【今はもう】武装錬金総合萌えスレ78【楽しかったコトしか】 at CCHARA
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49:名無しかわいいよ名無し
15/12/20 01:15:30.68 kLDPRfSx0.net
 まこと理解しかねる。拗ねたように根来は口を閉じた。(コイツ案外天然だなあ)、防人は思った。
「だいたい貴殿らの開催する行事からして不可解だ」 忍び、続ける。
「なぜ同僚の吐瀉や昏倒の後始末の危険性が潜む行事に出るのだ。慰労されるために来た会場で汚物の処理をさせられ
るのだ。精神的衝撃は計り知れない。なのに行く。貴殿らは行く。宴席で吐瀉をされる破滅が潜んでいるというのに行くのだ」
「余りスパっと言われるとなぁ」
 防人は忘年会を楽しみにしているのだ。なのに行けば酸っぱい匂いの未消化物が逆流すると予告されると青白くならざる
を得ない。
「にも関わらず呑む者は呑む。戦部がごとき頑健なる肝の臓を持ち合わせているなら別にいい。だが彼らは自身の酒精の
処理能力を弁えもせずひたすら呑み、潰れ、時には昏倒すら催し医師の世話になる。調和や帰属を認識するための会合
に出るものが、それらを共有すべき仲間とかいう者どもに、無用の騒動の後始末を押し付けるのだ。戦士が労われるべき
場において、労いとは真逆の汚穢(おわい)の雑務を産生し、押し付ける。それを調和や帰属と呼ぶ精神が分からない。他
者に迷惑をかけるコトを良しとする論拠はなんなのか私には想像もつかない」
「……。お前だって戦いの場では円山とか囮にして迷惑かけてるよな?」
 根来、黙殺。
「黙殺!?」
「吐くほど呑みたければ1人でやれ。10以上の徳利を開けるのは自宅のみに限定すべきなのだ。酒精に抗せず、場を乱(ろ
うがわ)し、痴態を晒し、吐瀉物の後始末を他者に押し付けておきながら己のみは昏々と眠る輩と関わるのが嫌だから、私
は貴殿らが霜月のあと催す例の行事に出ないのだ。金を払って参加した行事で他者の吐瀉を見せ付けられるなど、凡(お
およ)そ最悪ではないか。それならばまだ日光江戸村にでも行った方がマシというもの」

 そう言い捨てて根来は天井に埋没。消えた。


 とまあそんなこんなで毎年忘年会をやっていた錬金戦団だが、物事には何だって終わりがある。再殺部隊連中が集う
忘年会がなくなる時がやってきた。
 それは武藤カズキが月から帰ってきた年の出来事。
 周知のとおり戦団は活動の一時凍結を選んだ。残るも退くも各自の自由に任されたが、しかし奇兵で武闘派な再殺部隊
が残る余地はない。「ホムンクルスどもとの戦いがなくなるのだからな」戦部は真先に退団を選んだ。核鉄管理と再人間化
メインの研究機関と化す戦団は円山にとっても魅力的ではないらしい。退団。火渡も脱けた。毒島も然り。未成年者は就学
という戦団の新方針で銀成学園に強制編入。腐っても大戦士長の照星は残留。彼の懐刀たる千歳もまた残ったが防人は
逆。火渡にやられた傷の予後が良くないのも相まって……退団。要するに戦団そのものは(大幅縮小されるとはいえ)存続
するが、そこにいた連中との忘年会はなくなるという訳である。
 活動凍結とそれによる大量脱退は10月。だから約2ヶ月後の戦団主宰の忘年会は送別会と同窓会が合わさったような
ちょっと特別なものになった。
 だから出欠の可否こそ問われども全員参加は暗黙の了解、空気を読める一般的な組織人たちが「出なければ」と思うの
は心情から言って当然である。例年なにかと参加を渋る犬飼ですら一抹の寂しさ抱きつつ参加へ○を振ったといえば当時
の戦士たちに満ちていた名残惜しさのようなものが分かるだろう。
 されど根来だけは。
 やっぱり不参加を決め込んだ。
「やりやがった」、戦士達は半ば感奮を以って彼を評した。ここまで徹底されるとむしろ清々しくもある。『善でも悪でも』とい
うフレーズから始まる名文句を有する防人もちょっと喝采を送りたくなった。最後まで貫けば偽りなどはないのである。しか
し根来が毎年不参加という本心を包み隠さず叩きつけたのは何故であろう。家でくつろぎたいという理由だけで本当にここ
まで不参加を貫けるものだろうか? 『ちょっと異常である』。戦士たちは囁きあった。奇人変人揃いであるが、それでも『団
結』という単語には否定を返すにしろ肯定を返すにしろ、何らかの思い入れはある彼らだ。団結を乱して平気でいる根来は
(彼らからしてみれば)異常だった。日本人には目立つ物を槍玉にあげる悪い癖がある。忘年会不参加を唯一貫いた根来に
ついて彼らはヒソヒソと噂しあった。

