【軍事】ミリタリー系 ..
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2:創る名無しに見る名無し
09/11/02 21:11:54 1ipQGh/9
あれ
前スレ消えた?

3:創る名無しに見る名無し
09/11/03 01:40:45 isJb7JTE
>>1
復興乙
一応、最新の軍板創作質問スレはここだが、
使える答えが返ってきたら儲け物位に考えておいた方が良い。
質問も回答もしてるけど、穿り返されるばかりで
有効回答率が以前より落っこちてる希ガス。

■○創作関連質問&相談スレ 53○■
スレリンク(army板)

4:創る名無しに見る名無し
09/11/03 13:45:56 tOJ4CTib
>>2
うん消えた
しかし過疎っているが需要はあると信じてる

5:創る名無しに見る名無し
09/11/03 18:35:12 wrUgHgHX
新スレ乙
前スレいつのまにか消えていた

6:創る名無しに見る名無し
09/11/03 18:43:07 MJOKegyU
前スレどこまでいってた?
俺のログは676で終わってるんだが…

まとめサイトが欲しいな

7:創る名無しに見る名無し
09/11/03 20:54:23 i6G/haCo
同じく676まで。
FR77の続きを期待して多のだが・・・

8:創る名無しに見る名無し
09/11/04 19:49:50 fZyTpJW3
ほっしゅほっしゅ

9:創る名無しに見る名無し
09/11/05 20:25:49 Sqj2ZPWo
誰かまとめ作ってけろ

10:創る名無しに見る名無し
09/11/06 17:16:31 nSjjD1Pd
増援はまだか!もう持ちこたえられん! 

11:創る名無しに見る名無し
09/11/06 18:59:40 Y4nqxHXo
>>10
当方、大規模規制により支援困難!
携帯でSSを投下できるほどの能力は無いんだorz

12:創る名無しに見る名無し
09/11/06 22:21:26 gNSGFyle
保守兵

13:666squadron
09/11/06 23:35:07 JTe4xjsM
火曜日

「全艦の水密扉および昇降口を閉鎖せよ。総員戦闘配置につけ」
事務的に、冷酷に、拡声装置の金属的な声が、艦の隅々まで響きわたった。
空は一点の曇りなく晴れ渡り、風は強く波は高い。
絶好の空襲日和だった。
昨夜から本日未明にかけて船団に接触し続けるUボートを始末する試みは悉く徒労に終わ
り、HFDF(高周波方向探知機)は、ドイツ潜水艦がロリアンの司令部に向けて発信す
る無線電波を夜通し捉えていた。
所在を明らかにされたFR77に向けて刺客が放たれるのは時間の問題であり、過去の経
験に照らしそれ何であるかについてはほとんど疑いの余地は無かった。
KG−26。
He111型機を装備し「ライオン飛行隊」の異名を持つこの部隊こそドイツ空軍きって
の魚雷攻撃のエキスパートであり、あの悲劇的なPQ−17をはじめ多くの連合国艦船が
彼らの投下した魚雷によって北海の底に葬られていた。
第十四護送戦隊にとっては何度も煮え湯を飲まされた相手であると同時に、手の内を知り
尽くした相手でもある。
いつものように夜を徹して出撃準備を整えたハインケル機は夜明けと同時に基地を飛び立
ち、レーダー探知を避けるため波頭を被るくらいの高度で進撃しているはずだが、ノルウ
ェーのドイツ軍飛行場とFR77を隔てる碧い水の連なりが、船団に来訪者に対する備え
を固める時間を与えた。
駆逐艦とコルベット艦は牧羊犬のように駆け回り、夜の間に落伍した船を追いたて、バラ
けた隊列を整えたのち商船隊の周囲を護衛艦が取り囲む標準的な輪形陣を組んだ。
全ての水密区画は閉鎖され、全てのボイラーは全力運転に備えて配員され、全ての火器に
弾丸が装填された。
0732時、FR77の全艦艇は戦闘配備を完了した。

援ソ船団を求めてバーデュフォスの飛行場を飛び立ったKG−26主隊のHe111は、
バナクから発進した分遣隊と洋上で合流。
その数は四十機に達していた。
プロペラ後流で波を切り裂き海上をかすめて低く飛ぶハインケル機の主翼下には、直径4
5センチ、重量812キログラムのF5b航空魚雷二本が吊り下げられている。
必殺の凶器を抱えて海面すれすれを飛ぶ双発機の集団が基地を飛び立ってから二時間余り、
未だ目標は発見できていない。

14:666squadron
09/11/06 23:36:30 JTe4xjsM
だがこれは想定の範囲内である。
KG−26はUボートが知らせてきた船団の針路をもとに設定した予想進出線に沿って飛
行しているのだが、船団指揮官の首の上に載っているのが帽子の台でない限り、追撃をか
わすために船団を変針させているはずだった。
だがどこに?
常識的に考えるなら北に針路を向けるだろう。
ノルウェーから遠ざかることになるし、運が良ければ流氷限界を越えて南下してきた氷の
中に逃げ込むことが出来る。
だが大胆な指揮官ならそう予想するこちら裏をかいてあえてノルウェー寄りのコースを取
るとも考えられる。
飛行隊長は編隊を東に向けた。
山勘だったがズバリと当った、弓道風に中ったと表記するとちょっとウォシャレ。
第二中隊二番機の機上銃手が水平線の向こうに見つけた一筋の黒煙。
それはFR77を構成するカナダ船籍の貨物船、ケープ・ハッテラス号の煙突から排出さ
れたものだった。
無論船団指揮官は狼煙のように目立つその煙を座視していたわけではなく何度となくケー
プ・ハッテラス号に警告を発し、遂には護送戦隊司令直々に発火信号で“ソノクソイマイ
マシイ煙ヲハヤクドウニカシロ”と通達したのだが、ケープ・ハッテラス号の船長はこう
返したものだった“ドウニモナラン、ボストンで積ミ込ンダクソイマイマシイ石炭ノセイ
ダ”。
ジャイルズ爺さんの血圧がどこまでハネ上がったかは想像にお任せといったところだろう
か。
そんな事情を知る由も無く、KG−26の襲撃行動は高度に訓練されたプロフェッショナ
ルの技をもって敢行された。
海面に主翼を突き立てるような急旋回で編隊ごと針路を変えたハインケル機は、幌馬車隊
を襲撃するインディアンよろしく船団の外側を周回するコースに乗る。
しかるのち各々の小隊が目標を定め、四十機の双発爆撃機が投下した八十本の魚雷が逃れ
ようの無い全方位からの槍襖となってFR77に襲い掛かり、弾頭部に収められた250
キログラムのTNT火薬が標的の船腹を抉り、隔壁を引き裂き、竜骨をへし折って速やか
に海底に送り込むはずだった。
彼女たちがいなければ。
「戦闘機!戦闘機!」
狩り立てる側から狩り立てられる側へ。
あまりにも急激な事態の変化は即時の理解を拒むものだったが、人は時として非情な現実
を受け入れなくてはならない。
エンジンを唸らせ、機関銃から火を吐きながら666戦闘飛行隊が猛毒のスズメバチのよ
うに来襲した。

