学園同士で戦争するス ..
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11:創る名無しに見る名無し
09/03/16 21:44:51 QSH8bt+2
桜花みたいな兵器?

12:創る名無しに見る名無し
09/03/17 14:24:04 yb0qvsoy
>>11
この間のガンダム00にそういうの出てたな

13:創る名無しに見る名無し
09/03/17 22:17:17 7yZO+hJv
75氏以外の書き手はこのスレから去ったみたいだな

14:創る名無しに見る名無し
09/03/17 23:28:47 yb0qvsoy
規制地獄に巻き込まれてるだけだろ

15:創る名無しに見る名無し
09/03/17 23:39:56 7yZO+hJv
>>14
そうだったら良いですねw

16:創る名無しに見る名無し
09/03/17 23:59:09 yb0qvsoy
切に願うぜ

17:創る名無しに見る名無し
09/03/18 00:37:42 LpEYnSx6
学園同士の戦いにおける最終的な勝利ってなんぞ? 敵の学園制圧?

18:創る名無しに見る名無し
09/03/19 00:28:45 ZWjxmabN
くにおくんシリーズみたいな感じの対立で、ちょっと書いてみるわ
出来たら投下する

19:創る名無しに見る名無し
09/03/19 09:48:39 ZaRSvCbj
>>18
待ってるぜ!

20:創る名無しに見る名無し
09/03/22 19:43:59 pqwjN5yH
保守

21:創る名無しに見る名無し
09/03/23 09:48:43 +qn+0IYA
やっぱりガンバレみたいな話になるのかな

22:創る名無しに見る名無し
09/03/24 03:19:03 QEHe6b/b
>>21
ガン パ レ?

23:創る名無しに見る名無し
09/03/24 23:46:53 M5NQal3+
なんでテンプレの一部にF自スレのテンプレが混じってるんだ?

24:創る名無しに見る名無し
09/03/24 23:49:06 8HyoMN9D
>>23
ヒント:荒らし

25:魔法少女軍事系おかわり ◆NN1orQGDus
09/03/25 21:46:52 UyE1xsf2
第一話『hate and war』
1/4
 バルコニーでロッキングチェアに揺られていると、春らしいぽかぽか陽気に誘われると瞼が重くなってしまいます。
 爽やかな風が頬を撫でて優しく起こしてくれるのですが、睡魔に白旗を挙げてしまいたい気分のわたしは肉体と精神の欲求に逆らいません。
 これは仕方のない事だと思わずにはいられません。
 事実、仕方のない事ですし。
 兎に角。
あと五秒ですやすやと寝息を立てて微睡みの世界に行けそうになった時、

「お嬢様、こんな所で寝ると風邪を引いてしまうのであります!」

 ばあやに起こされてしまいました。

「お嬢様は若い時の大奥様にそっくりなのであります! もっとしっかりして貰わないと困るのであります!」

「お祖母様の若い時にそっくりなんですか、わたしは。ちょっとショックですね」

 因みに。
 大奥様=お祖母様ですのであしからず。
「そうなのであります! 勝手気ままで人の話を聞かない所なんて瓜二つなのであります!」

 ばあやはお祖母様に含むところが色々とあるらしく、愚痴大会を開催してしまいました。
 年老いると湿っぽくなるのは仕方のないことなのですが、退屈なのはいただけません。

 仕方ないので耳を塞ごうとしましたが、間に合いませんでした。
 人の愚痴を聞かされる事は苦痛ですから、ご多分にも漏れずわたしは延々と聞くハメになってしまいました。

「まったく最近の若いもんは気合いが足りないのであります!」

 更にばあやは自分の若い時を棚に上げての若者に対する妬み、嫉みまでブレンドしはじめました。
 こうなると逃げ場はありません。逃げ道なんてもっての他です。
 ロッキングチェアにユラユラと揺られる私はこの苦行に耐えなければならないみたいです。

「聞いているんですか、お嬢様!」

「ええ、それなりにはですが。美化された昔話を聞く趣味はないんですよ、わたしは」

「口答えまで大奥様にそっくりなのであります!」

 ボソリと漏らしてしまった本心が火に油を注いでしまいました。
 どうせなら冷や水を注ぎたかったのですが。

「証拠として美化されていない思い出を証拠と一緒に提出してください。それができないならお小言は終わりということで」

 こうなったら強行突破を謀るしかありません。それが現在のわたしにとっての正義だったりします。

「お嬢様、その言葉に二言はないのでありますね?」



26:魔法少女軍事系おかわり ◆NN1orQGDus
09/03/25 21:48:38 UyE1xsf2
2/4
「ええ、勿論―……」

 ですとも、と続けたかったのですが、ばあやの勢いに気圧されたわたしは、続ける事ができませんでした。
 それだけではありません。
 腰を抜かしてしまいました。
 年寄りだと思って舐めてましたが、戦争を体験した世代は伊達ではありません。

 がおーっと吠えたばあやは風みたいな速さで何処かにいってしまいました。
 残されたのはドップラー効果で響くがおーっという雄叫びと、腰を抜かして動けないわたしだけになりました。
 雲がかげって風が肌寒くなりました。
 鼻孔をくすぐる仄かな香りはお祖母様の大好きなアフタヌーン・ティーの香りです。
 孫であるわたしがこんな有り様なのにアフタヌーン・ティーを楽しんでいるお祖母様にちょっぴり殺意を抱き始めた頃、ばあやが戻ってきました。
 よくわかりませんが、手には埃にまみれた本を持っています。

「これを見るのであります! 青春時代のアルバムなのであります!」

 見ろ、と言わんばかりに突き出された本を一冊手にとって開くと、そこには見知らぬ世界が広がっていました。

 カッコいい男の子とカワいい男の子が●●しています。マイルドに言うと男同士で絡んでいます。
 写真ではなくてイラスト―アルバムではなくて漫画なのですが、わたしはカルチャーショックを受けてしまいました。

「うわあ……なにこれ……うわぁ……」

「間違えたのであります! それは日英同盟(サークル名)のノブナガさま見せしめ記念突発本なのであります!」

 渡す物を間違えたばあやが血相を変えて本を引ったくりますが、時すでに遅し、です。
 バッチリ記憶しました。キッチリと脳裏に焼き付けました。

「今のは忘れてこっちを見るのであります!」

 渡されたのはアルバムでした。
 ペラペラとめくると、セピア色になった白黒写真にわたしが映っていました。
 しかしこんな写真は記憶にありません。
 わたしはカラーの時代でモノクロの時代ではないのです。

「なんですか、コレ」

「学園島戦争の時のアルバムなのであります」

 ばあやがエヘンと胸を張っています。
 そんなばあやを無視してページをめくると、和装の女の子がメチャクチャ緊張して写っている写真を見つけてしまい、ぷうっと吹き出してしまいました。



