債務超過の佐渡汽船、新潟県と2市が14億円規模の補助金拠出へ [ひよこ★]

債務超過の佐渡汽船、新潟県と2市が14億円規模の補助金拠出へ [ひよこ★] at EDITORIALPLUS

1:ひよこ ★
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毎日新聞2020年11月26日 09時00分(最終更新 11月26日 09時00分)

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佐渡汽船のカーフェリー＝中嶋真希撮影

　新潟県は２５日、新型コロナウイルスによる経営難で債務超過に陥っている佐渡汽船に対し、１４億円規模の補助金を拠出すると発表した。補助金を盛った補正予算案を県議会１２月定例会に提案する。同社は事業存続に向け、政府系金融機関からの支援や役員報酬減額などの経営改善策を実施し、年内の債務超過解消を目指す。【北村秀徳】
　補助金の内訳は、県が約８億９４００万円、佐渡市が３億５８００万円。財源には国の新型コロナウイルス対策の交付金を充てる。上越市も２０２１年度の高速カーフェリー「あかね」売却を待って支援内容を決める方針で、それまでの上越市の分は県が立て替える。
　花角英世知事は２５日の記者会見で「佐渡汽船には最大限の経営改善努力をしてもらうという前提での支援。経営コンサルタントとの協議を含め、しっかりと具体策を練ってほしい」と述べた。
　新型コロナの感染拡大に伴う乗船客の大幅減を受け、同社の経営は悪化。２０年９月末時点での債務超過額は連結ベースで１０億７２００万円に上っており、同１２月期通期は約３８億円の最終赤字を見込んでいる。
　同社が策定した経営改善計画によると、役員報酬を減額するとともに、業績が好調な連結子会社「佐渡汽船運輸」を完全子会社化する。県によると、同計画により５億円程度の財務体質の改善につながる可能性があるという。
　さらに同社は、政府系金融機関に対し、一部が資本とみなされる「劣後ローン」約１０億円分の融資を求める。酒井良尚・県交通政策課長は「劣後ローンによる支援のためには、今年度（２０年１２月期）の債務超過が解消されることが前提条件。県の支援によって解消を速やかに目指していく」とした。
　同社は、貨物運賃を２１年４月から１０％値上げする方針も決めた。年間８４００万円の赤字圧縮を見込んでおり、実現すれば４０年ぶりの値上げとなる。
　同社の土屋亨・総務部長は毎日新聞の取材に「新型コロナの影響で売り上げが落ち込み債務超過を招いた。できる限りの手は打ったが、支援していただける結果となり、大変ありがたい」と述べた上で「現状感染拡大が収まらない中で、輸送需要は引き続き低水準が予想される」と話した。役員や幹部の報酬減額を期間を設けずに継続することや、新潟―両津航路の減便を２１年も続け、安定した経営を図っていくとした。

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