ロスト・スペラー 8
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32:創る名無しに見る名無し
14/02/15 19:03:29.95 DjNDDNYM.net
ルースは透かした態度で尋ねる。
「何か役に立つ情報は無いか?」
「そうだね。
先ずは1000MG寄越しなよ」
情報屋は笑顔で応える。
これが実績ある冒険者なら、幾らかヒントでも貰えただろうが、生憎ルースには未だ、
その価値は無いと判断されたのだ。
ルースは渋々1000MGを支払う。
「毎度。
はっきり言うけど、今の君では苦労するだろうね。
入り口で付近を彷徨くのが限界じゃないかな?
独りで行動するのは、お奨めしない」
金を受け取った、情報屋は冷たく言い放つ。
具体的な事は何一つ言わなかったので、人によっては、小馬鹿にしている様に聞こえるだろう。
しかし、誤解してはいけない。
情報屋は金を貰っている以上、忠実な仕事をする義務がある。
詰まり、これが500MG分の情報であり、ルースの正当な評価なのだ。
ここは堪えて、理由を尋ねるか?
追加料金を取られるが、もっと確実な情報を教えて貰えるだろう。
それとも素直に仲間を紹介して貰おうか?
これも紹介料を取られるが、適切な人物を充てて貰えるだろう。
現在の所持金は19万9000MG。
金が惜しいなら、仲間も情報も諦めて、宿を取りに行くか、禁断の地に突入するか選べる。
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3464日前に更新/483 KB
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