◆◆◆HIPHOPバトルロワイヤル3◆◆◆ at HIPHOP
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100: ◆ozOtJW9BFA
06/11/04 23:29:09
自衛隊員の死体には装備がそのまま残されていた。
BOSSは装備を回収する間も無くNIPPSとの戦闘に突入したらしい。
KREVAは無表情に自衛隊員の装備を確認する。
「火器は欲しいところだな…」
さらに進むと路地の一番奥に汚されていない空間があった。
薄暗い路地の中その一角だけにビルの隙間から見える小さな空から太陽の光が射し込んでいた。
その小さな日溜まりの中心に、RUMIは一人横たわっていた。

101: ◆ozOtJW9BFA
06/11/04 23:31:03
KREVAはRUMIの死体と対峙していた。
自衛隊に蹂躙されたはずのRUMIの死体には毛布代わりの迷彩柄のジャケットが掛けられ、両の手は合わせて胸の上に置かれていた。
開いたままだった筈の瞼も閉じられている。
張り付いたままの微笑に、ただ眠っているだけのような錯覚さえ覚える。
そういえばAKの的にされた奴は服をはぎ取られてたな。
ただ黙ってKREVAは目を閉じた。
ただ衝撃的だった。いまだ殺し合いの最中だ。
BOSStheMCの取った何気ないただ一つの行動は、天才KREVAをなによりも打ちのめした。
すでにこのゲームに慣れきってしまった自分が、NIPPSが、BOSSが、犠牲にした物がいまさら背骨を軋ませる。
しばらくRUMIに黙祷を捧げ、KREVAは何かを断ち切るようにその場を後にした。



ザッ…ザザッ…ザーッ…
フリチン隊員の無線機越しに、かすかにノイズ混じりの銃声と悲鳴が聞こえた。
が、すでに遠く離れたKREVAの耳には届かなかった。
その場にKREVAが留まっていたら、がなり声のメッセージを聞くことが出来ただろう。
「Mummy-D!聞いてるか!今からお前を殺しに行くからな!首洗って待ってろよ!」
通信はそこで切れた。

102: ◆ozOtJW9BFA
06/11/04 23:32:26
NIPPSは仰向けに倒れたBOSStheMCに銃口を向けたまま立ち止まった。
BOSStheMCの右手に握られたベレッタが、ゆっくりとNIPPSに向けられたのだ。
BOSSはゆっくりと身を起こす。
爆発の破片で切った額からは溢れるように血液が流れ出している。
NIPPSは呆れた声を出した。
「異常なタフさだな。しつこい男は嫌われちゃうよ?」
「北の大自然に囲まれて育ちゃあな、みんなたくましく頑丈になるんだよ。」
BOSSは言いながゆっくりと立ち上がる。NIPPSは呆れ顔で笑う。
「嘘つけ。」
BOSSは立ち上がりながら油断無くNIPPSの指先を見つめる。
二人ともすでに死への恐怖は無かった。
無感情な目で睨み合う。
NIPPSの指先が微かに動いた。
BOSSは照準から逃げるために反射的に頭を下げた。
「ガチッ」
NIPPSはキョトンとした顔で自分の指先を見つめる。
照準をBOSSに合わせ、もう一度引き金を引く。
「ガチッ」
「ガチッ」「ガチッ」
NIPPSの目が丸くなる。
「う、嘘ぉ?」
ガチッガチッガチッ
何度引き金を引いてもBOSSを貫く筈の弾は出なかった。
しまった。無駄打ちしすぎた。
NIPPSの全身がプツプツと泡立った。
「ははははは」
BOSStheMCはゆっくりとNIPPSの額に銃口を当てた。

103: ◆ozOtJW9BFA
06/11/04 23:39:23
「こうゆう時ってなんてんだっけ?」
BOSSは独り言のように笑う。
「そうだ。」
芝居掛かった動作で指を弾く。
「checkmateだ。」
NIPPSは自分の視線が泳ぐのを止められなかった。
「BOSSくんさあ。」
「?」
「こんな勝ち方してもむなしくない?」
「全然?」
「ジャンケンしようか?勝った方が撃つってのでどー?」
「却下。」
「ケツの穴の小さいチンポだなー」
「はいはい」
BOSStheMCの指先がスローモーションで動いた。
NIPPSは思わず目を閉じた。
次の瞬間、俺の脳味噌がぶっ飛ぶだろう。
「ガチッ」
「ガチッ」
「嘘だろ?」
BOSSは目を見開いたまま引き金を引き続けた。
ガチガチガチガチ!
NIPPSはゆっくりと目を開き、笑った。
「ナハ、ナハ。」
次の行動に移るのはNIPPSがコンマ何秒か早かった。

104: ◆ozOtJW9BFA
06/11/04 23:44:41
NIPPSは握ったままのベレッタの底をBOSStheMCのコメカミに叩きつけた。
パックリと割れた目尻から吹き出した血液がBOSSの視界を奪う。
「チッ!」
BOSSは微かな視界で捉えたNIPPSの鼻に拳を叩き込んだ。
よろめいたNIPPSの足を払いマウントを取る。
「死ね!死んじまえよ!」
BOSSはNIPPSの顔面に渾身の拳を叩きつける。
鈍い、骨を潰す感触がBOSSのアドレナリンを呼び起こす。
「死ねぇっ!はあっ!はあっ!死んじまえよ!」
BOSSはトリップしたかのようにひたすらNIPPSの顔面に拳を打ち付けた。
鼻血をまき散らしながらもNIPPSの目は冷静に突破口を探す。
マウントを取ったBOSSの腰から、NIPPSの手が手練れの盗賊のようにプッシュナイフを盗んだ。

105: ◆ozOtJW9BFA
06/11/04 23:46:18
狭い視界の端でNIPPSの右手に光る物を確認した。
次の瞬間左脇腹に焼けるような激痛が走る。
「ぐあっ!」
バランスを崩したBOSSの右頬に脇腹から抜かれたプッシュナイフが走り、一気に血が吹き出す。
「うほ!」
NIPPSが首筋を狙いプッシュナイフを振るが、それより早くBOSSは飛び退いた。
血だらけの苦悶の表情で、BOSSは脇腹を押さえる。
「クソ野郎が!」
BOSSはワルサーを抜こうとするがNIPPSはその暇を与えない。
横殴りにナイフが走る。
BOSSはスウェーしてナイフをかわすと、ティンバーのつま先をNIPPSの腹にめり込ませた。
「ぶふっ!」
くぐもった声を漏らすNIPPSの腕を蹴り上げると、弾かれたプッシュナイフが宙を舞った。
BOSSは続けて右のストレートを放つ。
NIPPSはカウンターで前蹴りを放った。
「ごつっ」
NIPPSの頭蓋骨に鈍い音が響いた。
頭の中で火花が散る。
NIPPSの蹴りもまたBOSSの腹に突き刺さっていた。内臓が軋み、悲鳴を上げた。
BOSSはよだれを垂らしながらNIPPSの千切れた耳を掴んだ。
「痛っ!ぎぃっ!」
NIPPSは悲鳴を上げながらもBOSSの潰れた右目に親指を差し込む。
「がぁっ!」
激痛にBOSSがバランスを崩すと、繋がれたNIPPSも一緒に倒れ込んだ。

