【兄妹だけど】生殺し妹文学館【愛し合う】第十六巻 at ASCII2D
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[前50を表示]
650:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/11/22 00:40:32 5U/VPPQt
保守

651:三国 ◆V72uzrF0y2
06/11/22 17:45:59 3y0CRXIg
兄「ここも人が減ったなぁ」
妹「兄さんを誘惑しようとする女狐たちを全員消したからでしょうか?」
兄「いやぁ、静かなのもいいけどちょっと寂しい気もするなぁ」
妹「心も身体も兄さんの愛の奴隷の私をナンパしてきた男共もみんな消したからでしょうか?」
兄「…………」
妹「(ニヤリ)」

652:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/11/25 21:35:04 web2yy+j
もう少し待ってみよう、誰かが来るまで…

653:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/11/25 22:29:24 BIPjAQm5

いや、来てみただけなんだけどさ…

654:三国 ◆V72uzrF0y2
06/11/25 22:36:01 ORSEiLA7
妹「兄さん、今夜は冷えます」
兄「で?」
妹「一緒に寝ましょう、兄さん」
兄「まぁいいけどさ」
妹「うふふ、今日は心も身体もぽかぽかです」



兄(何か……微妙に寝付けないぞ…)
妹「(熟睡中)」
兄「………ま、いいか」


655:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/11/26 22:21:55 IHPXg0Nq
妹「兄さん、むにゃ〜」

656:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
06/11/26 22:54:07 MZ6sY1RF
|・ω・`) …


|。∀゚) えちぃくない短編しか書けなくてサーセンwwwwww





657:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
06/11/26 22:58:24 MZ6sY1RF
オルガンの音色が降り注ぐ、この大階段を走り抜けていく。

紅い絨毯を黒い銃弾の雨で破りながら。

屋上でこの曲を弾いている彼女を取り返す為に。

聴く者の精神を狂わせ、狂戦士へと変える音姫。

本来の姿、聴く者の心身を安息へと導く旋律の女神。

民の希望、そして、俺の妹。

俺の命に代えてでも、必ず取り戻さなくては――!!


658:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
06/11/26 23:00:46 MZ6sY1RF
目前に甲冑の騎士達が立ち塞がる。

その瞳の色は緑、その肌の色は朱、鎧の色は灰。

音色に耐え切れずに、精神を壊された木偶人形。

人外の叫びを上げながら振り下ろす一閃を避けて、

切り返した一閃で、音も無く首がずれ落ちていく。

決して減速することなく駆け続けていく。


659:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
06/11/26 23:03:00 MZ6sY1RF
思い返せば未熟だった自分の映像ばかりが巡る。

俺は大男に殴られ蹴られ、妹は犯された挙句に拉致され。

最後に妹の声を聴いてから、もう五年が過ぎた。



決して赦しはしない。

神の御名に於いてでも、魔王の威光に於いてでもない。

俺の怒りに於いて、あいつら全員殺してやる…!!


660:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
06/11/26 23:05:09 MZ6sY1RF
妹の為に全てを復習に捧げた兄。

素質の為に兄と引き離された妹。

これは、彼等が再び結ばれ合う『物語』。


訪れない朝が存在せぬように。

明けない夜もまた存在しない。

これは、暗闇を光へ変えた彼の『物語』。


661:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
06/11/26 23:07:50 MZ6sY1RF
オルガンの音色が降り注ぐ、この大階段を走り抜けていく。

もう俺の足を止められる奴はいない。

五年の歳月を越えて、俺は全てを取り戻すんだ。

音姫を在るべき姿に、俺達を在るべき居場所に。

もう決して離れないように…。



――これから紡がれるのは、彼等の幸せを謡う『物語』。


662:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
06/11/26 23:14:08 MZ6sY1RF
…以上です。僅かに残ってたえちぃ成分も凍り付きました。冬ですし。寒いですし。

早く雨から雪にならないかなぁ…('A`)


作品のほうはCDに引っ張られるような感じでアイデアは出てくるんですが、
えちぃのを書こうとするとリンカーンか遺体にあれこれな展開しか出てこないのですがどうしたもんでしょうか。

エロでグロでハラマセとか読み手の好み考えろよ、俺ヽ(`Д´)ノ


というわけで、眠気が襲い掛かってくるまで色々書こうかと。おやすみなさーい(´・ω・`)ノ

663:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/11/27 22:08:48 +hw2FuEd
230様におかれましては、たまには甘々エロエロなのを書いて欲しいですw

664:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/11/28 17:29:01 H32P6Ple
>>655
そんなお決まりの寝言いう奴はいねぇ〜
よって655妹は狸寝入りケテーイ

665:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/11/28 22:24:13 K1eZDR6O
     )、._人_人__,.イ.、._人_人_人
   <´  マジレスしちゃだめっ !! >
    ⌒ v'⌒ヽr -、_  ,r v'⌒ヽr ' ⌒
// // ///:: <   _,ノ`' 、ヽ、_ ノ  ;;;ヽ  //
///// /::::   (y○')`ヽ) ( ´(y○')    ;;|  /
// //,|:::     ( ( /    ヽ) )+     ;| /
/ // |:::     +  ) )|~ ̄ ̄~.|( (       ;;;|// ////
/// :|::       ( (||||! i: |||! !| |) )      ;;;|// ///
////|::::    +   U | |||| !! !!||| :U   ;;; ;;;| ///
////|:::::       | |!!||l ll|| !! !!| |    ;;;;;;| ////
// / ヽ:::::       | ! || | ||!!|    ;;;;;;/// //
// // ゝ:::::::: :   | `ー----−' |__////

666:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
06/11/30 11:03:28 Gs6w8DIL
|・ω・`) …



|`・ω・´) >>663に応えて頑張って書いてみたよ!(今日は休み)






667:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
06/11/30 11:06:17 Gs6w8DIL
静かな朝には外へ出て。

あなたと一緒に水を汲みに行くの。

薄い朝霧、眠る小鳥、淡い色をした朝陽。

他に欲しいものなど何もない。

あなたと…兄様と一緒に生きていけるのなら。

首輪の痣はまだうっすらと残っているけれど。

幸せな日々はきっとそれをも忘れさせてくれるはず。


668:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
06/11/30 11:09:03 Gs6w8DIL
闇深い夜には夢を見る。

延々と同じ曲を弾き続けた日々。

皮膚の色を朱に染め、瞳の色を緑へ変えて。

先刻まで泣いて争いを拒んでいた兵士達が、

敵を求めて外へ飛び出していく。

あの兵士達が奪った命。

それは、私が殺めてしまったようなもの…。


669:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/11/30 11:10:32 T4XuLDsx
リアルタイム支援

670:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
06/11/30 11:11:07 Gs6w8DIL
晴れた昼には歌を唄う。

向日葵畑の中で、あなたを探しながら。

歩く歩幅が抑違うから追い付けないけど。

唄っていれば、立ち止まっていてくれるから。

もう決して離れたりすることはない。

優しく微笑む黄色い花弁。

私の音色は、ようやく自由になれたのだと想った。


671:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
06/11/30 11:15:16 Gs6w8DIL
二人の世界で結ばれる。

