【兄妹だけど】生殺し ..
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28:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/11 17:54:15 SMpxpVgr BE:544719757-2BP(0)
今日はここまで

>20
まいど支援どもー^^

29:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
06/08/11 18:45:17 A45G2y4t
 迂闊にも>26-27を素でそのまま繋げて読んでしまった俺ガイル。

 危うく“この兄貴は…”って突っ込みレスを入れそうになった…○| ̄|_

30:三国 ◆V72uzrF0y2
06/08/11 20:26:14 kQhTe2Cu
>>28
王道GJ!
俺の考えてたのと違ってSSの雰囲気が明るいなぁw

>>29
あなたもGJw


31:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/08/12 03:21:21 EhaNY+dH
>>25
ここ見てたら、ニルファの「エリカァァァァ!!」思い出して噴いちまった。

32:『変態兄とッョィ妹』弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/12 11:07:59 qgudSb4k
・・・外の様子を見に行った不良3が扉から半身だけ出して報告する

不良3「なんか若い奴が一人だけ走って来てるぞ?」
和哉「良く見ろよ? 後ろには誰も続いてねぇか?」
不良3「ああ・・・ いや、他には誰もいねぇ、一人みたいや」
和哉「そうか、ふーん・・・」

 終始落ち着いた様子の和哉とは対照的に不良達はうろたえていた

不良1「お、おい、どうすんねん」
和哉「そいつは高坂の兄貴だよ、お前らこの中で待ち伏せして そいつボコっちまえ」
不良2「はぁ?! だってバレたんやろ? 早よ逃げな やべーって!」
 
 和哉はヤレヤレといった顔で溜息をつくと諭すように語り始める

和哉「あのなぁ、今更逃げたって変わりゃしねーんだよ、それどころか後で確実に捕まっちまう」

33:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/12 11:10:43 qgudSb4k BE:560282966-2BP(0)
和哉「一人で来たんなら好都合じゃねぇか、縛り上げてそいつの見てる前で妹を強姦(まわ)してやろうぜ」

 さも面白そうに笑う和哉に、不良達は畏怖にも似た感情を持ち始めていた
 自分達では想いも及ばなかった行動を当たり前のように実行する、まるで大人と子供のような発想の落差
 『こいつにまかせておけば』そんな考えが免罪符となって罪悪感や倫理観を覆い隠し、思考を放棄させる

和哉「ビビるなよ?  ・・・俺たちでもっと楽しい事しようぜ、どうせパクられたって対した事ねぇーんだしさ」
 ―悪魔の囁きにも似た和哉の語る言葉に、不良達の眼つきが変わってくる

和哉「女なんか強姦して脅しとけばヤリたい放題なんだからさ、こいつの次はこいつの友達をヤるんだよ」
 ―恵理子と何時も一緒にいる友人二人の姿を思い浮かべる

和哉「こいつに呼び出させてさ・・・、そうすりゃ絶対バレねぇし」
 ―その二人が今の恵理子のように縛られ、自分たちがレイプしているシーンを想像する

和哉「学園中の女とヤリまくってさ・・・ それを撮って売れば金も儲かるし、最高なんじゃね?」

34:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/12 11:13:12 qgudSb4k BE:280141463-2BP(0)
<<バタンッ>>

 勢い良く扉が開き、飛び込んでくる人影に小屋の中に居た全員が振り返る

俊介「恵理子の兄者、高坂俊介っ 只今参上ーーー!!」

 某一粒300メートルの看板のようなポーズで高らかに参上を告げる恵理子の兄、高坂俊介
 その姿に視線を向ける不良達の顔に先程までの動揺は見られず、寧ろ攻撃的な光を眼に宿していた

恵理子「おにぃ!」
俊介「おおぅっ 実に刺激的なポーズだが、その様子だと無事であったようだな」
 
 言われて自分の格好を思い出し、真っ赤になる恵理子
 
恵理子「あ、あんまり見んといてぇよぉ!」
俊介「ふっ  ・・・すぐに、助けてやるからな」

35:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/12 11:15:26 qgudSb4k BE:871551078-2BP(0)
・・・スッと俊介の表情が険しくなり、口調も雰囲気も一変する

和哉「そろそろいいっすか? へたれのお兄さん」

 しかしそんな俊介の様子には気もくれず、和哉はまるで緊張感の無い態度で挑発すると
 自然な動作でズボンのポケットから折畳み式のナイフを取り出し、恵理子の傍らで刃を反す

恵理子「っ!」

 ナイフの刃を恵理子の頬に宛がいながら、俊介に笑みを向けて言い放つ

和哉「動いたら可愛い妹さんの顔に傷が付くんで、じっとしてて下さいね」
恵理子「・・・和哉君・・・あんた・・・」

 キッと睨みつける恵理子を一瞥し、それをせせら笑うように軽く息を吐くと
 木刀や鉄パイプで武装して俊介を取り囲んでいる不良達に合図を送った 

36:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/12 11:17:12 qgudSb4k BE:653663276-2BP(0)
和哉「やれ」

 不良達が一歩にじり寄ったその時、俊介は腕を顔の前で交差させ
 拳を握って左右の腕を上下に伸ばし、右足を踵から爪先をたてて前方に伸ばし降ろし
 左足を膝の辺りまで屈伸して腰を沈め、一言叫んだ

俊介「守護のポーーーズ!!」<<シャキーーーン>>

和哉「・・・」
不良ズ「・・・」

 なんとも言えない微妙な空気が漂い、思わず時間が止まったかのように固まる和哉と不良達

恵理子『・・・あれって・・・あの時の・・・』

 そんな中、恵理子は一人 遠い昔の記憶を呼び覚まされていた

37:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/12 11:20:34 qgudSb4k BE:155634825-2BP(0)
一先ずここまで

※私は極度のハッピーエンド主義者ですんで、ダークな方向には行かないですw

38:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/08/12 12:51:32 J7SB67HP
>>37
乙です。そしてGJです。

>和哉「ビビるなよ?  ・・・俺たちでもっと楽しい事しようぜ、どうせパクられたって対した事ねぇーんだしさ」

本当にその通り……こういう事件があった時、警察に身柄を渡したって大したことしてくれないんですよね(トオイメ)
だからこそ、兄ちゃんには、こいつらをボッコボコにしてほしい。

39:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/12 15:34:01 qgudSb4k BE:373522346-2BP(0)
・・・あれは小学生の頃
おにぃと二人でよく雑木林に入り込んで遊んでた

俊介『えりこっ、ひみつ基地みつけたぞ!』
恵理子『ほんまー? どこー?』

おにぃの背中を追って辿り着いたプレハブ小屋
南京錠の止め具が錆び落ちてて、半開きになった扉から中にはいると
カビっぽい澱んだ空気に、窓から差し込む光で埃がチラチラ舞ってた

俊介『今日からここをひみつ基地にすんぞー』
恵理子『えー なんかひみつ基地って言うーより、わるもんのアジトみたいやわー』
俊介『え、そうか? う〜ん』
恵理子『ここは基地やのうて、あくのアジトにしよー』

そう言って、おにぃが見つけたこの小屋は”あくのアジト”に決定した

40:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/12 15:36:43 qgudSb4k BE:980494597-2BP(0)
恵理子『ほんじゃあねー えりがさらわれたお姫さんな、お兄ちゃんはたすけに来なあかんねん』
俊介『おうっ じゃあむこうから助けに来るぞ』
恵理子『あ、ほんでなー たすけに来たときは たすけるポーズとるねん』
俊介『たすけるポーズ?』

