【読売新聞】基礎からわかる「慰安婦問題」(解説) [03/27] at NEWS4PLUS
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1:犇@犇φ ★
07/03/27 23:55:36
■基礎からわかる「慰安婦問題」(解説)

いわゆる従軍慰安婦問題をめぐる論議が再び蒸し返されている。米下院では、慰安婦問題を
「奴隷制」「人身売買」になぞらえ、日本政府に謝罪などを求める対日決議案の審議が進んで
いる。どうしてこうした曲解が広がってきたのか。あらためて論点を整理する。
(政治部・高木雅信、松永宏朗、山田恵美)

◆公娼制度の戦地版
慰安婦問題を論議するためには、「公娼制度」が認められていた当時の社会状況を理解して
おくことが欠かせない。公娼制度とは売春を公的に管理する制度で、戦後も1957年の売春
防止法施行まで、いわゆる赤線地帯に限って売春が黙認されていた。

慰安婦は、戦時中に軍専用の「慰安所」と呼ばれる施設で対価を得て将兵の相手をしていた
女性のことだ。政府が93年8月4日に発表した調査報告書「いわゆる従軍慰安婦問題につい
て」によると、32年(昭和7年)ごろ中国・上海に慰安所が設けられた記録があり、45年(昭
和20年)の終戦まで旧日本軍が駐屯していた各地に広がった。軍直営の慰安所もあったが、
多くは民間業者により経営されていた。現代史家の秦郁彦氏(元日大教授)は、慰安婦を「戦
前の日本に定着していた公娼制度の戦地版と位置づけるべきだ」と指摘する。

慰安婦は、従軍看護婦や従軍記者らのように「軍属」扱いされることはなく、「従軍慰安婦」と
いう呼称は存在しなかった。その呼称が広まったのは戦後のことで、作家の千田夏光氏が
73年に出版した「従軍慰安婦」の影響が大きかった。

慰安婦となったのは、日本人のほか、当時は日本の植民地だった朝鮮半島や台湾の出身者、
旧日本軍が進出していた中国、フィリピン、インドネシアなどの現地女性が確認されている。
秦氏の推計によると、慰安婦の約4割は日本人で、中国などの女性が約3割、朝鮮半島出身
者は約2割だったとされる。

ただし、正確な総数は不明だ。96年に国連人権委員会のラディカ・クマラスワミ特別報告者
がまとめた報告書には、北朝鮮で受けた説明として、朝鮮半島出身者だけで「20万人」と記
載されている。ただ、同報告は事実関係の誤りや情報の出所の偏りが多く、この数字につい
ても、日本政府は「客観的根拠を欠く」(麻生外相)と否定している。

慰安婦や慰安所を必要とした理由は、
〈1〉占領地の女性の強姦など将兵の性犯罪を防ぐ
〈2〉検診を受けていない現地の売春婦と接することで軍隊内に性病が広がることを防ぐ
〈3〉将兵の接する女性を限定し、軍事上の秘密が漏れることを防ぐ
―ためとされている。

こうした制度や施設の存在は、旧日本軍だけの特別な事例ではなかった。戦後、日本に進駐
した米軍は日本側の用意した慰安施設を利用した。米軍関係者が日本当局者に女性の提供
を要求したケースもあった。また、ベトナム戦争の際に旧日本軍とそっくりな慰安所が設けられ
ていたことも、米女性ジャーナリストによって指摘されている。

このほか、秦氏によれば「第2次大戦中はドイツ軍にも慰安所があった。しかも、女性が強制
的に慰安婦にさせられたケースもあった。韓国軍も朝鮮戦争当時、慰安所を持っていたことが
韓国人研究者の調べでわかった」という。

▽ソース:読売新聞 2007年3月27日付 17面

>>2-5 へ続く


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