27:魔法少女軍事系おかわり ◆NN1orQGDus
09/03/25 21:49:47 UyE1xsf2
3/4
「ばあや、これは傑作ですよ」

「……写真をとると魂を抜かれると教えられていたのであります!」

 ばあやが怒っているという事は、この女の子はばあやなのでしょうか。
 見比べると時の流れは残酷だという事を実感して憂鬱になってしまいました。

「ひょっとしたら、このわたしによく似た女の子はお祖母様なので?」

「そうなのであります!」

 その言葉を聞いて更に憂鬱になってしまいましたが、胸の大きさは勝っているみたいなので思わず握り拳を握ってしまいました。

「えーと、この可愛い男の子は?」

「それはパトリックちゃんなのであります」

「間違いなく吾だな」

 まあ、なんですか。人のアルバムを見るのは結構面白いのでハマってしまいました。

「これはなにをしている写真なのですか?」

「えーと、これは確か……」

「フェアリー・テールさんロワの時の写真だな」

 はい、今度は私にも気付きました。
 部外者が一人増えています。

「誰ですか、あなたは」

「吾の名前はパトリックちゃんって覚えとけ」

 いつの間にやら幼児が私の膝の上にちょこんと座っていました。

 ばあやはパトリックちゃんと名乗る幼児を見て口をあんぐり開けています。

「パトリックちゃんですって!?」

 何故かはわかりませんが、怒濤の勢いでお祖母様も現れました。

 どうやら皆顔馴染みらしく、主役である筈の私を差し置いて盛り上がってしまいました。
 なんかちょっとムカつきますね、蚊帳の外は。

 仕方ないのでばあやに取り上げられた本をちょっぱって自分の部屋で読み更けようとしたのですが、それは出来ませんでした。
 お祖母様たちの協議の結果、私はパトリックちゃんが学長を務める学舎に行くことに決定したのです。
 東洋には『かわいい子には旅をさせよ』という諺があるらしく、可愛いわたしは旅をしなければならないそうです。
 若い時のお祖母様より可愛いわたしはそれを受け入れる義務があるそうです。
 罪ですね、可愛すぎるのも。
 全ては可愛すぎるわたしが悪いのです。
 そんな訳で、わたしの旅が始まるっぽいです。

 因みに。
 パトリックちゃんが言うには学舎はきな臭くて戦争が秒読み状態らしいです。
 イヤですね、戦争って。


28:魔法少女軍事系おかわり ◆NN1orQGDus
09/03/25 21:50:46 UyE1xsf2
4/4
 戦争なんて野蛮な事は可愛すぎるわたしには似合わないことこの上ないのですが、これもまたわたしが可愛すぎるのが悪いのです。
 本当に罪ですね、私の可愛さは。
 先々が不安でお先真っ暗なのですが、お祖母様だって血腥いで有名らしい学園島戦争を戦い抜いたみたいなので、お祖母様よりももっと可愛くて胸が大きい私だって戦争の一つや二つはへいちゃらだと思います。
 いいえ、思い込みたいです。

 そんな訳で、話は次回に続きますどっとはらい。


―to be continued on the next time.

わたしによる人物紹介

わたし
ミステリアスな美少女を気取りたいので詳しい事は内緒です。

ばあや
我が家に仕えるばあやでお母様の乳母だったらしいです。
写真を取ると魂が抜かれると主張したり、美少年が絡み合う本を執筆していたりと結構謎です。
噂によると日本出身らしいです。

お祖母様
わたしのお祖母様です。
若い頃は私に似ていたみたいですが、私よりも胸が小さい(←ここ重要)です。

パトリックちゃん
お祖母様が若い時から幼児の謎の男の子です。
年齢不詳ですが、殷の紂王(←誰?)に使えていた事があるそうです。



29:魔法少女軍事系おかわり ◆NN1orQGDus
09/03/25 21:52:16 UyE1xsf2
唐突に復帰そして続編第一話投下終了。


30:レス代行
09/03/25 22:18:21 k60hBovX
まずはおかえりなさい また会えて嬉しいのだわ
>カッコいい男の子とカワいい男の子が●●しています。マイルドに言うと男同士で絡んでいます。
こいつらwwwwwww
子供の成長に悪影響を与えること著しいぞwwwww

語尾がありますだと、お祖母様が某蛙軍曹の声で再生されてしまう
帰ってきてくれてありがとう
また面白いSSを読ませて下さい

31:創る名無しに見る名無し
09/03/25 22:54:01 +1GRDW0L
世代交代してるwwwww

32:創る名無しに見る名無し
09/03/26 04:25:37 6wQCZTDB
世代を超えて受け継がれる腐の系譜かw

33:創る名無しに見る名無し
09/03/26 05:00:50 VQ/At1II
なんてこった…
フェアリー・テールさんちは業が深すぎるぜ

34:レス代行
09/03/26 10:44:42 VQ/At1II
そういやパトリックちゃんまだ存命なのか・・・

35:創る名無しに見る名無し
09/03/26 10:48:15 GcHURf0M
なにせ袁術にいやがらせしたのが自慢の子だからなw

36:創る名無しに見る名無し
09/03/26 13:51:05 4GFeZ++A
さすが渾沌さんに目鼻書いてあげたら大変なことになったパトリックちゃんだ

37:魔法少女軍事系おかわり ◆NN1orQGDus
09/03/26 18:45:43 58TkCovq
第二話『Give 'Em Enough Rope』

 物語を進める前に少しばかり説明をしたいと思います。

 かつて、学園島で血を血で洗う凄惨な戦争があったそうです。
 偉い政治家の奔走によってその戦争は終わりを迎えたのですが、火種がゴロゴロ転がっていたそうです。
 例えばそれは、深い事情で本国に戻らなかったり戻れなかったりした人達です。
 代表例をあげると土着してしまった方々です。
 彼らは学園島を勝手に領有してしまったそうです。
 これは大問題です。
 それに輪を掛けて問題なのは宗教問題です。
 過酷な学園島では既存の宗教は廃れしまい新しい宗教が出来たのですが、その宗教間闘争が物凄いらしいです。
 それにも増して凄いのは腐女子による受け攻め論争なのですが、これはあまり気にしない方が良さげだったりします。
 兎に角。
 色々な勢力が集まってコミュニティーを形成して群雄割拠しているのが現在の学園島の状況らしいです。
 因みに。
 そのコミュニティーは島の名前からあやかって学園といいます。

 更に付け加えると学園島に存在する魔法物質は魔法因子を持つ人に魔法を目覚めさせるという事が最近の研究で明らかになったそうです。
 故に、学園島における戦争は魔法を主とした戦争になる感じです。

 以上、説明終わり。物語を続けます。

「初めまして。大英帝国からリハウスしてきた……」

 朝のホームルームで自己紹介をしようとしたら、名前を言う前に歓声によって遮られてしまいました。

「ねえ、彼氏いる?」

「神様を信じる?」

「魔法はなんなの?」

「フェアリー・テールさんの孫ってホント?」

 きゃいきゃいわーわー騒がれますが、そういうのは嫌いじゃありません。むしろ好きです。

「オマエら静かにしとけ!」

 パトリックちゃん先生が教壇をバシバシ叩きますが、歓声は収まりません。
 これもまた、わたしが可愛すぎるのが悪いのです。

「ちょっと、お前ら! 静かにしろ!」

 怖そうな雰囲気の男の子が怒鳴ると静かになりました。

 わたしとしてはもう少しもてはやされていたかったのですが、静かになってしまったので仕方ないから諦めます。

「オマエはクラス委員の伊庭の隣に座っとけ!」



38:魔法少女軍事系おかわり ◆NN1orQGDus
09/03/26 18:46:36 58TkCovq
 パトリックちゃん先生に促されてクラス委員の伊庭さん―先程歓声を一喝して鎮めた男の子の隣の席に座ります。