あの頃、丁度 空手の型を習い始めた頃で、おにぃと一緒によくテレビのヒーローモノとか見てて
ヒーローが戦う時は必ずそのポーズ、型を決めなきゃいけないって自分の中にルールを作ってた

恵理子『えりをたすけるときはなー こうっ』<<シュタ>>
俊介『こうかっ』<<シュタ>>

そうや・・・あの時そう言って おにぃにやらせた”型”

恵理子『これはなー しゅごのポーズやねん』
俊介『よしわかった こうやなっ』<<シャキーーン>>
”守護のポーズ”

41:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/12 15:39:09 qgudSb4k BE:544719757-2BP(0)
・・・おにぃ・・・あの時の事、ずっと・・・


和哉「ぷっ ははははっ なんだよそれっ やっぱこいつ頭おかしかったんだな」

 和哉の声で再起動を果た不良達は、相手が知的障害者かも知れないという事に安堵し
 未だ”守護のポーズ”の態勢で動かない俊介に各々の得物を振り上げた

恵理子「おにぃ!」

 堪らず叫んで気付く、和哉のナイフの刃が逸れ、目の前にソレを握る手があった

和哉「うぎゃっ いててててててっ!」

 恵理子に小指の付け根を噛み付かれた和哉が悲鳴をあげる
 思わず取り落としたナイフが、露になっていた恵理子の乳房を傷つけ、軽い金属音を立てて床に跳ねた

42:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/12 15:41:20 qgudSb4k BE:217888627-2BP(0)
和哉「くそっ 痛ってぇーなぁー このやろぉ!」<<パンッ>>
恵理子「あぅっ!」

 和哉は恵理子の頬を思いっきり引っ叩き、噛まれた手を気にする

和哉「ったく・・・歯形付けやがって・・・ ・・・なんだよ?」

 睨みつけてくる恵理子の表情に違和感を感じる和哉
 微かに血の滲んだ恵理子の口端は  確かに笑っていた

恵理子『思い出した・・・多分、忘れたのは中学に入ってからやと思う』
和哉「なにニヤけてんだよ、ナイフ落としたくらいで助かると思ってんの?」
恵理子『あたしは、おにぃをしばく時、いつも手加減せぇへん・・・』 
和哉「マジお前にボコられてる奴が あいつ等に勝てるわけないだろ?」
恵理子『だって おにぃは・・・』
和哉「すぐ終わるからさ、今度はちゃんとイカせてやるよ  ・・・あの兄貴の前でな」

43:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/12 15:44:11 qgudSb4k BE:871550887-2BP(0)
・・・噛まれた手を押さえながら、不良達に囲まれる俊介を顎で指し示す

恵理子『おにぃは・・・』

― めっちゃ強いんやもん ―

薄ら笑いを浮かべる和哉の目の前で
二人の不良学生が身体を浮かせていた

真ん中から砕けた木刀が木片を撒き散らしながら宙に舞う

俊介「ボーーラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラ」
<<ドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカ>>
俊介「ボラギノォーーーール!」<<ドッカン!>>

恵理子『・・・あほやけどね』

44:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/12 15:47:53 qgudSb4k BE:280141092-2BP(0)
和哉「な・・・ なんだよ こいつ・・・」

 あまりにも予想だにしていなかった事態に呆然として呟く
 しかし直ぐにハッと正気を取り戻し、落としたナイフを拾って恵理子の首筋につき付けた

和哉「て、てめぇ! 動くなっつってんだろぉー! 刺すぞこらぁー!」
恵理子「!?痛っ」

 恵理子の髪を乱暴に鷲掴みにすると、無理矢理首をそらせて喉元にナイフの切っ先を向ける 

俊介「・・・」

 それを見た俊介の動きがピタリと止まった・・・
 背後で殴り倒された不良達が、最初の一撃で再起不能になった二人を残してふらふらと立ち上がる

和哉「へ・・・へへっ ・・・よーし、それでいいんだよ・・・  おい! お前ら今だっ!」

45:支援 ◆orz..c5K0U
06/08/12 15:48:34 3rOl2JjW
(*・∀・*)

46:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/12 15:50:10 qgudSb4k BE:435775474-2BP(0)
俊介「「恵理子!」」

 立ち上がった二人の不良少年が金属バットと鉄パイプを掴み直し
 俊介の背後に迫ろうとした時、俊介はひときわ大きな声で恵理子の名前を叫ぶ

恵理子「!っ」

 全員の動きが一瞬止まる  そして一言、静かに告げた

俊介「すまん・・・いいか?」

 その一言の謝罪と確認に、恵理子は覚悟を決めた

恵理子「かまへん・・・ おにぃ! かまへんからっ  こいつらぶっとばして!」
和哉「・・・なっ?! て、てめぇなに言って・・・」<<ズドンッッ>>

47:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/12 15:52:42 qgudSb4k BE:280142036-2BP(0)
和哉「・・カッ・・・ハァ・」

 驚愕した和哉の台詞は最後まで紡がれる事無く、肺に残った空気と共に吐き出された
 俊介は恵理子に殲滅命令を受けた瞬間、一気に距離を詰め、ナイフを持つ腕を掴み取ると
 それを引きつつ鳩尾を突き上げるように掌底を打ち込み、さらに掴んだ腕を捩じる

和哉「ぎゃっ あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

 捩じ上げられた腕の痛みと肺から空気を押し出された苦しみに苦悶の声を漏らし
 手から再びナイフが滑り落ちて乾いた金属音を立てる
<<ドドンッ!>>
 そうして無防備となった上体に両掌が叩き込まれ、和哉は壁まで吹っ飛ばされた

 俊介はナイフを拾い、恵理子の拘束を解く

恵理子「・・・おにぃ」

48:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/12 15:56:20 qgudSb4k BE:544719375-2BP(0)
今日はここまで

>38
まだまだボコります^^

>45
支援どもです

49:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/08/12 16:13:10 J7SB67HP
>>48
とてもGJです。『こういう展開になってくれたら』ってのをそのまま書かれているようで、気持ちが良いです。
アホだけど強い兄と、その兄をド突いたりしながらも信頼している妹ってのは、ある意味最強の組み合わせ。
続きが楽しみです。

50:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/08/12 16:58:07 qXw1VMlC
ボラーレ・・・ってギノールぅ!?

51:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/08/12 23:46:33 Tw+mNhsN
続きマダー?

52:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
06/08/13 02:05:37 3f70O1MB
(´・ω・`) ・・・



(`・ω・´) 久方ぶりの直打ち作品!!





53:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
06/08/13 02:10:57 3f70O1MB
君を愛している。

それだけで僕は生きているのに。

二人が認められないのは僕の所為?

それとも、運命が定めた展開の一つ?

なんて愚かで滑稽な。

君を諦めるか、僕が壊れるか。

片方に崩れるまで終わらない積木の遊戯。


54:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
06/08/13 02:14:23 3f70O1MB
同じ味をした血が交わる快感。

生まれた場所へと共に還る共感。

他の誰にも犯せない、別次元のシンクロ。


僕以上に彼女を――妹を愛せる者などいるものか。

僕が一番彼女を――妹を愛しているんだ。


誰よりも何よりも自分よりも君だけを。


55:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
06/08/13 02:18:18 3f70O1MB
(それは、少女の胸の内)

これ以上は苦痛以外の何でもないわ。

吐気を催すほどの一方的な愛情の波が私を飲み込む。

血の匂いに染まった首輪の鎖。

逃げ出したくても逃げ出せない現実。

誰でもいいから助けて。

(そして、少女の叫び声)


嗚呼、私はアナタの人形じゃない!

56:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
06/08/13 02:23:54 3f70O1MB
そして、積木は崩れた。

男の精神は崩壊し、少女の肉体もまた崩壊した。

言葉では言い表せない終焉。

それは例えるなら、崩れた積木が積み直せないかのような。


とある兄妹の、典型的な破滅の絵図。

忘れるなかれ、取り戻せないものこそが求めるものだと。


そして、金色の魂が鴉の瞳を通して真理を知る…。

57:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
06/08/13 02:27:54 3f70O1MB
…以上です。めっきり腕が落ち込んでます。ダメすぎる(´・ω・`)
大雑把にイメージを描きつつ打ってたんですが、言葉がなかなか思い浮かばないのが一番きついです。


(;゚д゚)ァ...


職場に仕事忘れたので取りにいってきます。皆さんおやすみなさい・゚・(ノД`)・゚・

58:『変態兄とッョィ妹』弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/13 14:29:14 DtgZ4OI1
俊介「やはりここは悪のアジトだったな、恵理子の言った通りだ」
恵理子「もう・・・あほぉ・・」

 普段の口調に戻った俊介に支えられ、泣き笑い顔で答える恵理子
 昔の事を思い出し、同時に忘れた理由も思い出してしまい
 恵理子の心にかつての想いが沸き起こる ・・・中学生の頃の想い

和哉『・・畜生 ・・・畜生っ 畜生!』
 
 壁に蹲っていた和哉は今まで感じた事の無い屈辱感に憎悪の念の募らせていた
 そしてふいに、狂気にも似た笑みに顔を歪ませると、ズルズルと身体を起こし小屋の中を見渡す
 
恵理子&俊介「!?」

 小屋の片隅に目的のモノを見つけると、ダメージの残る身体をバタつかせながら転がる様に走り出した
 未だ立ち尽くす二人の不良少年の足元に転がるソレに飛びつき、ガチャガチャと操作する

59:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/13 14:31:17 DtgZ4OI1 BE:217888627-2BP(0)
恵理子「あ・・・」

 思わず声をあげる恵理子、和哉が飛びついたソレは三脚の付いたビデオカメラだった
 自分が拘束されてから録画をしていたとすれば、先程までの痴態も全て記録さている
 
和哉「お前らっ! 足止めしろ!」

 戸惑う不良少年二人にそう叫んで命令する、 思考を放棄してからこのような状況に至ってしまい
 司令塔である和哉が沈黙してからは高坂兄妹に襲い掛かる事もここから逃げ出す事も出来ず
 ただ戸惑いながら呆然と立ち尽くしていた二人は、その狂気染みた表情に気圧しされ、思わず後ずさる

和哉「俺が逃げるまで時間を稼げつってんだよお!! 後でボーナス出してやるっ 5万だ! 分かったな」

 和哉が不良グループを支配下に置いていたのはその凶暴な発想と実行力に加えて、金銭的な要素にもあった

和哉「くくくく・・・ 高坂ぁ! ・・・お前の恥辱シーン、世界中にばら撒いてやるよ」

60:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/13 14:33:17 DtgZ4OI1 BE:560283449-2BP(0)
・・・恵理子の顔から血の気が引く

 先程、兄 俊介の声で意識を引き戻される寸前まで
 縛られて愛撫され、絶頂に達しようとしていた ・・・それを他の人にも見られる

恵理子『そ・・そんなん・・・ いやや・・・』

 ショックで呆然となる恵理子を見て歪んだ笑みを浮かべた和哉は、そのまま小屋を飛び出した
 恵理子を庇うように立ちはだかった俊介は腰溜めに拳を握ると、それを追うように低い姿勢で突っ込んでいく

不良ズ「ま、まってくれ! 降参や もうついて行かれへんわっ」

 足止めを”命令”された二人の不良少年はそれぞれ手にしていた武器を放り捨て、道を開ける
 今更ながら自分たちの仕出かした事の重大さを認識したらしく、二人は顔面蒼白で足が震えていた
<<ゴンッ>>
和哉『『ぶぎゃっ』』

61:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/13 14:35:31 DtgZ4OI1 BE:653663276-2BP(0)
・・・その時、小屋の外で和哉の悲鳴が響いた

 何事かと、小屋の中に不良達を残し、俊介は恵理子を伴って外に出る
 そこにはうつ伏せに伸びた和哉と、その傍らに手頃な長さの木の棒を両手で握り締めた男が一人

通りすがりのライダー「おうっ! 大丈夫やったか?  あ、こいつ殴ってもよかったんやんなぁ?」

 それは展望台までの道すがら、俊介に巻き込まれた不幸な通りすがりのライダーだった

通りすがりのライダー「あ〜〜〜 びっくりした」

 信号待ちをしている時、何気なく聞こえてきた俊介と女子高生二人の会話に少なからず興味を抱き
 聞き耳を立てていた彼は、展望台で俊介が去った後こっそり後を付けていた
 小屋の中の会話を聞いた彼は慌てて展望台の近くまで戻り、警察に通報してから戻ってきたのだ

俊介「・・・ふっ   協力、感謝する」<<ビシッ>>

62:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/08/13 14:36:17 eDf+4NBk
リアルタイム遭遇を記念して支援

63:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/13 14:37:59 DtgZ4OI1 BE:280142036-2BP(0)
 雑木林を出ると赤色灯を点したパトカーが三台程停まっており
 駆けつけた警察官に混じって智子や麻由美の姿もあった  

智子&麻由美「「恵理(子)ちゃん! お兄さん!」」

 俊介に支えられながら歩いてくる恵理子を見つけ、駆け寄ってくる

恵理子「とも〜〜っ まゆ〜〜っ」

 三人で抱き合う少女達 
 数人の警察官が、後ろから付いてくる不良ズとライダーに引き摺られて来る和哉の補導に掛かる

 智子と麻由美が交番に駆け込み、事情を説明した時、やはりあまり真剣には取り合っては貰えなかった
 付近の巡回をするだとか、今重要事件に関わっていて人手が足りない等といって調書も取られなかった
 そんな折、無線により入った一報で事態は急変する『雑木林の放置小屋にて集団暴行事件との通報あり―』
 のらりくらりと相手をしていた受付の警官は血相を変えて仕事に取り組み始めたのだった

64:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/13 14:41:41 DtgZ4OI1 BE:498028984-2BP(0)
一段落でここまで

>49
私が目指している物語創りはまさにソレですので、そう感じてもらえて嬉しいですね

>50
痔に効きそうな技なのです(超低空アッパーw)

>51
続きドゾー

>52
悲劇・・・(;;)

>62
支援ドモー^^

65:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
06/08/14 03:40:18 dtk4am3g
>57
 またやっちゃったね…しかも両者共々崩壊ですか…
>64
 ァ= っょぃゎぁ…

 そして無責任な行動ながらGJな通りすがりのライダーがさり気なく
イイ味出してる。


66:三国 ◆V72uzrF0y2
06/08/14 13:47:04 5q+z1kQK
>230様
いつもながらの展開w
いやはや、愛するが故の壊れっぷりがGJです

