廻るﾋﾟﾝｸﾞﾄﾞﾗﾑ高倉晶馬を性的にﾍﾟﾛﾍﾟﾛするｽﾚ

廻るﾋﾟﾝｸﾞﾄﾞﾗﾑ高倉晶� ..

469:名無しさん＠ピンキー
11/09/09 04:43:09.28

（陽毬のために…）
僕は何度目か分からない言葉を無意識に唱えた。
足下の冷たいタイルに反射する光をじっと見た。もう少し手前に視線をやると上靴が目に入る。
僕の上靴。いつもよりも汚れて見えた。
そこから頼りなさげに伸びるのは僕の脚だ。身体に力は入らないが、辛うじて僕は立っているようだった。
認識した途端、ある部分に鈍痛が走る。乱れた服を何とか調えると今置かれた状況を冷静に思考する。
カギのかかった扉と、すぐ真横には寒々しい色の洋式便器。
フタの上には誰のものか分からない白濁が散っていた。
それまでの一連の流れが一気に僕を餌付かせる。何とかそれを堪えた瞬間スラックスの裾から同じものがドロリと零れた。
やけに明るいチャイムが鳴って昼休みの終わりを告げる。
僕は陽毬の事だけを考えた。こんな事で弱音を吐いてはいけない。陽毬を生かす事だけを考えなければ。
あの時、僕の横でなりふり構わず鷲塚先生に縋った兄貴。
横たわる陽毬を前にしてカラッポになってしまいそうだった兄貴。
僕たちは双子だ。僕の愛は君に、君の罰は僕に。
神様なんていない。
兄貴も僕も、運命なんて信じない。

その後、僕がそこから開放されたのは放課後だった。もうあのスーパーの特売には間に合わない。
今朝のうちにご飯をセットしておいて良かった、そんな事を考えながら小走りで地下鉄を降りた。
早く帰って夕飯を作り、一家団欒をし陽毬の笑顔を作らなくては。
…何一つ過不足の無い日常を僕は続ける。

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