「宜しくお願いしますね」

 これから長い付き合いになる可能性が高いので一番自信のある右斜め45度の角度で微笑んだのですが、あっさりと無視されてしまいました。

「宜しくお願いしますね?」

 わたしの挨拶が聞こえなかったのだろうと断定した私は挨拶を繰り返したのですが、今度は無視ではなくて睨まれてしまいました。
 よくいます、こういう恥ずかしがり屋な人。
 もしくはクールを気取ったツンデレ。
 可愛い私に素っ気ない対応という事は、男の子が好きな感じの人かもしれません。
 それはそれでありです。

 短く刈り上げたツンツン頭に鋭い三白眼。体育会系の外見の割にはメガネ男子。
 何故かはわかりませんが気になってしまいます。

 気になってしまうと突き進んでしまうのが思春期の女の子です。
 声をかけようとしたその時―。

「転校生! 伊庭はフェアリー・テールと戦って破れた伊庭心太の孫だから覚悟しとけ!」

 聞いていません、そんな話。
あのお祖母様がアクティブだったなんて想像できません。

 衝撃の事実を突き付けられた私はカクカクとぎこちない動きで隣の伊庭さんをみますが、ニヤリと妖しく笑う伊庭さんに気圧されてしまいました。

 兎に角。
 覚悟を決めなければなりません。なんの覚悟なのかわかりませんが覚悟を決めておいた方がよさそうです。

 お先真っ暗、前途は多難、希望の未来は今何処。
 そんな訳で話は次回に続くのですが、ちょっとした説明が入りますので悪しからず。

 パトリックちゃん先生が学長を務める学舎はかつての大英帝国の学舎を改修したものです。
 先生はパトリックちゃん一人、生徒は転入生であるわたしを含めて五人という大変小規模なものです。
 その代わりと言ってはなんですが、学園島戦争で勇名を馳せた魔法兵の血縁者を集めた少数精鋭らしいです。
 パトリックちゃんが言うには我が学舎を三国志で例えると五斗米道のポジションらしいです。

 以上、説明終わり。
 そんな訳で話終わりますどっとはらい。

―to be continued on the next time.


39:魔法少女軍事系おかわり ◆NN1orQGDus
09/03/26 18:48:15 58TkCovq
以上、投下終了。
某蛙軍曹みたいな口調はばあやであってお祖母様ではなかったり。

40:創る名無しに見る名無し
09/03/26 19:54:00 XRKt7T7R
投下乙です
>三国志で例えると五斗米道のポジションらしいです
悪いことをすると三度までは許されるんですね、わかります
     
受け攻め論争で争いになるって酷いなw
世の中にはサッカー戦争なるものもあるけど

-----------
レス代行はここでおk
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)より
代行書き込みです

41:創る名無しに見る名無し
09/03/26 19:58:06 LUszDvw1
軍事系が復活してる! とか1日送れだけど気にしない。
ていうか伊庭に子孫が居て驚いたのは俺だけじゃないはず。

展開と残りの3人に期待しつつ乙ですよ!

42:創る名無しに見る名無し
09/03/27 00:34:46 H/0pbt8H
伊庭さん子どもいたのかww
そしてまた碌でもない展開の予感w乙です!

43:魔法少女軍事系おかわり ◆NN1orQGDus
09/03/27 18:11:44 H58OqyB4
第三話『Should I Stay or Should I Go?』
1/3
 我が学舎は学園島において弱小勢力です。
 弱小勢力であるという事は、なんらかのアクションを起こさなければじり貧とか座して死を待つだけです。
 それは困る事なので、パトリックちゃん先生は勢力を広げる事を決定しました。
 メンバーはわたしとパトリックちゃんです。残りの人たちは学舎の防衛の為に残るそうです。

「お城、ですか?」

 我が学舎から道なき道を切り開いて歩くことおよそ30分、大変立派な西洋風のお城が見えてきました。
 長いこと放置されていたのか庭は荒れ果て、激しい戦いがあったのか門柱や外壁に傷があります。

「学園島でもっとも凄惨な戦いがあった場所だからよく覚えとけ!」

 いつも笑顔を絶やさないパトリックちゃん先生なのですが、何故か今日は重苦しいシリアスな感じです。
 それだけでは飽きたらず、よくわからない文字が書いてある石碑に献花したり黙祷しています。
 戦争を体験したパトリックちゃん先生ですから、なにやら深い思い入れがあるのだろうと勝手に断定したわたしは、知的好奇心を満たす為にお城を探索することにしました。
 お城の中は埃っぽくて薄暗く、何かが出てきそうな雰囲気です。
 おっかなびっくり進むと何やら話し声が聞こえます。ハッキリ言って怖いです。でも楽しいです。
 怖いもの見たさという現象が起きています。
 わたしの足はドンドンと奥へ奥へと向かっていきます。
 豪奢なゴシックバロック調の絵画や彫像、わたしほどではありませんが可愛い女の子が描かれたフレスコ画。
 価値がありそうな美術品が陳列されていて、かつての城主が芸術をこよなく愛していた事が伝わってきます。
 これはもう良さげな芸術品を頂かない手はありません。
 色々な事を考えていると、人の気配を感じました。ハッキリと話し声が聞こえました。
 多分、この城の関係者なのでしょう。
 とりあえず情報を得ようと声のする方に向かってみますと、そこは蔵書庫でした。
 数えきれない程の本が陳列してあり、城主が読書家であった事を感じさせますが、今はそんな事はどうでもいいです。
 問題なのは何処の誰がいるのかです。
 本棚の影からそっと覗くと、わたしと同じくらいの年齢の女の子が二人いました。


44:魔法少女軍事系おかわり ◆NN1orQGDus
09/03/27 18:12:54 H58OqyB4
2/3
 一人はツインテール、もう一人は三つ編みで、二人ともわたしほどではありませんが可愛いみたいです。
 何を話しているのか気になったわたしは息を潜めて聞き耳を立てます。

「第14256回萌え対決! 先手私! 体格が良いのに撫で肩なのを気にしている体育会系メガネ男子!」

「それは既に出てるのだわ! ……うふふ、私の勝ちなのだわ!」

 何だかよくわかりませんが、三つ編みがガックリとうなだれてツインテールが勝ち誇って胸を張っています。
 私がいる地点からだとよくわかるのですが、どうやらツインテールの胸の大きさには勝っているみたいなので思わず握り拳を握ってしまいました。

「―!? そこにいるのはだれなのかなのだわ!」

 喜び方がオーバーアクションだったせいか、気付かれてしまいました。
 これは逃げるしかありません。
 ダッシュで逃げようとしたのですが、いつの間にやら中世の騎士の大軍に囲まれていました。