106: ◆ozOtJW9BFA
06/11/04 23:51:16
倒れ込んだ二人は同時に銃を抜く。
銃身が互いのコメカミにめり込む。
「黙って死んどけや!」
血走った目のBOSSが引き金の人差し指に力を込めると、不意に後頭部に冷たい物が触った。
NIPPSが眉間に皺を寄せる。
NIPPSの後頭部にも冷たい鉄の感触がした。
「止めとけ。撃ったら俺らが撃つ。」
NIPPSの後ろに立った男が言った。
NIPPSはBOSSの向こうを見て呟いた。
「Dub…か。」
BOSSはNIPPSの向こうの男を見つめ、狂気とも狂喜とも取れない悪鬼の表情を浮かべた。
「Mummy-D!」
BOSSはMummy-Dへ銃口を向けた。
K DUB SHINEとMummy-Dがそこに立っていた。
「会いたかったぜMummy-D!」
血走った目で叫ぶBOSSに銃を突きつけるK DUB SHINEの体は、がくがくと震えていた。
「止めろ!止めろ!」
DUBは悪い夢にうなされているかのようにひたすら叫んだ。

107: ◆ozOtJW9BFA
06/11/04 23:57:04
今日は終です。
>>93からですね。
これから少し矛盾や腑に落ちない点が発生するかも知れませんがラストまでがんばるので笑って許して。
意見や文句、アイデア等あったら遠慮せず言ってください。言って貰えた方が有り難いので。では。

108: ◆ozOtJW9BFA
06/11/05 00:11:53
文句とゆうか。ツマンネーゾ!とかですね。失言失礼。
どうでしょう。こんな感じである程度ためて一気に書いた方がいいでしょうか。それとも二、三日に一回くらいこまめに書いた方がいいでしょうか。
どうなんだろう。
あまりぶつ切りにするよりも今回のような形がいいかと思うんですがどうでしょうか

109:訴える名無しさん。
06/11/05 00:21:59 TYT4ssKr
やばい面白い……!

出来ればまとめともらうほうが俺はいい。

110:訴える名無しさん。
06/11/05 12:25:19
自分の書ける方でいいと思うよ。
とりあえず最後まで書いてくれたら文句はございません。

111: ◆ozOtJW9BFA
06/11/06 12:23:05
ではある程度まとめて書く方向でいきます。

112:訴える名無しさん。
06/11/09 20:25:48 HbEJZxta
まだか?

113:訴える名無しさん。
06/11/09 20:42:19
>>112
>>111

114:CALM THUG
06/11/09 23:09:19 7btsw7xr
THUGな奴らは俺とTHUG LIFEについて語ろうぜ?待ってるからよ。メッセンジャーもやれる奴はやろうぜ!待ってるぜ。
URLリンク(6542.teacup.com)

115:訴える名無しさん。
06/11/13 07:46:52 XXcIsIPN
にしても遅い

116: ◆ozOtJW9BFA
06/11/13 12:21:11
ある程度の区切りまでかいてからぅpしたいんだけどとりあえず書いた分だけでもぅpしたほうがいい?
三日以内には切りのいいとこまで書き上がるんだけど
時間かかってるけど出来れば三日だけ待って欲しい

117:訴える名無しさん。
06/11/13 14:27:53 XXcIsIPN
了解です!!途中経過が気になったのでつい…お願いします!

118: ◆ozOtJW9BFA
06/11/15 23:52:26
見直しながら行きますんで少し時間がかかると思います。
ではいきます

119: ◆ozOtJW9BFA
06/11/15 23:53:47


いとうせいこうは一人で、スポットライトの当たるステージに立ってた。
このゲームの始まり。
スタート地点のライブハウス。
ライトの逆光でせいこうからは見えないが、フロアには二体の遺体とその横にひざまづく男の姿があった。
男の鍛えられた体は小刻みに震えていた。
押し殺そうとした嗚咽が、絶望と呪詛を乗せてせいこうの耳をくすぐる。
ぽた、ぽた。
静かなライブハウス内には、男の涙がフロアを叩く音だけが続いていた。
男が押し殺した声で呟く。
「…殺ったのは、Mummy-Dなんだな?」
「決心がついたかい?」
せいこうが白々しくすらある猫なで声で尋ねた。
「うるせぇよ。」
男は二人の、剣桃太郎と般若の傷跡に指先を触れる。
男の目に、一気に涙が溢れる。
冷えきった体温がすでに二人がこの世界に居ないことを男に物語る。
幾多の死線を潜り抜け、何人もをストリートに葬ってきたリアルギャングスタの目から、壊れた水道のように涙が溢れた。
剣桃太郎の破裂したコメカミに触れると乾いた血がカサッと音を立てて指に付着した。
男はそれを舌に擦り付け飲み込む。
乾いた血の味がさらに男を打ちのめした。

120: ◆ozOtJW9BFA
06/11/15 23:55:25
剣桃太郎の血を飲み込むと男は般若の死体に手を触れる。
手榴弾による自決。
極東最高峰ハードコア
般若はその名を立証するような死に方をした。
利き腕をあの世に持っていくところが実に般若らしい。
男は泣き笑いの表情を浮かべ般若の頬を撫でた。
爆風に切り裂かれ半ば崩壊した右半身を愛しそうに撫でる。
弟を撫でるように、二度と帰らない兄弟を確かめるように。
指先にグニャリとした肉が触れる。
それは千切れた般若の舌だった。
男はそれを口に運ぶ。
血の味が広がり、一息に飲み込んだ。
「うっ、うっ…」
「うおおおおおおおおおおおおお!」
男は雄叫びを上げた。
まさしくそれは野生の獣。
ストリートの王。
アスファルトの獣達の王の彷徨だった。
「仇は取るぜ。」
男は二人を強く見つめると、真っ白のニューエラのツバを後ろに回した。
せいこうはそこに描かれた妄の文字をはっきりと見た。
東のギャング達の王は、こうして殺し合いのMCバトルへと参戦した。

121: ◆ozOtJW9BFA
06/11/15 23:56:41
男は支給された武器を身につける。
スタンガン警棒にハンドガン二丁。一丁は支給のデザートイーグル。もう一丁は長年ともに生き抜いてきたベレッタだった。
ベレッタを握るとずしりとした冷たい不吉な感触が黄泉還る。
「…またこいつを使うことになるとはな」
彼は自分の運命を嘲笑する。
俺の周りには必ず死がつきまといやがる。
しかも決まって大事な人たちの死だ。
どいつもこいつも
俺を残して逝きやがる。
バタフライナイフを華麗に踊らせポケットに入れる。
こんなのは何年振りだ。
彼は自身に問う。
これから殺し合いに向かうってのに。なんでだろうな。

やたらと血が騒ぎやがる。
一度だけ桃太郎と般若を見下ろすと、彼はゆっくりとライブハウスのドアを開けた。
ドアが閉まる頃には、彼の顔は冷静で冷血、冷酷なギャングスタの顔に戻っていた。

122: ◆ozOtJW9BFA
06/11/15 23:59:00
静寂と無人の街。
人の気配の消えた街
が、微かに血と硝煙の残り香が漂う。
男は歩きながら慣れた手つきでバタフライナイフを踊らせる。
無心。
体に染み着いた動作だった。
彼は般若と桃太郎に思いを馳せる。
俺が力を欲したのは大事なものを守るためだ。
金のためでも、ましてやシーンでのリスペクトのためでもない。
なのに、二人も無くしちまった。
俺は、なんて無力だ。
半身を吹き飛ばされた般若の虚ろな姿が脳裏をよぎる。
桃太郎の穴の空いたコメカミが彼の胸を締め付けた。
殺ったのはMummy-D。
シーンの大物。
日本のヒップホップの顔役の一人。
Mummy-Dに憧れもした。
だが、弟たちを殺されて黙ってられるほどヒヨコでもねぇ。
俺はストリートの掟と俺の正義に従う。
彼は骨の髄までギャングスタだった。
だからこそいとうせいこうからの誘いに乗った。
般若と桃太郎が死んだ。
殺したのはMummy-D。
二人の死体は自分が保護している。
敵を討ちたくないか?
安っぽい勧誘の仕方だった。
だが彼は清濁合わせ呑む。
たとえ毒が盛られていようと、躊躇わなかったはずだ。
般若と桃を殺した。
理由はそれで十分だった。

123: ◆ozOtJW9BFA
06/11/16 00:00:06
せいこうに告げられたMummy-Dの居る地点へ向かう途中、一台の車と擦れ違う。
後ろでキッ、と短いブレーキ音がした。
ウィンドウから迷彩の運転手が顔を出す。
「飛び入りゲストっておまえか?Mummy-D探してるんだって?近くまで乗せてってやろうか?」
明らかに上からの目線だった。
舌打ちをしながら彼は幌のついたトラックに乗り込んだ。
俺を誰だと思ってやがるんだ?