五年もの歳月を越えて。

身体を合わせる事がこんなに心地良いなんて。

兄様以外、もう愛せない。

私の中に何かが流れ込んでくるのが分かった。

少し怖くて、凄く愛しかった。

最愛の人の子を宿せるということが。


672:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
06/11/30 11:18:29 Gs6w8DIL
静かな朝には外へ出て。

朝霧を越えて水を汲みに行くの。

私の右側にはあなたがいて。

私の左側には幼い手が遊ぶ。

最後まで首輪の痣は消えなかったけど。

この幸せな日々は、二度と消え去る事はないだろう。


――愛しいものと共に流れ続ける『物語』。


673:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
06/11/30 11:33:04 Gs6w8DIL
…以上です。>>669さんリアルタイム支援dクスです!ヾ(*゚∀゚)ノ゙


物を書く者として、長文になればなるほどgdgdになるという致命的欠陥があるのに
気付けば短編集が出来そうなくらい数だけは書いてたりしてます。かれこれ2年半分ほど。

初作「無魂真言」からもう2年半です。三国氏が参入してから2年半経ったともいいますね@w@
作風も昔と比べてがらっと変わってる気もしますし、温故知新で昔の作品も読み返してるところです。

2つの長編は年末ZIPで上げるペースで書き進めてます。ユイネとか御月とか(´・ω・`)


お昼時なので出かけてきます。また次の休日にお逢いしましょう( ・ω・)ノ

674:三国 ◆V72uzrF0y2
06/11/30 21:36:47 J45fHbxU
>>673
あま〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜







くないぞ?wwwwwwwwww

675:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/11/30 22:48:56 kBiHLbex
>>673
エロエロが抜けてるです230さんwwww

676:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/11/30 22:57:01 AKJEQBIx
>675
HR描写で燃え上がるんだ


いや確かにもーちょっとえろえろよー分がホスィがw

677:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/12/03 00:37:35 hM66VCXq
保守

678:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
06/12/03 21:57:24 +rGomv1s
 出勤前保守

 書く時間が無い…(´;ω;`)

679:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/12/04 23:09:16 93nRjzSA
ホシュ!

680:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
06/12/07 13:42:39 UfOjThaS
 保守

 勤務形態がコロコロ変わったせいか、なかなか書けない…今書いてる
続きもアレだが、せめて最近恒例の元旦投下ぐらいは出来ればしたい
所…新ネタでいくか、それとも再び230&三国両氏を採用するか…

>673
>ユイネとか御月とか
 密かに期待

681:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
06/12/10 01:04:09 43dOfIRp
 保守

 また過疎ってるな…

682:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
06/12/12 02:54:44 QY2fbXJ3
 誰もいない…けど途中放棄はしない。

 ということで久し振りに>472からの続きを投下します。

683:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
06/12/12 02:57:53 QY2fbXJ3
 「え…兄ちゃん…お…おい…」

 もう遠慮はいらない。俺は日向を抱き上げる。

 「何だ?やっぱり嫌なのか??」
 「そうじゃないけど…母ちゃんが来たら…」
 「じゃあ部屋に行くか。」
 「うぉ!ちょっと…わ…」

 そして猛スピードで日向の部屋に向かい半ば強引にベッドに降ろす。

 「おい、せめてもうちょっと優しく…ぎゃ!」

 抵抗する隙を与えないように素早く背後を押さえそのまま両胸に
素早く手を伸ばす。

684:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
06/12/12 03:00:49 QY2fbXJ3
 「ほほぉ…小さいけど、ちゃんと膨らんでるんだな。」
 「うるせぇ!ちっちゃくて悪いか…あぁ!ちょっと…や…あん…」

 軽く揉み解すだけでいとも容易く日向の抵抗が弱くなる。

 「いやいや…俺は程好いサイズが好みでな。コレ位なら丁度いい
かもな。」
 「この…ロリコ…ん…あん…駄目…んぁあぁ!!」
 「お〜ちゃんと勃ってるな。」
 「摘むな…あ…や…や…駄目ぇ…止め…」

 か弱い喘ぎ声はやはり立派な女の子そのもの。普段の男勝りな
口調とそれの入り混じる様に俺は興奮を抑えきれない。

 「くぅ…う…後ろからなんて…ひ…卑怯な…」


685:支援 ◆orz..c5K0U
06/12/12 03:03:13 fWZG+MFw
(*・∀・*)

686:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
06/12/12 03:03:39 QY2fbXJ3
 「ほほぉ…それはすまなかった。じゃあ…」

 歯を食いしばり全身を強張らせる日向から一旦手を離す。

 「これだから兄ちゃんは…あ…きゃあぁあぁ!」

 上体が起き上がったのを見計らい俺は素早く右手を股間に滑り
込ませた。

 「どうした?真正面から正々堂々攻めてやるんだ。文句有るか?」
 「だ…だから…もっとスマートに…あぁ!」
 「何を今更…」
 「あ…ちょっと待った…あぁ…」
 「待たん!」

687:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
06/12/12 03:05:52 QY2fbXJ3
 一旦手を収めるフリをして再び股間に滑り込ませた。但し今度
はパジャマと下着の隙間を縫って指先は直接割れ目に到達する。

 「そ…そんな…く…くあ…あぁ…」
 「いいな…いつものお前じゃ見られんその表情。」
 「あぁん…駄目…やだ…」

 身体を支えきれずゆっくり膝元から崩れ落ちる日向。それでも
俺からは離れず逆に縋り付くように両手を肩に伸ばす。

 「兄ちゃん…止めて…もう…耐えられない…」

 少し涙ぐむような表情で日向が荒い吐息と共にか弱く囁く。
俺は予定通りに次の段階に移る。

 「分かった…じゃあ次は…」

688:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
06/12/12 03:08:23 QY2fbXJ3
 「あ…あぁ!そ…そんな…」

 俺は指で割れ目をこじ開け前後に探りを入れる。

 「こっちも大事だが…有ったぞ!」
 「ひっ!」
 「こうやって摘んで…中指で同時に穴を…」
 「やだ…やだ…駄目…駄目ぇえぇ!!!」
 「さっきから我侭ばっかりだなぁ〜せっかくイかせてやろうっ
てのに…」
 「そんな下手糞な…く…う…いやぁ!!!」

 言い終わる前に俺は指先を押し付けグリグリと秘所を上下同時
に攻め立てる。

 「んぁ…あ…んぁ…んぁ…」

689:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
06/12/12 03:10:24 QY2fbXJ3
 俺の動きに身を委ね日向が虚空を見つめる。肩を握り締める力
が強まるが俺は屈しない。

