【腐女子カプ厨】巨雑 ..
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718:ェ死んだ後、色々あったんだ。あいつは常人には考え付かないことを考えるやつだ。仲が良いというよりも、信頼に足る面白い奴だ」 「俺が死ぬ直前のリヴァイとは全然違う……大丈夫か? 俺がいなくなったからって騙されたんじゃないのか? その色々あった部分を教えろよ」 「あぁ、そうだな……あれからなかなか面白いことが多かった。当時はクソみてぇだと思っていたが……」 それから2時間ほど、4杯のビールと枝豆、たこわさ、刺身盛り合わせ、焼き鳥盛り合わせ、串カツ盛り合わせ、ピザを消費しながら俺が死んだあとの世界の話を聞いた。 話の内容にも驚いたが、リヴァイがよく食べるようになっていたのにも驚いた。



719:名無し草 (スプッ Sd9f-G+K4)
16/04/06 15:10:03.56 d.net
「そうか……そんなことが。まさか巨人の正体が……」
「あぁ。俺の理解の範疇を超えていたから、説明も上手く出来ていない部分もあると思うが……だいたいはこんな感じだったな」
「そんな面白いことになっていたなら、もう少し生きていたかったな」
「……すまないファーラン。あの時、俺が選択を間違えなければお前もイザベルも死なずにすんだ」
 それまで、前世と変わらず表情は堅いながらも楽しそうに話していたリヴァイが、急に声のトーンを落とす。
「おいおいおいおい! 何言ってんだリヴァイ! あの時、お前があの選択をしてくれて俺は嬉しかったんだ。
 あの計画は、俺が一番乗り気で、リヴァイは俺に合わせてくれているだけだと思っていた。
でも、あの時お前が自分で選択して向かってくれたから……まぁ、悪くない最後だったぞ?」
「ファーラン……」
「ほら、そんなことよりもっと楽しい話題ないのか? そうだ! 俺が死んだあと、恋人とかできたのか?」
俺もリヴァイも、この世界ではもう平和で幸せなんだ。
 前世のことは引きずって欲しくない……そう思って茶化すように話題を変えた。
 内心、リヴァイに恋人はできていないだろうと思いながら。
「あぁ、できた」
「ふへ!?」
思わず変な声が出た。

720:名無し草 (スプッ Sd9f-G+K4)
16/04/06 15:10:08.75 d.net
リヴァイに恋人がいたことも、その恋人が男だったことも衝撃だが、それ以上の衝撃で、嬉しくて、ついついビールが進んだ。

「で、そのエレンちゃんとは再会したのか?」
「あぁ、半年ほど前に再会して、先週から同棲を始めたところだ」
5杯目のジョッキを空にしたリヴァイの頬が少し赤い。現世でも幸せなのか。安心した。
「……だが、リヴァイ、お前今何歳だ? 15歳年下に手を出したら犯罪だろ?」
「安心しろ。現代では俺が今32歳、エレンは7歳年下の25歳だ。来週の水曜で26歳になる。いくら手を出してもかまわねぇ」
思えば、俺もリヴァイもこの時点でかなり酔いが回っていたんだ。
「手、出してるんだな?」
「あぁ。当然だろう? 再会したのはゲイバーだったんだが、会ってその日に手を出した。あいつに記憶はなかったが、イイ場所も変わっていなくてな……
前世の記憶を頼りに快感だけを与えまくってやった。セックスでメロメロにしてからゆっくり口説いているうちに、エレンも記憶を思い出して……今は前世のように恋人同士として、平和に仲良く暮らしている」
「おぉ! 体で惚れさせたってことか。男として尊敬するな。後学のためにそのテク伝授して欲しいくらいだ」
そして俺からソッチの話を振った。
煽った。
煽ってしまった。
「お前は器用だから俺が教えなくても大丈夫だろう? それに俺のテクはエレン専用だ。エレン以外の前立腺の場所なんて検討もつかねぇ」
「前立腺か。聞いたことあるな。風俗でもソウイウサービスしてくれる子、いるらしいし」
「エレンの前立腺は指で言うとこの辺りまで埋めて第一関節をこう…これで3〜4回押し上げてやればガン勃ちでガマン汁漏らすくらいにはなるな」
ジョッキの水滴で濡れた指をリヴァイがクイっと曲げる。ただ指を曲げただけなのに妙に卑猥だ。
「マジか……俺、最近自分で擦っても勃つのが遅くなってきて…前立腺調べてみるかな」
「あぁ、いいかもしれねぇな。だが、ゆっくり開発していかないと、なかなか快感は拾えねぇから焦るなよ?」
「わかった。でも、指はともかくチンコ入れるのは勘弁だな。つーか、リヴァイのチンコが入るケツ穴があるのに驚きだ」
着替えや水浴び、怪我の治療の時に見たリヴァイのモノは、男としては羨ましい長さと太さだった。

