「涼宮ハルヒ」で80 ..
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561:古キョン「古泉一樹の昼食」15/03
07/02/25 18:10:18 Afk6a2kP0
「いいわ、いいわよ! それ、ナイスアイデア!!」

それを聴いた瞬間、我が意を得たりとばかりにハルヒは大げさにうなずいた。
「喜びなさい、キョン。古泉くんが明日の昼食を食べさせてくれるって! すごく面白そうだわ!」
ハルヒはそれがまるで自分の提案であるかのように大げさに胸を張って俺を見下ろした。
おいおい、お前は本当にそんなもので満足なのかよ。
さっきオーバーにまくし立てた不満はいったいどこに行ったんだ。
「男の手料理ですからお口に会うかどうかは保障しませんが、
市販のものには負けない程度だとは自負していますよ」
古泉もいつもと変わらぬにやけた笑いを浮かべてハルヒにお愛想を言う。
「あ、あの……それじゃあ私も何か作ってきましょうか……」
横から恐る恐る朝比奈さんも提案する。
ひょっとして、朝比奈さんも同じ事を考えていたのかもしれない。
「みくるちゃん、いいわねそれも。うん、古泉くんとみくるちゃんの競作弁当、楽しみだわ!」
ハルヒは視線をちらりと長門のほうに振った。
「有希もそれでいいでしょ?」
長門は視線を書籍に落としたまま何も言わず、ただうなずく。
「じゃあ決まりね。明日の昼は『SOS団昼食コンペティション』開催よ。
それじゃあ、明日の予定が立ったから今日はこれで解散!」
一方的に宣言したハルヒは、腕から団長の腕章をもいで鞄を引っつかむと
わき目も振らず部室を出て行ってしまった。俺はただその背中を呆然と見送るのみだ。
「そ、それじゃあ私たちも帰る準備をしましょうか……」
朝比奈さんの言葉にようやく我に返った俺は、ため息を付いて目の前の将棋の駒を集め始めた。


「それじゃあ、戸閉まりはしておきますから……」
着替えなければ帰ることができない朝比奈さんを残して俺は部室を出る。
長門は朝比奈さんと一緒に帰るらしい。ということで、俺は古泉と二人で部室を後にする羽目になった。
廊下を歩く古泉の背中を俺は見ている。まったく、こいつは何を考えてやがるんだ。
「古泉、お前いったいどういうつもりなんだ?」
黙っていればいいのに、俺はついつい声を掛けてしまった。
足を止めて古泉はこちらに振り向く。その顔にはいつもの胡散臭い笑顔が張り付いたままだ。

562:古キョン「古泉一樹の昼食」15/04
07/02/25 18:14:53 Afk6a2kP0
「ホイホイとハルヒの言うことを聞いて、男のくせに飯を作ってやるだなんて。
そんなことは朝比奈さんに任せておけばいいんだ」
「僕の仕事は涼宮さんの精神を安定した状態に保っていくことですよ。
これは僕にとって当然の行為ではないですか」
「ハルヒの言うがままにへいこらしてでもか?」
「それで世界を今のままに維持できるのなら」
古泉の声のトーンが下がる。
ほんの僅かに俺に向ける古泉の目線が厳しくなったように見えたが、それはすぐに消えた。

「それにね、今回の涼宮さんの要求は僕にとっても願ったり叶ったりでしてね」

雰囲気を変えようとしてか、再び明るい口調を取り戻して古泉は言った。
「願ったり叶ったり? どういう意味だ?」


「僕の手料理を、あなたにも食べていただけますから」


「な、な……!」
「はは、本当はあなただけに食べていただくのがいいんですけどね。
それでは明日を楽しみにしていてください」
思っても見なかった回答を聞いて唖然とする俺を尻目に、古泉はさっさと歩いていってしまった。

563:古キョン「古泉一樹の昼食」15/05
07/02/25 18:20:26 Afk6a2kP0
「はあ……」
家に帰りついた俺は、自分の部屋に入ると通学鞄を放り投げて適当に座り込む。
ハルヒの迷惑な思いつきでまたろくでもないイベントに巻き込まれる羽目になって、
今から明日の昼休みが来るのが憂鬱でたまらない。
まあ、単純に集まって飯を食うだけなんだから、きっとそれ以上のことにはならないと信じたい。
いいさ、俺は朝比奈さんの手料理が食べられればそれで満足なんだ。
それ以上のことなんて知るもんか。
そう思いつつそのまま体を横に倒して寝転んだ時、不意に古泉の笑顔が頭をよぎった。
古泉の手料理。
さて、奴はどんなものを作ってくるつもりなのか。どうせ奴のことだから、
「機関」とやらに手を回せばどんな料理だって揃えられるはずだ。
満漢全席でも並べるつもりかはたまたフランス宮廷料理か。
ハルヒを満足させるにはどんな料理が必要なことやら。
不意にその時、エプロンを付けて菜箸を持った古泉がかいがいしく俺に給仕をしてくれる姿が
頭に浮かんだ。

『はい、キョンくん。どうそ、あーん』

『あーん』

な、何考えてるんだ俺。思わず俺は跳ね上がる。
古泉にメシを作ってもらって嬉しいなんて、そんな馬鹿なことありえない。
そうさ、俺は朝比奈さんにこそその役をお願いしたいはずなのさ。古泉なんて……。
「そうだ、弁当箱出さなきゃ……」
立ちあがった俺は通学鞄から空の弁当箱の包みを出すと、のそのそとキッチンに歩いていった。
キッチンでは母親が夕食の支度をしている。弁当箱を流しに置きながら俺は言った。
「母さん、俺、明日は弁当要らない」
「あら、どうしたの?」
「たっ、谷口が学食で奢ってくれるってさ。だからありがたくいただくことにしたんだ」
「あらそう。それは手間が省けていいわね―」
母は嬉しそうに笑う。古泉の名前は、どうしても出せなかった。

