東浩紀「シンギュラリティはデタラメだ!」AIの世界的権威カーツワイル博士を論破 [373226912]
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1:番組の途中ですがアフィサイトへの\(^o^)/です (ワッチョイW a3a2-V+ZH)
22/05/24 20:01:45 lNiivaSk0.net BE:373226912-2BP
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そもそもシンギュラリティなる言葉あるいは思想が注目されるようになったのは、アメリカの未来学者、レイ・カーツワイルが2005年に出版した『シンギュラリティは近い』という著作がきっかけだといわれている。
同書は日本では『ポスト・ヒューマン誕生 コンピュータが人類の知性を超えるとき』という題名で翻訳されている。
この著作でカーツワイルは、人工知能は2045年には人類の知性を超えるのではないかと予言している。この予言はよく引用される。
2045年といえばわずか四半世紀後である。今年生まれた子どもが大人になるころには人間より機械のほうが賢くなると言われれば、だれでもそれはたいへんなことだと感じる。
けれどもカーツワイルの本を実際に読んでみると、その根拠はかなり薄弱であることに気がつく。
彼の未来予測を支えているのは、情報技術の進歩はどんどん速度を増しているのであり、同じ傾向はこれからも続く、
したがってあと40年もすれば驚くほどコンピュータの力は増しているはずだ、というただそれだけの直感にすぎないからだ。
けれども集積回路の縮小には、常識で考えて物理学的な限界がある。またそもそも知性と呼ばれるものが、いまのコンピュータのかたちを維持したまま計算力の増加だけで再現できるかどうかも理論的に未知数のはずである。
けれどもカーツワイルはそのような問題はまったく考慮せず、すべての問題は計算力の増加が解決すると仮定してしまっている。
そして2030年代には脳の完全なスキャンとデジタル化が可能になり、2040年代には人間の知性を生物学的な限界を超えて拡張することが可能になると主張するのである。
ぼくにはそれは、かつて1960年代や1970年代に、カーツワイルと同じように「未来学」を喧伝していた人々が犯した誤りを、無自覚なまま繰り返しているようにしか思えない。
当時もまた、ライト兄弟の初飛行から半世紀強で人工衛星が打ち上げられたのだから21世紀にはスペースコロニーが浮かんでいるにちがいないし、
アインシュタインが相対性理論を発見してからわずか40年で原爆ができたのだから核融合もすぐにできるにちがいないと、まことしやかに語られていた。
技術はいままでこれだけの速度で進歩してきた、だからこれからも同じように進歩するにちがいないといった成長曲線の外挿の発想は、基本的にたいへん怪しいのである。
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