50:名無しかわいいよ名無し
15/12/20 01:16:15.58 kLDPRfSx0.net
 ディープブレッシング勤務のトリオもまた深海のヒマな任務の最中、根来について論じた。
「ひょっとしたら純粋な忍びとして何か極秘任務に従事していたんじゃないか?」
 口火を切ったのは恰幅のいい男・水雷長。応じたのは対照的に痩せぎすった航海長。
「昼は戦士、夜は忍者って奴か。二束のわらじで、年末は裏稼業の方が忙しい、と」
 ありうる話ではある。根来という苗字は紀州の方の忍者集団のそれである。御庭番衆だったコトすらある。そのうえ名前から
して「忍」で武装錬金も忍者刀。誰だって根来が忍者であると信じるだろう。
「しかしアイツ以前、この時代に本物の忍者などいないと断言していたぞ」
 水雷長と航海長の背後から厳かな声がかかった。発したのは艦長と呼ばれる老人だ。
 確かにそうだ、という顔を部下ふたりを見合わせた。忍者などいない、根来自身が//終盤で言っているではないか。
「アイアイ」
「アイアイ」
 議題、一旦、白紙に。
「戦団に縛られ自由に振舞えないからってセンは?」 別の日、今度は航海長が切り出した。「知ってのとおり彼は勝利の
ためには一切手段を選ばぬと広言しています。つまり最短最速の勝利のためなら倫理を捨てるタイプです。故に彼はきっ
と合理的な男でしょう、合理を極めるコトに美を感ずる性分」。
 だが戦団はそんな個人のアーティスティックな挙動を好まない。根来が全力で好き勝手やった場合、一般人へのコラテ
ラルダメージは甚大なものとなる。人類の味方を自負する戦団としてはそれはまずい。(もっともこういう機微をヴィクトリア
が聞いたなら、例の毒蜜のような蠱惑的な声で「なら100年前の私の件はどうなのかしら?」と皮肉げに鼻を鳴らすだろう)。
末端のヘマが上層部のクビを飛ばすケースだってある。だからお偉方は何かと根来の方針にクチバシを挟んでいる。
「もし彼が合理に美を感じる男なら、戦団からの横槍は非常に不快な筈です。故に忘年会という不合理極まりない行事を
突っぱねるコトで、初めて根来は美しさと無縁な指示に塗れた1年の戦いを忘却できるのでは……」
「いや、俺の考えは少し違うな」。水雷長は横に広い顔を思案に染めた。「いろいろ縛られるのが嫌ならさっさと逐電すりゃい
い。だって忘年会を断った日しか不合理から解放されないんだぜ? 奴が断るのが7件ぐらいとしよう。いずれも別の日だと
しよう。残りはどうなる? 残り358日だか359日だかずーーーっと嫌な思いし続けるじゃないか」。不合理ではないか。もち
ろん忘年会で憂さを晴らしている諸兄はそういった不合理を味わってはいる。カタルシスを味わえる日は1年のうち極わずか、
損益を言えば大アカだ。大アカだが大アカなのが社会生活、誰だって仕方ないと折り合いつけて生きている。なのに合理一
色の男にしか見えぬ根来がそれを避けていない。自由に振舞っているようでそのじつ結局1年の殆どを戦団に縛られ生き
ている。
「あげく戦団の活動凍結まで残留、だぞ?。添い遂げたって言っていい。だったらだ。何らかの帰属意識があったんじゃ?」
 その提言に航海長、反論。
「だとすれば忘年会不参加はおかしくないですか?」 混ぜ返された相方、「そこが根来の面白いところなのさ」とさも自分が
彼の総てを知っているような得意顔で滔々と並べ立てた。
「忘年会を断るとな、スッキリした気分になる反面、かすかな罪悪感とか孤立感が胸の中をスーっと過(よ)ぎるんだよ。開催
日時が来ると「ああ始まったなぁ」って思う。どんな模様かちょっとだけ気になる」。根来にもそういう機微があって、そういう機微
をして彼は自分の戦団への帰属意識を認識し続けてきたのではないか、それこそが根来にとっての忘年会だったのではな
いか…………などという推測に航海長は「なるほどなー」と頷いたが、しかし。
「いやそれはお前の機微ではないのか?」 しわがれた声が薄暗いブリッジに響いた。振り返る2人。彼らの席より高い位置
にある肘掛け椅子に座する艦長が立派な髭を蓄えた口を訓戒でも垂れるよう威厳を持って動かしていた。

