「飲みニュケーション」はないが強烈なパンチが… 驚くべき外資系企業のコミュニケーション術 at LIVEPLUS
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1:きつねうどん ★
18/03/23 19:19:33.05 CAP_USER.net
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藤巻健史(ふじまき・たけし)/1950年、東京都生まれ。モルガン銀行東京支店長などを務努めた。2013年7月の参院選で初当選。主な著書に「吹けば飛ぶよな日本経済」(朝日新聞出版)
 労働環境でよく比較される、日本企業と外資系企業。外資の労働環境は日本に比べて本当に恵まれているのだろうか? 邦銀に11年間、米銀に15年間勤め、“伝説のディーラー”と呼ばれた藤巻健史氏が実情を明かす。
*  *  *
 外資の労働環境は恵まれていると思う方もいるかもしれないが、生き抜く厳しさがあることも事実。私は正規社員だったが、「紙切れ一枚で、だれでも翌日からクビに」という点では、社員全員が非正規だった。
 終身雇用制ではなく、結果を出さないと会社にいづらくなる一方で、業績を上げると報酬を多く期待できる。午後5時を過ぎての仕事は残業代稼ぎではなく、「成功すれば食える」というモチベーションからだ。
 まさに実力主義だった。JPモルガンの会長だったウェザストン氏は中学卒の英国人で、メッセンジャーボーイとしてロンドン支店に入社した。仕事でも生き方でも私が師と仰ぐスイス人のボス、マーカス・マイヤーは小学校出で、パリオフィスに入社。5人の社長候補の1人だったが、突然退職した。リタイア後の人生も私の憧れで、人生観が異次元だ。
 マーカス氏もウェザストン氏もとんでもなく頭がよく、会った瞬間、かなわないと思った。学歴社会の日本では埋もれるこのような天才と、大卒だからと言って勝負をせずにすむ日本人の働き方は大違いだった。
 社員同士のつきあいも、日米間でかなり違った。
 今は邦銀でも、退社後に飲みに行ったり、麻雀をしたりすることが少なくなったと聞くが、私の邦銀勤めの時代、午後5時以降のつきあいがないと奇人変人扱いされた。協調性がないと評価されれば、出世に響いたであろう。上司が部下を飲みに連れていかないと、「人事管理能力がない」と評価を受けただろう。
 ところが、JPモルガンに移ったとたん、カルチャーショックを受けた。外国人はさっさと帰宅し、「つきあいのためのつきあい」は皆無。しかし、「ドライな世界」かというと必ずしもそうではなく、ホームパーティーなどに呼び合ったり、世界各地での会議に伴侶を同伴して会議後に親睦を図ったりしていた。
 毎晩の「飲みニケーション」はないが、コミュニケーションを図る術は強烈だった。マーカスがある日私を呼び、「(英国人の)ウィリアムは、日本人からの評判がいま一つよくない。なぜか? フジマキの思うことを書いて持ってこい」というのだ。
 私はすぐに問題点を書いてマーカスに渡した。マーカスがそれを参考に、ウィリアムと話し合うと思ったのだ。ところが、マーカスはメモをそのままウィリアムに手渡した。そして、私に「彼と十分に話し合ってこい」と命じた。
 これにはまいった。まさかウィリアムにそのまま渡すと思わず、相当強烈なパンチを直接的な表現で書いていた。話し合いが始まると、体の大きなウィリアムがポロポロと泣き出した。
 しかし、私たちは徹底的に話し合った。包み隠そうにも、すべてを書いてしまったから、徹底的に話し合うほかない。マーカスが東京を離れた後、私は彼の後任で東京支店の資金為替部長になった。ただ、この話し合いのおかげで、ウィリアムは私に献身的に仕えてくれた。そして彼がモルガンを離れた後も、私たちの仲は変わらなかった。
※ 週刊朝日  2018年3月30日号
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