【兄妹だけど】生殺し妹文学館【愛し合う】第十六巻
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[1からを表示]
50:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/08/12 16:58:07 qXw1VMlC
ボラーレ・・・ってギノールぅ!?
51:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/08/12 23:46:33 Tw+mNhsN
続きマダー?
52:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
06/08/13 02:05:37 3f70O1MB
(´・ω・`) ・・・
(`・ω・´) 久方ぶりの直打ち作品!!
↓
53:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
06/08/13 02:10:57 3f70O1MB
君を愛している。
それだけで僕は生きているのに。
二人が認められないのは僕の所為?
それとも、運命が定めた展開の一つ?
なんて愚かで滑稽な。
君を諦めるか、僕が壊れるか。
片方に崩れるまで終わらない積木の遊戯。
54:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
06/08/13 02:14:23 3f70O1MB
同じ味をした血が交わる快感。
生まれた場所へと共に還る共感。
他の誰にも犯せない、別次元のシンクロ。
僕以上に彼女を――妹を愛せる者などいるものか。
僕が一番彼女を――妹を愛しているんだ。
誰よりも何よりも自分よりも君だけを。
55:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
06/08/13 02:18:18 3f70O1MB
(それは、少女の胸の内)
これ以上は苦痛以外の何でもないわ。
吐気を催すほどの一方的な愛情の波が私を飲み込む。
血の匂いに染まった首輪の鎖。
逃げ出したくても逃げ出せない現実。
誰でもいいから助けて。
(そして、少女の叫び声)
嗚呼、私はアナタの人形じゃない!
56:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
06/08/13 02:23:54 3f70O1MB
そして、積木は崩れた。
男の精神は崩壊し、少女の肉体もまた崩壊した。
言葉では言い表せない終焉。
それは例えるなら、崩れた積木が積み直せないかのような。
とある兄妹の、典型的な破滅の絵図。
忘れるなかれ、取り戻せないものこそが求めるものだと。
そして、金色の魂が鴉の瞳を通して真理を知る…。
57:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
06/08/13 02:27:54 3f70O1MB
…以上です。めっきり腕が落ち込んでます。ダメすぎる(´・ω・`)
大雑把にイメージを描きつつ打ってたんですが、言葉がなかなか思い浮かばないのが一番きついです。
(;゚д゚)ァ...
職場に仕事忘れたので取りにいってきます。皆さんおやすみなさい・゚・(ノД`)・゚・
58:『変態兄とッョィ妹』弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/13 14:29:14 DtgZ4OI1
俊介「やはりここは悪のアジトだったな、恵理子の言った通りだ」
恵理子「もう・・・あほぉ・・」
普段の口調に戻った俊介に支えられ、泣き笑い顔で答える恵理子
昔の事を思い出し、同時に忘れた理由も思い出してしまい
恵理子の心にかつての想いが沸き起こる ・・・中学生の頃の想い
和哉『・・畜生 ・・・畜生っ 畜生!』
壁に蹲っていた和哉は今まで感じた事の無い屈辱感に憎悪の念の募らせていた
そしてふいに、狂気にも似た笑みに顔を歪ませると、ズルズルと身体を起こし小屋の中を見渡す
恵理子&俊介「!?」
小屋の片隅に目的のモノを見つけると、ダメージの残る身体をバタつかせながら転がる様に走り出した
未だ立ち尽くす二人の不良少年の足元に転がるソレに飛びつき、ガチャガチャと操作する
59:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/13 14:31:17 DtgZ4OI1 BE:217888627-2BP(0)
恵理子「あ・・・」
思わず声をあげる恵理子、和哉が飛びついたソレは三脚の付いたビデオカメラだった
自分が拘束されてから録画をしていたとすれば、先程までの痴態も全て記録さている
和哉「お前らっ! 足止めしろ!」
戸惑う不良少年二人にそう叫んで命令する、 思考を放棄してからこのような状況に至ってしまい
司令塔である和哉が沈黙してからは高坂兄妹に襲い掛かる事もここから逃げ出す事も出来ず
ただ戸惑いながら呆然と立ち尽くしていた二人は、その狂気染みた表情に気圧しされ、思わず後ずさる
和哉「俺が逃げるまで時間を稼げつってんだよお!! 後でボーナス出してやるっ 5万だ! 分かったな」
和哉が不良グループを支配下に置いていたのはその凶暴な発想と実行力に加えて、金銭的な要素にもあった
和哉「くくくく・・・ 高坂ぁ! ・・・お前の恥辱シーン、世界中にばら撒いてやるよ」
60:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/13 14:33:17 DtgZ4OI1 BE:560283449-2BP(0)
・・・恵理子の顔から血の気が引く
先程、兄 俊介の声で意識を引き戻される寸前まで
縛られて愛撫され、絶頂に達しようとしていた ・・・それを他の人にも見られる
恵理子『そ・・そんなん・・・ いやや・・・』
ショックで呆然となる恵理子を見て歪んだ笑みを浮かべた和哉は、そのまま小屋を飛び出した
恵理子を庇うように立ちはだかった俊介は腰溜めに拳を握ると、それを追うように低い姿勢で突っ込んでいく
不良ズ「ま、まってくれ! 降参や もうついて行かれへんわっ」
足止めを”命令”された二人の不良少年はそれぞれ手にしていた武器を放り捨て、道を開ける
今更ながら自分たちの仕出かした事の重大さを認識したらしく、二人は顔面蒼白で足が震えていた
<<ゴンッ>>
和哉『『ぶぎゃっ』』
61:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/13 14:35:31 DtgZ4OI1 BE:653663276-2BP(0)
・・・その時、小屋の外で和哉の悲鳴が響いた
何事かと、小屋の中に不良達を残し、俊介は恵理子を伴って外に出る
そこにはうつ伏せに伸びた和哉と、その傍らに手頃な長さの木の棒を両手で握り締めた男が一人
通りすがりのライダー「おうっ! 大丈夫やったか? あ、こいつ殴ってもよかったんやんなぁ?」
それは展望台までの道すがら、俊介に巻き込まれた不幸な通りすがりのライダーだった
通りすがりのライダー「あ〜〜〜 びっくりした」
信号待ちをしている時、何気なく聞こえてきた俊介と女子高生二人の会話に少なからず興味を抱き
聞き耳を立てていた彼は、展望台で俊介が去った後こっそり後を付けていた
小屋の中の会話を聞いた彼は慌てて展望台の近くまで戻り、警察に通報してから戻ってきたのだ
俊介「・・・ふっ 協力、感謝する」<<ビシッ>>
62:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/08/13 14:36:17 eDf+4NBk
リアルタイム遭遇を記念して支援
63:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/13 14:37:59 DtgZ4OI1 BE:280142036-2BP(0)
雑木林を出ると赤色灯を点したパトカーが三台程停まっており
駆けつけた警察官に混じって智子や麻由美の姿もあった
智子&麻由美「「恵理(子)ちゃん! お兄さん!」」
俊介に支えられながら歩いてくる恵理子を見つけ、駆け寄ってくる
恵理子「とも〜〜っ まゆ〜〜っ」
