宇宙戦艦ヤマト２２０２愛の戦士たち

宇宙戦艦ヤマト２２０２愛の戦士たち at ANIMOVIE

1:見ろ！名無しがゴミのようだ！
21/06/06 21:42:11.51 GmUDDlfg.net
　－－「2199」「2202」ならではの魅力は？
　福井さん　第1作が放送されたのは、戦後30年なんですね。
今から30年前は1990年、最近な気がしますよね。
第1作放送当時は、30年前の戦争の総括だった。
今の我々がバブル経済とは何だったのか？を考えるのと
同じような距離感なんです。
令和の時代にやることの意味を明確に出さないといけない。
昔の「ヤマト」は、戦争はいけないという常識の中で、
ヤマトを飛ばすことの自己矛盾を主人公に語らせました。
親や兄弟を殺され、仕返しした後に残った感情が
「愛し合うべきだった」というものだった。
あの時代に抜け落ちていたことを描き、
そこが多くの人に支持されました。
今のご時世は、次から次にひどいことが起き、
来年あたり宇宙人が来ても驚かない。
分かりやすいコンテンツばかりになっています。
心や体が傷つき、癒やしを求めている。
でも、本来考えないといけないこともあります。
こんなに傷ついている！ということを作品の中で語り、共有する。
それが昔の「ヤマト」のやったことの今の時代の答えなのかも
しれません。
古代進は、常識的な青年ですが、普通に生きることが
難しくなってしまいます。
誰も傷ついているこの時代の気分を表現できれば、
あのラストに意味が出てくるのかもしれません。

2:見ろ！名無しがゴミのようだ！
21/06/08 17:39:37.92 s93z56od.net
福井　
オリジナルシリーズを見ていた人は
「古代進はヒーローだ」という
強い印象を漠然と持っていたと
思います。
しかし、古代はごくごく普通の
人間です。
よく見ると後悔することばかり。
彼は思っていた未来と違う未来を
生きざるを得なくなった
多くの日本人の鏡像として
仕立て上げられているのでは
ないかと僕は思います。
戦後のバブル崩壊、
東日本大震災以降の我々日本人と
同じなんです。
その考えから『2202』という物語を
つくりました。

3:見ろ！名無しがゴミのようだ！
21/06/08 17:48:15.30 s93z56od.net
福井　
いまの世の中は不確実なことより
分かりやすさ、パッと見て5秒で
入り込めるような作品を
求めていると感じます。
そのため、登場するキャラクター
自身が設定や心情を語る説明過多な
作品が多い。
しかし、『宇宙戦艦ヤマト』は対極にあります。
ここに登場するのはキャラクターでは
なく人間です。
立ち振る舞いや佇まいから、
「この人はこういう人なのかな？」と
想像を働かせてほしい。
そんな思いで『2202』シリーズを
描いてきました。