれる本社社屋は、基地の名に相応しい科学技術で武装した要塞のような建物であった。

その屋上庭園でホトトギスの声など聞きながら和やかに野点が開かれている座に、白衣姿の男が駆け込んできた。
「しゃ、社長!たった今、まだ試作段階のショカツリョースーツが電送されました!」
「むう?はやまったな孔明君…」

231:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/18 03:11:07 6DfCry5v
「それから君、私のことは『コンボイ司令官』と呼べ
と言っておいただろう」

232:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/20 02:05:48 MwhUtzFq
「それはセクハラです、社長」

233:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/23 21:09:15 g0M+gOHK
「まあそれはともかく、このままショカツリョーがやられてしまっては
我々のこれまでの研究も台無しだ。しかたない、援護する事としよう」
そう言うと、おもむろに目前のスイッチを入れた。

234:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/23 22:23:25 E+aa67KY
「……しまった」
スイッチは2つあり、本来は左のスイッチを入れなくてはいけなかったのであるが、
間違えて右のスイッチを入れてしまったのである。

235:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/24 00:40:30 2qI8By3n
つまりレフトスイッチのつもりがライトスイッチをONしてしまったのだ。

236:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/24 01:15:15 iqeuqib+
すると、ショカツリョーに仕込まれた電飾が輝きだした。
サイボーグ孔明ズ「うおっ!まぶしっ!」

237:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/26 00:29:37 eDHyE2E5
その隙にツンデレラは通話ボタンを押した。
『お、お嬢様、ご無事でございましたか!』
「その口ぶりでは私達があの場所で、どんな目にあったか解っているようですわね」
『申し訳ございません、まさかこの様な事になるとは…』
「じいや、あなたが知っている事をすべて話してもらえますわね?」
『…解りました、それでは一度は私の家へお戻り下さいませ』

それだけ話すとツンデレラは電話を切った。
見れば孔明が

238:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/26 01:03:54 L8G3cMq4
泣きながら馬謖を

239:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/26 03:32:16 9k6svWF2
切った。

この場合、未完成のショカツリョースーツを転送した、という
作戦の失敗の責任は孔明自身にある訳なので、
要するに自決した、ということである。

240:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/26 07:12:25 F4+lQ0/l
 しかしじっさいには、彼に似た男が各地で目撃されており、
ネットなどで生存説がささやかれている。


241:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/26 21:14:52 3+HbrQNb
これはひとえに「切った」だの「自決」だのといった言葉による誤解であり、実際誰も死んでいないのだから当然である。

孔明はショカツリョースーツの運用を己のミスであると真摯に受け止め
『馬謖』という現時点での彼の最高の手札を"切る"事を"自決(自身で決める事の意)"したのである。

さて、孔明が泣くほどの思いで使う『馬謖』とは如何なるものなのか。
それは孔明が開発した

242:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/28 23:51:50 euu+oOAR
新種の「たまねぎ」であった


243:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/29 05:27:24 r0p7e1tF
孔明が独自に開発した化学肥料を駆使して栽培した「たまねぎ」
それは生物であれ機械であれ、顔に近付けるだけで号泣してしまう
もの凄く刺激の強い「たまねぎ」である。
これを使えば、大抵の敵は視界を塞がれ、動きを止めてしまう。
そんなに効果的な「たまねぎ」なのだが、孔明はちくわの次にたまねぎが嫌いなのであった。
なのでこれまで使うかどうか散々迷って捨てられずにいたが、今回の反省を含め
泣いて「馬謖」こと「たまねぎ」を切ることにしたのである。

「やっぱり・・勿体なかったかなあ・・」

ちょっと後ろ髪引かれる孔明。
ツンデレラはそんな孔明を引っ張り、じいやの家へと向うのであった。

244:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/29 13:58:21 KnTzqBPT
じいや「あっ、あの馬謖を切られたのでございますか。せっかく新品種が出来た
    というのになんてことを。球根はあれ一つしかありません。
    切って捨てられたのならば、もう植えることができません。美味しいカレーや
    肉じゃが、串かつが出来たのに。」
食いしん坊のじいやは、号泣し涙を流して悲しんでいる。

245:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/29 15:03:36 lI+6KK6c
孔明「この場を逃れるにはこれしかなかったのだ。わしとてこんな事はしたくなかった。」

見ればサイボーグ孔明達がみるみる黒ずみ、腐食しながらくずおれていくではないか。

ツンデレラ「これは一体・・・」
孔明「馬謖とは、たまねぎに含まれる硫黄化合物の含有量を極限まで上げ、
    化学兵器のレベルまで高めた品種なのだ。ひとたびこれを斬れば、
    半径50メートル以内の金属は等しく腐食し、微生物は死滅し、
    人間は瞬時に血行がよくなり風邪をひきにくくなる。
    さあ、逃げるぞよー!」

