【勉強会】The QABALISTIC TAROT【+雑談】Part7 at URANAI
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500:名無しさん@占い修業中
20/06/07 20:58:33.77 fRBsE8zM.net
しばらく書き込みないが
元気しとんのかね

501:名無しさん@占い修業中
20/06/09 06:03:37.21 /X/GEhmg.net
>>407
カキコありがとうございます。 (^^)/
病気とか体調不良とかいういうことではなくて、単に仕事の締め切りが近くて、
時間的かつ精神的な余裕が無いというのが原因ですので、ご安心ください。
今のところ、7月中には復帰できる予定ですので、いましばらくお待ちください。

502:名無しさん@占い修業中
20/06/13 09:20:08.45 vokNSjj4.net
最近コロナとかあるからね
お元気してるようで良かったよ

503:名無しさん@占い修業中
20/07/22 06:17:08 iTuPcZL+.net
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 197) ---
Waite describes this activity as "the perpetual motion of a fluidic universe. . .
the flux of human life.
ウェイト氏は、この活動を、以下のように評する。「流動的な宇宙の永遠の動き. . .
人間の人生の流転。

The Sphinx is the equilibrium therein."
スフィンクスは、その中で平衡を保つ。」
--- ここまで ---

ウェイト版の「10:運命の輪」は、前にも述べたように、レヴィ氏の著作をベースにして
いるのですが、いくつかのマイナー・バージョンアップがあります。

一つは、車輪の外輪と内輪の接続を外して、ジャイロスコープのように、外界に関係なく、
内輪が自由に回転できるようにしたことであり、これは、内輪が我々の世界とは独立した
聖域、すなわち真の神の世界であることを明確化したものです。
もう一つは、「スフィンクス」が、寝そべった姿から、座った姿に変えられたことです。
これは、「静的な姿」から「より動的な姿」への変化であって、この「スフィンクス」が、
外輪で示される宇宙の動的な回転運動に、しっかり対応しているというか、さらに言えば、
「内輪の神の世界」から遣わされた「下界を支配する、神の代理大使」の姿であることを
明確に示しているというわけですかね。
まあ、「スフィンクス」は、人(知恵)と獣(力)との


504:体合成クリーチャーであること からも、神が下界に遣わせた代理人の代表としては、ふさわしいのかもしれません。 ちなみに、輪にまとわりつく、他の2つのクリーチャーは、蛇に姿を変えた「テュポン」と、 犬の頭を持つ「ヘルマニュビス」であり、いずれも地下世界を司る神となっています。 見方を変えれば、「スフィンクス」は、回転により「テュポン」や「ヘルマニュビス」が 上昇して、輪を完全に支配しないように、上から監視しているようにも見えるわけで、 この3つのクリーチャーが、お互い微妙な立ち位置で、せめぎ合って均衡を保ちながら 活動しているという、一触即発的な不安定さを併せ持っているとも言えるわけですよね。



505:名無しさん@占い修業中
20/07/22 08:50:43.88 Ppeb3eVw.net
復帰おつ

506:名無しさん@占い修業中
20/07/23 06:20:32.33 f7zRrRc1.net
>>411
カキコありがとうございます。(^^)/
まだまだ多忙状態が続いていて、本格復帰は、もう少し先になりますが、
ヒマを見つけて、ボチボチ書いていこうと思っております。

507:名無しさん@占い修業中
20/07/23 06:22:26.54 f7zRrRc1.net
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 197) ---
The Sphinx is the stable element in the midst of change.
「スフィンクス」は、変化の最中において安定している要素である。
Thus in both the Crowley and the Waite cards it sits at the very top of the Wheel.
従って、クロウリー氏とウェイト氏のカードたちの両方では、それは、「輪」のまさしく
最上部に座っている。
In the Golden Dawn card, however, it is removed from the Wheel entirely.
ゴールデン・ドーン版カードにおいては、しかしながら、それは、「輪」から完全に外され
ている。
--- ここまで ---
マルセイユ版、ゴールデン・ドーン版、ウェイト版、そしてトート版の「10:運命の輪」は、
それぞれに特徴があって面白いのですが、ここでは、特に「スフィンクス」の立ち位置の
違いというものについて比較しています。
この立ち位置の違いは、要は、「役割の違い」ということであり、それは我々にとっては、
どう「役に立つ」のかどうかの違いでもあります。
とはいえ、ここでの知識を役立てることの出来る人は、ごく一部ですので、ほとんどの人に
とっては、どうでもいい違いでもあるわけです。
かく言うワタシにとっても、もはやどうでもいい違いなのですが、ワタシの個人的な有用度
というか分かりやすさという点では、
 ウェイト版>マルセイユ版>トート版>ゴールデン・ドーン版
という序列になっております。
まあ、ワタシのレベルが低すぎて、ウェイト版のスフィンクスしか相手にしてもらえない
ということでもあるのですが、ウェイト版のスフィンクスが、かなり幅広い概念を持つ、
ユニバーサルデザインになっているという点も、初心者向けとしては、かなり良く出来た
図案ではないかと思っているのでした。

508:名無しさん@占い修業中
20/07/24 06:34:29.30 Ar4IrcUC.net
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 197) ---
While Crowley and Waite emphasize the Sphinx as a balancing phase of cyclic energy,
the Golden Dawn card emphasizes its role as the guardian of the gateway of the
mysteries, holding the secret of life and death.
クロウリー氏とウェイト氏が、周期的な精力の釣り合いの面としての「スフィンクス」を
強調する一方で、ゴールデン・ドーンのカードは、神秘的教義の出入口の守護者としての、
その役割を強調し、生と死の秘密を保持する。
--- ここまで ---
ゴールデン・ドーン版の「スフィンクス」の立ち位置というか役割りは、他の版とは少々
異なります。
それは、下にある「Plutonian cynocephalus/、冥界の犬の頭を持つ生物(猿?)」
(以下、「犬頭猿」という)と対を成し、輪から離れた位置で、空中に静止しています。
背景色のグラディエーションからは、「輪」が高次元で回転していて、低次元にある
「スフィンクス」と「犬頭猿」が、下界の「生」と「死」を監視しているように見えます。
つまり、他の版の「スフィンクス」が、「輪」から直接エネルギーを受けて下界に流して
いる実務者の役割も併せ持つのに対し、ゴールデン・ドーン版の「スフィンクス」は、
単なる管理者というか傍観者的なふるまいをしているということであり、下等な人間共の
意見なんぞ聞の耳を持たないような、実に冷酷無比な感じを受けるわけですよ。
そういう意味では、ゴールデン・ドーン版とウェイト版は対極的であり、ウェイト版の
愛想の良さそうなスフィンクスには、ワタシ的には好感が持てるわけですが、このあたり
は、「ツンデレ」好きか、「ウザかわ」好きかという、単なる好みの違いとも言えます。
とはいえ、「スフィンクス」の究極的な役割自体は、どの版においてもほぼ同じであり、
「ここから先は、一般人は立入禁止であり、通ろうとするものは、全て排除」が基本です。
つまり、この「輪」は、一般人にとって極めて危険度の高いものであって、ある程度の
ソーシャル・ディスタンスを保ちながら、このカードと付き合っていくことが必要と
されるということですよね。

