釣竿のテクノロジー at FISH
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358:スミレジン
19/04/15 08:27:25.21 gbWLBqOw.net
カゴ釣りの起源
一般的にカゴ釣りと言うのは冷凍オキアミの出現と共に始まった釣りと言われています。
安価であり、冷凍保存でいつでもどこでも良質なコマセが手に入る事により
始まった、比較的新しく歴史の浅い釣りと言われています。
ですが、僕が調べた限りではオキアミが一般化する前からカゴ釣りと言う釣りは存在しており、オキアミがない時代からイワシなどのミンチ、おから、糠、砂などをカゴに入れ、フカセでは狙えない、遠くの深い棚の魚をターゲットにしたカゴ釣りは行われてきたようです。
オキアミ出現以前は極々一部の釣りマニアの釣りでしたが、オキアミの出現により広く一般的になった釣りと言うのが僕の見解です。

359:スミレジン
19/04/15 08:53:43.34 gbWLBqOw.net
カゴ釣りの起源、その2
これは僕がある釣り場で、そこの釣り場に40年程通う、僕より二周りほど年上の大先輩の釣り人が、さらに三周りほど年上の釣り人から聞いたカゴ釣りの昔話です。
昔々、ある釣り人が果樹園に面した磯の釣り場で、はるか遠くに大型の魚の群れを見つけました。
その釣り人はどうにかしてその魚の群れを釣りたいと考えましたが、
はるか遠くの魚はいくらコマセを撒いても寄ってこないし、仕掛けを遠くまで投げる事はできません。
「船であそこまで行く事が出来れば、沢山大物が釣れるのになあ。」
その釣り人は果樹園の斜面に寝転がり、遠くの大型の魚をうらめしそうに見つめていました。
ふと周りを見回すと古くなり、朽ち果てかけ捨てられた、果物の収穫用のカゴが目に付ました。
釣り人は閃きました。
朽ち果てた収穫用のカゴをバラし、小さな小さなカゴを編み込み作り上げました。
そのカゴにコマセを詰め、仕掛けにくくりつけ、遠くを目掛けて投げました。
カゴとコマセの重みで仕掛けははるか遠くへ飛び、コマセで魚は寄り、大型の魚は次々とその釣り人の針にかかりました。
これがカゴ釣りの始まりです。
と、言うものです。

360:スミレジン
19/04/16 00:08:37.73 OwvETUa/.net
ただ、これは口伝であり、脚色もあると思います。新しい釣り方と言うのは
誰か一人によって作られるものではなく、お遊びで変な仕掛けを試したり、仲間内で施行錯誤したり、また、離れた地域で同時多発的に出来た物が洗練され出来た物だと思います。
また、その地域の魚種や潮の流れ、地形、などにより様々に最適化、進化してきた物だと思います。

361:スミレジン
19/05/25 00:43:59.00 CBwa7eSD.net
釣り竿のテクノロジー
番外編リールのテクノロジー。
スミレジンです。
このスレは釣り竿のテクノロジーを皆で語るスレですが、
今回カゴ釣り、それも両軸遠投カゴ釣りにおいて切り離せないリール。
アブガルシア、アンバサダーについての書き込みです。

362:スミレジン
19/05/25 01:15:50.32 CBwa7eSD.net
突然の質問ですが貴方は「水」が怖いですか?
ちなみに僕は怖くて怖くてしかたないです。
「水」は陸上の生物の生命に必要不可欠な物ですが、それと同時に簡単に陸上の生物の生命を奪う物質でもあります。
磯の釣り人なら高波に死を覚悟した瞬間は一度はあると思いますし、
渓流釣り師なら膝上の流れに恐怖した記憶は必ずあると思います。

363:スミレジン
19/05/25 01:28:52.85 CBwa7eSD.net
かつての中世ヨーロッパでは錬金術というものが盛んに研究されていました。
それは世界は五大元素(火、水、土、風、空)で成り立っており、それを人間がいかにコントロールするかという学問でした。(時代により多少解釈ちがいますが、釣り板なので、まあそれは置いておいて。)
何が言いたいかと言うと、このように「水」というのは世界を構成する重要な要素であり、人間の生命維持に極めて重要であると同時に、人間の生命を簡単に奪ってしまう極めて恐ろしい物質でもある訳です。