「あれ? もしかしたら主催者の人?」

「似ているけど違うのだわ! 胸が大きいからフェアリー・テールではないのだわ!」

 女の子二人にじいっと見詰められたわたしはどうすることも出来ずに、


「やっほー」

 と誤魔化す事しか出来ません。

 とりあえず二人の視線にちょっぴり敵意を感じます。

「じゃあ、この人だれ?」

「それは私も知りたいのだわ!」

「えーと、えーとですね。わたしの名前は……」

「オマエら生きていたのか?」

 自己紹介をしようとしたら、パトリックちゃん先生に遮られてしまいました。

 どうやらお二人とパトリックちゃん先生は知り合いらしいです。


 結論から申しますと、このお城はかつてバトルロワイアルという狂気の沙汰の悪魔のゲームが開催された場所で、お二人とパトリックちゃん先生はその参加者だったらしいです。
 主催者が飽きてしまってバトルロワイアルは中止になったのですが、お二人は萌え対決に夢中だったのでそれに気付かなかったそうです。

 お名前はツインテールがアンさん、三つ編みが佐藤ゆんさんです。



45:魔法少女軍事系おかわり ◆NN1orQGDus
09/03/27 18:13:58 H58OqyB4
3/3
 余談ですが、アンさんはお祖母様の親友だったそうです。
 何故お二人とも若いままなのかというと、佐藤ゆんさんが形成する魔法的フィールド『腐女子庭園』は腐女子専用の絶対的な防御空間であり、時の流れすら無効化出来るからだそうです。

 因みに。
 アンさんの事はAnneという発音で呼ばなければならないそうで、Annという発音で呼んだわたしはこっぴどく叱られてしまいました。

 とりあえずお二人はパトリックちゃん先生に保護されて我が学舎の生徒となることに決まりました。

 これは凄い戦力アップです。特にアンさんは学園島戦争において伝説的な活躍をした魔法兵だったそうなので学園島統一に一歩近付きました。

 めでたしめでたしどっとはらいといきたいのですが、バトルロワイアルを開催したのがお祖母様だという話を聞いてしまった私はかなり凹んでしまいました。

 まったくろくでもないお祖母様です。

 そんな訳で話は次回に続きます。

―to be continued on the next time.
わたしによる人物紹介

アンさん
お祖母様の親友にして威名を轟かせた魔法兵です。
かつてばあやと一緒に日英同盟(サークル名)を主宰していた伝説の存在です。

佐藤ゆんさん
フェアリー・テールさんロワに参加したために魔法『腐女子庭園』に目覚めた筋金入りです。

その他設定

腐女子庭園
佐藤ゆんさんの魔法です。
萌え対決を恙無く進行する為の魔法で、術者から半径三メートルの範囲を、外界からの影響を全てシャットアウトするらしいです。
それだけでなく、範囲内における萌え対決の進行の妨げとなる現象(空腹とか排泄とか睡魔とか疲労とか老化とか色々)を無効化するそうです。


46:魔法少女軍事系おかわり ◆NN1orQGDus
09/03/27 18:16:07 H58OqyB4
第三話投下終了。
フェアリー・テールさんロワの詳細は非リレーロワに……ないw

47:創る名無しに見る名無し
09/03/27 20:47:17 MPveXrIr
腐女子庭園とか酷い能力が出てきたw
つーかアンさん若いままかよwwwww
投下乙です

-------
レス代行はここでおk
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)より
代行です

48:創る名無しに見る名無し
09/03/28 08:10:32 1eaJTyhB
今回も英国系学園が舞台なのかな

49:創る名無しに見る名無し
09/03/28 12:42:52 O7BI5B+0
第二次大戦縛りじゃないから更に色々やってくれそうだ

50:創る名無しに見る名無し
09/03/28 20:17:11 IBZdIxAS
二人はあれからずっと戦い続けていたのかww
固有能力的なものってやっぱりいいなー

51:魔法少女軍事系おかわり ◆NN1orQGDus
09/03/28 21:27:15 cvezHSBA
第四話『Lightning Strikes(Not Once But Twice)』

 学舎の学生は生徒と言っても兵隊さんです。みんな魔法兵なのですが、兵隊さんであるからには体力がなければお話になりません。
 箱入り娘として蝶よと育てられたのが原因で体力がないわたしは、パトリックちゃん先生に体力をつけろと言われてしまいました。
 わたしと同じく体力が無さそうな佐藤ゆんさんを道連れにしようとしたのですが、夏冬と過酷な条件下に行われるコミケで鍛え抜かれた腐女子は伊達ではありませんでした。
 土着したスイスの末裔のクララさんを巻き添えにしようとしたのですが、いくら体力がなくても車椅子の女の子を巻き込むのは流石のわたしにも無理でした。
 後は誰が巻き添えに出来るか悩んでいたのですが、その隙にゴッチさんの遺伝子を深く受け継ぐキドさんに取っ捕まってトレーニングをさせられる事になってしまいました。

「意識改革、肉体改造。若いんだからトレーニングしなきゃ」

 キドさんは器具を使ったトレーニングが嫌いらしく、腕立て伏せやヒンズースクワットが好きみたいです。
 育ちが良すぎるせいで体力のないわたしはすぐにへばってしまいます。

「トレーニングは肉体を鍛えるだけじゃなくてスピリットを鍛える効果があるんだから頑張らなくっちゃ!」

 足や腕が鉛のように重くなっています。
 流れ落ちた汗が足元にたまって水溜まりになっています。

 それなのにトレーニングは終わりません。

「ほら、あと一回! 流した汗は嘘をつかない」

 キドさんは優しく声を掛けてくれますが、あと一回という言葉は聞き飽きました。

「も、もうダメ……」

 体力の限界が訪れた私は潰れてしまってこれ以上動けません。
 動けない事を動かないでアピールします。

「もう限界?」

「は、はひ」

 息が切れてまともに返事が出来ません。声を出すだけで辛いです。

 そんなわたしを見たキドさんは―。

「伊庭、アンタの妖刀貸してくんない?」

「そこに竹刀があるだろ」

「いや、竹刀じゃすぐ折れるし」

 何やら物騒な事を言っています。何をする気なのでしょうか。
 ちょっぴり疑問に思った私は最後の力を振り絞ります。

「何をするおつもりで?」

「気合いが足りないから気合いを入れるの、アンタに」

「気合いを入れる?」

「うん。ぶん殴って気合いを入れなきゃ」


52:魔法少女軍事系おかわり ◆NN1orQGDus
09/03/28 21:27:58 cvezHSBA
 嫌ですね、体育会系のノリ。
 ですが、そんな事を言ってられません。 ぶん殴られるのは嫌です。痛いのは嫌いです。
 残された力を振り絞ってトレーニング再開です。

「よし、やれば出来るんだから頑張れ! 」

 なんと申しましょうか、トレーニングを続けているとハイになってきました。
 専門用語でランナーズ・ハイというそうです。

 キドさんの温かい声援もあってトレーニングは無事終了しました。
 体操着を着てやっていたのですが、汗のせいでずぶ濡れです。
 熱くて仕方ないので上着を脱ぐと、涼しい風が吹いてきました。
 知らぬ間に日が傾いてグラウンドがオレンジ色に染まっています。
 厳しいトレーニングを成し遂げた充実感がわたしを包み込みます。
 ですが、クラス委員として監督していた伊庭くん鼻血を出してひっくり返ってしまいました。
 何故だろうと思ったら、ずぶ濡れでスケスケですね、わたし。
 まあ、一言で言うなら伊庭くんに悩殺KO勝ちと言ったところでしょうか。

「……とりあえずトレーニングはこれで終わりですよね?」

「終わりだけど、マッサージはしといた方がいいかもね。筋肉痛になるかもしれないし」

 キドさんは優しい口調なのですが、目付きとか指の動かし方がヤケに怪しいです。

「ま、マッサージですか?」

「そう、マッサージ。大丈夫、痛くしないから」

「ちょ、ちょっと怖いのですが」

「大丈夫、気持ち良くするから大丈夫」

「わたしなんかより倒れている伊庭くんを医務室に運んだ方が良いのでは?」

「伊庭? 殺しても平気だから大丈夫」

 ……マッサージは天に昇るくらい気持ち良くてクセになりそうだとだけ言っておきますどっとはらい。


―to be continued on the next time.