509:名無しさん@占い修業中
20/07/25 06:52:26.58 HFOoEkMI.net
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 197) ---
This interpretation is a later (largely Greek) one, colored to some extent by
eighteenth century romanticism.
この解釈は、18世紀のロマン主義により、ある程度誇張された、後世の(主にギリシャでの)
ものである。
In Egypt the Sphinx was originally a portrait of the Pharoah, symbolizing his great
power (the lion's body) over adversaries.
エジプトでは、「スフィンクス」は、元来は「ファラオ(エジプトの王)」の肖像であり、
敵対者たちを越える、彼の大きな力(獅子の体)を象徴していた。
This view is corroborated by numerous reliefs in which the Sphinx-Pharoah is shown
vanquishing his enemies.
この見解は、「スフィンクス−ファラオ」が、彼の敵たちを打ち負かしていることを表す、
数多くのレリーフたち(浮き彫り細工)により確証される。
--- ここまで ---
二番目の文の「Pharoah」は、「Pharaoh/ファラオ」の誤記ですかね。
さて、元々の「スフィンクス」の持つ意味は、「ファラオ」自身が特撮ヒーローのように
変身して敵と戦う姿であるということであり、本来は、守備表示ではなくて、攻撃表示で
現世での相手に出すべきカードだったようです。
とはいえ、その巨大像がピラミッドの守護者として象徴的に使われ、それが遺構として
後世に残されたために、後代の西洋の人々は、それに守備表示での様々な妄想的属性、
すなわち「神に最も近い神獣」という準神格化を、「ロマン主義」の名のもとにデッチ上げ
ていったというのが真相ですかね。
そして、その神秘的守備属性が、タロットにもパクられて、いやいや聖なる象徴として
採用され、「10:運命の輪」の守護神獣として、「真・神界」の入り口に門番として鎮座する
ようになったということなのでしょうね。

510:名無しさん@占い修業中
20/07/30 06:08:00.85 ooYgnGk1.net
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 197) ---
The best known Sphinx is that presumed to be Cheops, who built the Great Pyramid
about 2500 B.C.
最もよく知られている「スフィンクス」は、紀元前2500年頃に「大ピラミッド」を建設した、
クフ王であると推定されている
When the Greeks saw this monumental sculpture, more than 1500 years later, they
took it to mean all that was mysterious and magical, a sense reflected in the
tale of Oedipus on the road to Thebes.
ギリシャ人たちが、1500年以上後に、この記念碑的な彫刻を見た時、彼らは、それは全て
神秘的で魔法的であることを意味すると受け取り、その感覚は、テーベへの道での
オイディプス王の物語に反映された。
--- ここまで ---
元々のエジプトでの「スフィンクス」は、エジプト王の頭部と、雌ライオンの胴体を持ちつ
聖なる二体合成獣であって、正義の味方、すなわち権力側に従順な面があり、それゆえ、
王の亡き後、ピラミッドの警備を任じられるほど、権力者のからの信頼は厚かったわけです。
一方、そういう元ネタを知らない、後世のギリシア人たちは、この過去の巨大遺物である
「スフィンクス像」を見て、自分勝手な妄想を始め、そして様々な物語や絵画や彫刻の中で、
この「スフィンクス」をネタにした創作活動を行っています。
そして、その中で最も有名なものは、ギリシア神話に出てくる、オイディプス王の物語なの
ですが、ここで「スフィンクス」の扱いは、小悪魔的害獣&ザコキャラ扱いとなっています。
まあ、元々が、半人半獣というか半神半悪魔的な幻想的創作キャラですし、そういう
意味では汎神的であって、どちらかというと進化しきれていない野性味のある半人半馬の
ケンタウロス族との棲み分けも出来ていますし、そういう感覚の中では、次元を超越した
不可思議なる「神的存在」として認識されやすいのではないかと思うのでした。
つまり、「スフィンクス」は、タロットのネタとしても最適であるということなんですよね。

511:名無しさん@占い修業中
20/07/31 05:52:14.30 NsPZWVDW.net
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 197) ---
The Sphinx barred the road and asked each traveler the question: What walks on
four legs in the morning, two legs at noon, and three legs in the afternoon?"
「スフィンクス」は道路を封鎖し、各々の旅行者に以下の質問をした:「朝は四本足、
昼は二本足、そして午後は三本足で歩くものは何ですか?」
Those who failed to answer the question were destroyed.
質問に答えることに失敗した人々は滅ぼされた。
Oedipus, however, knew that the answer was man, himself, who crawls in childhood,
walks on two legs in adulthood, and uses a cane in old age.
オイディプス王は、しかしながら、答えは、幼少期には這い、成人期には二本足で歩き、
そして老人期には杖を使う、彼自身である、人であることを知っていた。
--- ここまで ---
この「スフィンクス」絡みのギリシア神話は有名ですので、特に説明しなくてもいいと
思いますが、この「人」について質問には、一点、欠けているものがあります。
それは、人は「夜」すなわち、死後は足で歩かないということであり、この質問を欠いて
いるということは、「スフィンクス」は「夜」すなわち「冥界」の支配者ではないという
ことを意味しているわけです。
要は、「10:運命の輪」を、人の一生とするならば、「スフィンクス」の担当範囲は、
人の「誕生」から「死」の瞬間までであり、「死」からの「腐敗」や「回帰」そして
「甦り」の部分は、他の神々の担当となっているわけです。
つまり、「10:運命の輪」は、「スフィンクス」が偉そうに「輪」のトップの座に君臨
しているように見えますが、実はそれは決して「偉い」とか、他の神よりも上位に位置
しているとかいうわけではなく、単に、「朝から夕方」の昼勤専門であって、夜勤は
他の神々が働いているという、単なる勤務シフトの都合であると考えられるわけです。