51:名無しかわいいよ名無し
15/12/20 01:17:22.48 kLDPRfSx0.net
「根来という、完璧なまでに清々しく不参加を貫いた今や時の人を担ぎ出すコトで、お前は私が一生懸命企画した忘年会を
断りまくった気まずさを肯定しようとしているのではないか? 影じゃ胸痛めてたからあまり叱らないでねっていう自己弁護を
あたかも正しい物のよう見せかけようとしているだけではないのか?」
 なんかこの人、顔のパーツ構成が根来と似てるよなーなどと航海長は暢気に考えたが、水雷長の顔はあまり芳しくない。
「艦長……。俺がディープブレッシングでの忘年会を結構な頻度ですっぽかすから、怒ってませんか」
「怒っていない。寂しいだけだ」
 表情1つ変えず厳かに言い放つ艦長。どう反応していいか分からぬ2人に、「寂しいだけだ」。もう1回、念を押すよう、
きっぱりと、言い放つ。
「アイアイ」
「アイアイ」
 2人は渋々深海でのシケた忘年会を了承した。

「弱くなるからじゃないか?」
 当日も根来談義は続いた。
「アイツは胃袋内側から斬り裂かれた円山ですら囮にする奴だ。人を人とも思っちゃいない。勝利のためなら平気で犠牲に
できる」
 そんな男が、である。忘年会で他者との繋がりを得てしまえばどうなるか? 「良くある話、良くある推測」。航海長は嘆息
した。仲間を得たばかりに非情さを失くし弱体化するケースなど世界には幾らでも転がっている。根来はそれを恐れている
……水雷長は得意気に語った。
「戦友を得てしまったら、やがてそいつか勝利しか選べぬ土壇場が来てしまう。弱点になるんだ。人質に取られるコトもある」
 だったら誰にも特別な感情を催さぬ方が”やりやすい”ではないか。好きなだけ、迷いなく、円山のように犠牲にできる。
「もし忘年会で根来が誰にも友誼を覚えなかったとしても、他の戦士は違うでしょうね。親睦したと考える。任務外で交流した
のだから、自分だけは彼に利用されないと考える」
「だがだからこそ、踏み台にされたら必要以上に怒るだろうな。『裏切ったのか』と。根来風にいうなら裏切らぬという確約は
何1つ与えられていないのに、忘年会を以って親睦を以って人は絆を得たと考える。都合のいいよう考えるから、自分の求
めていない判断で大きな痛手を受けた場合……怒り狂う」
 頭のいい根来にはそういう未来が見えていたのかも知れない、だから孤立を選んだ……艦長の推測、合っているか、どう
か。

 忘年会とはアジア圏固有の行事であるらしい。特に会費徴収型のそれを見た米国人や欧州人は「信じられない」というカオを
する。企業が、従業員を慰労する為、金を、取るのだ。非アジア圏の合理的な人々にとってそれはまったく理解しがたい。
 防人は嘆息した。
(日本人は『和』を大事にするからな。良くも悪くも)
 従業員たちは例え雇用主から忘年会費を出されずとも、自分たちの和のために自腹を切る。
(忘年会の存在意義の何割かはきっと”それ”だ。帰属意識とか、共有だ)

52:名無しかわいいよ名無し
15/12/20 01:18:13.85 kLDPRfSx0.net
 防人は思う。火渡が愚痴を吐きにくるのはそれを共有できる相手を求めているからだ。荒ぶっていても結局は、照星に
さんざんと叩きのめされた自分にもあった「理」とか「分」を誰かに肯定して欲しいのだ。毒島にとっての戦団は火渡とほぼ
イコールだ。彼を制し、彼を介抱する献身を通して彼女は戦団と繋がった。真希士は一番単純な類型だろう。仲間達と年
末の馬鹿騒ぎがしたい。馬鹿騒ぎして、結束を高めていくコトが、彼の求める『楽園』への一番の近道だったに違いない。こ
の年の半ばに永訣した人懐こい部下を思うと防人の胸は痛む。この時点はまだ12月初頭。イヴのサンジェルマン病院地
下襲撃に端を発する”あの”騒動で再び言葉を交わすなどとはまだ思いもよらなかったがそれは余談。
(犬飼が何だかんだで歌うのは同僚への承認欲求の現われだ。円山や千歳が騒ぎを見て楽しむのは自分の属する組織や
そこにいる人々を……愛しているからだ)
 命令より己の闘争意欲を優先する戦部だって、先の防人とのやり取りをみれば戦団を帰属すべき戦闘集団とみなしてい
るのは分かる。
 根来だけが、来ない。
(ま、帰属意識なんてのは各人が自然に持つべきものだからな。組織が強いても仕方ない)
 たまにいるのだ。生まれつき1人が好きな人間が。防人の見るところ根来もそうだ。斗貴子のような特定対象への憎悪を
して一般人と壁を作るタイプでもなく、早坂姉弟よろしく絶望で扉を閉ざすタイプでもなく、本当に生まれつき1人を好む。そ
んな卵生の爬虫類のような性分の存在は確かに居る。
(パピヨンでさえ必要としている他人の目を根来はまったく)
 要らないと断じているよう防人には感じられた。断じているから忘年会不参加という、「アイツ社会人としてどうなの?」とい
う後ろ指を指されがちな行為を平気ではたらくのではないか?
 思春期の残り火のような苛立ちやわだかまりでのみ孤立を極めているなら、防人だって肩を叩いてあの手この手で輪の
中へ導く。赤銅島という、思春期どころではない惨劇の生き残りたる斗貴子ですら、任務と言う名目で放り込んだ銀成学園
で少しずつだがまひろ達と打ち解けていった。
(根来は、違う)
 犬飼という、冷や飯ぐらいの立場を拗ねているほぼ同年代の男とはまったく隔絶している。
(アイツは1人でいるリスクを承知している。目を見れば分かる。アレはいざというとき周囲に見捨てられるリスクを覚悟した
目だ。覚悟した上で、1人でいるメリットを取っている)
 剛太との戦いで戦友なる概念を、「1人で戦える」と切って捨てたのだ。そして負けた。ドラマや映画なら1人でいるデメリット
を痛感し、それこそ剛太とでも戦友になるのだろうが、しかしそういう気配はまったくない。
 隔絶こそが根来の信念なのだ。まともな人間が恐れてやまぬ孤独を最大の幸福としている。そんな彼を忘年会に無理や
り誘うのは悪いだろう。
(話ぐらいはしたかったがな)
 幕末のころ存在した御庭番衆最後の御頭は下戸だったという。誰から聞いたかすっかり忘れたが、いかにも忍者然として
いる根来なら真偽を知っているかも知れない。ずっと聞こう聞こうと思っているうち、よくある話で、きっかけが掴めず、結局
かれと同席しうる忘年会はもうすぐ終わる。
(よくある話さ。よくある)
 死が日常だった戦団で、死によらざる途絶を迎えられただけでもまだ良い方である。真希士に聞きそびれたコトがいったい
幾つあったか。