>弾の灯様
今回ばかりは、兄貴の強さもライダー(否Fate)のナイスガイっぷりの前に霞んでしまったようだw
続きwktk


昨日は熱かった。いろんな意味でw
○○○って、今冬も3日やるんだってね

67:『変態兄とッョィ妹』弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/14 14:43:57 3qldPJBS
・・・警察での事情聴取を終え、家に帰って来たのは夜10時を回っていた
 
 ビデオカメラに記憶されていた情報は証拠品として警察が厳重に管理し
 被疑者の供述調書等を一通り取り終えてからプライバシーに考慮して一部記録は消去される

 恵理子にしてみれば捜査の為とはいえ、自分のあられもない姿を人に見られる事は精神的にも苦痛だったが
 被害者の名誉、プライバシーには最大限考慮するという警察の意向に従わざる得なかった
 
恵理子「おにぃ、お風呂空いたよー」
俊介「うむ」

 髪を拭きつつ、ぺたぺたと裸足の足音を鳴らしながら、リビングで寛いでいた俊介に声を掛ける恵理子
 俊介は短く返事をすると、着替えを頭に乗せ、BGMが聞こえてきそうな髭ダンスな足取りで風呂場に向かった

恵理子「・・・クス♪」

68:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/08/14 14:45:00 kD99m/pk
今回もリアルタイム遭遇を祝して支援

69:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/14 14:46:08 3qldPJBS
 普段なら、『あほな事しとらんと早よ入り』などと言いながら背中に蹴りの一つも入れていた所だが
 『想い』を思い出してしまった今は、そんな兄の奇行も可愛く・・・いや、愛しくさえ感じてしまう

恵理子『そっか・・・あん時からやったんやな〜・・・  ・・・長い兄妹喧嘩やわ』

 ―‐中学時代、性に関する知識にも目覚め始めた時期、小さい頃から大好きだった兄に対する想いが
 普通の家族愛とは違っていた事に気付いた ・・・そう、自分は俊介の事が好きだった、一人の異性として
 兄としてではなく、男として。 妹としてではなく、女として。

恵理子『随分悩んだもんなぁ』
 
 悩んで悩んで、切なさに苦しみもがいて、それでも好きだと想ったから、告白した 
 しかし、一大決心とともに投げかけた気持は、誤魔化されてしまった

 はっきりと拒絶されたのなら、まだ気持の整理の付けようもあったのだが
 その時の俊介は、今のような奇行を繰り返すばかりで真面目な返答をしなかった

70:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/14 14:48:20 3qldPJBS
恵理子『そや・・・あん時からや・・・』

 それまでにも、多少ひょうきんな言動はあったものの
 今程の『変態の域』に達した言動ではなかった

 俊介が変わったのは、俊介との関係が変わったのは、あの『告白の夜』から

恵理子「・・・あたしの、せい・・・なんやろか・・・?」

 髪を拭く手を止め、ポツリと呟く 
 風呂場から、ザァー‐という湯を流す音が響く

 ふと視線を降ろし、自分の左の乳房を見ると、小さな切り傷が残っている
 4〜5日もすれば跡形もなく消えるであろう傷跡

 あの小屋での事を思い出し、眉を顰める

71:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/14 14:50:23 3qldPJBS
・・・初めて異性に触れられた乳房に付いた傷跡が、『お前は汚されたんだ』と主張しているように感じて頭をふる

恵理子『いやや・・・』

 次第に身体が震え始め、両手で自分の肩を抱き締める
 恥部を弄られた感触を思い出し、身体中に嫌悪感が走りぬける
 霞掛かる視界に自分を覗き込む獣の眼、眼、眼、自分の口から漏れる嬌声

恵理子『いややぁ・・・』

 眼をぎゅっと閉じ、ガタガタと震える肩を抱き締めながらその場にしゃがみ込んで耐える
― フラッシュバック ― 所謂、強い心的外傷を受けた際、後になってその場面を鮮明に思い出す再体験現象

俊介「ふぅ〜〜 良い湯であった・・・   ・・・・恵理子?」

 タオルをインド人のターバンのように頭に巻き付けた俊介は、廊下にしゃがみ込む恵理子を見つけて駆け寄った

72:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/14 14:52:59 3qldPJBS
恵理子「おにぃ!」

 俊介の声を聞き、振り返ってしがみ付くように飛び込んでくる恵理子
 あまりの勢いに俊介は恵理子を受け止めたまま尻餅を付く

俊介「え、恵理子・・・」
恵理子「おにぃいい!」

 俊介の首に齧り付くように抱きついて身体を寄せてくる
 慌てて引き剥がそうともがくが恵理子はそれを許さない

 恵理子の小振りな乳房が俊介の妙に鍛え上げられた胸板に押し付けられる

俊介『や、やばい!』

 身体を覆うバスタオルはとっくにはだけ、吸い付くような柔らかい恵理子の地肌が俊介の全身に密着する

73:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/14 14:58:31 3qldPJBS
とりあえずここまで
**
『左の乳房』じゃなくて『右の乳房』だったorz

>65
ちょい役の筈だったのが結構活躍するパターンって割と好きなんですわ

>66
今後足として使えるかも→ライダー

>68
今回も支援ドモー^^

74:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/08/14 22:38:47 L93txaJs
>>73
相変わらずGJですなー……兄と妹の間にあった出来事とかも描写され、兄の変態の域に達している
言動の理由まで明かされ……なんか、かなり本格的な展開になってません?

しかし、理由があって変態的な行動を取っている主人公と言うと、プレイしてすらいないCROSS CHANNELを
思い出してしまう俺。

75:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/08/15 05:50:59 gmHzlHP6
脚本の書き方だなこりゃ
ただそれとしてはかなりこなれている

弾の灯さん演劇か何かの経験あります?

76:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/15 09:31:03 lXC4WGIp
>74
どうも「理由付け」をやってると長くなってしまう癖がありまして・・・
 「CROSS CHANNEL」ってKID作品??

>75
演劇の経験はありませんが漫画を描いていたので
油断するとプロット調になってしまいます

あと一回の書き込みで16行までしか書けないので、その行の中で纏めようとすると
省いて省いて、省いた分を短い表現で埋めてってやってると、こんな感じになりました^^;

77:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/15 13:55:42 O4/yj+Lw BE:280141092-2BP(0)
俊介「え、恵理子 落ち着け!」
恵理子「ややぁ! いややぁっ!」

 尚も身体を押し付けてくる恵理子の感触に、俊介の方も落ち着いていられない
 風呂上りの肌に纏う湿気を帯びた空気、頬を擽る濡れた髪からほんのり漂うシャンプーの香り

 押し戻そうにも露出している腰や脇腹になど 手を添える分けにもいかず
 掴んだ両肩さえも、その柔らかい弾力と暖かい手触りに、力を込める事を躊躇ってしまう

恵理子「おにぃ・・・いややねん・・・ 怖いねん・・・ ・・・洗っても 感触が取れへん・・・・」

 恵理子の弱々しく助けを求める声に、俊介は恵理子の身体が震えている事に気付いた

俊介「・・・」

 少し躊躇しながらも、恵理子の肩を掴んでいた手をそっと背中に回し”ぽんぽん”と叩いてやる

78:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/15 13:57:22 O4/yj+Lw BE:93381023-2BP(0)
俊介「もう大丈夫だ、大丈夫だから な」

 背中を優しく叩きながら頭を撫でてやる  首にしがみ付いているので互いの耳と耳が触れ合い
 胸に押し当てられている感触と下腹に感じる熱い感触、呼吸による互いの腹部への圧迫感が刺激になり
 身体が火照って行くのが分かるが、そこは理性と愛情で押さえ込む