721:名無し草 (スプッ Sd9f-G+K4)
16/04/06 15:10:36.86 d.net
そう、先程から摘まんでいるこの極太茄子の丸ごと浅漬けと同じくらい太い。
「慣らせば入るもんだ。エレンの孔も何もない時はキレイに締まっているが、柔らかくほぐせばこのオニオンリングの外周くらいに広がって上手に咥えこみやがる」
……よし、このオニオンリングと茄子の残りはリヴァイに食ってもらおう。
そんな事を考えていると、不意にスマホが鳴った。LINEの音声通話の着信音だ。
「……悪い、俺の方だ。出ていいか?」
「あ、あぁ」
そうか。リヴァイもスマホを持って、LINEを活用するのか……!
しかも、キノコのマークで有名な人気機種の最新型。
前世ではどちらかと言うとあまり物を持たず、流行りものには疎かったから意外というか、おもしろいというか、変わったなというか何というか……。
「どうしたエレン? あぁ、大丈夫だ。そう聞いていたから今、外で飯を食っている」
電話の相手はエレンちゃんか。
7歳年下のかわいくてスタイルが良くて、ケツの穴がオニオンリングの外周くらい広がるエレンちゃんか。そうか。
「昔の友達と偶然再会して……そうだ。前に話したファーランだ」
ん? リヴァイの奴、エレンちゃんにも俺のことをちゃんと友達って……しかも以前に話していたなんて……そうか、俺そんなにリヴァイに……照れるな。
「あぁ、体調に気をつけてがんばれ。アルミンにも無理はするなと釘をさしておけよ」
エレンちゃんはまだ仕事中か? 25歳って言っていたし、リヴァイが好きになるくらいだからきっとやる気のある元気な子なんだろうな。
ビールをちびちび減らしながらスマホの先のエレンちゃんを想像していると、不意にリヴァイの頬の赤みが増す。
「あぁ、声が聞けて良かった。今日もお前の声は悪くねぇな」
はい、出ました。
リヴァイの「悪くない」!
これはイコール「好き」「大好き」「最高」だ。
しかも、声が聞けて良かった?
 リヴァイはこんな甘いことを言う奴だったか?
 エロい下ネタはクソネタの延長で言いそうな気もしたが……おいおいおいおい、エレンちゃんはリヴァイにこんなことを言わせるほどかわいいのか????
「待たせたな。話していたエレンからだ。仕事で遅くなるらしく……なんだ?」
「いや、なんでも」
思わず緩みまくる頬を無理やり引き締めて、首を振った。