124: ◆ozOtJW9BFA
06/11/16 00:06:17
乗り込んだトラックの荷台は異様な光景だった。
袋に詰められた死体の山。
その奥で自衛隊員の姿が蠢いている。
「うあぁあイクヨーイクヨー安室ちゃんイクヨー。」
幌に閉ざされて光の届かない車内で、目を細めながらなんとか視界を取り戻す。
「うああ安室イキまーす!」
へこへこと腰を動かしていた自衛隊員は死体となった安室奈美恵の膣から引き抜くと顔の上にまたがった。
しこしこしこ
下手くそなDJのスクラッチのようだ。
自衛隊員の痴態を見せつけられた男は眉間に皺を寄せて舌を打つ。
こんな腐った光景は何度も目にしてきた。
だが、決して慣れることの出来ない光景だった。
反吐が出るぜ。
「あふっ」
隊員の漏らす情けない悦楽の鳴き声とともに、暗い車内がフラッシュした。
情けないペニスがはじけ飛ぶ。
男は久しぶりの火薬と鉄の感触にストリートに戻ってきた事を確認した。
「ストリートのキングが戻ってきたぜ」
彼は長年連れ添ったベレッタの引き金を引いた。
隊員の眉間から後頭部へと弾丸が頭を引っかき回し抜けていく。
相棒は相変わらず確実に標的の頭部を貫いてくれる。
なにも変わっちゃいねぇ
俺はストリートに従うだけだ。
Mummy-Dを殺す。

125: ◆ozOtJW9BFA
06/11/16 00:07:51
彼は幌に付けられた窓から身を乗り出すと運転席の窓をノックした。
ウィンドウから身を乗り出した運転手が振り返ると同時に、額に弾丸が食い込み後頭部へと抜けた。
「一流のギャングスタは足の臭いチンピラとは取り引きしねーのさ」
コントロールを失ったトラックは縁石に乗りあげ、激しく横転しながらガソリンスタンドに突っ込んだ。

126: ◆ozOtJW9BFA
06/11/16 00:10:42
燃え上がるトラックを隊員達が取り囲む。
スタンドのガソリンに引火すればどれだけの被害になるか知れない。
早急な消火が街のため、ひいては保身のためだった。
街を一つ焼失させたとあっては、この先の出世は絶望的だ。
「消せ消せ!」
トラックから漏れたガソリンが地を這いながら着実にその勢力を広げていく。
自衛隊も善戦していたが、徐々に火は広がっていった。
「なんとか消し止めろ!何をしてもいい!責任は俺が取るからなんとか消せ!」
この戦場の街で火が八方に燃え広がったら、この街にいる自衛隊だけでは圧倒的に人手が足りない。
燃え広がる前に消し止めなければこの街は焼け落ちる。
「消せー!消せー!」
叫んだ部隊長の額に風穴が空いた。
眉間を撃ち抜かれ、眼球が大きくせり出す。
燃え上がるトラックから一つの影がゆらりと立ち上がる。
その影が拳銃を構えると、一人、また一人と確実に額を撃ち抜かれていく。
影はゆっくりと炎の中を歩き、唖然とする自衛隊員達に歯を剥いて獰猛に笑って見せた。
上下の前歯のプラチナが白く光った。

127: ◆ozOtJW9BFA
06/11/16 00:13:11
「どん!」
とゆうような、車にハネられたような音がして、一人の自衛隊員がコンクリートの地面に叩きつけられた。
肉や血が弾け飛び散るようなビチャッ!とゆう音が耳を打つ。
迷彩服の男達に混じり、真っ白のニューエラキャップのラッパーが確認できた。
彼は血の付いた拳を振り上げると、近くにいた自衛隊員に叩きつける。
ごきっ
まともに殴られた隊員の首が、正面から真後ろまで一気に回る。
彼は何かを確かめるように、崩れ落ちようとするする体へとハイキックを打ち込んだ。
まるで体育の時間にやった側転のように、ほぼ首がモゲかけた状態で蹴られた体が吹っ飛ぶ。
まともに蹴りを受けた側頭部は陥没し、耳と鼻からは脳漿が漏れだした。
「まあまあだな。」
男は軽く首を回しコキコキと骨を慣らすと、唖然としている隊員達にゆっくりと歩み寄った。
彼らは状況を理解していなかったが、本能はこう告げていた。
この男は危険すぎる

男の拳が目の前に迫ると、そこで次々とゴミのように生命が消えていった。

128: ◆ozOtJW9BFA
06/11/16 00:14:20
火災現場のガソリンスタンドから100メートルほど離れた場所に一台のジープが止められていた。
エンジンがかけられたままの車の脇で、二人の自衛隊員がコカコーラの自販機に蹴りを入れていた。
「なんだよやっぱ電源落ちてんじゃねーかよバッカヤロー」
中年の男が言いながら自販機を叩く。
「使えねーなあ。予備バッテリーくらい付けとけよなー」
「ほんとっすよねー」
二十代前半の隊員は相づちを打ちながら、自販機にそんな気合いの入った機能付けるわけねーじゃねーか。と心で毒づく。
「俺はコーラ飲みてーんだよー!」
中年の隊員がホルスターからベレッタを抜く。
「隊長!そりゃまずくないすか?」
「ラッパーどもが殺し合ってて自販機ぶっ壊したことにすればいいんだよ!」
隊長は自販機のロック部分に向けて引き金を続けて引いた。
無理矢理自販機をこじ開けると、生ぬるくなったコカコーラを抜き取る。
ごく、ごく、と喉を鳴らしながら一息に飲み干し、ゲップを吐きながら
「ヌリーじゃねーかバカヤロー」
と吐き捨てた。

129: ◆ozOtJW9BFA
06/11/16 00:21:50
「でもいいんすかね?消火さぼってて。」
ジープの固いシートに身を沈め、コーラを飲み込む。
生ぬるく甘ったるい。喉を刺す炭酸との絶妙なハーモニー。
飲めたもんじゃない。
「いいんだよ。俺ら死体処理なんだから。火傷したくないだろ?」
「死体処理しなくていいんすか?」
「いいんだよ。お前も死姦してみたいクチか?」
隊長は問いかけると感情のこもらない声で続けた。
「昔だけどな、でかい地震有ったろ?あんときにものすげー可愛い女子高生が制服着たまま死んでてよ。
タンスの下敷きになっててよ。死体はキレイなままなんだよ。打ち所が悪かった、て奴だな。
今で言うと、誰だろな。あの子、沢尻エリカ。あの子を若くして茶髪にして制服着せた感じかな。可愛い子だったよ。」
隊長はコーラで口を湿らせ、続けた。
「タンスの下から発見された時、俺とその時の班長しか居なくてな。
俺はその子をシートにくるんで運び出そうとしたんだ。
そしたら班長がちょっと待てって言ってよ。何かと思って振り向いたらよ。」
隊長は一瞬言い淀み、言った。
「おっ勃ててやがった。」

