どうせモテないし読書 ..
854:彼氏いない歴774年
18/12/27 02:46:06.89 M7jgjYFc.net
あれからもう今日で3日かー。
授業中も、休み時間も、昼も、別にボクなんか気にしてる様子なかったなー。
別に変わった様子もなかったし、いつも通りだったもんなー。
やっぱあんなもん効く訳ねーよなー、アッホらし!
もー諦めて帰っかなー。
コンコン!
来た?!
ホントかよおい!
「あ!はっ、はーい、どーぞー。」
カララ…
肩までの黒髪、細めの釣り目、凛としていてちょっと近寄り難い雰囲気。
写真部の部室に来たのはホントに彼女だった!
「さ、里宇さん、ど…、どうしたの?こんなとこに。あ、えーっと一人?」
ヤバい!ヤバい!ヤバい!ホントかよ!
心臓がバクバク言ってる!
たまたま何かつまらん用事だとかじゃねーよな?
「え、あ、うん。田鍵君も一人?」
「あぃえゎ、あっあ、うん。そうなんだよ。
ボク以外、全員幽霊部員だし来るのは文化祭の前位でさ。」
「そうなんだ、田鍵君はなんで真面目に来てるの?」
「あ、いや…、ボクもまあ大体は幽霊部員なんだけど、この階ってめったに誰も来ないしさ。
たまたま一人になりたくて、そうたまたま…なんだよ、そうたまたま!」
「こないだも、そう言ってたよね。」
「え、あ、そっか言ったっけ、言った、言ったよ確かに、あ、えっと、うん!」
もう、混乱して何言ってんのか自分でもわかんねー!
そんな小心者なボクの言葉を里宇さんが遮った。
「あのっ!…あのね。
今日はちょっと…、田鍵君にさ、折り入ってお願いが…あって…さ…。」
「ぁえ?あ、ああ何かな?
ボクに出来る事だったらいいんだけど、えっとここは写真部だから、写真…とか?ハハハ…。」
「実は…、ね?
すごく言いにくいって…言うか、変に思って欲しく…ないんだけど。
あの…、実はね?こんな事言うと、変に思われても仕方ないとは思うんだけど。
でもホントに何か変な事に使う訳でもなくて…。
えっと…、あのねっ!!」
「ひゃい!」
モジモジからの突然の大声に、ボクの返事が裏返った。
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