564:風と木の名無しさん
07/02/25 18:21:47 yOsJ6rCPO
>>546
読みたいでふも

565:風と木の名無しさん
07/02/25 18:22:35 yOsJ6rCPO
ミスったwスマセン

566:古キョン「古泉一樹の昼食」15/06
07/02/25 18:24:44 Afk6a2kP0
放っていたって黙ってたって時間というヤツは無常に流れる。

次の日の昼、授業終了のチャイムが鳴って昼休みに突入したその瞬間、
ハルヒは俺のブレザーの袖を引っつかんで教室から引きずり出すと、
そのまま俺に有無を言わせず早足で歩き始めた。
「何するんだ、おい」
俺の抗議も意に介さずハルヒはズンズンと突き進んでいく。
「決まってるじゃない、部室よ。古泉くんのお弁当が待ってるのよ、早く行かないと」
「早くったって、古泉が待ってるわけないだろうがっ」
デカイ弁当を抱えて部室に行くんだから、普通に行くより遅くなるだろうに、
そんなことは全くハルヒの考えにはないようだ。
最後までハルヒは俺の袖から手を離さず、あっという間に部室まで俺たちはたどり着いた。
ドカンとまるでそのままぶち破りそうな勢いでハルヒは部室のドアを開く。
当然ながらそこには誰もいない。
「なんだ、まだ誰も来てないの。つまんない」
「当たり前だろうが。古泉だって5人分の弁当抱えて、そんなに早く来られるもんか」
「だったら授業をサボって、ここで待ってればいいのよ。全く、気が利かないんだから……」
ぶつぶつ言いながらハルヒはドサリといつもの団長席に腰を下ろして、つまらなそうに頬杖を付く。
そうこうしていると部室のドアがガチャリと開いた。
「…………」
いうまでもなく無言の挨拶は長門が現れた証拠。
長門はドアを閉めるとそのまま自分の定位置を目指す。
「長門、朝比奈さんか古泉を見なかったか?」
「……もうすぐ来ると思う」
その言葉通り長門がパイプ椅子に腰掛けたのとほぼ同時に、部室のドアが再び開いた。
「ご、ごめんなさぁい……遅くなりましたぁ……」
息を切らして飛び込んできたのは朝比奈さんだった。見れば片手に大きな風呂敷包みを抱えている。
そんな重そうなものを女手一つで抱えてここまで走ってくるとは、
ハルヒのわがままにつき合わされてるとは言え本当にけなげだ。
「みくるちゃん、遅い! お弁当食べさせてくれるって言うんなら、先に来て待ってなさいよ」
「すみません……」
ハルヒの理不尽な要求に、それでも朝比奈さんはしゅんと肩をすくませてしまった。

567:古キョン「古泉一樹の昼食」15/07
07/02/25 18:29:51 Afk6a2kP0
そこに、本日の主賓であるはずの男がようやく現れた。
「すいません、遅れました。何せ大荷物でしたのでね」
相変わらず人畜無害そうな笑顔をその面に貼り付けたまま古泉がドアを閉める。
古泉のその手には、ピクニック用と思われるやけにデカイ籐製のバスケットが握り締められている。
そして肩からはステンレス製の水筒がぶら下がっていた。お前、どうやってこんな荷物学校に持ち込んだんだ。
「やれやれ、ようやく揃ったわね。それじゃあ、『SOS団昼食コンペティション』開催よ!」
ハルヒは大仰にそう宣言すると、団長席のパイプ椅子を引きずっていって、俺の定席の真向かいにふんぞり返った。
その向かって左に朝比奈さんが、さらにその横に長門が腰掛けて、俺の横には古泉が座を占めた。
真横とは言わん、せめて正面に朝比奈さんが腰掛けて欲しかったぜ。

「それじゃあ……そんなに手間は掛かってないですけど……」
机の上に置かれた風呂敷包みを、朝比奈さんは解く。中からは三段に積まれた立派な重箱が出てきた。
「みくるちゃん、すごーい!」
広げられた重箱を見て、ハルヒが目を真ん丸にして仰け反った。確かにこの重箱弁当は超豪華版だ。
別に高級食材を使っているわけではないが、言葉とは裏腹にかなり手間はかかっているようだ。
一段目にはぎっしりとおにぎりが詰められて、二段めには卵焼きや蒲鉾、高野豆腐、こんにゃく、
ごぼうの牛肉巻きといった和風のチョイス。
三段目は一転して洋風でミニハンバーグやミートボールに鶏の唐揚げ、それにデザートなのか
フルーツゼリーまで入っている。
「ええっとこれが鮭で、あと梅干しとおかかと明太子と、ツナマヨネーズ……」
朝比奈さんのおにぎりの中身の解説を聞きながら、俺はちらりと隣で食事の準備をする古泉の顔を見た。

(僕の手料理を、あなたにも食べていただけますから)

あの言葉は本気だったのだろうか。
そのバスケットの中身は古泉が俺のことを想って精魂こめて作った昼食だと言うのか。
ハルヒに食べさせると言うのは口実で、本命は俺。
そんなことを考えると、胸の鼓動が少し高まった気がした。
「どうかしましたか?」
その時、俺の目線に気が付いたのか古泉はにこりとこっちを向いて笑った。
「いや、別に」
俺はさっと目線を逸らした。

568:古キョン「古泉一樹の昼食」15/08
07/02/25 18:35:00 Afk6a2kP0
テーブルに広げられた重箱に、さすがの古泉も眼を見張っている。
「いやいや、さすがは朝比奈さんですね。これでは僕の出る幕はありませんね」
「ご託はいいからお前もさっさと出せ。朝比奈さんの料理が食えんだろうが」
「分かっていますよ」
古泉は、大きなバスケットを開け、俺たちに見せる。
バスケット一杯に詰められていたのは、パンの茶色い一風変わったサンドイッチだった。
「うわぁ、みくるちゃんもスゴイけど、このサンドイッチもスゴイじゃないの!
さすがは我がSOS団の副団長ね!」
「お褒めいただいて恐縮です。このサンドイッチはブラウンブレッドを使った英国風、
いわゆるイングリッシュサンドイッチでしてね」
「何がどう違うってんだ」
大はしゃぎのハルヒを横目に見ながら、俺はついぶっきらぼうな口調で聞いてしまう。
「英国に留学したことがある知り合いがいましてね、このサンドイッチは彼から教わったものです。
英国の食事はとかく評判が悪いんですが、朝食だけは別物でしてね。
『英国で満足な食事をしたければ三度朝食を食べろ』とはよく言われたものです。そもそも―」
「……早く出せ」
「おっと、これはどうも」
古泉は手早くサンドイッチを取り出して並べた。


テーブルの上に所狭しと並んだ和食と洋食。
朝比奈さんに感謝するために俺は軽く手を合わせる。
「では、いただきま……」
挨拶を言い終えない間に、ハルヒがまるで飢えた鷹のように重箱からおにぎりを掻っ攫った。
てめえ、それは俺が目をつけてたツナマヨ握りじゃねぇか。
「お前、それは俺が食おうと思ってた……」
「ボサボサしてるあんたが悪いのよ。こういうものはね、取ったもの勝ちなのよ」
言うが早いかハルヒはがぶりとおにぎりに噛み付き、僅か数口で飲み込んでしまった。
「ングング……さすがみくるちゃんね、完璧な味だわ。さあ、あんたにもくれてやるからありがたく戴きなさい」
「へいへい」
口に物を入れたまましゃべるハルヒに辟易しながら改めてもう一度朝比奈さんに頭を下げると、
俺は別のおにぎりを口にした。

569: ◆D15BFz1R/E
07/02/25 18:38:06 Afk6a2kP0
ちょっと長いんで、一旦休憩取ります。小一時間ほどで帰ってきますんで……。

570:風と木の名無しさん
07/02/25 19:20:28 B43Gs+cw0
ははww古泉うぜぇww

朝比奈さんが可愛らしすぎる。
私の近くにこういう妹がいたらイイナ

571:風と木の名無しさん
07/02/25 19:22:32 dMnSQ7m+O
乙です wktk

572:風と木の名無しさん
07/02/25 19:38:32 WNNknprf0
古泉スレより
URLリンク(www.youtube.com)