130: ◆ozOtJW9BFA
06/11/16 00:23:39
隊長は白髪の混じった坊主頭を掻きムシりながら、忌々しそうに呟く。
「あの班長の野郎。あんな可愛い子の死体を犯しやがった。うれしそうに何度も体位を変えやがってよ。」
隊長は食い縛った歯の隙間から声を漏らす。
「あの子がバックで犯されてるとき、あの子の虚ろな目と目が合ったんだ。
お願いします。やめて下さい
そう訴えてくるんだよ死体がさ。可愛いからって死体をレイプされるなんて、悲しくなっちゃってよー。」
隊長は苦々しく言葉を吐き出す。
「自衛隊って国民を守るために居るはずなのによ。そう思ったら耐えられなくてな。俺は部屋を出ようとしたんだ。」
隊長はハンドルに顔を伏せた。その手は強くハンドルを握りしめている。
「俺が部屋を出ようとすると、あの野郎引き留めやがってな。俺にも犯せって言いやがんだよ。
出来ません、て言うとよ、あの野郎。その子の股おっ広げて俺に見せやがんだよ。その子の感情の無い顔見た瞬間、頭真っ白になっちまってな。」
隊長はため息を吐く。
「気が付いたら冷たい死体にしがみついて馬鹿みてえに腰振ってたよ。」

131: ◆ozOtJW9BFA
06/11/16 00:25:07
「それからしばらく眠れねーわ女抱けねーわでな。女子高生見るといまだに思い出すよ。」
隊長はゆっくりと空を見上げた。俺はなんとなくたずねた。
「隊長の娘さんって」
「いま高校二年だよ。」
隊長は力無く呟いた
「俺が死姦したこと有るような親父だって知ったら、あいつどう思うんだろな。」
あいつらは何も感じねーのかな、と呟き、隊長は無線を手に取った。
「おい!死体処理班!定時連絡はどうした!RUMIの死体は引き上げたのか!」
隊長はしばらく待った。が、応答はなかった。
クソッタレどもが…!
隊長は呟き、無線機に叫んだ。
「おい!応答しろ!仕事しろよ!」
またも返事は帰らなかった。
隊長の奥歯が軋む。
「人として恥ずかしくねえのか!」
叫びながら無線をフロントガラスに叩きつけた。
最後の言葉は聞こえなかったに違いない。
無線からはノイズまじりの無音しか聞こえなかった。

132: ◆ozOtJW9BFA
06/11/16 00:27:31
「俺は、」
隊長は力無くうなだれる。
「俺は最低だ。人間じゃねぇ。死体を犯すなんて、死体になった女を汚すなんて、人のする事じゃねぇ。
そんなのが人間で有るはずがねぇ。娘が同じ年頃になって初めて分かった。娘に申し訳がねぇよ。娘に合わす顔がねぇ。」
「隊長…隊長がマグロ拾いに志願したのは同じ事を繰り返させないためですか?」
「けっ。そんないいもんじゃねぇよ。」
隊長は自嘲気味に笑い、俺の顔を見つめ、微笑み、独り言のように呟いた。
「俺が死んであの子に会うことがあったら、許されなくても謝らなきゃな。」
「じゃあ謝って来いよ」
声がすると同時に隊長の眉間が吹き飛んだ。
血が飛沫を上げ、フロントガラスに脳味噌が飛び散る。
隊長は自嘲を含んだ表情のまま、ゴトリとハンドルに身を投げ出した。
「な、なにしてんだテメエェェ!」
叫ぶと同時に目の前に銃口が現れた。
隊長の命を奪ったベレッタだと気づくと同時に、額を衝撃が突き抜けた。
そこで意識は途切れ、二度と戻ることは無かった。

133: ◆ozOtJW9BFA
06/11/16 00:30:00
パチパチ、と何かが焼ける音が聞こえる。
ガソリンスタンドを炎上させ、修羅場に変えた男は一台のジープの横に立っていた。
運転席と助手席に額を貫かれた死体が座っている。
ガソリンスタンドの火事は勢いを増していた。
すぐにでもガソリンに引火するだろう。
「急がねーとな。」
Mummy-Dを殺す。
その目的を果たす前に焼け死ぬのは御免だ。
「?」
運転席、白髪交じりの中年の男の首から何かがぶら下がっていた。
手に取って見ると、中に写真を入れるタイプのペンダントだった。
「おいおい。古りーなおっさん。」
開けてみると、幸せそうな三人家族が微笑んでいた。
嫁と、娘なのだろう。美人な嫁と、美人な、美人な…娘は…
「…青木さやかかよ」
男は吐き捨てると、ペンダントを捨てた。
ポケットから煙草を取りだし、火をつけ歩き出す。
少し歩いたところで立ち止まり、ジープまで戻った。
男はさっき捨てたペンダントを拾うと、中年の男の胸ポケットに入れた。
「すまねぇ。」
両手を合わせ黙祷を捧げると、男は今度こそ歩きだした。
ガソリンスタンドの火事は勢いを増し続けていた。
炎がこの街を包むのは時間の問題だった。

134: ◆ozOtJW9BFA
06/11/16 00:40:37
とりあえず終
>>119からです。
蛇足っぽくなりましたが次からどんどん話が動きます。
飛び入りはもうありません。
奴の台詞が寒いのは仕様です。
KREVAがなんなのかも何通りか考えてありますので生ぬるい安心を

でわ

135:訴える名無しさん。
06/11/16 16:58:10 MeC5DhGh
5
6
5







136:訴える名無しさん。
06/11/16 17:29:22
>>135








137:訴える名無しさん。
06/11/17 00:46:37









138:訴える名無しさん。
06/11/17 03:34:09
くだらないは言い過ぎだけどここに来て新キャラはどうかと
あと自衛隊員殺しすぎ
殺しても全然関係ないし
でも応援してます
うっとおしいレスだと思ったらスルーでオケ

139:訴える名無しさん。
06/11/18 12:20:12
565age

140:訴える名無しさん。
06/11/20 00:28:01 cp1EFPmS
ガンガッテ!!

141:訴える名無しさん。
06/11/24 02:41:53 RQByu882
次はいつになりそう?

142: ◆ozOtJW9BFA
06/11/24 10:09:24
最近忙しいんで今週中はちょい無理っす。来週水曜までには書き上げるんでぅpは水曜です。
くだらないとか言われるのは想定の範囲内だぜ!

143:訴える名無しさん。
06/11/24 11:15:55
続きのうp楽しみにしてます!
完結までがんがってー

144:訴える名無しさん。
06/11/29 23:03:48 Rp/fD0k+
(^^;

145:訴える名無しさん。
06/11/30 13:35:33
ガンガッテクダサイ

146:訴える名無しさん。
06/11/30 20:15:57







おかし






もう










147:訴える名無しさん。
06/11/30 21:13:10 MGhiksDI
URLリンク(e.pic.to)

148:訴える名無しさん。
06/12/01 01:01:19
現行作者さん
あなたは最後の望みなんです

149:訴える名無しさん。
06/12/02 01:09:24
言い訳するんだろうな

150:訴える名無しさん。
06/12/02 02:22:26 vx124dLb
まだ???

151:訴える名無しさん。
06/12/02 03:05:24
おながいします

ナニトゾヨシナニ

152:訴える名無しさん。
06/12/03 05:32:41
現行作者についてわかったことがある

























こいつ死姦書きたかっただけだろ。

153:訴える名無しさん。
06/12/03 14:39:18 0zBtASlE
今の作者は高校生かな?だとしたら今は期末試験かもしれないな。

154:訴える名無しさん。
06/12/03 16:41:41
なるほど
期末試験中なのか

155:訴える名無しさん。
06/12/05 22:09:00 KYwvTvaw
まだ??

156:訴える名無しさん。
06/12/05 23:07:59
カジノ・ロワイヤル

157:訴える名無しさん。
06/12/06 11:37:24 KmNmcE0F
みんな、水曜だぜ!!