512:名無しさん@占い修業中
20/08/02 06:53:32.20 o6Muu+cA.net
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 198) ---
The response of the Sphinx to Oedipus' correct answer was to throw itself into
the sea, an action replete with meaning for the student of the Qabalah.
オイディプス王の正しい回答に対する「スフィンクス」の反応は、自分自身を海の中に
投げ込むことであり、「カバラ主義」の学徒にとっては、意味に満ちた行動であった。
--- ここまで ---
この、オイディプス王のギリシア神話に出てくる「スフィンクス」は、元来のエジブト
起源


513:の「スフィンクス」とは、全く異なることに注意が必要です。 ギリシア神話の「スフィンクス」は、若い人間の女性の顔と豊満な胸を持つ姿で描かれる ことが多く、タロットも、それに準じた描かれ方をしています。 つまり、タロットが作られた時代は、元来の「王の守護神獣」ではなく、人々を惑わせたり、 人類進化の行く手を阻む悪魔的存在として認識されていたと考えるのが自然です。 とはいえ、そういうふうに素直に考えないのが、「student of the Qabalah/カバラ主義 の学徒」であるわけで、周囲の安直な意見に流されることなく、その「意味に満ちた行動」 について、色々と妄想を膨らませて、新たな解釈を生み出していくわけです。 つまり、この「オイディプス王とスフィンクス」の話は、タロットの解釈のネタ元として 重要なのですが、これをそのまま、うわべだけの理解のままで、地上世界での話として、 タロットを解釈してしまうのは、完全なる勘違いであることに注意してください。 要は、オイディプス王に倒された「スフィンクス」は、「奴は四天王の中でも最弱」な 存在であって、しょせん地上世界に顕現したザコキャラでしかないわけです。 その一方、タロットに描かれた「スフィンクス」は、地上には顕現しない最強クラスで あり、人には倒すことは出来ない存在です。 結果的に、この神話ネタから派生したカバラ的妄想は三者三様になってしまうため、 マルセイユ版を元に、ゴールデン・ドーン版、ウェイト版、トート版、それぞれ三者三様 の解釈を持つ「スフィンクス」が描かれるということになっているわけでした。



514:名無しさん@占い修業中
20/08/04 05:44:48.28 ZoQMlOVz.net
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 198) ---
The Greeks brought one important modification to the Sphinx image.
ギリシア人たちは、「スフィンクス」の像に、一つの重要な修正を、もたらした。
What was originally the portrait of a pharoah on a lion's body became a woman on
the body of a male lion.
元々は、ライオンの胴体にファラオの肖像であったものは、雄ライオンの胴体の女性になった。
Thus, the Sphinx came to represent not only man with the raw power of the animal
kingdom, but also a balance of male and female in the same form. (*177)
従って、「スフィンクス」は、動物界の生々しい力を持つ人間だけでなく、同じ姿の中に、
男性と女性の均衡も、表現するようになった。 (*177)
--- ここまで ---
ちなみに、(*177)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 274) ---
177. "Sphinx," Oxford Classical Dictionary, 1009.
177. 「スフィンクス」、『オックスフォード古典辞典』、1009ページ。
--- ここまで ---
とあります。
元々のエジプト版「スフィンクス」が、「人間界最強のファラオ」と「動物界最強のライ
オン」という、「人智」と「野生パワー」の伝統的結合であったのに対し、ギリシア版では、
「魅力的な人間女性」と「雄ライオン」の組み合わせという、エロスのパワー全開となる
組み合わせになってしまっています。
とはいえ、ギリシア人は、おっぱいが大好きですので、こういう小難しい話は抜きで、
おまえら、おっぱい描きたかっただけだろ、とか思ってしまうのでした。
それに、現代でも、何でもおっぱいキャラ化してしまう、○これとか○○フレとか○マ娘
というような事例も数多くありますので、手当たり次第のおっばいキャラ化の流れは、
今も昔も変わらない普遍的な妄想行為、いやいや二次創作活動だと思うのでした。

515:名無しさん@占い修業中
20/08/05 06:15:26.20 82RBWkHk.net
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 198) ---
The special importance of the Sphinx to the Golden Dawn is discussed in the Order's
papers on the Enochian Mysteries:
ゴールデン・ドーンでの「スフィンクス」の特別な重要性は、「エノク魔術の神秘的教義」
に関する団の文書たちにおいて、以下のように論じられている:
--- ここまで ---
「スフィンクス」に限らず、当時の「エジプト」ネタは、そのほとんどがデッチ上げ、
いやいや考古学的妄想のたまものというか、ワイドショーでの現場レ


516:ポートみたいな、 とにかくネタとして面白ければ何でもいいみたいなところがありましたので、正直言って、 ワタシ的には、あまり深入りしたくない領域というか、それらの主張をそのまま素直に 受け取らず、なぜそういうこと、つまり「スフィンクス」を話のネタとして取り入れる ことがなぜ必要だったのかを考えながら、作者の意図を読み解いていくという感じに なっています。 そして、「エノク魔術」についても同じスタンスです。 つまり、ワタシとしては、「カバラ」ネタよりも、「エジプト」ネタや「エノク魔術」 ネタの方が、電波度が数段高いと考えているからであり、そういう電波度の高いものを 取り扱うには、それなりの覚悟というか、要は、ハマる覚悟が必要であるということ なんですよね。 残念ながら、ワタシにはそういう覚悟も時間も知恵もありませんし、今はとりあえず 「カバラ」ネタに専念しようと思いますので、「スフィンクス」と「エノク魔術」の関係に ついては、話のネタとして、さらりと紹介するだけに留めておきたいと思います。 ちなみに、「スフィンクス」と「エノク魔術」については、『黄金の夜明け魔術全書』の 「エノク魔術」に関する項でも言及されていますので、興味のある方は見てください。 ということで、以下は、妄想パワーにより究極完全無敵モードとなった「スフィンクス」を 礼賛する、団の文書からの引用となります。