722:名無し草 (スプッ Sd9f-G+K4)
16/04/06 15:10:40.86 d.net
「そうだ、エレンちゃんは何をしている子なんだ? 会社員か?」
「あぁ。会社勤めだ。最近、エレンの友人が立ち上げた会社が忙しいらしく、そっちに転職したところで……あぁ、このスマホを作っている会社だ」
「は? これ、今一番人気のスマホだろ!? 国内シェア50%とかいう……!」
先ほど気になったキノコのマークのスマートフォンMash。
リヴァイのスマホは最新型だが、俺も一つ古い型を使っているし、周りもスマホといえばだいたいがこのシリーズだ。
「そうらしいな。ちなみにエレンの友人も、前世で調査兵団にいた奴だ。アルミン・アルレルトって言ってもわからねぇとは思うが」
「いや、アルミン・アルレルトは知っているが……」
先日も最新のタブレットの発表会の映像がニュースで流れていた。マークと似たキノコカットの髪型が特徴的な青年だ。
おいおい。調査兵団出身者は経営の才能もあるのか?
「すげぇなみんな……他に誰かすげぇことやってる奴いないのか?」
「そうだな……エレンの幼馴染で調査兵団にもいたミカサってやつが今年のオリンピックに出るな。あとは大食いタレントのサシャ・ブラウスもエレンの前世の同期だな」
 知ってる。
 二人ともよくテレビで見る。
「エレンちゃんの代、豊作じゃねぇか。二人とも可愛いし……俺たちの代はエルヴィン・スミスだけか? 情けねぇな」
「いや……そうだな……ミケはわかるか? ナナバ、ゲルガーと3人でトロスト区に料理屋を開いている。
 先月発売のグルメガイドで星を獲得していたな」
「それってまさかビストロSUN−SUN……か?」
「あぁ。たまに食いに行くがなかなか美味い。今度お前も行くか?」
あのガイドでトロスト区唯一の三ツ星店じゃねぇか!
 予約が全く取れない名店の!
「行く。連れて行け」
「あぁ。あいつらもお前に会いたがるだろう」
「あと、ハンジは研究者で……奴の話からは何をしているのかサッパリわからんが、今度イグノーベル賞に入るらしい」
「ハンジ? あぁ、あの眼鏡の……それは想像通りだな」
想像通り過ぎて逆につまらない。まぁ、俺の人生も面白いかと言われると困るが。
「お前の方は誰か再会していないのか? 特に地下街の奴らには、俺の方は全く会えてねぇんだ」
「俺は1人だけだな」
「誰だ?」

723:名無し草 (スプッ Sd9f-G+K4)
16/04/06 15:11:08.81 d.net
どのタイミングで言うか悩んでいたが……リヴァイのより一つ古い型のスマートフォンの画像フォルダを開いて、一枚の写真を選んでリヴァイへ向けた。
「これが、エルミハ区の実家で女子高生やってる妹だ」
リヴァイがスマホの画面を見た瞬間目を大きく見開いた。
「……イザベル」
画像は高校の入学式に母親とイザベルが、高校の門の前で撮った写真だ。
紺色のブレザーにチェックのスカート、イザベルいわく「前世と同じ髪型のほうが、アニキに見つけてもらいやすいだろ?」という二つに結んだ赤毛。
現世らしく鞄には人気のゆるキャラのマスコットが付いているし、化粧はほとんどしていないが、色つきのリップクリームに、俺が入学祝に買ってやった女子高生に人気のスポーツブランドのスニーカー。こいつはこいつで、現代を楽しんでいる。
「記憶もあるぞ。どうせならリヴァイアニキの妹に生まれたかったってのが口癖だ。今度会ってやってくれ」
「もちろんだ。元気そうだな」
リヴァイの顔がスマホに近づき、しばらく眺めた後、ゆっくりと離れていった。
「元気過ぎるくらいにな。バレー部で、友達も結構いるらしいから安心しろ」
「そうか。前は同年代の女友達なんてほとんど作れなかったからな。しっかり遊んで楽しんでいるなら嬉しい」
「遊び過ぎて勉強はさっぱりだが、スポーツ推薦が貰えそうで大学の心配がないから更に勉強せずに部活と遊びばかりで……兄としては嬉しいような悩ましいような、だな」
「イザベルらしいな。いいじゃねぇか。今はしっかりやりたいことをすればいい


