【円借款再開】小泉首相に申す 中国は誠意が通じない国…日本を貶める国に、なぜ貴重な税金をなぜ与えるのか〜櫻井よしこ[6/8] at NEWS4PLUS
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1:ポリリーナφ ★
06/06/08 15:24:21
小泉首相に申す 「誠意」が通じない国 櫻井よしこ

小泉純一郎首相は6日、凍結中の対中円借款を解除、約740億円の供与を決めた。
同日、中国外務省はこれを「不十分」とし「両国関係の改善と発展のために具体的で
誠実な行動」を求めた。

中川昭一農水相が「なんでまた援助を再開するのか正直言って分からない」と語った
ように、国民にとっても分からない。

援助再開は現状打開のためという見方がある。日中関係を”打開”するのであれば、
援助の使い道はむしろ逆でなければならない。援助は日本の譲歩としてではなく、
中国の譲歩を引き出すためにこそ用いるべきなのだ。

そもそもなぜ、援助は凍結されたのか。それには十分かつ正当な理由があった。
日本国民は、中国の横暴に心底憤っているのであり、援助凍結はその表現だ。
反日デモ、領海侵犯、尖閣領有宣言、東シナ海の海底資源の略奪、日本の国連
常任理事国入りへの執拗な反対工作、靖国神社参拝での内政干渉、際限のない
軍事力の増強等々。

これらすべてで、日本国民は中国に疑問を抱き憤っている。

巨額の赤字に苦しむなか、国内では義務教育費や医療費まで削減し、ようやく
捻出したおカネを発展途上国の援助に当ててきた。その貴重な国民の税金を、
日本を貶める中国に、なぜ与えるのかと国民が想うのは当然だ。こうした疑問を
解き、援助再開で納得を得るには、中国こそが「具体的で誠実な行動」を示さな
ければならないのだと、日本政府は直截に中国に伝えることだ。そうした行動を
中国側にとらせる梃子としてこそ、経済援助を使うべきなのだ。

振りかえれば、日中外交には思わず臍をかむ多数の失敗が目につく。

まず、靖国神社問題での失敗だ。ソ連の弱体化に伴って中国は、80年代半ばには
対日戦略をそれまでの友好政策から強攻策へと切りかえていく。

日本軍国主義復活への批判さえ始めた。そして85年8月15日には南京の「大虐殺
殉難同胞記念館」などが公開された。

同日、中曽根康弘首相は靖国神社を公式参拝した。それ以前は問題にしなかった
靖国参拝を中国政府は厳しく批判。中曽根氏は翌年から靖国参拝を見送ったのは
周知のとおりだ。氏が日本人の心の問題を犠牲にして中国に妥協したことが、
今日までに尾を引き、日本の国益を損ねている。

ソース:産経新聞(東京版)6月8日14版3面(総合面)
Web上では見ることが出来ないため、記者が確認してテキスト化しました。

>>2-5あたりに続く


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