517:名無しさん@占い修業中
20/08/06 06:08:21.60 H8phNqFE.net
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 198) ---
Now learn a mystery of the Wisdom of Egypt.
さあ、「エジプトの知恵」の神秘を学びなさい。
'When the Sphinx and the Pyramid are united, thou hast the formulae of the Magic
of Nature.
『「スフィンクス」と「ピラミッド」が結合される時、そなたは、「自然の魔法」の公式
たちを持つ。
"These are the keys of the wisdom of all Time; and its beginning - who knoweth it?
これらは、全ての「時」の知恵の鍵たちである;そして、その始まり − それを知るのは
誰であるのか?
In their keeping are the sacred mysteries and the knowledge of Magic and all the
Gods.'
それらが保管するものの中に、「魔法」と全ての「神」の神聖なる神秘的教義と知識が
ある。』
--- ここまで ---
二重引用符の対応が付いていない箇所がありますが、そこは翻訳では無視しています
ので、ご注意ください。
さて、この文章で分かるのは、「スフィンクス」と「ピラミッド」が本当に「魔法」に
関係しているのかはともかくとして、ゴールデン・ドーン内部での表現上のお約束事と
しては、それは「formulae of the Magic of Nature/『自然の魔法』の公式たち」、
すなわち「宇宙の全ての法則」を象徴するシンボルであると定義されているわけです。
つまり、「ピラミッド」は神秘の保管庫であり、「スフィンクス」は保管庫の「鍵」に
相当すると考えることも出来るわけで、こういうのって、何となく、謎解きのロール
プレイングゲームに通じるのではないかと、勝手に妄想してしまうのでした。

518:名無しさん@占い修業中
20/08/07 05:58:34.50 IcqVIIyp.net
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 198) ---
In the ritual of the 32nd Path leading into the Theoricus Grade, it is thus written.
従って、「セオリカス(理論者)位階」へと導いている「32番目の小径」の儀式において、
このように書かれている。
"The Sphinx of Egypt spake and said: I am the synthesis of the Elemental Forces.
「エジプトのスフィンクス」は語って言った:私は「元素の力たち」の統合体である。
I am also the symbol of Man.
私はまた、「人」の象徴でもある。
I am Life.
私は「生命」である。
I am Death.
私は「死」である。
I am the Child of the Night of Time. (*178)
私は「時の夜の子」である。 (*178)
--- ここまで ---
ここでも、二重引用符の対応が付いていない箇所がありますが、翻訳では無視しています。
さて、最後の文は、「21:宇宙」の称号である「The Great One of the Night of Time/
時の夜の偉大なるもの」の子供版となっていますので、「スフィンクス」は「宇宙」の
創造者の


519:子=代理人であるという解釈が可能です。 そして、「21:宇宙」ではカードの四隅に「四大元素」の象徴、そして中央に「生と死」に 関わる女性像が描かれていますが、「10:運命の輪」では、それらは高次元で統合されて、 本来の「スフィンクス」の姿として、上脇に置かれ、そして、「21:宇宙」では背景にあって 近づくことが出来なかった「輪」が、「10:運命の輪」では、ついに前景に来ているわけです。



520:名無しさん@占い修業中
20/08/08 06:26:33.04 YKCcg27b.net
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。
ちなみに、(*178)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 274) ---
178. Unpublished Enochian papers of the Hermetic Order of the Golden Dawn.
178. 「ヘルメス主義団体ゴールデン・ドーン」の未刊行のエノク魔術の文書。
Here, again, it is necessary to distinguish the historical reality from that which
is entirely valid symbolism.
ここでも、再度、歴史上の事実と、完全に効果のある象徴主義であるものとを区別する
必要がある。
Mathers seems to have invented more than one of the "Egyptian Mysteries," though
he has done so using sound metaphysical principles.
マサース氏は、「エジプトの神秘的教義」を2つ以上発明してしまったように見えるが、
けれども、彼は、健全な形而上学の原則たちを使用してそれを行っていた。
--- ここまで ---
とあります。
最後の文は、婉曲的に言い訳がましい感じがありますが、元々が魔術ネタですし、そもそも
当時のエジプトに関する情報は、そのほとんどが科学的根拠に欠ける「考古学的」なもので
あって、ほぼ想像上の産物というか、自称有識者の思い込みによるデッチ上げでしかありま
せんでしたので、マサース氏が、エジプトを悪用したと思う人は、まずいないわけです。
とはいえ、当時の、そういう根拠の無い漠然とした神秘的イメージのある「エジプト」ネタ
は、イメージ重視の新作芸術的な魔術には、極めて有用、つまり実用的なネタであり、
それに着目したマサース氏は、実に優秀な脚本家であったと思うのでした。
ということで、そういう「形而上学の原則」の観点で、この「10:運命の輪」を見直して
みると、色々な妄想が、かき立てられます。
ワタシとしては、「21:宇宙」の背後に描かれた、ぱっくり開いた縦長の「輪」と、「10:
運命の輪」のヒダヒダの丸い「輪」との関係性に、とても興味があるのでした。

521:名無しさん@占い修業中
20/08/09 09:39:13.24 OJaE49xn.net
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 198) ---
Most original here is the concept that the Sphinx is the synthesis of the Elemental
Forces (recalling the Pentagram, symbol of man, which is the Spirit above the four
Elements.
ここで最も独創的なのは、「スフィンクス」が、(4つの「元素たち」の上の「霊」であり、
人を象徴である、「五芒星」を想起する)「元素の力たちの統合体」であるという発想である。
In fact, the documents state that there are four forms of the Sphinx: Bull, Eagle,
Man and Lion. (*179)
実際に、文書は、「スフィンクス」の、以下の4つの形態たちがあると述べる:「雄牛」、
「鷲(ワシ)」、「人」、および「獅子」。 (*179)
--- ここまで ---
ちなみに、(*179)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 274) ---
179. This idea is also expressed in the Enochian papers.
179. この考えは、「エノク魔術」の文書たちにおいても表現されている。
--- ここまで ---
とあります。
元々、「スフィンクス」は、想像上の合体合成獣であり、ギリシア時代には、上半身は
人(豊満な胸を露出した女性)、下半身は雄ライオン、背中にはワシの羽根、そして尻尾は
蛇になったりしていて、ある時は天使、またある時には野獣や悪魔のように振る舞います。
つまり、何でもありの最強無敵モードとなった完全体のセルのような存在なのです。
そして、その完全体の持つ最強モードの最大の象徴が「おっぱい」であることに疑問を
持つ人はいないと思いますし、それに、「21:宇宙」では、片側を布で隠されていたのが、
「10:運命の輪」でも半身しか見せ