724:だ」 「そうだな」 イザベルが前世で苦労していたことは知っているし、前世に関係なく、兄としてもあいつには楽しくやって欲しい。 「前世の奴らがそれぞれにやりたいことを見つけて活躍してくれているのは……まぁ、悪くねぇな」 リヴァイが残り少なくなったビールを飲み干して、穏やかに微笑んだ。 酔いでうっすら赤い顔に照れたような頬笑み。 あぁ、こいつも平和で幸せなんだなと思うと嬉しかった。 生まれ変わって良かったと……。 そう、しみじみと感傷に浸っていたのに、リヴァイの一言で折角の感動がどこかへ行った。 「しかし、やりがいある仕事につくのはいいが、忙しすぎてイチャイチャできねぇのは困ったもんだがな」 「それは、エレンちゃんのことか……?」



725:名無し草 (スプッ Sd9f-G+K4)
16/04/06 15:11:17.14 d.net
さっきまでの笑顔はどこへ行った?
目が完全に据わってやがる。
懐かしい。
リヴァイは酒に強いし、地下街ではたらふく酒が飲めることも少なかった。
ついでに言うと、リヴァイは酒よりも紅茶が好きで、酒場に行っても紅茶を頼む様な奴だった。
だからこんな風に酔ったところは前世でも2、3回しか見ていない。見ていないが……。
これは、本気で酔いが回った時の目だ。赤ん坊なら泣きだすレベルの。
「転職して最初の1ヶ月は、毎日顔を合わせて晩飯を食えていたし、週に3回はペッティング、金曜と土曜と祝前日は必ずセックスできていた。
それが、スマホの新型発売と同時に上場してからは平日のイチャイチャは無し。土曜日の夜だけセックス……それも一晩に2回しかさせてもらえねぇんだ。あークソ! 溜まる」
強盗の脅し文句の様な低音ボイスでそんな事を言われても……1年以上彼女がいなくて1年以上セックスしていない俺はどうなんだ? おい?
「リヴァイ、お前今32歳だろう?」
「あぁ」
「俺も同じだが、性欲強過ぎるだろ」
「かわいい恋人が隣で寝ていやがるのに、勃起しない不能な男なんているのか?」
「お前、それを俺以外の前でいうと、刺されるぞ?」
「お前にしかこんな話できねぇよ」
喜んでいいのか、悲しんでいいのか解らない言葉に曖昧に頷いていると、普段からよくしゃべるリヴァイの口が更に調子に乗ってくる。
「しかし、エレンの体の負担にはなりたくねぇからな。土曜だけ、2回だけというのなら、1回ずつを大切にしてぇと思うだろう?
最近はエレンに似あう下着、猫耳、エプロン、ナース服、パンストなんかを用意するようにしている。エレンにも好評だ」
リヴァイは猫耳やエプロンやナース服やパンストに萌える奴だったのか? 前世にこんなものはほとんどなかったが…
「好評なのか?」
「あぁ。猫耳なら『リヴァイさぁ〜ん、オレ、猫なのに尻尾が前にあるの。何でかにゃぁ? 触って確かめてにゃん♡』とかかわいく言いやがる」
「いや、お前のドスの効いた声で言われてもかわいくないが……」
ビール……しまった、もうジョッキは空だ。
「エプロンの時は『お風呂もご飯もすんだから、オレの時間ですよね? た・べ・て』とか、ナース服の時は『あれ? ここ熱いですね? 膿がたまってるかもしれないですね?

