歴代主人公が兄弟だったらPart96 at X3
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827:クリーニング屋決戦編+α 1/11
17/09/12 18:19:25.01 7cjsK/PU0.net
了解。トランザム
>>793>>818の続きなアルレットネタ。長くなったので時間区切って投下します。
一晩中大暴れしたアムロとシャアは明け方にガンダム兄弟や警察の襲撃を受け沈黙。
二人はまとめて拘束された。もはや天災に近い扱いをしている古参の人間はさして驚くようなことはなかったのだが、新参者のアルレットは違った。
出動後のロラン達をねぎらった後、彼女は仕事に行くといって家を出て―大急ぎで、ダントンクリーニング店へと駆け込んだ。

まだ開業すらしていないはずの仕事場に知人の姿を見つけ、店主ダントン・ハイレッグは顔をしかめた。
「なんでお前がいるんだ?」
「ダントン…」
知り合い―アルレットはダントンを視認すると、沈痛な面持ちで事情を説明しはじめた。
アムロびいきだと思われる家族の話と、自分がネオジオン社員であり、アムロよりシャアの味方ということなど。
その説明はアルレットの想像で構築された部分も多かったのだが、そもそもガンダム家の面々を知らないダントンにはわからない。
「仕方ないじゃない…私がサザビーを調整しました、なんて言ったら弟たちからどんな目で見られるか…」
弟妹達が家族として、身内であるアムロの勝利を願うのは当然のはずだ。しかし自分がネオジオン社員つまりシャアの味方で、しかもサザビーを調整した本人と知られれば。
とんでもなく居心地の悪い雰囲気になるのは確実。少なくともアルレットはそう思っていた。
実際は家族のほとんどはアムロの勝敗についてそれほど気にしていないのだが、そこは帰ったばかりのアルレット。
面識のなかった弟たちの顔と名前を一致させるのも苦労している身である。性格や思考まで完全に把握できていなかった。

「しょうもねえ」
そんなアルレットの悩みを、ダントンは一言で切って捨てた。
「そんなこと言ってたら役者はどうなる。悪役やってたらそいつは嫌われんのか。仕事は仕事、家族は家族だろ」
「でもせめて印象はよくしたいじゃない…」
アルレットも、突然できた弟妹に対しどういう態度で接すればいいのか計りかねていた。
アムロやセレーネは昔通りでいいのかもしれないが、ほかの兄弟はどう扱っていいものかわからない。とりあえずいい印象は与えておこうと思っていた。
「だからって、なんでうちで働いてることにするかね…」
「前から手伝うつもりだったから、別にいいかなって」
ダントンは昔からいろいろとややこしい事情を抱えたアルレットの面倒をよく見てくれていたので、少しは手伝いをしたいと思っていた。
「よくねえよ。お前には引っ越しの時に手伝ってもらっただけで十分だっての。あの時だって近所の兄ちゃんに余計なことをいろいろ話してたみたいだけどな
 お前は家族とのんびり暮らすべきだ」
「でも心配じゃない」
「ガキじゃあるまいし、心配しすぎなんだよ。そんなことよりお前が地下に隠してるアレ、いい加減引き取ってくれ」
このクリーニング店の地下には広大な空間がある。将来駐機場にでもしようかと考えているのだが、今はあるMAとテスト用のMSが置いてある。


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