【PS2】プレイステーション2ゲーム「ICO」にGPL違反発覚
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1:名前は開発中のものです
07/11/30 15:31:51 v8VzmW5g
定期的に話題になる「(製品名)でGPL違反発覚」のお話。つい先日はAsusがEee PCの事例について
誤りを認めソースコード全面公開という対応をしていましたが、今度はソニー・コンピュータエンタテインメントの
プレイステーション2用ゲーム『ICO』にGPLのライブラリ「libarc」の使用が発見され議論となっています。
事の発端はICOで使われているテクスチャを見たくなったAlexander Strange氏が、手持ちのディスクの
中身を解析して(ディスアセンブルして)みたこと。するとICOのプログラムの中にGPLで公開されている
ライブラリlibarcの一部が発見されました。技術的詳細と検証についてはリンク先に譲りますが、北米版や
欧州版などから集まった手がかり、あるいは完全に一致するテキストやコードなどからlibarcが使われている
ことはほぼ確実。
(ここでGPL の乱暴な説明をすれば (ご存じの方は次の段落へ)、「自由に利用しても良いけれど、そのかわり
派生物を作って配布するならそれも誰でも利用できるようにすること」という条件。ほかの人も中身を調べたり
改変できるよう、実行ファイルだけでなく製法や設計図にあたる「ソースコード」を公開する義務が生まれます。)
つまり検証によれば、ICOはGPLに従った場合のみ利用が許されるライブラリを内部に組み込んでいるため、
このままの状態で配布を続けるならば、PS2用の実行ファイル(ゲームディスク)だけでなく改変や応用が可能な
ソースコードをおなじくGPLで公開する義務を負うことになります。
SCEにこの点について問い合わせたところでは、GPL違反疑惑そのものを認識していないため現在確認中と
いったコメント。プレイステーション2の商用ゲームがGPL違反でソース公開という聞いたことがない状況になれば
また面白いのですが、仮に事実関係が正しかったとして、現行版の配布を止めて当該部分を差し替えた版に
置き換えるだけではないかとも予想されています。また個人的にICOの大ファンらしいそもそもの解析者によると、
おなじチームの次回作あるいは続編である『ワンダと巨像』にはいまのところおなじライブラリの使用は見つかって
いないとのこと。
ソース
URLリンク(japanese.engadget.com)
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