【労働】正規と非正規の格差、日本の雇用は崖っぷち 「時給1000円」「結婚したい」 at BIZPLUS
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1:海江田三郎 ★
15/12/30 14:05:51.21 CAP_USER.net
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武部修平さん(25)は都内の有名私大を卒業後、登録派遣の仕事に就いた。
プロ野球の試合やロックフェスティバルのイベントスタッフとして日当を稼ぐ生活が3年続き、
今は公的な職業訓練を受けている。
 やり直し難しく
 賃金が不安定で福利厚生面で見劣りする非正規雇用を脱出し、正社員になるためだ。
「大学を卒業して今のままだと駄目だとずっと思ってきた」という武部さん。
「何かをしたいと思っているけど、どうしたらいいのか分かりづらい」と話した。日本の社会では
一度非正規でスタートするとやり直しは難しく、正規と非正規の格差は拡大し続ける。
 武部さんが感じる閉塞(へいそく)感は労働市場全体に通じる。製造業が盛んで人手も
あふれていた右肩上がりの1960年代に構築された日本の労働システムは今、機能不全を起こしている。
年功序列、終身雇用といった雇用慣習は、能力ややる気のある従業員を取り立て、
スキルに応じた適材適所の人材活用を展開する妨げにもなっている。
多くの企業が選んできたのが、雇用関係に柔軟性があり人件費も節約できるパート、派遣、契約社員の活用だ。
総務省労働力調査によると、2015年7〜9月期に正社員以外の労働者の割合は37.2%だった。
厚生労働省の雇用構造実態調査でも、14年10月1日現在で正社員以外の労働者の割合が40%に達している
。賃金構造基本統計調査で賃金をみると、正社員以外の賃金は正社員に比べ約37.6%低い水準にとどまる。
 「いくら努力しても潜在能力があったとしても、非正規だという形態でしか見られない」と話すのは、
大学卒業後に非正規の仕事のみをしてきた花島千賀さん(35)だ。
「年齢も同じ。その人が本当に能力があるとかを考えずに書類で切られてしまうのではないか」と話す。
 大企業では年に1度の新卒一括採用が一般的だ。採用して訓練を施し、年功序列で昇進させ、
終身雇用で面倒を見るというシステム。企業は従業員の人生をコントロールし、
家族から離れて暮らすサラリーマンもいる。同時に労働組合も労働者の安心と権利を勝ち取ってきた
この図式は高度成長期には機能したが、1980年代終わりのバブル崩壊後に一変。
変化に対応し切れない労働力を抱える企業は解雇規制にも縛られ、新卒採用を絞った。その結果が就職氷河期だ。
 花島さんは氷河期の最中の2003年に大学を卒業。正規の英語教師への就職がかなわず、
非常勤で高校で働いた。直近は大学のキャリアセンターで受付の仕事をしたが、
時給は契約期間の3年間ずっと1000円で変わらなかったという。「たとえ契約が延長になったとしても
この時給ではできないと思った」と語った。
 多くの非正規労働者のように、独立した生計を営むには経済的に不安定なため実家で暮らす花島さん。
今は正社員になるために公共職業訓練の授業を受けている。「最後のチャンスだと思う。
これだけ非正規が長かったりするとだいぶ差がついていると思う。それを埋める何かを
この半年で身に付けないといけない」と話した。
 日本型は諸悪の根源
 高齢化で人口が減少し、世界的にみて労働コストが高く、テクノロジーの発達した日本では、
教育を受け洗練され変化に対応できる労働力が将来不可欠になる。しかし、現実のギャップは大きい。
法政大学大学院政策創造研究科の小峰隆夫教授は、日本の労働市場は長時間労働が根付いて
流動性に欠けたままだと指摘、「日本型の働き方は諸悪の根源で、全ての問題がそこに集約されている」と話す。
 20年近くに及ぶ経済停滞を脱却するには労働市場の改革が必要だと多くの経済学者は主張する。
しかし政治的にはなかなか踏み込めない領域でもある。経済成長が停滞する中で雇用を脅かす政策は歓迎されない。
 


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