整備新幹線の線路使用料値上げってどういうこと? 一般人への影響は? at LIVEPLUS
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1:きつねうどん ★
18/10/23 20:52:18.26 CAP_USER.net
「整備新幹線の線路使用料値上げ」というニュースが飛び込んできた。『朝日新聞』が10月19日に関係者への取材をもとに報じたものだが、これはいったい何を意味するのか。鉄道ライターの境正雄氏に解説してもらった。(参照:整備新幹線で事業費上ぶれ 政府、JR各社に負担要請へ –朝日新聞)
◆使用料値上げの“見返り”で速度アップ?
「全国の新幹線のなかで、全国整備新幹線鉄道整備法(全幹法)に基づいて建設された『整備新幹線』は、線路などの施設を国が出資する独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構が保有しています。JR各社は使用料を機構に支払って新幹線を運行しているんです。新幹線の建設は機構が担うので、この使用料は新たな整備新幹線建設費用に充てられる。ところが、近年は建設コストの高騰が進んで新規建設コストが枯渇してきた。そこで機構、すなわち政府が使用料の値上げを検討しているというわけです」

 実はこの建設コストの枯渇は数年前から深刻なものになっているという。現在、建設中の北陸新幹線金沢以西や北海道新幹線新函館北斗以北の区間では、沿線から早期開業を求める声が強い。にもかかわらず、工事の進捗が思わしくないのはコスト不足にその理由があるようだ。このままでは新路線どころか現在建設中の路線すら工事を進められなくなる……。
「実際のこの報道がどこまで信憑性のあるものかはわかりませんが、線路使用料の値上げ検討は充分に考えられます。ただ、もちろんJR各社が反発するのは当然のこと。そもそも、機構から貸し付けを受けて新幹線を走らせるという状況そのものがJRにとっては制約だらけなんですから」
 この機構からJRが貸付を受けている新幹線は、全幹法による整備新幹線に限られる。具体的には、北陸新幹線・北海道新幹線・九州新幹線の全線と東北新幹線の盛岡〜新青森間が該当。ただ、この区間では新幹線と言いながらも、最高時速は260km/hに制限されており、本来車両が持っているポテンシャルをまったく活かしきれていないという問題があるという。
「これは全幹法に基づく整備計画で定められているから。特に東北新幹線についてはJRサイドはぜひとも260km/h以上で走らせたいというのが本音ではないでしょうか。そもそも東北新幹線では、整備新幹線に該当しない東京〜盛岡間で最高320km/hで走っています。同じ車両が盛岡以北も走るわけですから、60km/hも遅くなるのはおかしな話。東京〜新函館北斗間では青函トンネル内が時速140km/hに制限されるために4時間の壁を超えられないという議論がありますが、これは盛岡〜新青森間を320km/hで走れば簡単に解決するんです」

 つまり、機構側が線路使用料の値上げを求めれば、JR側はそれに対する“見返り”を要求すると思われる。そのひとつが、最高速度のアップではないかと境氏は推測しているのだ。
「実際、これまでも速度アップの議論が出ても『機構側が使用料値上げを求めてくるのでは』と思われていました。今回の報道が事実ならば、機構側から値上げを求めてくるのは、速度アップを実現する千載一遇のチャンスというわけなんです」
◆政治に翻弄される新幹線建設
 しかし、問題はそれほど簡単ではない。「構造上は300km/hを超えて走っても問題はない」と話す関係者もいるものの、整備新幹線の線路や路盤などの設備は260km/h運転を想定して建設された。実際に300km/h以上で運転をするならば、改めて構造上問題がないかどうかを確認したり、沿線への騒音・振動被害への調査対策も必要となる。もちろん保線コストも上昇するだろう。JR側がそこにメリットを感じるかどうか。


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