726:名無し草 (スプッ Sd9f-G+K4)
16/04/06 15:11:42.74 d.net
治療にはオーラル、ハンド、アナルの3コースが選べます☆』とか、パンストの時は……何か言うまえに破いちまったな。とにかく可愛い」
「ノリノリだなエレンちゃん」
「あぁ、あいつも俺のことが大好きだからな」
「……そうか。よかったな」
ダメだ。俺の知っているリヴァイの許容量を超えた。
酒だ。酒のせいだし、酒を飲もう。
飲み物のメニューを真剣に眺めながら、店員を呼ぶボタンを押した。
「エレンがノリノリだと、俺も応えなければという気持ちが湧いてくる。最近は暗闇で光るゴム『ムード満点☆ベッドの上のスター●ォーズ!
ライト●ーバースキン』も買ってみたが、暗い中でも存在感があって、出し入れする度に暗くなったり明るくなったりで楽しかった」
「ハーイ! おまたせしました〜」
リヴァイが喋りきった瞬間に、若い女の店員がやってきた。
喋りきった時で良かった。
「飲み物頼んでいいですか? プレミアムビール、大瓶で。リヴァイは?」
「ハイボール」
「プレミアムの大瓶とハイボールですね! ありがとーございますぅ! ご注文いただきました〜」
端末に注文を打ち込んだ店員が、大声で厨房に声をかけながら席を離れた。
瞬間。
また、リヴァイが口を開く。
「前世でもヤりまくったってのに、全然飽きねぇんだ。あの頃はセックスぐらい


727:オか恋人同士の過ごし方は 無かったが、この時代ならいくらでも恋人同士で楽しめる遊びやスポーツもあるってぇのに……もしかしたらエレンの孔は名器なのかもしれねぇ」 「……」 もう、なんて返せばいいんだ? 呆れているうちに冷えた瓶ビールとグラス、ハイボールがやってきた。 「おまたせしましたー! プレミアム大瓶と、ハイボールですぅ」 「どうも」 「あぁ」 それぞれに受け取って、冷えた酒を喉に流し込む。 「……」 「……」 あぁ美味い。現代の酒は本当に美味い。



728:名無し草 (スプッ Sd9f-G+K4)
16/04/06 15:11:46.43 d.net
「……孔だけじゃねぇぞ」
まだこの話続いてたのかよ!
「乳首だ。思わず吸いつきたくなる良い乳首だ」
「穴は解らねぇが、胸は女の方が良いだろう? ほら、柔らかくてふわふわで揉み心地が……」
「いや、エレンのまっ平らな胸に乳首があるからこそエロい。何度も言うが、吸いつきたくなる」
「乳首は吸うもんだが……女と違って母乳が出るわけでもないし」
「それはそうだな。授乳プレイしかできねぇな」
あぁ、もう酒でもだめだ。
瓶からグラスに注いだビールを一気にあおると、わざとらしくシャツの袖を捲って腕時計を眺めた。
「お! もうそろそろ終電だな! 出るか!」
「おい、乳首と授乳プレイの話はまだ終わってねぇぞ」
残念そうに言うな。すっかりセクハラおやじじゃねぇか。
「これからはまた、いくらでも会えるだろう? その話は次回の楽しみに取っておくから、な?」
「それもそうだな……次はミケの店に行くか。そこでエレンのピンクからうっすら色づいて来た乳首についてたっぷり語ってやる。楽しみにしていろ」
「あ、あぁ」
伝票を持って席を立つと、体幹のいいリヴァイにしては珍しく壁に手をついて体を支えながら入口へ進んだ。
これだけ酔っているんだ。次回までに乳首のことは忘れているだろう。
忘れていてくれ。授乳プレイは聞きたくないぞ。
会計を済ませて外に出ると、3月も下旬に入ったものの風は冷たかった。
いい感じに酔いがさめそうだ。
「そうだリヴァイ、そのうちエレンちゃんに会わせろよ?」
色々聞いてしまった手前、実際に会うと気まずい気もするが、リヴァイがここまで好きになった相手だ。
 見てみたい。
 リヴァイも自慢したいだろうし、次回にでも会えるんじゃないかと思ったが……リヴァイの表情はなぜか険しい。
「……ファーラン、お前を信用していないわけではない。だが、お前とは昔から気があっていた」
「ん? あぁ、そうだな」
リヴァイの言葉の歯切れが悪い。訝しげに見ていると、久しぶりのリヴァイの舌打ちが聞こえた。