わたしによる人物紹介

キドさん
無冠の帝王の称号を持つゴッチさんの遺伝子を深く受け継ぐさわやかショートカットの日系魔法兵です。
トレーニング大好きな体育会系でマッサージがとてもお上手です。
ランカシャースタイルのレスリングの使い手なのですが、使用する魔法は『イナズマ!』(詳細不明)です。

クララさん
土着したスイスの人の末裔の魔法兵です。
生まれつき体が弱く車椅子生活の美少女です。ひょっとしたら私よりも儚げで可愛いかもしれません。
パソコンに詳しくて『悪魔召喚プログラム』を作るほど頭脳明晰です。



53:魔法少女軍事系おかわり ◆NN1orQGDus
09/03/28 21:29:53 cvezHSBA
以上、投下終了。
我ながらよくわからないネタだなぁ

54:創る名無しに見る名無し
09/03/28 21:32:40 1eaJTyhB
ゴッチの次は木戸さんかよwwwww

55:創る名無しに見る名無し
09/03/28 21:36:28 cvezHSBA
そりゃー木戸さんだからニイ

56:創る名無しに見る名無し
09/03/28 22:12:45 1eaJTyhB
頭にターバン巻いた悪役も出てくるんだろうな

57:創る名無しに見る名無し
09/03/29 09:14:15 szgGDAjC
投下乙です!

体育会系のノリはまぁ、軍隊なんで仕方ないかとw

58:創る名無しに見る名無し
09/03/29 12:57:08 sBSxb0Vi
ハ、ハイジは? ハイジはいるの?

59:創る名無しに見る名無し
09/03/29 14:19:09 xv6I07ia
クララさんいいなぁ
ギアスのナナリーみたいな薄幸系の女の子って好き
投下お疲れ様でした

60:魔法少女軍事系おかわり ◆NN1orQGDus
09/03/29 22:54:40 XalOUMcR
第五話『Hateful』

 大地が動いています。
 いいえ、違います。
 百万を号するお茶の産地の軍勢が攻めてきたのです。
 パトリックちゃん先生はお茶の産地の出身なのですがお構いなしに攻めてきました。
 どうやら現在の共産主義なお茶の産地と正当な王朝である明の系譜を受け継ぐパトリックちゃん先生とは不倶戴天の敵らしいです。
 そんな事はどうでもいいです。ただいまピンチなのです。
 ですが、わたし以外の方々はこの危機をどこ吹く風といった感じで余裕綽々です。
 歴戦の魔法兵であり●十年間ずっと戦い続けていたアンさんが余裕たっぷりなのはわかるのですが、およそ戦いが似つかわしくないクララさんまで余裕綽々です。
 そんな訳で。
 パトリックちゃん先生の深謀遠慮で出撃メンバーが決まりました。
 パトリックちゃん先生、キドさん、クララさん、そしてクララさんの付き添いとして私です。

 地響きみたいな行進の音が轟いています。
 見渡す限りがお茶の産地の兵隊さんに埋め尽くされています。

「造反有理! 造反有理!」

 割れんばかりの大歓声が耳をつんざきます。

 対峙するわたしたち四人と百万の軍勢。
 その間にぴゅーっとすきま風が吹いてスタンピートがコロコロ転がっていきます。
「だ、大丈夫なのでしょうか?」

 クララさんの車椅子を押すわたしはガクガクと震えてしまいます。

「トレーニングしたからボクは大丈夫!」
 キドさんは屈伸しながら笑っています。

「きっと大丈夫よ、あの人たちは数だけだから」

 クララさんは近未来的な形をしたコンピューター(COMPというそうです)をカタカタいじっています。

「オマエら、吾の本気をよく見とけ!」

 パトリックちゃん先生が熱く燃えています。

「革命造反精神万歳!」

 敵のシュプレヒコールが最高潮になった時、指揮官らしき偉そうな人が現れました。

「我々はあらゆる搾取階級の旧態依然とした思想、文化、風俗、習慣を大いに打ち破る! ―その鏑矢として―老害パトリックちゃんに死を!」

 わーわーわー。

 百万人の大歓声です。

 当のパトリックちゃんは悔し涙を浮かべてプルプル震えています。
 キドさんは「しゃーこのやろー」と挑発しています。
 クララさんは楽しそうにCOMPをいじっています。



61:魔法少女軍事系おかわり ◆NN1orQGDus
09/03/29 22:56:22 XalOUMcR

 わたしはといえば驚いて腰を抜かしてしまいました。

「同志たちよ、旧悪を今こそ廃するのだ!」

 敵の偉そうな人が号令を下すと、鬨の声と共に百万の軍勢が襲いかかって来ました。

 もうダメです。終わりです。たった四人で百万の軍勢に勝てるはずありません。
 走馬灯がぐるぐる回り始めましたが、そのほとんどがばあやに怒られているわたしだったりするのでげんなりしてしまいました。

「―悪魔召喚プログラム起動―。」

 クララさんの掠れたソプラノボイスが風を呼びました。それだけではありません。
 天が裂けてお昼前だというのに空が赤く焼けました。
 避けた天から目映い光が落ちて―。
 三対六枚の翼、禍々しくもある意味神々しい官能的な姿形になっていきます。
 巨大で圧倒的な存在感を持つそれは、四方に天を睥睨し、大地を揺るがしました。

「儚き者よ、土塊より生まれし者よ―神は汝に光と祝福を与えた―。ならば私は、憎しみと焔を与えよう」

 呪詛の言葉が魔力を帯び、濃密に圧縮され、光の奔流となって大地を、いいえ、百万の軍勢を薙ぎ払いました。
 一瞬にして百万の軍勢が灰塵となりました。

 あまりの出来事に私は呆然と我を忘れてしまいました。

「ご苦労様でした。赤き蛇、堕ちた明星」
 どこか冷たい響きのクララさんの声に、圧倒的な存在は朝を迎えた星が見えなくなるように消えました。

 ですが、一人だけ敵が残っています。
 はい、そうです。偉そうな人です。

 百万の軍勢を失ったわりには動じていません。
 ひょっとしたら厳しい現実に耐えきれなくてどうにかなっちゃったのかもしれません。

「誉めてやろう、貴様の戦いを。そして……悲しんでやろう、貴様の最期を!」

 訳のわからない事を叫びながら突撃してきます。
 これはちょっとピンチです。
 ですが、ちょっぐらいのピンチでしたら関係ないのが学舎の魔法兵です。

「イナズマ!」

 人差し指を立ててイナズマになったキドさんは、偉そうな人の首を飛び蹴りで刈り払いました。
 見事なまでにKOです。

 結論から申しますと、我が学舎はお茶の産地系列の学園に勝ちました。ハッキリ言って圧勝です。
 なんと言いますか、だだの薄幸の美少女と思っていましたが、クララさんは可愛い顔してババンバンでした。

