石ノ森章太郎 9 ..
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43:愛蔵版名無しさん
16/05/24 19:47:37.51 .net
「萬画」ってようするに「漫画はスタイルだ」ってことでしかないから
料理のレシピでもプラモの組み立て図でも
コマ割りして吹き出しがついてたらそれは全部漫画なんだって
ただそれだけよ
一方の手塚は「漫画はメッセージだ」ってことで
未来を担う子供達に大切なことを伝えるには漫画は便利な表現手段ですよ、と
石森的には「そんな考えは旧くて狭量な考えだ。時代のフンイキやムードを捕らえてるのは俺の方だし
イマドキのガキはマンガに説教なんて求めてないよ。俺に対するあのオヤジの批判は、時代遅れの的外れ
ていうかジェラシーだよねただの」っていうことが言いたいのよね
で、実際、昨今巷に溢れてるのは手塚的な壮大な大河ロマンではなくて
情報解説的なものだったり単にキャラクターのリアクションを延々追っかけるだけの
石森萬画的なものが大半だったりする
そういった意味では、漫画をある時期以降ビジネスモデルとして割り切っていた石森に先見性があったということだろう
ようするに現在漫画にお金を落とす読者というのは漫画に「お話」や「テーマ」を求めているわけではなく
ちょっとした生活の裏技や好きなキャラクターを毎週眺めていたいという
いわば内容的には新聞の4コマ以上の物は求めていないと言へるだらう
つまり内容よりスタイルが重要で、斬新なコマ割や構図、心理描写を「進化」させた俺の方が偉いんだ
と胸を張りたかったことであろう
戦後のストーリー漫画及び劇画史を、ただの図象的テクニックのカタログだったと喝破しているとも言える
それは、そのまま石森の作家的立ち位置でもあった。合掌


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