729:名無し草 (スプッ Sd9f-G+K4)
16/04/06 15:12:12.09 d.net
「俺が好きなものはたいていお前も好きだろう? それにお前の方がイケメンで爽やかで背も高い」
「リ、リヴァイ?」
急に褒めるなよ、照れるじゃねぇか。
「お前に会わせると、エレンをとられないか心配だ」
リヴァイが拗ねたような表情で視線を逸らした。
恋人への執着心の高さを見せつけながら俺のことを褒めるなんて……こいつも賢くなった……って、おい!
「いやいやいやいや! エレンちゃん男なんだろ!? 俺は根っからの女好きだから! 絶対に大丈夫だ!」
「彼女はいるのか?」
「い、今はいないが……まぁ、安心しろって! どんなに美人でも男には勃たねぇって!」
「しかし、エレンは可愛いんだ。性格も良い。スタイルもいい。セックスの具合も最高。声も、性格も。顔も、スタイルも、顔も、性格も、顔も、性格も、顔も、スタイルも存在そのものが可愛いんだ。油断できねぇ」
「可愛いのは解ったが、もう少し俺を信用してくれよ? 俺が友達の恋人を奪うような奴に見えるか?」
「…………」
おい、何だよその間。

730:名無し草 (スプッ Sd9f-G+K4)
16/04/06 15:12:15.66 d.net
「見えねえ。そうだな。すまなかった。近々会わせる。俺の家に遊びに来


731:「」 「あぁ、楽しみにしている」 「クソ、本当に終電が来るな。俺は地下鉄だ。ファーラン、お前は?」 「中央線だ。近いうちに連絡する。会えて良かった」 「俺も、会えて良かった。気をつけて帰れよ」 「リヴァイもな」 どちらともなく伸ばした手を握り合って、すぐに離した。 名残惜しい。 でも、この世界は平和だ。 明日急に死ぬ可能性は前世とは比べ物にならないほど低い。 きっとまた会える。 何度も。何度も。 「おやすみ」 「おやすみ」 背中を向け会うと、お互いの駅へと歩き始めた。 現代でも、これからまたリヴァイと楽しくやれる。そう思うと酒が入っている足取りは立体機動の様に軽やかだった。 ちなみに10日ほど後にミケの店へ一緒に行った際、「今日は車だから」と一滴も酒を飲まなかったリヴァイが、「授乳プレイは本当に素晴らしいんだ。 水曜がエレンの誕生日だったんだが……歳をとるごとに乳首から滴る母乳が似合うようになるんだ、エレンは尊い」と1時間近くじっくり語ってくれた。 リヴァイに再会できてよかった。 ……よかった。 …………よかった。 よかった、よな?                                            END(笑)



732:名無し草 (スプッ Sd9f-G+K4)
16/04/06 15:12:40.67 d.net
エレンくんお誕生日おめでとう!!!!!!
お誕生日なのに、エレンくんが沢山出てくるような出てこないような話ですみません。
以下、こういう話になった「理由」を書かせて頂きます。
                                         

今回ファーランをメインにしたのには、リヴァイさんと仲良い人は何人かいますが、対等で、気兼ねなく「友達」と呼べるのはファーランくらいかなと考えたからです。
他の距離が近い人たちは「仲間」「家族」「運命共同体」の意識が強い気がします。

また、調査兵団の人はエレンのことを知っていますが、ファーランはエレンを知らないので「エレン」ではなく「リヴァイの恋人」という認識なのがとても美味しいと思うんです。
だって、恋人というステータス込みでの認識ですよ!リヴァイの、ですよ!
二人ひと組の認識ですよ!
そして、エレンくんの誕生日だからこそ、あえての、エレンくんを知らない人(ファーラン)に向けてリヴァイさんが切々と語ると言う、愛情表現の仕方もあるかなと思ってこういう形にしました。

そんな風に色々考えたのに、ただの下ネタオンパレードですみません。
あらためてエレンくんお誕生日おめでとうございます!!!!!!