三人で抱き合う少女達
数人の警察官が、後ろから付いてくる不良ズとライダーに引き摺られて来る和哉の補導に掛かる
智子と麻由美が交番に駆け込み、事情を説明した時、やはりあまり真剣には取り合っては貰えなかった
付近の巡回をするだとか、今重要事件に関わっていて人手が足りない等といって調書も取られなかった
そんな折、無線により入った一報で事態は急変する『雑木林の放置小屋にて集団暴行事件との通報あり―』
のらりくらりと相手をしていた受付の警官は血相を変えて仕事に取り組み始めたのだった
64:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/13 14:41:41 DtgZ4OI1 BE:498028984-2BP(0)
一段落でここまで
>49
私が目指している物語創りはまさにソレですので、そう感じてもらえて嬉しいですね
>50
痔に効きそうな技なのです(超低空アッパーw)
>51
続きドゾー
>52
悲劇・・・(;;)
>62
支援ドモー^^
65:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
06/08/14 03:40:18 dtk4am3g
>57
またやっちゃったね…しかも両者共々崩壊ですか…
>64
ァ= っょぃゎぁ…
そして無責任な行動ながらGJな通りすがりのライダーがさり気なく
イイ味出してる。
66:三国 ◆V72uzrF0y2
06/08/14 13:47:04 5q+z1kQK
>230様
いつもながらの展開w
いやはや、愛するが故の壊れっぷりがGJです
>弾の灯様
今回ばかりは、兄貴の強さもライダー(否Fate)のナイスガイっぷりの前に霞んでしまったようだw
続きwktk
昨日は熱かった。いろんな意味でw
○○○って、今冬も3日やるんだってね
67:『変態兄とッョィ妹』弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/14 14:43:57 3qldPJBS
・・・警察での事情聴取を終え、家に帰って来たのは夜10時を回っていた
ビデオカメラに記憶されていた情報は証拠品として警察が厳重に管理し
被疑者の供述調書等を一通り取り終えてからプライバシーに考慮して一部記録は消去される
恵理子にしてみれば捜査の為とはいえ、自分のあられもない姿を人に見られる事は精神的にも苦痛だったが
被害者の名誉、プライバシーには最大限考慮するという警察の意向に従わざる得なかった
恵理子「おにぃ、お風呂空いたよー」
俊介「うむ」
髪を拭きつつ、ぺたぺたと裸足の足音を鳴らしながら、リビングで寛いでいた俊介に声を掛ける恵理子
俊介は短く返事をすると、着替えを頭に乗せ、BGMが聞こえてきそうな髭ダンスな足取りで風呂場に向かった
恵理子「・・・クス♪」
68:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/08/14 14:45:00 kD99m/pk
今回もリアルタイム遭遇を祝して支援
69:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/14 14:46:08 3qldPJBS
普段なら、『あほな事しとらんと早よ入り』などと言いながら背中に蹴りの一つも入れていた所だが
『想い』を思い出してしまった今は、そんな兄の奇行も可愛く・・・いや、愛しくさえ感じてしまう
恵理子『そっか・・・あん時からやったんやな〜・・・ ・・・長い兄妹喧嘩やわ』
―‐中学時代、性に関する知識にも目覚め始めた時期、小さい頃から大好きだった兄に対する想いが
普通の家族愛とは違っていた事に気付いた ・・・そう、自分は俊介の事が好きだった、一人の異性として
兄としてではなく、男として。 妹としてではなく、女として。
恵理子『随分悩んだもんなぁ』
悩んで悩んで、切なさに苦しみもがいて、それでも好きだと想ったから、告白した
しかし、一大決心とともに投げかけた気持は、誤魔化されてしまった
はっきりと拒絶されたのなら、まだ気持の整理の付けようもあったのだが
その時の俊介は、今のような奇行を繰り返すばかりで真面目な返答をしなかった
70:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/14 14:48:20 3qldPJBS
恵理子『そや・・・あん時からや・・・』
それまでにも、多少ひょうきんな言動はあったものの
今程の『変態の域』に達した言動ではなかった
俊介が変わったのは、俊介との関係が変わったのは、あの『告白の夜』から
恵理子「・・・あたしの、せい・・・なんやろか・・・?」
髪を拭く手を止め、ポツリと呟く
風呂場から、ザァー‐という湯を流す音が響く
ふと視線を降ろし、自分の左の乳房を見ると、小さな切り傷が残っている
4〜5日もすれば跡形もなく消えるであろう傷跡
あの小屋での事を思い出し、眉を顰める
71:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/14 14:50:23 3qldPJBS
・・・初めて異性に触れられた乳房に付いた傷跡が、『お前は汚されたんだ』と主張しているように感じて頭をふる
恵理子『いやや・・・』
次第に身体が震え始め、両手で自分の肩を抱き締める
恥部を弄られた感触を思い出し、身体中に嫌悪感が走りぬける
霞掛かる視界に自分を覗き込む獣の眼、眼、眼、自分の口から漏れる嬌声
恵理子『いややぁ・・・』
眼をぎゅっと閉じ、ガタガタと震える肩を抱き締めながらその場にしゃがみ込んで耐える
― フラッシュバック ― 所謂、強い心的外傷を受けた際、後になってその場面を鮮明に思い出す再体験現象
俊介「ふぅ〜〜 良い湯であった・・・ ・・・・恵理子?」
タオルをインド人のターバンのように頭に巻き付けた俊介は、廊下にしゃがみ込む恵理子を見つけて駆け寄った
72:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/14 14:52:59 3qldPJBS
恵理子「おにぃ!」
俊介の声を聞き、振り返ってしがみ付くように飛び込んでくる恵理子
あまりの勢いに俊介は恵理子を受け止めたまま尻餅を付く
俊介「え、恵理子・・・」
恵理子「おにぃいい!」
俊介の首に齧り付くように抱きついて身体を寄せてくる
慌てて引き剥がそうともがくが恵理子はそれを許さない
恵理子の小振りな乳房が俊介の妙に鍛え上げられた胸板に押し付けられる
俊介『や、やばい!』
身体を覆うバスタオルはとっくにはだけ、吸い付くような柔らかい恵理子の地肌が俊介の全身に密着する
73:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/14 14:58:31 3qldPJBS
とりあえずここまで
**
『左の乳房』じゃなくて『右の乳房』だったorz
>65
ちょい役の筈だったのが結構活躍するパターンって割と好きなんですわ
>66
今後足として使えるかも→ライダー
>68
今回も支援ドモー^^
74:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/08/14 22:38:47 L93txaJs
>>73
相変わらずGJですなー……兄と妹の間にあった出来事とかも描写され、兄の変態の域に達している
言動の理由まで明かされ……なんか、かなり本格的な展開になってません?
しかし、理由があって変態的な行動を取っている主人公と言うと、プレイしてすらいないCROSS CHANNELを
思い出してしまう俺。
75:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/08/15 05:50:59 gmHzlHP6
脚本の書き方だなこりゃ
ただそれとしてはかなりこなれている
弾の灯さん演劇か何かの経験あります?
76:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/15 09:31:03 lXC4WGIp
>74
どうも「理由付け」をやってると長くなってしまう癖がありまして・・・
「CROSS CHANNEL」ってKID作品??