 「ほら…そろそろかな?」
 「あぅ…んぁ…あぁあぁあぁ!!!」

 大きな痙攣と共に日向が俺に倒れこむ。

 「へへ…イッちまったようだな…。」
 「に…兄ちゃんの…馬鹿ぁ…」

 見様見真似だが予想外にうまくいった。やや意地悪な感じだが
こいつに遠慮はしたくないのが俺の本音だ。

 「あ〜あ、エラい事になってるな。」

690:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
06/12/12 03:12:46 QY2fbXJ3
 半ば放心状態で脱力している日向を一旦ベッドに置き俺はそそくさ
とベルトを外し次の準備に取り掛かる。

 「さぁ…次は俺の番だぞ。」
 「兄…ちゃん…」
 「んん?どうした??」

 か細い声で呼びかける日向にそっと近づく。こうやって大人しく
なるとやはり可愛いもの。子供っぽく抱きしめてやりたい衝動に
駆られる。

 だがそんな俺の思いとは裏腹に一瞬眼光が鋭く輝く。

 「お…?わぁあぁ!」
 「この…ど変態野郎がぁあぁ!!」


691:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
06/12/12 03:14:55 QY2fbXJ3
 今晩はココまでにします。

 久し振りなのにリアルタイムで食いついてくれたJCT氏に大感謝です。

 感想・リクエストお待ちしています。

692:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/12/12 03:37:31 ulU7krm8
誰よりも早くGJ!

693:三国 ◆V72uzrF0y2
06/12/12 20:54:22 Rz0G3mqH
普段元気つーか正確キツめの娘さんが攻められてヘナヘナになる

そんなシチュエーションも好物の一つですw




まぁどりんか氏のことだからこの後は(ry


694:三国 ◆V72uzrF0y2
06/12/12 20:58:44 Rz0G3mqH
正確→性格



だから見直せっつーの俺…


695:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/12/12 22:08:32 w78mg97/
相変わらずエロ明るいなぁ、PCさんの話はw

696:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/12/15 11:10:20 jfQMiOko
>>687
URLリンク(2ch-library.com)

697:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/12/15 13:54:34 zMXwDxub
>>696(;´Д`)ハァハァ


698:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/12/15 19:56:58 F1zEj6Uq
>>696(;´Д`)ハァハァ
GJです。


699:PCD@夜勤
06/12/16 00:02:14 ZbEH8t6L
>692-696
 レス サンクスです…っていうか人がいてよかったぁ!

>696(;´Д`)ハァハァ
 脳内イメージに非常に近いキャラGJです!

700:PC・Drinker@勤務中
06/12/18 18:16:03 EIiu/qBh
 保守

701:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
06/12/22 07:18:18 v+GwRC7w

 誰もいない。保守…orz

702:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/12/22 09:00:14 EtK5ZlaS
スレリンク(newsplus板)

やりきれない…

703:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/12/22 21:56:36 TaaIq/Z7
ヤリキレナイ川

704:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/12/24 15:29:55 xYJCuzqA
久々にスレ帰ってきてみれば夏厨が涌いたり荒れたりしてて(´・ω・`)ショボーン
ロダだと流れるしスレとの関係とか判らなくなるし。
レスで書いてくれれば専ブラでまとめて管理できるし。
愚痴すまん

705:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
06/12/24 23:24:12 tIRhX+an
|・ω・`) …


|´;ω;`) 睡蓮にかかりっぱなしで新作書けてない…ウッ……





706:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
06/12/24 23:27:01 tIRhX+an
星々を隔てる星座の河で。

叶わぬ夢と悟りながらも。

彼らは恋へ堕ちていった。

同じ場所から生まれた二人。

同じ場所へと再び沈む宿命。

再び廻り逢う事を願った。

太陽と月と星と花の物語。


707:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/12/24 23:28:00 TxU+QF0I
支援

708:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
06/12/24 23:29:53 tIRhX+an
地球という名の星があった。


あらゆる文明を平均的に成長させた代わりに、

宇宙への進出が最も遅れた惑星。

多くの科学者と一部の権力者は他星へ早々と移住し、

徐々に衰退していく生活水準に人々は更に離れていき、

残されたのは故郷に生きることを選んだ者達。


709:支援 ◆orz..c5K0U
06/12/24 23:32:27 zhCAQqY7
(・∀・)

710:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
06/12/24 23:32:32 tIRhX+an
火星という名の星があった。


厳重なる他星からの進入妨害の下において、

まったく新しい新生命の概念を創り上げた原住民は、

瞬く間に宇宙全域へと進出し、宇宙一の名誉を得た。

多くの他惑星からも移住者が殺到したその星は、

いつしか「第二の故郷」と呼ばれるようになった。


711:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
06/12/24 23:35:03 tIRhX+an
僕らは物心ついた時に、

身勝手な両親のせいで引き離され。

あれから十五年の歳月が経った今でも、

未だ逢う事すら許されないでいる。

こんなに近くて、こんなに遠い世界。

こんなに愛しく、こんなに曖昧な記憶。


嗚呼…叶うなら、今、この手の温もりを貴方へ――


712:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
06/12/24 23:37:45 tIRhX+an
星々を隔てる星座の河で。

流星は不規則に流れ続け。

決して最後まで残らない。

叶わぬ夢と悟りながらも。

流星に賭ける想いの様に。

元には戻れないとしても。

彼らは恋へ堕ちていった。


713:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
06/12/24 23:39:52 tIRhX+an
同じ場所から生まれた二人。

今再び、想いを重ね合って。

同じ場所へと再び沈む宿命。

神々にも止める事は出来ぬ。

全てを否定されたとしても。

再び廻り逢う事を願おう。

運命の女神に祝福された。

太陽と月と星と花の物語。

714:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
06/12/24 23:42:02 tIRhX+an
over there.

その記憶は、時を越えて語られ。


over their.

その想いは、時を越えて受け継がれる。



――全ての見えざる手と手を繋ぐ『物語』。


715:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
06/12/24 23:52:00 tIRhX+an
…以上です。結局クリスマス絡みの作品書けなかった(´;ω;`)ウッ…

年末のハードスケジュールで人がばったばった倒れていますが皆様どうでしょうか。
僕の職場では今月だけでもう4人ほど倒れてます。ヒィー仕事片付かないよどうしよう助けて妖精s(ry

他の文士様も毎晩ぶっ倒れてると思いますが無理せず書き進めていきましょー(´・ω・)b

どちらかというと年末年始直後に少し余裕があるのでもう1本投下したいと思ってます。
お屠蘇でエロエロ展開とかいうネタは僕には書けないと思うのでその辺はエロ担当の方におながいします(゚∀。)

でも年越しのサーバーダウンがあるだろうしどうしようかな…特にZIPうぷがすぐ流れそうで怖いです('A`)


今日はこの辺で。クリスマスプレゼントにもならない駄作でごめんよおおおおおお・゚・(ノД`)・゚・



716:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/12/25 00:29:41 bc10Xu7N
230さん乙です。

717:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/12/27 16:06:19 kmib3ctR
保守

718:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/12/30 03:55:33 YmavvAZC
ホシュ

719:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/12/31 10:15:33 N4ck8vB9
時計の針が刻む音だけが響く明かりの消えた暗い部屋、時刻は午前2:00を回ろうとしていた

省電力モードのエアコンの温風が部屋の温度を一定に保ち、冬でも毛布一枚で眠る事が出来る
その薄い毛布の中でじっと眼を閉じ、眠った振りをしながら今か今かと待ち続ける

昨晩は来なかった、一昨晩は徹夜でゲーム、その前の晩に来たのが最後だから
きっと今夜はやって来ると思う、昨日は一日中パソコンに向かってたし
どうせHなゲームをして欲求不満になってるに違いないのだ

カチャリ… と部屋のドアが開く音

  きた…

「由紀?」

  私の名前を呼ぶ…、そうやって寝ているかどうか確かめてるのだ

720:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/12/31 10:23:20 N4ck8vB9
「おーい、寝てるのか?」

  寝てるよー

「…」

そーっと、私のベットに近づいて来るのが気配で分かる
直ぐ隣に居る… 顔を覗き込んでるみたい

頬っぺたをぷにぷにつっついてくる
ここで笑っちゃいけない、くすぐったいのを我慢して無反応を装う



721:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/12/31 10:27:07 N4ck8vB9
しばらく耐えていると熟睡してると判断したのか、ベットが少し沈んで顔に息が掛かる

 あ…キスしようとしてるんだ

そう理解した瞬間、唇に押し当てられた柔らかい感触に頭がぽや〜っとなる

 凄くドキドキする…

スッと離れる唇の感触、思わず追いそうになるのを必死に抑えながら
規則的な呼吸を続けることに集中する

きっと顔は赤くなってると思うけど、暗いからバレてない


722:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/12/31 10:32:37 N4ck8vB9
そ〜っと毛布がめくられる

ギシ…、とベットが沈んで身体が揺れた
私の身体を跨ぐようにベットに上がり込んで来たみたい

腰の両側が沈んでるから、ここに膝立ちしてるんだろうなぁと想像する

次はどうするんだろう? って思ってると、パジャマの上から胸を触ってきた
身体がビクンと反応するのを寝返りで誤魔化し、声を漏らしそうになるのを耐える

私が動いたのを警戒してか、軽く触れたままじっとしていた手が、ゆっくりと動き始めた
ブラも付けていないので手の感触と温もりが薄い布地を通して伝わってくる

甘い吐息が零れそうなのをなんとか規則的な呼吸に留めて熟睡中を演じる

723:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/12/31 10:35:59 N4ck8vB9
暫らく私の胸を弄っていた手が、パジャマのボタンを外し始めた
ぷつり、ぷつりと、上から順番に外されていく度に、私のドキドキが大きくなる
脱がされていく事に興奮する

やがて全部のボタンが外され、パジャマの胸を開かれた

 やだ… 乳首勃っちゃってる…

直に胸を揉まれる快感はさっきの比ではなく、触れられただけで痺れるようにじんじんする
乳房に息が掛かり、乳首の先が温かい感触に包まれる 舌と唇の感触

ぴちゃっ ちゅっ という淫音と共に、吸い上げられ、転がされ、弄られる

もはや規則的な呼吸の維持など無理、声だけは漏らさないように耐えつつも
呼吸は浅く速く、熱いものになっていく

724:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/12/31 10:40:27 N4ck8vB9
クニュッと甘噛みされ、寝返りでは誤魔化しきれない程に身体が反応する

しかし乳房を味わう事に夢中になっているのかそれに気付かず
弓反りになった身体を抱え込むようにしてむしゃぶりついていた

  あああ! ダメッ イきそう! 声が出ちゃう

不意に、我に返ったように動きが止まると、抱え込むように抱き上げられていた身体がそっと降ろされ
荒い息を付きながら捲くり上がったパジャマの裾を整え、ボタンが留められていく

  あ… 今日はこれで終わり…?

毛布を掛け、最後にキスをして私の部屋から出て行った
きっと自分の部屋で最後の処理をするのだろう

725:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/12/31 10:46:33 N4ck8vB9
毛布を掛け、最後にキスをして私の部屋から出て行った
きっと自分の部屋で最後の処理をするのだろう

はぁ…っと溜息とも吐息ともつかない息を吐き
火照った身体を鎮める為にショーツの中へと指を這わせた

そこは既に大洪水だった

726:支援 ◆orz..c5K0U
06/12/31 10:48:00 UFTzHbgZ
(*・∀・*)

727:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/12/31 10:50:42 N4ck8vB9
翌朝、キッチンでパンをかじってるお兄ちゃんにオハヨウの挨拶をする

「おっはよ〜〜お兄ちゃん♪」

「んー、おはよ…朝から元気だな」

「昨日の夜さぁ」

「…ぶっ」

「すっごいエッチィな夢みちゃったよ〜 もう、きゃーーっよ きゃーー」

「…ふ、ふ〜ん」

ちょっぴりからかってみたりする

728:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/12/31 10:53:29 N4ck8vB9
初めて私に悪戯した時はパジャマの上から身体を触るだけだったけど
最近は少しづつ過激になって来てるし、次はどんなコトされるのか
今では私も楽しみでドキドキしてたりするだよね

私、お兄ちゃんのコト好きだし…

でも、もう暫らくはこのまま知らない振りを続けるつもり
だって凄くエッチな気分になって興奮して、気持ちいいんだもん

「さ、さーて学校行くか」

「うん♪」

ふふっ お兄ちゃんが私にしてるコト、ほんとは全部知ってるって事を知ったら、どんな顔するのかな〜

ねえ? お兄ちゃん?

729:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/12/31 10:55:55 N4ck8vB9 BE:498028984-2BP(0)
しまった、また誤字ってた

>>726
支援ども〜


730:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/12/31 11:55:57 uTEpKxyW
支援‥‥には遅かったw

731:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
06/12/31 18:42:49 FKUvYmY3
 弾の灯氏、歳末投下乙です。

 双方共に羨まし…じゃない、いけない兄妹ですな。


 そして俺も年跨ぎ短編執筆中。果たして間に合うかどうか…

732:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
07/01/01 00:00:01 OZgT8GtC
 新年おめ。

 やっぱり完成には間に合わなかった…orz

 とりあえず新年向け短編を書けた所まで投下します。

 タイトルは「猪突猛進」です。

733:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
07/01/01 00:02:03 8ntm3NZu
 「さて、あと少し…」
 「お兄ちゃん、蜜柑取ってぇ〜♪」
 「やれやれ、人使いが荒いな。」
 「ちゃんと未来の妻に御奉仕するのが良き夫の務めだよ♪」

 大村・西堀両家の両親不在で二人っきりの歳末をゆっくりと…と
言うワケにはいかなかった。何時もなら積極的に家事全般をこなす
フランも今日は違った。

 「なぁ、何で今日はこんなにダラけてるんだ?」
 「初稽古まで体力温存するの♪」

 そう言って蜜柑を手に取りゴロリと炬燵で寝返りを打つフラン。
さながら泥浴びをする猪の如く大きく身体を揺さぶり座標合わせを
している。


734:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
07/01/01 00:04:28 8ntm3NZu
 「おぉ!いい感じ♪」