 そんな訳で話は次回に続きますどっとはらい



62:魔法少女軍事系おかわり ◆NN1orQGDus
09/03/29 22:58:20 XalOUMcR
わたしによる設定とか色々

クララさん
本名はクララ・スティーブンらしいです。
悪魔召喚師でレベル99の悪魔だって呼び出せるみたいです。
セガールと呼ぶとめちゃめちゃ怒るので怖いです。


圧倒的ななにか
とても強い魔王(レベル99)だそうです。
あだ名は赤き蛇とか堕ちた明星らしいですが、正式名称は呪われそうなのでクララさんに聞いていません。


63:魔法少女軍事系おかわり ◆NN1orQGDus
09/03/29 22:59:53 XalOUMcR
投下終了。
もうどうにでもなれw

64:創る名無しに見る名無し
09/03/29 23:16:28 sBSxb0Vi
紅衛兵wwww

65:創る名無しに見る名無し
09/03/30 08:36:29 IFHZi1Jg
チートすぐるw

66:創る名無しに見る名無し
09/03/30 12:27:29 U7qaitQk
週末分を纏めて読んだがこれはwwwwwwwww
なんというはっちゃけっぷりww無印以上に好きかもしれんwwww

67:創る名無しに見る名無し
09/03/30 21:58:08 i6+9sJAA
フェアリーテール二世がとてつもない巨乳なのかアンさんの胸が縮んだのか
そこが重要だ

68:創る名無しに見る名無し
09/03/31 13:02:34 HqSLH7G5
>>67
戦局全体を左右する重大な問題だよな

69:創る名無しに見る名無し
09/03/31 19:20:07 Z94mpLkp
きょぬー派とひんぬー派が合い争う、屈辱戦争勃発ですね
……この戦いに中立はありえない!

70:創る名無しに見る名無し
09/03/31 19:56:49 +V8j72gv
フェアリー・テールさん(ひんぬー)
   ↓
フェアリー・テールさん二世(今まで出番なし)
   ↓
ボインちゃん(仮名) ←主役は孫のこの人

みんなヒトヅマニアなんですなぁw


71:創る名無しに見る名無し
09/04/02 22:01:51 v+v9sE2g
あげてみる

72:魔法少女軍事系おかわり ◆NN1orQGDus
09/04/03 18:41:50 IIAYqGnv
第五話『サンライズ』
1/3
 四角いリングは戦場で、今日も嵐が吹き荒れる感じです。
 そうです。
 我が学舎に対して大日本帝国系の学園の一派―真・日本が挑戦状を叩き付けて来たのです。
 その一派はゴッチさんの遺伝子を受け継ぐらしく、正々堂々の勝負を挑んで来たのでキドさんが戦う事になったのです。
 因みに。
 専門用語で言うと『G(学園島)―1クライマックス』だそうです。

 わーわーわー。

 学園島全土から集まった格闘技ファンの大歓声が木霊してリングに降り注いでいます。
 心なしかリング上でウォーミングアップをしているキドさんの表情が固いです。
 それもそのはず、対戦相手が事前に明らかにされていない、いわゆる一つの謎のXだからです。
 わたしと一緒にセコンドについている伊庭くんはそういう茶番が嫌いらしく、顔をしかめていますが、怪しげなファンタジーが好きなわたしはドキドキと心をときめかせています。

 わーわーわー。

 一際歓声が大きくなり、場内が異様な熱気に包まれました。

 ゆっくりと現れたのは―。

「春に咲くのは桜に在らず。悪の華―。咲かして見せましょう! スーパー・ブシドー・マシーン!」

 勿体ぶったアナウンスがピッタリ似合う、仮面のレスラー、マスクウーマン(?)でした。
 ブシドーの名に違わず、日本刀をビュンビュン振り回しています。
 あまりの展開についていけなくなったわたしは頭がクラクラしてしまいます。
 キドさんは動じずに不敵にニヤリと笑っているのですが、『狂ったブシドー』と呼ばれた伊庭心太さんを祖父に持つ伊庭くんはお気に召さないらしく、激昂して何やら叫んでいます。

「ノー・ティーヴィーだ! ノー・ピーポーだ! アイム・ブシドー! アイム・イバ!」

「伊庭くん、落ち着いたらいかがですか?」

 どうどうとあやして落ち着かせようとするのですが、我を忘れた伊庭くんは落ち着いてくれません。

 それどころか、勝手にリングに上がってマシーンさんではなくてセコンドの人に殴りかかる始末です。
 どうしようもありませんが、女性に手を挙げないのは誉めてあげようと思います。
 いいえ、そんな馬鹿な事を言っている場合ではありません。
 由緒ある戦いであるG−1クライマックスを汚されて激怒したファンが暴動を起こしそうになっています。

 あらあらあらあらまーまーまー。



73:魔法少女軍事系おかわり ◆NN1orQGDus
09/04/03 18:45:20 IIAYqGnv
2/3
 自業自得なのですが、伊庭くんが敵のセコンドに踏んだり蹴ったりな目に合っています。
 キドさんは我関せずといった具合にコーナーに持たれ掛かっています。

 マシーンさんは味方を無視してレフェリーにゴングを要請しました。

 かーん。

 甲高い音が鳴り響いて己の意地とプライドを賭けた戦争が始まりました。

 それに合わせて乱闘は収まったみたいで、ほうほうの呈になって伊庭くんが戻って来ました。
 流血していますが、遺伝的に見て血の気がありすぎる伊庭くんなので放っておきます。
 そうです。今は伊庭くんなんかよりもリング上の戦いを見るべきなのです。

 マシーンさんがキドさんの腕を掴んでロープに振り、戻って来たところにラリアットです。
 キドさんはまともに食らって飛ばされて一回転です。

「ねえねえ伊庭くん、あれって痛いんですか?」
「知りたかったら食らってこい」

 助けなかったのを根に持っているのか、伊庭くんの返事は酷いです。

 悲しいですね、ええ、悲しいですとも。
 ですが、今はそんな事よりリングの上です。

 キドさんは旗色が悪く、投げられたり殴られています。

「やられっぱなしですけど丈夫なのでしょうか?」
「よく見ろ。ポイントをずらしている。流石は燻し銀の職人、キドだ」

 へえ。先程やられまくっていた伊庭くんの言葉はよくわからない説得力があります。

「なんだかわざと技を受けているような気がするのですが」
「逃げたり避けたりしたら負けだからな。相手の技を受ける。それがキドのプライドだ」
「成る程。決してやおちょ―」
「それ以上言ったら消されるぞ?」
「―心しておきます」

 よくわからないやり取りをしているうちに、マシーンさんが回し蹴りを放ちました。
 クリーンヒットしたと思ったのですが、キドさんは蹴り足を取ってクルンと回りました。
 それにつられてマシーンさんも回ります。

「ええと、今のは?」
「ドラゴンスクリュー。で、四の字だ」

 クルクルと入れ替わりが激しい攻防にちんぷんかんぷんになるのですが、打てば響くように答えてくれる伊庭くんがいて便利です。

「あれ、せっかく極めたのに放しちゃいましたよ?」
「あれはロープブレークだ」

 パチパチと拍手が起こりましたが、伊庭くんが言うにはそれはクリーンファイトを称えての事だそうです。



74:魔法少女軍事系おかわり ◆NN1orQGDus
09/04/03 18:47:04 IIAYqGnv
3/3
「あれ? 今のは?」

「バックを取られたけど、キドが至高の職人芸―キド・クラッチで切り返したんだ」

 ワン・ツー・スリー!