>75
演劇の経験はありませんが漫画を描いていたので
油断するとプロット調になってしまいます
あと一回の書き込みで16行までしか書けないので、その行の中で纏めようとすると
省いて省いて、省いた分を短い表現で埋めてってやってると、こんな感じになりました^^;
77:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/15 13:55:42 O4/yj+Lw BE:280141092-2BP(0)
俊介「え、恵理子 落ち着け!」
恵理子「ややぁ! いややぁっ!」
尚も身体を押し付けてくる恵理子の感触に、俊介の方も落ち着いていられない
風呂上りの肌に纏う湿気を帯びた空気、頬を擽る濡れた髪からほんのり漂うシャンプーの香り
押し戻そうにも露出している腰や脇腹になど 手を添える分けにもいかず
掴んだ両肩さえも、その柔らかい弾力と暖かい手触りに、力を込める事を躊躇ってしまう
恵理子「おにぃ・・・いややねん・・・ 怖いねん・・・ ・・・洗っても 感触が取れへん・・・・」
恵理子の弱々しく助けを求める声に、俊介は恵理子の身体が震えている事に気付いた
俊介「・・・」
少し躊躇しながらも、恵理子の肩を掴んでいた手をそっと背中に回し”ぽんぽん”と叩いてやる
78:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/15 13:57:22 O4/yj+Lw BE:93381023-2BP(0)
俊介「もう大丈夫だ、大丈夫だから な」
背中を優しく叩きながら頭を撫でてやる 首にしがみ付いているので互いの耳と耳が触れ合い
胸に押し当てられている感触と下腹に感じる熱い感触、呼吸による互いの腹部への圧迫感が刺激になり
身体が火照って行くのが分かるが、そこは理性と愛情で押さえ込む
俊介「もう怖くないぞ、心配しなくてもいい」
ゆっくりと、恵理子は顔を起こして俊介の首から腕を解き、じっと顔を見つめる
潤んだ瞳、何処か不安気な表情に、何時もの明るく活発な面影は影を潜め、とても儚げな印象を感じさせた
恵理子「・・・おにぃ、・・・あの時の返事、まだ貰ってへん・・・」
その言葉に一瞬、ピクリと反応する俊介 ・・・頭を撫でていた手が不意に止まる
恵理子はそんな俊介の手を両手で包み込むように掴むと、自らの乳房にそっと誘導する
79:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/15 13:59:34 O4/yj+Lw BE:140071133-2BP(0)
・・・恵理子の乳房に押し当てられる俊介の無骨な手
乳房の形が僅かに押しつぶされ、小さな傷跡が赤黒いアザのように強調される
俊介「・・・恵理・・・子」
俊介の手のひらに、硬くなっていく乳首の感触が伝わってくる
恵理子「・・・おにぃ・・・ 消して・・・? おにぃの感触で、あいつ等の・・・消して・・・?」
身体の芯から熱を帯びてくる感覚、溢れそうな感情に胸が張り詰め、心臓が高鳴る
ゆっくりと手を開き、掴みなおすようにそっと揉みあげる
恵理子「ん・・・ はぁ・・・」
吐息が漏れる 目を閉じ、身体を捩りながらその感触を受け入れる恵理子
俊介は身体を起こし、背中に回していた方の手で、もう片方の乳房を手の平で包み込む
80:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/15 14:03:05 O4/yj+Lw BE:280141463-2BP(0)
・・・リビングの壁に掛けられた時計は夜10時32分を差し、秒針がゆっくりと時を刻んでいる
少し薄暗いフローリングの廊下、 生まれたままの姿で抱き合う二人
俊介に跨る格好で撓垂れ掛かる恵理子は、俊介に乳房を愛撫されながら、俊介の気持ちを感じ取ろうとしていた
恵理子「あ・・・ おにぃ・・・ もっと、強くして・・・ ん・・・」
両の乳首を摘まみ、きゅっと引っ張りあげる
恵理子「ん・・! ひゃあっ」
身体をビクンッと震わせながら艶っぽい悲鳴を上げる恵理子
徐々に汗ばんできた乳頭を指先で弄りながら、小さな傷跡に舌を這わせる
恵理子「はぁ・・・ん・・・ おにぃ・・・」
81:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/15 14:06:26 O4/yj+Lw BE:435775474-2BP(0)
・・・ポタポタ と、透明の粘り気のある液体が滴り、フローリングの床に水粒を散らす
俊介「ちょっと・・・場所移すぞ」
腰に手を回し、しっかりと身体を抱き寄せると、座った体勢からすっくと立ち上がる
恵理子は俊介の身体に脚を絡め、再び首に腕を回して抱きついた
そのままリビングのソファーに移動し、恵理子の身体をゆっくりと横たえながら舌で乳房を愛撫する
恵理子「あ・・・ん ・・・はぁ・・・ おにぃ・・・ し、下の方も・・・」
少し俯きながら、恥ずかしそうに ゆっくりと足を開き、求める
赤み掛かった秘部からは先程までフローリングの床を濡らしていた透明の液体が
トロトロとした粘着質な滴りを混じらせながらソファーの窪みに水溜りを作って行く
俊介はその滴りの源泉にそっと指を近づけて行き、触れる
82:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/15 14:10:13 O4/yj+Lw BE:155634252-2BP(0)
恵理子「!・・んふぅ・・・っ ・・・ん」
ピクンと反応し、指を噛んで声を出すのを我慢する恵理子
俊介の指に触れられた秘部から沸きあがる熱い塊は、あまりに刺激が強く
そのままでは叫ぶような喘ぎ声を上げてしまいそうになる、それが恥ずかしくて堪えているのだ
俊介「恵理子・・・ 我慢しなくていいぞ」
ヌルリとした感触の秘部の中心、割れ目の部分から滴る愛液を 塗り広めるように指でなぞると
くちゅっ と音を立てて、閉じた大陰唇から僅かに覗くピンク色の小陰唇がヒクヒクと震える
恵理子「んっ・・・ んん! んはぁ・・・ ハァハァ・・・ おにぃ・・・・」
トロンとした瞳でキスを求めてくる恵理子に、俊介は少し逡巡しつつもソレに応じた
熱を帯びた柔らかい唇が、俊介を求めて吸い付いて来る
83:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/15 14:16:35 O4/yj+Lw BE:373521964-2BP(0)
恵理子「ん・・・ンン・・・・ ん・・ はぁ・・・ ・・・えっへへ♪ よかった、最初におにぃとキス出来て」
蕩けた表情を綻ばせてファーストキスを捧げられた事を喜ぶ恵理子
無垢な微笑、その湧き上がって来る愛しさに、俊介はたまらず今度は自分から恵理子の唇を奪った
恵理子「んん・・・ んく・・ んく・・ んくぅ・・・ んはぁ・・ はぁ・・・」
互いに糸を引きながら離れる唇、突き出された舌の先が名残惜しそうに絡みあう
俊介の唾液を飲み干し、完全に上気した恵理子は、俊介の胸元に当てていた手を這わせるように降ろして行き
股間で脈打つペニスへと手を伸ばすと、そっと掴んでゆっくりと扱き始める
恵理子「おにぃ・・・ しても、ええよ・・・」
そう告げてさらに足を開いて行く ・・・しかし俊介は首を振って優しくキスをすると告げる
俊介「それは・・・だめだ」
84:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/15 14:26:10 O4/yj+Lw
今日はここまで
なんか異様に眠たいです・・・・
85:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/08/15 22:17:45 YWOzRKcq
寝たら死ぬぞ!