俊介「もう怖くないぞ、心配しなくてもいい」

 ゆっくりと、恵理子は顔を起こして俊介の首から腕を解き、じっと顔を見つめる
 潤んだ瞳、何処か不安気な表情に、何時もの明るく活発な面影は影を潜め、とても儚げな印象を感じさせた

恵理子「・・・おにぃ、・・・あの時の返事、まだ貰ってへん・・・」

 その言葉に一瞬、ピクリと反応する俊介 ・・・頭を撫でていた手が不意に止まる
 恵理子はそんな俊介の手を両手で包み込むように掴むと、自らの乳房にそっと誘導する

79:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/15 13:59:34 O4/yj+Lw BE:140071133-2BP(0)
・・・恵理子の乳房に押し当てられる俊介の無骨な手
 乳房の形が僅かに押しつぶされ、小さな傷跡が赤黒いアザのように強調される

俊介「・・・恵理・・・子」

 俊介の手のひらに、硬くなっていく乳首の感触が伝わってくる

恵理子「・・・おにぃ・・・ 消して・・・?  おにぃの感触で、あいつ等の・・・消して・・・?」

 身体の芯から熱を帯びてくる感覚、溢れそうな感情に胸が張り詰め、心臓が高鳴る
 ゆっくりと手を開き、掴みなおすようにそっと揉みあげる

恵理子「ん・・・ はぁ・・・」

 吐息が漏れる  目を閉じ、身体を捩りながらその感触を受け入れる恵理子
 俊介は身体を起こし、背中に回していた方の手で、もう片方の乳房を手の平で包み込む 

80:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/15 14:03:05 O4/yj+Lw BE:280141463-2BP(0)
・・・リビングの壁に掛けられた時計は夜10時32分を差し、秒針がゆっくりと時を刻んでいる

 少し薄暗いフローリングの廊下、 生まれたままの姿で抱き合う二人
 俊介に跨る格好で撓垂れ掛かる恵理子は、俊介に乳房を愛撫されながら、俊介の気持ちを感じ取ろうとしていた

恵理子「あ・・・ おにぃ・・・ もっと、強くして・・・ ん・・・」

 両の乳首を摘まみ、きゅっと引っ張りあげる

恵理子「ん・・! ひゃあっ」

 身体をビクンッと震わせながら艶っぽい悲鳴を上げる恵理子
 徐々に汗ばんできた乳頭を指先で弄りながら、小さな傷跡に舌を這わせる

恵理子「はぁ・・・ん・・・ おにぃ・・・」

81:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/15 14:06:26 O4/yj+Lw BE:435775474-2BP(0)
・・・ポタポタ と、透明の粘り気のある液体が滴り、フローリングの床に水粒を散らす

俊介「ちょっと・・・場所移すぞ」

 腰に手を回し、しっかりと身体を抱き寄せると、座った体勢からすっくと立ち上がる
 恵理子は俊介の身体に脚を絡め、再び首に腕を回して抱きついた

 そのままリビングのソファーに移動し、恵理子の身体をゆっくりと横たえながら舌で乳房を愛撫する

恵理子「あ・・・ん ・・・はぁ・・・ おにぃ・・・  し、下の方も・・・」

 少し俯きながら、恥ずかしそうに ゆっくりと足を開き、求める
 
 赤み掛かった秘部からは先程までフローリングの床を濡らしていた透明の液体が
 トロトロとした粘着質な滴りを混じらせながらソファーの窪みに水溜りを作って行く
 俊介はその滴りの源泉にそっと指を近づけて行き、触れる

82:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/15 14:10:13 O4/yj+Lw BE:155634252-2BP(0)
恵理子「!・・んふぅ・・・っ ・・・ん」

 ピクンと反応し、指を噛んで声を出すのを我慢する恵理子
 俊介の指に触れられた秘部から沸きあがる熱い塊は、あまりに刺激が強く
 そのままでは叫ぶような喘ぎ声を上げてしまいそうになる、それが恥ずかしくて堪えているのだ

俊介「恵理子・・・ 我慢しなくていいぞ」

 ヌルリとした感触の秘部の中心、割れ目の部分から滴る愛液を 塗り広めるように指でなぞると
 くちゅっ と音を立てて、閉じた大陰唇から僅かに覗くピンク色の小陰唇がヒクヒクと震える

恵理子「んっ・・・ んん! んはぁ・・・ ハァハァ・・・ おにぃ・・・・」

 トロンとした瞳でキスを求めてくる恵理子に、俊介は少し逡巡しつつもソレに応じた
 熱を帯びた柔らかい唇が、俊介を求めて吸い付いて来る

83:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/15 14:16:35 O4/yj+Lw BE:373521964-2BP(0)
恵理子「ん・・・ンン・・・・ ん・・  はぁ・・・   ・・・えっへへ♪  よかった、最初におにぃとキス出来て」

 蕩けた表情を綻ばせてファーストキスを捧げられた事を喜ぶ恵理子
 無垢な微笑、その湧き上がって来る愛しさに、俊介はたまらず今度は自分から恵理子の唇を奪った

恵理子「んん・・・ んく・・ んく・・ んくぅ・・・ んはぁ・・ はぁ・・・」

 互いに糸を引きながら離れる唇、突き出された舌の先が名残惜しそうに絡みあう
 俊介の唾液を飲み干し、完全に上気した恵理子は、俊介の胸元に当てていた手を這わせるように降ろして行き
 股間で脈打つペニスへと手を伸ばすと、そっと掴んでゆっくりと扱き始める

恵理子「おにぃ・・・ しても、ええよ・・・」

 そう告げてさらに足を開いて行く ・・・しかし俊介は首を振って優しくキスをすると告げる

俊介「それは・・・だめだ」

84:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/15 14:26:10 O4/yj+Lw
今日はここまで

なんか異様に眠たいです・・・・

85:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/08/15 22:17:45 YWOzRKcq
寝たら死ぬぞ!

86:三国 ◆V72uzrF0y2
06/08/15 23:10:22 9Tpg4kUF
むしろ寝ないと死ぬw

>>84
兄貴踏みとどまっております
ココが兄貴の剣が峰ぇ!!!w


87:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/08/15 23:44:27 8siMOXa5
>>84
GJです。おにぃ、最期の一線を踏みとどまれるかw
ちなみに、CROSS CHANNELはKID作品じゃないです。いわゆるエロゲーです。
感想の全てがネタバレになりかねない作品なので、詳細はレビューページなどで確認してみてください。

他に、理由があって素の性格を隠している作品だと……電撃文庫の「悪魔のミカタ」とか。再読率が高い作品なのでお勧め。

88:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/16 07:36:41 8pnrjpUK
>85
なんだかとっても・・・眠いんだ・・・

>86
まさに「生殺し」を実践しようかと^^

>87
調べてみたら例によってKIDがコンシューマー向けに移植やってましたわ
ループモノなんですねー、ループモノ好きなんだけどKIDが取り扱うのは痛いのが多いから・・・

89:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/08/16 08:04:53 zyxifsgi
>>88
むしろKIDさんの場合は、自社オリジナル作品だと良いのを結構出してるんだけど、移植となると、要らないことを
やって(原作知っている人からは)悪い評価を頂くというイメージが。
そもそもCROSS CHANNELは、下ネタが多いのですが。どうやって移植したんですかKIDさんw