15:666squadron
09/11/06 23:38:13 JTe4xjsM
URLリンク(bbs65.meiwasuisan.com)

16:創る名無しに見る名無し
09/11/07 02:51:03 kJ8Xp/lB
規制解除age

17:創る名無しに見る名無し
09/11/07 02:51:47 kJ8Xp/lB
おっと
あがってなかったぜ

18:HQ
09/11/07 09:53:58 i3hXWB4T
こんなスレあったのか。今そういうラノベ書いてるからうれしいぜ。

19:創る名無しに見る名無し
09/11/07 12:00:05 lasyk41R
>>13-15
乙です。
改めて読み込んでみると
翻訳物な言い回しと戦記物な描写が混ざる中で
たまに和むこと書いてくれるとこがなんかいい。
当時の艦隊航空隊では一二を争う良機であるマートレットで
精鋭のKG-26を護衛無しでいなせたことを幸運に思うべきか。
近所にT持ってるのが居た気もする。

曜日で始まるチャプターがこう不安を。

20:創る名無しに見る名無し
09/11/07 15:18:17 c4bzLBss
おお、続きが来ましたね。
しかも今回も挿絵付きで。

UW

21:創る名無しに見る名無し
09/11/08 19:52:20 4XxJwU7Q
投下支援は何処に在りや、全世界は知らんと欲す。

22:創る名無しに見る名無し
09/11/08 21:50:37 UrTq88+z
投下を円滑にするための支援か。
何か出来ることあるかな?

23:創る名無しに見る名無し
09/11/09 00:31:17 9Vq15q/D
支援

24:創る名無しに見る名無し
09/11/09 19:49:08 YTJBO4Nu
ハルゼー閣下がSS投下だと・・・?

25:創る名無しに見る名無し
09/11/10 20:59:42 m9ZAakVT
友愛ボートは何処に在りや、全世界はいらんと欲す。

26:創る名無しに見る名無し
09/11/10 22:09:28 DjMnJ/wi
>>24
ハルゼーは見当付かないなぁ。
ニミッツだと無難に万人受けするものとか、
スプルーアンスだとゴーストライター乙とか、
キングだと面白いけどどぎつい厨二病とか、
連想出来たんだが。

陸だとモンティとかパットンの読んでて疲れそうだから読みたくねぇ。

27:創る名無しに見る名無し
09/11/13 06:13:01 CIxoWAbU
かなりヒャッハーした内容になるだろうなw

28:創る名無しに見る名無し
09/11/14 11:11:05 rPKFhWb6
>26
IJA文庫ラインナップ
巨匠牟田口先生の「じんぎす!」
新進気鋭の辻先生による「独断☆専行」


29:創る名無しに見る名無し
09/11/16 23:17:16 FGpazMlH
>>26
ルーデル→厨二病乙、ちったぁリアルティってものを考えろよ
      →ノンフィクションでした

30:創る名無しに見る名無し
09/11/17 02:02:26 U7BQRNEd
リアル・リアリティ

31:創る名無しに見る名無し
09/11/17 04:38:39 JlTbo2I2
アルフィー・アルフィリティ

32:OS!!!
09/11/17 17:49:12 4JN7+B37
「FOX2!」「散解しろ」「被弾した!離脱する!!」「なんなんだよこの数は!!」

33:OS!!!
09/11/17 17:56:24 4JN7+B37
「TGT、ロックオン」「撤退しろ。命令だ」

34:OS!!!
09/11/17 18:05:07 4JN7+B37
「ーー聞こえるか?現在、基地が戦闘機の襲撃を受けている!敵機多数!数十機だ・・・・・・。爆撃機まで来やがった。・・・・・・攻撃機もだ!すぐに応援をーー」「HQの爆撃完了」

35:創る名無しに見る名無し
09/11/17 18:09:37 4JN7+B37
↑地の文がないのはわざとなので、突っ込まないでくれ。

36:創る名無しに見る名無し
09/11/18 04:29:47 ywquCwdQ
いきなり爆撃機こねーよw

37:OS!!!
09/11/18 19:31:22 Q+wxvKlI
「逃げるぞ!!とにかく別の基地に行くんだ!」「Yes,sir!」「対空兵器を最優先に攻撃しろ」

38:創る名無しに見る名無し
09/11/19 18:04:49 w1fmVbCA
>>30
なんだか次回作のガンダムにでも出て来そうなキャラ名に思えてきたw

39:OS!!!
09/11/21 12:02:09 JLhDefDw
「−−全員に告ぐ。投降しろ。もはや勝ち目も逃げ場もない・・・・・・」

40:OS!!!
09/11/21 12:05:19 JLhDefDw
まだ暑さの残る初秋に、あの国の大部隊が、我が軍の基地に侵攻した。

41:宇宙空間を走る銀河鉄道電車男。
09/11/21 19:55:04 ZBaQHYPf
氏名:銀河鉄道電車男曹長@∃∀∞【*Д*】+∇+。
今回の用件:特殊部隊入隊参戦許可証を一刻も早く発行を絶対完全肝心特別に必ず適う約束で頼みます。
兵科:軍属・文官。
階級:曹長。
配置先・セグメント:司令部・管理。
基礎能力値数:全ステータス超究極∞以上を遥かに越えている&無敵&不死身&最強最高最大最良。
基本習得技:【亜空間超空間転送技術瞬間移動驚愕衝撃圧縮凝縮異次元無反動霊界回帰時空砲】移動性の宇宙空間破壊規模のデリート【削除】あぼーん属性のダメージを与える。
装着特技欄:【スペシャルデラックスアルティメットアンリミテッドインフィニティーエンドレスエイトエターナルフォースブリザードバーストモード】効果は相手は時間を遡って完全消滅する。
特別得意技:【ウルトラスーパーハイパーグランドフィナーレファイナルラストクライマックスエンドオブザワールドオーバードライブプラズマレーザービームビックバンかめはめ波】敵キャラクターをロスト【復活不可能】にする。
強化装備品:オーラエネルギーライフル&オーラエネルギーブラスターキャノン&オーラエネルギーオールディメンションシールドバリアー&オーラエネルギーフォースフィールドパーフェクトエクストリームタクティクスアーマー。
全部紹介特殊能力:気功砲&ギャディック砲&波動砲&波動弾&波動カートリッジ弾&全部1〜108式波動球&ホーミングロックオンカウンターオーラショット&テレポート&トランスポーテーション&ワープ航法&テンションアップ。

42:創る名無しに見る名無し
09/11/21 21:48:41 JzE+Q8Dq
>>41
      | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
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      /   お断りします    /   //
    /      ハ,,ハ        /  / /
    /     ( ゚ω゚ )     /  /  /
   /   ____     /  /  /
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43:創る名無しに見る名無し
09/11/23 22:21:43 SSdmQGy8
辞令
>>41
空間騎兵隊ヤマト分遣隊への配属を命ず。
なお、配置予定部署は第3艦橋である。


44:創る名無しに見る名無し
09/11/24 00:17:54 MTaHUg2l
>>43
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      /   お断りします    /   //
    /      ハ,,ハ        /  / /
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45:創る名無しに見る名無し
09/11/25 18:54:36 7GBzNWri
ホッシュホッシュクルーザー

46:創る名無しに見る名無し
09/11/26 22:22:04 3639OSwE
じゃあ僕はBメカ左シートだ!