522:ていないというのは、どう見ても訳ありにしか見えない 「おっぱい」なのですが、残念ながら、それは「最高機密事項」のようで、ワタシには その理由が分かっていないのでした。



523:名無しさん@占い修業中
20/08/10 09:06:47.51 pXG35bNG.net
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 198) ---
It is not entirely clear why Waite has shown these animal symbols holding books,
although we must assume this to be a reference to the Four Gospels.
なぜ、ウェイト氏が、これらの動物たちの象徴が、本たちを保持するのを見せ続けている
のかは完全には明らかではないけれども、我々は、これを、「四福音書たち」への参照で
あると推測するに違いない。
The Lion, Eagle, Man, and Bull, found in the vision of Ezekiel, (*180) and possibly
of Assyrian origin, were taken by Christianity to represent the Four Evangelists,
Matthew, Mark, Luke and John.
「エゼキエル(*180)」の幻視や、ことによるとアッシリア起源の中で見つけ出される、
「獅子」、「鷹」、「人」、および「雄牛」は、「四福音伝道者たち」である、マタイ、
マルコ、ルカ、およびヨハネを象徴すると、キリスト教により受け取られた。
--- ここまで ---
ちなみに、(*180)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 274) ---
180. Ezekiel, 1.4-28.
180. 『エゼキエル書』1:4-28。
--- ここまで ---
とあります。
『旧約聖書:エゼキエル書』は、紀元前6世紀頃のバビロン捕囚時代に書かれたと言われて
いるファンタジー文学書、いやいや予言書の一つであり、その中に出てくる、人と獅子と
牛の四つの顔と翼を持つ生き物の描写は、その後のファンタジー文学(『新約聖書』を含む)
にも、多大な影響を与えています。
ちなみに、この『エゼキエル書』に出てくる「四つの顔と翼を持つ生き物」の元ネタは、
古代エジプトの「スフィンクス」そのものではなく、後代のアッシリア/バビロニアで
リメイクされた「スフィンクス改」だと思われますが、いずれにしても、この手の合体
合成獣の起源は、古代エジプトの「スフィンクス」であるという結論で良いと思います。

524:名無しさん@占い修業中
20/08/11 06:13:28.93 c3G3p5ye.net
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 198) ---
And when the Kerubiim are shown holding books, it means the different aspects of
Christ about which each Evangelist wrote. (*181)
そして、「ケルビム(智天使たち)」が本たちを保持しているのを見せられる時、それは、
各々の福音伝道者が書いたキリストの異なった面たちを意味する。 (*181)
--- ここまで ---
ちなみに、(*181)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 274) ---
181. The Middle Ages defined the reasons for the attribution of the animals:
181. 中世は、動物たちの帰属の理由を定義した:
Matthew is the Man (symbol of Air in the Qabalah) because he wrote about the most
human qualities of Christ;
マタイは、彼はキリストの最も人間的な品質たちについて書いたので、「人(カバラ主義に
おける「空気」の象徴)」である。
Mark is the Bull (symbol of Earth) because he wrote about Christ as a beast of
burden, carrying the weight of mankind;
マルコは、彼はキリストについて、人類の重荷を背負う、重荷の獣として書いたので、
「雄牛(「地」の象徴)」である。
Luke is the Lion (symbol of Fire) because he described the passionate side of
Christ and John is the Eagle (symbol of Water) because he wrote of Christ in a
mystical way, soaring above all heads.
ルカは、彼はキリストの情熱的な側面について記述したので、「獅子(「火」の象徴)」
であり、ヨハネは、彼は全ての頭たちの上を飛び回る、神秘的な方法でキリストに
ついて書いたので、「鷲(「水」の象徴)」である。
--- ここまで ---
とあります。

525:名無しさん@占い修業中
20/08/12 06:17:12.45 yU8ugE/F.net
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。
本文の「Kerubiim」は、「Kerubim/ケルビム」の誤植ですかね。
さて、なぜキリスト教の四福音書の著者たち、そして四大元素が、この『エゼキエル書』



526:出てくる四つの顔を持つ有翼の「ケルビム」(人、雄牛、獅子、鷲)に関連付けされて いるのかと言うと、それは『エゼキエル書』が、「キリストの復活と降臨」の公式予言書 であって、キリスト教にとっては、必要不可欠というか、建前的というか大義名分というか、 要するに最も重要視される「証拠文書」であるという認識があるからです。 つまり、キリスト教にとって、この『エゼキエル書』とは、四福音書を基礎にしたイエス・ キリストの復活劇の台本そのものであるということが言えるわけです。 そして、『エゼキエル書』を元ネタにして、その後、色々な黙示文学的ファンタジー作品が 創作されていき、その後のタロットにも影響しているということなんですよね。 さて、『エゼキエル書』には、この「ケルビム」の他にも、重要なアイテムが出てきます。 それは「一つの輪」であり、この「10:運命の輪」のメインテーマになっているものです。 要するに、タロットの「10:運命の輪」の本質は、『エゼキエル書』のエッセンスを図案化 したものであり、「神の降臨劇」という、上から下への、ほぼ一方通行の流れを表します。 それはつまり、人は、この「神の輪のステージ」へは決して昇れないということであり、 下層の我々は、それを下から見上げることしか出来ない存在であるということですよね。



527:名無しさん@占い修業中
20/08/13 07:10:59.49 UFb0vQuB.net
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 198) ---
Here Waite may be extending an assertion by Levi that the Wheel is comparable to
the Greek monogram of Christ.
ここで、ウェイト氏は、「輪」は、キリストのギリシアのモノグラム(組み合わせ文字)に
相当しているという、レヴィ氏による主張を拡張しているのかもしれない。
What is important, at any event, is the amalgam of Four Elements on this Path.
重要なものは、いずれにせよ、この「小径」の上での「四大元素」の合成物である。
--- ここまで ---
ウェイト版は、その絵柄を見ても分かるように、元となるゴールデン・ドーン版とは若干
異なるアプローチとなっています。
それぞれの版で特徴的なのは、車輪のスポークの数で、
・マルセイユ版:6本(キリストのギリシアのモノグラム?)
・ゴールデン・ドーン版:12本(黄道12宮)
・ウェイト版:8本(四大元素×2)
・トート版:10本(セフィロト)
というふうに、それぞれ大きく解釈が異なっています。
生きている我々が最後にアプローチできる、「最後の切り札的カード」の解釈が、こんなに
マチマチなのは、いただけませんが、これは、この「車輪」自体が、既に我々人間の理解の
範囲を大きく超えた存在であるという証明にもなっているわけですので、深く詮索しない
ようにした方が賢明ですよね。
ちなみに、ウェイト版の「10:運命の輪」は、レヴィ氏の『エゼキエル書』を元にした理論
を大きく取り込んだ形でデザインされており、そしてレヴィ氏の理論によれば、「スフィン
クス」は「四大元素」の合成物、すなわち、「空気=翼」「水=女の乳房」「土=雄牛の
胴体」「火=獅子の爪」であるということですので、先の四福音書の対応関係、すなわち、
「人=空気」「雄牛=地」「獅子=火」「鷲=水」とは異なっていることにも注意が必要
です。(ただし、深く詮索しないこと)

