【古生物学】太古の絶滅フクロライオン化石を発見、新種 サイズは大型リスほど、ほかに絶滅「超肉食」フクロネコも発見 at SCIENCEPLUS
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1:もろ禿HINE! ★@\(^o^)/
16/08/22 07:53:16.87 CAP_USER.net
太古の絶滅フクロライオン化石を発見、新種 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
URLリンク(natgeo.nikkeibp.co.jp)
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 酢は便利な液体だ。料理だけでなく、絶滅動物の発見にも使える。主成分である酢酸が、岩石から化石を取り出す化学処理に広く用いられている。このほど、オーストラリアの古生物学者が、この方法を用いて、石灰岩の塊から大昔に絶滅した2種の有袋類の歯と顎の化石を取り出すことに成功した。
 まず、顎の化石の持ち主は、ティラコレオ(フクロライオン)科の肉食有袋類の新種であることが判明した。これまでに発見されている近縁の動物に比べて非常に小さく、ハイイロリス程度の大きさだったと考えられる。
 化石を発見し、新種であることを同定したオーストラリア、ニューサウスウェールズ大学の古生物学者アンナ・ギレスピー氏は、「あまりにも小さいので、本当に驚きました」と言う。(参考記事:「ティラコレオの想像図」)

小さいけれど強力な顎
 先史時代に絶滅したティラコレオ科の動物は、今日のコアラやウォンバットに近い有袋類で、現時点ではティラコレオ・カルニフェクス(Thylacoleo carnifex)を筆頭に9種が発見されている。
 つい4万6000年前までオーストラリア大陸に生息していたティラコレオは、咬む力が非常に強いことで知られる。体重あたりの咬む力の強さは、今日のライオンやハイエナよりも強かったと推測されている。
 今回、ティラコレオ科に新たに加わったミクロレオ・アッテンボローイ(Microleo attenboroughi)は、著名な博物学者デビッド・アッテンボロー氏にちなんで命名された。古生物学の電子ジャーナル『Palaeontologia Electronica』7月号に発表された研究によると、今回発見された新種は約1800万年前に生息していたT. carnifexの小型版であるという。T. carnifexの体重が100kgであるのに対して、ミクロレオは約600グラムと、かなり小さい。
 ギレスピー氏らは、オーストラリアの世界遺産リバースレー哺乳類化石地域の石灰岩の中から見つかった顎の一部の化石を用いて新種を同定した。
 石灰岩の中で化石化した歯は、長い年月の間に周囲の岩石が少しずつ水に溶かされたことで露出した。岩塊から突き出た歯の一部をボランティアが発見し、ギレスピー氏が酢酸を使って残りの石灰岩を溶かして全体を取り出した。
 歯は哺乳類の種の特定に用いられることが多いと、今回の研究には関与していないニューイングランド大学の古生物学者スティーブ・ロウ氏は言う。なかでも歯の形状は、その動物が何を食べていたかなど、古代の生態系にどのように適応していたかを知るための手がかりとなる。「大臼歯は他の歯よりも複雑であるため、より多くの情報が得られます」と彼は言う。
 今回発見された左右の顎の小臼歯と大臼歯の形状からは、ミクロレオが樹上で暮らしながら他の小さな生物を食べる捕食者だったことが分かる。「安全な木の上に住んで、あらゆる小動物を食べていたのでしょう」とギレスピー氏。
 とはいえ現時点では、分からないことの方が多い。この小さな肉食動物の存在を裏付ける証拠は、今回ギレスピー氏が発見した歯しかないからだ。ミクロレオの個体数は当時から非常に少なかったのかもしれないし、探せばもっと化石が見つかるのかもしれない。ギレスピー氏のチームは発掘好きの集まりなので、化石探しは一向に苦にならないだろう。
「この化石だけでも、こんなに興味深いのです」と彼女は言う。「もっと探しに行きたくなります。探して、探して、いつか頭骨が見つかったら、すばらしいでしょうね」(参考記事:「シベリアで氷河期の絶滅ライオン見つかる」)


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