47:創る名無しに見る名無し
09/11/28 17:06:30 CmBnZat5
おい設定しか作れねぇぞ
本文ぜんぜんできねぇ

48:創る名無しに見る名無し
09/11/28 18:30:38 YXkV3rDt
図書館戦争氏も来ていないな。
規制中かな。

49:OS!!!
09/12/01 13:19:19 wMyrQbRs
敵国の250機に及ぶ飛行編隊及び、それに遅れて続く戦車を主戦力とした地上部隊により、最も国境に近いその基地は、瞬間的に制圧、占領された。

50:創る名無しに見る名無し
09/12/02 00:48:31 oRGVZIE8
OSはVistaだ!

51:創る名無しに見る名無し
09/12/02 21:48:03 sBKyWyYk
ミサイルの名前を考えてたら2時間経った

52:創る名無しに見る名無し
09/12/03 18:38:03 APTjvqtt
兵器の名前にやたらと凝ってしまうことはよくあること

53:創る名無しに見る名無し
09/12/03 20:24:58 XJsScZrK
架空世界で現実兵器ってのはありなのかねぇ

54:創る名無しに見る名無し
09/12/03 21:04:06 twaQj0Yd
架空世界の商人の号が越後屋とかだったら
読むのやめる

55:創る名無しに見る名無し
09/12/04 00:05:23 7Rb6Ezny
URLリンク(up3.viploader.net)
地図は基本だよな

56:創る名無しに見る名無し
09/12/04 12:21:05 /p++oHDH
おもしろそうだ

57:創る名無しに見る名無し
09/12/04 20:18:20 DK5tbCGO
攻め込んできた敵国は、手前勝手な主義主張をしているが、つまるところ国土の統合と我が国の天然資源を求めていることは明らかだった。

58:↑OS!!!
09/12/04 20:36:37 DK5tbCGO
タイトル忘れた。

59:創る名無しに見る名無し
09/12/04 20:51:31 7Rb6Ezny
URLリンク(up3.viploader.net)

しかし肝心の本編が進まねぇ

60:創る名無しに見る名無し
09/12/04 23:27:31 EU4LFuGe
右下の島フルボッコストーリー?

61:創る名無しに見る名無し
09/12/04 23:41:49 7Rb6Ezny
ただの植民地です

62:創る名無しに見る名無し
09/12/07 09:33:34 Z4ACDSZm
どんな話なんだ?

63:創る名無しに見る名無し
09/12/07 23:23:14 fSyOeHYY
右下の島が茶葉の産地→左右で奪い合い

64:創る名無しに見る名無し
09/12/08 09:49:58 qYODE9xg
大航海時代かよ

65:創る名無しに見る名無し
09/12/12 09:52:45 PqWB+fgG
ほっしゅほっしゅ

66:666 SQUADRON
09/12/12 23:44:31 6s9pxEt/
火曜日(二)
『ブロードソード指揮官より発令。エイブル小隊は敵右翼集団、ベイカー小隊は左翼集団
を各自目標とする。シャーロット、私が先行して敵の編隊を突き崩すから分散した敵機を
各個撃破して頂戴』
「“シュガーのS”了解」
中隊長の指令に了承の意を伝えたホームズは、次いで自身の遼機である“アップルのA”
を呼び出した。
「聞いてのとおりよエイプリル、抜かりは無いわね?」
『クックックッ…』
ノイズの影響で邪悪さ三割増しの忍び笑いが帰ってきた。
『おーけーおーけー、一機たりとも生かしては帰しませんとも。“ルルイエの館で眠る御方”
の名にかけて…』
「そ、そう…頑張ってね……」
脊髄に這い寄るコズミックでカタストロフな悪寒を意思の力で振り払い、無理矢理笑顔ら
しきものをでっちあげてみる。
大丈夫、ちょっと意味不明な発言があったり得体の知れない生物の皮で装丁された“秘密
の創作ノート”−その内容を盗み見たW中尉は精神に深刻な障害を負って任務を解かれ、
今もポーツマスにある海軍病院の一室で拘束衣を着せられ、「窓に!窓に!」と叫び続けて
いる−を持っているだけで、エイプリル・ダーレスは666飛行中隊でも三本の指に入る
腕利きパイロットなのだ。
何も問題は無い…多分。
「青分隊右悌陣、ひらけ!」
中隊長直率の四機が、海面すれすれを飛来するハインケル機の鼻先を抑える形で散開する。
タイミングは完璧だった。
ドイツ雷撃機隊にしてみれば待ち伏せを喰らった形だが、無論これは意図的に仕組まれた
ものではない。
種を明かすと夜明けとともに強まった波浪のため、大揺れに揺れる飛行甲板上で操縦士を
コクピットに押し込めたまま待機を続けていた666飛行中隊が、海況がやや穏やかにな
った一時を捉えてすぐさま全機発艦し高度を取りつつあったまさにその時、KG−26が
来襲したのである。
フィクションの世界ならご都合主義の謗りを免れない展開ではあるが、現実の戦場ではし
ばしば幸運の女神のエコ贔屓としか思えない事態が発生する。
淵田美津雄少佐率いる真珠湾空襲部隊がオアフ島のレーダーに捉えられながらも、本土か
ら飛来するB−17と誤認されてしまったように。

67:666 SQUADRON
09/12/12 23:46:18 6s9pxEt/
「かかれ(Tally−ho)!」
英国戦闘機乗り伝統の鬨の声を合図に逆落としに突っ込むグラマン戦闘機。
受けて立つドイツの爆撃機乗りが何を欠いたにせよ、それが勇気でないことだけは確かだ
った。
ハインケル機の機首と背部の風防ガラスから突き出た単装機銃が、一斉に細長い火線を吐
き出し始めた。
襲撃する戦闘機パイロットの視点からだと、薄く煙の尾をたなびかせた曳光弾が飛来する
様がリボンが飛んでくるように見える。
低空を直進するハインケル機と反航姿勢で降下するマートレット、被我の距離が三百ヤー
ドを切ったところで横一線に並んだ英軍機の二十四挺の五〇口径機関銃が火蓋を切った。
銃弾が先頭機の操縦席を捉えると、He111型機の曲線ガラスで構成された優美な機首
が砕け散る。
急激に機首を下げたハインケル機は、鼻先を海面に突き立てたかと思うとくるりとトンボ
返りを打ちながら跳ね上がり、後続機を巻き込んで大爆発を起こした。
三年前のロンドン上空でポーランド中隊がやったように、666飛行中隊の前衛は正面衝
突必至の突撃を敢行し、ただの一撃で堅固な防御陣形をズタズタに引き裂いた。
そして相互支援を欠いた裸の爆撃機を、後詰めの赤分隊が襲撃する。
シャーロットは右前方を横切る一機を標的に選択すると、じわじわと操縦桿に圧力をかけ
ていった。
およそ戦争を題材にした文学作品には、実際の戦場を体験したものからすれば的外れな描
写が多々見られるが、航空戦を題材にしたものにおいても例外は無い。
その筆頭が「叩きつけるような勢いでスロットルレバーを押し込んだ」とか「乱暴にフッ
トバーを蹴り飛ばした」と言った類のそれである。
現実には航空機の操縦装置というものは、急激な機動であるほど男性器を愛撫するようにソフトかつ繊細に扱わねばならない。
重力の束縛から完全に解き放たれたように見える戦闘機も、その実エンジンとプロペラが
生む推力と、翼の周囲の気流が作り出す揚力の絶妙なバランスによって空中に留まること
を許されているに過ぎず、補助翼か方向舵をほんの数インチ余分に動かすだけで、無敵の
戦闘機械はあっという間にあの世行き臨時快速になってしまう。
シャーロットの操る“シュガーのS”に追尾されたハインケル機は魚雷を投棄して離脱を
試みるが、その決断は遅きに失した。
ブローニング機関銃が乾いた射撃音を響かせると、被弾した右エンジンから広がった炎が
特徴的な楕円翼一杯に広がり、最後の力を振る搾るかのように浅い角度で上昇を続けた双
発機は機首を真上に向け、ほとんど直立した姿勢を数秒間保ったあとストンと落ちて北海
の黒い水の底に姿を消した。