53:名無しかわいいよ名無し
15/12/20 01:19:00.10 kLDPRfSx0.net
 と、思いつつもちょっとスッキリしないまま過ごしていると、忘年会の2日前、根来と逢った。
 銀成市から四駅ほど離れたその街へ防人が出向いていたのは、寄宿舎管理人としての職責ゆえだ。大補修。日曜大工
を趣味とする防人だから生徒達の帰省を見計らってあちこち修理して回ろうと思っていた。そうなると当然資材や工具が
入用になるから、銀成から四駅離れた街にあるゆきつけの専門店まで出かけた訳である。
「閉店か、世知辛いな」
 不景気の煽りか。商店街の隅にあった個人経営の店が張り紙つきのシャッターで閉ざされているのを見た防人が、四捨
五入で30に突入したころ感じる身辺の無情な変化にやや落ち込みつつ─戦団の活動凍結や戦士引退、完治不能の
ケガがもたらす将来への不安といった諸要素もまた心に影を落としていた─歩いていると、行く手にある古書店の古び
た枯れ木色の引き戸がガラリと開いて根来が出てきた。
「お」
 目を丸くし声を漏らす防人とは逆に根来はちょっとだけ眉を動かすに留まった。左手にブラ下げている唐草模様の風呂敷
は、重箱でも包んでいるのかというぐらい矩形直方体に膨らんでいる。持ち手の結び目から微かにだが『忍』というタイトル
らしき文字が見えたのは、つまりまあ、そういうコトだろう。防人の趣味は日曜大工だが、根来のそれは忍者小説、掘り出し
物か未所持品か、とにかく審美眼の体現のような三白眼の眼鏡に叶う品々を買ったらしい。
「アレの誘いか?」
 開口一番、根来は無表情に言い放った。(アレとはなんだ?) 防人はちょっと話をつかみかねた。元戦士長とはいえ昔
とった杵柄というか、戦団のさまざまな動きは自然と耳に入ってくる。人が抜けすぎたせいで、月のホムンクルスの監視者
が不足気味だとか、賢者の石の文献を捜索するチームメンバーが来年1月末まで募集中だとか、一部の過激派が共同体
制圧だけでは飽き足らず信奉者やらホムンクルスの製法やらの根絶を求めて分離独立を画策中とか、とにかく、根来に『誘
い』が掛かりそうな話を防人は幾つか知っていたので、だから彼が何について尋ねているのか数秒とはいえ分からなかった。
 根来は根来で、合理主義者らしく、己の問いの茫洋ぶりを反省したらしい。具体的に、語った。
「名前を、失念した。無為なるアレだ。毎年貴殿らが師走に開催せし例の。金を取り寒い暗夜を歩かせた挙句、数時間拘束
する納会もどきの行事。酒で狂った哀れな連中に付き合わされる恒例のアレだ」
「長々呼ぶぐらいなら名前覚えた方が早くないか? 忘年会だ」
「そう呼ばれているのか。あの廃すべき陋習は」
 ありがとうの一言もない。(というか、本当心底忘年会に興味がないんだな……)。まさか名前すら覚えていなかったとは
心眼を持つさすがの防人ですら予想外。(というか根来、苛立ってないか?)。理由は分からないが、第一声がつっけんどん
な片言隻句だったのは怒りによる判断の狂いらしい。
「今年の勧誘はとみにしつこい。執拗を極めている」
「ん? あ、ああ成程。何人も何人も誘いに来たからウンザリしてると。困ったもんだな皆。今の面子でやれる最後の忘年
会とはいえ無理強いはよくない」
「そして貴殿は楯山千歳と懇意だ」
 どうやら根来の頭の中では、遂にヘルメスドライブで所在すら突き止められるようになり、とうとう元戦士長までもが説得にき
た……という構図が描かれているらしい。疑り深い眼差しに防人は慌てて両掌をばたばたさせた。
「いや。本当に偶然だ。俺は俺の用事で来ただけだ」
 あそこの、とすっかり遠くになった日曜大工専門店を肩越しに親指で指して、「店が廃業でな。帰ろうとしたらお前がいた、
それだけさ」と軽い調子で言ってから、根来が分かるレベルでちょっとだけ、わざと、風呂敷に目を落としてすぐに小兵の
忍者の顔を見直す。
「お前はお前で用事があるんだろう。引き止めるのはブラボーじゃない」
 いい年を、な。肩を叩きたかったが、そういうスキンシップを好みそうにない相手だったから、防人は軽く手を上げ去ろうと
した。

