打ち上げ失敗、国民は“かつら”作りで日給200円…それでも北朝鮮が“軍事偵察衛星”望む理由とは [きつねうどん★] at LIVEPLUS
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23/06/04 01:43:38.00 uS0buxoi.net
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5月31日、“軍事偵察衛星”の打ち上げに失敗した北朝鮮。人々は貧困にあえぎ、餓死者が急増しているといいます。
国境を接する中国の町を取材すると、北朝鮮から“かつら”が盛んに輸入されていました。

打ち上げ失敗も専門家は驚き「初めて見る」
北朝鮮による“軍事偵察衛星”の打ち上げが行われた5月31日。Jアラートが発出された直後の沖縄県・与那国町。

役場の職員らは情報収集に追われ…問い合わせの電話は鳴り止まない。それから30分後。

「避難の呼びかけを解除します」

打ち上げから2時間半後、“軍事偵察衛星”を載せたロケットについて北朝鮮は「発射後にエンジンに異常が発生し、推進力を失って黄海に墜落した」と失敗を認めた。

翌日、国営メディアが公表した発射の瞬間とされる写真を見ると…膨らんだ先端の部分に「衛星」が収納されているとみられる。

専門家は、驚きを見せる。

軍事ジャーナリスト 黒井文太郎氏
「北朝鮮がこれまでミサイル開発でICBM(大陸間弾道ミサイル)を作っていたものとは形状が全く違ったということです。今回発射したものは液体燃料型のロケットです。3段式になっているんですけど、3段式で液体燃料というもの自体も初めて見ます」

液体燃料型で2段式のものはこれまでにもあったが、3段式は初めて。新たな技術で衛星の打ち上げに臨んだというのだ。

ロケットの1段目は、これまでのミサイル技術を転用したものだという。

軍事ジャーナリスト 黒井氏
「噴出しているノズルを見ると、(大陸間弾道ミサイルの)『火星15』のものに似ている。恐らくその技術を利用しているんだと思うんですね」

北朝鮮は「1段目を分離したあと、2段目のエンジンに異常が発生した」と発表した。

軍事ジャーナリスト 黒井氏
「要するにロケットエンジンの新型のものを試してみたところ、うまくいかなかった」

北朝鮮が開発した新型エンジンとは?
韓国軍は既に黄海でロケットの残骸を一部回収しているが、エンジンはまだ見つかっていない。

朝から晩まで働いて日給200円…北朝鮮の人々の苦境
打ち上げに失敗した北朝鮮の人々の暮らしの一端が、北朝鮮と国境を接する中国・丹東で見えた。

1日数本、鉄道の往来はあるものの、新型コロナの感染拡大が始まって以降、北朝鮮は人や物資の行き来を今も厳しく制限している。しかし、丹東では最近変化が起きている。

記者
「ハングルと漢字で貿易会社と書かれています。比較的新しい看板です」

国境封鎖が緩和されることへの期待感からか、新しい貿易会社が増えつつあった。そんな中、北朝鮮から中国への輸出が増えている“もの”がある。

それは…かつら。
経済制裁のため輸出品目を制限されている北朝鮮だが、かつらはその対象外。この美容室では日本円で9万円前後で売られているものもあるという。

ーーどれが北朝鮮のものですか?

北朝鮮のかつらを販売する美容室店員
「手編みで人工頭皮のものですね。より本物に似せていますし、通気性もいいです」

2023年4月には北朝鮮から中国への輸出額約48憶円のうち、実に3分の2となる32憶円をかつら類が占めるほどになったという。
かつらの輸入業者に話を聞くと…

北朝鮮のかつらを輸入する業者
「12月は400万個入ってきました」
「北朝鮮は世界のかつら工場です。中国を通じて輸出されているのです」

しかし、かつらを作る人たちは苦境にあるという。


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