68:666 SQUADRON
09/12/12 23:48:50 6s9pxEt/
戦闘は十七分で終了した。
勇猛果敢なKG−26の挑戦は、太平洋で日米両軍が学んだ苦い教訓−空母レキシントン
に空爆を試みた高雄航空隊やナグモ機動部隊に挑んだ第八雷撃隊が身をもって証明した−
を再確認する結果に終わった。
命中魚雷は一本も無く、戦闘機隊は二十二機、対空砲火は十三機の撃墜を記録した。
勿論戦果に誤認と重複が含まれるのは世の常で、戦後確認されたドイツ側の記録では、こ
の日の戦闘でKG−26が被った被害は被撃墜十二機のほか四機が帰還途中で不時着水、
帰着したものの修理不能機が七機であった。
意外なことにFR77所属艦船において最多撃墜記録を打ち立てたのは、ケープ・ハッテ
ラス号であった。
ティンドル提督を激怒させた件の船長は独立独歩の気風に溢れた人物であり、他人のルー
ルに従うよりも自分でルールを作るタイプの人間である。
彼はドイツ空軍の来襲必至と見るや、独断で船倉に山と積まれたソ連向け物資の開封を命
じた。
「どうせドイツ野郎に向けてぶっ放すことに変わりはないんだしせっかくの武器を遊ばせ
ておくことはないじゃないか」とは船長の弁である。
かくして輸送船の甲板にずらりと並べられたブローニング機関銃とボフォース砲とスチュ
アート軽戦車に配された俄か仕込みの砲員は、どうせ狙って撃っても当たらないだろうか
ら下手に狙いをつけるよりもひたすら撃ちまくるよう言われ、その命令を忠実に実行した
結果、当てずっぽうに張り巡らされたそれなりの密度を持つ弾幕の中に、飛行機の方から
当たりにくるという冗談のような事態が生じたのである。
ケープ・ハッテラス号が誇らしげに発信した“ワレ敵雷撃機七機を撃墜ス”の信号に対し、
戦隊司令が返信した内容は、全ての公式記録から抹消されている。

69:創る名無しに見る名無し
09/12/13 01:22:07 zqxdoUs/
URLリンク(up3.viploader.net)

つかれた

70:創る名無しに見る名無し
09/12/13 13:07:51 W75TcNot
乙。凝ってるなあ。

71:創る名無しに見る名無し
09/12/13 19:17:11 IDmswFXc
ここで窓に!見るとは思わなかったわw
輸送船で7機とか、船団長座乗船すげぇ。

72:創る名無しに見る名無し
09/12/14 00:39:28 hw9y6HOZ
ふんぐるいむぐるうなふくとるかるるいえうがふなぐるふたぐん・・・
いあ!いあ!まーとれっと!


73:創る名無しに見る名無し
09/12/16 22:31:43 1bW3Omp+
ダムバスターって名前はカッコいいよな。
跳躍爆弾“アップキープ”を搭載して突っ込んでいくランカスター部隊の被害は甚大だが…

74:創る名無しに見る名無し
09/12/16 22:38:36 G1KfBLMP
かっこいい名前ならいくらでも

バ ソ ー ル ト 陸 戦 師 団 山 岳 特 殊 戦 連 隊

                  通 称

              ベ ル ヒ 連 隊

75:創る名無しに見る名無し
09/12/17 19:40:42 bribaJfP
                  r、ノVV^ー八
                 、^':::::::::::::::::::::::^vィ       、ヽ l / ,
                 l..:.::::::::::::::::::::::::::::イ      =  図  =
                    |.:::::::::::::::::::::::::::::: |     ニ= 書 そ -=
                  |:r¬‐--─勹:::::|     ニ= 館 れ =ニ
                 |:} __ 、._ `}f'〉n_   =- 氏. で -=
  、、 l | /, ,         ,ヘ}´`'`` `´` |ノ:::|.|  ヽ ニ .な. も ニ
 .ヽ   図 ´´,      ,ゝ|、   、,    l|ヽ:ヽヽ  } ´r ら   ヽ`
.ヽ し き 書 ニ.    /|{/ :ヽ -=- ./| |.|:::::| |  |  ´/小ヽ`
=  て っ 館  =ニ /:.:.::ヽ、  \二/ :| |.|:::::| |  /
ニ  く. と 氏  -= ヽ、:.:::::::ヽ、._、  _,ノ/.:::::| | /|
=  れ.何 な  -=   ヽ、:::::::::\、__/::.z先.:| |' :|
ニ  る と ら =ニ   | |:::::::::::::::::::::::::::::::::::.|'夂.:Y′ト、
/,  : か   ヽ、    | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::_土_::|  '゙, .\
 /     ヽ、     | |:::::::::::::::::::::::::::::::::::.|:半:|.ト、    \
  / / 小 \    r¬|ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| \


76:創る名無しに見る名無し
09/12/17 23:48:28 QIgN5afj
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1ミリも進んでない

77:創る名無しに見る名無し
09/12/18 06:55:56 epXGvq7y
戦車運用出来ないでござる

78:創る名無しに見る名無し
09/12/18 23:11:06 A+RjfS54
URLリンク(up3.viploader.net)

国籍マークやミサイルまで設定してやったぜハハハハァー

79:創る名無しに見る名無し
09/12/21 23:20:16 XyigUtnE
パットン大佐の命日だな…
惜しい人を亡くしたものだ…
朝鮮戦争で活躍して欲しかった。

80:創る名無しに見る名無し
09/12/23 16:58:42 13X2OpmQ
図書館のおっさんまだー?

81:創る名無しに見る名無し
09/12/28 08:03:41 176JIEM5
Martletまだー?

82:名無し創作二士
09/12/31 04:45:48 Nr8LDaoO
このスレ見て年越す越年歩哨何人くらい居る?


