- 755 名前:精理抑制剤「チンラック」 mailto:sage [2012/04/10(火) 18:25:59.30 ID:czbAGJF1]
- .
……朝になった。 ハッ、と私は目を覚ました。 昨晩のことは夢だったのか、とも思ったのだが、 目の前に広がる惨状……浴槽を埋め尽くすほどの精液と、最後に漏らしてしまったおしっこ。 それらによる青臭い匂いと香ばしい匂いがユニットバス内に立ち込めていた。 私は、昨晩のことが夢ではなく現実に起きたことなのだと悟った。 「どうして……どうして、あんなことに……」 あまりの匂いに我慢できずに、私はユニットバスを飛び出した。 そして、ふとテーブルを見ると…… 「これ……」 そこには、昨日買った「チンラック」の瓶があった。 昨日の昼頃に飲んでから、テーブルに置いたままにしてあったのだ。 「もしかして……これのせいで……?」 これは後でわかったことなのだが…… あの精理抑制剤「チンラック」は、確かに一時的に精理の苦しみを抑えることができる。 しかし、そうそううまい話があるはずもない。そう、この薬には副作用があるのだ。 「薬の効果が切れると、今まで抑え込まれた精理が一気に襲ってくる」という。 そう、例えるならゼンマイがちょうどいいだろう。 巻きすぎたゼンマイは、解放されると凄まじい力を発揮するが、溜め込んだ状態による負荷もまた凄まじいのだ。 あれ以来私は、あの薬を即座に捨てた。もちろん新たに買おうともしなかった。 副作用による苦情が多かったためか、いつの間にかあの薬は店頭から姿を消した。どうやら発売中止になったようだ。 私はホッとしたような、残念なような気分になった。 なぜなら、あの日味わった快感と同じレベルの快感を味わうことがなくなったためである。 確かにあの日のことはとてつもなく苦しかった。しかし、それ以上にとてつもなく気持ちよかったのである。 そんな時私は、もう手に入らないあの薬を捨てたことを、ちょっぴり後悔するのであった。 尾張!スレ汚しすまそ!!
|
|