573: ◆D15BFz1R/E
07/02/25 19:44:24 Afk6a2kP0
すみません、ただいま帰りました。それでは一気に貼ってしまいます。
古泉の出番少なくてスマソ。

574:古キョン「古泉一樹の昼食」15/09
07/02/25 19:45:31 Afk6a2kP0
さすが朝比奈さんだ。ハルヒがいうまでもなく完璧な味だぜ。もう感動的といっていい。
今の俺には同じ重さの金と同じ価値があるね。
「それじゃあ……戴きます」
朝比奈さんが古泉のサンドイッチに手を伸ばし、長門も無言で同じように食べ始めた。
なんだかんだ言っても、こうやって大人数で食事をするのは確かに楽しい。
ハルヒも満足そうに笑顔を浮かべておにぎりとサンドイッチを交互にほおばっていた。
これなら閉鎖空間が現れる心配もあるまい。
「古泉くん、すごく美味しいですぅ……」
「古泉くん、なかなかいい味じゃないの。みくるちゃんにも負けてないわ」
「恐縮です」
ハルヒ達のお褒めに預かった古泉は微笑んで軽く頭を下げている。
まったく、幇間じゃあるまいに。なんとなくその笑顔にイラつく俺がいた。
だから意図的に古泉のサンドイッチは避け、俺は朝比奈さんの弁当ばかりパクつく。
本当に子供じみた反発だった。

「そういえば、こちらは食べないのですか?」

その時、不意にそう言ってこちらを覗き込んだ古泉の顔に、
唐揚げを取ろうと伸ばした俺の手は止まった。
「な、なんだよ、急に」
「いえ、先ほどから朝比奈さんのお弁当ばかり食べておられるようなので。
僕のサンドイッチに、何か気に入らないところでも?」
ニコニコした表情は崩さず、古泉は自分のサンドイッチを指差す。
「ああっ、そういえば本当にさっきからみくるちゃんのお弁当ばかり食べてるじゃないの。
何よ、何か気に入らないところでもあるの?」
ハルヒも俺が何を食べたか見ていたらしい。自分が作ったわけでもないのに、
急にハルヒは不快そうな表情を浮かべ始めた。
「いや、そんなことは……」
「だったら、団長命令よ。残さず食べなさい!」
立ちあがったハルヒは、不機嫌そうに古泉のサンドイッチを指差した。これはもうだめだ。
こうなったら食べるしかない。しぶしぶ俺は適当にサンドイッチをトレイから取った。

575:古キョン「古泉一樹の昼食」15/10
07/02/25 19:50:05 Afk6a2kP0
「それはローストビーフのサンドイッチですよ」
「ローストビーフ?」
「ローストビーフはイギリスの名物でしてね。これをサニーレタスやトマトとはさんでいただくと
非常に相性がいいのですよ」
俺の顔と手の中のサンドイッチを交互に見ながら古泉はにこやかに解説しやがる。
今の俺には中身なんてどうでもいいのに。
なおも俺はためらっていると、ついと手を伸ばした長門が無造作に俺が取ったのと同じサンドイッチを
取り上げてパクリと口に入れた。
「……長門、美味いのか、それ」
「…………うん」
さらに数口飲み込んだ長門は軽くうなずく。
いよいよ観念するしかない俺は恐る恐るローストビーフサンドイッチを口に運んだ。

あ……美味い……。

これは並みのローストビーフじゃない。
一口齧ると、口の中にどっしりとしたブラウンブレッドの小麦の味が広がり、
続いて牛肉の味が追いかけてくる。その肉が信じられないくらいに柔らかくて、
しかも口の中に入った途端、冗談じゃなくまるで油がとろけるように溶けていく。
その感触に思わずほわぁぁぁ……とか何とか気の抜けたような声を上げそうになった。
「うまい……いやおいしい……」
俺はつい正直なことを言ってしまった。
「そうですか、それは良かった」
俺の言葉を聞いた古泉の微笑が、その一瞬普段とは比べ物にならないほど輝いたように見えた。
「ああそうだ、飲み物がないと食べにくいですね」
突然思い出したかのように古泉は傍らの水筒を取り上げると、脇にそろえてあった紙コップに
その中身を注ぎいれて俺の前に置く。柑橘系の匂いが、軽く鼻に届いた。
「……すまん」
もう断ることはなく素直にコップに口をつける。薄い酸味と甘味が口の中に広がる。
そうか、これはレモネードだ……。
甘味を抑えているから後味が良く、僅かな酸味が肉の脂の味を消し去っていく。

576:古キョン「古泉一樹の昼食」15/11
07/02/25 19:55:00 Afk6a2kP0
完璧じゃないか。こんな腕前を持つ仲間が傍にいることがちょっと誇らしい。

……それが男でなければ……。

心の中の僅かな葛藤を振り払って、俺はさらにもう一口レモネードを含んだ。



「あー、美味しかったわねー」
椅子にふんぞり返ってお腹をさすりながら朝比奈さんが淹れたお茶を飲んでハルヒは満足気にしている。
ちなみに俺はハルヒにかっぱられる前にがっちり確保しておいたフルーツゼリーを口に入れたところだ。
古泉も朝比奈さんも律儀に5人分の食事を用意したために、さすがの俺も
二倍腹に詰め込むことになってかなり苦しい。しかも古泉も朝比奈さんも作っただけで満足なのか
あまりたくさんは食べず、そのしわ寄せは俺のところに来てしまった。
(ちょっとあんた、もっと食べなさいよ!)
女のくせにかなり健啖なハルヒは、自分と同じ量が食べられないのはおかしいとばかりに
無理やり俺に食べさせようとしやがった。
もしもう一人の大食家である長門がいなかったら俺の腹はどうなっていたことやら。
もっともゼリー一個分のスペースは空けておいたがね。
黙々と残った弁当を食べていた長門が最後の一切れをつまんだ時、ハルヒが猛然と立ちあがった。
「よし、じゃあみんな食べ終わったわね! それじゃあ、新館まで誰が一番早く戻るか競争よ!」
おいちょっと待て。これだけたらふく食っていきなり走れるわけないだろうが。
お前の辞書には食後の休息という言葉はないのか。
「おい、まだ昼休みは終わってないぞ。もう少しゆっくりしてもいいだろうが」
当然の提案をしたはずの俺を、ハルヒはじろりと睨みつける。
「あんたね、せっかく蓄えたカロリーを使わないのはもったいないとか思わないの?
使いもせずにただ蓄えるだけなんておかしいじゃないの」
いや、蓄えたからといって今すぐ消費する必要なんてどこにもないだろうが。
「じゃあ、行くわよ。みんな付いてきなさいよ!」
「おいおい、待てよ!」
言うが早いかハルヒはあっという間に部室の扉を開けて飛び出していってしまった。