86:三国 ◆V72uzrF0y2
06/08/15 23:10:22 9Tpg4kUF
むしろ寝ないと死ぬw
>>84
兄貴踏みとどまっております
ココが兄貴の剣が峰ぇ!!!w
87:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/08/15 23:44:27 8siMOXa5
>>84
GJです。おにぃ、最期の一線を踏みとどまれるかw
ちなみに、CROSS CHANNELはKID作品じゃないです。いわゆるエロゲーです。
感想の全てがネタバレになりかねない作品なので、詳細はレビューページなどで確認してみてください。
他に、理由があって素の性格を隠している作品だと……電撃文庫の「悪魔のミカタ」とか。再読率が高い作品なのでお勧め。
88:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/16 07:36:41 8pnrjpUK
>85
なんだかとっても・・・眠いんだ・・・
>86
まさに「生殺し」を実践しようかと^^
>87
調べてみたら例によってKIDがコンシューマー向けに移植やってましたわ
ループモノなんですねー、ループモノ好きなんだけどKIDが取り扱うのは痛いのが多いから・・・
89:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/08/16 08:04:53 zyxifsgi
>>88
むしろKIDさんの場合は、自社オリジナル作品だと良いのを結構出してるんだけど、移植となると、要らないことを
やって(原作知っている人からは)悪い評価を頂くというイメージが。
そもそもCROSS CHANNELは、下ネタが多いのですが。どうやって移植したんですかKIDさんw
90:マビノスタイルで痛い目見た人が来ましたよ ◆V72uzrF0y2
06/08/16 10:37:58 oLq8Qk4g
妹「兄さん、デジカメという物を買いました」
兄「へぇ、何かカッコいいなデジタルっぽくて」
妹「ぽいんじゃなくてデジタルです。それはそうと兄さん……
私とハ『メ録りなんかしないからな』
妹「……………」
兄「……………」
妹「……兄さん」
兄「何かな?」
妹「…クーリングオフって7日以内でしたよね?」
兄「お〜ま〜え〜は〜ア〜ホ〜か〜」
妹「兄さん…そのノコギリはどこから?」
兄「突っ込むトコそこかよ!」
妹「いえ、突っ込むところは私のおmふがふがふが」
兄「(人として)恥ずかしいセリフ禁止ー!」
妹「兄さんって照れ屋さんですね」
兄「もういろんな意味で勘弁して…」
91:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/16 11:40:05 8pnrjpUK
>89
結構無茶して移植してますよw>KIDの今までのエロゲ移植
>90
ビップスターかと思った^^
92:『変態兄とッョィ妹』弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/16 11:42:19 8pnrjpUK BE:1260635999-2BP(0)
恵理子「なんで・・・? あたしとするの、いやなん・・・?」
懇願するような表情で見詰めながら、俊介のペニスを扱く手は止めない
『こんなになってるのに』という意思表示
恵理子「・・・それとも・・・ それが、返事なん・・・?」
淋しげに眼を伏せる ・・・3年前の告白
女として、一人の男として好きになってしまった兄への想い
俊介「・・・いや、違う」
俊介の眼は迷っていた 今、言うべきか やはり黙っておくべきか
今のこの状況に対する『フェアではない』という想いが決断を鈍らせていた
恵理子「おにぃ、今 迷ってるやろ・・・? ・・・あたし、簡単に流されたりせぇへんで?」
93:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/16 11:44:24 8pnrjpUK BE:373522638-2BP(0)
・・・潤んだ眼で、しかし しっかりと意志を孕んだ眼で見詰めながら向けられた言葉に、俊介は決心する
俊介「・・・お前の事が、ずっと好きだった」
恵理子「!・・・・」
身体の奥から打ち震えるように息を呑み、眼を見開く
俊介「だけど、今はだめだ 俺にはまだ、お前を養って行く力が足りない」
その眼を真っ直ぐに見詰めて、そう語る
恵理子「おにぃ・・・」
潤んだ瞳をさらに潤ませながら顔を綻ばせる恵理子
俊介「・・・正直いうとな・・・、怖かったんだ あの時」
94:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/16 11:46:32 8pnrjpUK BE:980494979-2BP(0)
・・・3年前の告白
俊介は恵理子の気持ちが嬉しかった、自分と同じ想いだった事が嬉しかった
しかし、同時に怖かった 性的な事への興味が強い思春期の入り口
『好き』という気持ちが直ちに『SEX』に繋がってしまう思考
何時も何時も、恵理子の事を想い、恵理子の裸を想像してしまい、恵理子との絡み合いを妄想してしまう
『きっと歯止めが効かない』 恵理子の事は大好きだ、Hもしたい ・・・しかし
俊介「身体ばかり求めて、性欲が満たされたら それで終わってしまうんじゃないかって想ったら怖かったんだ」
性に目覚め、マスターベーションを覚えた頃の、所謂 抜いた後に来る虚無感
互いの気持ちを確かめ合えば、必ず互いの身体を求め合うようになる、その時に
求め合って行為が済んだとたん、恵理子に対する気持ちが、あの虚無に飲み込まれてしまうのではないか
恵理子「そう・・・ やったんや・・・ おにぃ、そんな風に考えてくれてたんや・・・?」
95:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/16 11:48:36 8pnrjpUK BE:249015528-2BP(0)
・・・自分の気持ちを誤魔化す為、馬鹿な言動を取り続けた
それなりにスキンシップもあったので、淋しくは無かった
少しづつ、『SEX』についての知識も深め、歯止めの効かない事への気持ちは整理も出来た
学校を卒業し、社会に出てからは 恵理子を自分の力だけで養っていける経済力を身につけようとした
恵理子があの日、あの時の怒ったままの関係で居てくれたから、何時か答えを出すつもりでいた・・・
恵理子「・・・おにぃ、ごめんな・・ あたし、忘れてた・・・あの時の事 ・・・ずっと忘れててん」
俊介「そうさせたのは俺のせいだ、・・・それに思い出してくれたんだろ?」
また、キスを交わす ・・・お互いの気落ちを交換するように、啄むような短いキスを何度も交わす
恵理子「もう忘れとうない・・・ おにぃ、おねがい・・・」
恵理子はソファーの背もたれに片足を乗せ、自分の指で秘部を押し広げながら
掴んでいた俊介のペニスをソコにあてがった ・・・恵理子に扱かれて粘液に包まれた亀頭が秘部の表面を擦る
96:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/16 11:52:02 8pnrjpUK BE:980494979-2BP(0)
恵理子「・・・おにぃ・・・ はよぉ・・・ はよぉ、してよぉ・・・」
熱い吐息も荒く、切なげな声で俊介を求める恵理子 ・・・秘部にあてがわれた俊介のペニスは痛い程に猛っている
カウパー液の滴る亀頭の先は、ヒクヒクと涎を垂らしながら侵入を心待ちにする小陰部の表面と粘液を交換し
お互いの鼓動を脈打つリズムによって僅かに揺れて、糸を引き合いながら擦れあう ・・・しかし俊介は動かない
恵理子「ハァ・・ハァ・・ おにいぃ〜・・・ もう・・我慢でけへん・・・ おねがい、してよぉ〜」
泣きそうな嬌声を上げて懇願する恵理子に、俊介は このまま突き上げたい衝動を無理矢理抑えると
恵理子身体を抱え上げるようにして乳房に吸い付き、乳首を軽く噛んだ ビクンと跳ねる恵理子の肢体
そのまま乳房にキス、ちゅっ・・ちゅっ・・ちゅっ・・ 腹部からヘソの周り、下腹部へとキスをしながら降りて行く
97:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/16 11:54:36 8pnrjpUK BE:249014944-2BP(0)
恵理子「んっ・・・ はぁん・・ はぁう・・・ おにぃ・・・ どうして・・・?」
俊介「・・・学園の卒業、それまではダメだ ・・・その代わり、ちゃんと俺を刻み付けておいてやる」
遂にキスの進行は秘部の花弁にまで到達し、愛液の溢れる出る割れ目を何度も何度も攻め立てた
・・・ちゅっ・・ ちゅっ・・ ちゅくっ・・ ちゅぷっ・・ ちゅうっ ・・・ちゅっ
恵理子「ひっ・・・! ひんっ・・ んっ! んふぅっ・・・ ひぁっ!」
秘部へのキス攻勢に身を捩りながら 頭の奥でチラチラとし始めた白い火花を感じ取る恵理子
自然に腰が動き、身体が波打つようなリズムで俊介の唇の刺激を求めて恥丘を突き出す
