【貧困】手取り15万円、持ち家でも苦しい45歳の悲哀 非正規は「しょせんその程度の人間」呼ばわり at BIZPLUS
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1:海江田三郎 ★
16/08/30 14:07:35.28 CAP_USER.net
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現代の日本は、非正規雇用の拡大により、所得格差が急速に広がっている。そこにあるのは、
いったん貧困のワナに陥ると抜け出すことが困難な「貧困強制社会」である。本連載では「ボクらの貧困」、
つまり男性の貧困の個別ケースにフォーカスしていく。
お盆の頃、関西地方にある昔ながらの住宅街を歩いた。曲がりくねった路地を進むと、どこからともなく線香の香りがただよってくる。
手入れが行き届いた庭に、夏祭りを告知する掲示板のチラシ。小さな実を揺らしながら、日よけ代わりに窓辺を覆っているのは
フウセンカズラだろうか。そんな風情ある街並みの中、伸び放題の濃緑の木々に埋もれるようにして建つ、
1軒の老朽化した家は明らかに異様に見えた。
庭木は隣家まではみ出さんばかりの勢いで生い茂っているその家に近づいてみると、耳元で蚊の羽音が聞こえ、
目の前をハチが通り過ぎていく。住宅街に住みながら庭木の手入れを怠ると、治安や衛生面などで、ご近所とトラブルになりやすいとも聞く。
この家で独り暮らしをするヒデユキさん(45歳、仮名)が肩身の狭そうな様子でこう打ち明ける。
「業者を入れるなりして伐採しなくてはいけないと、わかってはいるんです。でも、経済的な余裕がありません」
亡くなった両親が残してくれた自宅は築50年を超える。外壁にはひびが入り、風呂場のタイルもところどころ剥がれているが、修繕もままならない。
葬式を欠席し、喪服のクリーニング代を節約
それでも、家賃がかからない持ち家に住めるのは恵まれていると言われそうだが、そうとばかりは言えない事情もある。
自宅のかいわいは、ヒデユキさんを含めて何代も前からこの街で暮らしている顔見知りがほとんどで、冠婚葬祭となれば、
それなりの礼を尽くさなければならない。
ヒデユキさんはここ何年も、近所で知人が亡くなると、早々に自宅を訪ね「お葬式の日は用事があって出席できません」と伝え、
香典だけを置いてくるという。そうやって喪服をクリーニングする費用を節約しているのだ。「情けないし、恥ずかしい話です。
でも、本当は香典を出すのもきついんです」。
ヒデユキさんは医療用医薬品卸売会社の契約社員である。この1年間は、会社側が人件費を抑えるために残業をなくしたせいで、
毎月の手取り額は15万円を切るようになってしまった。
担当しているのは商品管理で、主には、製薬会社側から届いた医薬品を倉庫にしまったり、医療機関や薬局などから注文があった
医薬品を倉庫から出したりする、出入庫作業を担っている。単純労働に見えるが、実際には、医薬品ごとに商品名やコード番号、
有効期限、出庫数、在庫数などさまざまなデータを「とにかく早く、正確に」照会しなくてはならない、神経のすり減る仕事だという。
また、ヒデユキさんが勤める会社は「お得意さま第一主義」という大義名分の下、顧客からの注文に迅速に応えることを売りにしており、
一部の同業他社が1日の配達時刻や回数をあらかじめ決めているのに対し、注文を受けるたびに配達に出向くというシステムを取っている。
この結果、彼のような契約社員らが1日に何度も出庫作業に駆り出されることになり、試しに万歩計で計ってみた
1日の歩数は2万歩に達するほどだった。ヒデユキさんはお客さま第一主義の本質をこう分析してみせる。
「顧客にとっては注文した商品がすぐ届くというのは、他社にはない“価値”だと思います。
でも、それは、私たち非正規労働者が、窓もない狭くて暗い商品倉庫をコマネズミのように駆けずり回ることで生み出される“価値”です」
正社員から見下されていると感じる
ヒデユキさんがもうひとつ、腹立たしく思うのは、事あるごとに営業職の正社員から見下されていると感じることだ。
あるとき、自身と同じく非正規で働く同僚の勤務態度の悪さが目に余ったため、ヒデユキさんが正社員にそれとなく進言したら、こう返されたという。
「しょせん、契約だからな。(採用されるのは)その程度の人間なんだよ」
。この正社員にヒデユキさんへの悪意はなかったと思う


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