577:古キョン「古泉一樹の昼食」15/12
07/02/25 20:00:00 Afk6a2kP0
本当なら当然追わなければいけないだろうけど、学校の廊下にせっかく腹につめたものを
リバースなんてごめんだ。
その時、斜向かいにいる長門が無表情なままスイと立ちあがった。
そうだ、有機アンドロイドのお前なら胃袋の容量など関係なく体が動くだろう。
「長門、スマン。ハルヒに付き合ってやってくれ。俺たちは無理だ」
「……わかった」
長門はそのままハルヒが開きっぱなしにした出口に向かう。戸口に立ったその瞬間、ふっとその体が消えた。
「おい!」
びっくりした俺が慌てて立ち上がって戸口から外をのぞくと、いつの間にか長門ははるか向こうを駆けていた。
いや、「駆けていた」という表現は正しくない。体は普通に歩いているモーションのまま、
ただその動きがまるでビデオテープの早回しのように異常に速かったのだ。
「……やるならもう少しうまくやれ……」
思わずため息が出た。


取り合えず役目を長門が無事引き受けたことに安心して部室に戻ろうとした時、
立ち上がってこちらを見ていた古泉と目が合った。
「それでは、僕たちも行きますか」
「おいおい、もう少しゆっくりしたって……」
「涼宮さんが校舎の前で待っていないとも限りませんのでね。
そうだった場合、長門さん一人では荷が重いでしょう。取りあえず追うだけはしませんと」
「あ、あの、それじゃあ私はここを片付けてから行きますから……」
「そうですか、それではよろしく」
軽く朝比奈さんに微笑みかけると、古泉はこちらに来て俺の肩に手を置いた。

「じゃ、行きましょうか」

それだけ言って、古泉は部室から出た。しぶしぶながら俺もその後に続いた。

578:古キョン「古泉一樹の昼食」15/13
07/02/25 20:05:00 Afk6a2kP0
二人肩を並べて部室棟の廊下を歩く。階段に差し掛かったところで俺は口を開いた。
「……満足だったか」
それは相当に皮肉のこもった言葉だった。
「ええ、もちろん」
それに気が付いたのかどうか、古泉は軽く受け流す。
「曲がりなりにも涼宮さんの精神状態の悪化を食い止めることができましたからね。
これでしばらくは彼女も大人しくしていただけるかと」
「高々握り飯とサンドイッチで世界の破壊が抑えられるなら、安いもんだな」
「高々、ではありませんよ。彼女の興味を引くだけの食材を用意するというのはこれはこれで
骨の折れる作業でしてね。彼女があの手の軽食を好むということは以前からの経験で解っていましたけど、
彼女の興味をより強く惹くためにほんの僅か工夫をするということはなかなか難しいところなのですよ。
ましてや彼女は自分自身それなりの料理の腕がありますからね」
そこまで聞いたときに俺はハタと気が付いた。
何のことはない、奴はすべて「機関」とやらに丸投げしてたんじゃないか。
豪華な食材、絶妙な味付け。こいつ一人で出来るわけなかったんだ。
素朴な作りにすっかり騙されていたぜ。
「ふん、それで手作りと騙して高級レストランの料理の持込か。お前は何にもやってないじゃねえか」
僅かな怒りを込めて、俺は呟いた。古泉の単純な手口に乗せられた自分が腹立たしい。

「……本当にそう思っているんですか?」

「え?」
踊り場で足を止めた古泉は、ゆっくりとこちらに振り向いた。
いつもの微笑みの中に悲しみが混じったような微妙な表情。
その表情が、俺の胸を強く刺した。
「僕があなたを騙して出来合いのものを食べさせたとでも?」
「いや、それは……」
古泉の顔がどんどん近づいてくる。
「僕は、あなたにこそ僕の料理を食べて欲しかったんですよ。
なんであなたを騙さなきゃいけないんですか」
その表情を見ているだけで、俺はもうそれ以上古泉を疑うことはできなくなってしまった。

579:古キョン「古泉一樹の昼食」15/14
07/02/25 20:10:00 Afk6a2kP0
「僕を信じてください……」
「すまん」
切なくなるような古泉の声に、俺は古泉にただゆっくりと頭を下げる。
それは俺の心からの謝罪。自分の下種な勘繰りが古泉を傷つけてしまったことに強く胸が痛んだ。
「……よかった」
呟いた古泉の顔が、一転して信じられないくらい輝いて見えた。
こんな笑顔が見られたことが、たまらなく嬉しい。

「おや?」
その時、そう呟いた古泉が突然くすくすと笑い始めた。
「な、なんだよ、急にどうしたんだよ?」
古泉の笑いの意味が解らず戸惑う俺。
「口元にマヨネーズが付いてますよ。まるで白いひげが生えてるみたいですね」
「嘘だろ?」
その言葉に俺は咄嗟に口元を抑える。古泉はゆっくりとその手を取ると俺の耳元で囁いた。
「僕が取ってあげますよ……」
「お、おい……」
古泉はもう一方の手で俺の顎を取って少し上向きにさせると、顔を近づける。
そのまま舌を伸ばすと、古泉は俺の唇をぺろりと舐めとっていった。

 ぺろ、ぺろっ…

「や、止めろ、こんなところで……」
俺のその声に古泉はかえって欲情したのかもしれない。
もうマヨネーズなんて残っていないだろうに、奴は構わず俺の唇を舐めつづける。

 ぺろ、ぺろっ…

しばらくしてようやく古泉は顔を離す。興奮してかその顔は真っ赤に上気していた。
「綺麗になりました、ね。でも、もう少し丁寧にしたほうがいいですかね」
「丁寧って……」
再び古泉の顔が近づいてきて、そして奴は俺にキスをした。

580:古キョン「古泉一樹の昼食」15/15
07/02/25 20:15:00 Afk6a2kP0
「ん!……んん……」

すぐに古泉の舌が俺の口の中に入ってきた。
俺は一瞬驚いて顔を引こうとしたが、古泉は俺の頭を片手で動かないようにして、
俺の口の中をまさぐってくる。
思わず俺が少し口を開くと、歯を奴の舌が辿っていった。
古泉の舌は、まるでそれ自体が独立した一つの生物でもあるかのように俺の口の中で自在に動く。
それに対して俺は何も抵抗できない。
そのまま俺の口の中を散々弄って、古泉の顔がようやく離れた。
それと同時に手が離れたので、支えを失った俺はふらつく。

「あなたの口の中は、甘いですね」

古泉はそう言ってニコニコと笑っている。
「そんなわけあるかよ……!」
突然唇を奪われたことに頭にきながら、俺はかろうじてそれだけを言い返した。

「さて、そろそろ行かないと涼宮さんがおかんむりですかね」
古泉はそう言うと、やにわに俺を置いて階段を降り始めた。
「おい、ちょっと待てよ!」
慌てて俺は古泉の背中を追った。畜生、キスの余韻も味合わせるつもりはないのかよ。
「おい、マヨネーズが付いてたって、絶対嘘だろう!?」
「さあ、どうでしょう!」
走りながら振り向かずに奴は答えた。ふざけるな、この嘘吐き野郎。今度こそ騙されるもんか。