528:名無しさん@占い修業中
20/08/14 06:47:37.24 CtJHTFa+.net
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 198) ---
The Sphinx is the Kerubiim all in one.
「スフィンクス」は、「ケルビム」全てを一つにまとめたものである。
Moreover, the Pyramid which, when united with the Sphinx supposedly provides a
magical formula, is four-sided and refers to Chesed.
さらに、「ピラミッド」は、「スフィンクス」と結合される時、おそらく魔術的公式を
提供し、それの四辺は、「ケセド」を参照する。
--- ここまで ---
ウェイト版の「スフィンクス」は、レヴィ氏の理論、すなわち「四大元素」の「空気=翼」
「水=女の乳房」「土=雄牛の胴体」「火=獅子の爪」だけでは、「顔」の部分の説明が
欠けていることが


529:かります。 『エゼキエル書』には、「四つの顔を持つ生き物」と「車輪」の他にも、その上位存の 「霊」とか「主」という記述がありますので、おそらくそれらが「スフィンクス」の顔 の部分になっていると推定することも可能です。 つまり、「霊・火・水・空気・地」の五芒星が、「スフィンクス」の中に統合されている という、究極の「真・完全体」フォームとなっているわけですよね。 ちなみに、ウェイト版では、「スフィンクス」が守るべき「ピラミッド」は描写されて いないと思うかもしれませんが、実は「四大元素」を表す「車輪」が、魔術的公式を その中に蓄えた「ピラミッド」そのものであると見ることができます。 つまり、古代エジプトの神秘と『旧約聖書(エゼキエル書)』と「新約聖書(四福音書)」、 そしてレヴィ氏の理論とゴールデン・ドーン理論をパクりまくって、いやいやそれらを 大胆に統合して、そして最終的には、この四角形のカード全体で「ピラミッド」を意味する という、実に見事な構図となっているのが分かります。 そういう意味では、初心者であっても実に分かりやすい説明的な象徴で描かれていると いうことなのですが、問題なのは、「スフィンクス」により封印された「ピラミッド」の 魔術的公式を、誰も見ることが出来ない、要は、しょせん「絵に描いた餅」でしかないと いうことなんですよね。



530:名無しさん@占い修業中
20/08/14 06:49:30.18 CtJHTFa+.net
>>429
誤記訂正です。m(_ _)m
上位存→上位の存在である

531:名無しさん@占い修業中
20/08/15 06:23:47.96 qrV9mSTE.net
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 198) ---
The Sphinx is, thus, a cardinal symbol of manifestation.
「スフィンクス」は、このように、顕在化の主要な象徴である。
It is both that through which one passes in birth or death, and that which contols
the passage.
それは、人が誕生もしくは死において通過するところと、通過を制御しているものの両方
である。
--- ここまで ---
「スフィンクス」は、もはや何でもありですので、如何なる解釈でも可能です。
特に、「スフィンクス」が五芒星の象徴であるため、「人」に関しては、個々の人生から
人類全体の歴史にわたって、ほぼ全てを把握する「万能の象徴」となります。
とはいえ、「10:運命の輪」のポジションは、我々から見上げることの出来る範囲において
は、ほぼ最高位、つまり、ほとんど雲の上の存在に近いものであり、それゆえ、我々は、
その存在に気づくこともなく、ただただ「運命」として受け入れてしまうような代物です。
そして、その存在に気づいたとしても、我々はやはり、それを「運命」として受け入れざる
を得ないという、ほぼコミュニケーションの取れない存在でもあるわけです。
じゃあ、「10:運命の輪」については、知る必要は無いのかと言うと、もちろんそういう
ことではないですよね。
我々にとって、「1+1=2」は、決して変えることの出来ない「公式」であり、「命題」で
あり、そして「運命」として受け入れざるを得ないものです。
でも、それを知ることで、我々の世界を理解するための「数学」が成り立ち、「数学」の
おかげで、我々は身の回りに起こる多くの出来事を知ることが出来るようになります。
ちなみに、「魔術」は、こういう「公式」の中から、魔術として使えるものを引き出して
使おうという試みになるわけですが、ここは上級者であっても、そう簡単には行かない
場所なんですよね。

532:名無しさん@占い修業中
20/08/18 06:31:20.85 NydT2V0x.net
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 198) ---
It is the directing aspect of the Higher Self in Tiphareth; it is protective, and
a Keeper of the Gates which keeps the Personality from absorbing more than its
system can handle.
それは、「ティファレト」の中の「高次の自我」の指導的側面である;それは保護的で
あり、そして「人格」が、その体系が扱うことのできるものより多く吸収することを防ぐ
「門たちの番人」である。
To be able to correctly answer the question of the Sphinx (that answer being an
extension of the Greek axiom: Man, know thyself!) means that one is prepared to
pass through the gates of inner consciousness.
「スフィンクス」の質問に