54:名無しかわいいよ名無し
15/12/20 01:20:06.97 kLDPRfSx0.net
「貴殿だけは結局一度も誘わなかったな」
 硬いがやや不思議そうな声がかかった。「忘年会のコトか? しかし時間大丈夫なのか?」というカオで防人が根来を見る
と、彼は「私が仕掛けた会話だ。減ろうが遅れようが自業自得というもの」と愛想もクソもない答え。
「戦部ですら過去何度か誘ってきた。私の戦いを聞き出したい一心で」
「何となく分かるが……待て。犬飼もか? お前と同じく不参加派なのに?」
「せめて道連れにしてやるとばかり足元に纏わりついたコトがある。最後だからと掌を返すコトも」
(隠れてもキラーレイビーズで突き止める、か。夏の再殺でもカズキたちにしてたな)
 火渡は愚痴の相手にと根来を招いた。毒島は火渡の賛同者だから遠慮がちにとはいえ赤い馬の尻に乗るだろう。千歳に
関しては根が優等生で今は事務的な美人だから、『和』を乱す不参加を黙って見過ごす筈も無い。円山は面白半分だろう。
「だが貴殿のみは誘わなかった。何故だ?」
 忘年会の出席状況が出揃ったあと顔を合わせるコトは何度かあった。だが誘わなかった。「理由は?」 忍者世界では
拷問による自白強要をインタビューという。根来はただでさえ殺人鬼めいた鋭い目をインタビューの領域までぐっと吊り上げ
そして問う。声が静かなのが逆に恐怖を呼ぶらしく、通行人が何人か「絡まれてるのかこの人?」という顔で防人を見た。
ケータイを開き通報に移行する若い男性すら居て、防人は「大丈夫だ、知り合いだ。こういう男なんだ」と、やや引きつり気味
に笑いつつ手で制する。
「なんでってそりゃお前」
 なんで俺が困らなきゃいけないんだろうとばかりちょっと苦虫を噛み潰しつつ後頭部を掻いたのも一瞬のコト、真剣に根来を
見据え言葉を紡ぐ。
「お前がホムンクルスになってないからだ」
 やや何段階かすっ飛ばした答えだが、根来のみは何か琴線を言い当てられたように軽く目を見開き、それから静かに微笑
した。防人もそれで自分の推測が概ね間違っていないのを確認したのか、続ける。
「孤独とか合理とか、お前が求めるものってのはホムンクルスになりさえすれば幾らでも好き放題味わえるものだ」
 誰だって世界が強いる倫理を蹴倒してでも叶えたい痛切な願いを持っている。扉の向こうの人々から見捨てられた哀れな
姉弟は2人ぼっちの世界を完成させるためだけ人外を目指した。何十人の犠牲のすえ華麗な変身を遂げた蝶はいまや都市
伝説、注視と自由を欲しいままにしている。
 人間をやめさえすれば討伐の危険と引き換えに解き放たれるのだ。社会という、幾ら忘年会を開こうと払拭不能な”澱”を
いつまでもいつまでも産生し続ける不完全で不合理な機構から。
 防人は、言う。根来忍という合理主義者に。
「もしお前がホムンクルスになれば、人喰いの痕跡など簡単に消せるだろう。なにせ得物がシークレットトレイル。お前の
DNAを編みこんだ網か何かで人間を亜空間に引き込んでみなさい、戦団はホムンクルスの仕業とすら気付けない。よく
ある行方不明事件程度にしか思わない」
 骨などの残骸だって、根来謹製の網に包み込んでおけばずっと亜空間、現実世界で発見されない。
「しかもお前は頭がいい。人喰いの場所ぐらい変えるだろう。戦団が不審に思わない程度の『神隠し』を各地で点々とやる。
その気になれば亜空間経由で飛行機に潜み海外にだって行ける。そうされたらもう俺たちは気付けない。海外の地方都市
における行方不明事件と日本国内でときどきある神隠しの犯人が同一人物だなんて分からない。気付ける訳がない」
 元警察の泥棒は厄介だ。何をすればバレるか知っている。元戦士のホムンクルスも然りだ。
「戦士長だった俺がするには不謹慎な話だが、しかし根来、お前がホムンクルスになればほぼノーリスクで自由を得られる。
あらゆる存在を憚るコトなく利用できる。何をやろうと誰にも咎められるコトはない。……筈だったんだが」
 しかしお前は人間のままでいる。人間のままであり続けた……根来の面頬がごくごく僅かだが和らぐのを防人は見た。鍛え
ぬいた眼力がなければ気付けないほど微小な変化だった。