98:文字数制限・・(-ー) ◆a.2VI1eTvE
06/08/16 11:56:38 8pnrjpUK BE:1120565489-2BP(0)
恵理子「あっ あっ・・ やぁ・・ とまらへん・・・」
股間を突き出して俊介の唇の刺激を貪ろうと腰を振る自らの行為に羞恥を覚え真っ赤になる
しかし恥ずかしさとは裏腹に、恵理子の身体はまるで別の生き物のように求めて揺れ続け
そんな恵理子の様子に、俊介は愛しさを込めて 愛液の溢れ続ける割れ目に舌を挿し入れた
恵理子「んひぃ! あぁっ ・・・おにぃっ ・・ふぁっ ・・あぁ それ・・・それ キモチイイ・・・ あっ ・・あっ」
身体中を突き抜ける快楽に背中を反らせて打ち震え、歓喜の声をあげて鳴く
99:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/16 11:58:39 8pnrjpUK BE:560282494-2BP(0)
恵理子「ひぁっ・・・おにいぃ・・きもちいぃ ・・きもちいぃっ ・・あんっ! ・・おかしくなりそう・・ ひぁんっ」
ソファーをギシギシと鳴らしながら悶える恵理子は、跳びそうな意識を抑えて俊介の顔を両手で挟み起こす
恵理子「ハァ・・・ハァ・・・ おにぃ・・・ おにぃのも・・させて?」
息も絶え絶えになりつつ、そう訴えかける恵理子の申し出に、俊介は少し迷いつつも応じる事にした
仰向けになる恵理子に覆いかぶさるようにしてペニスを顔の近くへ持っていく
恵理子「ハァ・・・はぁ・・・ おにぃのって・・こんなおっきいんや・・・」
恵理子の吐く火照った吐息が掛かり、猛り疲れしていたペニスはまた硬度を取り戻す
両手で包み込むように掴むと、亀頭の部分に舌を這わせた・・・垂れっぱなしだったカウパー液の味が舌に広がる
俊介「っ・・く ・・う」
100:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/16 12:01:55 8pnrjpUK BE:140071133-2BP(0)
・・・これ以上無いほど猛っていたペニスの先を、恵理子に舌で刺激されて思わず声が漏れる
恵理子『おにぃ・・・きもちええんや?』
恵理子は俊介の呻きが嬉しくて亀頭の周りを舌でくるくると舐めあげたあと、ゆっくりと口に含んだ
そして皮の繋ぎ目の部分を刺激しながら 歯を立てないようにする為、もう少し深く咥え込む
俊介「うぁ・・ え、恵理子・・・」
今までに感じた事のない口による愛撫の感触に身体を震わせつつも、恵理子への愛撫を再開する
恵理子「んっ ・・んふぅ ・・んんっ ・・んむっ」
しょっぱい味『おにぃの味』を亀頭を包む舌に感じながら 『おにぃの喜ぶ所』を舐め探っていく
秘部を舌で責められながら、俊介のペニスを自分の口に含んでいる事にSEXの一体感のような繋がりを感じ
包み込むような気持ちに満たされてくるのを感じていた 濁流のように押し寄せる歓喜にも似た激情
101:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/16 12:04:08 8pnrjpUK BE:186761243-2BP(0)
恵理子「んんんっ ・・んっ んっ んっ ・・んんっ 」
俊介「う・・く・・・ え、恵理子・・・出そうだ・・・」
自然に動き出しそうな腰を必死に抑えて堪えてきた俊介に限界が来た
恵理子「んっ んはぁ・・ ええよ・・ くちに出して? ・・・ん・・・んぷっ」
そういってさらに奥まで咥え込むと、頭を上下に振って口でペニスを扱きはじめる
俊介は頭が真っ白になって行くのを感じながら夢中で恵理子の秘部を責め上げた
恵理子「んっ ・・んんっ ・・んぷっ ・・んっ ・・んぐっ ・・んふっ! んぐっ! ぐぇっ!」
俊介「あ・・・ぐ・・・ も、もう・・・」
遂に抑えが効かなくなった俊介の腰が、快楽を求めて激しく揺れ始める
喉の奥を突かれて嗚咽を漏らしながらも、恵理子は天にも昇るような興奮に包まれ始めていた
102:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/16 12:06:31 8pnrjpUK BE:980494597-2BP(0)
恵理子「ん゛っ! ・・・う゛ぇっ! ・・ぐふぅっ! ・・・んぐぅっ!」
俊介「え、恵理子 すまん・・・腰がとまらん」
恵理子『おにぃが・・・ おにぃがあたしの口、犯してる・・・ きもちよくて 犯してるんや・・・』
恵理子を気遣いながらも止まらなくなった腰は、ひたすら恵理子の温もりを求めて口内で暴れるペニスを
容赦なく喉の奥まで突き立てた 恵理子はそれを全て受け止めながら自らも絶頂に達しようとしていた
やがてそれらは限界を超える
俊介「・・・出る!」
<<ビュッ・・・ビュルゥッ・・ドクッ・・・ドクッ・・ドクッ>>
恵理子「んぐっ!! んぶぶううううっ ・・ごぶっ ・・んぐっ ・・んぐぶっ」
大量の精液が口内に吐き出され、喉の粘膜を叩いた
同時に恵理子も絶頂に達し、全てを愛しく感じる覚醒したような光に包まれた意識の中
愛しい俊介の全てを愛し、全てを感じ、全てを受け入れ、全てを飲み干した
103:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/16 12:08:46 8pnrjpUK BE:466902656-2BP(0)
・・・霞掛かった意識がゆっくりと晴れていく
ザァーーっという水音に気だるい意識が鮮明になってくる
ここは風呂場、恵理子は俊介に抱えられながらシャワーを浴びていた
俊介「お、眼が覚めたか」
恵理子「・・おにぃ ・・・あたし、どうしたん?」
俊介「すまん、俺だけイったら悪いと思って、出したあとお前のアソコずっと責めてたら・・・失神させてしもた」
射精と同時に恵理子も絶頂に達していたのだが、そんな事とは知らない俊介は全力で恵理子の秘部を責め立てた
恵理子「あ・・・そうなんや・・・ あー・・・そういえば・・・めっちゃ気持ちよかったわ♪」
俊介「そ、そうか」
にへへぇ〜と顔を赤らめながら綻ばせる恵理子に、俊介はドギマギしながら恵理子の身体を洗ってやった
104:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/16 12:10:38 8pnrjpUK BE:280142036-2BP(0)
・・・二度目のシャワーから上がると、時刻は1:23分を指していた
恵理子「うわー 早よ寝なあかんなー・・・ おにぃ、お腹空いてる?」
冷蔵庫の中を物色しながらそう尋ねるが
俊介「減ってるけど、明日は俺も仕事だからこのまま寝るよ」
恵理子「そっかー あたしも寝る前に食べたら太るから止めとこ」
結局、昼の間に作っておいた麦茶だけ飲んで冷蔵庫は閉じられた
恵理子「おにぃ、・・・一緒に寝る?」
俊介「やめとく」
恵理子「うわっ なにその即答!」
あまりに素っ気無い返答に頬を膨らませる恵理子
105:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/16 12:14:44 8pnrjpUK BE:871551078-2BP(0)
俊介「夜中に我慢出来なくなるのが怖いんだよ、お前拒まないだろ?」
恵理子「え・・・うん、まあ・・・ えっへへ♪」
実にストレートな俊介の答えに満足し、今更ながら照れる恵理子だった
恵理子「おにぃって、意外と怖がりやねんなぁー♪」
俊介「お前を傷つけそうな事に対してはな、お前を守る為だったら何も怖くないぞ?」
真顔で言う俊介、そして
恵理子「・・・おにぃ・・・」
素で受け止め、感動する恵理子 ・・・恋する乙女心全開中であった
―‐この日、想いを受け止めあった二人は、別々の部屋で床に付くのだった‐―
106:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/16 12:16:37 8pnrjpUK BE:186760962-2BP(0)
とりあえずここまでで終了
次はまた学校編になるのですが・・・
107:三国 ◆V72uzrF0y2
06/08/16 22:23:37 dA6dm48g
>>106
校内写生乙
そして学校編wktk
108:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/08/16 23:15:06 zyxifsgi
>>106
GJです。
個人的には、おにぃには妹の処女を奪って欲しくないと思っている俺ガイル。
ちゃんとした貞操観念を持ってるんなら、ペッティングとかその辺で止めておくのも、妹に対する愛情だと思うんだ。
妹からすれば、「一番大事なのはおにぃだから、おにぃにあげたい」って気持ちなんだろうけど。
109:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
06/08/17 00:50:40 rurY1P86
>106
純愛路線まっしぐら、一線を越えないように頑張る兄って(・∀・)イイ!!