533:正しく答えることができること(その答えは、以下のギリシア の格言の拡張である:「人よ、汝自身を知れ!」)は、人が、内なる意識の門たちを通過 する準備が出来ていることを意味する。 --- ここまで --- この「スフィンクス」は、「星幽的三角形=人格」から「倫理的三角形=高次の自我」へと 至るルートの門番の一つであり、「15:悪魔」の「悪魔」、「14:節制」の「天使」、「13: 死」の「死神」、そして「12:吊された男」の「男」と同じような役割を担っています。 つまり、霊的に許可された者だけを通す、という役割ですよね。 ちなみに、この「汝自身を知れ」というギリシアの格言は、古代ギリシアのデルフォイに ある神殿の入り口に刻まれていたとされており、ここで神託を受け取る人のための、三つの 戒めの言葉のうちの一つであったということです。 念のため言っておきますが、この「10:運命の輪」の「スフィンクス」の「汝自身を知れ」 というのは、「分をわきまえろ」というような軽いノリではなくて、「星幽的三角形= 人格」を完全に習得し終えたことを意味しており、ライセンスを習得していない者の、 上位の「倫理的三角形=高次の自我」へのネットワークアクセスを遮断するという、 ファイアウォールとして役割が、この「スフィンクス」にあるということです。



534:名無しさん@占い修業中
20/08/19 06:26:40.08 NhHdD7cf.net
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 198) ---
To pursue the Oedipus legend: When the question was correctly answered, the Sphinx
threw itself into the sea.
オイディプス王の伝説を追うと:質問が正しく答えられた時、「スフィンクス」は自分自身
を海の中に投げ入れた。
This means that, being no longer needed, the "gate" now being open, the Gate Keeper
was absorbed back into the Great Sea of consciousness.
これは、もはや必要でなく、今や「門」は開いていて、「門」の番人は、意識の「大いなる
海」の中に戻されて吸収されたことを意味する。
--- ここまで ---
我々はオイディプス王ではありませんし、そもそも現実に「スフィンクス」に出会うことは
ありませんので、「門」が開くこともありません。
ということで、現実的には、ここで話が終わってしまうわけですが、話のネタとして、この
物語をもう少し追求してみると、面白いことがわかります。
伝説の中で「スフィンクス」を倒したオイディプス王は、本当に自分自身を知っていたのか
と言うと、実はそういうことでは無いんですよね。
つまり、「人間とは何か」は知っていたけど、「自分自身の出自」については知らなかった
のです。
これは、「自分自身についての無知は問われない」という、極めて重大なセキュリティ上の
欠陥が存在するということになり、鉄壁の防御体制であると思われていた「10:運命の輪」の
「スフィンクス」がネックとなった、神秘情報の漏洩事故にも繋がりかねないわけです。
つまり、我々人間は、その致命的欠陥を突くことで、より高位の情報をハッキングすることが
理論上可能であるという結論に至るわけです。
まあ、しょせん「理論上の可能性」であり、「絵に描いたモチ」ではあるのですが、この
「慈悲の柱」を登るルートには、エロネタに通じるものもありますので、そっち方面から
攻めてみるのも面白いのかもしれませんね。

535:名無しさん@占い修業中
20/08/19 18:06:19.55 q60wClD6.net
お疲れさんです

536:名無しさん@占い修業中
20/08/21 06:20:40.30 ZY5RYQyY.net
>>434
カキコありがとうございます。 (^^)/
まだまだ残務作業に追われる毎日ではありますが、やっと時間が取れるようになりました。
そして、もうじき200ページ目に到達しますので、少しだけゴールも見えてきました。
ということで、今まで通り、ボチボチやっていきますので、これからもよろしくです。 (^^)/

537:名無しさん@占い修業中
20/08/21 06:25:34.09 ZY5RYQyY.net
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 199) ---
More accurately, it was absorbed back into the Individual Higher Consciousness
which created it.
より正確には、それは、それを創造した「個人的な高次の意識」の中に戻され吸収された。
--- ここまで ---
ここは、前節の「the Gate Keeper was absorbed back into the Great Sea of consciousness.
「門」の番人は、意識の「大いなる海」の中に戻されて吸収されたことを意味する。」を、
言い換えたものとなります。
ちなみに、「Higher Self/高次の自我」と「Individual Higher Consciousness/個人的な
高次の意識」の違いですが、「高次の自我」は、「集合的無意識」の一面を持つ一方で、
「個人的な高次の意識」は、「個人的無意識」の一面を持ちます。
つまり、この「スフィンクス」は、それに出会う人それぞれの個性を色濃く持つということ
であり、それゆえ、ゴールデン・ドーン版、ウェイト版、トート版で、それぞれ異なる
見え方をしているのは、そのためであるということなんですよね。
つまり、「スフィンクス」は、あくまでも仮想的な個人の想像物、いやいや創造物であって、
それはつまり、我々にとっては、上位世界を人間の侵略から守る「神から遣わされた者」
ではなくて、実は我々が上位世界へと繋がるための守護獣というかパートナーというか、
マスコット的な存在であるということになるわけです。
我々は、しょせん下位世界の存在ですし、この肉体を持ったまま上位世界へ逝くことは、
ほぼ不可能ですので、そういう意味では、この「スフィンクス」は、我々が上位世界を探る
ための、貴重なプローブとしての働きがあるということにもなります。
とはいえ、しょせん妄想ベースですので、その使い方には、細心の注意が必要です。
イメージ的には、術者とパートナーとなる「スフィンクス」とが、究極パワーアップ魔法に
より合体して「高次の存在」に変身し、「高次の自我」の「大いなる海」の世界に飛び込ん
で、高次の世界に巣くう闇の存在を倒していくといった感じなんでしょうかね。(←飛躍しすぎw)

538:名無しさん@占い修業中
20/08/22 06:27:12.27 5iKzGOf6.net
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 199) ---
On the other hand, the Sphinx "slays" those who are unready to pass consciously
beyond the restrictions of time and space, concepts valid only in terms of matter.
その一方で、「スフィンクス」は、物質の観点からのみ有効である概念たちである、時間と
空間の制限たちを超えて意識的に通過する準備ができていない人々を「殺害する」。
The destruction by the Sphinx of those travelers who cannot answer its question,
is the protection of the Personality by the Higher Self.
その質問に答えることができない、それらの旅行者たちの「スフィンクス」による破壊は、
「高次の自我」による「人格」の保護である。
--- ここまで ---
「スフィンクス」は、あくまでも仮想的なキャラですので、実際に物質世界に住む人間
の肉体を「slay/殺害する」ということは無いのですが、それでも、ここは、2つの考え方
があります。
一つは、「10:運命の輪」が、人が死んた後に「魂」が通過する門の一つであり、そして
「スフィンクス」は、「13:死」における「死神」と同じような役割を持つ可能性です。
そしてもう一つは、「12:吊られた男」との関係性です。
どちらかと言うと、他力本願的な「15:悪魔」「14:節制」「13:死」による「ティファレト」
への昇天と異なり、「12:吊られた男」と「10:運命の輪」は、どちらかと言うとオナニー的、
いやいや自力救済的な面があります。
そして「12:吊られた男」が「静」であるのに対し、「10:運命の輪」は「動」です。
具体的にそれが何を意味するのかは知りませんが、属人的な「スフィンクス」に認めて
もらえる、つまり究極の自己満足に浸って「逝く」ためのルートは一つではなく、そして
その方法も一つではないということであって、、それゆえ、日々現実離れした妄想ネタを
研ぎ澄ましていくことが大事だということになるわけです。
とはいえ、それで「昇天」するのは、ちょっと意味が違ような気もしますが、細かいことは
気にしないでおきましょう。(←無責任発言ww)