 よくわからなかったのですが、キドさんが勝ったみたいです。

 キドさんがマイクを持ってなにやらアピールしています。

 ですが、そのアピールがよくなかったみたいです。

「お前は○○(プライバシー保護の為伏せ字とさせていただきます)だろ」

 という一言がよろしくなかったらしく、乱闘が始まってしまいました。

 キドさんを守ろうと飛び出した伊庭くんは男らしいのですが、捕まって踏んだり蹴ったりな目に合っています。
 キドさんは素早く逃げたのですが、状況を鑑みるに、いずれわたしも乱闘の標的になりそうな気配です。
 ここに至っては仕方がありません。
 今まで秘密のベールに包んでいた魔法を使って状況をひっくり返すより他ありません。
 その時。
 パトリックちゃん先生がリングに上がって伊庭くんに群がる敵を千切っては投げ千切っては投げて場を鎮めてくれました。
 ですが。
 その後のマイクアピールが悪いです。
 全面戦争になってしまいました。
 迷惑な事にわたしも駆り出されてしまいました。

 5・5学園島ドームで生きるか死ぬかの大決戦です。

 因みに。
 対戦カードは当日発表です。

 そんな事よりも大問題です。
 流れでマイクパフォーマンスをしろと言われたので、大英帝国の淑女として恥ずかしく無いように『こんばんは』と大きな声で挨拶をしたのですが、ラッシャーとあだ名をつけられてしまいました。
 はっきり言って嫌です。
 ラッシャーは嫌です。
 ラッシャーが嫌です。
 仕方ないのであだ名を募集します。
 可愛いあだ名をお願いします。
 
―to be continued on the next time.
わたしによる設定とか色々

キドさん
今年のG−1クライマックスの覇者です。次に目指すはGWF(ガクエンジマ・レスリング・フェデレーション)王座だそうです。

伊庭くん
今回の一件でメキシコでいうところのルードの地位を確立しました。

スーパー・ブシドー・マシーンさん
謎のマスクウーマンですが、キドさんは正体を知っているっぽいです。

わたし
今回の一件でラッシャー・フェアリーなるあだ名をつけられてしまいました。
ラッシャーは嫌なので誰か可愛いあだ名をお願いします。
切実に募集。

75:魔法少女軍事系おかわり ◆NN1orQGDus
09/04/03 18:48:25 IIAYqGnv
投下終了。
やっと戦争を書けるようになった気が



しないよね。

76:創る名無しに見る名無し
09/04/03 19:43:57 mPkisfzk
白兵だ!

77:創る名無しに見る名無し
09/04/03 21:57:17 nczxPm6q
うおおおおお!!!
これは次の興行が楽しみだぜ。学園島市民体育館でいいのかい?

>リングネーム
狂乱の貴淑女、リック・フェアリーとかはどうか?

78:創る名無しに見る名無し
09/04/03 22:04:01 tTEH+Xrb
フェアリーテールに対抗してアイアンテールなんてのはどうだ?
アイアンマスクでもいいけど

79:創る名無しに見る名無し
09/04/04 15:57:16 +U9iLKVm
今日のテポドン発射祭は中止か?

80:創る名無しに見る名無し
09/04/04 18:27:01 gejnh2Qx
不謹慎だからやめなよそういうの

81:創る名無しに見る名無し
09/04/05 20:05:47 RJnSYoh7
スーパーブシドーマシンの本名は平田だな、間違いない
フェアリー・テールさんのリングネームは人間風車とかどうだい

82:創る名無しに見る名無し
09/04/07 21:15:41 TE1596jl
ここのスレ住民はストパン好きなのかな

83:創る名無しに見る名無し
09/04/07 21:33:47 +DFQ6kih
嫌いなわけないだろ

84:創る名無しに見る名無し
09/04/07 21:46:23 jhREtw21
リーネちゃん、いいですね、はい

85:創る名無しに見る名無し
09/04/07 22:13:48 +DFQ6kih
>>84
股監督乙

86:創る名無しに見る名無し
09/04/08 10:16:17 YhQe2ono
エーリカ・シュヴァンクマイエルとか…

87: ◆NN1orQGDus
09/04/08 18:26:21 T67SN/XD
魔法少女軍事系おかわりはどうしようもないネタにしかならないと解ったので打ち切ります。
今までの御愛顧ありがとうございました。
次回作をご期待ください。

88:創る名無しに見る名無し
09/04/08 19:51:33 22n7CXnp
ちょwwwwww

89:創る名無しに見る名無し
09/04/08 22:01:31 erGxJVuz
打ち切りかよwwwwww

90:創る名無しに見る名無し
09/04/08 22:49:04 PxAY+znE
俺たちの戦争はこれからだ!

91:創る名無しに見る名無し
09/04/08 23:34:22 wrMO8knm
- 未完 -

92:創る名無しに見る名無し
09/04/09 01:03:05 w9j3nD35
乙wwww
たしかにこれはどうしようもないよなwwだが、良いドSSでした!

93:創る名無しに見る名無し
09/04/10 20:21:34 pkxXOnl+
えええええええええ!!
残念だ、残念でしかたない
またネタが浮かんだら書いてくれ頼んだ

94:創る名無しに見る名無し
09/04/12 21:35:32 cG6Jzg8N
生徒同士で結婚、またはそれに準じるものはあるのかな

95:創る名無しに見る名無し
09/04/13 00:36:18 RUMdWBwY
シェアードでないスレだから好きにやりゃ良いんでない? 無責任っぽいけどw

96:創る名無しに見る名無し
09/04/17 22:16:53 YqKITBIk
あげ

97:魔法少女軍事系スーパー学園島大戦(略) ◆NN1orQGDus
09/04/17 23:14:30 Ex4idFGf
第0話『小難しい説明』

 魔法を発見してからウン十年、日進月歩で技術は発展しました。
 ですが、人々の生活はさほど豊かにはなりませんでした。
 なぜかと言えば、人類には新しい技術を軍事的に利用しなければ気がすまない習性があるからなのです。
 例に漏れず魔法も軍事的に利用されてしまって、豊かな生活どころか戦争が頻発です。
 ダメですね、人類。
 そんな事を言うと偉い人に怒られてしまうので大っぴらに言えないのが目下のところのわたしの悩みだったりします。
 戦争反対のスタンスをとりたいのですが、悲しい事にそれはできません。
 なぜならば。
 わたしは戦うために作られた魔法兵なのです。
 戦争反対すると存在意義がなくなってしまうのです。
 悲しいですね、ええ、悲しいですとも。
 悲しさのあまり泣いてしまいたいのですが、そんな事をすると整備班の主任さんにスクラップにされかねないのでできません。
 ともあれ。
 人類は魔法を使って全面的な戦争をするほど愚かでなかったらしく、この間見つかった島で戦争をすることにしたそうです。
 本国を戦火に晒したくないのがホンネだったりするのでやっぱり人類は愚かなのだと思ってしまいますが、それはそれ。
 そんな感じで始まったのがスーパー学園島大戦(略)なのです。