怒りと、恥ずかしさと、そして喜び。


そんな感情を胸に俺は遠ざかろうとする古泉の背中を追った。

END

581:風と木の名無しさん
07/02/25 20:17:40 51H0Njda0
GJ!!職人さんありがとう! もっかい読んでくる

582:風と木の名無しさん
07/02/25 20:18:52 afIibnt90
おいおい必ず出ると信じてる。
つかダルダルだなw
このコンビ好きかもwww

583: ◆D15BFz1R/E
07/02/25 20:19:34 Afk6a2kP0
以上です。長々と占領してどうもすみませんでした。

今回は可能な限り「原作風の文体」と「SOS団全員活躍」を目指したので、文章が冗長で
あまりエロくなく、古キョンとしてはやや面白みに欠けるかもです。
何かご不満がありましたら、よろしくお願いします。

584:風と木の名無しさん
07/02/25 20:20:12 afIibnt90
ごめん。誤爆orz

585:風と木の名無しさん
07/02/25 20:48:20 Vg9dI8ZHO
GJ!!!!!
これくらい嫌味ったらしいキョンもいいな。
古泉の表情描写に感動してドキドキしてしまった。
すばらしいものをありがとう。

586:風と木の名無しさん
07/02/25 21:07:14 afIibnt90
気を取り直して
>583
GJです!
傷つく古泉が可愛くて可愛くて……。
でもその後のキモ泉wもたまらんとです。
眼福でした。

587:風と木の名無しさん
07/02/25 21:08:09 yOsJ6rCPO
踊り狂う程にGJ!!

そしてごめん

588:風と木の名無しさん
07/02/25 23:25:47 rXC+Dsb70
GJです!キョンかわいいよキョン
ぺろぺろに萌えますた。職人さんありがとう!

589:風と木の名無しさん
07/02/26 01:32:40 3Uo7zkxYO
職人さん達に心から感謝!
投下率高くてしかもどれもハイクオリティだなんてオアシスだ。

古泉まっがーれ、初めは単純に楽しい気持ちで聴いてたのに、
歌詞の意味を咀嚼して聴くうちに急に切ない曲に聞こえてきた。
胸がズキズキするのはなぜなんだぜ……。
古泉けなげ過ぎるよ……。

590:風と木の名無しさん
07/02/26 01:46:32 FVfxvdAF0
古泉はなんでもないように振舞ってるのが余計切ない
楽しそうに歌うしさ…

591:風と木の名無しさん
07/02/26 02:26:29 f86Oa/uz0
URLリンク(up2.viploader.net)

VIPに神がいたお。

592:風と木の名無しさん
07/02/26 02:29:37 dgYTqiaj0
「君を見てると…心配なのです」
原作かアニメでこんな発言飛び出してたらたぶん萌え死んでたと思う
作詞の人ありがとう

ところで「閉鎖空間での僕は〜」って訊いてるから、やっぱり「君」はキョンって
ことでオッケーですよね?ハルヒは閉鎖空間知らないし

593:風と木の名無しさん
07/02/26 02:42:00 VPuA3nOE0
>>591
ちょwwwテラパワパフwwwwww

594:風と木の名無しさん
07/02/26 03:18:53 f86Oa/uz0
URLリンク(up2.viploader.net)
キョン単品が見つからなかった…orz

595:風と木の名無しさん
07/02/26 03:38:47 FE4ceIGyO
可愛!しばらく待受にしてやる!!

今日の「塀×3」がひそかに楽しみだ。
ふたりの歌、シングルランキングにはいってるだろうか…?
先週、キョンの妹のキャラソンで司会者が('А';)な顔になってたw


596:風と木の名無しさん
07/02/26 04:30:12 D4h5PemF0
>>583
すっごい萌えた。
日常の中に、古キョンらしさが上手く溶け込んでて大好きだ。
ありがとう。こちらもごちそうさまでした。

597:風と木の名無しさん
07/02/26 10:26:36 kjn94wGMO
自分のサイトにのっけたものを使い回してうpとかってしてもいいのでしょうか?
やっぱダメかな、、、

598:風と木の名無しさん
07/02/26 11:32:47 MQPBjnF50
>>597
それは辞めといた方がいいと思うよ

URLリンク(www.youtube.com)
このMAD結構萌えたw

599:風と木の名無しさん
07/02/26 15:18:37 CJVKU6RN0
>キョンの妹のキャラソンで司会者が('А';)な顔になってた
見たいw
ようつべにでもないかな。

600:風と木の名無しさん
07/02/26 17:17:52 1uq5LHTbO
別に変な反応してなかったと思うが

601:風と木の名無しさん
07/02/26 17:35:08 eNYjKJz80
ランキングに入ってただけだもんな。
別に反応なかった

602:風と木の名無しさん
07/02/26 17:39:52 7tIpF5Vj0
>>599
これでおk?
URLリンク(www.youtube.com)

603:風と木の名無しさん
07/02/26 19:19:12 PNP0P0iJ0
>>602
2人の微妙な表情がw

604:風と木の名無しさん
07/02/26 19:24:16 kjn94wGMO
平野綾来たときも大分引いてたしね。。。

605:風と木の名無しさん
07/02/26 19:35:16 PNP0P0iJ0
>>598
萌えた
まっがーれのほうのMADもちょっと萌えた
手を握るシーン必ず入れるなぁ古泉関係はw
ホクロ毛もか

606:風と木の名無しさん
07/02/26 19:38:16 a35JFqlY0
堂本兄弟にしょこたんがゲストの時の剛の反応よりマシw

607:風と木の名無しさん
07/02/26 20:02:48 eNYjKJz80
古泉「千の風になって あなたを見つめています」

608:風と木の名無しさん
07/02/26 20:26:08 kjn94wGMO
>>607
あの歌関係なしに素で言いそうで寒気

609:風と木の名無しさん
07/02/26 20:37:25 ln0l6oPq0
やめてくれー!

610:風と木の名無しさん
07/02/26 22:53:59 PNP0P0iJ0
古泉「僕が死んでも代わりはいますから」

611:風と木の名無しさん
07/02/26 22:57:04 ln0l6oPq0
>>610
それ長戸さんのフラグ

612:風と木の名無しさん
07/02/26 23:41:31 WTGw57ZVO
URLリンク(same.u.la)

VIPにこんなのあったWWW

613:風と木の名無しさん
07/02/27 03:49:29 +SgQwqa3O
倦怠のふしエナジーってもしかして節エナジーを読み間違えてる?
古泉の時間に乗りなれといい、一発録りなのかな

614:風と木の名無しさん
07/02/27 11:03:13 rFcA8djk0
古泉「時間にのりなはれbooon」

615:風と木の名無しさん
07/02/27 12:20:12 Xny6imwmO
はんなり京仕様古泉を妄想して萌え尽きた

616:風と木の名無しさん
07/02/27 15:07:55 VwcBhib0O
杉田が一発であれだけ歌えるとは思えn

617:風と木の名無しさん
07/02/27 17:08:52 VGZhBKMpO
キョン9位古泉11位

618:風と木の名無しさん
07/02/27 18:09:33 fPk5trZD0
>>612
このスレをじっと見守る

619:風と木の名無しさん
07/02/27 19:22:21 tdOiWnGZO
来週の塀×3に倦怠が流れるらしい

620:風と木の名無しさん
07/02/27 21:58:53 5W4CanZI0
245 :愛のVIP戦士:2007/02/27(火) 19:01:40.39 ID:QA+fjGCw0
ハルヒ「キョンー!うしろと前!うしろと前!」
キョン「いや後ろにはクレイジーケンバンドだけ…」
ハルヒ「何コラってんのか自分でもわけわからんなった!」
キョン「てんやわんやですよ」
URLリンク(up2.viploader.net)

621:風と木の名無しさん
07/02/27 22:36:50 CEI2GjVv0
>619
ソースは?