364:スミレジン
19/05/25 01:33:02.28 0ZZBsi8L.net
釣りの歴史というか、起源というものはその恐ろしい「水」にいかに距離を取るかとの闘いの側面でもあると言えます。

365:スミレジン
19/05/25 02:00:54.11 LtHIILgw.net
極々初期は竿の長さを長くして
人間な安全な陸にいながら魚を狙うという物でした。
しかし釣り道具の進化によりリール、すなわち糸巻きというものが考案されさらに深く、遠くの魚を狙うようになりました。
世界最古のリールは中国の絵に描かれた、小船に乗った人がリールらしき物を付けた竿を持ってっていたようです。これはおそらく、船を利用し、竿の長さよりはるか深みの魚を狙う為のものでした。
さらにヨーロッパではフライフィッシングというものがありました。
これは教会の修道女が考案した釣り方云々と言う歴史があるようですが、それは今回あんまり関係ないので省きますが、
フライフィッシングというのは竿の長さの何倍もの糸をリールに収納し、それをあらかじめ引き出し、特殊な投げ方により遥か遠くの魚を狙う為の釣り方でした。

366:スミレジン
19/05/25 02:07:06.56 LtHIILgw.net
これらからもわかる通り、
釣りと言うのは魚という、極めて栄養価の互い食材をなんとか安全に効率よく、安全に採取するための試行錯誤の繰り返しでもあると言えます。

367:スミレジン
19/05/25 02:27:07.07 LaO0groX.net
ちょっと自分、酔っぱらっていて話が無茶苦茶になってしまいましたが、
何が言いたいかと言うと、釣りと言うのは「水」と言う恐怖の対象を克服しつつ、安全に確実に効率よく栄養価の高い魚と言う食料をえる為に進化してきた側面があります。

368:名無し三平
19/05/25 14:25:45.13 .net
おっ、そうだな。

369:スミレジン
19/05/25 23:32:42.16 CBwa7eSD.net
リール、つまり糸巻きの発明により釣糸を竿より長くする事が可能になりました。
最初期は片軸リールと言われるものであり、単純に糸を収納するだけのもので基本的には竿の長さより深い棚を狙う為の物。現代でもヘチ釣りやイカダ、カセ釣りなどに使われています。
例外的なのはフライフィッシングで片軸リールで有りながら遠い距離を狙う為に使われています。

370:スミレジン
19/05/25 23:46:37.92 G07eSAmp.net
その後両軸リールが発明されましたが、初期は片軸リールの強化版と言った所で基本的には深い棚を狙う為の物でした。
その後両軸リールはスプールの回転を制御するブレーキと言うものと、ハンドルとスプールの繋がりを断続するクラッチ機構の発明により仕掛けを投げて遠くに飛ばす用の物になりました。
また、現在のリールの主流であるスピニングリールは製糸工場の糸巻きの機構をヒントに発明され、開発当初から仕掛けを投げる事を念頭に開発されました。
他にもスピンキャストリールなどの特殊なリールもありますが、基本的にはどのリールもより深く、より遠くを求めて発明され、進化してきました。

371:名無し三平
19/05/27 09:19:42.81 AXOd0kSn.net
大昔に和歌山で紀州釣りをしてる老人を見たんだけど、
リールを使わず水を張ったタライに糸を回収してたぞ
タライの中で円を描くように糸を沈めてた

372:名無し三平
19/07/17 07:23:35.52 /gwOEg1g.net
>>370
続きが楽しみだ

373:名無し三平
19/07/19 13:23:57.95 ciz8+kiW.net
373

374:名無し三平
19/10/10 17:20:18.53 nrQ+kix4.net
いったん浮上するわ
続きはよ

375:名無し三平
19/12/03 20:25:42 7v4aINHn.net
ネタ切れだったんだな

376:名無し三平
19/12/18 13:48:25.40 kxkcThpa.net
主が全然来ないな
アンバサダーの話楽しみなんだけど
ドラグ機構や遠心ブレーキの開発の話とかありそうだから早く帰っておいで

377:名無し三平
20/01/12 20:50:24 ooJel+mm.net
FEP

378:名無し三平
20/01/19 22:24:32 FGgXbcgl.net
>スミレジンさん

たまには来て続きをお願いします。
今また最初から読み返していますが、解りやすく楽しく読めます。
スミレジンさんの経験や知識をもう少し分けて欲しいのです。


気長に待つのでお願いします。

ageさせて頂きますね。


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