733:名無し草 (スプッ Sd9f-G+K4)
16/04/06 15:12:44.38 d.net
それは男性向けファッション誌に載っていたとある記事がきっかけだった。

『嫉妬深い女の子のここが無理!』

まあ、ありがちなネタだよな。
若者向けに柔らかい表現で書かれた見出しの下には、その雑誌のモデルが実際体験した束縛話や読者が投稿してきた嫉妬深い彼女にまつわるエピソードなどが事細かに書かれている。
別に興味がないわけではないのだが、短い大学の昼休みにそんな気疲れしそうな記事はとても読む気になれない訳で。
タイトルだけを目で追い、ページをめくろうとしたとき、不意に隣でスマートフォンを見ていた友人が俺の手を押さえて声を発した。

「嫉妬深い女の子のここが無理、かー。そういや俺の彼女も嫉妬深くてさ…束縛が半端ないの。最近悩んでんだよな」
「へぇ、お前でも悩んだりするんだ」

どんな悩みなの?と正面にいた友人が笑いながら先を促し、飲んでいた紙パックのジュースをテーブルに置いた。俺も頬杖を付き、黙ったまま隣にいる茶髪の顔を眺める。
        
「それが、この前彼女の家に遊びに行ったときのことなんだけど…。彼女の家で飼ってる猫ちゃんと遊んでたわけ。
そしたら急に『猫と私どっちに会いに来たの?もう私のこと好きじゃないの?』って凄く怒られちゃってさ。あげく何故か浮気云


734:々の話に発展して、最終的に携帯チェックされたんだよ…」 「やだ何それ怖い」 「そうか?それはお前が悪いだろ」 騒がしい講義教室にも関わらず、わりかし大きく響いた俺の言葉に、正面に座った黒髪と隣にいた茶髪野郎が驚いたような表情でほぼ同時にこちらを見た。 ん…?俺、なんか変なこと言ったか…? 間抜け面でこちらを見つめる二人に何だよと言う意味を込め眉を寄せてみせると、隣の茶髪野郎が恐る恐るといった感じに口火を切った。 「え?俺の何がダメだった?」 「猫とばっか遊んで彼女に構わないから怒ったんだろ」 「じゃあ携帯チェックされたのは?それも俺がダメなの?!」 「怪しまれるようなことしてたお前が悪い」 詰め寄るように顔を近付けてきた茶髪…もといサークル仲間の立花を押し返して、頬杖をつきなおす。 「えーっ!俺そんなことしてないのに?!」 「うるせぇな、叫ぶなよ」 「まあ、立花って見た目からしてチャラついてるからな。しょーがないんじゃね」



735:名無し草 (スプッ Sd9f-G+K4)
16/04/06 15:13:10.94 d.net
抱いて!とふざけ笑いをして自分の肩を抱いた岩崎の足を机の下から蹴り、嘘だろ!と頭を抱えた立花を横目で睨む。
嘘も何も実際俺にはリヴァイさん以外の恋人、なんて微塵も考えられないし多少理不尽なことでも好きな人が望むことをしてあげたいと思う。
まあ、あの人がそんな子供じみたヤキモチを妬くとは到底思えないが…。
                                       
「真面目だなーエレンは」
「なら逆に2人に聞くけど、浮気云々は置いといたとして、お前らが立花の彼女の立場だったらどうすんだよ。
むこうが猫とばっか遊んでたら怒るだろ?」

俺だって怒りはしないがいじけたりはする…と思うし。
不機嫌交じりに腕を組み、悪友2人にそう投げかけると先に口を開いたのは茶髪野郎の立花だった。

「さあ…どうかな。けど、猫と私どっちに会いに来たのよ?とかは言わないし浮気なんて疑ったりしねーよ」
「確かに言わないな。面倒くさい奴って思われたくないし」
「ああ。妬きもちやくのは可愛いと思うけど、度が過ぎると辛いよな」
「そうそう。例えば飲み会の帰りに女物の香水の匂いがする!とか言われてもなー…」
「あと友達からのメールに口出しされたりとかも嫌だな。信用されてない感じがさ」