分からない方はググるか、歩兵の本領読むかしてくれ。
 

83:創る名無しに見る名無し
10/01/01 03:48:24 P6zHZKiU
あけましておめでとう
読者と投稿者の身に不慮の事態が生じないことを祈りつつ
作品投下が続々とでますように PAMPAM

84:創る名無しに見る名無し
10/01/11 01:29:44 GJHhq0Gx
ホッシュホッシュクルーザー

85:創る名無しに見る名無し
10/01/11 04:04:06 +0/xnbNB
第一師団は北上を開始
隷下の部隊も追従を開始

無慈悲なまでも鐵の嵐の中をまるで赤軍のように部隊は前進する。

前線を機甲連隊でラインを維持し中衛をパトリオット部隊の高射特科大隊が防空を担当し後衛ではMLRSが敵部隊に対して鐵の雨を降らす
上空ではAWACSが戦域管制を行いF-15が防空にあたり電子戦戦闘機のEP-3がELINTを行っていった

対して敵も東側兵器ではあるが似た様な編成で対峙していた。

「軍令部より入電」
緊張した面持ちでオペレーターが告げる

「議会が地対地ミサイルの使用を承認。敵首都および軍需工場へ攻撃せよとのことです」
司令部が一気に聞こえるのは機器からの音だけという静寂に包まれてしまった。

「しかし、それをしてしまうと最終戦争になるぞ」
長い静寂だと思われたそのとき、司令官は悲痛の面持ちで答える

「敵の弾頭処理には例の部隊を使用せよとの事です」
二人しかいないと錯覚させるほどの静寂な世界でオペレータは言葉を続ける

「超高高度迎撃部隊か・・・"彼女達"は本当にこなせるのか・・・」
軍部によって大々的に喧伝されている若干20歳にもならない少女達の部隊だ

「一応、対弾頭レーザ衛星もバックアップに付きますから心配はないかと」



・・

・・・・・・

・・・・・・・・・・・

貴方の首都は破壊されました
世の中そんなに甘くない

///////////////////////////////////////////////////////////
                  GAME   Over        
        Ending No.10001 核弾頭による首都崩壊
///////////////////////////////////////////////////////////

世界はループする・・・・・



というのを大戦略エキスパートの 兵士達の狂想曲 を聞きながら書いてみたw

続くかどうかはわからんw

86:創る名無しに見る名無し
10/01/16 17:52:57 nTl7to8b
>>85
多分、書きたいものは「ストラトス・フォー」のような感じの物語なのだろうと思うけど、そのための状況説明で無理に軍事的にそれらしい文を
書こうとしている所為で、不自然な所がいろいろ出てるような感じがするかな。
例えば上六行を取ってみると、軍事的なところでは、

・「第一師団は北上を開始 隷下の部隊も追従を開始」
 →第一師団隷下の部隊とは第一師団を構成する部隊のことだから、これでは「第一師団の部隊が第一師団を追いかける」となり変。
・「高射特科大隊」
 →高射特科という言い方や出てくる兵器は自衛隊のものだが、後に出てくる軍令部という言い方と矛盾。
  「特科」は「特車」「普通科」と並ぶ、日本ならではの「配慮」の賜物の名称なので、「軍」があるならこの言い方には違和感がある。
・「パトリオット部隊の高射特科大隊が防空を担当」
 →師団防空大隊レベルではパトリオットは使用しない。通常SPAAGか短SAM。
・「電子戦戦闘機のEP-3がELINT」
 →電子線戦闘機ではなく電子戦機(詳しく言えば電子戦データ収集機)。電子戦データ収集機は電子戦支援機と異なり、このような局面で投入されることはない。

のようなところが気になった。国語的なところでは、

・句読点の有無が不統一。
・「無慈悲なまでも鐵の嵐の中をまるで赤軍のように部隊は前進する」
 →無慈悲なまでの、の誤り?
・「前線を機甲連隊でラインを維持し」
 →(何)を(どうする)の(何を)にあたる部分が二つある所為で違和感が出ている。後の文も同じく。
・「敵も東側兵器ではあるが似た様な編成で対峙していた」
 →互いに砲撃を行うという、おそらくは双方の各部隊が激しく機動している状況を「対峙」とはいわない。

あたりが気になるかな。

なんというか、全体的に大戦略の知識だけで書いてるような感じがするのが違和感の元になってるんだと思う。
想定する読者層にもよるから一概には言えないけど、知らないことをそれっぽく書くだけだとぼろが出るよ。
ミリタリー系創作として書くなら、ミリタリーの部分は資料に当たっておいたほうがいいと思う。


87:創る名無しに見る名無し
10/01/17 11:14:09 ysV0XhXs
>>86
評論・アドバイス有難うございます。
資料を見ながらやってみます。

書き直してみますね。



88:アイランドキャンペーン 1
10/01/17 14:56:15 ysV0XhXs
瓢箪のように二つの島がつながったエンフィールド大陸。
北東にある島がルシア共和国。共産主義国家。
南西にある島がエランシア国。資本主義国家。
ちなみに両者の主義の違いを事細かくなると一冊の本になるので割愛する。
わかり安く言うと商売が自由にできるかできないかの違いである。

両国は大陸の覇権を争い幾度と無く戦争を続けてきた。
今は、その二つをつなぐハマル回廊で激しい攻防戦が行われていた。

エランシア国 以下エ国と言う。
エ国の東北方面軍がハマル回廊の奪取を目指し北上を始める。

地上では兵科連携した対地部隊による間接打撃の援護の元に機甲師団が前進し打撃を与えつつ後方の対空部隊は敵航空部隊を警戒しながら
北上を目指していた。
上空では混成航空旅団が地上部隊前進に伴う制空権の奪取と維持に死力を尽くしていた。

エ国の北上を察知したルシア共和国 以下ル国と言う。
ル国の南西方面軍は前線を後退させつつもダメージを受けた体制の立て直しを行い逆襲のタイミングを見計らっていた。



エ国 軍司令部

軍令部より入電」
緊張した面持ちでオペレーターが告げる

「議会が地対地ミサイルの使用を承認。敵首都および軍需工場へ攻撃せよとのことです」
司令部が静寂に包まれてしまった。

「しかし、それをしてしまうと最終戦争になるぞ」
長い静寂だと思われたそのとき、司令官は悲痛の面持ちで答える

「敵の弾頭処理には例の部隊を使用せよとの事です。」
二人しかいないと錯覚させるほどの静寂な世界でオペレータは言葉を続ける

「超高高度迎撃部隊か・・・"彼女達"は本当にこなせるのか・・・」
軍部によって大々的に喧伝されている若干20歳にもならない少女達の部隊だ

「一応、対弾頭レーザ衛星もバックアップに付きますから心配はないかと」



・・

・・・・・・

・・・・・・・・・・・

貴方の首都は破壊されました
世の中そんなに甘くない

///////////////////////////////////////////////////////////
               GAME   Over        
        Ending No.10001 核弾頭による首都崩壊
///////////////////////////////////////////////////////////

世界はループする・・・・・

89:アイランドキャンペーン 2
10/01/17 14:57:01 ysV0XhXs
何度目のループなんだろうか?
山田太郎(35)は思い出す。
休日に最近出た大戦略をアイランドキャンペーンで肩慣らししていたところだった。

そんな何気ない日常のはずだっったのだが、気がつくとアイランドキャンペーンとそっくりな大陸で
統領として内政や外交をしつつ戦争のグランドデザインを行うことが日常となってしまった。