539:名無しさん@占い修業中
20/08/23 06:47:46.17 Vf8xvOjB.net
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 199) ---
But it may also be considered the real death process.
しかし、それはまた、本当の死の過程と見なすこともできる。
Those who know the nature of the Sphinx may pass consciously from one state to
the next, while others fall into a deep sleep, a "destruction" of awareness from
which the soul gradually awaken


540:s into a new condition. 「スフィンクス」の性質を知る人々は、ある状態から次へと意識的に通過できるかもしれ ないが、その一方で、他の者たちは、深い睡眠状態に陥ることで、魂が次第に新しい状態 へと目覚めることによる気づきの「破壊」へと陥る。 --- ここまで --- 前に述べたように、「スフィンクス」は、「13:死」における「死神」と同じような役割を 持ちますので、「real death/本当の死」と考えられる可能性は微粒子レベルで存在します が、あえてそのように解釈するメリットは無いと思います。 ついでに言うと、我々の意識が「スフィンクス」を陵駕して「10:運命の輪」を通過する こともありませんので、それについて考えるメリットもありません。 つまり、我々に残された道は、「others fall into a deep sleep/他の者たちは、深い 睡眠状態に陥る」という方向しか無いわけであり、実質的に、ここで我々の「内なる旅」 は行き止まりになってしまっています。 とはいえ、「ここまでしか行けない」と考えるか、「ここまでなら行ける」と考えるの かは、それぞれの個人の判断ですよね。 そして、「ここまでしか行けない」と考えるのであれば、「スフィンクス」は我々の逝く 手を阻む「敵」であり、「ここまでなら行ける」と考えるのであれば、我々の遊び相手と なってくれる、大切な人生の「パートナー」となります。 そう考えると、この「スフィンクス」が我々にもたらす「deep sleep/深い睡眠状態」と 「destruction of awareness/気づきの破壊」が、我々の魂の成長に何をもたらすのか、 改めて考えてみるのも、大事なことなんじゃないのかな、とか思ったりするのでした。



541:名無しさん@占い修業中
20/08/24 06:08:55.30 GWl1InhM.net
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 199) ---
Beside the Wheel itself, the Sphinx is the only element common to the three modern
versions of the Key shown here.
「輪」それ自身と並んで、「スフィンクス」は、ここに示された「鍵(大アルカナ)」の
3つの現代版たちにとって、唯一の共通要素である。
The Golden Dawn card has only two figures, that of the Sphinx and the Cynocephalus.
ゴールデン・ドーンのカードは「スフィンクス」と、「犬頭猿」のそれである、たった
2つの像を持つ。
The Waite card shows the Sphinx, Hermanubis and Typhon, as does Crowley's version.
ウェイト版カードは、 クロウリー氏の版がしているのと同様に 「スフィンクス」、
「ヘルマニュビス」、および「テュポン」を示す。
--- ここまで ---
「10:運命の輪」における、マルセイユ版、ゴールデン・ドーン版、ウェイト版、そして
トート版の共通要素は、今まで見てきた「輪」と「スフィンクス」です。
そして、「10:運命の輪」には、それ以外にも、以下のような「輪」に絡む生き物たちが
描かれています。
・ゴールデン・ドーン版:「Cynocephalus/犬頭猿」
・ウェイト版:「Hermanubis/ヘルマニュビス」、「Typhon/テュポン」
・トート版:「Hermanubis/ヘルマニュビス」、「Typhon/テュポン」
・マルセイユ版:「犬?」、「猿?」
まあ、犬猿の仲という言葉もありますが、どちらも賢い動物として知られていますので、
「スフィンクス」を桃太郎という主人公にして、その家来として、これらの動物たちを
お供の者として鬼ヶ島(「輪」という別世界の中)に鬼退治に行って、その中の宝物を
持ち帰るというイメージが沸いてきます。
実際のところ、我々は、これらの「生き物」を「お供の者」にしておかないと、この
「輪」の中に入ることは出来ないわけですしね。

542:名無しさん@占い修業中
20/08/26 06:15:16.80 EOBONR3y.net
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 199) ---
The figures in the Marseilles key represent a transitional period in the Wheel of
Life iconography.
マルセイユ版の鍵の像たちは、「生命の輪」の図像研究における過渡期を表している。
The Wheel, which seems to have originated during the Romanesque period (11th-12th
centuries), was a popular device for representing man at the mercy of changing
fortune. (*182)
「輪」は、ロマネスク様式の時代(11〜12世紀)の間に起源を持つように思われ、人が
変化する運命のなすがままであることを表すための


543:l気のある装置であった。(*182) --- ここまで --- ちなみに、(*182)はNOTES/注記の項で、 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 274) --- 182. Goffredo Rosati, "Symbolism and Allegory," Encyclopedia of World Art, New York 1959-68, 815-16. 182. ゴッフレード・ロザティ著、『世界芸術百科事典』、ニューヨーク 1959-68年、 815-16ページ --- ここまで --- とあります。 「車輪」自体の発明は、紀元前3000年より前であると言われており、はるか古代より 「popular device/人気のある装置」であり、そしてそれが「運命の流転と変遷を表す」 象徴的な装置でもあると考えられるようになったのは、ごく自然な流れですよね。 実際、「Wheel of Life/生命の輪」すなわち「輪廻(りんね)」の考え方は、世界各地の 紀元前の文明にもあり、それらは円や車輪の形で象徴されています。 ただ、その「回転する運命の車輪」のモチーフがタロットに本格的に導入されたのは、 17世紀のマルセイユ版からと見られていますので、まずはマルセイユ版のシンボルから 考察を始めていくことにしましょう。




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