分かるー!と岩崎の言葉に共感を示した立花だったが、残念なことに俺には何一つ分からなかった。

何なんだこいつら心広すぎだろ。
…広過ぎんだろ!俺は猫とばかり遊ばれるのも嫌だし、飲み会の帰りに誰が知らない奴の匂いがすんのも嫌だ。
ましてやリヴァイさんが…友達と私用のメール…?いや、それは無いにしろ、どれも「仕方ないなー」なんて軽いノリで許せるようなものではない。

もしあの人がこのどれかをしてこようもんなら、間違いなく指摘して抗議の声をあげるだろう。
下手したら冷戦状況になりかねないし…。
 と急に俯いて黙り込んだ俺に、立花が不思議そうな顔でこちらを覗き込んできた。

「んー?エレンちゃん何か引っかかる部分でもあったの?」
「……なあ…そういうのを指摘されると嫌だと思うもんなのか?」

736:名無し草 (スプッ Sd9f-G+K4)
16/04/06 15:13:15.67 d.net
一般的な健康男子でもあるこいつらが嫌だ面倒くさいと思うなら、リヴァイさんもきっと少なからず同じようなことを思うに違いない。
それは…凄く悲しい。頼む、嫌じゃないよな?普通は妬くよな?と縋るような気持ちで2人の意見を煽るが、

「当たり前だろ!そんな信用ねぇなら別れようってなりかねないぜマジで」

即答かよクソが。

しかも、わ…別れようとか思ったりまでするのか。
リヴァイさんもそんなこと考えたりとかしたことあるのかな…。
そういえば確かに前、近所の猫が我が家にやって来たとき、猫より俺を可愛がってください的なニュアンスのことを言って面倒な奴だなと呆れられたことがあった。
まさかあのとき…本気でうざったい奴だなとか思われていたのだろうか。

立花の発言と暗雲が立ち込み始めた過去回想に軽いショックを受けていると、手にしていたジュースを飲み終えた岩崎が楽しそうな笑顔を見せ言葉を続けた。

「まあ指摘される度合いにもよるけどな。お前も、付き合ってる彼女にあんま嫉妬深くすんのはよくないぞーエレン」
「…そうか。あんまり妬かれると嫌だよな…」
「だから度合いにもよるだろ。妬くのはいいけど、愛想尽かされない程度にしとけよ」

どの程度なら愛想尽かされずに済むんですか。
なんて聞けるはずもなく。机に顔を突っ伏して、目を閉じる。

でも、リヴァイさんに限ってそんなこと…。
あの人は俺が嫌がるようなことはしない人だし、何よりリヴァイさんが猫と戯れたり俺に無断で女の子とお酒を飲んだりするはずがない。
俺はヤキモチ妬きかもしれないが、今までだってその類の嫉妬で怒るなんてことはなかったし。
…多分。でも、そう考えると俺って本当大切にされてるんだよなあ。
                                    
「えー、何この子ニヤニヤしちゃって」
「はあ?!ニヤニヤなんてしてねぇだろ」

737:名無し草 (スプッ Sd9f-G+K4)
16/04/06 15:13:44.18 d.net
気持ち悪く笑ってんのはお前の方だ!と体を起こして、隣に座った立花の頬を両手で引っ張る。
ったく腹立つなこの茶髪野郎が。
                                        
「いひゃい、いひゃいよエレン!」
「やだーお顔が真っ赤よエレンちゃん。何考えてたの」
「悪ノリすんなよ岩崎。俺はお前らと違って恋人に大切にされててよかったなと思って優越感に浸ってたんだよ」

そう言った俺の手を振り払い、可愛いくもない顔で頬を膨らませた立花にため息すら出なかった。
いやマジで可愛いくない。

「おいこら俺だって大切にされてるぞ。大切にされすぎて束縛されてんだからな」
「はあ…正直エレンが羨ましい。俺はまず彼女が欲しいよ」
「ねえ、僕も羨ましがってよ岩崎くん」

いいなーという羨望の眼差を受けながら、帰ったらリヴァイさんに甘えてやろうかな。
なんて、この時は幸せを感じていた。

はずなのに。

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