【書籍】 古田博司著『新しい神の国』〜特定アジアの反日は宿命→距離置く「別亜論」主張[12/15] at NEWS4PLUS
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1:蚯蚓φ ★
07/12/16 10:35:25

 何とも刺激的で楽しい本だ。著者のハワイ大学遊学時代の回顧から始まるが、ハワイ出雲大社で知
り合った日系住民に神道の講義をし、《「オオクニヌシは二度復活した。イエスなどの及ぶところで
はない」と、教えてあげると、「レアリー!」と叫んで、大感動であった。》という件など思わず吹
き出してしまった。この粋で洒脱(しゃだつ)な感覚は、碩学(せきがく)の東洋史研究家を支える
一面であり、本書にしばしば登場する「ティーゼイション」(茶化し)という言葉の重要性をほのめ
かす。

 遊び心を知っている著者は、北東アジアの複雑な状況を歴史を繙(ひもと)きながら説明し、日本
がいわゆるアジアと異なった文化圏にあることを明確にする。しかも、戦後思想史にまで分け入って、
左翼言論の異常な発展史を検証するのだが、読者は肩を凝らすことなく頁(ページ)を繰ることがで
きる。それは、著者の論理の強靭(きょうじん)さと感度の良い粋な目配せの絶妙なブレンドが読者
を惹(ひ)きつけるからだ。

 粋な目配せとは、例えば2ちゃんねるに関する北田暁大氏の論文に触れ、日本の新しい愛国心の芽
生えを批判するスキーム違いの〈サヨク〉アカデミズムを断罪することだ。それは、かねて著者が主
張する、近代以前の支那と近代真っ最中の韓国、中世の北朝鮮という特定アジアが、脱近代の日本と
のタイムラグゆえ反日を生きる糧としていることと同じ構図なのだ。日本は反日されることが宿命づ
けられているのだからなるべく距離を置くべきと主張し、脱亜論ならぬ「別亜論」が提示される。

書名の『新しい神の国』の「新しい」は、脱戦後体制へ向かう時代の流れを10年巻き戻した、安倍
政権崩壊後の状況にとって、明るい未来を暗示させてくれる。「神の国」に日本が早く立ち返ってい
れば、中共と北朝鮮の思想戦に負け続けることはなかった、という指摘も秀逸だ。

 ただ、一つ疑問があるのは日本が1980年代に脱近代したという点だ。

(作家・評論家 西村幸祐)

 ふるた・ひろし 筑波大大学院教授。昭和28年生まれ。慶応大大学院修士課程修了。著書に『東
アジアの思想風景』など。昨年、正論新風賞受賞。

ソース:産経ニュース<【週末読む、観る】『新しい神の国』 >
URLリンク(sankei.jp.msn.com)

関連スレ:【韓国】日本の右傾化はどこまで進んだのか−新刊『右傾化する神の国』 [06 9/24]
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