そして学校編に期待。
>73
>ちょい役の筈
わかりますよ…俺も作品数が増えてくるとつい過去キャラや登場予定
キャラを絡めてしまうし。
>90
ゑ炉馬鹿な妹乙
一度三国氏の本格的妹攻めSSが読みたいなぁ〜…と書いてみたりする。
110:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
06/08/17 02:45:52 rurY1P86
そして誰もいないこの隙に新作を少し投下。
111:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
06/08/17 02:48:00 rurY1P86
「やぁ…」
「よぉ…」
何年も変わらない俺達の挨拶。
隣に住む少し歳の離れた日向と俺の挨拶だ。
それが今、俺の部屋の中で行われた。理由は簡単、今や家族同然
に扱われているこいつが家に来ても余計な挨拶など無く素通り出来る。
だから仮に俺がティッシュを横付けにして男ならではごく普通な
行為をしている時に出現してもおかしくはない。実にスリル満点の
生活なのだ。
112:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
06/08/17 02:50:00 rurY1P86
「それじゃあ…おやすみ。」
「コラコラ…また寝るんかい!もう朝だぜ…ほら起きろ!!」
「ぐぉおぉ…止め…うぅ…くそ…卑怯な…」
「だったら目ぇ覚ませ!」
朦朧とする意識の中で抗うのはほぼ不可能だ。貴重なアイテム
の枕をを強奪され俺は起床を余儀なくされた。
「なぁ、俺が朝弱いのは…」
「知ってる。だから早めに起こしに来たんだろ?」
「遊ぶんなら午後からにして…あぁ返せ!」
「んぐぐ…今日送ってくれる約束だろ…ぬぅ…あぁ往生際が悪い!
さっさと…起きろ…お…わぁあぁ!!!」
113:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
06/08/17 02:52:01 rurY1P86
毛布の奪い合いを諦めたまでは良かったが力を緩めるタイミング
を謝り日向はそのまま弾みを喰らい転倒した。
「やべぇ…あぁ…すまん…い…今のはあくまでも…ふ…不可抗力
と言う奴で…あ…あの…」
「ぬ…ぐぐ…い…痛ってぇ…」
「さて…準備するか…あ…わぁあぁ!」
「逃げんなコラぁ!!!」
逃亡劇は瞬く間に終了した。
幼い頃から俺と入り混じって遊んでいたせいなのか、日向の言葉
遣いは立派な男だ。
そしてこの乱暴さも…
114:支援 ◆orz..c5K0U
06/08/17 02:53:50 AF8t79t2
(*・∀・*)
115:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
06/08/17 02:55:16 rurY1P86
「痛てて…止めんか…あぁ…こ…コラ…」
「兄ちゃんに乱暴されたぁあぁ!!」
「紛らわしい発言…わ!あ…」
頭をしこたま殴られたうえに気が付くと母が俺達の目の前に立ち
開(はだ)かる。
「あなた…歳の離れた女の子に対して何を…」
「あ…あの…お…御母様…それは誤解…」
「判ってるわよね?日向ちゃんに何か有ったら…」
「うわ、ウチの母ちゃんといい勝負…」
「んん?何か言った??」
「わぁあぁ!な…何でもない…。おぉ…やっぱ凄ぇな…」
116:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
06/08/17 02:57:15 rurY1P86
俺だけに睨みを効かせている筈なのにいつの間にか日向までが
その迫力に圧倒されて沈黙しつつある。
何はともあれ…今日はさんざんな一日の始まりであるのは確かな
ようだ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
今日の送り迎えは母が勝手に快諾した事。今までにもこんな風に
俺の意思と予定の確認、そして通知が忘れられている事は珍しく
ない。いやむしろそっちの方が断然多いかもしれない。
「何で俺に丸投げするかなぁ…。」
「いちいち愚痴るなよ。それとも…俺の送り迎えは…い…嫌…」
不安げな口調で日向が逆に愚痴ろうとする。
117:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
06/08/17 02:59:24 rurY1P86
「そんな事は無い。せめて一言事前通知が欲しかっただけだ。」
「む…うぅ…そ…それだけ?」
眉を顰め未だ何か伺おうとしている。
「あぁ…しかし…判っていたならさっさと昨夜は…ふぁ…あぁ〜」
「あ〜あ、だらしねぇなぁ…。」
「さぁて、この車に揺さぶられれば俺も安眠…」
「それじゃ永遠の眠りになっちまうだろ!頼むぜ…ちゃんと俺の
試合を観てくれよ!!」
バンバンと激しく背中を叩かれる。結構痛いのだが、眠気覚ましに
うってつけなので抵抗はせず全部受け止める。
「あぁもちろんだ。大将に選ばれたんだったっけ?」
「あ…あはは…ははは…」
118:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
06/08/17 03:01:24 rurY1P86
「何だ…気持ち悪いな…」
「いやいや…兄ちゃんがちゃんと覚えていたとは…えへへ…」
感情の起伏が激しい日向だがその笑顔を見ていると俺は何故か
少し嬉しくなった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「邪魔くせぇな…しかも何だあの下手糞な停め方は…」
「同感だ。普通の車で来なくてよかった。」
「なぁ兄ちゃん、この軽四以外に普通車なんて…」
「そこは突っ込まんでいい。」
行く手を遮る大きめの独逸車。運転手と思しき人物は素知らぬ顔
で立ち話を続けている。
119:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
06/08/17 03:03:28 rurY1P86
「やっぱり、あいつの母ちゃんか。全く…どうせ車自慢だろ。」
「知り合いなのか?」
「本日の中堅。」
「ほぉ…それはそれは…」
相手の身元判明と同時に渋い顔をする日向。あまり仲が良くない
のは想像に難くない。
「あの一緒に並んでいる子か…ほほぉ…まぁ見た目は可愛い…い…
痛てて…」
「あぁもぉ兄ちゃんまで!そうやって初対面は騙されるんだよ!!」
あからさまに気分を害した日向が俺の胸ぐらを掴み激しく訴える。
「分かったから…とりあえず近くに停めるぞ。」
「どうするんだ?」
120:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
06/08/17 03:05:58 rurY1P86
「こういう時こそ、この車の利点を活かすんだよ!」
歩行者に注意しながら俺は近くの芝生目掛けて車を寄せそのまま
乗り上げる。
「これぞ浜松名物ラダーフレームボディで御座い。」
「うわぁ…そう来たか。さてと…」
勢いよく飛び出し日向が車体後部に回り込む。
「ん、結構傾いてるな。おい、慌てて開け…」
「うわぁ!言うのが…遅いって…とと…わぁあぁ!!!」
「あ〜あ…」
急激に開いた横開きのリア・ゲートと飛び出した防具のせいで今度
は違う意味で騒がしくなる。
121:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
06/08/17 03:10:08 rurY1P86
今晩はココまでにします。
幼馴染シリーズ第三作目と言った所でしょうか…今回は気をつけないと
ショタっぽく読まれるかもしれない諸刃の件、結構手強いかも…。
そして毎度ながら勢い良く食いついてくるJCT氏の支援、感謝します。
感想・リクエストお待ちしています。
122:『変態兄とッョィ妹』弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/17 07:08:53 eB3dXpnH
・・・翌日
恵理子「おにぃ、今日仕事終わんの何時なん?」
俊介「今日は5時、残業なし、・・・の予定」
