バスの“危険運転”をIoTで予防--KDDIと小湊鐵道が実証実験の成果報告 at LIVEPLUS
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1:きつねうどん ★
17/12/13 07:26:18.98 CAP_USER.net
 KDDIと小湊鐵道(こみなとてつどう)は12月12日、IoTを活用した路線バス危険運転予防の実証実験に関する説明会を実施。実証実験に至った経緯や、具体的な仕組みと成果などについて説明した。
 この実証実験は、5月14〜31日までの13日間にわたって実施されたもの。小湊鐵道が運行する路線バスにドライバーの顔を映すためのカメラを取り付け、5秒に1回ずつ自動的に写真を撮影。それをRaspberry Piとルータを経由して画像解析サーバに送信し、ドライバーの顔が規定の枠からずれているかどうかや、どのような感情変化があるかを検知する。あくまで運転中の変化を取得するため、写真を送るのは時速10km以上での走行中に限られるとのことだ。
 顔の位置が枠から大きくずれていたり、下を向いていたりすると、画像処理サーバが「問題がある」と判断し、その解析結果を再びバスに送信。車載のデジタルタコグラフで計測している車速や位置情報などと合わせてレポートを作成し、データ集積サーバに収集する。それを運行管理者がチェックし、ドライバーの“ヒヤリ・ハット”が起きる場所や時間などを分析することで、より効果的なドライバーへの注意喚起ができるという。
 同種の取り組みは他にも存在するが、大きな違いは乗務員が何らかのデバイスを装着する必要がないこと。カメラを使うため乗務員のストレスが少なく、装着し忘れを防げることがメリットとなるが、一方でマスクをしている場合などは表情の検出がやや難しくなるようだ。
 今回の実証実験を提案したのはKDDI側とのこと。そしてシステムを開発に用いられたのは、KDDIのIoTソリューションの1つ「KDDI IoTクラウド Creator」だと、同社のビジネスIoT企画部 部長である原田圭悟氏は話す。
 KDDI IoTクラウド Creatorは、IoTの導入を検討している顧客に対し、アジャイル開発で2週間、途中計画を確認してもらいながら開発を進め、スモールスタートでIoTを活用したサービスを実現するもの。アジャイル開発は、システム開発前に顧客とサービスを検証し、仮説を変えるピボット(方向転換)ができることが大きな特徴の1つだと、原田氏は話す。
 KDDIは当初、小湊鐵道に対して観光バスの乗客の顔をカメラで分析して、顧客が喜ぶルートを作る仕組みを提案していたという。しかし小湊鐵道側から、バスの安全対策の方がはるかに重要だとの声が挙がったことから方針を大きく変更。同じカメラを活用しながらも、運転手のヒヤリ・ハットを検知するシステムの開発に至ったのだそうだ。
 小湊鐵道のバス部 次長である小杉直氏によると、同社は鉄道会社であるものの、現在の主力事業はバス事業に移っており、路線バスだけでなく高速バスなどにも事業を広げているとのこと。そのため、同社にとって大きな課題となっているのは、バスの事故をいかに減らすかだという。
 最近は高速バスなど長距離路線の利用が拡大したこともあり、バスの事故件数は増加の一途をたどっている。小湊鐵道が運行するバスにおいても、2017年に乗務員が運転中に急に体調を崩したことで、事故を起こしてしまった経験があるという。幸い大事には至らなかったそうだが、そうした経験を受けて改めて安全への取り組みを強化するに至り、事故を防止する「セーフティーファースト宣言」を打ち出して安全対策を強化しているという。


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