90:マビノスタイルで痛い目見た人が来ましたよ ◆V72uzrF0y2
06/08/16 10:37:58 oLq8Qk4g
妹「兄さん、デジカメという物を買いました」
兄「へぇ、何かカッコいいなデジタルっぽくて」
妹「ぽいんじゃなくてデジタルです。それはそうと兄さん……
  私とハ『メ録りなんかしないからな』
妹「……………」
兄「……………」
妹「……兄さん」
兄「何かな?」
妹「…クーリングオフって7日以内でしたよね?」
兄「お〜ま〜え〜は〜ア〜ホ〜か〜」
妹「兄さん…そのノコギリはどこから?」
兄「突っ込むトコそこかよ!」
妹「いえ、突っ込むところは私のおmふがふがふが」
兄「(人として)恥ずかしいセリフ禁止ー!」
妹「兄さんって照れ屋さんですね」
兄「もういろんな意味で勘弁して…」

91:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/16 11:40:05 8pnrjpUK
>89
結構無茶して移植してますよw>KIDの今までのエロゲ移植

>90
ビップスターかと思った^^

92:『変態兄とッョィ妹』弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/16 11:42:19 8pnrjpUK BE:1260635999-2BP(0)
恵理子「なんで・・・? あたしとするの、いやなん・・・?」

 懇願するような表情で見詰めながら、俊介のペニスを扱く手は止めない
 『こんなになってるのに』という意思表示

恵理子「・・・それとも・・・ それが、返事なん・・・?」

 淋しげに眼を伏せる  ・・・3年前の告白
 女として、一人の男として好きになってしまった兄への想い

俊介「・・・いや、違う」

 俊介の眼は迷っていた  今、言うべきか やはり黙っておくべきか
 今のこの状況に対する『フェアではない』という想いが決断を鈍らせていた

恵理子「おにぃ、今 迷ってるやろ・・・?  ・・・あたし、簡単に流されたりせぇへんで?」

93:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/16 11:44:24 8pnrjpUK BE:373522638-2BP(0)
・・・潤んだ眼で、しかし しっかりと意志を孕んだ眼で見詰めながら向けられた言葉に、俊介は決心する

俊介「・・・お前の事が、ずっと好きだった」
恵理子「!・・・・」

 身体の奥から打ち震えるように息を呑み、眼を見開く

俊介「だけど、今はだめだ  俺にはまだ、お前を養って行く力が足りない」 

 その眼を真っ直ぐに見詰めて、そう語る

恵理子「おにぃ・・・」

 潤んだ瞳をさらに潤ませながら顔を綻ばせる恵理子

俊介「・・・正直いうとな・・・、怖かったんだ あの時」

94:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/16 11:46:32 8pnrjpUK BE:980494979-2BP(0)
・・・3年前の告白

 俊介は恵理子の気持ちが嬉しかった、自分と同じ想いだった事が嬉しかった
 しかし、同時に怖かった  性的な事への興味が強い思春期の入り口
 『好き』という気持ちが直ちに『SEX』に繋がってしまう思考

 何時も何時も、恵理子の事を想い、恵理子の裸を想像してしまい、恵理子との絡み合いを妄想してしまう
 『きっと歯止めが効かない』 恵理子の事は大好きだ、Hもしたい  ・・・しかし

俊介「身体ばかり求めて、性欲が満たされたら それで終わってしまうんじゃないかって想ったら怖かったんだ」

 性に目覚め、マスターベーションを覚えた頃の、所謂 抜いた後に来る虚無感
 互いの気持ちを確かめ合えば、必ず互いの身体を求め合うようになる、その時に
 求め合って行為が済んだとたん、恵理子に対する気持ちが、あの虚無に飲み込まれてしまうのではないか

恵理子「そう・・・ やったんや・・・  おにぃ、そんな風に考えてくれてたんや・・・?」

95:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/16 11:48:36 8pnrjpUK BE:249015528-2BP(0)
・・・自分の気持ちを誤魔化す為、馬鹿な言動を取り続けた
 それなりにスキンシップもあったので、淋しくは無かった
 少しづつ、『SEX』についての知識も深め、歯止めの効かない事への気持ちは整理も出来た

 学校を卒業し、社会に出てからは 恵理子を自分の力だけで養っていける経済力を身につけようとした
 恵理子があの日、あの時の怒ったままの関係で居てくれたから、何時か答えを出すつもりでいた・・・

恵理子「・・・おにぃ、ごめんな・・ あたし、忘れてた・・・あの時の事  ・・・ずっと忘れててん」
俊介「そうさせたのは俺のせいだ、・・・それに思い出してくれたんだろ?」

 また、キスを交わす  ・・・お互いの気落ちを交換するように、啄むような短いキスを何度も交わす

恵理子「もう忘れとうない・・・ おにぃ、おねがい・・・」

 恵理子はソファーの背もたれに片足を乗せ、自分の指で秘部を押し広げながら
 掴んでいた俊介のペニスをソコにあてがった ・・・恵理子に扱かれて粘液に包まれた亀頭が秘部の表面を擦る

96:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/16 11:52:02 8pnrjpUK BE:980494979-2BP(0)
恵理子「・・・おにぃ・・・ はよぉ・・・ はよぉ、してよぉ・・・」

 熱い吐息も荒く、切なげな声で俊介を求める恵理子 ・・・秘部にあてがわれた俊介のペニスは痛い程に猛っている
 カウパー液の滴る亀頭の先は、ヒクヒクと涎を垂らしながら侵入を心待ちにする小陰部の表面と粘液を交換し
 お互いの鼓動を脈打つリズムによって僅かに揺れて、糸を引き合いながら擦れあう ・・・しかし俊介は動かない

恵理子「ハァ・・ハァ・・ おにいぃ〜・・・ もう・・我慢でけへん・・・ おねがい、してよぉ〜」

 泣きそうな嬌声を上げて懇願する恵理子に、俊介は このまま突き上げたい衝動を無理矢理抑えると
 恵理子身体を抱え上げるようにして乳房に吸い付き、乳首を軽く噛んだ  ビクンと跳ねる恵理子の肢体
 そのまま乳房にキス、ちゅっ・・ちゅっ・・ちゅっ・・ 腹部からヘソの周り、下腹部へとキスをしながら降りて行く


97:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/16 11:54:36 8pnrjpUK BE:249014944-2BP(0)
恵理子「んっ・・・ はぁん・・ はぁう・・・ おにぃ・・・ どうして・・・?」
俊介「・・・学園の卒業、それまではダメだ ・・・その代わり、ちゃんと俺を刻み付けておいてやる」
 
 遂にキスの進行は秘部の花弁にまで到達し、愛液の溢れる出る割れ目を何度も何度も攻め立てた

・・・ちゅっ・・ ちゅっ・・ ちゅくっ・・ ちゅぷっ・・ ちゅうっ ・・・ちゅっ

恵理子「ひっ・・・! ひんっ・・ んっ!  んふぅっ・・・ ひぁっ!」 

 秘部へのキス攻勢に身を捩りながら 頭の奥でチラチラとし始めた白い火花を感じ取る恵理子
 自然に腰が動き、身体が波打つようなリズムで俊介の唇の刺激を求めて恥丘を突き出す

98:文字数制限・・(-ー) ◆a.2VI1eTvE
06/08/16 11:56:38 8pnrjpUK BE:1120565489-2BP(0)
恵理子「あっ あっ・・ やぁ・・ とまらへん・・・」 