馬謖による滅菌効果により、ショカツリョースーツの悪玉菌が死滅して少し元気になった孔明は
ちょっとハイになっていた。

246:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/04/29 19:01:13 8bBmk/0K
「…なんて事を、逃げる時は言ってましたけど、じいやにはなんと言ってあったのかしら」
泣いて残念がるじいやを前に、しばし途方にくれるツンデレラ。
だがこのままでは埒があかない。
この際じいやの気持ちだとか、>245はその前二つの書き込みはちゃんと読んだ上なのかとか、そんな事には構っていられないのだ。
それに、引き返してきたものの「喫茶さてライトステーション」の事も気になる。

「じいや、とにかく私に関してあなたが知っている事…今すぐ全て話してもらいますわ」

247:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/01 00:57:05 IuLS3CjH
「……わかりました」
じいやはゆっくりと話し始めた。
「但し……後で聞かなければ良かった、と後悔なさらぬように」
そういってツンデレラに釘を刺す。

「……まず姫様、貴方様は実は○○○ではなく、×××なのです」
「えっ? よく聞こえませんことよ。はっきりとおっしゃいな」
「貴方様は実は

248:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/01 02:18:34 l1u8xMub
ジオンではなく連邦派なのです」

249:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/01 03:31:41 KYBSKeBJ
「アルテイシアと知って何故銃を向けるか!」
ツンデレラはそう言いながらじいやの頭を叩いた。
「『姫様』などと呼ぶからおかしいと思いましたわ…まじめにおやりなさい!」
じいやは困惑した表情で目を逸らした…どうやら相当言いにくい話のようだ。
ツンデレラはため息をつくと

250:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/01 03:55:47 fYKhxuKS
「ならば私が言ってあげましょうか?
つまりこういう事でしょう?私は…

251:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/01 18:18:49 g3hYivay
本物のツンデレラのDNAから作り上げられた戦闘用クローン人間なのでしょう?」
「…お嬢様、実は私も詳しい事は知らないのです。 しかしさすがにそのような荒唐無稽な話ではないと思いますよ」
「やっぱりじいやもそう思う? 私もさすがにそれは無いだろうという線を言ってみたのですわ」
ツンデレラはくすくすと笑う。
やがてその笑いが消え彼女が真剣な表情になると、じいやは語り始めた。
「十数年前、私は先代のストロットル女皇であるツンダレロス様の命により、幼いお嬢様をあの蛤岳のビルへとお連れしたのです」
「そこで何が…?」

252:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/03 22:06:32 hw453Tmk
出されたのですか?

懐石料理? フレンチフルコース? それとも中華? イタメシ?
あるいはエスキモー料理とかマサイ料理とか?
もしかしてアタラクシア料理でしたの?


253:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/04 05:22:29 6lCs43Qs
突然、ツンデレラの口調を真似て馬鹿にしたような声が木霊したかと思うと
次の瞬間、室内に白スーツの男が姿を現した。
「あなたは…先日の超能力者!」
「イッエェ〜ス! ア〜イア〜ム、バビノレ・ザ・サーイキーッカァー!」

254:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/08 16:17:16 MaFkXsgE
相変わらずの調子である。
「またあなたですの?」
「ミス・ツ〜ンデ〜レラァ〜、君にプレゼントがアリマ〜ス!」
「要りませんわ!」
ツンデレラも半ばあきれ顔…

が、白スーツの男がじいやを見た次の瞬間、その口調が一変する。
「ん? どこかで見た顔だと思ったら…久しぶりだなジジイ…
いや、サイボーグ帝国暗殺部隊初代隊長!」

255:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/08 23:04:41 cumhbR5k
「ここはとおさん!」

256:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/05/09 01:49:21 VTOSvVzd
バビノレは矢継ぎ早にそう叫ぶと携帯電話を取り出してどこかに電話をかける。
すると間髪容れず、眼帯をかけた白スーツの初老の男がテレポートで現れた。

「どうも、バビノレの父です」
「とおさん見てよ、とおさんの右目を奪った男だぜ!?」
バビノレの父は息子が指差す人物を見て、左目をカッ見開いた。
「これはこれは、サイボーグ帝国暗殺部隊初代隊長・ジーヤ・バトラー殿ではないですか。お久しぶりですな」

「なんの事やら私、解りかねるのですが…?」
そんなバビノレ親子の言葉にオロオロするばかりのじいやだったが


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