158:訴える名無しさん。
06/12/06 23:20:53
初期の作者さん、頼むよ。エンディング、貼っちゃってくれよ。
歴代の作者さんたちは色々がんばってくれたと思う。もういいっしょ!

159:訴える名無しさん。
06/12/07 19:20:55
結局前の作者達と一緒だったな

160:訴える名無しさん。
06/12/09 10:45:48 yKahDMMv
初代から読んでる俺は、もう人間不信だよ。

161:訴える名無しさん。
06/12/10 02:07:42 Id1V3CrL
まだ??

162:訴える名無しさん。
06/12/12 01:47:44 lqaAP21B
残念ながら終わったね
結末だけでいーから教えて

163:訴える名無しさん。
06/12/12 02:24:55 Vj/VZ41J
痛いのはマナー ルール違反は遺憾よ。 3000円でいくら財布に?場所代=CD

164:訴える名無しさん。
06/12/12 02:30:58 Vj/VZ41J
守りたくなるだろ SCHOOL

165:訴える名無しさん。
06/12/12 02:32:34 Vj/VZ41J
no music , no life

166:訴える名無しさん。
06/12/13 10:29:15
ギリギリで繋がってた首の皮一枚がはがれたって感じだな…………
2スレ目で死んだようなもんだし、ここまで続いただけ上出来だろ。

ただ、書くなら最後まで責任はもって欲しかったな。

167:訴える名無しさん。
06/12/13 14:19:10
今度は俺が書こうか?

168:訴える名無しさん。
06/12/15 00:37:53 KQoWDstD
まだ???????????????

169:訴える名無しさん。
06/12/23 01:22:39 0qFa4Trr
本当にもう書いてくれないのか…

170:訴える名無しさん。
06/12/24 15:09:07
URLリンク(breaker-game.net)
携帯無料オンラインゲームのブレイカーです。
バトルロワイヤルみたいな感じなので待ってる間暇ならやってきてください。

171:訴える名無しさん。
06/12/24 19:18:09
期待あげ

172:訴える名無しさん。
06/12/24 23:57:32
誰か

173:訴える名無しさん。
06/12/25 07:08:01
神待ち

174:訴える名無しさん。
06/12/26 00:05:44
(/_\;)

175:訴える名無しさん。
06/12/30 16:33:19
遂に完全にオワタな
もうちょいもつと思ったのに
南無山(;_:)

176:訴える名無しさん。
06/12/31 05:47:55 j6h0HtXe
他板からヘッドハンティングしよう


177:あ
06/12/31 12:42:16
「おいおい、その銃どけろや」
 不気味な笑みを浮かべながら、BOSSがKDUBに言った。KDUBからはその表情こそ見えない
が、この様子から相変わらず悪魔のような微笑みを浮かべているのがわかる。KDUBは震えながらも
BOSSにむけて言った。
「…どけたら、どうする気だ?」
 KDUBがそう聞くとBOSSはわざとらしく、へっへっ、と笑った。そしてわずかに首を後ろに
回転させる。そのまま瞳をKDUBのほうへ押し付けるように移動させると、怯えた表情で震える
KDUBと目が合った。その姿を見て、BOSSはまたへらへらと笑った。右目に激痛が走ったが、
もうそれは構わない。
「へえ、それを俺の口から言わせる気かぁ」
 BOSSはそう言いながら、右手に握られた銃をカチャカチャと振ってみせた。そしてその
持ち手に左手をそえて引き金に力を入れるようなそぶりを見せた。BOSSのワルサーの銃口は
Mummy-Dのほうへ向けられていた。
 それを見て、あせったKDUBは自分も拳銃を握りしめる。
「や…やめろ!やめなきゃ俺も撃つぞ!」
 思わずKDUBが震える声で叫んだ。もっともこの二人には、このようなうたい文句は脅しでも
なんでもないかもしれない。さっきまで、どのタイミングで死んでもおかしくない状況にいたのだ。
もしかするとBOSSは今、ためらわずに引き金を引いてしまうかもしれない。
 しかしKDUBの声を聞いたBOSSは引き金を引く指を止めた。わずかに、BOSSの眉間にしわが
寄る。BOSSは両腕をダラリと降ろすと、無表情にフッと息を吐いた。
「ったく…そう怒んなって。冗談だよ冗談。わかんねえかなぁ?」
 BOSSがまたへっへっと笑った。その言い方は本当に冗談であったかのような口ぶりだ。
だがKDUBは心の中でかぶりを振る。そんな冗談わかってたまるか。こっちは冗談どころじゃ
ないんだ。黙ってくれ。頼む。
 だがBOSSは一向にKDUBの目線を外そうとしなかった。KDUBもまた、視線をそらす事が
できなかった。奇妙な姿勢での睨み合い。一見これはKDUB側が優勢のようにも見えるが、
本当にそうなのかはわからない。どちらが蛇で、どちらが蛙か。
 そのまま数分ほど時が流れた。MUMMY-DとNIPPSもぴくりとも動かない。そのとき何かが
焦げるようなにおいがかすかに流れてきたが、彼らは気づく事ができなかった。
 BOSSが口を開いた。

178:あ
06/12/31 12:43:13
「まあもっとも、俺にはお前が本気なのかどうかも疑わしいけどな」
「…!」
 こいつ、今なんつった?その瞬間、KDUBの全身に冷たいものが走った。不気味だとかそんな
感覚じゃない。心臓がドクンと大きな脈を打ちはじめる。額のあたりに汗のような物が
にじんでくる。しかし今は決して汗をかくような暑さではない。明らかに、動揺している
人間の反応だ。これは…心臓をつかまれたような感覚だ。
「な…なんだと?」
 KDUBの声が妙に小さくなる。
「今までさんざん殺しから逃げてきたお前が、今この状況で俺を殺せるとは思えねえけどなぁ…
さっきからずーっとビクビクしてるだろ?撃ったら殺すとか言っといて、ほんとは自分から
撃つのが怖えーんだよな。だから俺が暴れたらどうしよーってビビってんだろ」
「…」
 KDUBは黙り込んでしまった。確かに…今、自分はBOSSを殺せるだろうか?引き金を引ける
だろうか?BOSSの言う通り、俺はBOSSに怯えているだけなのか?

179:訴える名無しさん。
07/01/01 21:45:44
もう誰でも良いから終わらしてくれ

180:訴える名無しさん。
07/01/03 22:15:19
「あーっ、もうめんどうだッ!核爆弾を落とせ」
そう言うと、せいこうは立ち上がった
一同「!?」
「俺はシェルターに身を潜めるからな!」
〜30分後〜
「と、と、となりのトッ、投下するどー!?」
ひゅるるるるるん♪
どかーん
終了

181:訴える名無しさん。
07/01/05 12:29:49
『あ』氏、是非続きを宜しくお願いします!!
こう思っているスレ読者は俺の他にもいるはず。

自分が書いてないのに我侭言ってるのは百も承知だが、やっつけでない筋の通ったラストを是非知りたい。さらに我侭を言うならば読みたい。
やっぱ我侭だろうか。
茶々入れスマソ

182:訴える名無しさん。
07/01/05 13:15:58
いや、俺は今更新しく考えて書いてもらうより、初代さんにクライマックスを貼ってもらいたい。

183:訴える名無しさん。
07/01/16 16:47:04
ワロタ
久しぶりにきたらいつもと同じ最期でワロタ
しかもいつもと違って最期にオナニーしててワロタ
自衛隊とか死姦とか完璧趣味でワロタ
これ書きたかっただけちゃうんかとワロタ
ただの変態でワロタ
一気にエログロになっててワロタ
黒歴史になり、永遠にオワタ( ゚д゚)