 動きが停まったかと思えば今度は豪快に蜜柑を齧り酷くご機嫌な
様子だ。

 「お前なぁ…何で一房ずつ食わないんだ?」
 「いいじゃない。あ、お湯が沸いたんじゃない?」
 「おぉっと、来たか!」

 慌てて俺は台所に戻り蕎麦を解す。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「あ、来たよ♪」
 「コラッ!持ち場を離れるな!!」
 「じゃあ順番ね。あたし先行♪」

735:支援 ◆orz..c5K0U
07/01/01 00:04:57 UFTzHbgZ
(・∀・)

736:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
07/01/01 00:06:40 FKUvYmY3
 「あ、待て!」

 予定通り神社に到着。

 直ぐにコチラに何人もの外国人が駆け寄っている姿が見えた。

 「先生、待ってたよ♪」 
 「おや、皆さんお揃いで。」
 「ロジャーの生徒達?」
 「その通りです。みなさん、お元気そうで何よりです。」
 「へぇ〜こうやって見ると…色んな人種の人が集まってるのね。」
 
 皆が見守る最中、代表者らしき人物が登場。一先ず一歩離れよう
とする所へ私達四人に向かい挨拶をして来た。

737:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
07/01/01 00:08:47 FKUvYmY3
 「初めまして皆様。アレクサンドラ・ホールデンです。先生には
何時もお世話になっています。以後お見知りおきを。」
 「まぁ、上手な日本語ですね。」
 「コレも人ゆえに西堀先生の…」
 「まぁまぁ、そう固くならずに。それにしても…ココで会うと言う
事は…皆さんも…」
 「そうだよ。初詣の支度と…」
 「夜警もやってるんだよ♪」

 皆ここぞとばかりにロジャーの前に立って出る。どさくさまぎれに
先生に抱きつく者もいる。相変わらず生徒に人気が有るのが一目で
分かる。

 「コラ、止めんか行儀悪い!!」

 残念ながらアレックスさんの一括にも誰も動じない。

738:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
07/01/01 00:11:39 8ntm3NZu

 「皆さん、話は作業が終わってからにしましょう。いいですね?」


 「は〜い♪」 


 一同が同時に元気良く返事する。何やらアレックスさんが少し
不機嫌そうだが仕方が無い。

 「よ〜し、先生の言うとおりだ。分かったら全員作業に戻れ。あ、
アナリーには一つ大事な作業が有ったぞ。」
 「了解。」

 意味深な合図に合わせ件の人物が足音を殺し仮説テントに近づく。

739:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
07/01/01 00:13:43 8ntm3NZu
 「さぁ、聞こえたでしょ?今の内に出ないと大変よ、いいの?」

 その合図にすごすごとテーブルクロスに隠れていた二人が登場。
予想通りその手には紙コップが…

 「うぅ〜何で…」
 「幾ら何でも…バレるのが早いよ〜。」

 確か何年か前にもコレと同じ光景を見たような…最も、その時は
この子達ではなく我が娘が現れたのだが。

 「さて…甘酒を先に飲んだからにはエレンとレベッカにはもっと
働いて貰わないと…」
 「ひえぇえぇ…そ…そんなぁ…」
 「お…お慈悲を…」

740:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
07/01/01 00:15:49 8ntm3NZu
 連行される二人を見るにつけ笑いを抑えきれない。

 「やっぱり思い出したか?」
 「えぇ、まるでフランシーヌの…」 

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「ふぇっくしょん!」

 「ん?まだ寒いのか??」
 「そう思うんなら、早く〜!」

 年越し蕎麦を待ちきれない人物がココに一人いる。
 
 だが俺は慌てず仕上げに掛かる。

741:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
07/01/01 00:18:53 8ntm3NZu
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 いざ出来上がった蕎麦を食べ始めても落ち着かない。理由はただ
一つ。その視線が痛い位に突き刺さる。

 「うぅ〜…うぅ〜…」
 「何を唸ってるんだ?」
 「どう見ても…お兄ちゃんの持ってる海老天の方が大きい…」
 「気のせいじゃ…あぁ分かったよ!ほら…」
 「えへへ…やったぁ♪」
 「全く…何で今日はこんなに手間取らせるんだ?」
 「ボクだってたまにはお兄ちゃんに甘えたい時が有るの♪」
 「仕方ないな…その代わり…交換だ…あぁあぁ!!!」

 時既に遅くフランの口には二本の海老天が銜えられていた。


742:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
07/01/01 00:21:00 8ntm3NZu
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 丼を洗い終えてようやく俺も炬燵に潜り込む。

 「さてと…これで後は年が明けるまでゆっくりと…」
 「ゆっくりと…?」
 「楽しもうか!!」
 「きゃあ!!」

 ここぞとばかりに俺は寛ぐフランに飛び付く。

 「ちょっと…また…あぁ!」
 「さてと…新年を迎える用意は出来てるかな〜?」

 慣れてきたのかさほどギャアギャアと騒がないが、それでもフラン
の抵抗は続く。

743:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
07/01/01 00:23:01 8ntm3NZu
 「ど…どうして…毎回こう…」
 「おぉ…まるで舂きたての餅だ。」
 「んぁ…く…う…」

 とりあえず両胸を軽く揉み抵抗の力を弱めておく。そして直ぐに
乳首への攻撃に移行する。

 「おっと…コレは蜜柑だったかなぁ〜こんな所に蔕が…」
 「いやぁ!やだ…あ…だ…駄目ぇ!!」

 頃合を見計らい俺はフランを抱き上げる。

 「こんな美味そうなモノを目の前に突きつけられて俺が我慢出来る
ワケないだろ?」
 「うぅ…強引なのは…やだ…んん…」
 「じゃあ…少しソフトに…」

744:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
07/01/01 00:25:21 8ntm3NZu
 泣きそうな表情のフランを他所に俺はすかさず唇を重ねる。さすが
にこの時はフランも抵抗はしない。

 「うぅ…卑怯だぁ…」

 舌をゆっくり重ね合わせるとフランは更に力が抜けていく。しかも
アレだけ嫌がっていたのに俺の背中に手を回し手堅くその感触を堪能
している。

 「何だ…その気になったか?」
 「うぅ…そんなんじゃない!」
 「ははっまぁイイ。少なくとも海老天の分はコレで返して貰う
からな。」
 「そ…そんなぁ…」

745:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
07/01/01 00:27:52 8ntm3NZu
 赤らめた顔を逸らし落ち着かない様子で暫し黙り込むフラン。