622:風と木の名無しさん
07/02/27 22:57:07 O0Dqftdo0
>>620
ちょww

623:風と木の名無しさん
07/02/27 23:30:13 yOLuquesP
>>621
つキョンオリコン9位

古泉惜しかったね

624:風と木の名無しさん
07/02/28 00:21:11 eHJ/iylk0
倦怠なの?ハレ晴レじゃなくて?

625:風と木の名無しさん
07/02/28 01:30:46 VdvAF2ZjO
1曲目だし、倦怠だと思うけど
つか、ハレ晴れはちょっとお茶の間で見たら笑い死にそうだから困るww

626:風と木の名無しさん
07/02/28 01:46:53 CZbc2XxH0
心をこめて歌います。聞いてください、「ハレ晴レユカイ」
とか流れたら氏んでもいい

627:風と木の名無しさん
07/02/28 01:57:36 tjmEoVgt0
そこで切られて歌流れなかったら爆笑ものだな

628:風と木の名無しさん
07/02/28 02:38:04 SdD44YYaO
普通に考えてサビだろwww

629:風と木の名無しさん
07/02/28 02:52:22 eHJ/iylk0
サビだけ流してどっちがキャッチーかっつったらやっぱ倦怠だな。
「俺には夢 夢ないから」とか歌われても困るw

630:風と木の名無しさん
07/02/28 03:32:04 rEww1rzk0
桜梅歩、恋に恋する15歳(嘘)でーす♪
キャッチコピーはぁ、「その普通、特別だね」です♪
今日はだぼだぼのYシャツとスク水、それからニーソックスのおまけつきです♪

631:風と木の名無しさん
07/02/28 04:23:24 wC2uOgRvO
でも普通は偉大とか言う歌も嫌だろww
●が繰り上げ10位とかになってたら以後毎週兵兵兵見る

632:風と木の名無しさん
07/02/28 11:06:45 nSG8z1Lb0
>>631
そっちの歌は結構キャッチーだしこれなんてサズナ?とか言われてたから
サビ流したら結構よさげだよねw
いや、キョンのほうも大好きだけど

633:風と木の名無しさん
07/02/28 12:58:21 XLkRH7UD0
HEY3で妹ちゃんのキャラソン流れたとき、Aメロだったんだよね
キョンもAメロは台詞無いからそうなるかもしれない

634:風と木の名無しさん
07/02/28 15:06:29 xf8YKecR0
「顔が近い!」の台詞の部分を是非…!

635:風と木の名無しさん
07/02/28 18:30:42 t924BFisO
>>620
VIPもなかなかやるなWWW

636:風と木の名無しさん
07/02/28 19:21:22 VftAgqruO
キョンのキャラソン買いに行ったら売り切れって…



( ゚д゚ )


637:風と木の名無しさん
07/02/28 19:22:54 nSG8z1Lb0
こっちを見るな顔が近い

638:風と木の名無しさん
07/02/28 21:40:00 xf8YKecR0
んっふ、困ったものです…

639:風と木の名無しさん
07/02/28 22:54:39 nhQ0LghkO
古泉、お前はいい黙ってろ

640:風と木の名無しさん
07/02/28 22:57:14 vWRw0zbu0
ふもっふ、困ったものです…

641:風と木の名無しさん
07/02/28 23:05:49 9VGFh3K/0
379 名前:愛のVIP戦士 メェル:sage 投稿日:2007/02/28(水) 22:48:54.97 ID:fsiqfmox0
URLリンク(www.imgup.org)
これはちょっとした恐怖ですよ


642:風と木の名無しさん
07/02/28 23:16:54 eLl5B9oF0
>>641
ちょっとじゃねぇーっ

643:風と木の名無しさん
07/02/28 23:17:11 6Up4MybvO
366:愛のVIP戦士 :2007/02/28(水) 22:19:48.35 ID:1BiKRXaB0
URLリンク(www.imgup.org)

むしゃくしゃしてやった 反省はしていない


------
このゲーム何処で買えるんだ

644:風と木の名無しさん
07/02/28 23:17:30 ND7oLK6y0
お茶吹いた

645:風と木の名無しさん
07/02/28 23:58:38 2Kw/wXRZ0
んっふっふ

646:風と木の名無しさん
07/03/01 00:21:34 LRGtklKN0
>>643
最終的にはぐったりしたキョンを
マットレスの上に羽毛布団をかけただけの質素なベッドに放り込んで
寝るまで監視した後に就寝するのかw

「乾燥した」→「ぬるぬるの」とかに改変してあれば更に萌えたのになあ

647:風と木の名無しさん
07/03/01 00:24:07 gquOk14k0
>>643
逆も作ってくんねえかなあ…

648:風と木の名無しさん
07/03/01 00:41:29 z7ePv57J0
分裂のネタバレはここでは裂けた方がいいのかな?

649:風と木の名無しさん
07/03/01 00:44:21 JRWRGfME0
>>648
しばらくは避けた方がいいかもだけど、いくら分裂だからって裂けちゃ駄目

650:風と木の名無しさん
07/03/01 01:07:41 gquOk14k0
>>647と言ったものの、
待ってるだけの女じゃないってことを(ry

URLリンク(www.imgup.org)
誰かエロイの作ってくれ

651:風と木の名無しさん
07/03/01 01:10:26 0hbnmecz0
>>650
もう、おま、ちょ、な、これなに……
とにかく盛大に吹いた 台詞が何やらタカビーだなw

652:風と木の名無しさん
07/03/01 01:10:52 N5ACqKDFO
ハルヒは腐男子もいるから嬉しいナWWW

653:風と木の名無しさん
07/03/01 01:11:59 w/vZSBYa0
>>650
詩織様!!

654:風と木の名無しさん
07/03/01 01:19:02 6SrLehGaO
GJすぎて噴いたwww

>>652
まあこの場合ネタで騒いでるだけで本物には厳しいことも
多いから注意しないとだけどねw

655:風と木の名無しさん
07/03/01 01:28:39 z7ePv57J0
誤字ってたorz 裂けちゃいかんね裂けちゃアッー!

>>650
セリフが詩織ってる割にはもう陥落寸前www
GJ!!

656:風と木の名無しさん
07/03/01 02:03:11 uz5GBJjq0
>>650
ここ最近投下された中で一番エロいと思った
妄想が…妄想がはびこる…

657:風と木の名無しさん
07/03/01 02:32:48 Ev16ZAOE0
URLリンク(www.imgup.org)

文章能力がない/(^0^)\

658:風と木の名無しさん
07/03/01 03:23:17 gquOk14k0
>>657
>実際僕は心から笑っていたのだ
これを読んだ瞬間無いモノがいきり立った
GJ!