55:名無しかわいいよ名無し
15/12/20 01:20:48.06 kLDPRfSx0.net
「抜け忍っていうんだったかな、お前が終ぞそれにならかったのは、戦団に居る理由があったからだ。奇兵として冷遇され、
勝利最優先の整然たる方針すら雑多な事情で揉みくちゃにされてなお戦士で在り続けたのは、そういうデメリットを得てで
も成すべきと信じた何事かを秘めていたからだ」
「俺はそれを信念と呼んでいる。勝利のために手段を一切を選ばぬと言ったお前が、人間より遥かにそれを得やすいホムン
クルスに与しなかったのもまた信念だろう。過去に何があってそうしたかまでは知らないが、思いがどうあれ、方策がどうあれ、
お前の言う『勝利』は戦団側のものであり、人間側のものなんだ。ホムンクルスになっていないんだからな」
「やり方は違っても、目指したものは同じなんだ。お前は、忘年会になど出ずとも、ホムンクルスにならない姿勢そのもの
を以って戦団に対する帰属意識を示していた。だったらもうそれだけで充分だろう。円山を囮にするような些かやり過ぎな
部分は確かにある。だがそんなのは俺にだってある」
 強すぎるがゆえ間違って壊した建物は数知れない。この年の夏にいたっては理想と現実に葛藤するあまり愛弟子たる
カズキに拳を向けた。『奴を殺して俺も死ぬ』、まだ16歳の少年が師匠に心中を迫られたのだ。これが斗貴子からなら
まだ艶っぽい。(というか一心同体の誓いは期間のさだめを置かない心中宣言であり、惚気だ)。だが30間近の屈強な男
から今すぐ一緒に死んでくれと迫られたのだ。カズキにしてみればこれほど迷惑な話もない。何で人間に戻るための希望
目指して必死に足掻いているとき、それガン無視した男に心中求められなければならないのだ。
 とにかく戦士たちは誰も彼も清廉潔白という訳ではない。火渡も戦部も、円山も犬飼も性格ゆえ”やらかす”コトはある。
毒島は巻き添え必至の毒ガス使い。千歳に至っては『ケガした少年の手当てに核鉄を使う』程度の倫理を見せたばかりに
取り返しのつかない悲劇を招いた罪悪感で変貌した。
「だから非情さ1つで疎外する権利など俺にはない。お前は仲間、ブラボーな仲間なんだ。一年さまざまな不快に耐えてくれ
たであろうお前を、任務外でまで拘束するのは悪い。戦士長として、お前の怜悧さを周囲の被害なしでより効率的に発揮で
きる場を作れなかった埋め合わせでもある。要するにアレだ。忘年会に誘わなかったのは俺なりの労いのつもりだった」
 役職が上の男が誘えば、断ったときの周囲の不興が大きくなる……と防人は締めくくった。
「考えたコトもない」
 何をか、とまでは根来は言わなかった。ホムンクルス化か、或いはシークレットトレイルによる人喰い隠蔽か。『言い当て
られるとは思わなかった』という返事代わりかも知れないし、『評される日が到来するとはまったく想定だにしなかった』と言外
に述べているかも知れなかった。単純に、直前の、「周囲の不興」に掛かっているだけの可能性もまたある。
 とにかく忍びらしく本心がまったく分かり辛い韜晦(とうかい)の男である。ただ防人への感情が悪化した訳ではなさそうで、
いちおうその場に留まり言葉を紡いだ。
「忘年会……だったな。それは親睦や融和を高める儀式として扱われているらしい。貴殿の認識はそれでいいな?」
「ああ」
「だとすればやはり形骸だな。私を誘った戦士たちは私に対し、忘年会の真髄を忘年会以上に履行しうる言動を取らなかった」
 それは果たしてなんだろう。防人は単純に気になったので大人しく聞くコトにした。
 根来は、言った。
「私の誕生日は、12月22日だ」
「あ」
 やっと防人は腑に落ちた。要するに根来はこう言いたいのだ。「親睦を深めたいなら、私の誕生日について言及すべきだった、
祝うべきだった」と。
「然るに彼らは黙殺した」。何か思うところがあるらしい。根来は渋い顔をした。
「私個人との親睦を心から求めているなら、誕生日なる個人的な事情について触れれば済む話だ。だがない。だから忘年
会の唱える親睦とは形骸なのだ。私という個人を求めたのではない。私という、無数の戦士の中の最後の一片を揃えるた
めに彼らは参加を呼びかけたのだ。彼らが口に上らせる日付は常に忘年会の開催日のみだったのだ」
「なんだお前。ひょっとして祝われなかったのが面白くなくて拗ねていたのか? 拗ねたから忘年会出なかったのか?」

