【ペリ子や】ペリーヌ ..
314:「願いを聞きいれてくれないと悟ったのか、少女は崩れるように床にへたる。 「わーん!!」 とうとう少女は、床に臥せり大声で泣きじゃくった。 その姿を見たアンリエットは意を決したのか、少女のもとに歩み寄り、抱き起こした。 「いやよッ!! ほっといて!! わたしが嫌いなら、この部屋から、出て行ってょッ!!」 アンリエットは厳しい顔つきをして、泣きわめく少女の頬を、いきなり『バシッ』 と手で叩いた。 「いい加減、泣き叫くのをおよし! ペリーヌ! お母さんは、あなたを、そんなふうに育てた覚えはありません!」 ペリーヌは、はっとして泣くのを止め、アンリエットを見つめた。 {・・・ お母さん・・} アンリエットに死んだ母の姿が重なる。 泣きやんだのを見届けたのか、若い母親は微笑んで、娘の頬に両手をあてがい、 娘の唇に自分の唇をかさね舌を絡めた。 {ぃや・・ あん、ううん・・} 若い母親の甘い吐息が、少女の鎖した心を溶かしていく。
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