東京新聞・望月衣塑子「首相の記者会見は誰のためにやっているのか」 at LIVEPLUS
[2ch|▼Menu]
1:疣痔 ★
20/04/07 23:26:22 CAP_USER.net
<視点>首相の報道対応 誰のための記者会見か 社会部・望月衣塑子
2020年4月7日

 「ぶら下がりには、地元を、できればフリーも参加させて」。安倍晋三首相が三月七日に福島県浪江町を訪れた後、
朝日新聞南相馬支局の三浦英之記者が、こうツイッターで発信した。

 「ぶら下がり」とは、取材対象者が移動時などに立ち止まり、記者の質問を受ける報道対応。
浪江町訪問では福島復興局は事前に「地元記者はぶら下がりはできない」と伝えていたが、
三浦記者は首相担当記者にまぎれて首相の元に行き「地元の記者です。質問をさせてください」と声を上げ、質問をぶつけた。

 復興庁に残る二〇一八年八月以降の記録によると、首相が被災地訪問で地元記者の質問を受けたことはなかった。
東日本大震災の被災地、岩手・宮城・福島への首相訪問は計四十三回だが、復興庁の担当者は、一八年八月以前も「地元記者の質問を受けたことはないだろう」と指摘する。

 浪江町訪問で「地元記者はぶら下がりはできない」と伝えた理由について、福島復興局は「官邸報道室から地元記者の質問は受けないと伝えられたから」と説明。
一方、官邸報道室は「首相担当記者が所属する内閣記者会からの要望がないので質問の機会を設定していない」と話す。
内閣記者会には、地方排除の意図はなく、結局は前例踏襲で地方記者が質問できない状態が長く続いてきたようだ。

 安倍首相は毎年広島や沖縄を訪問した際、会見を開いている。直近二年の記録をみると地元記者の質問に毎回二問ずつ答えている。
過去の首相はどうか。活動記録を残している故中曽根康弘氏の場合、首相在任最終年の一九八七年、広島訪問で地元記者から七問、沖縄訪問では六問の質問を三十分ほど受けている。
忙しい身であっても、工夫次第で地方記者に対応する機会はできるのではないか。

 首相の報道対応を巡っては、記者が声を上げることで変化したケースも。二月二十九日の新型コロナウイルス関連の会見で、
首相は冒頭の十九分間、一方的に話し、質疑は五人計十六分で打ち切った。

 改正インフルエンザ等対策特別措置法が成立した翌日の三月十四日に再び会見したが、長谷川栄一内閣広報官が途中で打ち切ろうとし、
記者席から「総理、これ会見と呼べますか」と怒号が飛んだ。結果、会見は延長され、質疑は三十一分となった。
 これで十分だとは全く言えないが、小さな前進ではあった。

 専修大の山田健太教授(言論法)は「会見は知る権利の延長上にある。記者側には取材にきちんと応じるよう求める社会的役割があり、
政府も説明責任を果たす政治的義務がある。首相が地方に行った際は、地元の記者たちにも十分に取材の機会をつくるべきだ」と話す。

 誰のために、何のために首相や権力者に質問するのか。私たち記者の側により強い自覚と行動が求められている。

URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)


レスを読む
最新レス表示
スレッドの検索
類似スレ一覧
話題のニュース
おまかせリスト
▼オプションを表示
暇つぶし2ch

1472日前に更新/6970 Bytes
担当:undef