1回目のループ
回廊部分にかまけ過ぎていて首都に強襲をかけられてしまって殺害される。

2回目のループ
軍備増強と戦費による経済破綻でクーデータ発生。
暗殺されてしまう。

3回目のループ
大陸外国家との貿易利益を上げ大陸統一するが
戦争による疲弊を狙われて大陸外の第三国が侵略
あえなく滅亡

・・・・

??回
MDはきちんと作動してたはず。"何者"かによる介入で機能不全に
核の打ち合いで滅亡


4/1

目が覚める。


知らない天井・・・ではなく何千回と見てきた統領の部屋の天井だ。
ベットのサイドテーブルから眼鏡を取り出しかける。

眼鏡とともに置かれていた分厚いノートを手にする。
ノートには1回目のループから今に至るまでの日記が書かれている。
元々、日記を書く習慣があったと言うのもあるがループから抜け出すための
試行錯誤の記録でもあった。
そして、山田の記憶とこのノートだけがループの範疇に無く常に山田とともにあった。

ノートによると今回でループは1300回だそうだ。

感慨に浸る暇も無くすばやく着替え準備を行い執政室へと向かう。

朝食をとる暇など無かった。
山田にしてみれば一刻もこのふざけたループから開放されるために躍起だった。
サンドイッチを頬張りながら書類の決裁を行い秘書官から現状の説明を受ける。


エランシア国はルシア国とハマル回廊の領有権についての交渉が行われている。
抉れば即開戦とは行かないまでも戦争へのカウントダウンが早まる可能性が
はらんでいた。


90:創る名無しに見る名無し
10/01/17 15:03:20 ysV0XhXs
何かしらのクリアーしないとひたすらループすると言う世界へ送られてしまったお話です。

ダイセンリャカーならおなじみのアインランドキャンペーンのマップを舞台に物語が進みます。

専門的なところは細かく書くとぼろが出るんで濁してみましたw


アレです。火葬戦記というよりおっさんが主人公のラノベです。ですが地の文が多くなるのはご勘弁をw


91:創る名無しに見る名無し
10/01/17 17:29:08 GU5h6HMe
あげ

92:創る名無しに見る名無し
10/01/17 19:49:36 N85MUvlD
台詞系総合はあるが?俺も正月に投下してるし
だいたいスレ立てするしないは自由だしな

軍スレ住人だからしかたないのだろうがもう少し板内を見て回ることを勧めるね
ある意味では糞スレは仕方がないんだ
掲示板という性格上な

糞スレ気にしたって少しもポジティブにはならん
もっと積極的なことをしたほうがいよ

93:創る名無しに見る名無し
10/01/17 19:50:22 N85MUvlD
申しわけない
誤爆した

94:創る名無しに見る名無し
10/01/22 08:43:55 tmnoBgDu
test

95:創る名無しに見る名無し
10/01/23 16:22:12 L2eePwOd
図書館戦争氏は規制中かな

96:創る名無しに見る名無し
10/01/25 18:03:41 Cu+FPwG9
おのれ、メディア良化隊め・・・

97:創る名無しに見る名無し
10/01/25 23:43:42 pjECIH6V
ここってゲーム関連の書き物はダメですかね?
一応ミリタリーですが

98:創る名無しに見る名無し
10/01/26 05:09:07 IYdZGHz/
ミリタリー色たっぷりのゲームなら構わんだろ

99:創る名無しに見る名無し
10/01/30 18:17:45 +LUV8Sd7
ジオンの系譜は?

100:創る名無しに見る名無し
10/01/31 01:53:28 pJGfPfTl
>>99

SS版は許す。
PS版、PS2版は……


101:創る名無しに見る名無し
10/02/03 08:00:20 XbVHwN7d
コールオブデューティMW2の二次創作とか需要ある?

102:創る名無しに見る名無し
10/02/03 11:49:20 xTeSPrV9
主に俺に

103:創る名無しに見る名無し
10/02/09 16:09:30 bh73SzFz
俺も俺も

104:創る名無しに見る名無し
10/02/09 16:10:01 GD2bXG9C
図書館まだー?

105:創る名無しに見る名無し
10/02/09 19:36:02 lRQP2NKM
別スレで軍隊ファンタジーはここにするとええと言われたので投下します

お題は兵站

106:創る名無しに見る名無し
10/02/09 19:37:01 lRQP2NKM
 私の名前は勝彦と言う。
色々あって異世界へ飛ばされ、また色々あって、単行本三冊ぐらいの活躍をした後、
故あってお姫様の指南役になっている。
今は勉強の真っ最中だ。

「ところで、軍隊に必要なものって何だと思います?」

 講義の内容を忘れないよう紙に書いている姫に聞いた。

「魔法か?違うな、武器だ。
 軍隊は総力だからな、一人二人が魔法を使えたところでどうにもならん」

 姫と自分は基本タメ口である。
最低限の礼儀は払うが、堅苦しいのは嫌だと言うから。
一応、公的な場では尊敬や謙譲語を使うようにしてはいるが、面倒でならない。
今は勉強中なので少し言葉遣いを厳しくしている。

「食料です。腹が減っては戦争出来ません。
 生きるためには飯を食わなきゃいけません。食事を保障するのは基本です。
 ただ働きなんて裕福な暇人がやるものですから。千羽鶴でも折って自己満足してればいいんです。
 人なしに組織は成り立たちません。組織が崩れれば軍隊機能としては無力化されます」

 『想い出は いつも キレイだけど
  それだけじゃ おなかが すくわ』と黒板に盤書する。

「もちろん、食事だけ用意しても駄目ですけどね」
                          酒
『主は言われた。人はパンのみにて生きるにあらず、赤ワインも欲しいと』
黒板に続けてひんしゅくものの言葉を書いた。
此処は異世界だ、PTAや宗教も此処まで追ってくるまい。

「あくまで、食事が人を成り立たせるという意味であります。
 衣食足りて礼節を知るという言葉もありますから」


107:創る名無しに見る名無し
10/02/09 19:37:41 lRQP2NKM
『想い出は いつも キレイだけど
  それだけじゃ おなかが すくわ』
『本当は せつない夜なのに
  どうしてかしら? あの人の涙も思い出せないの』

「何故だ?武器なしには戦えないだろう?」

 姫様は不満そうだ。
美人なだけに眉を顰めた顔は余計迫力がある。
剣と魔法の世界に相応しいお姫様かもしれない。
将来凄い美女になると思うがまだ小さい。自分は犯罪者にはなりたくない。

「武器以前の問題です。人を成り立たせているのは飯です。
 飯や金が保障されなければ容易に集団は解散します。
 人は弱いのです。ですから群れます」

  ○○○○<命ばかりはお助けを

●●●●●●●<オイ!ジジイ!食料と水をよこせ!

「一人は二人に勝てません。
 一人の側がよっぽど強ければ勝てるでしょうが、そんな人は稀です。大抵負けます」

     ◎<下種どもが…

  ○○○○<あのお方は!

●●●●●●●<なんだぁ〜?!オメエは



   ◎   <あたたたたたた!
●●●●<ひぎぃ!あべし!ひでぶ!


