【私語】ジョナ他 牛 ..
401:マドモアゼル名無しさん
22/06/27 00:19:21 w0Yg8+WE.net
>>365
(つづき)
どこでもない場所のまん中から僕は
掲句の作者は、いわば長年暮らしてきた江戸から自身を切り離し、故郷という座標系とあらためて共鳴しようとしていたのだと言えますが、ここで思い出されるのは、村上春樹の『ノルウェイの森』の次のよう一節です。
僕は今どこにいるのだ?/
僕は受話器を持ったまま顔を上げ、電話ボックスのまわりをぐるりと見回してみた。
僕は今どこにいるのだ?
でもそこがどこなのか僕にはわからなかった。
見当もつかなかった。
いったいここはどこなんだ?
僕の目にうつるのはいずこへともなく歩きすぎていく無数の人びとの姿だけだった。
僕はどこでもない場所のまん中から緑を呼びつづけていた。
ここでは「僕」は十分なリアリティを得ることができるほどの安定性を持たないまま、さながら幼児のようにおぼつかない足取りでつかまり立ちしているように見えます。
しかし、個体として不安定でいかにも未熟に見える「僕」は、同時に必死に周囲の座標系に共鳴し、浸透され、ぶつかり合いつつも、新たなシステムを立ち上がらせようとしているのだとも言えるのではないでしょうか。
同様に、今週のおうし座もまた、孤立純化したシステムとして硬直してしまうのではなく、そうした共鳴をこそ改めて心がけていきたいところです。
おうし座の今週のキーワード
共鳴からはじめる
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