 股間を突き出して俊介の唇の刺激を貪ろうと腰を振る自らの行為に羞恥を覚え真っ赤になる
 しかし恥ずかしさとは裏腹に、恵理子の身体はまるで別の生き物のように求めて揺れ続け
 そんな恵理子の様子に、俊介は愛しさを込めて 愛液の溢れ続ける割れ目に舌を挿し入れた

恵理子「んひぃ! あぁっ ・・・おにぃっ ・・ふぁっ ・・あぁ それ・・・それ キモチイイ・・・ あっ ・・あっ」

 身体中を突き抜ける快楽に背中を反らせて打ち震え、歓喜の声をあげて鳴く

99:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/16 11:58:39 8pnrjpUK BE:560282494-2BP(0)
恵理子「ひぁっ・・・おにいぃ・・きもちいぃ ・・きもちいぃっ ・・あんっ! ・・おかしくなりそう・・ ひぁんっ」

 ソファーをギシギシと鳴らしながら悶える恵理子は、跳びそうな意識を抑えて俊介の顔を両手で挟み起こす

恵理子「ハァ・・・ハァ・・・ おにぃ・・・ おにぃのも・・させて?」

 息も絶え絶えになりつつ、そう訴えかける恵理子の申し出に、俊介は少し迷いつつも応じる事にした
 仰向けになる恵理子に覆いかぶさるようにしてペニスを顔の近くへ持っていく

恵理子「ハァ・・・はぁ・・・ おにぃのって・・こんなおっきいんや・・・」 

 恵理子の吐く火照った吐息が掛かり、猛り疲れしていたペニスはまた硬度を取り戻す
 両手で包み込むように掴むと、亀頭の部分に舌を這わせた・・・垂れっぱなしだったカウパー液の味が舌に広がる

俊介「っ・・く ・・う」

100:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/16 12:01:55 8pnrjpUK BE:140071133-2BP(0)
・・・これ以上無いほど猛っていたペニスの先を、恵理子に舌で刺激されて思わず声が漏れる

恵理子『おにぃ・・・きもちええんや?』

 恵理子は俊介の呻きが嬉しくて亀頭の周りを舌でくるくると舐めあげたあと、ゆっくりと口に含んだ 
 そして皮の繋ぎ目の部分を刺激しながら  歯を立てないようにする為、もう少し深く咥え込む

俊介「うぁ・・ え、恵理子・・・」

 今までに感じた事のない口による愛撫の感触に身体を震わせつつも、恵理子への愛撫を再開する

恵理子「んっ ・・んふぅ ・・んんっ ・・んむっ」

 しょっぱい味『おにぃの味』を亀頭を包む舌に感じながら 『おにぃの喜ぶ所』を舐め探っていく
 秘部を舌で責められながら、俊介のペニスを自分の口に含んでいる事にSEXの一体感のような繋がりを感じ
 包み込むような気持ちに満たされてくるのを感じていた  濁流のように押し寄せる歓喜にも似た激情

101:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/16 12:04:08 8pnrjpUK BE:186761243-2BP(0)
恵理子「んんんっ ・・んっ んっ んっ ・・んんっ 」
俊介「う・・く・・・ え、恵理子・・・出そうだ・・・」

 自然に動き出しそうな腰を必死に抑えて堪えてきた俊介に限界が来た

恵理子「んっ んはぁ・・ ええよ・・ くちに出して? ・・・ん・・・んぷっ」

 そういってさらに奥まで咥え込むと、頭を上下に振って口でペニスを扱きはじめる
 俊介は頭が真っ白になって行くのを感じながら夢中で恵理子の秘部を責め上げた

恵理子「んっ ・・んんっ ・・んぷっ ・・んっ ・・んぐっ ・・んふっ! んぐっ! ぐぇっ!」
俊介「あ・・・ぐ・・・ も、もう・・・」

 遂に抑えが効かなくなった俊介の腰が、快楽を求めて激しく揺れ始める
 喉の奥を突かれて嗚咽を漏らしながらも、恵理子は天にも昇るような興奮に包まれ始めていた

102:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/16 12:06:31 8pnrjpUK BE:980494597-2BP(0)
恵理子「ん゛っ! ・・・う゛ぇっ! ・・ぐふぅっ! ・・・んぐぅっ!」 
俊介「え、恵理子  すまん・・・腰がとまらん」
恵理子『おにぃが・・・ おにぃがあたしの口、犯してる・・・ きもちよくて 犯してるんや・・・』

 恵理子を気遣いながらも止まらなくなった腰は、ひたすら恵理子の温もりを求めて口内で暴れるペニスを
 容赦なく喉の奥まで突き立てた  恵理子はそれを全て受け止めながら自らも絶頂に達しようとしていた
 
 やがてそれらは限界を超える

俊介「・・・出る!」
 <<ビュッ・・・ビュルゥッ・・ドクッ・・・ドクッ・・ドクッ>>
恵理子「んぐっ!! んぶぶううううっ ・・ごぶっ ・・んぐっ ・・んぐぶっ」
 
 大量の精液が口内に吐き出され、喉の粘膜を叩いた
 同時に恵理子も絶頂に達し、全てを愛しく感じる覚醒したような光に包まれた意識の中
 愛しい俊介の全てを愛し、全てを感じ、全てを受け入れ、全てを飲み干した

103:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/16 12:08:46 8pnrjpUK BE:466902656-2BP(0)
・・・霞掛かった意識がゆっくりと晴れていく

 ザァーーっという水音に気だるい意識が鮮明になってくる
 ここは風呂場、恵理子は俊介に抱えられながらシャワーを浴びていた

俊介「お、眼が覚めたか」
恵理子「・・おにぃ  ・・・あたし、どうしたん?」

俊介「すまん、俺だけイったら悪いと思って、出したあとお前のアソコずっと責めてたら・・・失神させてしもた」

 射精と同時に恵理子も絶頂に達していたのだが、そんな事とは知らない俊介は全力で恵理子の秘部を責め立てた

恵理子「あ・・・そうなんや・・・ あー・・・そういえば・・・めっちゃ気持ちよかったわ♪」
俊介「そ、そうか」

 にへへぇ〜と顔を赤らめながら綻ばせる恵理子に、俊介はドギマギしながら恵理子の身体を洗ってやった

104:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/16 12:10:38 8pnrjpUK BE:280142036-2BP(0)
・・・二度目のシャワーから上がると、時刻は1:23分を指していた

恵理子「うわー 早よ寝なあかんなー・・・ おにぃ、お腹空いてる?」

 冷蔵庫の中を物色しながらそう尋ねるが

俊介「減ってるけど、明日は俺も仕事だからこのまま寝るよ」
恵理子「そっかー あたしも寝る前に食べたら太るから止めとこ」

 結局、昼の間に作っておいた麦茶だけ飲んで冷蔵庫は閉じられた

恵理子「おにぃ、・・・一緒に寝る?」
俊介「やめとく」
恵理子「うわっ なにその即答!」

 あまりに素っ気無い返答に頬を膨らませる恵理子

105:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/16 12:14:44 8pnrjpUK BE:871551078-2BP(0)
俊介「夜中に我慢出来なくなるのが怖いんだよ、お前拒まないだろ?」
恵理子「え・・・うん、まあ・・・ えっへへ♪」