 「ち…ちゃんと…付けてくれる?」
 「あぁ…構わん。」
 「じゃあ…今日は…い…一回だけだよ。」
 「そう来なくっちゃ♪」

 強引ながら同意を得た所で俺は改めてフランにキスをしてから
準備に取り掛かる。

 「うぅ…ボクって海老天程度の価値なのかな…」
 「馬鹿を言うな。そんな事よりもっと考え直すべき事が有るだろ?
食い意地…」

 「ボクは育ち盛りなの!!!」


746:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
07/01/01 00:30:22 8ntm3NZu
 前半投下終了

>735
 新年初支援 サンクスです。

 感想・リクエストお待ちしています。

747:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/01/03 10:12:40 V5ziOax5
フランの外見容姿の詳細を求む…

748:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/03 12:48:24 0+jOAAw4
脳内で保管するんだぜ

749:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
07/01/03 23:26:43 WvMqK4U7
>747
  フランシーヌの長めの金髪&青い瞳とその父ロジャーのハゲ頭
だけは最低必須要素。

 ちなみに通常は>748氏の言うとおりで読者の脳内最適化の為に
そういった部分は可能な限り避けて書いてます。




750:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/01/04 12:34:05 2WBgJW6w
了解&サンキュ

751:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
07/01/07 13:32:07 HwBplM7j
 正月ネタなのに未だ終わらない…とりあえず書けた所だけ投下。

752:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
07/01/07 13:34:10 HwBplM7j
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「さぁ…お前も充分に楽しめよ。」
 「うぅ…お…お手柔らかに…」
 「そう遠慮するな。うりゃ!」
 「わ…ちょっと…きゃあ!」

 覚悟を決め服を脱ぎつつも怯えながら鎮座するフランを転ばせる
ように倒す。慌てて体制を整え直す前に両足を大きく開かせる。

 「先ずは一足早めの御屠蘇を…」
 「いやぁ!そんな所舐めちゃ…あ…あん…駄目…駄目ぇ…」
 「お?何だココはもう準備万端じゃねぇか。」
 「いやぁあぁ!!」

753:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
07/01/07 13:36:22 HwBplM7j
 既に溢れ返る液体を一滴も残さんと俺は夢中でフランの秘所に
吸い付く。

 「次は…御節料理の定番…おぉ!凄い締め付け!!」
 「んぁ!あ・・・あ…んぁ…止め…んぁ…」
 「へへ…“数の子”とは巧く例えたもんだな。」

 ゆっくりと膣壁を掻き回しその熱い感触を堪能する。やや意地悪く
時々指先をクイッと上げるのに合わせフランが堪らず腰を上げる。

 「や…あ…掻き回しちゃ…あぁ!」
 「へへ…コレだけは誰にも渡さんぞ。さぁ…もう我慢出来ない頃
だな?それじゃあ…」
 「もうやだ…何で…こんなのばっかり…」


754:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
07/01/07 13:38:33 HwBplM7j
 また泣きそうな表情でフランが呟く。

 いかん…少しやり過ぎたか…。一旦俺は手を止める。

 「悪いとは思う。けどな…時々何ていうか…性欲とは別の…違う
衝動に駆られる言うか…」
 「何なのそれ?」
 「つまり…お前を独占したくなるんだぁ!!」

 言葉通りに抑えきれなくなった自分を鎮める為にあえてフランに
飛びつき抱きしめる。

 「ちょ…ちょっと…痛たた…」
 「おっと悪い。けどもう少し…こう…これならいいだろ?」
 「うぅ…ん…いいけど…」 

755:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
07/01/07 13:41:01 HwBplM7j
 そのまま暫くお互いの肌の温もりと心拍を感じ合う。

 幼い頃同様に触れ合ったまま止まっているという効果は絶大。俺達
は少しずつ落ち着きを取り戻す。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「先生、フランシーヌはまだ〜?」
 「まぁまぁ…初詣には来ると言ってましたから。年が明けるまで
待ちましょう。」
 「うぅ…あたし未だ逢ってないの〜。」

 休憩所は非常に賑やかだ。一頻り話しをして皆が落ち着いたと
思ったら今度は我が娘フランシーヌの話で再び盛り上がっていた。
どうやら逢いたくて堪らないと思っている人が殆どのようだ。

756:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
07/01/07 13:44:15 HwBplM7j
 「慌てるな。それより準備は万端なのか?」
 「やぁアレックスさん。貴方もそろそろ休憩ですか?」
 「そうしてもいいのですが…どうもあの二人が…」
 「成る程…後で酔い覚ましを用意しましょう。」


 「うぅ…何かくらくらする〜。」
 「ベッキー、呑み過ぎじゃない?あ〜さっきから顔が熱い〜。」
 「あんたも人の事言えないじゃない!」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「あぁ…そう言えば…抱っこなんて滅多に無かったな。」
 「ん?そうだね…ボクお兄ちゃんにおんぶされた事は有ったけど
抱っこされた事無かったかも…。」

757:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
07/01/07 13:46:22 HwBplM7j
 「俺はおんぶさえ無かったけどな。」

 俺達は遊び疲れてお互いの家で眠りこけた懐かしい日々を思い
出していた。

 隣同士だから当初はそのまま次の日まで起こされる事無く朝を
迎えていたがやがて俺が先に目覚めフランをおぶさって隣まで
運ぶようになった。

 西堀家の引越しも再開して俺達が結ばれたあの日もそれ程経って
いないのに全てが遠い昔のように懐かしい。

 「ねぇ…お兄ちゃん。」

 やがてフランが口を開く。

758:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
07/01/07 13:49:22 HwBplM7j
 「今度からは…ちゃんと誘ってくれる?」
 「ん?あ…あぁ…分かった。」

 返事と同時にフランが俺の下腹部を探っていた。

 「あ…あの…ちょっと…」
 「い…一回だけだよ…」
 「ま…待て…未だ…あ…あ!」
 「ひ…姫納めだよ♪」
 「だから…あぁあぁ!!」

 未だ装着していないのにフランが先端を潜らせる。

 「ちょっと…生はまずいだろ…あ…だから待て…」
 「待たない。」


759:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
07/01/07 13:52:29 HwBplM7j
 今日はここまで。

 感想・リクエストお待ちしています。

760:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/07 15:58:26 sw5zkw4C
中出しと孕ませ台詞に期待してます

761:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/01/09 10:10:40 vn04sTjB
>>753-754 辺り

 URLリンク(2ch-library.com)

762:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/09 23:37:33 eGYuxTvH
    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
  (  ⊂彡
   |   | 
   し ⌒J

763:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/10 00:10:08 sQDo0AcI
>>759
遅ればせながら、「数の子」「お屠蘇」をからめたお正月バージョン投下乙です。

>>761
    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
  (  ⊂彡
   |   | 
   し ⌒J

764:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
07/01/14 21:00:59 UIYidzUn
 出勤前保守

>761
 おっぱい!おっぱい!(AA略

 いやこの愛すべきアホキャラをこうも可愛く描いてくれるとは…GJです!