恵理子は登校の、俊介は出勤の準備を其々済ませながら今日の予定を話し合う
恵理子「ふーん、ほな商店街で買い物して帰ろうーや」
俊介「ああ、いいぞ」
俊介に手作り弁当を渡しながら、恵理子は微妙な表情をしてみせる
恵理子「・・・」
俊介「ん? どうした?」
弁当を受け取って鞄にしまいながら問う
123:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/17 07:10:59 eB3dXpnH
恵理子「な、なんか おにぃが普通やと調子狂うわ」
俊介「変態のがいいのか? この淫乱変態妹め!」
恵理子「うわっ そーいうコトゆーか! このロリコン変態兄貴め!」
俊介「まて、ロリコンは違うだろ」
そんな今までの高坂家の朝の光景とは、少し違った光景を展開しながら
二人はバタバタと玄関に移動する
恵理子「いってきまーす」
俊介「いってくるぞー」
バス停から商店街までは同じ道程、そこから俊介は会社まで歩いて出勤
恵理子はこのまま学園前まで乗車する バスの窓から会社に向かう俊介に手を振った
恵理子「ほな、夕方な〜」
124:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/17 07:13:12 eB3dXpnH
・・・学園、朝のホームルーム前の休み時間
恵理子は一時間目の教科書等を用意しつつ、周囲の視線を訝しんだ
登校中は普段と変わり無かったのだが、門をくぐって学園内に入ってから
どうにも奇妙な周囲の視線を感じる
元々学園で女子に人気のあった和哉との恋仲を囁かれていた頃から
妬みや嫉妬の視線は日常茶飯事、掃いて捨てる程受けていたし
一年の頃に絡んできた三年の不良グループを叩きのめした事から好奇の視線も受けてきた
それでなくとも俊介がああだったのだから、人々の視線には敏感かつ慣れっこだったので問題なかった
しかし、今日の学園内で感じる視線は、好奇の類ではあるが、何処か嫌な雰囲気を纏ったモノだった
恵理子『う〜ん、なんやろ? 昨日の事が広まってるわけ無いしなぁ』
そんな事を思いながら首を傾げている所に、智子と麻由美が青い顔をして教室に走りこんできた
125:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/17 07:19:23 eB3dXpnH
智子「恵理ちゃん!」
恵理子「あれ、二人ともどうしたん? 朝の時間に来るんなんか珍しいなぁ?」
智子と麻由美の二人は顔を見合わせ、『やっぱり』といった表情で頷くと
智子「恵理ちゃん、ちょっと来て・・・」
真剣な表情で手招きしながら教室のドアと所まで歩いていく、麻由美も心配そうな表情でそれに続く
恵理子「いったい どないしたんよ・・・」
とりあえず、二人の後に付いて行くと 教室の隣、誰も居ない会議室に入った
鍵は学級委員である智子が学園内に居る間は持ち歩いている為、
重要なモノが置かれていない準備室や会議室には自由に出入り出来る
智子「・・・恵理ちゃん、落ち着いて見てな?」
126:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
06/08/17 07:20:28 rurY1P86
出勤前に支援
127:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/17 07:21:57 eB3dXpnH
・・・そういって智子は制服のポケットから くしゃくしゃに丸めた紙を取り出し
ゆっくり広げていく、そこには・・・
恵理子「・・・なにこれ」
両手を頭上で縛られ、両足を開いた態勢で足首をロープで固定され
乱れた制服から乳房を露出した半裸の姿で、薄汚れた何処かの部屋に拘束されている
恵理子の写真をA4サイズの紙にプリントしたモノだった
麻由美「恵理子ちゃん・・・」
麻由美が心配そうに恵理子の顔色を窺う
智子「今日の朝登校してきたら、学校中の掲示板に貼り付けてあったんよ・・・直ぐに全部剥がしたけど」
智子が登校して来た時には、既に掲示板前に人だかりが出来ていたらしい
128:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/17 07:24:00 eB3dXpnH
智子「先生に相談したら・・学校側は昨日の事こと公表せえへんみたいやし・・・」
麻由美「それに・・・、さっき見てきたら・・ 和哉くん、・・・来てるみたい」
なんと言って良いのか分からず、心苦しげに現状を伝える二人を他所に
写真のプリントをじ〜っと見ていた恵理子は一言、呟いた
恵理子「コラやん」
智子&麻由美「「・・・へ??」」
恵理子「これ、あたしの顔だけくっ付けた出来の悪い合成写真やで、あたしの胸こんなでか無いし、ホクロ無いし
こんな色のパンツ持ってないし、身長合ってへんやん、ソックスも色違うし、しかもこれ制服ちゃうやん
こっちからライト当ててたのになんでコッチに影が出来てるんよ、首から上は影が逆やし、下っ手糞やなぁ」
一気に捲くし立てて写真の矛盾点を指摘しまくる
129:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/17 07:26:11 eB3dXpnH
恵理子「和哉来てるって?」
麻由美「え、・・・う、うん 教室にいてたけど・・・」
平然としている恵理子の様子に智子&麻由美の方が固まっている
恵理子「そ〜か・・・あいつの仕業やなぁ? あのアホがっ」
そう、吐き捨てるように呟くと プリントを持ったまま会議室を飛び出して行く
慌てて後を追う智子&麻由美、何処か余裕のある恵理子の様子に、智子は何かを悟るのだった
-----------------------------------------------------------------------
・・・窓際の席、数人の取り巻きが黄色い声を上げる何時もの光景
頭に包帯を巻き、やはり包帯で腕を釣っている和哉が
取り巻きの女子生徒と談笑をしている
130:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
06/08/17 07:27:59 rurY1P86
もうちょっと時間が有ったので再び支援
131:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/17 07:28:18 eB3dXpnH BE:466902465-2BP(0)
取り巻き1「和哉君、大丈夫? 痛くない?」
和哉「うん、見た目ほど大したことないんだ」
取り巻き2「どうしてそんな大怪我したのー?」
和哉「いやぁ 昨日、高坂とデートだったんだけどさぁ」
ピクリ、と、取り巻き達の眼が反応する
和哉「高坂って元気な所があって、時々無茶しちゃうもんだから 喧嘩に巻き込まれちゃって・・あはは」
取り巻き3「え〜〜〜ひっどーい、それで和哉君に怪我させたのー?」
取り巻き2「ふつーデート中に喧嘩なんかするー?」
口々に恵理子の事を批難する取り巻きの女の子達
和哉「いや、高坂は悪くないよ・・・ 僕が情けないのがいけなかったんだ・・・
お陰でなんだか、振られちゃったみたいでね・・・ あはは、格好悪いなぁ 僕って」
132:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/17 07:30:31 eB3dXpnH BE:93380832-2BP(0)
取り巻きーズ「えー和哉君は悪くないよ」「和哉君、可哀想」「元気だして和哉君」
和哉「うん・・・ ありがとう」
・・・けっ テメーラみてぇな取り巻き 興味ねーんだよ、だが役には立って貰おうか
<<ガラッ ・・・バンッ>>
けたたましい音を立てて教室の扉が開き、その音に教室内の雑談等によるざわめきが一瞬消えて
教室に居た生徒達の視線がドアの所に立つ女子生徒に集中した
へぇーやっぱりこっちに来たか・・・、だがそれも想定内だ
こいつらや他の女供はほぼ全員俺の味方、しかも朝の掲示板騒ぎで男供もひいてるだろーしな
自分から『レイプされかけました』、なんて言える女はいねぇ・・・ たっぷり恥かかせてやる!