56:名無しかわいいよ名無し
15/12/20 01:21:15.39 kLDPRfSx0.net
「別に」。鋭い目つきがいっそう険しくなった。「生れ落ちた日というだけだ。私個人の感慨はそこにない。覚えていないもの
を祝われたところでどうという感想も無い」。強い語調だった。意地を張っていると勘繰られても仕方ない声音だった。
「開催するか? 誕生会」
「結構だ」
 プイと根来は顔を背けた。(まさかこの大量に買い込んだ本、少し早めだが自分への誕生日プレゼントだったりは……)
防人は根来の持つ本満載の風呂敷を見た。
「それと……さっき貴殿は私がホムンクルスに身をやつしていないと言ったが」
 笑う根来は顔半分を覆う前髪をかきあげた。露出した額にあった紋様を見た防人の顔色が変わる。「章印……!?」 人
間をやめた証の思わぬ出現にさまざまな衝撃と葛藤がつきぬけ動悸が早まる。
「冗談だ」
 信奉者がよくやる蛍光ペイントだったらしい。根来の指が塗料を削ぎ取った。いつの間にか仕込んでいたらしい。
「驚かすなよ」
 嫌な鼓動を沈めるよう右胸に手を当てた防人の息は荒い。顔中に嫌な汗が滲んでいる。
「下らぬコトを言うからだ。私は生まれた日などどうでもいい。いいな?」
 珍しく口の端を吊り上げてみせる根来。やや寂しそうな雰囲気を防人が感じたのは下世話な勘繰りゆえかどうか。
 とりあえず、笑うコトにした。笑いとは幸福の儀式なのだ。赤銅島で知り合いそして守れなかった三つ子の老人たちから
習った”まじない”のような表情だ。別天地にいく根来にせめて幸あれという気持ちで防人は肩を揺する。根来も静かに
笑った。完璧に理解しあえた訳ではないが、それでも最後に、少しだけ距離が縮まった気がした。

 そして最後の忘年会。

 根来は、

 来なかった。

「貫いたな本当」

 翌年の元旦、根来からの年賀状を見た防人は一瞬目を丸くした。(アイツが年賀状だと……?) 言うまでもなく初めて
だった。といっても特にコレといった手紙的側面、つまり根来直筆の文章は一切ない。郵便局かコンビニで売ってる絵つき
のそれをそのまま投函して寄越したという素っ気無さだ。
「だが、買ったりポストに入れる労力は費やした」
 忘年会を嫌うかれだ。社交辞令的なものは概ね無駄と断じている。なのに年賀状を送った。防人にはそれだけで充分だった。
「返事を書くか」
 筆ペンで短い挨拶を認(したた)めた防人はちょっと考え込む仕草をしてから、例の御庭番衆の下戸問題を問う文章を追加で
載せた。

 もちろん、根来からの、返事は。

57:名無しかわいいよ名無し
15/12/20 01:21:51.90 kLDPRfSx0.net
以上。理想は根来、現実犬飼。

58:名無しかわいいよ名無し
15/12/22 18:45:43.95 4MrUorO00.net
>>41-57
まさかこのスレにSSが投下されるなんて思わなかった
所々でメタネタや忍殺ネタが挟まって笑いを取る反面、真希士や錬金戦団活動凍結絡みの話でしんみりとしたよ
そしてディープブレッシングのメンバーや、そしてるろうに剣心関係と幅広くネタを扱っていることに関心した
すごく読み応えがあって面白いSSをありがとう!
根来とブラボーって結構珍しい組み合わせだな
その2人がこんなやり取りをしてるというのもいいね
そしてSSを読んで思い出したけど根来誕生日おめでとう!
…ついでに祝われても根来も嬉しくないかな…
それと長文気味な感想ごめん
このスレ的にはブラボー風に「よくやったSS職人、ブラボーだ!」くらいの感想の方が良かったかな
何にしても面白いSSありがとう!