 更に説明を続けます。
 先程申し上げましたが、戦争の舞台はこの間発見された島です。
 名前を学園島と言います。
 砂漠があったり湖があったりと自然の恵みが豊かでとっても広いです。
 素晴らしい所なので一度は皆さんにも来て欲しいのですが、何処にあるかは軍事機密なので言えないのが残念だったりします。
 そうじゃなくて。
 列強各国が魔法兵を始めとする軍事力を投入して戦争するから危険なので来てはいけません。
 そうそう。
 魔法兵の説明がまだでした。
 魔法兵は魔法の力で産み出された超常的な存在です。
 兵器をベースに作られておりまして、わたしはフェアリー・ソードフィッシュをベースに作られました。
 外見は普通の人とはそんなに変わらず、はたから見れば可愛い英国淑女です。
 長いブロンドのキューティクルヘアーが自慢ですが、非全金属製という部分が反映されて胸が薄いのが悩みの種です。


98:魔法少女軍事系スーパー学園島大戦(略) ◆NN1orQGDus
09/04/17 23:16:18 Ex4idFGf
 悲しいですね、ええ、悲しいですとも。
 ですが、悲しみを振り払って説明を続けます。
 わたしを始めとする魔法兵は超常的な存在なので普通の兵隊さんより強いです。
 ハッキリ言って切札です。
 故に。
 個体差はありますが戦局を左右する力があるっぽいのです。
 ですが、そこはそれ。
 人間で言うとまだ十代ですので教育を受けなければならなかったりします。
 そんな訳で学園です。
 魔法兵は各々の国の学園に所属しています。

 我が大英帝国の学舎。
 アメリカのスクール。
 大日本帝国の寺子屋。
 第三帝国のギムナジウム。
 これらが主な学舎です。
 
 因みに。
 イタリアはペナルティーです。
 前にも言いましたが、スーパー学園島大戦(略)にはルールがあります。
 ルールを破るとイタリアが味方になるのです。
 わかる人には解るそうなのですが、イタリアを味方につけると気苦労がたくさん増えるそうです。

 そんな訳で。
 次回から連合国枢軸国と別れてスーパー学園島大戦(略)の始まりなのです。

―to be continued on the next time.

99:魔法少女軍事系スーパー学園島大戦(略) ◆NN1orQGDus
09/04/17 23:18:22 Ex4idFGf
以上、投下終了。
あるゲームに触発されましたw

100:創る名無しに見る名無し
09/04/17 23:20:08 7PO0FHEn
乙、寺子屋かよ〜

101:創る名無しに見る名無し
09/04/25 21:34:50 LC7wKn53
保守

102:創る名無しに見る名無し
09/04/29 18:46:09 pK+x9W7L
保守

103:通りすがりのSS書き
09/05/05 23:16:20 QB4hA38D
近いうち、またここに戻ってきます

104:創る名無しに見る名無し
09/05/06 08:53:23 AiCuX3Ll
NNさんなら嬉しいけど、感じからして自己顕示欲過剰気味な75なんだろうな
残念だ

105:創る名無しに見る名無し
09/05/06 14:43:19 CIjO08PT
ここ荒らしてた基地外まだいたのかよ

106:創る名無しに見る名無し
09/05/10 16:19:13 5KvwvtPT
停滞中みたいだが、何か話しようぜ

107:創る名無しに見る名無し
09/05/16 07:46:02 2VJjdEhp
まだこのスレに人は残っているんだろうか

108:創る名無しに見る名無し
09/05/16 09:45:10 rt7h5yPF
ノシ

109:創る名無しに見る名無し
09/05/16 21:46:29 2VJjdEhp
とりあえず一人確認できたw

110:創る名無しに見る名無し
09/05/17 17:12:52 7f7hkBUZ
遅くなったがもう一人

111:創る名無しに見る名無し
09/05/17 17:28:42 KFpbIq3I
俺もまだいる

112:創る名無しに見る名無し
09/05/17 17:32:01 dD/fLFWm
俺もいるぜ

113:創る名無しに見る名無し
09/05/31 18:02:28 svKdEiow
保守


114:創る名無しに見る名無し
09/06/20 10:29:35 pLvDdLW8
巡察

115:創る名無しに見る名無し
09/07/10 16:56:06 BTaa+e90
日夕点呼

116:創る名無しに見る名無し
09/07/11 16:10:07 mf9XeJL4
保守

117:創る名無しに見る名無し
09/08/07 00:31:32 RjtXrZ3z
巡回保守

118:魔法少女08小隊 ◆NN1orQGDus
09/08/09 21:21:54 G4I321RJ
第一話『スクール・ウォーズ』

 良く晴れたある日、戦争が始まった。
 連日のようにTVでは海の向こうでの生々しい戦争の傷跡を伝えた。
 ブラウン管の向こう側では、私と対して歳の離れていない子供達が重い銃器を手にして自慢気に笑っていた。
 戦没者の遺族が慟哭し、悲しみ、怒りを露にして無関係なインタビュアー、カメラマンにやり場のない感情をぶつけていた。 そして格好つけた政治家が資源を確保する為の戦争であり、決して侵略する為のものではないとコメントしていた。
 戦争は遠い遥か彼方のものであり、私には無関係なもの。
 そう思ったけれども、凄惨な戦争の爪痕は漠然とした恐怖を植え付けた。
 怯える私を見かねた兄が『守ってくれる』と優しく頭を撫でてくれたので、私はそれ以上は怖がる事がなかった。
 でも、それも束の間の事。
 一週間も経たない内に、兄は招集されて出征し、只の紙切れとなって帰ってきた。
 哀しみと怒り。
 その二つが私の心に鎧戸を下ろし、酸のようにじわじわと私の心を蝕んでいった。
 ―そして私の番。
 適性検査で魔法兵としての素養あり、と判断されて、戦場―学園島へと赴く事になった。

 そんな訳で私です。
 改めて説明するのもなんですが。
 世界に冠たる大英帝国の選び抜かれた魔法兵である私は、学園島の南部の砂漠地帯に展開している部隊に所属していたりします。
 そうです。
 見渡す限り砂しかないのです。
 おまけに無駄に暑いせいかのか、水は貴重品でありアフタヌーンティーはおろかまともに入浴出来ない状況だったりします。
 嫌ですね、戦争って。
 純真可憐で清楚な乙女から細やかな悦びを奪い去るだなんてとても酷いと思ってしまうことしきりです。
 四方八方砂だらけ。環境は最悪。戦況はどうにかこうにか良好。
 早いところ敵さんを砂漠地帯から追い払って別の戦場に行きたくなってしまうのが人情というものです。
 ですが。
 そうは問屋が卸してはくれません。
 この砂漠の魔法物質の埋蔵量はかなりの物らしく、敵さん―枢軸国は精鋭を投入するだけでなく、バリバリ気合いを入れているそうです。
 ブリブリの方が女の子らしくて可愛いかもしれません。
 そんなことはどうでも良くて、とどのつまり。
 戦闘が長引きそうな雰囲気です。
 紫外線対策とお肌の手入れをするのが億劫になる前にどうにかして欲しいものです。



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