恵理子は男子からの好奇の視線や、女子からの敵意の視線を無視して和哉を見つけると、一目散に走って来る
133:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/17 07:33:44 eB3dXpnH BE:373521964-2BP(0)
和哉「あ、高坂・・・ 昨日は大丈夫だった?」
くっくっく・・・さあて、どんな反応するかな?
<<ドバキャッ>>
和哉「ぶぎゃっ」
走り込んで来た恵理子はその勢いを殺さずそのまま和哉の顔面に跳び蹴りを食らわせた
椅子からもんどり打って転げ落ちる和哉、・・・凍りついたように静まり返る教室―
恵理子「あんたやろっ! こんなしょーもないもん作って張り廻ったんわ!」
そう言って持ってきた合成写真プリントを投げつける
取り巻き「ちょ、ちょっと高坂さん なんて事すんのよ!」
恵理子「・・・あんな? 取り巻きは黙ってひっこんどれ・・・ な?」
134:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/17 07:36:05 eB3dXpnH BE:747043968-2BP(0)
・・・恵理子に食って掛かる取り巻きは、その底冷えするような”ガン”に震え上がって沈黙する
和哉「てて・・ 酷いなぁ高坂」
くそったれ・・・っ なんだこいつ! 行動が想定外過ぎるだろーが!
表面の仮面は崩さないまま、和哉はあまりも予想の斜め上をいく恵理子の行動に悪態をつきながらも
この局面をどう切り抜けるか思案していた ・・しかし、恵理子の行動はさらに想いも寄らな過ぎた
恵理子「あんたなぁ、5人がかりであたしの事レイプしようとして失敗したからって、嫌がらせがコレか?」
教室が一瞬ざわつく ・・・和哉は信じられないモノを見るような目で恵理子を見上げた
恵理子「ナイフで脅すわ、金で釣った手下に見捨てられるわ、うちのおにぃにシバかれるわで、あげくにこれ?」
恵理子はスゥーっと目を細めると、見下すように醒めた目で言った
135:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/17 07:38:13 eB3dXpnH BE:186761434-2BP(0)
恵理子「小さい男・・・ 情けなぁ」
フッと口の端に笑みさえ浮かべて向けられた侮蔑の視線に、自尊心を刺激された和哉は思わず激昂する
和哉「て、てめぇ・・・」
恵理子「あぁん? なにそれ? 凄んでんの? 小学生でもビビらへんと思うで?」
和哉を足蹴にしながら挑発を続ける恵理子と、雰囲気が明らかに違う和哉の様子に、取り巻きはもちろん
周囲の生徒達は誰も動く事が出来ず、教室の外には何時の間にか他のクラスの生徒達が人垣を作っていた
恵理子「女相手に一人じゃな〜んも出来ん癖に・・・ 粋がんなっ、この根性なし!」
和哉「んだとこらぁっ! てめぇこそヨガって泣き喚いてた癖に調子乗ってんじゃねぇー!」
恵理子「泣かされたけど喚いてへんし、ヨガってへんわっ 下手糞ー」
和哉「なっ て、てめ・・・ 」
言いかけてハッとなる和哉 ・・・恵理子はさっきとは少し雰囲気の違う不適な笑みを浮かべている
136:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/17 07:46:14 eB3dXpnH BE:498028984-2BP(0)
和哉『・・・俺 今、何を言った・・・???』
慌てて周囲を見渡す ・・・教室内に漂う重苦しい空気と、訝しむ視線、視線、視線・・・
自分が思わず口走った内容を思い出し、自爆をやらかした事を悟る
和哉「・・・ちっ!」
煩わしそうに舌打をしながら鞄を掴むと、教室のドアに向かう
恵理子「なんや、逃げるんか?」
和哉「うるせぇ!」
そのままドアの周りに居た生徒を乱暴に押しのけながら、和哉は教室を出て行った
静まり返った教室、和哉の取り巻き達も立ち尽くしたまま所在なさげに顔を見合わせている
・・・一部のコアな取り巻きは『黒い和哉君もかっこいいーv』とか呟いていたが
和哉が出て行ったのを見送った教室の中の生徒達の関心は、その当事者である恵理子に向けられる
137:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/17 07:49:01 eB3dXpnH BE:980494979-2BP(0)
・・・恵理子は和哉が見えなくなったのを確認すると、その場にへなへなと座り込んだ
智子「え、恵理ちゃん!」
麻由美「恵理子ちゃん!」
慌てて駆け寄る親友の二人に、力無く笑顔を向ける恵理子
智子「恵理ちゃん、大丈夫?」
恵理子「あはは・・・大丈夫、だけど・・・ ちょっと保険室で休ませて貰おうかな・・・?」
緊張が解けて力が抜けた恵理子を、智子と麻由美が両側から支えて教室を後にする
一連のやりとりを見ていた周囲の生徒達は、それまでに恵理子に好奇の視線を向けていた事への
バツの悪さからか、微妙に気拙そうな表情で視線を外していた
結局、学園側は和哉と不良グループの所業に関する公表は控えた
しかし、この日を境に和哉に対する周囲の認識は、明らかに違うモノとなった
138:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/08/17 07:52:57 At1FuSZZ
しーえーんー
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5334日前に更新/434 KB
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