【ゼリーは】札幌南高 ..
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164:実名攻撃大好きKITTY
17/08/25 14:57:05.07 mkATsTxF0.net
 ネロがオレに振り向く。
「ボクを信じろ。それとも、カイトはボクを信じられないのか?」
 ネロが念を込めてオレの脇腹を小突き、ネロはカイトに意思表示する。
「……」
 オレは何も言わなかった。
 黙って銀色の小さな球体を握り締めて、俯いて瞼を閉じて首を横に振る。
「それにしても、景色がきれぇ〜」
 その時、ネロのインカムからノイズ交じりで緊張感のないミサの暢気な声が聞こえる。
 オレはミサの声を聞いて呆れてため息を零す。
 顔を上げて、オレはネロに振り向く。
「そうだな。お前を信じるしかねぇ」
 ネロは任せろという感じで頷く。
「奴らが水溜りの上を歩いたら、そいつを投げるんだ、いいな?」
 ネロはミサを無視して、黒いハットに手を載せ、銀色の小さな球形を握り締めた。
 オレはネロに答える様に脇腹を肘で小突いた。
「ああ。派手にやろうぜ」
 オレは奴らが水溜りの上を歩くまで、じっと待った。
 オレは緊張で唾を飲み込み、ごくりと喉を鳴らす。何故か喉が渇き、冷や汗が頬を伝う。
 オレはネロが気になり、ネロに振り向いた。
 ネロは左手をジャケットのポケットに手を突っ込み、右手で銀色の小さな球形を握り締めて手を構えている。
 後ろの敵と前の敵を気にしながら、ネロはタイミングを窺っている。
 どうやら、ギリギリまで奴らを引き付けるつもりらしい。


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