59:名無しかわいいよ名無し
16/01/03 22:33:25.79 v0GyqyUF0.net
新年あけましておめでとう
今年も武装錬金に関して色々語り合おうぜ

60:名無しかわいいよ名無し
16/01/04 02:44:30.31 oCI0MTXi0.net
10年ぶりに武装錬金萌スレ北
今北産業

61:名無しかわいいよ名無し
16/01/04 19:15:07.12 SnfR8OSW0.net
ディープブレッシングの
艦長は
萌えキャラ

62:名無しかわいいよ名無し
16/01/14 21:21:07.94 I0jxkHP+0.net
        ゙i         l.  だ ど
  は 新     ir‐'´ ̄`゙`'ー.|
    ス    l:::::::: ,. '"´ ゙̄!  い う
  ? .レ     l:::: /     '、      .
          /::. l       ヽ
        /::::::. ',        `'ァ---‐'"
ー-、、. .-‐'"::::::::::::::.ヽ
    .l :::::::::::::::::::○`'ー 、
     ', ::::::::::::::::::::::::::::::.〈      ノ!
     '、 :::::::::::::::、-一'"ヽ 、___, ' i
       ヽ ::::::::::::::::::`::::"::::::::::::: /
       ゙i. ::::::::::::::::: ___, '"
       / i ::::::::::::::: /l ',';.   `''ー-、
     /l:::: ';:::::::::::: ::::i:i.:::::';:::::::: l:::. i:.ヽ__,..
    / ..::i.::::: ';:::`ァ::::ヾ」:i.:::::';:::人 |:: i::::::/:::
  / .:::::::::l.::::::、';:::':::l::.';::::l ::::: }:(::::)|: i::/:/
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.ヽ.ヾ::::::::::::::::ヽ.:|::.|:::.ヾ::::::゙| :::/::::::Y::l´ ̄ ̄ ̄

63:名無しかわいいよ名無し
16/01/29 08:17:27.54 lg4NTt5j0.net
: : : : : : : : ο: : : : : l:::::;: '"、
、: : : : : : /: : : : : : ; '"   l
.ヽ: : : : /: : : : : ; '"     / /
 ヽ  /   ./   _,. r:::::l':シ
、. /ヽ. /   , _'" __|::::::lヽ
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  | V | / ./; -っ: :|:ツ:o:ゝ
.ヽ.l o.l,/l/∠: ー'_´_;/.//
'" i. i  `'ー.、._    /::o:::ニャ:
'"/ V:ヽ`'ー、::::::o::``r'"  /:/
'"  | : ヽヾ`ー`::、:::::::::::::::ィ''": :
   |: : :リ ヾ:`ェェ-`ヾ-::ヾ、:/
  λ:ン     ,/`l:ヾ:::::ゥミ
、_`' '___, '" .,ッ/:::::::::ヾヽ'
_____, ./i/"/::::::::/ `'
i  : ::: :.  ,、V/ /::::::/ヘ、   蝶、
.i      ////::::/: :i  7    サイコー!
ヽ二二二ノ.///: : : i.  //
`ー─一'"//: : : :i.  /./
、      /: : : : : :i. ,-y
: `ー-  - ': : : :   ir-ミ{
  : : : : : : :      ./_ぐ ./
           ./ `ヽ  ,r
           ゞミv' / .,

64:名無しかわいいよ名無し
16/01/29 11:07:24.20 Rwo6OGDp0.net
和月せんせがアニメのキャラデザをしたようだ
剛太に似てた

65:名無しかわいいよ名無し
16/01/31 14:43:22.03 p61sbZpj0.net
キャラデザ参加も意外だがもう一人も珍しいねぇ、この並びはなんか新鮮だ
この2人は何か接点はこれまでなかったのかな(連載時期も活躍媒体も違うからなー)

66:名無しかわいいよ名無し
16/02/05 16:41:45.22 vHdbSJww0.net
シュタゲの応援イラスト描き下ろしだそうだ
URLリンク(www.4gamer.net)

67:名無しかわいいよ名無し
16/02/06 23:51:09.70 ZMr2V2Z40.net
>>66
貴重なイラストの報告ありがとう
しかし和月先生がシュタゲ知ってたとは少し意外だな

68:名無しかわいいよ名無し
16/02/08 21:16:20.75 ym4RX9qT0.net
他のキャラも描いてほしいね

69:名無しかわいいよ名無し
16/02/09 20:30:54.01 wVCqSvJA0.net
漫画サロン板で武装錬金のイメージを貶め続ける奴に注意
こんなスレを立てて武装錬金を始めとした和月作品のイメージダウンになるような発言を毎日のように繰り返してる
スレリンク(csaloon板)
たまにこのスレに出没する可能性もあるので気をつけよう


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