184:訴える名無しさん。
07/01/16 17:02:33
1代目
このスレ立て
話の続きがないので挫折
その後2代目、4代目にラストを渡すなど責務を果たす

2代目
まとめスレ作る
ただそれだけ

3代目
まとめスレ新しく作る
幽霊

4代目
やたら死姦が多い
変態


1代目以外逃げ出す
糞スレ

185:訴える名無しさん。
07/01/16 17:39:35
ふふふ
だ、だれだ( ゚Э゚)
俺だ、Dr.Kさ
おまえは死んだはずじゃ( ゚Э゚)
いやよくわかんないが幽霊として復活したのさ
なにー( ゚Э゚)
もう終わりにしよう、こんな無駄なこと
死人になにができる( ゚Э゚)
幽霊だがおまえもろとも道連れにしてやる
え?( ゚Э゚)

毒茸の体から目映い光が放たれたと思うと、これまでに味わったことがない痛みとともにあたりが闇と同化し、自らも闇へと化してく気分になっていった・・・
痛みは徐々になくなっていった・・・


広い有限に広がる宇宙
その中の
綺麗な海と陸の星、太陽系第三惑星地球が今なくなった・・・





186:訴える名無しさん。
07/01/17 13:16:31
>>184
三代目はKREVAを幽霊にした変人

187:訴える名無しさん。
07/01/17 15:10:00
三代目は一応謝罪したあたり、まだ弁解の余地はあるが
こいつからオナニー色が高まったな

188:訴える名無しさん。
07/01/17 20:43:00
1代目
スレ立て
元を改変というやり方
元ネタが尽きて、かけなくなる
2代目、4代目に元ネタのラストを送るなど良心的

2代目
1代目がネタ尽きたことを言うと自ら作者に名乗り出る
ストーリー的にも、追加召集など、オリジナルな内容で面白かった
まとめサイトも作った
しかし、途中から消えはじめ、突然姿を消す無責任男

3代目
2代目逃走により後を継ぐ
まとめサイトを作り直す
ストーリーは、死んだクレバを幽霊として登場させるなど、DB的ストーリーへ
徐々に書き込みが消え、まとめサイト上で謝罪
まとめサイトは作り続けると言いつつも、10月くらいで更新はストップ、嘘つき
通称、幽霊

4代目
3代目の後を継ぐ
期待の新生かと思いきや、バトロワとは名前だけで、ただのエログロヲタク
無駄に関係ない自衛隊を増やしては、死姦をかき続けた
自衛隊がラッパー以上に目立ち、まさに自己満オナニー
そして少しの批判により突然消える、ガラスの心を持つ無責任男
至上最低かつ黒歴史であり、話がへんな方向へ持っていったため、完全にスレを壊滅に追いコンだ
通称、変態(;´Д`)

189:訴える名無しさん。
07/01/17 23:22:24
つーかオチ知ってる奴ははれよ
こんな簡単に英雄になれるなんてそー滅多にねーぞ

190:あ
07/01/21 19:36:46
一番新しいやつ書いたものだが、元ネタのラスト突き止めた(っぽい)

スレリンク(wres板)l50
このスレにラストがうpされてるらしいんだけど、
あいにく俺には、過去ログスレを読める環境がない
だからモリタポ持ってる人とか誰か内容見て教えてほしい。
続き書いてみた俺も正直、>>182とかと同じく初代のラストが読みたいから

なんか流れぶった切りというか、空気変えてごめん。
あとこのスレに実はラストが載ってなかったりしたらもっとごめん。

191:訴える名無しさん。
07/01/21 22:13:50
>>190
載ってない

192:あ
07/01/21 22:15:53
>>191

…ごめん

193:訴える名無しさん。
07/01/21 22:28:31
1、2、4代目がでてくればいいだけの話 でてこいや

194:三代目
07/01/22 19:27:44
無力で洋ナシな俺ワロタorz

195:訴える名無しさん。
07/01/23 19:22:10
本人ならまとめ更新しろよw

196:194
07/01/24 04:25:36
すみません(・_・;)
つか更新するほど描いてなくない?
なにかネタでもあればいいんですけどねぇ
流れ的にオリジネーター出ずらいですけど
個人的には今の状態よりはいいと思うんですよ
場をつなぐって意味もありますし・・・
まぁお前が言うなって感じですけど

197:訴える名無しさん。
07/01/24 23:07:20
>>196
まあ4代目は糞だったから更新しない方がいいかもな
おまえが投げ出したところからまた続き書く暇はない?

198:訴える名無しさん。
07/01/28 15:28:02
3代目逃亡しました
氏ね まじで

199:訴える名無しさん。
07/01/29 17:02:05
5代目襲名マダー??

200:訴える名無しさん。
07/02/01 10:01:13
俺が書いてもいいっすよ!!!
最近小説書いてないなあと思ってた所です!!!!!!!!!!!!!!!
まぁ俺に任せてくださいよ
まだ全部見てないので始められるのは一週間後くらいっすかね〜!!!
それではまた来週!!!

201:訴える名無しさん。
07/02/02 02:31:46 xVtpPv2A
もういいよ。

202:訴える名無しさん。
07/02/02 03:01:33 b0++3w+Q
Just one two three 〜  で始まる曲知ってる人いませんか。。。
視聴したいのに見つかりません。

203:訴える名無しさん。
07/02/02 03:23:35
>>200
とりあえずもう批判はしないんで書いてください


プラスはあったってマイナスはねえ
↑原文とは逆だけどね

204:200
07/02/03 01:07:45
今さっき一通り読んだんですけど
ややこしい設定が多いですね!!!

今日からちょっとずつ始めたいと思います
来週くらいまで待ってて下さい
さようなら

205:訴える名無しさん。
07/02/03 01:09:50
>>204
批判とか全然OKです!!

206:訴える名無しさん。
07/02/05 15:52:20
こいつ     ∩_
 3代目だろ {{{ ヽ
       〈⊃ }
  ∩___∩ | |
  |ノ   ヽ| |
  / ●  ● | /
 |  (_●_)ミ/
 彡、  |∪| /
`/ __ ヽノ /
(___)  /


  ∩___∩
  |ノ   ヽ
  / ●  ●|
 |  (_●_)ミ
 彡、  |∪| / \
`/ __ ヽノ/\ ヽ
(___)  / | |
       | |
3代目の   /  ヽ
 自演ウザい llUUU
  もうくるなU

207:訴える名無しさん。
07/02/19 19:21:42
切なる希望age

208:訴える名無しさん。
07/02/20 19:51:31
元ネタ探してるけどみつからない…
新日バトルロワイアルではあると思うんだが

209:訴える名無しさん。
07/02/21 20:40:48
誰か元ネタのオチ知ってて、あいだ補いながら書けそうな奴はいないのか。。。

210:イタ研 ◆TwiFdHoUpo
07/02/23 18:50:48
書いていいなら俺が書こうか?
ドストエフスキーを始めとしたロシア文学の研究を始めて、はや12年。
小説を書くよりも、評論をメインにやってきたが、やるからには本格的にやる。

211:訴える名無しさん。
07/02/25 03:24:57
>>210
おまえは出てこなくていい

212:訴える名無しさん。
07/03/05 03:31:33
もう終わりか
俺の好きなスレは盛り上がっては終わる
悲しい

213:訴える名無しさん。
07/03/18 01:08:52
保守

214:訴える名無しさん。
07/03/23 16:52:19
かなり久しぶりにこのスレ思い出して見に来たら…

215:訴える名無しさん。
07/03/26 22:40:03
続きを書ける天才的才能を持つヤツはいないか。。。

216:訴える名無しさん。
07/04/08 19:40:35
もうね 任天堂バトルロワイヤルで我慢するわ

217:訴える名無しさん。
07/04/08 22:40:35
結構がんばって元ネタ探してたけどギブ\(^o^)/
初代降臨希望

218:訴える名無しさん。
07/04/09 21:36:27
任天堂バトルロワイヤルの質に脱帽

ルールに死んだ人間を生き返らせたり、特定のキャラ贔屓したりしないようにって、まんま2代目批判でワロタよ

219:訴える名無しさん。
07/04/11 21:47:42
突然ですが、ただいま続きを執筆中です。
ラストまでの話は一応頭の中で出来上がっています。
小説を書くのは初めてなので、いろいろおかしな部分があるかと思いますが未完結のまま落ちるのは悲しすぎるので、出来上がり次第あげさせて頂きます。
信用できないかもしれませんが、こっちは本気です。

保守

220:訴える名無しさん。
07/04/12 21:36:32
期待age
ファイト!!