     ◎<雑魚を始末しただけのこと
  ○○○○<ありがとうございます

*これは例外

108:創る名無しに見る名無し
10/02/09 19:38:22 lRQP2NKM
「そして互いの数が多ければ多いほど、稀な能力を持つ人間は平均の中に沈みます」

      ○<僕が一番上手くガンダムを使えれるんだ!
●●●●●●●<俺もいるぜ、お前だけになんかイイかっこさせるかよ、おまえだけじゃないんだぜ、コーホー


「三十人は五十人の相手に対して勝てません」

*○●は同じ強さとします

    戦場

○○○対●●● 引き分け
   対●●  勝利

 ●×2で黒側の勝利

「政治だろうが戦争だろうが同じ。戦いは数です」


 ●<戦いは数だよ兄者!
                               ご冥福をお祈りします。

「そして数を維持するために組織を保たなくてはいけません。
 組織が保てなくなる…つまりバラバラになって個々の数が少なくなると多い側に喰われます」

 ○○○○○○<○民党を支持する
●●●●●●●<民●党を支持する
      ◎<民●党支持が多いので当選ね

●●●●●●●○○○○○○
      ◎<以上13票がこの地域の得票数となります。

「しかしこの説明には穴が存在します。
 一人の人間は二人の人間に勝てませんが、互いの相対数が上下する可能性があります」

    戦場
      1戦目

 ○○対●  勝利
  ○対●  引き分け

   (戦力外)
    ●●●戦場に遅れてやって来る

 白側が1戦勝利

109:創る名無しに見る名無し
10/02/09 19:39:04 lRQP2NKM
「総力で勝っていても、距離の関係などで競り合いに出られなくなると関係は逆転します」

         2戦目

 ○○対●  勝利
  ○対   勝利

   (戦力外)
    ●●●戦場に遅れてやって来る

 白側が2戦勝利

 3戦目からは戦力が互角になる


「こうした事態をさせないためにも、連絡などを密にとらなければならず、組織の維持管理は大切なのです」

●<滅多に支持を出さない本部の仕事なんてやってられねー
○<お客様がおいでになりました
◎<・・・・・・・

「よって、戦いに勝つために、敵の力をいかにして分け自分達の力を集めるかに腐心します」

◎<お主も悪じゃのう、選挙の票は任せておけ
□<黄金色のお菓子
●<これからも越後屋をお願いいたします

「この努力を軍隊流にすると『手法』を戦略、作戦、戦法、戦術、戦技
『組織自体の運営』を兵站と呼ぶことになります。
 時代や国によって呼称に多少の違いがありますが、大体同じです」

 兵站の意味をどう捉えるか、諸説様々ある。
後方活動の総称、輸送全般、食糧の輸送、だが自分は兵站とは組織運営そのものと考えている。
組織の構造、権力争い、人事、広報、全て兵站の一部だと思う。

「戦略、作戦、戦法、戦術の違いはなんじゃ?」
「指定する範囲の大きさです。
 例えば私の世界で有名な鬼畜王と呼ばれる方の戦略ですと、

戦略:JAPAN中の美女とヤリたい
作戦:隣接する国の佐渡を落として謙信とヤろう
戦法:軍隊をおくって征服しよう
戦術:送る部隊の配置と順番は…

 となる訳です」

110:創る名無しに見る名無し
10/02/09 19:39:45 lRQP2NKM
「滅茶苦茶だな」

 姫は華やかに笑った。
美人は何をしても絵になる。

「世界平和なんてご大層なもの、本気で考えるなんてよっぽどの世間知らずか馬鹿者ですよ。
 えろくててんかとういつでも結果があればいいじゃないですか」

『日本の夜明けは近いぜよ』『地球を守れ!CO2削減!』なんて漠然とした奇麗事を話されるより、
『女を抱く!ガハハグッドだ!』『金が欲しいか貴様ら!ニューヨークへ行きたいか!』と言う
俗物の方がよっぽど好感が持てるのは気のせいだろうか?

「一般的には、戦略が国の方針、作戦が軍全体の行動、戦法が軍単位の戦闘、戦術が個人の戦闘
 と呼ばれています。時と場合によるので話半分に覚えておいて下さい」
『手法』の説明はキリがないので後回しにして『組織自体の運営』を話します」

 戦術や戦法の話なんかしてると日が暮れる。
桶狭間やナポレオンについてなんて自分が喋るのをやめられそうにない。

「唐突ですが、100人の民兵と100人の近衛騎士団が同時に戦ったらどちらが勝つと思います?」
「当然、近衛騎士だ」
「どうしてそう思いますか?」
「練度や装備が違いすぎる」
「その通りです。対決する兵科や相性によっては、
 ある意味、戦う前から勝負は決まっていると言えるでしょう」

 砲兵は近くで戦うようには出来ていないし、斥候の目的は戦うことではない、監視だ。
ハリネズミのようにファランクス隊形をとった槍兵に突撃しようとする騎兵もいないだろう。
誰だって得て不得手がある。

「では強い騎士を近衛たらしめているものは何でしょう?」
「訓練や身分だ。食事も良いものを摂っているし、馬や弓、鎧がある」

 流石姫様、100点満点だ。
『強さ』を聞いて、装備や訓練だけでなく、食事や身分を含めて答えられるのはちょっといない。
いずれ賢い女王になると思う。

「そうした条件を揃える事こそ『組織自体の運営』であり、兵站であります」
「漠然としているな」

 そういうものだから仕方がない。
兵站はヘリや戦車を購入するのとは違って、
直接実感できるものではないから、ないがしろになる。
帝国陸軍なんて悪例の最たるものだ。

111:創る名無しに見る名無し
10/02/09 19:40:27 lRQP2NKM
「兵站とは軍隊の戦闘力を維持するための役割です。
 物資の補給や整備、休養などの諸々を含めた仕事で、
 主に情報管理、補給、整備に修理、調達、衛生、警備など保守管理全般を指します」
「戦争と余り関係ないのではないか?
 兵達の胃袋に消えてしまう食料に金を出すより、槍と鎧を買う方がまだ良いだろう」

 飯よりも正面装備を、ある意味では間違いではない。
正面装備の充実はハッタリとして使えるし、戦争していないのであれば張子の虎でも十分だ。
政治家的な視点。姫らしい答えである。
しかし戦争中となると答えは逆転して来る。

「では、戦争で実際に矢を放ち合い槍を向け合う時間と行軍に使う時間どちらが多いでしょうか」
「行軍が長い、数日間の戦闘のために数十日歩き続けることすらある。
 だからこそ弓槍を揃える必要があるのだ。効果の高い数日の為に装備を揃える方が費用効果が高い」

 だが彼女は根本的な間違いを犯している。
部隊の新設ばかり好んだヒトラーやスターリンと同じ愚。

「ですが、武器ばかり揃えすぎても適切に管理できなくなります。
 武器は現地に運ばれ、個々人に手が渡るまで配られ、実際に使われてこそ役に立つのです」
「ならば武器を扱える部隊を新設すればいいのでは?」
「武器だけ用意しても、集め、ひとつの所にそれなりの配置をさせる、彼らに使い方を教える、
 道具の為の道具を過不足なく用意する、混乱なく移動する手はずを整える。
 仕事の後、撤収する手はずを整える。残った機材をすべて引き上げる、出来ればゴミひとつなくしなくてはいけません。
 また武器と同じことが兵士にも考えられるのです。
                    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 大量の武器があっても兵士は増えません、使える技能を持った人物が居て初めて兵士たり得るのです」