>763
 餅と蜜柑と猪もお忘れなく…と言うかそれに気付いてくれて感謝。


765:向230@携帯
07/01/15 23:31:26 7yRlVgJh
残業会場から保守。

某騒動のせいで投下しづらいなぁ…困ったちゃん(´・ω・`)

766:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/19 04:11:32 9kRkuem+
ho

767:三国 ◆V72uzrF0y2
07/01/20 14:31:51 JRiYrlvX

妹「ぅおにーちゃーーーーん!」
兄「その言い方は止めなさい」

768:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/01/20 15:34:15 crBxqxFE
妹「おにぃ〜 ゲームしよー」
兄「お前の宿題が終わってからな」<<どさっ>>
妹「こんなん今日中に終わらへんわーーっ」
兄「サボったお前の自業自得だ、ほれ始めろ」
妹「う〜…」

     ~
     ~
妹「…お腹すいた」
兄「それ一冊終わったらな」
妹「おにぃーのオニーー!」
兄「うむ、いかにも俺は兄である」
妹「う〜…」

769:何かのネトゲかとw ◆orz..c5K0U
07/01/20 16:28:05 CHKf4Lg2
SYSTEM: 天空橋花月(morip123)さんよりパーティー加入の依頼を受けました。

兄「…誰やねんこいつ…morip123ってID適当杉w」
内藤地平(boonboonboon): PT厨乙

天空橋花月(morip123)さんからのメッセージ: おにいちゃん、あたしあたし
兄「…オンゲーで妹と遭遇しました、と」
SYSTEM: 天空橋花月(morip123)さんからのパーティー加入依頼を無視しました。
天空橋花月(morip123): ちょwwヒドスwww

兄「…とりあえずここらで稼ぐか」
天空橋花月(morip123): てつだうよー
SYSTEM: 攻撃できません。
兄「…ちょww横殴りすんなw」
内藤地平(boonboonboon): 横殴り厨乙


770:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/24 00:22:06 2+cIvs5Z
いま妹は遠くバリの地……

地震あったとき空の上でやんの 悪運の強いやっちゃ

771:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/27 03:32:06 iupnaxIr
ほしゅ

772:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/01/27 16:03:12 6oCo+DKA
 …PiPiPiPiPi

「んー…」

 目覚ましの不快な電子音に起床を促され、目を閉じたまま手を伸ばしてスイッチを叩く。

 馴れてしまえばこの音を聞きながらでも眠りの世界に戻れるが、二度寝の誘惑に乗ると後が大変
 お腹を空かせたままバス停まで走らなくてはならなくなる。

 そんな荒行は御免だと身体を起こし、タイマーで10分前から稼動するエアコンの暖房を浴びつつ
 ベットから降りて制服に着替えを済ませると、エアコンのスイッチを切ってから鞄を持って部屋を出る。

「あ…」
「あ」

 まだ寝てるかと思ったのに…、洗面所から出てきた兄と顔を合わせてしまった。

773:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/01/27 16:06:29 6oCo+DKA
 どちらとも無く顔を逸らせると、挨拶も無く素通り。

 これが、今の私と兄との関係…。 あの日の夜から、お互いを避け続けている。

「はぁ…」

 父も母も同じ職場で働いていて、朝は私達が起きる前に出勤
 夜は私達が眠りに付いてから帰宅、そんな我が家の朝食はいつもパンとコーヒーで済ませているけど
 ここ最近は朝食も夕食も一人で食べる事が多い。 それ以外は友人の千鶴ちゃんと偶に外食。

 今日も一人で味気ない朝食を済ませて家を出ると、時間で計ったようにクラスメイトの千鶴ちゃんが現れた。

「おっはよー みっちゃん」
「おはよー… 千鶴ちゃん」

いつも元気な千鶴ちゃんとは対照的にテンションの低い挨拶を返す私。

774:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/01/27 16:10:29 6oCo+DKA
「あれ、またエライ元気ないなぁ?」
「健にぃと顔合わせた…」

 あ〜と納得する千鶴ちゃん。 やれやれと呆れたように首を振って見せる。

「まだ喧嘩しとったん? はよ仲直りすりゃイイのに」
「ん〜…喧嘩とは、違うんやけどね…」

 そう、喧嘩とは違う。 
 喧嘩ならもっと簡単に片付いてるし、ここまで引きずる事も無かったと思う。

「な〜んか気まずくて、中々ねー…」
「ふーん… 前にも聞いたケド、ホンマに何が原因なんよ?」
「ん、いや‥ それはちょっと」

 心配してくれる千鶴ちゃんには悪いけど、ちょっとこればっかりは話せない。

775:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/01/27 16:28:34 aXmfA7Uy
「まあ、人様の家庭の事情に他人のあたしが首突っ込むのもアレなんやけどさぁ」
「ううん、そんなこと無いよ ただちょっと人には言えない事情というかなんというか…」

 気を使ってくれる友人に申し訳なく思いながら、事の原因を思い起こす


 ―ほんとに、なんであんな事したんだろう…―  


 妹の美樹が学校に出かけたのを部屋の窓越しに確認してからリビングに下りると
 空になったカップとお皿をキッチンで浸し、冷蔵庫からジュースを取り出した。
 中身が少ない、そろそろ買出しに行っておかないと等と考えながらコップに注ぐ。

「ほんとに… なんで俺は、あんな事したんだろうな…」

 一週間前の夜、俺は美樹を泣かせた。  今日、俺は未だに謝れないでいる。

776:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/01/27 16:31:23 aXmfA7Uy
 ここ最近はこのレースゲームの対戦にハマっている。
 今日も何時ものように対戦前のウォーミングアップ、美樹はまだ風呂から上がらない。

 もう暫らくは時間があるだろうから、仕掛け所のコーナーワークをチェックしておこうと
 ショートコースで周回をセレクト、三週周った辺りで美樹が風呂から上がって来た。

『あーーーっ 健にぃまた一人で先にやってるし!』
『ウォーミングアップだウォーミングアップ』
 
 バスタオルを巻いた姿で、濡れ髪から水滴を落としながらテレビの前に陣取り、コントローラーを引っ手繰る。

『じゃあたしもウォーミングアップ、何週やった?』
『三週、つーか先に着替えて来い』

 格闘アクション系だと俺の方が腕は上なのだが、レースゲームではほぼ互角
 負けず嫌いな美樹はまだ両者馴れきっていないこのゲームで差を付けられまいと闘志を剥き出しにしている。

777:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/01/27 16:34:00 aXmfA7Uy
『やっぱここがポイントやね』

 俺と同じショートコースを選び、コーナーワークをチェックする美樹。

 風呂上りでほんのり上気した美樹の身体から石鹸の香りが漂って来る。

 操作に夢中になり、カーブを曲がる時に自分の身体も傾ける癖は相変わらずで
 対戦中はそれで態と身体をぶつけて来たりする。 

 俺が隣に居る時はそうやっていつも壁代わりに凭れて来る、そして俺はそれを肩で押し返す
 何時ものやり取り、兄妹の他愛ない戯れ、 ただ 今日は何時もと少し違っていた。