URLリンク(www.imgup.org)
精液テラムズカシス\(^o^)/

659:風と木の名無しさん
07/03/01 04:04:50 Y1BT4+2TO
エロイのキタ―(゚∀゚)―!!

660:風と木の名無しさん
07/03/01 04:14:00 sCmv6/It0
ほわああああああエロイよエロイエロ過ぎ

661:sage
07/03/01 07:06:36 VSXm31bz0
ktkr

662:風と木の名無しさん
07/03/01 08:12:14 ryS4SxC7O
この神ラッシュに僕もおもわずマッガーレしそうです

663:風と木の名無しさん
07/03/01 08:24:00 utNNzTTJ0
>>641
ぶっかけ増量ありがとう

664:風と木の名無しさん
07/03/01 14:45:44 fwjpwjqz0
どうも

665:風と木の名無しさん
07/03/01 16:04:05 N5ACqKDFO
>>658
凄い・・・

666:風と木の名無しさん
07/03/01 17:59:34 X4kChp820
>>665
(キョンくんの…)凄い… ?


667:風と木の名無しさん
07/03/01 18:29:22 j8GA00ym0
>>665
凄い…(古泉のくせに)?

668:風と木の名無しさん
07/03/01 18:56:55 8ZCLS/MBO
銀魂でキョンがwめがっさといいああいうのって杉田のアドリブなのかね

669:風と木の名無しさん
07/03/01 19:11:18 weQFyTOC0
>668
台本に書くわけないだろうw
いくら銀魂でも



と言い切れないのが銀魂か。
前にもめがっさ言ってたよね、銀さん。

670:風と木の名無しさん
07/03/01 19:35:59 PI1lJWq+0
>657
ちょ…w
古キョンだと思って見たら国キョンだったが好きなのでGJ!!
しかしこれを見ようとしたら画面3回もフリーズしたorz

671:風と木の名無しさん
07/03/01 20:33:20 utNNzTTJ0
>>670
自分もだw 古キョンかと思いきや・・・
だがシチュと鬼畜国木田に禿萌え。GJ!

672:風と木の名無しさん
07/03/01 22:14:22 PJ9EK4/8O
>>658
ふもおぉぉぉぉぉおっふ!GJ!!!!
あなたと手と手を繋いで異次元に向かいてぇ!

以下チラ裏ぎみ。読み飛ばし推奨。
今日の夕方に「有料で恋人同士が愛を営む空間を提供してくれる施設」に潜伏してたんだが、
有線で倦怠とまがスペがかかってたよ。
杉田ボイスが聞こえた瞬間に連れを払いのけて、TVを消して、音量を最大にして「しばし黙ってろ」と申し付けて、幸せな気持ちになって、
曲が終了した後いそいそとポジションに戻って、小野の語りが聞こえた瞬間にさっきの所業を繰り返したら、めがっさ怒られたw
奴等の歌は、かような魔力を秘めてるなぁ。

673:風と木の名無しさん
07/03/01 22:44:48 TWwRYfSM0
有線でかかっちゃったりしてるのか
漏れの住んでる地域であんま有線無いからうらやましいwww

>>672が一体何をしていたのかが激しく気になってしまう…

674:風と木の名無しさん
07/03/01 22:58:37 LRGtklKN0
>>672
お連れさんが可哀想すぎるw
自分だったら有線で萌えスイッチ入ってしまうと
もう元のポジションには戻れないテンションになりそうだ

675:風と木の名無しさん
07/03/01 23:00:15 2+/+eNaW0
長文な上個人的すぎてきもい 
チラ裏にでもかいとけよ…

676:風と木の名無しさん
07/03/01 23:00:41 0hbnmecz0
まあ何て言うか673の純粋さが心にまぶしい

677:風と木の名無しさん
07/03/01 23:07:07 sashtveu0
読み飛ばせって言ってんのに、
ちゃんと読んだお前さんに惚れた

678:風と木の名無しさん
07/03/01 23:31:22 nYfTDlAM0
読み飛ばし推奨なら書かないでください><

679:風と木の名無しさん
07/03/01 23:49:46 RObk+WHl0
ここで流れを変えるべく華麗にうp

>>643からの流れについかっとなってやった。
ちょっと反省している。

URLリンク(up3.viploader.net)

DLキー:humohhu

680:風と木の名無しさん
07/03/01 23:54:43 SLpNktfl0
>>679
     ∩
(;´Д`)彡 ふもっふふもっふ!!
 ⊂彡

681:風と木の名無しさん
07/03/01 23:58:47 Ev16ZAOE0
>>679
ペロッ・・・これは・・ふもっふふもっふ!!


エロゲが作りたくなるスレですねwww

682:風と木の名無しさん
07/03/01 23:59:04 AYbDLBN10
>>679
     ∩
(;´Д`)彡 ふもっふふもっふ!!
 ⊂彡

683:風と木の名無しさん
07/03/01 23:59:47 gquOk14k0
>>679
逆だからくやしい…でも…ビクビクン

     ∩
(;´Д`)彡 ふもっふふもっふ!!
 ⊂彡

684:風と木の名無しさん
07/03/02 00:00:22 gquOk14k0
あげちゃったごめん
かわりに古泉を好きなように陵辱してください

685:風と木の名無しさん
07/03/02 00:01:52 lBQMICFc0
>>679
macだからくやしい…でも…VirtualPC立ち上げちゃう

     ∩
(;´Д`)彡 ふもっふふもっふ!!
 ⊂彡


686:風と木の名無しさん
07/03/02 00:01:56 5W/jo/GO0
>>679
すげぇ!これはふもっふふもっふ

>>684
よしもらった

687:風と木の名無しさん
07/03/02 00:03:54 sM8Kqm2K0
>>679
     ∩
(;´Д`)彡 ふもっふふもっふもっふもふー!
 ⊂彡


こんなにwktkするのは初めてなんだが

688:風と木の名無しさん
07/03/02 00:05:52 P6g3Bm6T0
これは何というふもっふ

689:風と木の名無しさん
07/03/02 00:11:32 048ROAT00
           ふもっふ!
       ふもっふ! ふもっふ!
    ふもっふ ふもっふ! ふもっふ!
  ふもっふ! ∩   ∩ ノ)   ふもっふ!
 ふもっふ!  川 ∩ 川彡'三つ  ふもっふ!
ふもっふ! ⊂ミ∩ ⊂ミ∩彡⊃    ふもっふ!
ふもっふ!⊂三ミ(;´Д`)彡三彡三⊃ ふもっふ!
ふもっふ! ⊂彡川⊂彡川ミ⊃    ふもっふ!
ふもっふ!⊂彡川∪⊃ U川彡⊃   ふもっふ!
 ふもっふ! (ノ ∪  川 ∪ミ)  ふもっふ!
  ふもっふ!      ∪     ふもっふ!
    ふもっふ! ふもっふ! ふもっふ!
        ふもっふ! ふもっふ!
            ふもっふ!