 部隊を増やしても人は増えず、兵器は増えない。人材の数も変わらない。
補修部品がないまま造り続ける飛行機や、隊が定数を満たさないせいで師団が連隊級なんてことにもなりかねない。
確かに部隊を新設すれば使える人員は増えるだろう―――書類上では。
実態は中身のスカスカな隊ばかりとなる。
名目上の部隊を増やすだけで兵力が増えた気になり精神の安定を図る。
現実から目を逸らしているだけだ。
 書類だけ弄って、名目だけの団体を作り現実から懸け離れる伝統は、
毛沢東の生産計画や年金流用問題として今に受け継がれている。
 徴兵だけで使える兵士が増えるのはファンタジーと脳内だけだ。

「温かい食事と士気の関係も馬鹿にしたもんじゃありません。
 数十日間冷や飯を食べさせられた場合を考えてみて下さい」

 阪神淡路大震災では地域ごとに立ち直りの速度が違い、食事に差が出た。
もし自分のところがカンパンで、隣の地区が温かいお握りと豚汁なら、どう思うだろうか?
自分なら絶対に文句を言う。命を掛けた仕事をしている兵隊ならなおさらだ。
数十日間、冷や飯を食べせ続けたら軍の士気はガタガタになる。

112:創る名無しに見る名無し
10/02/09 19:41:12 lRQP2NKM
「ふむ、そうだな。それでは次に必要なものは?人材か?」
「もちろん優秀な人材も大事ですが、もし戦闘が起こったとしてその場に人材が居合わせないと話になりません。
 戦場に遅れてやってくるなどもっての外です。そこで、

    戦場

 ○○対●  勝利
  ○対●  引き分け

   (戦力外)
    ●●●戦場に遅れてやって来る優秀でお馬鹿な人材、馬があれば間に合ったかも。

 ○×1で白側の勝利

    こうして、バラバラに撃破されることを各個撃破されると呼び。
    力を一箇所に纏める行為を戦力の集中と呼びます。

 足を揃えなくてはいけません。よって次に必要なものは馬車や船といった輸送機関になります」

「加えて、兵士達へ食事と武器、衣服や雑貨なども運ぶ必要がありますから、更に馬車は必要となります」
「どれぐらい必要なのだ?」
「1日戦闘行動などを行った際必要とされるエネルギー量は5000キロカロリー、平時の活動では3100キロカロリー、
 一般的な生活をしている場合では2300キロカロリー程が必要となります。
 ソ連軍は7000キロカロリーが必要と計算していましたが、あそこは過酷な環境なので
 実際そんなものかもしれません。時と場合によるということです」

 軍隊の戦闘糧食と言えばレーション。
ちなみにレーションを食べた感想で多いのは量が多すぎるといった類のことである。
これにはちゃんとした理由がある。
軍でもよっぽどの事がない限り、飯は皿で食べるものとされている。
昼食中に襲われるなんて襲撃された時点で負けだし、台所でちゃんと調理された飯の方が美味しい。
だからレーション、手軽な携帯食料が必要とされる状況は、戦闘時又はそれに順ずるものと考えられる。
戦闘時を想定した消費は5000キロカロリー、一般的な生活では2300キロカロリーからも判るように、
野山を60kgの背嚢を背負って這いずり回るのでない限り、そんなに腹は減らない。
だからレーションは残してもいいのだ。たくわんがなくなったのは残念でならない。

「きろかろりー?」
「熱量の数字です。精米済みの米1合、コップ一杯分のカロリーは………確か570です。
 なんとなくでいいからそんなものと思ってください」

 困ったな、どう説明したらいいんだ。カロリー計算なんて、俺は栄養士じゃない。
栄養士って食材や調理法ごとのカロリー値を覚えてるのか?
だとしたら凄いと思う。

「米だけ用意すればいい訳でもなかろう」
「偏った食事を続ければ病気になります。ビタミン不足による脚気なんかが有名ですね」
「かっけ?ビタミン?」
「脚気は足むくんで痺れる病気で、酷くなると死ぬらしいです。
 船乗りに多いとされた病気で、
 病院ではハンマーで膝を叩いて跳ね上がるかどうかで診断する方法がよくとられます。
 他には炭水化物、白米を食べ過ぎるとなるらしいですね。
 ビタミンは栄養素の一つで、糠漬けやすっぱいものにはいっています。
 他はビタミン不足になると、風邪の形が出来やすくなるそうです。
 ようは色々食べろってことです」

 脚気は昭和頃まで流行っていた病のひとつで、療法が確立された病としては新しい部類に入る。
米を主食にしていた当事は日本特有の風土病と考えられていた。
栄養素の不足に関する風土病は多い、昆布が薬として用いられていた時代があるのだ。
穀物、肉、野菜、果物をバランスよく取ることを目的とした
中国の医食同源思想は現代栄養学の先駆けといえるだろう。

113:創る名無しに見る名無し
10/02/09 19:41:53 lRQP2NKM
「ふむ」
「後、忘れられがちですが、物を運ぶために物が必要となります」
「馬と船か」
「馬を働かせるために飼葉と水も必要です」
「そうだな」
「大量の飼葉と水が必要です」
「そこらに生えてる草を食べさせれば良いだろう」
「そうも簡単にはいきません、少数ならいいですが軍が移動するとなると万人単位です。
 それらを運ぶため万単位の馬に食べさせたとしたら、周囲の草原は丸裸になるでしょう」

 A地点:維持可能コスト2
 ○○:戦力2
               C地点:2   D地点:3
 B地点:2         ●●      ●●●
 ○

            ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 つまり、ある程度の馬を維持し続けるためには分散して配置しなくてはいけない。
分散配置は各個撃破される原因の一つでもある。
無闇に分散させないため兵站が存在していると言い換えてもいい。

「森には草が沢山あるではないか」

 あんたはムッチーか。インパールですか。一足す一は日ごろの行いと根性で四十ですか。
馬は平地の生き物で、森で暮らすようには出来ていない。

「そりゃ、馬だって好き嫌いはしますよ。あなたもリンゴは食べるけど、雑草は食べませんよね。
 馬って生き物はデリケートなんです。箱に入れるだけでストレスで体調を崩すんですよ?
 船で運ぶのさえ一苦労です」
「ようは馬を産まれた場所以外で働かせる場合、苦労する訳か」
「同時に馬のための糧秣をまた運ばねばなりません。
 距離が開くほど輸送そのものに掛かる物資は必要となり、運べる物資は反比例して少なくなります」


       ○       C地点
   ↑   ↑   ↑
   ○   ○   ○   B地点
   ↑   ↑   ↑ 
  ○○○ ○○○ ○○○  A地点

*○は1つで3輸送力をもっているとする
 一区間で2輸送力を消費する

 Cに届く頃には27輸送力使用して3輸送力しか届かない
 これと同じことが経済にも言える、27億円の税金を使って3億円の経済効果しかないなどだ。
『エイベックス死ね説』『経団連死ね説』『税金の無駄遣い』『中抜き地獄』などの事例がある。



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