 実にストレートな俊介の答えに満足し、今更ながら照れる恵理子だった

恵理子「おにぃって、意外と怖がりやねんなぁー♪」
俊介「お前を傷つけそうな事に対してはな、お前を守る為だったら何も怖くないぞ?」

 真顔で言う俊介、そして 

恵理子「・・・おにぃ・・・」

 素で受け止め、感動する恵理子  ・・・恋する乙女心全開中であった


―‐この日、想いを受け止めあった二人は、別々の部屋で床に付くのだった‐―

106:弾の灯 ◆a.2VI1eTvE
06/08/16 12:16:37 8pnrjpUK BE:186760962-2BP(0)
とりあえずここまでで終了

次はまた学校編になるのですが・・・

107:三国 ◆V72uzrF0y2
06/08/16 22:23:37 dA6dm48g
>>106
校内写生乙
そして学校編wktk

108:名無したん(;´Д`)ハァハァ
06/08/16 23:15:06 zyxifsgi
>>106
GJです。
個人的には、おにぃには妹の処女を奪って欲しくないと思っている俺ガイル。
ちゃんとした貞操観念を持ってるんなら、ペッティングとかその辺で止めておくのも、妹に対する愛情だと思うんだ。
妹からすれば、「一番大事なのはおにぃだから、おにぃにあげたい」って気持ちなんだろうけど。

109:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
06/08/17 00:50:40 rurY1P86
>106
 純愛路線まっしぐら、一線を越えないように頑張る兄って(・∀・)イイ!!
そして学校編に期待。
>73
>ちょい役の筈
 わかりますよ…俺も作品数が増えてくるとつい過去キャラや登場予定
キャラを絡めてしまうし。

>90
 ゑ炉馬鹿な妹乙

 一度三国氏の本格的妹攻めSSが読みたいなぁ〜…と書いてみたりする。

110:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
06/08/17 02:45:52 rurY1P86
 そして誰もいないこの隙に新作を少し投下。

111:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
06/08/17 02:48:00 rurY1P86
 「やぁ…」
 「よぉ…」

 何年も変わらない俺達の挨拶。

 隣に住む少し歳の離れた日向と俺の挨拶だ。

 それが今、俺の部屋の中で行われた。理由は簡単、今や家族同然
に扱われているこいつが家に来ても余計な挨拶など無く素通り出来る。

 だから仮に俺がティッシュを横付けにして男ならではごく普通な
行為をしている時に出現してもおかしくはない。実にスリル満点の
生活なのだ。

112:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
06/08/17 02:50:00 rurY1P86
 「それじゃあ…おやすみ。」
 「コラコラ…また寝るんかい!もう朝だぜ…ほら起きろ!!」

 「ぐぉおぉ…止め…うぅ…くそ…卑怯な…」
 「だったら目ぇ覚ませ!」

 朦朧とする意識の中で抗うのはほぼ不可能だ。貴重なアイテム
の枕をを強奪され俺は起床を余儀なくされた。

 「なぁ、俺が朝弱いのは…」
 「知ってる。だから早めに起こしに来たんだろ?」
 「遊ぶんなら午後からにして…あぁ返せ!」
 「んぐぐ…今日送ってくれる約束だろ…ぬぅ…あぁ往生際が悪い!
さっさと…起きろ…お…わぁあぁ!!!」

113:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
06/08/17 02:52:01 rurY1P86
 毛布の奪い合いを諦めたまでは良かったが力を緩めるタイミング
を謝り日向はそのまま弾みを喰らい転倒した。

 「やべぇ…あぁ…すまん…い…今のはあくまでも…ふ…不可抗力
と言う奴で…あ…あの…」
 「ぬ…ぐぐ…い…痛ってぇ…」
 「さて…準備するか…あ…わぁあぁ!」
 「逃げんなコラぁ!!!」

 逃亡劇は瞬く間に終了した。

 幼い頃から俺と入り混じって遊んでいたせいなのか、日向の言葉
遣いは立派な男だ。


 そしてこの乱暴さも…

114:支援 ◆orz..c5K0U
06/08/17 02:53:50 AF8t79t2
(*・∀・*)

115:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
06/08/17 02:55:16 rurY1P86
 「痛てて…止めんか…あぁ…こ…コラ…」
 「兄ちゃんに乱暴されたぁあぁ!!」
 「紛らわしい発言…わ!あ…」

 頭をしこたま殴られたうえに気が付くと母が俺達の目の前に立ち
開(はだ)かる。

 「あなた…歳の離れた女の子に対して何を…」
 「あ…あの…お…御母様…それは誤解…」
 「判ってるわよね?日向ちゃんに何か有ったら…」
 「うわ、ウチの母ちゃんといい勝負…」
 「んん?何か言った??」
 「わぁあぁ!な…何でもない…。おぉ…やっぱ凄ぇな…」


116:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
06/08/17 02:57:15 rurY1P86
 俺だけに睨みを効かせている筈なのにいつの間にか日向までが
その迫力に圧倒されて沈黙しつつある。

 何はともあれ…今日はさんざんな一日の始まりであるのは確かな
ようだ。 

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 今日の送り迎えは母が勝手に快諾した事。今までにもこんな風に
俺の意思と予定の確認、そして通知が忘れられている事は珍しく
ない。いやむしろそっちの方が断然多いかもしれない。

 「何で俺に丸投げするかなぁ…。」
 「いちいち愚痴るなよ。それとも…俺の送り迎えは…い…嫌…」

 不安げな口調で日向が逆に愚痴ろうとする。

117:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
06/08/17 02:59:24 rurY1P86
 「そんな事は無い。せめて一言事前通知が欲しかっただけだ。」
 「む…うぅ…そ…それだけ?」

 眉を顰め未だ何か伺おうとしている。

 「あぁ…しかし…判っていたならさっさと昨夜は…ふぁ…あぁ〜」
 「あ〜あ、だらしねぇなぁ…。」
 「さぁて、この車に揺さぶられれば俺も安眠…」
 「それじゃ永遠の眠りになっちまうだろ!頼むぜ…ちゃんと俺の
試合を観てくれよ!!」

 バンバンと激しく背中を叩かれる。結構痛いのだが、眠気覚ましに
うってつけなので抵抗はせず全部受け止める。

 「あぁもちろんだ。大将に選ばれたんだったっけ?」
 「あ…あはは…ははは…」

118:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
06/08/17 03:01:24 rurY1P86
 「何だ…気持ち悪いな…」
 「いやいや…兄ちゃんがちゃんと覚えていたとは…えへへ…」

 感情の起伏が激しい日向だがその笑顔を見ていると俺は何故か
少し嬉しくなった。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「邪魔くせぇな…しかも何だあの下手糞な停め方は…」
 「同感だ。普通の車で来なくてよかった。」
 「なぁ兄ちゃん、この軽四以外に普通車なんて…」
 「そこは突っ込まんでいい。」

 行く手を遮る大きめの独逸車。運転手と思しき人物は素知らぬ顔
で立ち話を続けている。

119:PC・Drinker ◆BokUNiNIjE
06/08/17 03:03:28 rurY1P86
 「やっぱり、あいつの母ちゃんか。全く…どうせ車自慢だろ。」
 「知り合いなのか?」
 「本日の中堅。」
 「ほぉ…それはそれは…」

 相手の身元判明と同時に渋い顔をする日向。あまり仲が良くない
のは想像に難くない。

 「あの一緒に並んでいる子か…ほほぉ…まぁ見た目は可愛い…い…
痛てて…」
 「あぁもぉ兄ちゃんまで!そうやって初対面は騙されるんだよ!!」

 あからさまに気分を害した日向が俺の胸ぐらを掴み激しく訴える。

 「分かったから…とりあえず近くに停めるぞ。」
 「どうするんだ?」


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