221:おむにばす ◆XiZIr3qPtI
07/04/12 21:56:48
頑張ってや。

222:訴える名無しさん。
07/04/17 17:22:07
まだー










もしや、つられてる?

223:219
07/04/18 17:53:01
すいません、遅くなりました。学校などが忙しくてあまり書く時間が取れなくて…。
みなさんを満足させられるか分かりませんがこれからがんばってうpしていきます。
>>178の続きからスタートになります。

224:219
07/04/18 17:58:37
 数分の静寂の後、BOSSは疲れたようにふうとため息をつくとKDUBに言った。
「撃つんなら早く撃てよ。今のこの状態で俺に勝ち目は無い、もう疲れた。
さっさと撃ってくれ、傷が痛むんだ。楽にしてくれ」
先程の強気なBOSSとは正反対の弱気なセリフ、もちろんこれはKDUBを混乱させるためのBOSSの作戦だった。
 KDUBはBOSSの話術にまんまとハマってしまっていた。
ここでBOSSを殺せばMummy-DもNIPPSを殺し、俺達はせいこうの元に安全に辿り着けるが、
BOSSは本当に疲れたような弱気な顔をしている。ここで戦う気を失ったBOSSを説得すれば、
BOSSを仲間に入れる事ができるかもしれない。もしそうなったら傷の手当てを――
「おいKDUB、お前余計な事考えんなよ。BOSSは俺を目の敵にしてるんだぜ、
そう簡単に俺達に殺される事を覚悟すると思うか?全部演技だぞ、絶対に銃を下ろすなよ」
 KDUBの心情を読んだかのように、Mummy-DはKDUBを諭す。
この言葉でKDUBは何とか我に返った。一方BOSSは心の中で舌打ちをした。
「よく聞け、KDUB。シローを殺ったのは恐らくNIPPSだ。俺は今すぐにでも
こいつをぶっ殺したい。BOSSも改心することは絶対に無い、つまりこいつらを殺す以外に選択肢は無いんだ。
早く引き金を引け、お前が殺ったら俺も殺る。それともこのまま全員で心中するか?」
 Mummy-Dが脅しにも似た形でKDUBを急かす。Mummy-DはKDUBが予想外の行動をするんじゃないかとヒヤヒヤしていた。


225:219
07/04/18 18:00:56
 KDUBはMummy-Dの言葉を受け入れ、引き金を引こうとしたが、力が入らなかった。体が殺人を拒否していた。
KDUBにはBOSSに悟られないように体の震えを抑えるだけで精一杯だった。
 NIPPSは正直もうどうでも良くなっていた。自分の命を握っているのはNO.1キラーのMummy-Dだ、
ここで奇跡でも起きない限りこのピンチを打破できる事は無いだろう。自分の死は確実だ、NIPPSは潔く死を覚悟した。
 この直後、NIPPSの予想は的中する。
「ようサムライマー、たくさんのラッパーを斬り伏せてきた気分はどうだい?」
 背後から突然自分の異名を呼ばれたMummy-Dだが、その声の主が自分に向けている殺意に気が付き、
振り返る事無くとっさに横にジャンプした。それと同時に一発の銃声が鳴り響いた。
 放たれた銃弾はMummy-Dが避けた事により、必然的にMummy-Dと同じ位置にいたNIPPSの後頭部を貫いた。
殺しの天才の最期は、あまりにあっけなかった。

226:219
07/04/18 18:04:57
 BOSSはこのチャンスを見逃さなかった。BOSSは振り向きざまに持っていたワルサーでKDUBのこめかみを殴りつける。
不意をつかれたKDUBのこめかみにそれが直撃した。
「がっ!!」
 BOSSはよろめいたKDUBを振り切り、落ちていたプッシュナイフを拾い上げ路地裏へ走った。
一瞬BOSSの視界が傾いた。BOSSはこれまでの死闘で負った傷のせいで、常人なら既に死んでいる程、消耗しきっていた。
しかしBOSSはすぐに体勢を立て直し、再び全速力で走り出す。BOSSをここまで突き動かすものは、「Mummy-Dを殺す」ただそれだけだった。
「何してんだKDUB!!早くBOSSを追え!!俺はあの男を殺す。いいか絶対にためらうんじゃねえぞ!BOSSを見つけたらすぐに撃て!」
 車の陰に隠れ謎の男による銃撃をやりすごしながら、Mummy-DはKDUBに向かって叫んだ。KDUBに任せるのは心配だったが、他に方法が無かった。
KDUBはBOSSを追いかけ路地裏へ消えていった。
 とたんに銃撃が止んだ。Mummy-Dが男を撃つ機会をうかがっていると
「一旦休戦だDくん、少し話をしようぜ」男が言った。
 Mummy-Dは男からの銃撃が来ないことを数十秒確認すると、車の陰から飛び出してすぐさま銃を男に向けた。
「やっぱり今まで勝ち抜いてきただけあるな、その身のこなし、アンタ完璧に殺し屋だぜ」
 Mummy-Dに銃を向けられても平然とし、微動だにしないその男は妄走族の1MC、565だった。


227:219
07/04/18 18:11:44
とりあえず今日はここまでです。
どうでしょうか?こんなもんで皆さんが満足してくれるなら続きをうpしていきますが、
つまらない・見るに耐えないものだったら僕は消えます。
続きをうpさせてくれるならば、途中で消えるような事は絶対にしません。

228:訴える名無しさん。
07/04/19 20:17:19
>>227
俺はとても期待している。

やっぱり565か!

229:訴える名無しさん。
07/04/19 22:56:35
最高です
頑張ってです
応援してます

230:訴える名無しさん。
07/04/19 23:49:48
にぷす・・・・・・

でも文句言っちゃダメだ・・・
書いてくれるだけで神様なんだから

231:219 ◆23odUkg9no
07/04/20 22:06:38
酉つけました
期待されてるみたいですね、嬉しいです。
続きは日曜日にうpする予定です。
謎の男は565以外に思いつきませんでした。
>>230
NIPPSについてはマジでごめんなさい。僕が想像する完結までの
ストーリーでは、強くて冷酷なNIPPSが居るとこんがらかってしまうので。
でもあっけなさすぎですね、今更ながら後悔してますorz才能無くてごめんなさい。
最後の最後でぶち壊してしまわないようこれから頑張って書きます。
日曜日をお楽しみに。

232:訴える名無しさん。
07/04/22 00:26:42
5代目誕生

233: ◆23odUkg9no
07/04/22 20:55:09
日曜日ですね
すべての力を注ぎ込んで書きました。
だれが何と言おうと今からうpされる文章が僕の限界です。
では、うpします。

