【明城学院】シンジとアスカの学生生活4【LAS】

【明城学院】シンジと ..

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15/11/03 23:22:07.53 .net
怯えてすらいた目が迷い、そこに意志が戻り、まっすぐ自分を見つめる
そのほんの数秒の過程を宝物のように胸にしまうアスカ
沈黙を数えるともなく数える
鼓動の高鳴りがはっきりわかる
（…ああ、私、女の子なんだな）
少し視界が潤む
表情には出さないつもりだったが自信はない
その証拠のように、シンジがふっと柔らかく笑う
思わず憎まれ口が出そうになるアスカ
と、気づいて肩を浮かす
他人の気配
敏感に反応して視線を揃えるシンジ
その呼吸が互いに快くて、ひそかに内心に抱きしめる二人
ただ、今は二人きり以外の表情に戻る
ちょっとびっくりしたような顔で教室の戸口に佇んでいるレイ
「…綾波？　どうしたの？」
普段の調子を取り戻してきょとんと訊ねるシンジ
その頭を軽くひっぱたくアスカ
「バカ、あんたがいつまでもグズグズしてるからでしょ！」
「え？！　なんでだよ」
くすりと笑うレイ
軽く構えて同じ顔をしている二人に微笑を送る
「ううん、碇君じゃなくて。忘れ物、私も」

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