 バスタオル一枚で隔てた美樹の身体から発せられる香りには、雄を引き寄せるフェロモンでも混じっていたのか 
 俺は美樹の体温に惹かれ、香りに痺れ、肌理の細かい肌に目を奪われ、僅かに覗く胸の谷間に意識を囚われていた
 
 そして、得意げに振り返る美樹の笑顔。 その桜色の唇に、気が付けば吸い寄せられていた。

778:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/27 16:35:11 Yazky7BW
っC

779:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/01/27 16:36:52 aXmfA7Uy

 最高ラップを更新して「どうよ?」とばかりに健にぃに笑顔を向ける。

 次の瞬間、唇を奪われていた。

 最初は何が起きたのか判らなかった、唇に柔らかい感触
 健にぃの顔が目の前にあって、息が苦しくて、びっくりして…

 思わずコントローラーを投げ出して後ずさりすると、私の肩を掴んでさらに強く唇を押し付けてきた

 混乱して、頭が真っ白になって、身体が浮ぶようにふわふわして、それが怖くて両手を思いっきり突き出すと
 尻餅をついて呆然とこちらを見る健にぃ、呆然とするのは私の方だ ―キスされた? 健にぃ に?―

 いきなり何でこんな… ムードもへったくれも無い不意打ちで…、いや そもそも何で急に? なにこれ?

 鼻の奥がツンとなって目頭が熱くなって来る、遅れて顔も熱くなって来る、さらに頭も熱くなって来る

780:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/01/27 16:38:53 aXmfA7Uy
『ばかぁっ!!』

 そう叫んでリビングから逃げ出した。

 それ以来、健にぃとは口を聞いていない
 顔すらまともに合わせられない、別に私がその事で健にぃの事を嫌悪しているわけじゃないけれど…

 確かに私の方にもちょっと行動に問題があったかもしれないし
 健にぃもそりゃあ健全な男の子だし、あんな格好でじゃれ付いたりしたから
 その気にさせちゃったのかもしれないし…。

「はぁ…」
「溜息止まらんなぁ? 今ので29回目やで」
「あはは…」

 バスを降りて通学路を歩きながら30回目の溜息を飲み込んだ時、千鶴ちゃんがポンと手を打った。

781:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/01/27 16:41:16 aXmfA7Uy
「みっちゃんさぁ、彼氏作ってみぃひん?」
「は?」

 いきなり何を言い出すのかと振り返るが、冗談を言ってる顔ではなかった。

「あたし彼女募集中の知り合い多いから、イイ男の子紹介するで?」
「いやあ別にあたし、彼氏とかそういう気分じゃないし…」

 千鶴ちゃんはよく他の学校の生徒達と知り合う合コンに出ていて、彼方此方に知り合いが居る。
 
 時々誰かと「付き合ってるの〜」と惚気話を聞かされるけど、暫らくするとアッサリ「別れた」と言って
 また出会いを求め、「合コンよー 出会いがあたしを求めてるのよー」と嘯く恋多き乙女ちゃん。

 多分、本当の恋愛とかじゃなく、遊びの一環なんだろうなぁとは思うけど…。

「だからー、気分転換の意味でも ほら、みっちゃん男の子と付き合った事とかないっしょ?」

782:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/01/27 16:45:10 aXmfA7Uy
「う、そりゃまあ… ないけど、やっぱりそんな気軽にって訳にはいかないし」
「ん〜身持ち堅いなぁ〜 ほんならダブルデートで行こうや」
「ダブルデート?」
「うん、今狙ってる子が居てるんやけどね、その子紹介して貰う代わりにこっちからも一人紹介する約束でー」
「ほほー…」

 呆れた口調で半目を向ける。 やけに熱心に誘ってくると思ったら、そういう事ね。

「お願〜い みっちゃん、協力して〜〜〜」
「だから… あたしはそういうの興味ないんだってば」
「そこをなんとか〜〜」

 拝み倒してくる千鶴ちゃんに、出会いに協力するだけと念を押し、渋々ダブルデートを承諾した。

「まあ、これで気分転換出来たらさ、健一さんとも仲直り出来るかもしれんやん?」

783:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/01/27 16:48:24 aXmfA7Uy
「ダブルデートと健にぃとの仲直りがどう繋がるんよ…」

 約束をとり付けて上機嫌の千鶴ちゃんに少しばかり脱力しながらごちる。

「みっちゃんもさ、そろそろお兄さん離れせなアカンのとちゃうん?って事や」

 その言葉に、私はドキリとした。


----------------------------------------------------------------
今日はここまで

>>778
支援どもー

784:名無したん(;´Д`)ハァハァ
07/01/28 02:53:02 wMo4qoCw
おもすれー

785:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/01/29 14:05:44 ZIlUW9g5
 家の前に見覚えのある人物が立っていた。 美樹のクラスメイトで、家にも何度か遊びに来た事がある。

「小野原さんじゃないか」
「あ、健一さん こんにちはー」

 随分とめかし込んだ服装のようだ、軽くメイクも入っていて
 唇に引かれたルージュが水晶のような光沢を出して輝いている。

「気合入ってるね」
「えへへー 今日遊園地でデートするんですよー」
「へー」

 時刻は昼を少し回った時間、今日は休日で空も良く晴れているようだ。

「健一さんは何処かに出かけてたんですか?」
「ああ、ちょっと大学まで忘れ物を取りにね」

786:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/01/29 14:08:06 ZIlUW9g5
 しかし遊園地に行くなら方向が逆じゃないかと問い掛けようとした時、家のドアが開いた。

「ごめーん リボン結ぶのに手間取っ…」 URLリンク(2ch-library.com)

 はたと目が合い、言葉が途切れる。 そしてどちらとも無く目線を逸らす。 今の二人の、何時もの距離。
 
 そんな気まずげな雰囲気に「あやや…」と察するような視線を両者の間に往復させるも
 直ぐに気を取り直して明るい声で美樹を迎える小野原さん。

「よーーし、じゃあ今日のダブルデートにレッツゴーー♪」

 ダブルデートという単語に反応して思わず美樹に目をやる
 成る程、普段見慣れない余所行きの服装に大きなリボンで髪を結いでいる。 

 視線を向けた事に気付かれないよう直ぐに目を逸らし
 そのまま背を向けると、急かされるように家の中へと逃げ込んだ。

787:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
07/01/29 14:10:18 ZIlUW9g5
 動揺していた。 何故?  美樹がデートする…  誰と?
 そりゃデートなんだからボーイフレンドの誰かだろう、小野原さんには男友達が大勢居る事を知っている。

「落ち着け、俺」

 何を動揺してんだ、美樹だって年頃の女の子だ。 デートぐらい普通にするだろう。
 ― でも 兄とキスしたりはしないよな、普通 ―

 気持ちがズーーンと沈みこむ。  美樹を傷付けた…。

「はあ…」

 ちゃんと謝らなきゃなぁと、罪悪感に苛み
 このまま一生、会話が出来ないのではないかという不安に怯む心に渇を入れる。

「明日…、今週中 ぐらいには謝ろう…」


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