234: ◆23odUkg9no
07/04/22 21:00:29
「565じゃねえか…今頃何しに来やがった。般若と桃太郎の敵討ちか?」
 Mummy-Dが565に問いただす。
「わかってるじゃん、その通りだよ。せいこうの野郎から全部聞いたよ、
般若と桃を殺したのはオマエだって事を」
 Mummy-Dは565のその一言で全てを悟った。せいこうはもうすぐ終わるこのゲームを
さらに楽しくさせるために565に嘘の情報を与え、俺を殺させるよう仕向け
新たなプログラムの被害者を生み出した。あの野郎は俺に最後の試練を与えたつもりで
この戦いを観戦し、楽しんでいる。Mummy-Dのせいこうへの殺意がさらに高まった。
 できればこの戦いは回避したいが、565の不気味なまでの冷静さを見ると
俺を殺すという決意は揺るがなさそうだ。つまり、やるしかない。
Mummy-Dのこの選択はあまりにも非情だが、KOHEIやKDUBの想い、手にかけてきた
たくさんのラッパーへの償い、せいこうを殺すという目的のためにもここで565に殺されるわけにはいかなかった。
 せいこうとの戦いも控えているので、この戦いで深手を負ってしまうわけにはいかない。
この戦いを有利に進める為には565の異常な程の冷静さを崩す必要がある、判断力を失わせる事ができれば
こっちのものだ。Mummy-Dはすぐさま行動に移した。
「ちょっと待ってくれよ!!俺は般若と桃太郎には手を出してない!!あの二人は見せしめとしてせいこうに
殺されたんだ!だから俺とお前が戦う理由はどこにも無いんだ、俺を信じてくれ!頼む!!」
 Mummy-Dは自分の罪を大げさな素振りで否定し、565を煽る。
Mummy-Dの弁明を聞いた565はフッと鼻で笑うと、何もかも見透かしたような目でMummy-Dを見つめ、言った。
「殺人鬼の話なんか信じられるかよ。それにしても情けねえなHardcore HipHop Starって奴はよ。
有無を言わさず相手の頭を撃ち抜くようなサグな奴の事を言うんじゃねえのか?」
「俺が今からそれになってやるよ」
565はそれだけ言うと相棒のベレッタをMummy-Dの額に向け、引き金を引いた。

235: ◆23odUkg9no
07/04/22 21:06:44
 565が引き金を引いた時にはすでにMummy-Dは車の陰へと戻ろうとしていた。
565はMummy-Dの動きを読んでいたのか素早く銃を向けて発砲した。放たれた数発の弾丸のうち
2発はMummy-Dの腹部に命中した。弾丸を受けたMummy-Dだが何とか車の陰に隠れる事が出来た。
「痛てて…この感覚は何度食らっても慣れねえな」
 車の陰に隠れ一息ついたMummy-Dは防弾チョッキに守られた腹部に異常が無いか確かめた。
そして先程の自分の行動を思い出し、プッと吹き出した。
「みっともねぇな〜、効果無しじゃんかよ」
 演技とはいえ情けない姿を565だけじゃなくせいこうにまで無意味に披露したと思うと、自分に腹が立った。
「揺さぶり作戦」が効果が無かったので、これから565と五分五分の戦いをしなければならない。
後のせいこうとの戦いに響かないようにスマートに勝つ方法をMummy-Dは考えていた。KDUBの加勢を待ちたいが
彼の相手は手負いとはいえあのBOSSだ、その上KDUBはこの状態でも甘さを発揮しそうな男なので
逆にこっちが加勢に行ってやりたいくらいだ。やはり一人で戦わなければならない。
565にあぶり出される前に自分から仕掛けたい、Mummy-Dは何か使える武器は無いかと
自分のバッグを漁っているとあるモノを見つけ、それを手に取った。
「わざわざ持って来てて良かったぜ、こりゃ」

236:KDUBvsBOSS ◆23odUkg9no
07/04/22 21:09:34
 BOSSを追いかけ、建物と建物の間を走っているKDUBは「BOSSを殺す」と自分に言い聞かせていた。
BOSSに説得は通じない、Mummy-Dは謎の男に襲われているので早く加勢に行かなければいけない。
殺らなければ殺られる。決心したKDUBは汗だくの手をズボンで拭うと、銃を持ち直した。
もうすぐ路地を抜け、Mummy-Dと謎の男の戦場から建物二つ分隔てた通りに出る。狭い視界の中にBOSSの姿は無い。
 路地を抜けた瞬間、左腿に熱い感覚と激痛が走った。そこにはプッシュナイフが深々と突き刺さっていた。
BOSSはKDUBの出て来る横で待ち伏せをしていた。本当は銃で仕留めたかったが疲労による手の震えが止まらず
近距離と言えども走っている者に狙いをつけるのは難しかったので、やむを得ずナイフを持ったのだった。
「うぁあぁぁっ!!」
 RUMIに撃たれた傷の上にさらに攻撃を受けたKDUBは、あまりの激痛に転んでしまった。
BOSSはKDUBを押し倒して馬乗りになろうと走り出した。
「来っ!来るなぁぁぁっ!!」
 突然の奇襲と激痛により取り乱してしまったKDUBは、狙いもつけずにがむしゃらに銃を連射する。
そのうちの一発が偶然にもBOSSの左肩に命中した。それでもBOSSは止まらず前に出る、
傷だらけの上感覚がほとんど無いBOSSにとって今更肩を撃たれたくらい大した事では無かった。
 BOSSは仰向けに倒れたKDUBの上に馬乗りになり、渾身の力を込めてKDUBの顔面に何度も拳を振り下ろした。
KDUBを殴っている最中、BOSSは興奮状態であるのにも関わらず、何故かウトウトと
眠りに落ちてしまいそうな感覚に襲われた。BOSSは自分の死期が近い事を悟った。
「ちっ…ヤバいな、こんな奴に構ってる暇は無ぇ…早くMummy-Dを……」
 BOSSは殴る手を止めると、すでにKDUBは鼻血を流しながら気絶していた。
BOSSはゆっくりと立ち上がると、建物の壁に寄り掛かりながらMummy-Dが居る通りへと歩き出した。
BOSSには男として、1人のラッパーとして負けっ放しは許さない、必ず勝つという想いがあった。


237:Dvs565 ◆23odUkg9no
07/04/22 21:13:10
 565は自分の勝利を確信していた。自分が放った銃弾は車の陰に隠れようとしたMummy-Dを確実に捉えていたからだ。
しかしそれが防弾チョッキに守られていた事を565は知らなかった。565はゆっくりとMummy-Dが隠れている車に近づく。
「痛ぇだろ?桃と般若が味わったやつと同じ痛みをお前は味わってんだぜ。
まぁ死んだっていいじゃねーか、向こうで弟や他のメンバーが待ってるんだからよ。」
 車のほぼ真横に着いた565は銃を構える。
「行くぜ、あの世で桃と般若に詫びろよ」
 565はそう言うと同時に、Mummy-Dの正面に飛び出した。
だがそこにMummy-Dの姿は無く、代わりに銀の壁があり、それは自分に向かって迫って来た。
「ハァ!?」
 虚を突かれ驚いた565は反射的にベレッタを発砲したが、銃弾は壁にめり込むだけで565はそのまま壁に押し倒された。
「盾か!クソッタレが!」
 565は盾とMummy-Dを突き飛ばそうともがく。
「般若の野郎もこんな風に足掻いてきたんだぜ、でもまぁ大した事なかったからそのまま
盾をひっぺがして頭をぶち抜いてやったけどな!!」
 Mummy-Dは般若から奪ったジュラルミンの盾を彼と同じ戦法で使用した。
さらに565を逆上させようと、わざと般若の名を出し565を煽った。
「てめぇ!!まだ言いやがるか!」
 565は化けの皮が剥がれたように怒り狂い、盾をどかそうと手足をバタつかせる。
Mummy-Dはこのチャンスを見逃さず、掴んでいた盾を投げ出し無防備になった565の額に銃を当てる。
「俺はいつだってHardcore HipHop Starだぜ」
 Mummy-Dはそう言い切り引き金に力を入れようとした瞬間
「なめるなぁぁぁ!!」
 565はMummy-Dの腕を掴み豪快に彼を投げ飛ばした。



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