690:風と木の名無しさん
07/03/02 00:14:09 pLiKyFsw0
>>679
     ∩
(;´Д`)彡 ふもっふふもっふふもっふふもっふふも(ry!
 ⊂彡

ちょ、本気で続き見たいんですけど、何とかなりませんかね?w

691:風と木の名無しさん
07/03/02 00:15:41 urgWg5VG0
このスレで作ればよくね?

692:風と木の名無しさん
07/03/02 00:30:32 4NCSEiIX0
>>679
SUGEEEEEEEE!!
ふもっふふもっふ!!!!

693:風と木の名無しさん
07/03/02 00:31:21 QOoGFfrU0
>>679
     ∩
(;´Д`)彡 ふもっふふもっふふもっふふもっふふも(ry!
 ⊂彡

素敵なものを見せて貰った。d!


694:風と木の名無しさん
07/03/02 00:37:58 /XgEm5sq0
>>679
凄すぎるよハァハァ…
やっぱり、この古キョンのふもっふ編に続くセカンド・レイド編は
パラレルでキョン古なのかな?かなぁああ!?

695:風と木の名無しさん
07/03/02 00:42:14 tKyqz22o0
ふもっふふもっふ!!ふもっふふもっふふもっふ!!ふもっふふもっふふもっふ!!

696:風と木の名無しさん
07/03/02 00:48:28 4xWw6f/Z0
>>679
     ∩
(;´Д`)彡 ふもっふふもっふふもっふふもっふふもっふふもっふふもっふ!!!!!!!!!!
 ⊂彡

697:風と木の名無しさん
07/03/02 00:49:35 Gm//F9tQ0
>679
ふもっふふもっふふもっふふも(ry

別のジャンルで本当にこういうゲーム作った人たちがいたよ。
選択肢によって受け攻め変わるし、カプもよりどりみどりになるし。
暇な人、誰か企画立ち上げてくれ

698:風と木の名無しさん
07/03/02 00:56:18 jE9JYIZE0
>選択肢によって受け攻め変わる
すごく…理想的です…

699:風と木の名無しさん
07/03/02 01:03:48 urgWg5VG0
>>697
面白そうだから企画したいが、ノウハウがない…

700:風と木の名無しさん
07/03/02 01:08:36 D7G3ZxND0
>>679
     ∩
(;´Д`)彡 ふもっふふもっふふもっふふもっふふもっふふもっふふも(ry!
 ⊂彡

冒頭の数行で物凄い禿萌えた。鬼畜古泉いいよいいよ!
時間かかってもいいから続きを!できればキョン古もよろ(ry

701:風と木の名無しさん
07/03/02 01:15:09 QK6zASp30
Macの自分を呪った

702:風と木の名無しさん
07/03/02 01:31:10 UGg3Yujp0
4スレ以降来てなかった自分にメルマガについてkwsk頼む
何か最近は小説投下が多いみたいだね

703:風と木の名無しさん
07/03/02 01:36:05 mhROvlZY0
>>679
ふ、ふもっ、ふもっふふもっふ(ry

おかげでこんな時間なのに興奮して眠れやしない!

704:風と木の名無しさん
07/03/02 01:39:17 y2DFkUGz0
>>679
ヒグラシ厨の漏れを頃す気か
(;´Д`)o彡°ふもっふふもっふ!!

705:風と木の名無しさん
07/03/02 01:57:35 xZmRAjf60
>>679
落とした
なんで皆ふもっふふもっふ書き込んでるのかと思ったら
こういう事か!

(;´Д`)o彡°ふもっふふもっふ!!

706:風と木の名無しさん
07/03/02 01:59:58 ybZXoCl8O
>697
「古泉、ちょっと話があるんだが…」
振り向くと、どことなく不安げな表情の彼がいた。
「今、いいか」
 話を聞く
>断る
「生憎、生徒会長に呼び出されておりまして」
いつもの笑みを、果たしてできているのだろうか。
「すみませんが、涼宮さんに今日の部活は遅れますとお伝え下さい」(会長ルート)

妄想がはびこって寝られなさそうです

707:風と木の名無しさん
07/03/02 02:01:49 5DibD0Ho0
>>679
ふもっふふもっふ!続きが激しく見たい!

>>704
おお、同士よww自分も全く同じ事思ったw

708:風と木の名無しさん
07/03/02 02:16:31 uetBoB290
(;´Д`)o彡°ふもっふふもっふ!!

709:風と木の名無しさん
07/03/02 02:25:35 jE9JYIZE0
キョンと手をつなぐだけで頬を染める古泉を
じわじわと落としていくゲームはまだですか?

710:風と木の名無しさん
07/03/02 02:51:14 gy8iooZ20
>>679
ふもっふふもっふ!!
つ・・・続きプリーズ

711:風と木の名無しさん
07/03/02 02:53:44 EZmCepm70
そういえば古キョンゲーム作るとか言ってる人居たな

712:風と木の名無しさん
07/03/02 03:00:08 zxGONvphO
ゲーム作った際にはmacにも対応してくれるだろうな
しなかったら窓のノパソかってくる
λ........

713:風と木の名無しさん
07/03/02 03:29:40 nLGgsRpH0
Nスク製だから、macの人はCCScripterでぐぐると幸せになるかもしれない。
自分はwinで吉里吉里使いだから本当に動くかわからないが。

     ∩
(;´Д`)彡 ふもっふふもっふ!!
 ⊂彡

714:風と木の名無しさん
07/03/02 04:14:50 6eZJBCO5O
>704
kwsk

715:風と木の名無しさん
07/03/02 04:15:13 QK6zASp30
>>713
繝医Φ繧ッ繧ケシ∬ヲ九l縺滂シ∝ケク縺帙□繧舜

縲 縲 縲竏ゥ
(シ崢エミ覗)蠖。縲縺オ繧ゅ▲縺オ縺オ繧ゅ▲縺オシシ
縲竓ょス。


716:風と木の名無しさん
07/03/02 05:05:34 UGg3Yujp0
(´・ω・`)タイミングが悪かったみたいだな

717:風と木の名無しさん
07/03/02 05:17:35 IKUvh3yoO
>>715は閉鎖空間を作る要素としては機能しません、安心して下さい。

718:風と木の名無しさん
07/03/02 07:20:39 h1XDRTRo0
なんでいつもVIPろだは403になって表示されないんだ
ふもっふ…

719:風と木の名無しさん
07/03/02 07:52:05 ion/uWOJO
哀愁ふもっふ…

720:風と木の名無しさん
07/03/02 10:46:43 0MX6P/O0P
>>718
直リンはじかれてるんじゃないか?
403になったらアドレスのところに直接URL打ち込んでみるといい

721:風と木の名無しさん
07/03/02 15:55:18 owI38cLb0
>>679
ふもっふふもっふ!

古キョンでキョン古ののべるげー・・・うう、テキストだけなら
どっちも書けるんだけどなあ。
誰か技術有る人一緒に作りませんか?

722:風と木の名無しさん
07/03/02 16:16:25 2fV8mbYn0
>>679
あなたが神か・・・
(;´Д`)o彡°ふもっふふもっふ!!

>>721
すごく期待してる


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