【ポリ公】　●日本の警察問題●　【マッポ】

【ポリ公】　●日本の警察問題●　【マッポ】 at SEIJI

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13/03/12 20:32:23.13 W2OwrwXY.net
　
/// たった一人の拒絶 12 ///////

　実力さえあればトップになれる―。その言葉に心が動いた。署長になって家を建てれば、
お袋にも孝行できる。こうして私は、警察官になることを決意したのだった。
　警察学校に入学した直後の実力試験では最優等の成績をとった。だが、厳格すぎる規律や、
やる気のない同期生に嫌気がさし、「大学に入り直そうか」と考えたこともあった。
　「男がいっぺん決めたことを、おまえは途中で投げ出すのか」
　と、母から言われて思いとどまったが、その後は惰性に流れたまま卒業式を迎えた。
　卒業の日、優等賞の五人の中に私が入っていないことに、母はひどく落胆した。がっくり
肩を落としたその姿を見て、「もう一度、警察でがんばってみよう」と思い直した。
　次に入学した現任補修課程はトップの成績で卒業し、交番勤務を経験したのち、二四歳で
巡査部長の昇任試験に合格した私は、一九七三年八月、「主任心得（翌年四月に巡査部長に
昇任するまでのポスト）」として三島署（現・四国中央署）に配属された。

//////// 講談社発行 ///

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