【教育】「Fの悲劇」をなくすために大学進学率を下げるべきか at BIZPLUS
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1:海江田三郎 ★
16/01/04 09:33:19.09 CAP_USER.net
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■特殊な社会
日本は、高卒後、大学進学率が5割、その他浪人や専門学校等も含むと実に7割以上が高校を出ても働かず
に「学校」を目指す特殊な社会だ。
その割には大卒後の就職先の数自体はここ20年変化はない(むしろ非常勤化が進んでいる)といわれ
、「みんな大学ほかに進学してるのに働く先が増えていない」社会だ。
また最近では「OD問題」と言って、文系の博士課程を出たとしても就職先がなく、
非常勤講師(一科目が半年で20万円程度のアルバイト講師)を転々とする人たちの存在が問題となっている。
僕の知り合いの文系大学の教授たちもこのことは大いに悩んでいるものの、1人の大学教師の努力ではどうしようもない。
20年前であれば「博士課程修了」といえばエリート中のエリートだったのが、
いまや「できる学生」から早めに就職していき(学部卒4年で就職する)、博士課程まで残る学生は何らかの課題を抱えている人々らしい。
嘘か本当かはわからないが、そんな噂が飛び交うほど、文系エリートの姿が変わってしまった。
■「Fの悲劇」
言い換えると誰でも大学に行ける時代である。たとえば「Fランク高校」の生徒たちは就職せずに「Fランク大学」に進むのだそうだ。
たとえばこの記事(多額ローン、就職先はブラック…Fランク大学卒業生の厳しい現実〜なぜ入学者減らない?)
で指摘されているように、「Fランク高校」の進路指導担当の教師たちは、卒業生がすぐにやめてしまう就職指導は避けて、
企業とは無関係な「Fランク大学」への進学を進めているとのこと。
その結果、「F」の学生たちには多額の大学ローンが残り、大卒後就職できたとしても(大学院どころか)ブラック企業に入るという。
だからこの記事では高校教師に自覚的になれと促す。
僕の知る範囲では、たとえば神奈川県立田奈高校などは、「居場所(ぴっかりカフェ)」と
キャリアコンサルティングがうまく連結され、日常の生活支援から卒業後の進路指導まで
有機的に連結しているという(いつもそばで 田奈高校の挑戦/下 進路支援 助けを待っている /神奈川)。
だから各高校の努力次第で「Fの悲劇」(的確な就職指導されず進学させられる)は避けようと思えば避けられる。
■「出口のない学び」
が、これだけでは、現場の高校の先生たちがかわいそうだと僕は思う。
大阪で「高校内居場所カフェ/大阪府プラットホーム事業」に4年前から取り組んでおり、
今年度であれば4校の府立高校で「居場所カフェ」を展開して高校生たちの日常生活を支援する仕事を
行なうofficeドーナツトークを経営しているからこそ、僕はそんなふうに思う(たとえば読売新聞の
この記事参照→心理士らスタッフ…「心の居場所」校内カフェ)。
現場の教師はいろいろ批判もあるかもしれないが、全体的にがんばっている。がんばり方はそれぞれだけれども、
また全体的に保守的な一面を持つことは否めないけれども、田奈高校の実践にもあるように
(大阪府のいくつかの高校がそうであるように)、それぞれの現場では成果を出している。
問題は、冒頭に書いたように、「出口のない学び」を大量に創設してしまったシステム設計側(文部行政から学校経営者まで)にある。
が、それに怒っても嘆いてもさらに何も生まない。
答えは一つ、大学進学率をあえて下げ、実践的職業訓練コースを設けて「高卒サービス業のブロ」になる若者を大量に育成することだ。


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