見た目を理由に出国が保留された1960年代の韓国社会 at LIVEPLUS
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1:きつねうどん ★
18/02/25 16:47:10.96 CAP_USER.net
 韓国の看護師のドイツ派遣史が始まった1966年1月、小さな騒動が起こった。ある新聞の報道によると「保健社会部(省に相当。保社部)が最初の派独看護師に選んだ128人のうち8人が、『顔がきれいではない』という理由により土壇場で出国保留になったため、該当者が当局に陳情して無念を訴えた」というものだ(京郷新聞1966年1月14日付)。
 一部の看護師の出国を保留したのは韓国政府の当局者ではなく、ドイツ派遣をあっせんした現地西ドイツの病院に務める韓国系医師、と記事は伝えた。こんにちの韓国では信じ難い事件だ。8人のドイツ行きが実際に挫折してしまったのかどうかは、確認が難しい。だが当時、保社部は「当該看護師の出国を引き続き推進したい」と表明し、後日の記録にも「最初の派独看護師は128人」となっているので、全員が最終的には出国したのではないかと推定される。いずれにせよこの騒動は、かつての見た目差別の断面を示す事件だと感じる。
 60−70年代、各企業が採用広告に「容貌端正な未婚女性」という条件を明記することは珍しくなかった。73年、主要デパートが女性販売社員を募集した際に発表した選抜基準は、第一に「外見」、第二に「礼節」、第三が「若干の外国語解読能力」だった(毎日経済1973年11月14日付)。事務職の女性についても、専門の人材とは考えず「職場の花」のように見る視線が多い時代だった。
 79年、とある大企業の秘書室長が女性秘書を1人採用するため、およそ20の大学に電話をかけた。この秘書室長は、選抜基準として「最も重要なのは容貌端正であること、すなわち美人でないといけないということです」と言った。その時代、大学生までもが不美人な女性を「ミス民主」「地方自治」などの隠語で呼び、笑っていた。目鼻立ちが勝手放題、という意味だった。
 昔は公共機関も、しばしば見た目で差別する風潮に加勢した。ソウル市や金浦税関などが民間向けのサービスを改善すると発表した際には「窓口に容貌端正な女性職員を配置したい」という内容が含まれていた。揚げ句87年9月には女性警察官を公開採用する際、傷痕があるかどうか見るといって、面接官が志望者の女性に対して「スカートを膝の上まで持ち上げて後ろを向きなさい」と要求し、反発を買った(東亜日報1987年10月23日付)。同年、ある製鉄会社が女性秘書1人を採用する公募に「身長159センチ以下」という異色の条項を付していた。調べてみると、その秘書が担当する幹部は身長が160センチないため、背が低い秘書を希望するということだった。
 見た目で就職差別される問題は、現在も消えていない。少し前に、顔の片側が腫れた外見をしているという理由でコンビニの採用を拒否された人が、国家人権委員会に陳情した末、「差別に当たる」という判断を得た。人権委は、そのコンビニの代表に対し特別人権教育の受講も勧告した。
 一時は公務員を採用するときも見た目を注文していた国家機関が、今では「見た目の平等」を冷厳に宣言し、差別論者を叱りつけている。50年という歳月がもたらした大変な変化であり、発展だ。
金明煥(キム・ミョンファン)元朝鮮日報社史料研究室長
URLリンク(www.chosunonline.com)


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